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10デニールの黒ストッキング|膝と足首の透け方で履く場を分ける

メグラシ編集部//読了 16分
紺の膝丈スカートに薄い黒のストッキングと黒いパンプスで、秋の駅のホームを歩く女性

**10デニールの黒ストッキングは、膝の正面で肌が見え、足首で黒が濃く集まります。**この濃淡の差が、あなたの脚でどれだけ出るか。それによって、履いていい場が分かれます。

膝の正面が「肌の色」に見えるなら、10デニールは軽い場の脚元です。休日の外出や、パンツの下に履く日に向いています。膝の正面が「黒い影」に見えるなら、改まった場にも寄せられます。仕事の日のスカート、弔事にも使えます。

この差は、デニールの数字だけでは決まりません。肌の色、ストッキングのサイズ、艶のあるなしで変わります。だから、同じ10デニールでも、人によって答えが違うのです。この記事では、自分の脚で透け方を確かめる手順と、透け方ごとの履く場、どちらとも取れるときの決め方を順に書きます。

破れやすさについては10デニールストッキングがすぐ破れる|爪・かかと・脱ぎ方で延ばすにまとめてあります。

結論:膝で肌が見え、足首で黒くなる。この差の大きさで履く場を決める

最初に、あなたの判断を3行で置きます。

  1. 鏡の前に立って、膝の正面と足首の横を見比べる
  2. 膝の正面が肌の色に見えるなら、軽い場とパンツの下に。影に見えるなら、改まった場にも
  3. 改まった場に履きたいのに膝が肌の色に見えるなら、サイズを上げるか、20〜30デニールに替える

10デニールは、ストッキングの中でもいちばん薄い部類です。糸がとても細く、編み目の間から肌がよく見えます。黒く染めてあっても、脚に履くと「黒い服」ではなく「黒い薄い膜」になります。

この膜がどう見えるかは、脚のどこを見るかで変わります。膝の正面のように生地が伸ばされる場所では、膜が薄くなって肌が見え、足首のように生地が縮む場所では、膜が重なって黒が濃く見えます。この差が、10デニールの黒の見え方そのものです。

差が小さければ、脚全体が均一な影に見えて、落ち着いた印象になります。差が大きければ、膝だけが白っぽく浮き、脚の形がはっきり出ます。どちらが良い悪いではなく、場によって合うほうが違う。それを自分の脚で確かめるのが、この記事の手順です。

まず手で確かめる:手の甲に被せて、指を開く

鏡の前で脚に履く前に、手で確かめる方法があります。売り場で開封前でも、試し用の見本があれば使えますし、家で新しい1足を開けたときにもすぐできます。

ストッキングの脚の部分に、片手を入れてください。手の甲が上を向くようにして、指を軽く閉じたまま、ふくらはぎのあたりの生地に手を入れます。

まず、指を閉じたまま、手の甲の透け方を見ます。次に、指を大きく開いて、生地を横に伸ばしてください。開いたときの手の甲の透け方が、あなたの膝の正面の透け方に近くなります。膝は、立っているときにも生地がいちばん伸ばされる場所だからです。

指を開いても、手の甲が黒い影の奥にうっすら見える程度なら、あなたの脚でも膝は影に見えやすいです。指を開いたら、手の甲の肌の色がはっきり見えるなら、膝でも肌の色が出ます。

この確かめ方は、手の甲の肌の色と、脚の肌の色が近い人ほど正確です。手の甲のほうが日に当たって色が濃い人は、脚では透けがもう少し強く出ると考えてください。

指の開き方で、膝以外も見当がつく

指を閉じたままの見え方は、すねの側面やふくらはぎの横、生地があまり伸ばされない場所の見え方に近くなります。指を半分だけ開いた見え方は、すねの正面です。指を大きく開いた見え方が、膝の正面。この3段階を順に見ると、脚のどこがどう見えるかを、履く前に大まかに知ることができます。

2足を比べるときは、同じ手で

厚さやサイズの違う2足を比べるなら、同じ手に、同じ深さまで入れて、同じだけ指を開いてください。左右の手で比べると、手の甲の色の違いが混ざります。片方を外してからもう片方を入れ、同じ窓辺で見比べると、差がはっきり分かります。

新しい1足は、開けたら一度見ておく

同じ10デニールの黒でも、つくりによって糸の細さや編み方が少しずつ違います。手持ちの1足で確かめた見え方が、次に買った1足でもそのまま当てはまるとは限りません。新しく開けたときに、手の甲で一度見ておく。それだけで、当日の朝に履いてから慌てることがなくなります。

鏡の前で見る2か所:膝の正面と、足首の横

手で見当をつけたら、実際に履いて鏡の前に立ちます。見る場所は2か所だけです。

膝の正面

まっすぐ立って、膝のお皿の正面を見ます。ここが脚の中でいちばん生地が伸ばされる場所です。肌の色がはっきり見えるか、黒い影の奥にうっすら見えるか、ほとんど見えないか。この3段階で見てください。

足首の横

次に、足首の外側、くるぶしのあたりを横から見ます。ここは生地が縮んで重なるので、脚の中でいちばん黒が濃く見える場所です。

この2か所の差を見ます。膝が影で、足首が黒なら、差は小さく、脚全体が落ち着いた影に見えます。膝が肌の色で、足首が黒なら、差は大きく、脚の形がくっきり出ます。

見るときの光にも気をつけてください。部屋の照明の真下だと、正面からの光で透けが強く見えます。窓からの横の光だと、脚の側面に影ができて、透けが弱く見えます。履いていく場所の光に近い条件で見るのがいちばんです。屋内の行事なら照明の下、外を歩く日なら昼の窓辺で見ます。

鏡から2〜3歩下がって、全身が映る距離でも見てください。近くで見るとはっきり透けていても、離れると脚全体が影にまとまって見えることがあります。人があなたを見る距離は、たいていこのくらいです。

後ろ姿も一度見ておく

前から見るだけでなく、合わせ鏡か、スマートフォンで後ろ姿を撮って見てください。膝の裏は、前の膝と逆に、生地が縮んで重なる場所です。後ろから見ると、膝の裏とふくらはぎの黒が濃く、前から見るより落ち着いて見えることが多いです。ただ、ふくらはぎのいちばん張ったところは伸ばされるので、そこだけ明るく見えることがあります。前と後ろで見え方が大きく違うなら、より透けて見えるほうに合わせて履く場を決めます。

歩いたときの見え方

立ち止まって見るのと、歩いているときでは、見え方が変わります。歩くと膝が曲がったり伸びたりするので、膝の正面の透けが強くなったり弱くなったりを繰り返します。鏡の前で数歩足踏みをして、膝の明るさがちらちら変わるのが気になるかどうかも見てください。気にならなければ、その10デニールはあなたの脚に合っています。

膝の透けが「肌の色」なら軽い場、「影」なら改まった場にも

鏡で見た膝の正面の見え方で、履く場を分けます。

膝の正面の見え方合う場寄せ方
肌の色がはっきり見える休日の外出、パンツの下黒の面積を減らす
影の奥にうっすら見える仕事の日、食事会、弔事そのままで使える
ほとんど見えない改まった場全般10デニールでも濃い側

表は、膝の見え方と場を並べて比べるためのものです。

膝の正面で肌の色がはっきり見えるとき、10デニールの黒は「肌を見せる黒」として働きます。脚の形が出て、軽やかな印象になります。休日のワンピース、短めのスカート、足首だけが見えるパンツの下。こうした場では、この透けがむしろ脚元を軽くしてくれます。

影の奥にうっすら見えるとき、10デニールの黒は「肌を包む黒」として働きます。脚の形はなだらかになり、落ち着いた印象です。仕事の日のスカート、改まった食事会、弔事にも使えます。

ほとんど見えないなら、あなたの脚では10デニールが20デニールに近い見え方をしています。この場合は、改まった場でも心配なく履けます。

肌の色と黒の差:明るい肌ほど透けがはっきり出る

同じ10デニールでも、人によって透け方が違って見える。いちばん大きな理由は、肌の色です。

黒い膜の奥にある肌が明るいほど、黒との差が大きくなり、透けがはっきり見えます。肌が深い色に近いほど、黒との差が小さくなり、透けはなだらかに見えます。どちらの肌が良いということではありません。同じ黒でも、下にある色によって見え方が変わるということです。

明るい肌の人が10デニールの黒を履くと、膝の正面で肌の色がはっきり出やすく、足首との差も大きくなります。脚の形がくっきり出るので、軽い場では脚元が軽やかに見えます。改まった場で落ち着かせたいなら、サイズを上げるか、20デニールを選ぶと差が縮まります。

深い色の肌の人が10デニールの黒を履くと、膝でも透けがなだらかで、脚全体が均一な影に見えやすくなります。改まった場でも10デニールのまま使いやすい一方で、軽い場で「肌を見せる黒」の効果を出したいなら、もう少し薄いものか、肌色に近いストッキングのほうが向くこともあります。

自分の肌がどちらに近いかは、手の甲の確かめ方でも見当がつきます。指を開いたときの肌の見え方が、そのまま膝の見え方の目安になります。

サイズで黒の濃さを動かす

透け方を動かせるもう1つの手があります。サイズです。

ストッキングは、脚に合わせて伸びることで形になります。小さいサイズを履くと、生地は大きく伸ばされ、編み目が広がって透けが強くなります。大きいサイズを履くと、伸びが少なく、編み目が詰まったままなので、黒が濃く見えます。

だから、膝の透けを少し抑えたいときは、サイズを1つ上げるのが効きます。同じ10デニールでも、膝の正面の見え方がひと段階、影の側に寄ることがあります。

ただし、サイズを上げると、足首や膝の裏で生地が余って、しわが寄ることがあります。しわが寄ると、そこだけ黒が線のように濃くなって目立ちます。サイズを上げたら、足首とふくらはぎにしわが出ていないかを鏡で確かめてください。しわが出るなら、そのサイズは大きすぎます。

逆に、膝の透けをもっと出したいとき、サイズを下げるのはおすすめしません。伸ばされすぎた生地は、破れやすくなり、腰まわりがきつくなります。透けを出したいなら、サイズはそのままで、もっと薄いものか、肌の色に近い色を選ぶほうが確かです。

サイズで動くのは、膝の透けだけではありません。腿の上のほう、腰に近いところも、小さいサイズでは伸ばされて透けが強くなります。短めのスカートで座ったときに裾から腿が見える場では、この部分の透けも見えます。座る時間の長い場に短めの丈で行くなら、サイズを上げておくと、腿の透けも一緒に落ち着きます。

もう1つ、サイズを上げると、ウエストのゴムの位置が少し上がります。ハイウエストのスカートやパンツの下に履くときは、ゴムの位置が服のウエストより上に出ないかも確かめてください。

サイズ表は、身長と腰まわりで書かれていることが多いので、両方の数字の境目にいる人は、上のサイズから試してください。黒が濃くなる側に動くので、改まった場にも使える1足になります。

艶のあるなし:光を返すと、透けより先に艶が目に入る

10デニールの黒には、艶のあるものと、艶のないものがあります。この違いも、見え方を大きく変えます。

艶のあるものは、生地の表面が光を返します。脚の正面、すねや膝に光が当たると、そこが白く光って見えます。この光は、透けとは別の明るさです。肌が見えているのではなく、生地そのものが光っているのですが、離れて見ると、透けと艶が重なって、膝がさらに明るく見えます。

艶のないものは、光を吸い込みます。脚の正面でも光らず、透けの見え方だけが残ります。膝の正面の透けも、艶のあるものよりなだらかに見えます。

改まった場に履くなら、艶のないものを選んでください。特に弔事では、光るものを避けるのが基本です。艶のある黒は、華やかな印象になります。

軽い場では、艶のあるものが脚元を明るく見せてくれることもあります。休日の黒いワンピースに、艶のある10デニールを合わせると、黒の重さが和らぎます。

艶のあるなしは、売り場では包装の写真だけでは分かりにくいことがあります。手の甲に被せて、照明の下で手を少し傾けてみてください。手の甲の山のところが白く光るなら、艶のあるものです。

弔事に履けるか

10デニールの黒で、いちばん迷うのが弔事です。

弔事の脚元は、肌がうっすら透ける黒のストッキングが基本とされています。厚いタイツは、改まった場ではくだけた印象になるとされ、透けない黒は避ける人が多い。一方で、肌がはっきり見えるほど薄いと、改まった場に対して軽く見えます。その間の、うっすら透ける黒。多くの人が20〜30デニールを選ぶのはこのためです。

10デニールは、その範囲の薄い側の端にあります。だから、履けるかどうかは、あなたの脚での見え方で決めます。

鏡の前で膝の正面を見て、影の奥にうっすら見える、あるいはほとんど見えないなら、10デニールで構いません。膝で肌の色がはっきり見えるなら、20〜30デニールに替えてください。急な知らせで手元に10デニールしかないときは、サイズを1つ上げたものがあればそちらを、なければ艶のないほうを選びます。

弔事のための1足を備えておくなら、10デニールではなく20デニールの艶のないものを持っておくと、肌の色やサイズを問わず、ほとんどの人の脚で「うっすら透ける黒」になります。備え方は20デニールの黒ストッキング|急な弔事に備える足数と置き場所に書いています。

秋の法事は、日中は暖かくても、お寺の本堂や斎場の中は冷えることがあります。10デニールで行くなら、移動の間に羽織るものを足元まで考えておくと安心です。

仕事の日に履けるか

仕事の日に10デニールの黒を履くのは、多くの職場で問題ありません。ただ、合わせる服で印象が大きく変わります。

黒の薄いストッキングは、肌色のストッキングに比べて、脚に目が行きやすくなります。黒い膜が脚の輪郭をはっきりさせるからです。スカートと合わせるとき、見えている脚の面積が大きいほど、この印象は強くなります。

膝が隠れる丈のスカートなら、見えているのはふくらはぎから下です。膝の正面の透けは隠れ、足首の濃い黒が見えるので、落ち着いた脚元になります。仕事の日には、この組み合わせがいちばん使いやすいです。

膝が見える丈のスカートだと、膝の正面の透けがそのまま見えます。膝が影に見える人なら問題ありませんが、肌の色に見える人は、仕事の日には少し印象が強く出ます。

パンツの下に履くなら、見えているのは足首から下だけです。10デニールの黒は足首でいちばん濃くなるので、黒い靴とのつながりがきれいに見えます。パンツの裾と靴の間に素足が見えるのを避けたいときに、10デニールの黒はちょうどいい薄さです。

職場に服装の決まりがあるなら、そちらを優先してください。

お祝いの席では

結婚式やお祝いの席に、10デニールの黒を履いていいかは、意見が分かれるところです。

黒のストッキングは弔事を思わせるので、お祝いの席では避けたほうがいい、という考え方があります。一方で、薄い黒は今では普段の装いにも広く使われているので、気にしない人も増えています。どちらが正しいということではなく、その席に誰がいるかで決まります。

判断の分かれ目

年配の親族が多い席、格式のある式場での挙式では、肌色のストッキングにしておくほうが無難です。黒を気にする人がひとりでもいる可能性があるなら、肌色を選んでおけば、誰も気にしません。

友人中心の席、レストランでの食事会、二次会などでは、10デニールの黒でも構わないことが多いです。ドレスの色が濃く、脚元を肌色にすると浮いてしまうときには、薄い黒のほうがまとまって見えます。

迷ったときは、肌色を選んでください。黒を履いて行って気まずい思いをすることはあっても、肌色で気まずくなることはまずありません。どうしても黒でまとめたいなら、膝の正面が肌の色に見える程度の薄さ、つまり「肌を見せる黒」に寄せると、弔事の黒との違いがはっきりして、華やかさが残ります。

気温が下がったら:何度で20・30デニールに替えるか

10デニールは、脚を温める役目をほとんど持ちません。秋が深まるにつれて、どこかで厚いものに替えることになります。

寒さの感じ方は人によって違うので、決まった気温はありません。目安としては、日中の最高気温が20度を下回る日が続くようになると、20〜30デニールに替える人が増えてきます。15度を下回る日が多くなると、タイツに替える人がほとんどです。

替えどきは、気温よりも、外を歩く時間で決めるほうが確かです。駅から職場まで5分なら、10デニールでも寒さはそれほど気になりません。30分歩く日、外で待つ時間がある日は、早めに厚いほうに替えてください。

朝晩だけ冷える時期は、行きと帰りで気温が大きく違います。朝が冷えていて昼が暖かい日には、10デニールでは朝がつらく、30デニールでは昼に暑い、ということがあります。この時期は、20デニールを間に挟むと、1日を通して過ごしやすくなります。

替える順番にも、決め方があります。最初に替えるのは、外を長く歩く日と、夜に帰りが遅くなる日です。屋内で過ごす時間が長い日は、もうしばらく10デニールのままで構いません。こうして日ごとに分けていくと、秋の間ずっと同じ厚さで我慢することがなくなり、10デニールを履ける日も無理なく延ばせます。

もう1つの方法は、重ねることです。10デニールの黒の上に、膝下までの薄手の靴下を重ねて、ブーツやパンツで隠す。見える部分は10デニールの透け方のまま、足首から下だけを温められます。冷えやすい場所が足先だけなら、この方法で厚さを替える時期を少し遅らせることができます。

冬に向けて、どの厚さに替えるかは、脚のどこが冷えるかで決まります。厚さの選び方はタイツのデニール 冬|足首・膝・腿の冷える場所で厚さを決めるに書いています。

スカートの丈と靴:黒の面積で合わせる

10デニールの黒を履く日は、スカートの丈と靴で、脚元の黒の面積が変わります。面積を考えて合わせると、透け方が場に合うように調整できます。

スカートの丈

丈が長いほど、見える脚の面積は小さくなり、見えているのは足首に近い、黒の濃い部分になります。丈が短いほど、膝の正面の透けた部分が見えるようになります。膝が肌の色に見える人が改まった場に履くなら、膝下まである丈を選ぶと、透けた部分が隠れて、落ち着いた脚元になります。

靴

黒い靴を合わせると、足首の濃い黒から靴まで、黒が一続きにつながります。脚が長く見え、落ち着いた印象です。足の甲が深く隠れる靴ほど、黒の面積が増えて重くなり、甲が浅く開いた靴ほど、甲の透けが見えて軽くなります。

色のある靴、たとえば茶色やグレーの靴を合わせると、足首の黒と靴の色の境目がはっきり出ます。軽い場ではこの境目がアクセントになりますが、改まった場では避けたほうが無難です。

秋の服と合わせるとき

秋は、スカートやワンピースの生地が厚くなり、色も深くなります。深い色の厚い生地の下から10デニールの黒が出ると、生地の重さに対して脚元が軽く見えることがあります。気になるなら、靴を甲の深いものにして、黒の面積を増やすと、上下の重さがつり合います。

どちらとも取れるとき

実際には、膝の正面が「肌の色」とも「影」とも言い切れないことが多いです。ここがいちばん迷うところなので、決め方を置いておきます。

膝が肌の色と影の中間に見える

2〜3歩下がって、全身を見てください。離れたときに脚全体が影にまとまって見えるなら、影の側として扱います。離れても膝だけが白っぽく浮いて見えるなら、肌の色の側として扱います。人があなたを見る距離で判断するのが確かです。

照明によって見え方が変わる

履いていく場所の光で決めます。屋内の行事なら照明の下で、外を歩く日なら昼の窓辺で見た見え方を採ります。どちらの場所にもいるなら、透けが強く見えるほうに合わせておくと、どこにいても大丈夫です。

自分では影に見えるが、場が改まっている

自分の目で影に見えていても、改まった場で不安が残るなら、20デニールに替えてください。10デニールと20デニールの見え方の差は、自分で思うより小さく、周りから見て「厚い」と感じられることはまずありません。不安を抱えたまま履くより、迷わずに済むほうを選ぶのが、改まった場での決め方です。

立っているときは影、座ると膝が白くなる

座ると膝の生地がさらに伸ばされるので、透けが強くなります。座っている時間が長い場、たとえば会食や式典なら、座った姿勢でも鏡で確かめてください。座ったときに膝が肌の色に見えるなら、その場では20デニールのほうが落ち着きます。

肌色の10デニールと比べる:黒を選ぶ理由があるか

10デニールの黒で迷うときは、同じ10デニールの肌色と並べて考えると、決めやすくなります。

肌色の10デニールは、履いていることがほとんど分からない脚元を作ります。脚の形はそのまま、肌の色むらだけが整って見えます。どの場にも合わせやすく、お祝いの席でも、仕事の日でも、気にする人はまずいません。

黒の10デニールは、履いていることが分かる脚元を作ります。脚の輪郭がはっきりして、服の色とのつながりが生まれます。黒やネイビー、深い茶色の服を着る日には、肌色だと脚元だけが明るく浮くことがあり、黒のほうが上下がまとまります。

だから、黒を選ぶ理由は「服の色とつなげたいか」です。濃い色の服で、脚元を服の側に寄せたい日は黒。明るい色の服で、脚元を肌の側に寄せたい日は肌色。迷ったら、その日の服の下半分の色を見て、近いほうを選んでください。

秋は、服の色が深くなる季節です。春先まで肌色で過ごしていた人も、秋は黒の10デニールを使う日が自然に増えます。そのときに、この記事の膝と足首の確かめ方を一度しておくと、場ごとの使い分けで迷わなくなります。

黒の厚さを3つそろえておく:10・20・30の使い分け

黒のストッキングを1種類の厚さだけで持っていると、場や気温に合わないときに困ります。10・20・30の3つを少しずつ持っておくと、ほとんどの日に対応できます。

10デニールは、透けを見せたい日と、暖かい日のためのものです。休日の外出、軽い食事会、パンツの下。膝が肌の色に見える人にとっては「肌を見せる黒」、影に見える人にとっては「いちばん軽い影」です。

20デニールは、いちばん出番の多い厚さです。ほとんどの人の脚で、膝の正面が影の奥にうっすら見える程度になり、改まった場にも普段の日にも使えます。弔事の備えにもこの厚さが向いています。

30デニールは、黒を濃く見せたい日と、肌寒い日のためのものです。膝の正面でも肌はほとんど見えず、脚全体が落ち着いた黒になります。秋の深まった時期の仕事の日に使いやすい厚さです。

足数は、いちばんよく履く厚さを多めに、ほかを少なめにします。迷ったら、20デニールを3足、10デニールと30デニールを2足ずつ。これで、急な予定や伝線があっても、どれかの厚さで対応できます。

破れやすさと、足数の持ち方

10デニールは、薄いぶんだけ破れやすいストッキングです。透け方が合っていても、破れてしまえば履けません。持ち方まで考えておくと、いざというときに困りません。

まず、1足だけで回さないことです。10デニールは、爪の引っかかり、靴の中の擦れ、脱ぐときの引っ張りで、思っているより早く伝線します。履く予定のある日には、予備をもう1足、鞄に入れておくと安心です。

改まった場で履く予定があるなら、当日の朝に初めて開けるのではなく、前日に一度開けて、手の甲で透け方を確かめておきます。新しい1足でも、ものによって透け方がわずかに違うことがあるからです。

履くときは、爪を整えてから、つま先から少しずつたぐり寄せて履きます。かかとの位置を合わせてから、足首、ふくらはぎ、膝と順に上げていくと、生地が均一に伸びて、透け方のむらも出にくくなります。むらがあると、そこだけ黒が濃く、あるいは薄く見えて目立ちます。

破れにくくする履き方と脱ぎ方は、10デニールストッキングがすぐ破れる|爪・かかと・脱ぎ方で延ばすに詳しくまとめています。透け方を確かめる手順と合わせて使ってください。

10デニールの黒は、合う場で履けば、脚元を軽く、きれいに見せてくれるストッキングです。合うかどうかは、数字ではなく、あなたの脚の膝と足首が決めます。まずは手の甲に被せて、指を開いてみてください。

よくある問い

Q. 10デニールの黒ストッキングは、お葬式に履いていけますか
弔事では、肌がうっすら透ける黒のストッキングが基本とされています。10デニールはその中でも薄いほうで、膝の正面ではかなり肌が見えます。履いていけないわけではありませんが、膝で肌の色がはっきり見えるなら、もう少し厚い20〜30デニールのほうが落ち着いて見えます。確かめ方は、鏡の前で立って、膝の正面が肌の色に見えるか、黒い影に見えるかです。影に見えるなら10デニールでも構いません。迷ったときは、厚いほうを選んでおくと、場で浮くことはまずありません。艶のあるものは避けて、光を返さないものを選んでください。
Q. 仕事の日に10デニールの黒を履いてもいいですか
多くの職場では問題ありません。ただ、黒の薄いストッキングは、肌色のストッキングより脚に目が行きやすくなります。膝丈より短いスカートと合わせると、透けた部分の面積が増えて、印象が強くなります。仕事の日に履くなら、スカートを膝が隠れる丈にするか、パンツの下に履くのが無難です。足首から下だけが見えるパンツの下なら、10デニールの黒はほとんど目立たず、靴との境目もきれいにつながります。職場に服装の決まりがある場合は、そちらを優先してください。
Q. 10デニールの黒ストッキングは、何度くらいまで履けますか
寒さの感じ方は人によって違うので、決まった気温はありません。目安としては、日中の最高気温が20度を下回る日が続くようになったら、20〜30デニールに替える人が増えてきます。15度を下回る日が多くなると、タイツに替える人がほとんどです。10デニールは脚を温める役目はほとんど持たないので、肌寒さを感じたら替えどきです。替えるかどうかは、外を歩く時間の長さでも変わります。駅から職場まで5分なら10デニールのままでも、30分歩く日は早めに厚いほうに替えてください。
Q. 10デニールの黒が、膝だけ白っぽく見えるのはなぜですか
膝の正面は、ストッキングがいちばん伸ばされる場所だからです。伸ばされると編み目が広がり、糸と糸の間から肌がよく見えるようになります。足首は逆に、生地が縮んで重なるので、黒が濃く見えます。この濃淡の差は、10デニールのような薄いものほど大きく出ます。気になるなら、サイズを1つ上げると膝の伸びが減って、黒が少し濃くなります。ただし、足首がたるまないかは必ず確かめてください。それでも膝が白く見えるなら、20デニールに替えると、膝と足首の差がかなり小さくなります。

— メグラシ編集部

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