10デニールストッキングがすぐ破れる|爪・かかと・脱ぎ方で延ばす

**最後に10デニールのストッキングが伝線した日を思い出してください。**それは何回目に履いた日で、伝線はどこから始まっていましたか。
10デニールのストッキングがすぐ破れるとき、原因の多くは脚の側ではありません。**1足が5回もたないなら、爪・かかと・脱ぎ方のどれかに引っかかりがあります。**何回目にどこが破れたかで、そのどれなのかは逆にたどれます。原因を1つずつ外していくと、同じ10デニールでも、1足がもつ回数ははっきり伸びます。
デニールの数字ごとの見え方は、15デニールストッキングや20デニールストッキングにまとめてあります。厚いタイツの伝線はタイツが伝線するかは、履くときに指が触れた場所で決まるに書きました。この記事は、いちばん薄い10デニールを長くもたせるための話です。
結論|もたない回数と場所で、原因の場所が分かる
| いつ破れたか | どこから破れたか | 原因の場所 |
|---|---|---|
| 1回目・履いている途中 | すね・ふくらはぎ・太もも | 手の爪、指輪、手のささくれ |
| 1〜2回目・履いて歩いたあと | つま先・かかと | 足の爪、かかとの乾燥、靴の中 |
| 2〜4回目・一日の終わり | ふくらはぎ・膝・太ももの横 | 一日の間にこすった物(鞄、机、座り方) |
| 2〜4回目・脱いだとき | ウエストの下・太ももの付け根 | 脱ぎ方、引き上げ方 |
表は原因の場所を探すための地図です。実際には2つが重なっていることもあります。たとえば、手の爪で小さな引っかかりができ、そこが歩くうちに広がって、かかとから伝線したように見えることもあります。重なったときの見分け方は、後半の「どちらとも取れるとき」に書きました。
覚えておいてほしいのは、10デニールで5回もつのは特別なことではないということです。1〜2回で破れるのが当たり前になっているなら、どこかに引っかかりが残っています。
10デニールが破れやすいのは、糸が細く、面を張っているから
デニールは糸の太さを表す数字で、10は、ストッキングとして売られている中でもいちばん細い側です。細い糸で編んだ面を、脚の形に沿って張って履くので、どこか1か所に引っかかりができると、その1目がほどけて、張られた方向へ一気に走ります。これが伝線です。
15や20と比べて、10が特別に弱いわけではありません。ただ、同じ引っかかりでも、細い糸のほうが切れやすく、面が薄いぶん引っかかりが生まれやすいのです。だから10デニールでは、ほかのデニールなら何ともない小さなざらつきが、そのまま伝線の始まりになります。
裏を返せば、引っかかりの元を取り除けば、10デニールでもかなりもちます。その元がどこにあるかを、ここから順に見ていきます。
履く前①|手の爪は、指の腹から出ない長さに
いちばん多い原因は、手の爪です。ストッキングを履くとき、手は脚とストッキングの間に入り、何度も生地に触れます。そのとき、爪の先が生地に当たって1目を引っかけます。
手のひらを自分に向けて、指先を見てください。指の腹の向こうに爪の白い部分が見えているなら、その爪は生地に当たります。指の腹から爪が出ない長さ、あるいは出ていても1mm以内に整えておくと、当たりにくくなります。
長さより大事なのは、爪の先のなめらかさです。切ったばかりの爪は、断面がぎざぎざしています。爪やすりで、先を一方向に5〜6回なでて、指の腹でなぞったときに引っかからないようにしてください。欠けや割れがある爪は、その1本だけでも伝線の元になります。
爪を伸ばしている人や、ネイルをしている人は、履くときに薄手の手袋をはめると当たりません。綿の薄い手袋なら、指先が生地に直接触れずに済みます。
履く前②|かかとと足の指の乾燥を整える
次に多いのが、足の側です。かかとや足の指の横が乾燥して硬くなっていると、そこにストッキングの生地が触れるたびに、目が引っかかります。履いているときは何ともなくても、歩くたびにかかとと生地がこすれ、数時間後にかかとから伝線します。
確かめ方は簡単です。手のひらで、かかとと足の指の横をなでてみてください。手のひらが引っかかる感じがするなら、ストッキングも同じように引っかかります。
整えるには、前の晩に保湿をしておくのがいちばん効きます。朝に塗るなら、塗ってから5分ほど置いて、べたつきがなくなってから履いてください。塗ってすぐに履くと、ストッキングが肌に貼りついて引き上げにくくなり、かえって引っ張る回数が増えます。
足の爪も、手の爪と同じです。足の指の腹から爪が出ていないか、先がなめらかかを確かめてください。つま先から伝線する人は、足の爪が原因であることが多いです。
履く前③|指輪・腕時計・ブレスレットを外す
手の爪の次に見落とされやすいのが、手首と指につけている物です。指輪の石の爪や、腕時計の留め金、ブレスレットの継ぎ目は、ストッキングの生地を簡単に引っかけます。
ストッキングを履くときは、指輪と腕時計とブレスレットをすべて外してください。履き終えてからつければ十分です。結婚指輪のように外したくない指輪は、その手の指先を使わず、反対の手で主に引き上げるようにします。
手のささくれも、同じように引っかかります。ささくれがある指は、履く前に爪切りで根元から切っておくか、その指を使わずに履いてください。
履き方|つま先からたぐって、膝までを4回に分ける
手足を整えたら、履き方です。ストッキングを一気に引き上げると、生地の1か所に力が集まり、そこから伝線します。力を分けるために、たぐって少しずつ上げます。
まず、片脚ぶんの生地を、ウエストの側からつま先に向かって手でたぐり寄せ、つま先の部分だけが残る輪にします。その輪につま先を入れ、つま先とかかとの位置を合わせてください。かかとの位置がずれたまま上げると、あとで引っ張って直すことになり、そこで伝線します。
次に、たぐった生地を少しずつ上げていきます。足首まで、すねの半ばまで、膝の下まで、膝の上まで。この4回に分けて、毎回、生地を脚に沿わせてから次に進みます。指先ではなく、指の腹と手のひら全体で生地を押し上げるようにすると、爪が当たりません。
膝から上も同じように、太ももの半ば、太ももの付け根と2回に分けて上げます。最後にウエストまで上げたら、脚全体を手のひらで下から上へなでて、ねじれやたるみを整えます。ここで生地をつまんで引っ張るのではなく、手のひらで押し上げるのがこつです。
脱ぎ方|引き下ろさず、裏返しながら巻き下ろす
伝線の原因として意外に多いのが、脱ぎ方です。一日の終わりに、ウエストをつかんで一気に引き下ろすと、太ももの付け根やウエストの下に力が集まって、脱ぐときに伝線します。そして次に履こうとしたときに、伝線に気づきます。
脱ぐときは、ウエストの部分を両手の親指で内側から押さえ、生地を裏返しながら、くるくると下へ巻き下ろしてください。太もも、膝、ふくらはぎと、巻きながら下ろしていきます。足首まで来たら、かかとを持って、つま先から抜きます。
この脱ぎ方なら、生地のどこにも強い力がかかりません。脱いだあとは裏返った状態になっているので、そのままネットに入れて洗えば、表面がこすれにくくもなります。
破れた場所から、原因を逆にたどる
結論の表を、もう少し細かく見ていきます。伝線の始まりがどこにあるかを確かめてください。伝線は、始まった1目から上下に走るので、走った線の端ではなく、いちばん太くほどけているところが始まりです。
つま先から始まっているなら、足の爪か、靴の中です。足の爪を整えても続くなら、靴の中敷きの縁や、つま先の縫い目を指で触ってみてください。ざらつきや段差があれば、そこが原因です。
かかとから始まっているなら、かかとの乾燥か、靴の履き口です。靴の履き口の内側の縁が硬いと、歩くたびにかかとの生地がこすれます。履き口の内側に布の当たりがある靴を選ぶか、履き口に当たる部分に透明の保護シールを貼ると止まります。
ふくらはぎから始まっているなら、一日の間にこすった物です。肩にかけたバッグの角が歩くたびに当たっていないか、デスクの下で脚を組んだときに反対の靴の金具が当たっていないかを思い出してください。
膝から始まっているなら、座り方です。しゃがむ、正座をする、膝を床につく。膝が大きく曲がる動作で、膝の生地は最大まで張られます。そこに床の小さな凹凸が当たると、伝線します。
太ももの横や内側から始まっているなら、スカートの裏地や、椅子の座面の縁です。座ったり立ったりするたびに、太ももの裏が座面の縁とこすれます。
靴の中で破れる|中敷きの縁と、かかとの擦れ
つま先とかかとの伝線が続くなら、靴をもう一度見てください。10デニールは、靴の中の小さな凹凸にもすぐ反応します。
中敷きの縁が浮いていたり、つま先の内側に縫い目の段差があったりすると、歩くたびに生地がそこに当たります。手を靴の中に入れて、指先で中敷きの縁とつま先の内側をなぞってみてください。指先が引っかかる場所があれば、そこが原因です。
靴が大きすぎて、足が靴の中で前後に動いている場合も、つま先とかかとがこすれます。歩くたびにかかとが少し浮くなら、中敷きを1枚足すか、かかとの内側に当て物をして、足が動かないようにしてください。
新しい靴を下ろした日は、とくに注意が要ります。新しい靴は中の素材が硬く、縫い目の段差もはっきりしています。新しい靴の日は、10デニールではなく、手持ちのうち少し古い1足を履くか、15以上にしておくと安心です。
サイズ|小さいと膝で、大きいとつま先で
ストッキングのサイズが合っていないと、生地の張り方が偏ります。小さいと、膝や太ももで生地が限界まで張られ、少しの引っかかりで伝線します。大きいと、つま先や足首で生地が余り、たるんだところが靴の中でこすれます。
サイズは、身長と腰まわりの2つで選びます。パッケージに書かれたサイズの範囲に、自分の身長と腰まわりが両方とも真ん中寄りで入っているかを確かめてください。どちらかが範囲の端に近いなら、そちらに合わせて1つ上か下を選びます。
膝から伝線することが多い人は、いま履いているサイズが小さい可能性があります。1つ上のサイズで同じように履いてみて、膝の伝線が減るかを見てください。
洗い方|ネットに入れて、手洗いか弱い回転で
洗い方でも、もちは変わります。洗濯機でほかの洗濯物と一緒に回すと、ボタンやファスナー、ほかの服の金具に生地が引っかかります。
脱ぐときに裏返しになったまま、目の細かいネットに1足ずつ入れてください。洗濯機なら、手洗いや弱い回転のコースで。洗面器で手洗いするなら、ぬるめの水に洗剤を溶かし、押し洗いを10回ほど繰り返すだけで十分です。こすり合わせる必要はありません。
脱水は短く、30秒ほどで止めます。干すときは、ウエストの部分を洗濯ばさみで挟み、つま先を下にして吊るしてください。脚の部分を洗濯ばさみで挟むと、その跡から生地が弱ります。乾燥機は使わないでください。熱で糸の伸び縮みする力が弱まり、次に履くときに張りが偏ります。
どちらとも取れるとき①|1回目の朝、履いている途中で走った
まだ一度も外に出ていない、履いている途中で伝線した。手の爪か指輪が原因に見えますが、爪を整えても、指輪を外しても起きる、という場合です。
確かめてほしいのは、履く前の脚です。すねや膝の皮膚が乾燥していたり、ムダ毛の処理をしたばかりで肌がざらついていたりすると、生地を上げていくときに脚の側で引っかかります。手のひらで、すねを下から上へなでてみてください。引っかかる感じがあれば、それが原因です。
この場合は、前の晩に脚にも保湿をしておくか、朝に塗ってべたつきが消えるまで5分待ってから履きます。ムダ毛の処理は、履く日の朝ではなく、前の晩に済ませてください。
それでも起きるなら、ストッキングそのものに、もともと引っかかりがあった可能性もあります。パッケージから出したとき、指の腹で生地をなでて、小さな結び目やほつれがないかを確かめてから履くと、履く途中の伝線はかなり減ります。
どちらとも取れるとき②|伝線ではなく、小さな穴が開いた
線のように走るのではなく、点のような小さな穴が開いた。これは伝線とは原因が違うことが多いです。
点の穴は、とがった物が1か所に強く当たったときにできます。つま先の穴なら、足の爪の先が生地を内側から押した跡です。歩くときに足の指を靴の中で曲げる癖があると、爪の先が生地を押し続け、穴になります。爪の長さと、靴のつま先の高さを確かめてください。つま先が低い靴だと、足の指が押しつけられます。
すねやふくらはぎの穴なら、外から何かが刺さった跡です。植え込みの枝、バッグの金具、椅子の釘の頭など、その日に近くを通った物を思い出してください。
点の穴は、そのままにするとそこから伝線に変わります。見つけたら、穴のまわりに透明のネイル液を薄くのせて、広がらないようにしてください。
どちらとも取れるとき③|10を続けるか、15や20に上げるか
ここまでを全部整えても、どうしても2〜3回で破れる。あるいは、整える手間に見合わない気がする。そういうときは、10を続けるか、15や20に上げるかを考えます。
10を選ぶ理由は、素足に近い見え方です。15との差は、明るい場所で近くから見ないと分からないくらい小さく、20になると、すねの透け方が少し落ち着きます。つまり、10から15に上げても見た目はほとんど変わらず、伝線しにくさは上がります。
判断の境目は、その日の過ごし方で置いてください。室内で座っている時間が長く、屋外を歩く時間が往復1時間未満の日は、10で困ることは少ないです。屋外を長く歩く日、しゃがんだり膝をついたりする予定がある日、新しい靴を下ろす日は、15に上げます。秋の朝晩に脚が冷えると感じる日や、式で屋外に立つ時間が長い日は、20にしてください。
10を続けたいなら、10の日と15の日を予定で分けるのがいちばん現実的です。全部の日を10にしなくても、素足に近く見せたい日だけ10にすれば、1足あたりの回数を気にする場面が減ります。
履く場所と時間|立ったまま急いで履かない
手足を整えて、履き方も覚えても、朝の慌ただしい時間に立ったまま片脚で履くと、伝線は減りません。片脚で立つと体がふらつき、バランスを取ろうとして生地を強く引くからです。
ストッキングは、椅子かベッドの縁に座って履いてください。座れば両手が自由に使え、つま先とかかとの位置合わせも落ち着いてできます。床に直接座るのは避けます。床の小さな凹凸や、畳のささくれに生地が触れるからです。
かける時間は、片脚1分、両脚で2分をみておいてください。4回に分けてたぐる手順は、慣れればこの時間で十分に終わります。出かける5分前に履き始めるのではなく、着替えの最初に履いておくと、急いで引っ張る場面がなくなります。
服を先に着てからストッキングを履くと、スカートの裾やブラウスの袖のボタンが生地に触れます。履く順番は、下着の次にストッキング、そのあとに服です。
一日の過ごし方で、避けたい動き
履くまでを整えても、一日の間にこする場面が多いと、夕方には伝線します。ふくらはぎや膝から破れることが多い人は、次の動きを思い出してください。
しゃがむときに膝を床につけていないか。床に落ちた物を拾うときや、低い引き出しを開けるときに、膝をつく癖がある人は多いです。膝を床につけず、片膝を立てた形でしゃがむと、膝の生地が床に触れません。
階段を上るとき、段の角にすねが当たっていないか。急いで上ると、足を上げきらないまま段の角にすねをこすることがあります。
自転車に乗る日は、ペダルの縁がふくらはぎの内側に当たります。自転車の日は、10ではなく15以上にするか、ストッキングの上から長めの靴下やレッグウォーマーを重ねてください。
机の下で脚を組む癖があると、上になった脚のふくらはぎが、下の脚の膝や靴の金具とこすれます。脚を組むなら、靴の金具が当たらない向きにしてください。
しまい方と、新しい1足の下ろし方
まだ履いていない1足も、しまい方で傷みます。引き出しの中で、ほかの小物と一緒に入れていると、ヘアピンやアクセサリーの金具に生地が触れて、履く前から引っかかりができていることがあります。
洗ったストッキングは、1足ずつ小さな袋に入れるか、柔らかい布で包んでからしまってください。引き出しの中で、とがった物と同じ区画に入れないようにします。
新しい1足を袋から出すときにも、注意が要ります。台紙が留め具で留まっている場合、留め具を引き抜くときに生地を一緒に引っかけることがあります。留め具は、生地から離れた側を指で押さえながら、まっすぐ抜いてください。袋をはさみで開けるときは、刃先が中の生地に触れないよう、袋の端を指でつまんで生地から離してから切ります。
下ろした1足は、最初に指の腹で全体をなでて、小さな結び目やほつれがないかを確かめておくと、どちらとも取れるときの①のような、履いている途中の伝線を防げます。
どちらとも取れるとき④|いつも同じ側の脚だけが破れる
右脚ばかり、あるいは左脚ばかりが破れる。左右で条件が違うということなので、原因はかなり絞れます。
まず、その側の足の爪と、かかとを確かめてください。片方の足だけ爪が欠けていたり、片方のかかとだけ乾燥が強かったりすることは珍しくありません。
次に、その側の靴を確かめます。左右の靴で、片方だけ中敷きの縁が浮いている、片方だけかかとの内側がすり減って硬い面が出ている、ということがあります。手を入れて左右を比べてみてください。
それでも分からなければ、一日の過ごし方を思い出します。バッグをいつも同じ側の肩にかけていないか。机の下で、いつも同じ脚を上にして組んでいないか。駅の階段で、いつも同じ側の脚から上っていないか。片側に偏った動きがあれば、そこが原因です。
履いたあとの30秒と、靴を履くときの1動作
履き終えたら、出かける前に30秒だけ確かめてください。確かめるのは、かかとの位置、ねじれ、つま先の縫い目の3つです。
かかとの位置は、ストッキングのかかとの部分が、自分のかかとの真上に来ているかを見ます。前か後ろにずれていると、歩くたびにずれた分の生地が引っ張られて、足首やかかとの横に力が集まります。ずれていたら、引っ張って直すのではなく、足首の生地を手のひらで上下にならして位置を合わせます。
ねじれは、すねの真ん中を通る線で見ます。生地の編み目が、すねの前を上下にまっすぐ通っていれば問題ありません。斜めに走っているなら、脚に沿ってねじれています。ねじれたまま一日を過ごすと、ねじれの頂点に力が集まり、そこから伝線しやすくなります。
つま先の縫い目は、足の指の先に沿って横に通っているかを確かめます。縫い目が指の上に乗っていると、靴の中で指先が押され、そこから穴が開きます。
最後に、靴を履くときの1動作です。かかとを靴の中に押し込むように履くと、靴の履き口の縁がストッキングのかかとをこすります。10デニールの日は、玄関で靴べらを使ってください。靴べらを使えば、かかとが履き口の縁に触れずに靴の中に収まります。たった1動作ですが、かかとから破れることが多い人には、いちばん効く手当てです。
10デニールを選ぶときに、売り場で見ること
最後に、次の1足を選ぶときに見るところをまとめておきます。
1つ目は、つま先の作りです。つま先の部分だけ少し厚く編まれているものは、足の爪の当たりに強くなります。つま先から破れることが多い人は、つま先が補強されているかを、パッケージの表示や台紙越しに確かめてください。素足のように見せたいサンダルの日には補強のないものが向きますが、パンプスやローファーの日には補強のあるもののほうがもちます。
2つ目は、かかとの作りです。かかとの部分が袋のように編まれているものは、自分のかかとの位置に合いやすく、ずれにくくなります。かかとの部分がなく、筒のように編まれているものは、どの向きにも履けるぶん、かかとの位置が決まりにくい作りです。
3つ目は、ウエストの部分の幅です。ウエストのゴムの幅が広いものは、一日のうちにずり下がりにくく、途中で引き上げる回数が減ります。引き上げるたびに太ももの付け根に力がかかるので、引き上げる回数が少ないほど、ウエストの下から破れにくくなります。
4つ目は、サイズです。サイズの節に書いたように、身長と腰まわりが両方とも範囲の真ん中寄りに入るものを選んでください。
式や仕事の日に、10を選ぶときの段取り
秋の式や、人前に出る仕事の日に10デニールを選ぶなら、前の晩から段取りを決めておくと、当日に破れて慌てる場面が減ります。
前の晩にやることは3つです。手と足の爪を整える。かかとと足の指の横、すねに保湿をする。履く1足をパッケージから出して、指の腹で全体をなで、引っかかりがないかを確かめておく。この3つを済ませておけば、朝は座って2分かけて履くだけです。
当日のバッグには、予備の1足と、透明のネイル液を小さな袋に入れておきます。式場や職場に着いたら、一度だけ化粧室で脚全体を見て、小さな引っかかりがないかを確かめてください。見つけたら、広がる前にネイル液で止めておきます。
寿命の目安と、予備の1足
10デニールの1足が、いつまでもつかを知っておくと、買い足す時期も決めやすくなります。
ここまでの手順を整えていれば、5回以上もつことが多くなります。それ以上は、伝線しなくても、だんだんと生地の伸び縮みが弱くなり、膝や足首にしわが残るようになります。履いたときに膝のしわが戻らなくなったら、その1足は替えどきです。伝線していなくても、見え方はくたびれてきます。
人前に出る予定がある日は、予備の1足をバッグに入れておいてください。10デニールは薄く、畳むと手のひらに収まるので、荷物になりません。小さな伝線なら、透明のネイル液を伝線の上下の端に点のようにのせると、それ以上広がりにくくなります。ただしそれは応急の手当てで、目立つ場所なら履き替えるほうが確実です。
1足の記録を、3足ぶんつけてみる
最後に、原因を確実に絞るための方法を書いておきます。これから履く3足で、次の3つを記録してください。
1つ目は、何回目に破れたか。2つ目は、伝線の始まりがどこだったか。3つ目は、その日に履いた靴と、一日の過ごし方です。
3足ぶん記録すると、多くの場合、同じ場所から同じ時期に破れていることが分かります。つま先から1回目に破れるなら足の爪か靴、膝から3回目に破れるなら座り方、ウエストの下から脱いだときに破れるなら脱ぎ方です。結論の表と照らし合わせて、その1つを外してください。
10デニールは、素足に近い見え方と引き換えに、少しの引っかかりにも反応する1足です。どこで引っかかっているかが分かれば、その1か所を外すだけで、すぐ破れる1足から、何回も履ける1足に変わります。
よくある問い
- Q. 10デニールのストッキングは、何回くらい履けるものですか
- 履き方と脱ぎ方を整えていれば、5回以上はもつことが多いです。1〜2回で伝線するなら、履く前の手足か、履き方・脱ぎ方のどこかに引っかかりがあります。何回目に、どこが破れたかを記録してください。1回目の履いている途中なら爪や指輪、つま先やかかとなら足の側や靴、ふくらはぎや膝なら一日の間にこすった物、ウエストの下なら引き上げ方です。原因を1つずつ外していくと、回数は伸びていきます。
- Q. 小さな伝線を、出先で止める方法はありますか
- 伝線の上下の端に、透明のネイル液を点のように少量のせて乾かすと、それ以上広がりにくくなります。ネイル液がなければ、端の部分に少し水をつけた指で押さえるだけでも、数時間はもつことがあります。ただし、どちらも応急の手当てです。式や面接など人前に出る予定があるなら、予備の1足をバッグに入れておくほうが確実です。10デニールは薄く、畳むと手のひらに収まります。
- Q. 秋になっても10デニールのままで大丈夫ですか
- 室内の仕事や、短い時間の式なら、秋でも10で困ることは少ないです。屋外で過ごす時間が1時間を超える日や、朝晩の気温が下がって脚が冷えると感じる日は、15か20に上げてください。見た目の差は、10と15ではほとんど分かりません。15から20にすると、素足感は少し減りますが、伝線しにくさははっきり上がります。
- Q. 伝線しにくいストッキングを選ぶには、何を見ればいいですか
- 同じ10デニールでも、つま先とかかとの作りで差が出ます。つま先が補強されているか、かかとの部分が少し厚く編まれているかを、パッケージの表示や台紙越しに確かめてください。サイズは、身長と腰まわりの両方が範囲の真ん中に入るものを選びます。小さいと膝で、大きいとつま先でたるんで引っかかりやすくなります。
— メグラシ編集部





