顔タイプフェミニンのコート|首の長さで襟の甘さを分ける

**顔タイプフェミニンの人がコートを選ぶなら、先に首の長さを指で測ってください。**あごの下から鎖骨のくぼみまでに指を横にして当て、3本以下なら首は短め、4本以上なら長めです。首が短めの人は、襟を開けて甘さを素材に持たせます。首が長めの人は、ショールカラーや丸襟など、襟の形そのもので甘さを出せます。
フェミニンの顔は、曲線的で大人寄り。コートでも、顔のそばに柔らかい曲線があると表情が生きます。ただ、甘さのある襟はたいてい量があって、首が短めの人が着ると首が埋もれ、顔が大きく見えてしまいます。同じ甘さを、襟で出すか素材で出すか。それを首の長さで分けるのが、この記事の答えです。
襟が決まったら、素材の起毛の強さと色の明るさで甘さの量を仕上げます。甘く見えすぎる人は弱める側へ、地味に見える人は強める側へ動かします。
結論:首の長さで、甘さを置く場所を決める
| 首の長さ | 襟の形 | 甘さを持たせる場所 | 避けたい形 |
|---|---|---|---|
| 短め(指3本以下) | ノーカラー・浅いV・細いショール | 素材の起毛・色 | 詰まった丸襟・大きなフード |
| 中間(指3本半前後) | 小さめのショール・開けた丸襟 | 襟と素材の両方を少しずつ | 立てて着るスタンドカラー |
| 長め(指4本以上) | ショールカラー・丸襟・小さなスタンド | 襟の形そのもの | 深いVで首を出しすぎる形 |
表は、自分がどの段で考えればいいかを決めるためのものです。同じ段でも、素材と色で仕上がりは大きく変わります。
首の長さを指で測る
鏡の前で、まっすぐ前を向いてください。あごを引きすぎず、上げすぎず、ふだんの角度です。人差し指から順に指を横にして、あごの下の骨のすぐ下から当てていき、鎖骨の間のくぼみまで何本入るかを数えます。
3本以下なら短め、4本以上なら長め、その間なら中間です。肩の位置も影響するので、肩が上がっていないかを確かめてから測ってください。迷ったら、横から写真を撮り、耳たぶの下から肩の線までの距離が、顔の縦の長さの半分より短いかどうかを見ます。短ければ首は短めの側です。
首が短めの人|襟は開けて、甘さは素材に
首が短めの人は、首まわりに量を置かないことが先です。ノーカラー、浅いV、細めのショールカラーのように、襟が首から離れて開いている形を選んでください。首の付け根から胸元にかけて肌か内側の服が見えると、首が長く見えて顔まわりがすっきりします。
そのぶん、甘さは素材に持たせます。表面に柔らかな起毛のあるウール、毛足の短いなめらかな生地、光をやわらかく返す素材。襟の形はすっきりしていても、触りたくなるような質感が顔のそばにあれば、フェミニンの顔の曲線と響き合います。
ボタンは丸い形のものを選びます。大きすぎるとそこに目が行くので、指先くらいの大きさが目安です。
首が長めの人|襟の形そのもので甘さを出す
首が長めの人は、甘さのある襟をそのまま使えます。ショールカラー、丸襟、小さめのスタンドカラー。首まわりに曲線があると、フェミニンの顔の柔らかさがいちばん素直に出ます。
注意したいのは、深いVネックのように首を大きく出しすぎる形です。首が長い人が首を出しすぎると、顔から胸元までの縦の線が長くなり、さびしく見えることがあります。開けるなら浅めに、襟で首の付け根を少し包むくらいがちょうどいい量です。
素材は、襟で甘さが足りているぶん、起毛は控えめでも構いません。なめらかなウールや、ほどよいハリのある生地でも、襟の形が甘さを引き受けてくれます。
中間の人|襟と素材を少しずつ
指3本半前後の中間の人は、襟と素材の両方で少しずつ甘さを出します。小さめのショールカラーや、首から少し離れて開いた丸襟に、軽い起毛の素材。どちらか一方に寄せきらないほうが、首まわりのバランスがとれます。
襟を立てて着るスタンドカラーは、中間の人には首を短く見せやすいので、選ぶなら襟の高さが指1本ぶん程度の低いものにしてください。
素材|起毛の強さで甘さの量を決める
素材は、甘さの量を決める調整つまみです。表面の起毛が強いほど甘く、なめらかなほど落ち着いて見えます。
甘さを強めたい人は、表面がふんわり起毛したウールや、ほどよく毛足のあるもの。弱めたい人は、起毛の少ない平らなウールや、ハリのあるコットン混の生地。毛足の長いファーのような素材は、フェミニンの顔には華やかさが強く出るので、使うなら襟や袖口などの一部にとどめてください。
素材を確かめるときは、店の明るい照明の下ではなく、窓辺や自然光の入る場所で見ると、実際に外で着たときの起毛の見え方が分かります。
色|明るさを半段ずつ動かす
色は、甘さの量を半段ずつ動かすのに使います。ベージュ、生成り、くすんだピンク、明るいグレーは、フェミニンの顔に柔らかく合う色です。紺や黒、濃い茶は落ち着いた印象になり、甘さを引きたいときに向いています。
甘く見えすぎると感じる人は、同じ色の系統で明るさを半段深くします。ベージュなら少し茶に寄せる、ピンクなら灰みのあるものにする。地味に見える人は、その逆に半段明るくしてください。色の系統そのものを変えるより、明るさを動かすほうが手持ちの服と合わせやすくなります。
丈とシルエット|身長で止める位置を変える
丈は、身長で決めます。小柄な人は膝が隠れるくらいまで、背の高い人はふくらはぎの真ん中まで伸ばしても重くなりません。フェミニンの顔は、裾がふわりと揺れる形とよく合いますが、広がりすぎるとコート全体が甘くなりすぎるので、裾の広がりは控えめにしてください。
ウエストの位置は、ベルトで軽く締めるか、もともと少しくびれのある形を選ぶと、顔の曲線と体の線がつながります。まっすぐ落ちる箱型のコートを選ぶなら、襟か素材のどちらかで甘さを補います。
ボタン・ベルト・袖口で足す甘さ
襟と素材を決めたあと、まだ物足りなければ、小さな部分で甘さを足します。丸いボタン、共布の細いベルト、袖口の折り返し。どれも面積が小さいので、足しすぎになりにくい場所です。
ただし、足すのは1か所までにしてください。丸いボタンにリボンベルト、さらに袖のフリル、と重ねると、コートだけが甘く、顔がかえって負けて見えます。
コートの中に着るものも、首元だけは襟と揃えて考えます。首が短めの人がノーカラーのコートの下にタートルネックを着ると、開けたはずの首元がまた埋まります。中は浅いクルーネックか、首の付け根が少し見える開きにしてください。首が長めの人がショールカラーの下に深い開きのニットを着ると、襟の内側がさびしく見えるので、中は首に沿うハイネックや、小さな丸襟のブラウスで埋めると、襟の曲線がきれいに立ちます。
コートを着ると顔が負ける、浮く。2つの症状
コートを着たときの困り方は、2つに分かれます。
顔が負けるのは、コートの甘さが顔の甘さを上回っているときです。襟の量が多い、起毛が強い、色が明るすぎる、のどれかです。首が短めの人なら襟から、長めの人なら素材から、ひとつ弱めてください。
顔が浮くのは、コートが硬すぎて、顔の柔らかさだけが目立っているときです。直線的な襟、平らな素材、濃い色が重なっていることが多いはずです。首が短めの人は素材か色を、長めの人は襟を甘い側へ動かします。
どちらとも取れる場合|首は短めでも、顔まわりに甘さが欲しい
いちばん迷うのは、首は短めなのに、ショールカラーのような顔まわりの甘さがどうしても欲しい人です。この場合は、襟の幅と開き方で折り合いをつけます。
ショールカラーでも、襟の幅が指2本ぶん程度の細いもので、前を開けたときに襟が胸の上で開いて止まるものなら、首を埋めずに曲線を顔のそばに置けます。前を閉めて襟を首に沿わせる着方は避け、ボタンをひとつ開けて、襟と首の間に隙間を作ってください。
それでも首が詰まって見えるなら、襟は諦めて、マフラーを外側にゆるく巻く方法に切り替えます。巻きものは日によって外せるので、首まわりの量を調整しやすくなります。
1枚目に買うなら
これから1枚だけ買うなら、首の長さの段ごとに次のように選ぶと、合わせる服に困りません。
首が短めの人は、ベージュか明るいグレーのノーカラーで、表面に軽い起毛のあるもの。首が長めの人は、同じ色の系統で、細めのショールカラーか小さな丸襟のもの。中間の人は、ショールカラーのうち、襟が首から少し離れて開くもの。
どの人も、丈は膝が隠れるくらいから始めると、スカートにもパンツにも合わせやすくなります。
手持ちのコートで直すとき
いま持っているコートが合わない気がするなら、買い替える前に、着方で直せるかを試してください。
首が短めの人が詰まった襟のコートを着ているなら、いちばん上のボタンを開けて、襟を外側へ折り返します。首が長めの人が直線的な襟のコートを着ているなら、襟を立てずに寝かせ、首元に柔らかい素材のマフラーを1本足します。色が強すぎるなら、顔のそばに明るい色を置くだけで和らぎます。
顔まわりで甘さが多すぎるのか少なすぎるのかがはっきりしない人は、顔タイプフェミニンが甘すぎると顔タイプフェミニンがおばさんっぽいで、先に原因を分けてから戻ってきてください。襟の形を顔タイプ全体で比べたい人は顔タイプ別のコートの襟も参考になります。
よくある問い
- Q. 顔タイプフェミニンにトレンチコートは似合いませんか
- 似合わないわけではありません。トレンチの直線的な襟とベルトは、フェミニンの顔には少し硬く出やすいので、襟を立てずに寝かせて着る、ベルトを後ろで軽く結ぶ、色をベージュより明るい生成り寄りにする、のどれか1つで和らげてください。首が長めの人は襟を少し開けて首を見せると、顔まわりの曲線が引き立ちます。
- Q. 首が短めなのに、丸襟のコートが好きです
- 丸襟でも、襟の幅が狭く、首の付け根から少し離れて開いているものなら使えます。首に沿って詰まった丸襟は首をさらに短く見せるので避け、襟と首の間に指1本ぶんの隙間ができるものを選んでください。マフラーを合わせる日は、襟の内側ではなく外側にゆるく巻くと、首が埋もれません。
- Q. 黒いコートしか持っていません
- 黒いコートは、フェミニンの顔には強く出やすい色です。買い替えなくても、顔の近くに明るい色を足せば和らぎます。明るいベージュや淡いピンクのマフラーを、襟の外側にふんわり巻いてください。インナーの首元を白や生成りにするだけでも、黒の面積が顔から離れて柔らかく見えます。
— メグラシ編集部





