面長に似合う髪型|分け目と巻く向きで、縦の見え方が変わる

面長の髪型は、静止したシルエットだけでは決まらない
面長に似合う髪型というと、長さや形の名前を思い浮かべがちです。でも実際に鏡の前で印象を左右しているのは、分け目の位置と、髪をどちらに巻くかという、動きに関わる2つの要素です。
同じボブでも、分け目が中央か7:3かで縦の印象は変わります。同じ巻き髪でも、内巻きか外巻きかで縦の印象は変わります。この記事は、長さの話ではなく、分け目と巻く向きという、切らずに変えられる2つの要素を並べます。
測るのは3つ。分け目・巻く方向・角度
指の本数とコテの角度で測ります。人差し指の幅がおよそ1.5cm、指2本そろえた幅がおよそ3cmです。
①|分け目の位置
中央から何cmずらすかを見ます。中央(0cm)、指2本分ずらした3cm程度(7:3に近い)、指3本分ずらした4.5cm程度(8:2に近い)の3段階です。
②|巻く方向
コテを内側に回すか、外側に回すかです。内巻きは毛先が顔に向かい、外巻きは毛先が顔から離れます。
③|巻く角度
コテを床に対してどのくらい寝かせるかです。水平に近い(0度に近い)ほど横方向のカール、垂直に近い(90度に近い)ほど縦方向のカールになります。
| 測る数字 | 目安 | 決まること |
|---|---|---|
| ①分け目 | 中央/3cm/4.5cm | 縦の線の強さ |
| ②巻く方向 | 内巻き/外巻き | 横の量が顔に向くか離れるか |
| ③巻く角度 | 水平/斜め45度/垂直 | カールの向き |
分け目①|中央 vs 7:3 vs 8:2
中央分けは、生え際の中央から鼻筋にかけて縦に1本の線を作ります。面長の輪郭がもともと持つ縦の印象と重なるため、意識的に和らげたい場合は避けるか、他の要素と組み合わせる必要があります。
7:3に分けると、線が斜めになり、頬の高い位置に髪の量が寄ります。この状態は、縦の連続を途中で区切る効果があります。8:2までずらすと、片側に集まる量がさらに増え、斜めの線がより強く出ます。
分け目を変える場合、いきなり8:2まで動かすと、根元の癖で数日は落ち着かないことがあります。まず7:3で1週間ほど過ごし、根元の流れがなじんでから8:2を試すと、扱いやすくなります。
分け目の幅にも差があります。分け目の溝を指1本の幅(1.5cm)で作ると、髪がきっちり左右に分かれて縦の線がはっきり出ます。溝を指2本分(3cm)ほどふんわり作ると、生え際の地肌が見えにくくなり、線そのものが柔らかく読まれます。縦を和らげたい日は、分け目をずらすだけでなく、溝の幅も広めにとると効果が重なります。
分け目の位置は、正面から見たときだけでなく、頭頂から見下ろしたときの位置でも確認してください。正面では7:3に見えていても、頭頂から見ると分け目が途中で曲がっていることがあり、その場合は斜めの線が途切れて見えて、縦を和らげる効果が半分になります。ブラシを分け目に沿って頭頂まで一直線に通すと、曲がりを直せます。
巻く方向②|内巻き・外巻き・ミックス
内巻きは、毛先が顔に向かって入るカールです。頬骨から口角の高さに横の量が集まりやすく、面長の縦の印象を横方向に分割する効果があります。
外巻きは、毛先が顔から離れる方向に流れるカールです。縦の線がそのまま伸びて見えるため、面長の輪郭とは方向が重なります。ただし、巻き始めの位置を耳の高さに設定すれば、外巻きでも横の量は作れます。巻き始めが低い(あご先やそれより下)ほど、外巻きの縦を強める効果が出ます。
ミックス巻きは、顔まわりの毛束だけ内巻き、それ以外を外巻きにする方法です。顔に近い部分で横の量を作りながら、全体の動きは損なわないので、面長かどうかにかかわらず扱いやすい選択肢です。
内巻きと外巻きを1本のコテで交互に作る場合、境目の位置が重要になります。顔まわりからこめかみの延長線あたりまでを内巻き、それより後ろを外巻きにすると、正面から見たときに違和感なくつながります。境目を耳より前に置きすぎると、正面から見て内巻きの範囲が狭く感じられ、横の量が不足します。
巻いたあとの手ぐしの通し方でも印象が変わります。内巻きにしたあと指で軽くほぐすと、カールがゆるみながらも横方向の丸みは残ります。強くとかしすぎると内巻きの効果自体が消えてしまうので、指どおしは1〜2回にとどめてください。
巻く角度③|水平・斜め45度・垂直
コテを床と水平に近い角度で巻くと、カールが横方向に大きく広がります。頬骨の高さでこの角度を使うと、横の量がしっかり出て、縦の印象を分割する効果が強く出ます。
コテを床に対して垂直に近い角度で巻くと、カールが縦に連なって落ちます。この巻き方は、面長の縦の印象とそのまま重なるため、避けるか、部分的な使用にとどめるほうが向いています。
斜め45度前後は、横にも縦にも寄りすぎない中間の仕上がりになります。迷ったときはこの角度から試すと、失敗が少なくなります。
角度を測る目安として、コテを持つ手の甲を鏡に映して確認する方法があります。手の甲が床とほぼ平行なら水平寄り、手首を立てて甲が鏡に向くくらいなら垂直寄りです。斜め45度は、手首を軽くひねって甲が斜めに見える中間の角度になります。慣れないうちは、鏡でこの角度を毎回確認しながら巻くと、日によって仕上がりがばらつくことを防げます。
コテの温度も角度と組み合わせて考えます。高めの温度(180度前後)で角度を強くつけるとカールがしっかり残りやすく、低めの温度(140度前後)ではやわらかい動きになります。斜め45度で強い印象を出したい日は温度を上げ、控えめにしたい日は温度を下げるという調整もできます。
早見表|分け目×巻き方向の組み合わせ
| 分け目 | 巻く方向 | 仕上がりの傾向 |
|---|---|---|
| 中央 | 内巻き | 縦は残るが顔まわりに横の量が入る |
| 中央 | 外巻き | 縦の印象がもっとも強く出る |
| 7:3〜8:2 | 内巻き | 縦の分割ともっとも相性がよい |
| 7:3〜8:2 | 外巻き | 斜めの線と縦の流れが混ざる |
もっとも縦を和らげたい場合は、分け目を7:3以上にずらし、内巻きで頬骨の高さに横の量を作る組み合わせです。逆に、面長の縦の印象を活かしてすっきり見せたい日は、中央分けに外巻きを選ぶという逆方向の使い方もできます。
ストレートで動きを作りたい日
コテを使わない日でも、動きは作れます。ドライヤーで乾かすときに、頬骨の高さの毛束だけを、ブラシで内側に丸め込むようにして温風を当て、冷風で3秒仕上げます。これだけで、コテほど強くはありませんが、内巻きに近い流れが作れます。
ストレートアイロンしかない場合は、毛先を挟んだあと、手首を内側にひねりながらゆっくり引き抜くと、緩やかな内巻きになります。角度は斜め45度を意識し、頬骨から口角の帯に絞って使うと、時間をかけずに効果が出ます。
前髪がある場合とない場合の違い
前髪がある場合、分け目の効果は前髪の分け目と連動します。前髪を厚めで作ると、額の縦の印象を抑えられる一方、分け目による斜めの効果が前髪の下に隠れて見えにくくなります。前髪を作る場合は、分け目の効果よりも前髪の厚みで縦を調整する方向に寄せたほうが一貫します。
前髪がない場合は、分け目と巻く方向がそのまま額から毛先まで一続きの印象を作ります。この場合は、分け目を7:3以上にずらし、内巻きと組み合わせる効果がもっとも出やすくなります。
どちらとも取れるとき|分け目を変えたくない、巻く時間がない
長年の分け目を変えたくない場合、無理に動かす必要はありません。分け目はそのままで、耳の上あたりから毛束を1つまみ取り、顔にかかるように前に出す方法があります。分け目自体は動かさずに、顔の横に量を足せます。ピンで軽く留めておくと、1日を通して位置が保たれます。
巻く時間がない朝は、全体ではなく頬骨から口角にかけての帯だけを巻いてください。この範囲に動きがあれば、縦の印象を分割する効果はほぼ得られます。時間にして1〜2分あれば足りるので、トップや毛先まで手を広げる必要はありません。
もう1つ割れやすいのが、雨や湿気でカールが早く取れる日です。この場合は巻く角度をいつもよりやや強め(垂直寄りから水平寄りへ、5〜10度分)にしておくと、緩んでもある程度横の量が残ります。
前日に巻いた形が翌朝まで残っている場合、巻き直さずに済ませたいこともあります。この場合は、頬骨の高さの毛束だけを手ぐしで軽く整え、根元にドライヤーの温風を5秒ほど当ててから冷風で止めると、コテを使わずにカールの形をある程度戻せます。全体を巻き直すより時間がかからず、朝の忙しい日には有効です。
年代で変わること
年代が上がると、髪自体の量やハリが変化し、同じ角度・同じ分け目でも仕上がりの持続時間が変わることがあります。カールが取れやすいと感じる場合、巻く前にワックスを少量、頬骨の高さの毛束になじませておくと、形が長く保たれます。
分け目については、根元の立ち上がりが変わってきた場合、中央分けよりも7:3程度のほうが根元の高さを自然に作りやすくなります。無理に立ち上げようとするより、分け目の角度でカバーするほうが扱いやすい場面もあります。
長年同じ分け目で過ごしてきた場合、髪の生えグセそのものがその分け目に沿ってついていることが多く、別の位置に変えてもすぐには落ち着きません。変える場合は、根元だけをドライヤーで新しい分け目の方向に倒しながら乾かす習慣を1〜2週間続けると、次第にその位置で自然に落ち着くようになります。
よくある誤解
- 髪型は長さで決まる:分け目と巻く方向のほうが、縦の印象への影響は大きいです
- 外巻きは面長に向かない:巻き始めの位置を耳の高さにすれば、外巻きでも横の量は作れます
- 分け目は一度決めたら変えられない:7:3から試して数日なじませれば、無理なく移行できます
- 巻くなら全体を巻くべき:頬骨から口角の帯だけでも、縦を分割する効果は十分に出ます
まとめ
面長の髪型で効いていたのは、長さではなく分け目の位置と巻く向きでした。
- 分け目は中央だと縦が強調され、7:3〜8:2で斜めの線ができ縦が和らぐ
- 内巻きは横の量を顔に集め、外巻きは縦の流れを強める
- 巻く角度は斜め45度が中間。垂直に近いほど縦、水平に近いほど横に効く
- 時間がない日は頬骨から口角の帯だけ巻けば十分
- 分け目を変えたくない日は、耳の上の毛束を1つまみ前に出すだけでも効果がある
切る前に、まず分け目と巻き方の組み合わせを試してみてください。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 分け目を変えるだけで、本当に見え方が変わりますか?
- 変わります。中央分けは生え際から鼻筋まで縦に1本の線を作るので、面長の縦の印象と重なります。7:3に分けると、その線が斜めになり、頬の高い位置に髪の量が寄るため、縦の連続が途中で切れます。分け目を1cm動かすだけでも効果はありますが、はっきり変えたい場合は3cm以上ずらすと違いが分かりやすくなります。
- Q. 内巻きと外巻き、面長にはどちらが向いていますか?
- 内巻きのほうが向いている場面が多いです。内巻きは毛先が顔に向かって入るので、頬骨から口角の高さに横の量が集まりやすくなります。外巻きは毛先が顔から離れる方向に流れるため、縦の線がそのまま伸びて見えます。ただし外巻きが悪いわけではなく、巻く位置を耳の高さから始めれば、外巻きでも横の量は作れます。
- Q. コテを巻く角度は、どうやって測ればいいですか?
- 目安は、床に対してコテを寝かせる角度です。床と水平に近い角度(0度に近い)で巻くと、カールが横方向に広がり、縦の印象が和らぎます。床に対して垂直に近い角度(90度に近い)で巻くと、カールが縦に連なり、面長の縦の印象と重なります。斜め45度前後を意識すると、横にも縦にも寄りすぎない中間の仕上がりになります。
- Q. 巻く時間がない朝、最低限どこを巻けばいいですか?
- 頬骨から口角にかけての高さ、耳の下からあご先までの範囲だけを巻いてください。この帯に動きがあると、縦の印象を分割する効果が出ます。トップや毛先まで全部巻く必要はなく、顔の横に来る部分だけで十分です。時間にして1〜2分あれば足ります。
- Q. 分け目を変えたくない場合、他に縦を和らげる方法はありますか?
- あります。分け目はそのままで、耳の上あたりから毛束を1つまみ取り、顔にかかるように前に出す方法です。分け目自体は動かさずに、顔の横に量を足すことができます。ピンで軽く留めておくと、1日を通して位置が保たれます。
— メグラシ編集部




