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丸顔の前髪なし|分け目の位置と顔まわりの毛を落とす高さ

メグラシ編集部//読了 14分
前髪を作らず片側に深く分けた髪の女性が、窓辺で首に巻いたニットのマフラーをほどき、あご下まで落ちる毛先を外に出している斜めの横顔

丸顔のあなたが前髪なしにするなら、見るのは分け目の位置と、顔まわりのいちばん短い毛が止まる高さの2か所だけです。顔の丸さそのものは、前髪を作るかどうかの判断材料になりません。

分け目を黒目の真上かそれより外側に置き、根元を1cmほど立てて斜めに流す。顔まわりのいちばん短い毛を、あご先より2〜3cm下まで落とす。この2つがそろっていれば、前髪なしは丸顔の人にとってよく似合う選択です。

反対に、分け目が鼻筋の真上にあって左右対称に毛が落ち、顔まわりの毛が頬のいちばんふくらんだ高さで止まっていると、額と頬の横幅が先に目に入ります。前髪なしが似合わないと感じた経験があるなら、多くはこの2か所のどちらかがずれていたはずです。

この記事では、鏡と定規で自分の長さを測り、どこに分け目を置き、どの長さで毛を止めるかを決めていきます。迷いやすい場面、たとえば分け目のクセが逆方向にある、前髪を伸ばしている途中、写真と鏡で印象が違う、といったときの考え方にも多めに紙幅を使いました。

結論:丸顔の前髪なしは、分け目と顔まわりの毛の2か所で決まる

前髪を作らない髪型で、顔の印象に関わるのは主に2つの線です。1つは額の上を横切る線、もう1つは輪郭の外側を縦に通る線です。

額の上の線は分け目が作ります。分け目から毛が斜めに流れていれば、額の上に対角線が1本できます。人の目はまず線の向きを追うので、斜めの線があると顔の横幅より先に流れの方向が目に入ります。分け目が真ん中にあって毛が左右に均等に分かれると、額の上には線がなく、生え際の丸い形がそのまま見えます。

輪郭の外側の線は、顔まわりの毛が作ります。頬の横に落ちる毛があご先より下まで続いていれば、輪郭の外側に縦の線が通ります。毛が頬の途中で止まっていると、毛先がちょうど頬の丸みを横から囲む形になり、丸い部分が額縁に入ったように強調されます。

つまり丸顔の前髪なしで整えたいのは、額の上に斜めの線を1本、輪郭の外側に縦の線を1本、という組み合わせです。前髪がないぶん、この2本の線は前髪ありの髪型よりもはっきり見えます。逆に言えば、2本の線さえ整えば、前髪がないことは丸顔の人にとって弱点にはなりません。

まず測る:鏡の前で3つの長さをとる

似合う分け目と長さは人によって違うので、先に自分の数字を出しておきます。用意するのは鏡と、15cmほどの定規かメジャーです。スマホで正面の写真を1枚撮って、画面上で測っても構いません。

1つめは額の高さです。生え際のいちばん下がっているところから、眉頭を結んだ線までの長さを測ります。続けて、眉頭の線から鼻の下までの長さを測ります。この2つを比べておきます。

2つめは、顔の中心から黒目までの横の距離です。鼻筋の真ん中から、黒目の真ん中までの長さを測ります。多くの人は3cm前後になります。分け目をどこに置くかは、この距離を基準に決めます。

3つめは、頬のいちばんふくらんでいる高さです。正面から見て、頬の輪郭がいちばん外に張り出している高さが、あご先から何cm上にあるかを測ります。指で頬の外側をなぞっていくと、外に出ていた線が内側に戻り始める点があります。そこがいちばんふくらんだ高さです。

測る場所比べる相手この記事で使う場面
額の高さ眉から鼻の下までセンター分けにできるか
鼻筋から黒目まで分け目の位置分け目をどこまで外に出すか
頬のふくらみの高さ顔まわりの毛先毛を何cmで止めるか

この3つの数字は、髪を切るときにも美容院で伝えるときにも使えます。メモに残しておくと、毎回測り直さずに済みます。

分け目は黒目の真上から外側へ置く

分け目の位置は、鼻筋からの距離で考えます。鼻筋の真上がセンター分け、黒目の真上が7対3前後、眉山の真上まで出すと8対2前後になります。

丸顔の前髪なしで基準にしたいのは、黒目の真上です。ここに分け目を置くと、多いほうの毛が額の半分以上を斜めに横切るので、額の上に長い対角線ができます。少ないほうの毛は耳の方向へまっすぐ落ちるので、顔の片側には縦の線が先にできます。

黒目の真上より内側、つまり鼻筋から1〜2cmの位置に分け目があると、多いほうと少ないほうの差が小さくなり、センター分けに近い見え方になります。斜めの線が短くなるので、額の横幅のほうが目に入りやすくなります。

眉山の真上まで外に出すと、多いほうの毛が額のほとんどを覆うので、斜めの線はさらに長くなります。ただし、毛量が多い人がここまで外に出すと、多いほうの毛がこめかみの横でふくらみ、頭の横幅が広がって見えることがあります。毛量が多い人は黒目の真上、毛量が少なめで根元が寝やすい人は眉山寄り、というのがひとつの目安です。

分け目を決めたら、鏡の正面に立って、分け目から流れる毛が額のどこを通っているかを見てください。眉山の少し上を通って、こめかみに抜けていれば、斜めの線はちょうどいい角度です。毛が眉にかかるほど低く流れていると、斜めというより横の線になり、額を横に区切って見せてしまいます。

センター分けが合う人、合わない人の境目

センター分けが似合うかどうかは、丸顔かどうかより、さきほど測った額の高さで分かれます。

生え際から眉までの長さが、眉から鼻の下までの長さと同じか、それより長い人は、センター分けでも額の中央に縦の余白が残ります。左右に分かれた毛のあいだに縦長の空間ができるので、左右対称でも縦の印象が出ます。この人たちは、顔まわりの毛の長ささえ整えば、センター分けでも横に広がって見えにくい側です。

額のほうが1cm以上短い人は、センター分けにすると左右の毛のあいだの空間が横長になります。この場合は、分け目を真ん中から1〜2cmだけずらしてください。わずかでも左右の量に差が出ると、額の上に浅い斜めの線ができ、対称の印象が崩れます。見た目にはほとんどセンター分けに見えるので、センター分けの雰囲気が好きな人でも取り入れやすい方法です。

もうひとつの目安は、分け目から出た毛の根元の高さです。センター分けで根元が頭皮に沿ってぺたんと寝ていると、頭頂部が平らになり、顔の縦の長さが短く見えます。センター分けにするなら、分け目の両側の根元を少なくとも1cm立ててください。根元が立てば、額の上から頭頂部までの距離が伸び、顔全体の縦の比率が上がります。

分け目の根元を何cm立てるか

前髪なしの髪型では、分け目の根元の立ち上がりが、前髪の厚みの代わりをします。根元が立っているかどうかで、額の上の線の見え方が大きく変わります。

目安は、分け目から2cm離れた位置で、髪が頭皮から1〜1.5cm浮いていることです。指を分け目の横に差し込んで、指の腹1本分くらいの空間があれば足りています。浮きがまったくないと、斜めに流れた毛が額に沿って平たく張りつき、線の角度が浅くなります。2cm以上浮くと、今度は頭頂部が高くなりすぎて、横から見たときに後ろに重心が寄ります。

根元を立てるには、乾かす順番を変えるのがいちばん確実です。髪が濡れているうちに、分け目と反対側に毛をすべて倒し、根元に下から温風を当てて乾かします。根元が乾いたら、分け目を元の側に戻します。一度逆に倒して乾いた根元は、元に戻したときに自然と立ち上がります。

朝の時間が短い人は、乾いた髪でも同じことができます。分け目の根元だけを霧吹きで軽く湿らせ、反対側に倒して10秒ほど温風を当て、元に戻す。それだけで夕方まで立ち上がりが残ることが多いです。

顔まわりの毛を落とす高さ:頬のいちばん丸いところで止めない

前髪なしの髪型で、丸顔の人がいちばん気をつけたいのは、顔の横に落ちる毛がどこで終わるかです。

頬のいちばんふくらんだ高さで毛先が止まると、毛先が丸みを横から囲んで、そこに目が集まります。さきほど測った高さ、あご先から何cm上かという数字を思い出してください。顔まわりのいちばん短い毛が、その高さの前後2cmに入っているなら、ずらしたほうが見え方は変わります。

ずらす方向は2つあります。1つは下へ、あご先より2〜3cm下まで落とす方法です。毛先が輪郭の外へ抜けるので、頬の横を縦の線がまっすぐ通ります。前髪なしの髪型でいちばん安定するのはこちらです。

もう1つは上へ、頬骨の上、目尻の横あたりで毛先を止める方法です。毛先が頬の丸みより上にあるので、顔の横に毛がかからず、輪郭の線がそのまま見えます。こちらは顔まわりの毛というより、レイヤーの入った軽い髪の一部として扱う形です。輪郭を隠さずに見せたい人、丸みを活かしたい人に向いています。

どちらにも決めきれないなら、下へ落とすほうから試してください。あご下まで長さがあれば、あとから上の位置にレイヤーを入れることはできますが、短く切った毛をあご下まで戻すには2〜3か月かかります。

長さを決めたあとは、一日の終わりにもう一度だけ鏡で確かめてください。朝にあご先より2cm下にあった毛先も、夕方には湿気や首元の布にこすれて1cmほど上がっていることがあります。夕方の位置が頬のふくらみの高さに入っているなら、次に切るときは1〜2cm長めに残すと、一日を通して同じ見え方が続きます。朝だけで決めずに夕方の位置で決める、というのが、前髪なしの長さで失敗しにくい手順です。

毛先の向き:内に入れるか、外に逃がすか

顔まわりの毛の長さが決まったら、次は毛先の向きです。同じ長さでも、毛先が顔の内側を向くか外側を向くかで、輪郭の外の線の形が変わります。

毛先を内側に入れると、毛があごのラインに沿うように曲がります。輪郭に沿う曲線がもう1本増えるので、丸みが重なって見えやすくなります。ただし、毛先があご先より3cm以上下にあるなら、内側に入れても曲線は輪郭の外で起きるので、丸みには重なりません。長さが十分にある人は、内に入れて落ち着いた印象にしても構いません。

毛先を外に逃がすと、毛があごのあたりで外へ広がり、輪郭の外側に斜めの線ができます。顔まわりの毛があご先と同じくらいの長さしかない人は、こちらのほうが丸みと重なりにくくなります。外に逃がすときは、ハネの角度を浅くしてください。毛先が肩と平行になるほど横にハネると、今度はあごの高さに横の線ができます。

目安としては、毛先があご先より上なら外、あご先から3cm下までなら外かまっすぐ、それより下なら好みで内でもよい、と考えると迷いが減ります。

向きを決めるときは、正面だけでなく、斜め45度からも見てください。人と話すときや写真に写るときは、真正面より少し斜めから見られることのほうが多いからです。斜めから見ると、手前側の毛先は頬に重なり、奥側の毛先は輪郭の外に出ます。手前側の毛先が頬の丸みに沿って内に巻いていると、斜めの角度では丸みが二重に見えます。手前に来やすい側、つまり分け目の多いほうの毛先は、まっすぐか少し外へ、と決めておくと、どの角度から見られても崩れにくくなります。

耳にかけるか、かけないか

前髪なしの髪型では、顔まわりの毛を耳にかけるかどうかも印象を左右します。

両耳にかけると、顔の輪郭がすべて見えます。丸みをそのまま見せたい人、すっきりと明るく見せたい日にはこの形が合います。輪郭を見せる場合でも、分け目からの斜めの線が残っていれば、額の上で縦の流れは保てます。

片方だけかけるなら、分け目の少ないほう、つまり毛が少なく落ちている側をかけてください。多いほうは顔の横に毛を残し、少ないほうは耳にかけると、左右の非対称が強くなり、顔全体に斜めの流れができます。多いほうをかけて少ないほうを残すと、残した側の毛が細く頼りなく見えやすくなります。

耳にかけたときに、耳の前に数本だけ毛を残す方法もあります。残す毛は3〜5本、長さはあご先より下まであるものを選んでください。短い毛を残すと、頬の途中で毛先が止まり、さきほどの「丸いところで止まる」状態になります。

額の高さで変わる:額が広い人、狭い人

最初に測った額の高さは、分け目と同じくらい前髪なしの見え方に関わります。

額が広い人、つまり生え際から眉までが眉から鼻の下より長い人は、額を全部出すと縦の比率が上がります。丸顔の人にとっては、顔の縦の長さが出る形です。この人たちは前髪なしがもともと似合いやすい側なので、分け目は黒目の真上でも、センター寄りでも選べます。額の広さが気になるなら、分け目からの毛を眉山の上あたりまで低めに流すと、額の一部が隠れて面積が調整できます。

額が狭い人は、額を出しても縦の長さはあまり伸びません。そのかわり、分け目の根元を高めに立てることで、生え際より上に高さを足せます。根元を1.5cm立てると、額の上に見えない高さが加わり、顔の縦の比率が補われます。分け目は黒目の真上か、それより少し外へ。斜めの線を長くすることで、額の高さが足りないぶんを角度で補います。

生え際の形でも見え方は変わります。生え際が丸く弧を描いている人は、額の形が顔の丸さと重なるので、分け目からの毛で生え際の一部を斜めに隠すと形が変わって見えます。生え際がまっすぐに近い人は、額を出しても丸みが強調されにくいので、出すほうを選んでも構いません。

秋冬に前髪なしが崩れる理由

夏にはうまくいっていた前髪なしが、寒くなると急に決まらなくなることがあります。髪型が変わったわけではなく、首元と頭の上に物が増えたことが原因です。

まず、マフラーやタートルネックです。首元に布が巻かれると、顔まわりの毛先が下から押し上げられます。夏にあご先より2cm下に落ちていた毛先が、マフラーに当たって頬の高さまで上がることがあります。せっかく頬のふくらみを避けて切った長さが、首元の布によってちょうど丸い位置に戻されてしまうわけです。

次に、帽子です。ニット帽やつばのある帽子をかぶると、分け目の根元がつぶれます。帽子を取ったあと、分け目のあたりが平らになっていて、斜めの線が消えていることに気づくはずです。額の上の線がないと、前髪なしの髪型は一気に平板に見えます。

そして、空気の乾燥と静電気です。乾いた季節は毛先が広がりやすく、ニットとこすれると顔まわりの毛が横にふくらみます。頬の横で毛がふくらむと、輪郭の外の縦の線が途切れます。

この3つは、どれも髪を切り直さなくても対処できます。次の節で、首元の形ごとに具体的に見ていきます。

秋冬の首元と顔まわりの毛の合わせ方

首元の高さに合わせて、顔まわりの毛を前に出すか、後ろに逃がすかを決めます。

タートルネックやボトルネックのように首が布で覆われる日は、毛先の位置が2〜4cm上がると考えてください。顔まわりの毛があご先より5cm以上下まであるなら、そのまま前に出しても毛先は頬より下で止まります。それより短い人は、毛を首の後ろへ逃がして、顔の横には分け目からの斜めの流れだけを残すほうが整います。

マフラーを巻く日は、巻く前に顔まわりの毛を前に出しておき、マフラーを毛の内側に巻くか外側に巻くかを決めます。毛をマフラーの外に出すと、毛先が布の上に乗って縦の線が続きます。毛をマフラーの中に入れると、毛先が隠れるので輪郭の外の線はマフラーの縁が担います。マフラーの縁があご先より下にあるなら中に入れても構いません。あごより上まで巻き上げる日は、毛を外に出してください。

襟の開いたシャツやVネックのニットの日は、首元が空いているので毛先は押し上げられません。夏と同じ長さで落とせます。秋冬でも、首元の開きが鎖骨より下まであれば、前髪なしの見え方は夏とほとんど変わりません。

帽子をかぶる日は、帽子を取ったあとに分け目を指で一度反対側へ倒し、5秒ほど押さえてから元に戻してください。根元の立ち上がりが少し戻ります。外出先で直せるように、小さなミストを持っておくと、根元だけ湿らせて同じ手順を取れます。

コートの襟を立てる日

厚手のコートで襟を立てると、首の両側に布の壁ができます。顔まわりの毛は、襟の内側に入れると毛先が押し上げられて頬の横でたまり、襟の外に出すと襟の上に毛が乗って横に広がります。襟を立てる日は、顔まわりの毛を襟の内側に入れたうえで、毛先だけを指で下に引いて襟の中に落とし込んでください。襟の縁があご先より下にあれば、襟が輪郭の外の縦の線を代わりに担ってくれます。襟があご先より上まで来るほど高いコートなら、襟は立てずに折り返し、毛は前に出すほうが顔まわりがすっきりします。

静電気で毛先が広がる日は、毛先だけに少量のオイルかクリームをなじませます。根元にはつけません。根元が重くなると、立ち上がりがつぶれて額の上の線が消えるからです。

どちらとも取れるとき①:分け目のクセが似合う側と逆にある

測ってみると、似合いそうな分け目は右なのに、髪のクセやつむじの向きで左にしか分かれない、ということはよくあります。この場面は、検索してもなかなか答えが見つからないところなので、少し丁寧に見ていきます。

まず、クセの強さを確かめます。髪を濡らして、似合いそうな側に分け目をつけ、そのまま乾かしてください。乾いたあと、頭を左右に3回振って、分け目が何秒で元のクセの側に戻るかを見ます。10秒以上もちこたえるなら、乾かし方だけで分け目は変えられます。すぐに戻ってしまうなら、つむじの向きが強く影響しているので、無理に逆にすると一日中直し続けることになります。

クセに逆らえない場合は、分け目の位置ではなく、分け目の形を変えます。分け目をまっすぐ引かずに、ジグザグに取ると、左右の量の差は小さくてもはっきりした線が出なくなります。線が出ないぶん、額の上に斜めの毛の流れが残りやすくなります。

もうひとつは、クセの側を受け入れたうえで、顔まわりの毛の長さを左右で変える方法です。分け目の少ないほうの毛を、多いほうより2〜3cm長く残すと、顔の両側で毛先の高さがずれ、左右の対称が崩れます。分け目の位置を変えずに、斜めの流れを毛先の側で作るやり方です。

どちらを選ぶかは、朝に使える時間で決めてください。毎朝5分ほど分け目を作り直せるなら、似合う側に寄せる価値はあります。朝が慌ただしいなら、クセの側に任せて、長さで差をつけるほうが一日を通して崩れません。

どちらとも取れるとき②:前髪を伸ばしている途中

前髪ありから前髪なしへ移る途中は、いちばん迷う時期です。前髪が目にかかる長さになると、前髪として下ろすには長すぎ、横に流すには短すぎる、という状態が続きます。

この時期は、前髪を「前髪」として扱うのをやめて、分け目の一部として扱うと楽になります。前髪だった毛を、分け目と同じ方向に斜めに持ち上げ、耳の上の高さで止めます。止める位置が耳の上なら、毛先は頬骨より上にあるので、頬のふくらみと重なりません。

乾かすときは、前髪の根元を分け目と反対側から乾かしてください。反対側に倒して根元を乾かし、元に戻すと、毛が目の前に落ちてきにくくなります。ピンを使うなら、こめかみより後ろで留めると、正面から留め具が見えません。

長さの段階ごとの目安も書いておきます。眉の下から目の下までの長さは、斜めに持ち上げて耳の上で止める。頬骨から鼻の下までの長さは、毛先を耳にかけるか、分け目からの流れに混ぜて後ろに流す。口元からあご先までの長さになると、顔まわりの毛として下ろせますが、ちょうど頬のふくらみの高さに毛先が来る時期でもあるので、あごより下に届くまでは耳にかけておくほうが安全です。

この最後の段階が、伸ばしかけでいちばん「似合わない」と感じやすい時期です。そこで前髪を切り戻してしまう人が多いのですが、あごより2cm下まで届けば落ち着くので、あと数週間だけ耳にかけてやり過ごしてください。

どちらとも取れるとき③:写真では丸く、鏡では気にならない

鏡で見るとちょうどいいのに、写真に撮ると顔が丸く写る、という相談もよく届きます。

これは髪型の問題というより、写真の撮り方の問題であることが多いです。スマホのカメラを顔の近くで構えると、レンズに近い頬の中央が大きく写り、輪郭の外側が小さく写ります。前髪なしの髪型は輪郭の外の線が見え方を支えているので、その線が小さく写ると、丸みのほうが目立ちます。

確かめるには、同じ髪型で、腕を伸ばしきった距離と、30cmほどの近い距離で1枚ずつ撮り比べてください。腕を伸ばした写真で気にならなければ、髪型を変える必要はありません。人に撮ってもらうときは、1メートル以上離れて、少しズームして撮ってもらうと、鏡で見る印象に近づきます。

それでも写真で丸く見えるなら、分け目の根元の立ち上がりを確かめてください。写真は正面からの光で撮ることが多く、根元の浮きによる影が写りにくいので、鏡より額の上が平らに見えます。写真に写る日だけ根元をいつもより0.5cm高めに立てると、写り方が変わります。

もうひとつ、写真では光の向きも効きます。正面から強い光が当たると、頬の影が消えて輪郭の内側が平らに写ります。窓を横にして立つと、顔の片側に影ができ、分け目からの斜めの線と同じ向きの陰影が生まれます。分け目の多いほうを光の側に向けると、髪の流れと影の流れがそろい、写真でも鏡で見たときの縦の印象に近づきます。髪型を変える前に、立つ位置を一度だけ変えて撮り直してみてください。

どちらとも取れるとき④:髪が細くて根元が寝る、または多くて横に広がる

髪の質によって、同じ分け目と長さでも見え方は変わります。

髪が細くて柔らかい人は、根元が寝やすく、分け目からの斜めの線が出にくくなります。この人たちは、分け目を黒目の真上より少し外、眉山寄りに置いてください。多いほうの毛の量が増えるので、根元が寝ていても額の上に流れが見えます。乾かすときに根元を反対側から乾かす手順は、髪が細い人ほど効き目があります。

髪が多くて硬い人は、根元は立ちやすい反面、顔まわりの毛が横にふくらみやすくなります。頬の横で毛がふくらむと、輪郭の外の縦の線が太くなり、顔まわりの幅が広がって見えます。この人たちは、顔まわりの毛の内側、耳の前あたりの毛量を少し減らしてもらうと、毛が縦に落ちるようになります。美容院では、表面ではなく内側を減らしてほしい、と伝えてください。表面を減らすと、毛先がばらついてかえって広がります。

くせ毛で毛先がうねる人は、顔まわりの毛があご下まであっても、うねりで毛先が上に戻り、実際の長さより短く見えることがあります。乾いた状態であご先より何cm下に毛先があるかを測り直して、その数字で判断してください。

美容院で伝える言い方

ここまでの内容を、美容院で伝えやすい言葉にまとめておきます。

分け目については「分け目を黒目の真上あたりに置いて、根元を少し立てたい」と伝えます。センター分けにしたい場合は「真ん中から1〜2cmずらしたセンター分けにしたい」と言うと、対称を崩す意図が伝わります。

顔まわりの毛については「顔まわりのいちばん短い毛が、あご先より2〜3cm下に来るようにしたい」と、数字で伝えるのが確実です。「顔まわりにレイヤーを入れて」とだけ言うと、頬の高さで毛先が止まる長さに切られることがあります。最初に測った頬のふくらみの高さも伝えて、そこで止めたくない、と言い添えてください。

秋冬に向けて切るなら「マフラーやタートルを着ることが多いので、首元で毛先が押し上がっても頬にかからない長さにしたい」と伝えると、季節の事情を踏まえた長さを提案してもらえます。

伸ばしかけの時期なら「前髪をなくしていく途中なので、横に流しやすいように前髪の端をつないでほしい」と伝えると、前髪と顔まわりの毛の境目をなだらかにしてもらえます。

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よくある問い

Q. 丸顔でも前髪なしは似合いますか
似合います。前髪の有無よりも、額に斜めの線が出ているかと、顔まわりの毛がどこで止まっているかのほうが見え方を左右します。分け目を黒目の真上かそれより外に置き、根元を1cmほど立てて斜めに流すと、額の上に対角線ができます。そのうえで顔まわりのいちばん短い毛があご先より下まで落ちていれば、輪郭の外側に縦の線が通ります。この2つがそろっていれば、前髪なしは丸顔の人にとって十分に選べる形です。
Q. センター分けにしたいのですが、丸顔だと難しいですか
額の高さと顔まわりの毛の長さで決まります。生え際から眉までの長さが、眉から鼻の下までの長さと同じか長い人は、センター分けでも額に縦の余白が出るので、左右対称でも横に広がって見えにくくなります。額のほうが短い人は、分け目を真ん中から1〜2cmだけずらすと対称が崩れて縦の流れが出ます。どちらの場合も、顔まわりの毛があご先より上で止まっていると横幅が先に見えるので、長さをあご下まで残すのが先です。
Q. 前髪を伸ばしている途中で、目にかかって邪魔です
目にかかる長さの時期は、前髪として下ろすのでも、横に流しきるのでもなく、分け目から斜めに持ち上げて耳の上の高さで止めておくのがいちばん崩れにくい方法です。根元をドライヤーで分け目と反対側から乾かすと、毛が目の前に戻ってきにくくなります。ピンで留める場合は、こめかみより後ろに留めると留め具が正面から見えません。あご先まで届くころには、顔まわりの毛として自然に落とせるようになります。
Q. 秋冬になると前髪なしが急に似合わなくなった気がします
髪型そのものではなく、首元と頭の上に物が増えたことが原因のことが多いです。マフラーやタートルネックは顔まわりの毛先を下から押し上げるので、夏にはあご下に落ちていた毛先が頬の高さまで上がります。帽子は分け目の根元を押しつぶすので、斜めの線が消えて額が平らに見えます。首元の高さに合わせて毛先を前に出すか後ろに逃がすかを決め、帽子を取ったあとは分け目を指で一度反対側に倒してから戻すと、立ち上がりが戻ります。

— メグラシ編集部

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丸顔で「やってはいけない」と言われる髪型の違い|正面40cmと斜め120cm、2枚とも出た形だけを避ける

丸顔の髪型で避けたほうがいいと言われる形は、どれも同じ理由で挙がっているわけではありません。起きていることは3種類あり、そのうち1種類は髪型ではなく見ている条件のほうで起きています。洗面所の鏡から40cmの正面と、1.2m離れた斜め45度。同じ髪で2枚撮って、顔まわりに横の線が何枚に出るかを数えると、手を入れる必要がある形とそうでない形が分かれます。2枚とも出たときの打ち手、1枚だけのときに何もしなくていい理由、そして戻すのにかかる日数の短い順に試す手順まで。輪郭は直す対象ではなく、測る対象として扱います。

メグラシ編集部/読了 10分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

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