頬骨が出てる人のチーク|頂点から指1本下に置き、上端は頂点で止める

**頬骨が出ている人のチークは、色の中心を頬骨の頂点から指1本下に置き、上端を頂点の高さで止めてください。**それだけで、頬の高さは光が、血色は色が受け持つようになり、頬骨がことさら目立つことはなくなります。
頬骨が出ていると感じている人の多くは、チークを入れた日に「頬骨ばかりが目立つ」と感じた経験から、入れる量を減らしたり、入れるのをやめたりしています。けれど、目立っていたのは頬骨そのものではありません。**頂点の真上に色が乗ると、もともと光が当たって明るく見える場所に、さらに赤みが重なります。**そこだけが浮き上がるので、高さが強調されて見えるのです。
この記事では、鏡と自分の指だけを使って、頬骨の頂点を探し、横に出ているか前に出ているかを見分け、チークを置く高さと幅を決めていきます。どちらとも取れる場合の決め方を、いちばん厚く書きました。輪郭全体の見分け方は顔の形診断に、頬骨と髪の合わせ方は頬骨が出ている人の髪型にまとめてあります。
結論:中心は頂点の指1本下、上端は頂点の高さ
先に、手順の全体を書いておきます。
- 鏡の前で、頬骨のいちばん高い点(頂点)を指で探す
- 頂点が正面から見て輪郭線の上にあるか、内側にあるかを見る
- チークの中心を、頂点から人差し指1本ぶん(約1.5cm)下に置く
- 上端を頂点の高さで止め、それより上には色を持ち上げない
- 外側の端を、黒目の外側から下ろした縦線から指2本以内で止める
この5つのうち、頬骨が出ている人にとっていちばん効くのは4番目です。上端を頂点の高さで止めるだけで、頂点の上には光だけが残ります。光の当たる面と色の乗る面が分かれると、頬の立体は自然に見えます。
残りの4つは、頬骨の出方によって少しずつ変わります。以下の章で、出方ごとに数字を置いていきます。
まず頂点を探す:鏡と指で30秒
頂点は、見た目で探すより、指で探すほうが正確です。
正面の鏡に顔を向け、人差し指と中指をそろえて、目尻の下から小鼻の横に向けて、頬の上をゆっくり滑らせてください。骨に指が当たって、いちばん外へ押し返される場所があります。そこが頂点です。左右で同じことをして、両方に印をつけるつもりで覚えておきます。
探すときのコツは3つあります。
- **真顔で探す。**笑うと頬の肉が持ち上がり、頂点の位置が分かりにくくなります
- **髪を耳にかける。**頬の横に髪がかかっていると、輪郭線との関係が見えません
- **下を向かない。**あごを引きすぎると頂点が下がって見えます。鏡の中の目の高さと、自分の目の高さをそろえます
見つけた頂点が、目尻から下ろした線の近くにあるか、もっと耳に近いか。そこを次の章で使います。
頬骨が横に出ているか、前に出ているか
頬骨が出ている、という言い方には、実は2つの出方が混ざっています。
ひとつは、顔を正面から見たときに、頬骨の高さで顔の横幅がいちばん広くなっている出方です。もうひとつは、横幅はそれほど広くないのに、頬の前側がふっくらと高く、光が強く当たる出方です。ここでは前者を「横に出ている」、後者を「前に出ている」と呼びます。
見分け方は、正面の鏡で頂点が輪郭線のどこにあるかを見るだけです。
| 見る場所 | 横に出ている | 前に出ている |
|---|---|---|
| 正面で頂点がある位置 | 輪郭線の上、または輪郭線から指半分以内 | 輪郭線より内側、黒目の外側の縦線に近い |
| 横顔で目立つ場所 | 耳の前のあたり | 目の下から小鼻の横 |
| 光が強く当たる面 | 頬の外側 | 頬の前側 |
頂点が輪郭線にかかっているなら横に出ている、黒目の外側の縦線に近いなら前に出ている、と考えてください。チークの外側の端をどこで止めるかが、ここで分かれます。
横に出ているかどうかを顔全体の幅で確かめたい場合は、頬骨が横に出ている顔の幅の測り方で、左右幅がいちばん広い高さを測る手順を書いています。
出方ごとの入れ方:外側の端と形が変わる
中心を頂点の指1本下に置き、上端を頂点の高さで止める、という2つの約束は、どちらの出方でも同じです。出方で変わるのは、外側の端をどこで止めるかと、色を広げる形の2つだけです。先に自分がどちらに近いかを決めてから、次の2つのうち当てはまるほうを読んでください。
横に出ているとき:外側の端を内側に寄せる
頂点が輪郭線の上にある人は、チークを頂点の外側まで伸ばすと、顔の横幅に色が乗ります。色のある場所は前に出て見えるので、横幅がもう一段広く見えます。
この場合は、外側の端を内側に寄せます。
- 中心は、頂点から指1本下、かつ頂点から指1本ぶん内側(鼻の側)
- 外側の端は、黒目の外側の縦線から指2本以内で止める
- 形は、横に長い楕円ではなく、やや縦長の楕円にする
縦長の楕円にするのは、色の広がりを横方向に伸ばさないためです。ブラシを横にすべらせず、中心に置いてから上下に2回ずつ小さく動かすと、自然に縦長になります。
**横に出ている人がいちばん避けたいのは、耳に向かって斜め上に引き上げる入れ方です。**頬骨のラインに沿って色を伸ばすと、そのまま横幅の線をなぞることになります。
前に出ているとき:頂点の真下に丸く置く
頂点が黒目の外側の縦線に近い人は、頬の前に高さがあるので、正面から見たときに頬がふっくら見えます。横幅の問題はあまりありません。
この場合に気をつけるのは、上に重ねないことです。
- 中心は、頂点の真下、指1本下
- 形は、丸、またはわずかに横長の楕円
- 上端は頂点の高さで止め、目の下の三角の範囲には色を入れない
前に出ている人がチークを頂点に乗せると、頬の前の高さに赤みが重なり、頬だけが浮いて見えます。真下に置けば、頂点の上には光、その下に血色、と縦の順番ができて、立体がなだらかにつながります。
外側の端は、横に出ている人ほど厳しく止めなくて構いません。黒目の外側の縦線から指2本半くらいまでなら、広げても横幅には響きにくいです。
どちらとも取れるとき:笑顔と真顔の差で決める
頂点が輪郭線のすぐ内側にあって、横とも前とも言い切れない人がいます。実際には、この中間の人がいちばん多いです。
どちらとも取れるときは、次の3つの順で決めてください。
① 笑ったときに頂点がどれだけ動くか
真顔で頂点を探したあと、口角を上げて軽く笑い、もう一度頂点を探します。頂点が上に動いた距離を、人差し指の幅で比べてください。
- 指1本ぶん(約1.5cm)以上上がる:前に出ている側として扱う
- 指半分ほど:中間のまま、②に進む
- ほとんど動かない:横に出ている側として扱う
笑ったときに大きく動く人は、頬の前側に肉の厚みがあり、その厚みが光を受けて前に出て見えています。だから、前に出ている人の入れ方が合います。ほとんど動かない人は、骨の張り出しそのものが目立っているので、横に出ている人の入れ方が合います。
② 横顔の写真で、光が当たっている面を見る
窓に横顔を向けて、スマートフォンで斜め前から1枚撮ります。光がいちばん強く当たって白く飛んでいる場所が、耳寄りなら横、小鼻寄りなら前です。
写真を使うのは、鏡では頭が動いてしまい、光の当たり方が一定にならないからです。1枚撮れば、その日の光で確かめられます。
③ それでも決まらないなら、両方の約束を半分ずつ取る
①と②でも決まらないときは、両方の入れ方の、厳しいほうの約束を1つずつ取ります。
- 中心は頂点の真下、指1本下(前に出ている人の約束)
- 外側の端は黒目の外側の縦線から指2本以内(横に出ている人の約束)
この組み合わせは、どちらの出方に寄っていても大きく外れません。中間の人は、まずこの形で1週間入れてみて、写真に写った顔を見比べてから、どちらかに寄せていくのがいちばん確実です。
左右で出方が違う場合
頬骨の高さや張り出しは、左右で少し違うのがふつうです。片側だけ横に出ている、片側だけ頂点が高い、ということがあります。
左右で違うときは、チークの上端の高さだけをそろえ、中心と外側の端はそれぞれの頂点に合わせてください。上端の高さがそろっていれば、正面から見たときの色の帯は水平に見えます。中心までそろえようとすると、どちらか一方が頂点の上に乗ってしまいます。
上端の高さは、小鼻の上端から引いた水平線を基準にすると左右で比べやすくなります。両方の上端が、その線から同じ距離にあるかを鏡で確かめてください。
朝と夕方で頬の見え方が変わる日
起きてすぐの顔と、夕方の顔では、頬のふくらみ方が少し違って見えることがあります。朝は頬の前がふっくらして頂点が分かりにくく、夕方は頬が落ち着いて頂点がはっきりする、という人は少なくありません。
この差がある人は、朝に頂点を探すときだけ、指で頬を軽く押して骨に触れてから位置を決めてください。見た目のふくらみではなく、骨の高さで決めておけば、夕方に頂点がはっきりしてきたときにも、色が頂点の上に乗ることはありません。朝の見た目に合わせて高めに入れると、夕方には上端が頂点を越えて見えます。
迷ったら、朝は指半分低めに入れておく、と覚えておくと外れません。夕方に足すときは、前に書いたとおり、同じ中心に指で1回たたいて置くだけにしてください。
入れる高さの境目:小鼻の上端と頂点のあいだ
チークの中心を頂点から指1本下に置く、と書きましたが、頂点が低い人だと、指1本下がると小鼻より下に来ることがあります。
高さの下限は、小鼻の上端から引いた水平線です。中心がこの線より下に来るなら、指1本ではなく、頂点と水平線のちょうど中間に中心を置いてください。
逆に頂点が高く、目の下すぐのところにある人は、指1本下でもまだ頬の高い位置にいます。この場合は、指1本半(約2cm)下げても構いません。
| 頂点の位置 | 中心を置く高さ |
|---|---|
| 目の下から指2本以内 | 頂点から指1本半下 |
| 目の下から指2〜3本 | 頂点から指1本下 |
| 目の下から指3本より下 | 頂点と小鼻の上端の水平線の中間 |
どの場合でも、上端は頂点の高さで止めます。動かすのは中心の位置だけで、上端の約束は変えません。
目の下からの距離を測るときは、下まぶたのまつげの生え際に人差し指の上の辺を当て、そこから下へ指を何本並べると頂点に届くかを数えてください。指の太さは人によって違いますが、同じ自分の指で測っている限り、左右の比較にも、季節が変わったときの見直しにも使えます。定規を顔に当てるより、毎朝同じように測れることのほうが大切です。
秋冬の深い色は、面積を指2本に絞る
秋冬は、服の色が深くなり、首元にマフラーやタートルネックが入ります。顔のまわりの色が濃くなると、チークも淡い色のままでは顔の中だけ色が足りなく見えるので、深い色に替える人が増えます。
深い色に替えるときに、面積を春夏のままにしないでください。
淡い色は、肌との境目がぼやけるので、広めに入れても帯のようには見えません。深い色は、境目がはっきり残ります。頬骨が出ている人の場合、頂点の下に深い色の帯ができると、頂点との明暗の差が大きくなり、頬骨の段差がかえってくっきり見えます。
目安は次のとおりです。
- 淡い色:ぼかした幅を指3本ぶん(約4.5cm)まで
- 中間の色:指2本半ぶん(約3.5cm)まで
- 深い色:指2本ぶん(約3cm)まで
幅を測るときは、色が見えている範囲の端から端を、横向きに指をそろえて当ててください。深い色ほど狭く、と覚えておけば、色を替えても入れ方を作り直す必要はありません。
首元が詰まる日の調整
タートルネックや高い襟、厚いマフラーの日は、首が隠れて顔の下側が短く見えます。この日にチークを低めに入れると、色の帯が襟に近づき、顔の下半分に色が集まったように見えます。
首元が詰まる日は、チークの下端を口角の高さより下に伸ばさないことだけを守ってください。中心の位置は変えなくて構いません。下端を少し上で止めるだけで、色と襟のあいだにすき間ができます。
服の色からチークの色を決める
秋冬にチークの色で迷ったら、その日いちばん顔に近い服の色から決めてください。顔に近い色とは、襟元に来るニット、シャツ、マフラーの色のことです。
- 深い赤や赤紫のニット:ローズ寄りの色。服の赤みと方向をそろえる
- キャメルや茶色のコート、マフラー:レンガ寄り、オレンジ寄りの色。黄みの方向をそろえる
- グレーや黒の首元:ローズベージュのような中間の色。どちらにも寄せない
- 深い緑や紺の首元:淡いピンクか、ローズベージュ。深い色同士をぶつけない
方向をそろえるのは、顔のまわりに違う方向の赤みが2つあると、どちらかが浮いて見えるからです。頬骨が出ている人の場合、浮いた色は頂点の下の段差に沿って見えるので、ほかの人より目立ちやすくなります。
濃さは、服の色より1段淡いものを選ぶのが目安です。服と同じ濃さにすると、顔の中に服の色がもう1か所あるように見えます。1段淡くすれば、服とつながりながら、顔の色としてなじみます。
色を替えても、面積の約束は前の章のとおりです。深い色を選んだ日は指2本、淡い色の日は指3本まで、と幅だけを合わせてください。
ツヤと粉:置く場所を分ける
チークの質感も、頬骨の見え方を変えます。
ツヤのあるチークは、光を反射します。頬骨が出ている人がツヤのあるチークを頂点に乗せると、もともと光る場所にさらに反射が重なって、頂点がいちばん明るく見えます。
粉のチークは、光を散らします。頂点に乗っても反射は増えず、色だけが乗ります。
使い分けは次のとおりです。
- ツヤのあるチーク:頂点から指1本半下に中心を置き、上端は頂点より指半分下で止める
- 粉のチーク:これまで書いたとおり、中心は指1本下、上端は頂点の高さ
- 練り状のチーク:指でたたいて入れるので境目がなじみやすい。粉と同じ扱いでよい
ツヤのあるチークだけ上端を少し下げるのは、反射が頂点にかからないようにするためです。頂点の上には肌そのものの光が残るので、全体として光の量は足りています。
ハイライトとシェーディングは足すか
頬骨が出ている人は、頂点にもともと光が当たっています。ハイライトを足すときは、その光を増やさないことが前提です。
- 前に出ている人:頂点から目尻側へ斜め上に指1本ずらした位置に、細く入れる
- 横に出ている人:頬骨には入れず、目の下の三角の範囲に留める
- 中間の人:ハイライトは省き、チークだけで仕上げる
シェーディングを頬骨の下に入れる方法もありますが、頬骨が出ている人がこれをすると、頂点との段差がいっそう深く見えることがあります。入れるなら、頬骨の下ではなく、耳の前からあごの角に向かう面に薄く置いてください。輪郭の下側に影を入れる幅は、エラをなくすメイクのシェーディングの幅で、あごの角と耳の距離から決める方法を書いています。
下地やファンデーションの光り方も見る
ハイライトを入れていないのに頂点が光って見えるときは、下地やファンデーションにツヤが強いことがあります。ツヤの強い下地は、顔全体に薄い反射を作るので、頬骨が出ている人の場合、頂点の反射がいちばん強く出ます。
確かめ方は、ベースだけ整えた状態で窓に斜めを向き、頂点のまわりが白く光っているかを見ることです。光っているなら、頂点の上だけにパウダーを薄く押さえてください。顔全体をマットにする必要はありません。頂点の反射を1段落とすだけで、チークの上端を頂点で止めたときの光と色の分かれ目が、ちょうどよい強さになります。
**チークとハイライトとシェーディングを全部入れると、頬の上に3つの境目ができます。**頬骨が出ている人は、境目の数が少ないほど自然に見えるので、毎日の基本はチーク1つ、多くても2つまでにしておくのがおすすめです。
ブラシと道具:置いてから広げる
ブラシの幅は指2本まで
チークを入れる道具の大きさも、色の面積を左右します。毛の幅が広いブラシは、ひと置きで広い範囲に色がつくので、指2本に絞りたい日でも、気づくと指3本以上に広がっています。
頬骨が出ている人は、毛の幅が指2本(約3cm)までのブラシを1本持っておくと、深い色の日の面積を守りやすくなります。それより大きいブラシしかない場合は、毛の先の半分だけに色を取り、ブラシを寝かせずに立てて当ててください。当たる面が小さくなり、幅を絞れます。
スポンジや指で入れる場合は、もともと当たる面が小さいので、幅の心配はあまりありません。そのかわり、境目が残りやすいので、最後に色のないブラシで1周なぞる手順は省かないでください。
最初のひと置きを決める
入れる場所が決まったら、ブラシの動かし方を合わせます。頬骨が出ている人が気をつけたいのは、ブラシの最初のひと置きです。
ブラシに取った色は、最初に肌に触れた場所にいちばん濃く残ります。頂点の近くからブラシを当て始めると、そこがいちばん濃くなります。
手順は次のとおりです。
- ブラシに色を取り、手の甲で1回払って量を減らす
- 決めた中心に、ブラシを真上から軽く押し当てる
- そこから上下に小さく2回ずつ動かす(横に出ている人)、または円を描くように2周させる(前に出ている人)
- 上端の位置を鏡で確かめ、頂点を越えていたら何もついていない指でそこだけ押さえる
- 最後に、色のないブラシで境目を1周なぞる
4番目の「越えていたら指で押さえる」は、つけすぎたときの直し方としてもいちばん早い方法です。粉を足して隠そうとせず、指の腹で色を吸い取ってください。
よくある失敗と直し方
鏡の前で起きやすい失敗を、原因と直し方の組み合わせで並べておきます。
頂点だけが赤く見える
原因は、中心が頂点に近すぎることです。ブラシの最初のひと置きが頂点の上だったことがほとんどです。指1本下に置き直し、頂点の上の色は指で押さえて取ってください。
色が横に流れて、顔が広く見える
原因は、外側の端が黒目の外側の縦線から離れすぎていることです。横に出ている人に多い失敗です。外側の端だけを、何もついていないスポンジで内側に向けてぼかしてください。
色の下側に線ができる
秋冬の深い色で起きやすい失敗です。原因は、色の量に対してぼかした幅が狭すぎることか、下端だけが肌になじんでいないことです。色のないブラシで、下端だけを下に向けて2回なでてください。
左右で高さが違って見える
原因は、左右の中心をそろえようとして、片方が頂点の上に乗っていることです。上端の高さだけを小鼻の水平線からの距離でそろえ、中心はそれぞれの頂点の下に戻してください。
頬骨の下で色がくすんで見える
中心を指1本下に置いたのに、色が沈んで、くすんだように見えることがあります。原因は、頂点の下にもともと影ができていて、その影の中に深い色を置いたことです。頬骨の段差がはっきりしている人ほど起きやすくなります。
直し方は、色を1段明るいものに替えるか、同じ色のまま中心を指半分だけ上げるかのどちらかです。上げる場合も、上端は頂点の高さで止める約束を守ってください。影の中に置いた色は、量を足しても明るくはなりません。
夕方になると色が消えて、頬骨だけが残る
朝のチークが薄すぎたか、皮脂で流れたかのどちらかです。夕方に足すときは、朝と同じ中心に、ブラシではなく指で1回だけたたいて置きます。ブラシで足すと、上端が上にずれやすくなります。
場面ごとの調整
同じ入れ方でも、場面によって少しずつ変えたほうが合うことがあります。
写真に写る日
写真は正面からの光が強く、頬の段差が平らに写りやすくなります。そのぶん、チークの色が実物より薄く写ります。写真に写る日は、中心の位置はそのままで、色を1段濃くするか、同じ色を2回重ねてください。面積は広げません。
室内の照明が上から当たる日
天井の照明が真上から当たる場所では、頂点の上が明るく、その下が暗くなります。チークの中心が指1本下にあると、ちょうど影の中に色が入るので、色が沈んで見えることがあります。この日は、中心を指半分だけ上げて構いません。上端の約束は変えません。
空気が乾いて粉が浮きやすい日
秋の終わりから冬にかけては、空気が乾いて、粉のチークが頬の上でまだらに乗ることがあります。頬骨が出ている人は、頂点のまわりの肌が光をよく受けるぶん、粉の粒がそこで目立ちやすくなります。
この時期は、粉のチークの前に、練り状のチークか保湿の下地を頂点の下だけに薄く置いてから粉を重ねてください。粉が下地に留まって、境目がなめらかになります。頂点の上には何も重ねないので、光の当たる面はそのまま残ります。粉の量を増やしてまだらを隠そうとすると、境目がかえってはっきりするので、量は足さずに、下地で受けるほうが確実です。
式典やお呼ばれの日
式典の日は、服の色が改まり、首元にパールや襟が入ることが多くなります。顔のまわりに光るものがある日は、チークにツヤを入れないほうが、光の置き場所が散らかりません。粉のチークで、中間の色を選ぶと落ち着きます。
髪と眼鏡がかかる日
眼鏡をかける日
眼鏡をかける日は、フレームの下の線と頬骨の頂点の距離を見てください。フレームの下の線は、頬の上に横の線を1本足します。この線が頂点に近いと、頂点の高さがフレームで強調されます。
- フレームの下の線が頂点から指1本以上上にある:チークはこれまでどおりでよい
- フレームの下の線が頂点から指1本以内:チークの上端を、頂点より指半分下で止める
- フレームの下の線が頂点にかかる:チークの中心を指1本半下に下げ、フレームと色のあいだにすき間を作る
フレームと色がくっつくと、フレームの下に色の帯がぶら下がっているように見えます。指半分でもすき間があれば、フレーム、肌の光、チークの色、と3つの段がきれいに分かれます。フレームが太い日や色の濃いフレームの日ほど、このすき間を広めに取ってください。
髪のかかり方も一緒に見る
チークの外側の端をどこで止めるかは、髪がどこまで頬にかかっているかでも変わります。
サイドの髪が頬の外側にかかる髪型なら、チークの外側の端は髪の内側で止まるので、横に広がる心配は少なくなります。髪を耳にかける日、まとめ髪の日は、頬の外側まで全部見えるので、外側の端の約束をきちんと守ってください。
頬骨の高さと髪の流れの関係は、頬骨が出ている人の髪型で、毛束が頂点の前を通るか後ろを通るかで見え方が変わることを書いています。チークと髪のどちらで調整するか迷ったら、まずチークの位置を決めて、それでも横幅が気になるときに髪で頬の外側を覆う、という順番が手早いです。
朝の5分でやる順番
毎朝の手順を、時間の短い順にまとめておきます。
- ベースを整えたあと、髪を耳にかけて正面の鏡を見る(10秒)
- 指で頂点を探し、左右の高さを小鼻の水平線と比べる(20秒)
- その日の服の首元と、チークの色の濃さを決める(30秒)
- 色の濃さから、ぼかす幅を指2本、2本半、3本のどれにするか決める(10秒)
- 中心に置いて、出方に合わせて広げる(1分)
- 上端と外側の端を鏡で確かめ、越えていたら指で押さえる(30秒)
最初の数日は、5番目の前に指で中心の位置に軽く触れて、そこを狙ってからブラシを当ててください。1週間もすれば、頂点の位置は指が覚えます。
1週間で位置を固める
入れる位置を変えた最初の1週間は、毎日、同じ場所で1枚だけ写真を撮っておくと、自分に合う位置が早く決まります。窓のそばで、正面と斜め前の2方向から撮ってください。
見比べるときは、次の2つだけを見ます。
- 頂点の上に色が乗っていないか
- 色の帯の外側の端が、輪郭線に近づきすぎていないか
2つとも守れている日の写真がいちばん自然に見えるはずです。その日の中心の位置と幅を覚えておき、翌週からはそれを毎日の基準にしてください。季節が変わって色を替えるときも、中心の位置はそのまま、幅だけを変えれば済みます。
まとめ:頂点の上は光に任せる
頬骨が出ている顔は、光の当たる面がはっきりしています。これは、少ない色で血色が出せる顔ということでもあります。チークを入れる場所が頂点からずれていただけで、頬骨があるから入れられない、ということはありません。
**頂点の上には何も置かず、光に任せる。その下に色を置く。**この2つの役割分担ができれば、頬骨は顔の立体を作る場所として働きます。秋冬の深い色も、面積を指で測って絞れば、無理なく使えます。
最後に、この記事で決めたことを並べておきます。
- 頬骨が出ている人のチークは、中心を頂点から指1本下に置き、上端を頂点の高さで止める
- 横に出ている人は外側の端を黒目の外側の縦線から指2本以内に、前に出ている人は頂点の真下に丸く置く
- どちらとも取れる人は、笑ったときに頂点が動く距離で決め、それでも決まらなければ両方の厳しい約束を1つずつ取る
- 秋冬の深い色は、ぼかす幅を指2本に絞り、首元が詰まる日は下端を口角の高さで止める
- ツヤのあるチークは上端をさらに指半分下げ、ハイライトは頂点そのものに置かない
輪郭そのものの見分け方に戻りたいときは顔の形診断を、顎まわりの影の入れ方はエラをなくすメイクを合わせて読んでみてください。
よくある問い
- Q. 頬骨が出ている人は、チークを入れないほうがいいですか
- 入れないほうがいい、ということはありません。頬骨が高い顔は、光が当たる面と影になる面の差がはっきりしているので、色を置く場所さえ合えば、少ない量で血色が出ます。目立ちやすいのは、色が頂点の上に乗っているときだけです。頂点から指1本下に中心を置き、上端を頂点の高さで止めてください。それで頬の高さは光で、血色は色で、と役割が分かれます。入れないままにすると、秋冬の深い色の服やマフラーの日に顔の中だけ色が足りなく見えることがあるので、薄くでも入れるほうが扱いやすいです。
- Q. 笑うと頬骨の位置が変わります。どちらに合わせればいいですか
- 真顔で頂点を探し、笑ったときに頂点がどれだけ上がるかを測ってください。人差し指の幅(約1.5cm)以上上がる人は、真顔の頂点を基準にして、チークの上端をそこで止めます。笑ったときに色が少し持ち上がって、ちょうど頂点の下に収まるからです。上がる距離が指の幅より小さい人は、笑顔の頂点に合わせても真顔とほとんど変わらないので、どちらで決めても構いません。写真に写る機会が多い日は笑顔側、会議や式典など真顔の時間が長い日は真顔側に合わせる、と使い分けるのも一つの方法です。
- Q. 秋冬のチークの色は何を選べばいいですか
- 色の名前よりも、濃さに合わせて面積を変えるほうが先です。秋冬は服やマフラーの色が深くなるので、チークもレンガ寄り、ローズ寄り、ブラウン寄りの深い色が合わせやすくなります。ただ、深い色ほど肌との境目がはっきり見えるので、春夏と同じ面積で入れると、頬骨の頂点の下に濃い帯ができたように見えます。深い色を使う日は、ぼかした幅を指2本ぶん(約3cm)に収め、外側の端を黒目の外側の縦線から指2本以内で止めてください。淡い色なら指3本ぶんまで広げて大丈夫です。
- Q. ハイライトは頬骨の頂点に入れていいですか
- 頬骨が前に出ている人は、頂点にハイライトを重ねると高さがさらに強調されます。入れるなら、頂点そのものではなく、頂点から目尻側へ斜め上に指1本ずらした位置に細く置いてください。横に出ている人は、頂点が輪郭線の上にあるので、そこに光を置くと顔の横幅が広く見えやすくなります。この場合は、ハイライトを頬骨には入れず、目の下の三角の範囲だけに留めると、光が顔の内側に集まります。どちらの場合も、ツヤのあるチークを使う日はハイライトを足さないほうが光が散らかりません。
— メグラシ編集部





