キツネ顔に似合うメガネ|フレームの上辺の傾きを目尻の線で選ぶ

**メガネをかけて、鏡の正面に立ってみてください。**フレームの上辺の線と、目頭から目尻へ向かう線は、同じ角度で上がっていますか。同じか、上辺の方が急に上がっているなら、それが「メガネをかけると顔がきつく見える」理由です。
キツネ顔の方のメガネは、ボストンかウェリントンかといった形の名前では決まりません。決めているのは2つで、フレームの上辺が目尻の上がりに対してどれだけ傾いているかと、上辺と眉の間がどれだけ空いているかです。この2つを店で測れるようにしておけば、同じ名前の形でも、かけて落ち着く1本と、強く出すぎる1本を自分で分けられます。
この記事は、キツネ顔と言われる方、または目尻が上がっていて切れ長の目をしていると感じている方に向けて書いています。キツネ顔の輪郭の見分け方はきつね顔は輪郭の直線が3本そろった顔で、目元のメイクはキツネ顔のメイクで扱っているので、ここではメガネのフレームだけを見ていきます。
結論:上辺の傾きは目尻の線の半分、上辺は眉に沿わせる
先に答えを置きます。キツネ顔の方が選ぶメガネは、次の3つがそろっている1本です。
| 見るところ | 選ぶ側 | 避ける側 |
|---|---|---|
| 上辺の傾き | 目頭と目尻を結んだ線の、半分くらいの傾き | 目尻の線と同じか、それより急に上がる。または外側が下がる |
| 上辺と眉の距離 | 眉の下の線に沿い、あいだが指半分(約5mm)以内 | 上辺と眉の間に指1本以上の隙間がある |
| フレームの太さ | 黒目の縦の長さの半分より細い | 黒目の縦の長さの半分以上の太さで、色も濃い |
**3つのうち2つがそろっていれば、残りの1つは色や前髪で補えます。**1つしかそろっていない場合は、補うより別の1本を試すほうが早いです。
キツネ顔は、目尻が上がった切れ長の目と、高い頬、すっきりした輪郭がそろった顔です。顔の中に斜め上へ向かう線が多いので、メガネのフレームが同じ向きの線を強く足すと、斜めの線が重なって目元が鋭く見えます。反対に、フレームが逆向きの線、つまり外側が下がる線を足すと、目尻の上がりとぶつかって、ちぐはぐに見えます。**同じ向きに、少しだけ。**これが、キツネ顔のメガネのすべての出発点です。
まず自分の目尻がどれくらい上がっているかを測る
キツネ顔と言われる方でも、目尻の上がり方には幅があります。基準を使う前に、自分の目尻の角度を確かめてください。ペンか細い棒が1本あれば足ります。
鏡の正面に立ち、顔をまっすぐにします。**ペンを横にして、片方の目の目頭と目尻にペンの線が重なるように当ててください。**ペンの外側の端が、内側の端よりどれだけ上がっているかを見ます。
ペンの外側が、目の縦の長さの半分ほど上がっているなら、目尻の上がりがはっきりした型です。目の縦の長さの4分の1ほどなら、ゆるやかに上がっている型です。ほとんど水平なら、キツネ顔の中でも目尻の上がりは弱く、輪郭や頬の高さでキツネ顔と見られている型です。
もう1つ、眉の傾きも見ておきます。同じようにペンを眉の頭と眉尻に当て、外側がどれだけ上がっているかを見ます。眉も目尻と同じくらい上がっているなら、顔の中に同じ向きの斜め線が2本ある型で、メガネの上辺でさらに1本足すと、線が3本重なります。眉が目尻よりゆるやかなら、メガネの上辺を眉に沿わせるだけで、角度が落ち着きやすい型です。
ペンを当てた角度は、スマートフォンで写真に撮っておくと、店で見返せます。数字で覚えるより、「目尻の線はこれくらい」という絵が手元にあるほうが、フレームを選ぶときに比べやすいです。
境目1|上辺の傾きは、目尻の線の半分までにする
いちばん大事な境目は、フレームの上辺がどれだけ傾いているかです。店で試すときも、手持ちのメガネを見るときも、測り方は同じです。
メガネをかけて鏡の正面に立ち、さっきと同じようにペンを上辺に沿わせて当てます。**上辺の外側の上がり方が、目頭と目尻を結んだ線の上がり方の半分くらいなら、基準の範囲です。**目尻の線ほどは上がっていないけれど、水平でもない。少しだけ同じ向きに傾いている状態です。
上辺の傾きが目尻の線と同じか、それより急な場合は、斜め上へ向かう線が二重になります。目の線とフレームの線が並んで上がるので、目元の鋭さが倍になり、表情が硬く見えます。キャットアイと呼ばれる形の多くがこれに当たります。
上辺が水平、または外側が少し下がっている場合は、目尻の上がりとフレームの線が逆向きになります。目尻は上へ、フレームは下へ向かうので、目の外側で線がぶつかり、顔とメガネがちぐはぐに見えます。丸メガネや、下がり気味のボストン型に多いのがこの形です。
ちょうど半分の傾きのフレームは、目尻の上がりを消さずに、少しだけなだめます。目の切れ長の美しさはそのまま見え、それでいて斜めの線が強く重ならないので、柔らかい印象が出ます。
店でフレームを手に取ったときは、かける前にテーブルに置いて、上辺の両端を指でなぞってください。外側の端が内側より少し上がっているか、水平か、下がっているかが、それだけでおおよそ分かります。
境目2|上辺と眉の間は、指半分まで
2つめの境目は、フレームの上辺と眉の距離です。これはフレームの形と、鼻あての高さの両方で決まります。
メガネをかけて鏡の正面に立ちます。**上辺のいちばん上と、眉の下の線の間に、指を横にして当ててください。**指半分、おおよそ5mm以内の隙間なら基準の範囲です。上辺が眉の下の線に沿って、眉がフレームのすぐ上に見えている状態です。
上辺と眉の間に指1本以上の隙間があると、顔の中に、眉の斜め線とフレームの上辺の線が、間をあけて2本並びます。キツネ顔の方は眉も目尻と同じ向きに上がっていることが多いので、2本の斜め線が平行に並ぶと、目元の印象がいっそう硬くなります。
反対に、上辺が眉に重なって眉が隠れる場合は、眉の表情が消えて、目元がのっぺり見えます。眉が少しだけフレームの上にのぞくくらいが、いちばん表情が生きます。
上辺と眉の距離は、フレームを替えなくても、鼻あての高さで少し変えられます。鼻あてが動かせるフレームなら、店で調整してもらうと、上辺の位置が2〜3mm上下します。それでも隙間が大きすぎるなら、レンズの縦幅がもう少し大きいフレームを試してください。
境目3|フレームの太さは、黒目の縦の長さで測る
3つめの境目は、フレームの線の太さです。太さは、顔の中にどれだけ強い線を足すかを決めます。
鏡に顔を近づけて、**黒目の縦の長さと、フレームの上辺の太さを見比べてください。**フレームの太さが黒目の縦の長さの半分より細ければ、基準の範囲です。半分以上あると、フレームの線が目そのものより強く見えはじめます。
キツネ顔の方は、輪郭も目も直線的で、顔の中にすでにはっきりした線が多いので、太いフレームはそれだけで目元の印象を強くします。細いフレームは、線を足しながらも、もともとの切れ長の目を主役のまま残します。
ただし、細ければ細いほどよいわけではありません。極細の金属フレームや、ふちのないメガネは、線がほとんど見えないぶん、顔の輪郭の直線がそのまま前に出ます。キツネ顔の輪郭のすっきりした印象が好きな方には合いますが、柔らかく見せたい方には、少し線のあるフレームのほうが合います。目安は、黒目の縦の長さの4分の1から半分の間です。
太さとあわせて見たいのが色の濃さです。同じ太さでも、黒や濃い茶は線が強く、透け感のある茶や灰色、淡い金属色は線が弱く見えます。太めのフレームが好きな方は、色を肌に近い明るさまで下げると、線の強さがやわらぎます。
形ごとに、どこを見ればいいか
店にはいろいろな形のフレームが並んでいますが、見るところは3つの境目のどれかに戻ります。形ごとに、特に気をつけて見る場所を並べます。
| 形 | 特に見る境目 | 見方 |
|---|---|---|
| ボストン(丸みのある逆三角) | 上辺の傾き | 上辺の外側が下がっていないか。上辺がやや平らなものを選ぶ |
| ラウンド(円形) | 上辺の傾き | 円に近いほど外側が下がる。楕円寄りか、上辺だけ平らなもの |
| ウェリントン(上が広い台形) | 太さと傾き | 上辺の外側の上がり方。太い黒縁は色を下げる |
| スクエア(四角) | 太さと眉の距離 | 角が立つので細めに。上辺が眉から離れすぎないか |
| キャットアイ | 上辺の傾き | 外側の持ち上がりが目尻の線より急でないか |
| オーバル(横長の楕円) | 眉の距離 | 縦幅が小さいと眉から離れやすい。上辺の位置を確かめる |
キツネ顔の方に合わせやすいのは、上辺がやや平らになったボストンと、外側がゆるやかに上がる細めのウェリントンです。どちらも、上辺の傾きを目尻の線の半分くらいに収めやすく、眉の下の線にも沿いやすい形です。
ラウンドとキャットアイは、名前だけで外す必要はありません。ラウンドは上辺が少し平らになった楕円寄りのもの、キャットアイは持ち上がりがゆるく細いものを選べば、十分にかけられます。この2つについては、あとの「どちらとも取れるとき」の章でもう一度詳しく見ます。
タヌキ顔の方のメガネでは、フレームの下の線と頬の高さの関係が大事になりますが、キツネ顔の方はそれより上辺の向きのほうが印象を大きく動かします。タヌキ顔の側から書いたタヌキ顔に似合うメガネと読み比べると、顔によって見る場所が変わることが分かりやすいはずです。
秋冬にメガネが浮いて見える理由
秋冬になると、同じメガネでも浮いて見えることがあります。首元や頭のまわりに布が増えるので、顔の中の線とメガネの線の釣り合いが変わるからです。
**マフラーやタートルネックで首元が埋まると、顔の下半分が短く見えます。**するとメガネが顔の中で相対的に大きく見え、フレームの線がいっそう目立ちます。首元に布が多い日は、細いフレームか、色の淡いフレームを選ぶと、顔の中の線の量が釣り合います。マフラーの幅や色の選び方はキツネ顔のマフラー・ストールで詳しく書いています。
**帽子をかぶると、額の上に横の線が1本増えます。**ニット帽の折り返しやつばの線が、メガネの上辺と近い位置に来ると、横の線が2本並んで、目元が窮屈に見えます。帽子をかぶる日は、帽子の縁とメガネの上辺の間に指2本ぶんほどの隙間ができるように、帽子を少し浅くかぶってください。
**マスクをすると、メガネが上にずれやすくなります。**ずれてフレームが上がると、上辺が眉に重なり、上辺の傾きが眉の傾きと合わさって、目元が強く見えます。マスクの上の端をメガネの下の縁の内側に入れると、ずれと曇りの両方が減ります。
外と室内の行き来でレンズが曇るのも、秋冬ならではの悩みです。曇ったメガネを額の上に押し上げると、上辺が眉より上に来て、顔の中の線の位置がばらばらになります。曇ったときは押し上げずに、いったん外して手に持つか、鼻あてのあたりを指で持ってレンズの下側だけを少し浮かせてください。曇り止めの布でレンズを拭いておくと、押し上げる回数そのものが減ります。
秋冬の服は色が深くなるので、黒いフレームが服になじんで見えることもあります。ただ、顔の中の線として見ると、黒い太いフレームはキツネ顔の直線をさらに強めます。服の色に合わせるより、顔の中で線が強くなりすぎないかを先に見てください。
どちらとも取れるとき①|キャットアイがどうしても好き
ここからは、3つの境目がそろわなかったときや、好きな形と基準が合わないときの決め方です。検索しても出てこない部分なので、いちばん厚く書きます。
まず、キャットアイの形がどうしても好き、という場合です。キャットアイは上辺の外側が持ち上がる形なので、境目1の「目尻の線の半分」を超えやすい形です。
この場合は、持ち上がりのゆるさ、フレームの細さ、色の淡さの3つを見ます。持ち上がりが目尻の線と同じくらいまでで、それより急でないもの。フレームが黒目の縦の長さの半分より細いもの。色が肌に近い明るさか、透け感のあるもの。このうち2つがそろえば、キャットアイでも目元が強くなりすぎません。
たとえば、持ち上がりは目尻の線と同じくらいあるけれど、細い金属で淡い色のキャットアイなら、2つがそろいます。逆に、持ち上がりはゆるいけれど、太い黒縁のキャットアイは、1つしかそろわないので、目元の強さが出やすいです。
もう1つの手は、眉の形で角度をなだめることです。キャットアイの上辺に沿わせて、眉尻を少しだけ下げて描くと、顔の中の斜め線が上辺の1本にまとまり、二重三重に重なりません。眉の整え方はあとの章で書きます。
キャットアイは、キツネ顔の切れ長の目を際立たせる形でもあります。強く見せたい日、きりっとした印象で人前に立つ日には、あえて持ち上がりのはっきりしたものを選ぶのも1つの使い方です。毎日かける1本と、場面で使う1本を分けて考えると、選択肢が広がります。
どちらとも取れるとき②|丸メガネで柔らかく見せたい
反対に、キツネ顔の印象を柔らかくしたくて丸メガネを選んだら、ちぐはぐに見えた、という場合です。
丸メガネが合わないように見えるのは、円の上辺の外側が下に向かって落ちるからです。目尻は上へ、フレームの上辺の外側は下へ向かうので、目の外側で逆向きの線がぶつかります。
この場合は、上辺だけ少し平らになった丸みを探してください。正円ではなく、横にわずかに広い楕円で、上辺の外側が下がらずに水平に近く伸びている形です。こうした形なら、レンズの丸みで柔らかさを出しながら、上辺の向きは目尻とぶつかりません。
もう1つの手は、上辺だけ太く、下の縁が細いか見えないフレームです。上辺の線がしっかりあるので、丸いレンズでも上辺の向きが目立ち、下の丸みは控えめになります。上辺の向きを目尻の線の半分くらいに合わせれば、柔らかさと顔のなじみが両立します。
丸メガネで柔らかく見せたい方の多くは、実は「メガネで印象を変えたい」というより、「目元の強さを少し和らげたい」と感じています。それなら、丸い形にこだわるより、境目3のフレームの細さと色の淡さを優先したほうが、狙った印象に近づくことが多いです。
どちらとも取れるとき③|タヌキ顔との間、または左右で目尻が違う
キツネ顔と言われることもあれば、タヌキ顔と言われることもある、という方もいます。最初の章で測った目尻の角度が、ほとんど水平に近かった方は、このあたりに当たるはずです。
この場合は、上辺の傾きは水平に近いものまで許し、そのかわり上辺と眉の距離を基準どおりに守る、という分け方をしてください。目尻の上がりが弱いので、上辺が水平でも逆向きの線がぶつかりにくく、丸みのある形も選べます。一方で、輪郭や頬の高さはキツネ顔の特徴が残っているので、上辺と眉が離れると、顔の中の直線が目立ちます。目尻の上がり方でほかの顔立ちとの境目を確かめたい方は、猫顔ときつね顔の違いも参考になります。
もう1つよくあるのが、左右で目尻の上がり方が違う場合です。ペンを当てると、片方の目尻はしっかり上がっているのに、もう片方はゆるやか、ということは珍しくありません。この場合は、上がりがゆるやかな側の目に合わせて上辺の傾きを選んでください。上がりの強い側に合わせると、ゆるやかな側でフレームの線が目より急に上がって見えます。ゆるやかな側に合わせれば、強い側では目尻がフレームより少し上がる形になり、目の切れ長が自然に見えます。
左右の違いは、鼻あての高さでも少し補えます。上がりの強い側の鼻あてをわずかに下げると、そちら側の上辺が下がり、左右の目とフレームの関係がそろいます。店で頼めば数分でできる調整なので、試着のときに相談してみてください。
前髪と眉で、上辺の線を整える
メガネのフレームを替えなくても、前髪と眉で、顔の中の線の量を調えられます。
前髪がある方は、前髪の毛先とフレームの上辺の間に、指1本ぶんの隙間をつくってください。前髪の毛先が上辺にかかると、毛先の線とフレームの線が重なって、目元がごちゃついて見えます。前髪の長さは、上辺より少し上で止めるのが基準です。
前髪のない方は、額が広く見えるぶん、フレームの上辺が顔の中でいちばん上の横の線になります。上辺の傾きが目立ちやすいので、境目1の「目尻の線の半分」を厳しめに見てください。サイドに流す前髪をつくると、額に斜めの線が1本入って、上辺の線が目立ちにくくなります。秋冬の髪型との合わせ方はキツネ顔に似合う髪型にまとめています。
眉は、眉尻をフレームの上辺の外側の端より内側で止めると、線がすっきりします。眉尻がフレームの外まで伸びていると、眉の斜め線とフレームの線が2本並んで外へ向かい、目元が横に広く強く見えます。眉尻を少し短めにして、フレームの中に収めると、目元が1つにまとまります。
眉の角度は、もともとの眉の形を大きく変える必要はありません。眉尻の下側に少し足して、角度を数度だけゆるめるくらいで十分です。上辺の傾きと眉の傾きが近づくと、顔の中の斜めの線が1本に束ねられて見えます。
メイクは、フレームの中と外で分けて考える
メガネをかけると、目元のメイクの見え方も変わります。キツネ顔の方は、フレームの中と外で、メイクの強さを分けて考えると落ち着きます。
フレームの中、つまりレンズ越しに見える部分は、メイクを控えめにしても十分に見えます。レンズの度数によっては目が小さく見えることもありますが、キツネ顔の方は目の横幅があるので、アイラインを目尻で長く引かなくても、目の形は十分に伝わります。目尻のアイラインを長く跳ね上げると、フレームの上辺の向きと重なって、斜めの線がもう1本増えます。
フレームの外、頬や眉のまわりは、フレームの線に負けないように、少しだけ色を足します。頬の高い位置に、肌になじむ色をほんのり入れると、フレームの下の縁と頬の間に柔らかい色の面ができて、顔全体の印象がやわらぎます。
アイシャドウは、上まぶたの色をフレームの上辺に向かってぼかし上げないようにします。上辺の近くまで色を広げると、色の境目とフレームの線が重なって、目の上に横の帯ができます。色はまつげの際から上まぶたの半分くらいまでにとどめ、そこから上は肌の色に戻すと、フレームの上辺の下にすっきりした空間が残ります。
口元は、メガネをかける日は少し明るめの色にすると、顔の中の重心が目元だけに集まりません。キツネ顔の方は目元に印象が集まりやすいので、口元に少し色があると、顔全体の釣り合いが取れます。
度の強さとレンズの厚みで、見え方は変わる
同じフレームでも、レンズの度数によって顔の中での見え方が変わります。フレームを選ぶときは、形だけでなく、自分のレンズがどう見えるかも一緒に考えてください。
近視の度が強い方は、レンズ越しの目が小さく見え、レンズの外側の輪郭が内側に引っこんで見えます。キツネ顔の方は目の横幅があるので、目が小さく見えても切れ長の形は残りますが、目尻の上がりはレンズの縁に近づくほど見えにくくなります。この場合は、レンズの横幅を目の横幅より大きくしすぎないことが大事です。レンズが大きいほど、縁に近い部分で輪郭のずれが目立ちます。目尻からフレームの外側の縁までが指1本ぶんくらいに収まる横幅を選んでください。
遠視や老眼の度が入っている方は、反対にレンズ越しの目が大きく見えます。目が大きく見えるぶん、目尻の上がりもはっきり見えるので、上辺の傾きは境目1の「半分」を少し下回るくらいに抑えると、目元が落ち着きます。
度が強い方は、レンズの縁が厚くなり、横から見たときにその厚みがフレームの線の一部のように見えることがあります。細いフレームでも、縁の厚みが加わると線が太く見えるので、境目3の太さはレンズの厚みも含めて見てください。薄型のレンズを選ぶか、縁の厚みが目立ちにくい少し太めのフレームで厚みを隠すか、店の人と相談して決めるのが確実です。
色のついたレンズや、光の反射を抑える加工も、目元の見え方を変えます。淡い色のついたレンズは目元をやわらかく見せますが、色が濃くなると目の形が見えにくくなり、フレームの線だけが顔に残ります。キツネ顔の方が色つきのレンズを選ぶなら、目の形がはっきり透けて見えるくらいの淡さにとどめてください。
手持ちのメガネを生かす順番
新しく買う前に、手持ちのメガネを見直してみてください。手を入れる順番は、効く順に並べると次のとおりです。
1つめは鼻あての高さです。鼻あてが動かせるフレームなら、店で調整してもらうだけで、上辺と眉の距離が変わります。上辺が眉から離れすぎているなら上げ、眉に重なっているなら下げます。お金はほとんどかからず、数分で終わります。
2つめは前髪と眉です。前髪の毛先をフレームの上辺より指1本上で止め、眉尻をフレームの外側の端より内側で止めます。これだけで、上辺の傾きが同じでも、顔の中の斜めの線の量が減ります。
3つめはメイクです。目尻のアイラインを短くし、頬の高い位置に少しだけ色を足します。フレームの線と目尻の線が重ならなくなり、目元の印象がやわらぎます。
4つめはかける場面です。上辺の傾きが目尻の線より急なメガネは、毎日かけると目元の強さが気になりますが、仕事で人前に立つ日や、きりっと見せたい日には、その強さが生きます。手放す前に、かける場面を分けて考えてみてください。
この4つを試してもしっくりこない1本は、キツネ顔の方の顔ではなく、フレームの側に理由があります。その1本が教えてくれた「どこが合わなかったか」を、次の1本を選ぶときの基準に足してください。
店でやる3分の手順
最後に、店で迷ったときの手順をまとめます。鏡の前で、3分あれば終わります。
1分め。フレームをかけて鏡の正面に立ちます。ペンかスマートフォンの縁を上辺に沿わせ、目頭と目尻を結んだ線と見比べて、上辺の傾きがその半分くらいかを確かめます。同じか急なら、または外側が下がっているなら、次のフレームに移ります。
2分め。上辺と眉の下の線の間に指を当て、隙間が指半分以内かを見ます。離れすぎているなら、鼻あての調整で上辺を上げられるかを店の人に聞いてください。
3分め。鏡に顔を近づけて、フレームの太さが黒目の縦の長さの半分より細いかを見ます。太い場合は、同じ形で色の淡いものがないかを探します。最後に、その日巻いてきたマフラーや帽子をつけて、顔の中の線が増えすぎていないかを確かめます。
店では、同じ形で色や太さの違うフレームを2本並べて試すと、境目3の違いがよく分かります。1本かけて写真を撮り、もう1本かけて同じ角度で写真を撮って、2枚を並べて見てください。鏡で1本ずつ見るより、並べたほうが線の強さの差がはっきりします。写真は正面だけでなく、斜め45度からも撮っておくと、上辺の傾きと目尻の線の関係が横からも確かめられます。
ネットで選ぶときは、商品の寸法のうち、レンズの横幅、レンズの縦幅、フレームの全体の横幅の3つを見ます。いまかけているメガネの同じ3つの寸法を測っておき、それと比べてください。レンズの縦幅が手持ちより大きいものは上辺が眉に近づき、小さいものは眉から離れます。上辺の傾きは寸法では分からないので、正面から撮った商品写真で、上辺の外側の端が内側よりどれだけ上がっているかを見て判断します。
**3つのうち2つ通れば、前髪や眉、鼻あてで調えられる1本です。**3つとも通れば、迷わず選んでかまいません。1つしか通らないなら、形の好みがどれだけ合っていても、別の1本を試したほうが早いです。
まとめ|同じ向きに、少しだけ
キツネ顔のメガネは、3つで決まります。フレームの上辺の傾きが、目頭と目尻を結んだ線の半分くらいであること。上辺が眉の下の線に沿い、隙間が指半分以内であること。フレームの太さが、黒目の縦の長さの半分より細いこと。
どれか1つが足りないときは、色の淡さ、前髪の長さ、眉尻の位置、鼻あての高さで補えます。2つ以上足りないときは、補うより別の1本を選んだほうが早いです。
選んだ1本は、しばらくかけてから見直してください。買った日の鏡では落ち着いて見えても、髪を切ったあとや、首元に布が増える季節に入ってから、上辺と眉の距離や、顔の中の線の量の釣り合いが変わることがあります。そのときは、まず鼻あての高さと前髪の長さを確かめ、次に眉尻の位置を見ます。フレームそのものを替えるのは、その3つを調えても目元が強く見えるときだけで十分です。
もう1本持つ余裕があるなら、毎日かける1本とは性格の違う1本を選ぶと、使い分けがしやすくなります。毎日の1本を上辺の傾きが半分くらいの細いフレームにしたなら、もう1本は少し持ち上がりのある形や、色の濃いものにして、きりっと見せたい日に回します。2本の上辺の傾きが近すぎると、かけ替えても印象が変わらないので、傾きか太さのどちらかをはっきり離してください。
切れ長の目と、すっきりした輪郭という、キツネ顔の持ち味は、メガネをかけても消えません。目尻の上がりと同じ向きに、少しだけ傾いた上辺を選ぶ。それだけで、メガネは顔を強く見せる道具から、目元の美しさを引き立てる道具に変わります。
よくある問い
- Q. キツネ顔はキャットアイのメガネが似合いませんか
- 似合わないのではなく、強く出やすいだけです。キャットアイは上辺の外側が持ち上がる形なので、目尻の上がりと同じ向きの線が二重になります。選ぶなら、上辺の持ち上がりがゆるいもの、フレームが細いもの、色が肌に近い明るさのものに絞ってください。3つのうち2つがそろえば、目元が強くなりすぎず、キツネ顔の切れ長の目を生かせます。
- Q. 丸メガネをかけると、顔とちぐはぐに見えます
- 丸いレンズの上辺が、目尻の上がりと反対に下がって見えるのが理由です。円に近い形ほど、上辺の外側が下に落ちるので、上がった目尻との間に逆向きの線ができます。丸メガネを選ぶなら、上辺がやや平らになった楕円寄りのもの、または上辺だけまっすぐなものにすると、目尻との向きがそろいます。
- Q. フレームの色は何色が合いますか
- 顔の中の線を増やしすぎない色が基準です。肌の明るさに近い茶系の透け感のある色、灰色がかった透明、細い金属なら淡い金や銀が扱いやすいです。黒を選ぶなら、フレームを細くしてください。黒で太いフレームは、キツネ顔のもともと強い直線にさらに太い線を足すので、目元の印象が前に出すぎます。
- Q. 秋冬にマスクをするとメガネが曇り、上にずれてしまいます
- マスクの上の端をメガネの下の縁の内側に入れると、曇りもずれも減ります。ずれてフレームが上がると、上辺と眉が重なり、上辺の傾きが眉の傾きと合わさって目元が強く見えます。鼻あての高さを調整できるフレームなら、店で少し下げてもらうと、マスクをしても上辺が眉の下に収まりやすくなります。
— メグラシ編集部





