オーバーサイズが似合う人|着られるか太るかで服の色の濃さを逆にする

オーバーサイズが似合う人かどうかは、体の大きさより、大きい服を着たときに「着られて見える」のか「太って見える」のかで決まります。どちらに転ぶかで、効く手当てが逆になるからです。そして、いちばん手軽に効くのが服の色の明るさと濃さです。
手首が細く胸が薄い、髪と肌の明るさの差が小さい人は、着られる側です。大きい服は、肌や髪に近い明るめの色(グレージュ、杢グレー、ベージュ)にすると、服の存在感が下がって、体が服の中に埋もれません。胸や肩に厚みがある人は、太る側です。大きい服は中くらいより深い色(チャコール、焦げ茶、紺)にすると、面の広がりが締まります。
どちらとも取れる人、たとえば手首は細いけれど胸に厚みがある人は、上下で色を分けて、厚みのある側を深い色にします。この記事では、自分の側の決め方と、それぞれの側の色の選び方を順に書きます。
自分の側を3つの場所で決める
大きい服の色を選ぶ前に、次の3か所を見てください。鏡と、柔らかいメジャーがあると確実です。
1. 手首の太さ 利き手でない側の手首の、いちばん細いところに親指と中指を回します。指が重なる、または触れる人は細い側に数えます。届かない人は太い側に数えます。
2. 胸の厚み 横向きに立って鏡を見て、鎖骨の下から胸のいちばん高いところまでの前への出方を見ます。肩の厚み(横から見た肩の幅)と比べて、胸のほうが前に出ていれば厚い側に数えます。
3. 髪と肌の明暗差 髪を顔の横に下ろしたときに、髪と頬の色の差が大きいか小さいか。地毛の黒や暗い茶なら大きい、明るく染めているなら小さいに数えます。
手首が細い、胸が薄い、明暗差が小さい、の3つのうち2つ以上当てはまれば着られる側です。手首が太い、胸が厚い、のどちらかが当てはまって、明暗差も大きいなら太る側です。
比べる軸
答えは各章に書いています。ここでは比べる軸だけを並べます。
| 見る場所 | 着られる側 | 太る側 |
|---|---|---|
| 手首 | 指が重なる・触れる | 届かない |
| 胸の厚み | 肩の厚みと同じか薄い | 肩の厚みより前に出る |
| 髪と肌の明暗差 | 小さい | 大きい |
| 大きい服の色 | 肌や髪に近い明るめ | 中くらいより深め |
| 締める場所 | 首・手首・足首を見せる | ボトムスと首元を深い色に |
着られる側|大きい服は肌や髪に近い明るさにする
着られる側の人が大きい服で困るのは、服の量に対して体の線が少なすぎることです。服がそれ自体で目立つと、体はその中に隠れて、服だけが歩いているように見えます。
ここで効くのは、服と肌・髪との明るさの差を小さくすることです。差が小さければ、服の面と体の境目が目立たず、大きな服がひとつの塊として目に入りません。
- 髪が明るい人:グレージュ、ベージュ、オフホワイト、杢グレー
- 髪が暗い人:杢グレー、淡いグレージュ、くすんだ茶。白より生成り寄り
黒や濃紺のオーバーサイズは、着られる側の人には最も難しい色です。濃い色の大きな面が、体の細さとの差をはっきり見せてしまうからです。
着られる側が濃い色の大きい服を着たいとき
着られる側でも、黒のオーバーサイズを着たい日はあります。そのときは、色の面積を小さく見せるのではなく、体の線を1か所出します。
- 首元:首の詰まった形より、Vや開いた丸首で鎖骨を見せる
- 手首:袖を一度まくって、手首の骨を出す
- 足首:ボトムスの裾を短めにして、くるぶしを見せる
3か所のうち1か所で十分です。体のいちばん細い場所が1か所見えるだけで、服の中に人がいることが伝わり、着られて見えにくくなります。
太る側|大きい服は中くらいより深い色にする
太る側の人が大きい服で困るのは、服の面がそのまま体の幅として読まれることです。胸や肩の厚みに布が乗ると、布の外側の線が体の線になって、実際より大きく見えます。
ここで効くのは、大きい服の色を中くらいより深くすることです。深い色は面の広がりを目立たせず、布の外側の線を背景になじませます。
- チャコール、濃いグレー
- 焦げ茶、深いキャメル
- 紺、深い緑
淡い色や白のオーバーサイズは、太る側の人には最も難しい色です。明るい色は面を広く見せるので、大きい服の量がそのまま強調されます。
太る側が淡い色の大きい服を着たいとき
淡い色のオーバーサイズニットが着たい日もあるはずです。そのときは、淡い色の面を1か所に止めて、それ以外を深い色で締めます。
- ボトムスを深い色のまっすぐな形にする
- ニットの裾の前だけを少しボトムスに入れて、腰の位置を見せる
- 首元を開いて、鎖骨の下まで肌を見せる
3つのうち2つを入れると、淡い色の面が上半身だけで止まって、全身の広がりにつながりません。素材は、毛足の長いものより表面の平らなもののほうが、面が広がりにくくなります。
どちらとも取れる人|上下で色を分ける
3か所を数えて、どちらとも言えない人もいます。いちばん多いのは、手首や足首は細いけれど胸に厚みがある人、または肩は薄いけれど腰回りに厚みがある人です。
この場合は、厚みのある側を深い色、細い側を明るめの色にします。
- 胸に厚みがあって脚が細い人:オーバーサイズの上は深い色、ボトムスは明るめ
- 胸は薄いけれど腰回りに厚みがある人:オーバーサイズの上は明るめ、ボトムスは深い色
大きい服をどこに着るかも、同じ考え方で決められます。厚みのある側にオーバーサイズを置くなら深い色、細い側に置くなら明るめの色。全身を同じ色でまとめるより、上下で明るさを分けたほうが、どちらの側の困りごとも出にくくなります。
どちらとも取れる人|写真で決める
上下で分けても迷う人は、写真で確かめます。同じオーバーサイズの服を、明るめの色と深い色の2着で着て、全身を正面から撮ってください。
見るのは、肩の端から袖口までの線です。
- 明るめの服で、袖の線が体から大きく離れて見える:太る側に寄っている
- 深い色の服で、袖の中の体が見えず、服の形だけが見える:着られる側に寄っている
離れて見えた側の色を避けて、もう一方の色を選びます。2着とも同じくらいに見えたら、どちらの色を着てもかまいません。好みで選んでください。
髪の色と合わせるとき
大きい服の色を選ぶとき、髪の色は思った以上に効きます。髪は顔のすぐ横にある面で、オーバーサイズの肩の上に乗る色だからです。
髪が暗い人が淡い色のオーバーサイズを着ると、肩の上に暗い髪の面が乗って、上半身の明暗差が大きくなります。これは太る側の人には上半身を大きく見せる方向に、着られる側の人には頭だけが目立つ方向に働きます。髪が暗い人は、淡い色より中くらいの明るさの色を選ぶと、どちらの側でも外しにくくなります。
髪が明るい人は、淡い色のオーバーサイズとの明暗差が小さくなるので、着られる側の人には特に相性がよいです。太る側の人は、髪が明るくても大きい服は深い色を基本にしてください。
柄と素材で色の効き方が変わる
色の明るさを選んでも、柄と素材で効き方が変わります。
着られる側
- 細かい杢やヘリンボーンの織りのように、近くで見ると色が混ざっている素材は、大きな面を目立たなくする
- 太い横じまやはっきりした格子は、服の存在感を上げるので避ける
太る側
- 表面の平らな素材は面の広がりを抑える
- 毛足の長いニットや厚手のボアは、深い色でも外側の線を太くするので、首元か袖口のどちらかを締める
秋冬の上着とニットでの置き方
秋冬は、大きい服がいちばん出番の多い季節です。ニットもコートも、顔のすぐ下から腰の下まで、大きな面で色が出ます。
着られる側
- ニット:杢グレー、グレージュ、オートミール色
- コート:ベージュ、明るいグレー。黒を着る日は手首か首元を見せる
- 中に着るもの:コートより少し明るいか同じくらいの色
太る側
- ニット:チャコール、焦げ茶、深い緑
- コート:紺、濃いグレー、深いキャメル。淡い色を着る日は前を開けて縦の線を出す
- 中に着るもの:コートと同じくらいの深さか、少し明るい色を首元だけに
形や寸法、骨格別の考え方はオーバーサイズが似合わない・太って見える|骨格別の原因と直し方で扱っています。この記事は色の明るさと濃さだけに絞っています。
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よくある問い
- Q. オーバーサイズは黒を選べば失敗しませんか
- 太って見える側の人には、黒は効きます。面が締まって、大きい服の広がりが目立ちにくくなります。ただ、服に着られて見える側の人が黒のオーバーサイズを着ると、黒の大きな面だけが目に入って、体が服の中に埋もれて見えます。この側の人は、黒より肌や髪の明るさに近い色、たとえばグレージュ、杢グレー、ベージュのほうが、服の量が目立たなくなります。黒を選ぶなら、首・手首・足首のどれかを見せて、体の線を1か所出してください。
- Q. 顔立ちがはっきりしているとオーバーサイズが似合うと聞きました
- 顔立ちがはっきりしている人は、大きい服の存在感に顔が負けにくいので、着られて見える側にはなりにくいです。ただ、それで太って見える心配がなくなるわけではありません。顔立ちがはっきりしていて、胸や肩に厚みがある人は、太る側の手当て、つまり大きい服を深めの色にするほうが合います。顔立ちが柔らかくて華奢な人は、着られる側の手当てになります。顔立ちは目安の1つで、決めるのは手首・胸の厚み・髪と肌の差の3つです。
- Q. 淡い色のオーバーサイズニットが着たいのですが、太って見えます
- 淡い色の大きいニットは、面が広がって見えやすいので、太る側の人には難しい組み合わせです。それでも着たいときは、ニット以外を深い色で締めてください。ボトムスを深い色のまっすぐな形にする、ニットの裾を前だけ少し入れて腰の位置を見せる、首元を開いて鎖骨を見せる。この3つのうち2つを入れると、淡い色のニットでも広がりが止まります。ニットの素材を、毛足の長いものより表面の平らなものにするのも効きます。
— メグラシ編集部





