ブルベ夏でくすみアイシャドウが苦手|秋冬の新色は灰と黄みを分けて選ぶ

**ブルベ夏のあなたがくすみアイシャドウを苦手に感じるなら、合っていないのは灰ではなく、秋冬の新色に混ざっている黄みか暗さのほうです。**手の甲に塗って、灰の量・黄み・明るさを1つずつ分けて見れば、残せるくすみ色が見つかります。
ブルベ夏は「くすみ色が似合う」と言われることが多いタイプです。それなのに秋の新色のくすみパレットを塗ると、目元が沈んだり、まぶたが濁って見えたりする。この食い違いは、「くすみ」という一語の中に、別の3つが入っていることから起きています。
ブルベ夏のアイシャドウ全体の選び方はブルベ夏のアイシャドウに、服でくすみ色が合わないと感じるときの話はくすみカラーが似合わないと感じるときに分けてあります。この記事は、秋冬の予定に向けて、目元のくすみ色だけを扱います。
結論:苦手の正体は3つ。どれかを見分ければ残せる色がある
くすみアイシャドウが苦手に感じるとき、原因は次の3つのどれかです。
| 苦手の正体 | 塗ったときの見え方 | 見分け方 | 残せる色 |
|---|---|---|---|
| 黄みが混ざっている | まぶたが黄ばんで、肌から浮く | 白い紙の上で縁が黄色かオレンジに寄る | 縁がピンクか紫に寄るくすみ色 |
| 暗すぎる | 目のまわりが影のように沈む | 手の甲の肌より1段以上暗い | 手の甲と同じか半段暗いくすみ色 |
| 灰が多すぎる | まぶたが灰色に濁り、元気がなく見える | 鉛筆の線と並べて同じくらい灰に見える | 灰の少ない、色みが残るくすみ色 |
| 黄みと暗さの両方 | 目元が重く、顔全体が暗く見える | 縁が黄色で、しかも暗い | 線としてだけ使う |
| どれにも当てはまらない | それでも合わない | 質感か、まぶたの色を疑う | 質感を替える(後述) |
**「くすみが苦手」をこの3つにほどくと、残せる色と外す色がはっきり分かれます。**苦手だと思っていた色のうち、実は1つの要素だけがずれていた、ということがよくあります。
なぜ秋冬のくすみ色で起きるのか|「くすみ」の中身が季節で替わる
ブルベ夏に合うと言われるくすみは、青みの色に灰が少し混ざった、明るくやわらかい色です。ラベンダーを灰で少し曇らせた色、ピンクに灰を足した色、といったものです。
ところが秋冬の売り場に並ぶくすみ色は、中身が違います。カーキ、テラコッタ、くすんだオレンジ、赤みの茶。これらも「くすみ」と呼ばれますが、灰だけでなく黄みと暗さを含んでいます。秋冬の服の色に合わせて作られているので、どうしても黄みと深さに寄るのです。
| くすみ色の名前(売り場でよく見る呼び方) | 中に入っているもの | ブルベ夏での扱い |
|---|---|---|
| モーブ | 紫+灰 | 広く塗れる |
| ラベンダーグレー | 青紫+灰 | 広く塗れる |
| くすみピンク | ピンク+灰 | 広く塗れる。黄みのあるものは除く |
| グレージュ | 灰+ベージュ | 縁がピンクに寄るものなら広く |
| ローズブラウン | 赤紫+茶 | 二重の幅まで |
| カーキ | 黄緑+灰+暗さ | 目のきわの線だけ |
| テラコッタ | オレンジ+茶 | 下まぶたの目尻側に細く |
| くすみオレンジ | オレンジ+灰 | 使うなら目尻の点に |
| 赤みの深い茶 | 赤+茶+暗さ | 目のきわから3mmまで |
名前は売り場ごとに違うので、表の名前はあくまで目安です。大事なのは中に何が入っているかで、それは次の3つの確かめ方で見分けられます。
確かめ方①|灰の量は、鉛筆の線と並べる
まず、灰がどのくらい入っているかを見ます。道具は、ふつうの鉛筆と白い紙だけです。
- 白い紙に、鉛筆で2cmほどの線を塗りつぶす
- その横に、指でアイシャドウを同じくらいの幅で塗る
- 1m離れて、どちらが灰に見えるかを比べる
| 鉛筆の線と比べると | 灰の量 | ブルベ夏での扱い |
|---|---|---|
| 色みがはっきり残り、鉛筆より色に見える | 少ない | 広く塗れる |
| 色みも灰もどちらも見える | 中くらい | 二重の幅まで。重ねすぎない |
| 鉛筆の線とほとんど同じ灰に見える | 多い | 目のきわか、ほかの色と混ぜて使う |
ブルベ夏に合うのは、灰が少ないか中くらいのくすみ色です。灰が多い色は、まぶたの上で色みがほとんど消えて、灰色の面になります。これが「濁って見える」「元気がなく見える」の正体です。
鉛筆を使うのは、どの家にもあって、灰の基準として毎回同じ色が出るからです。芯の濃さはふつうのもので構いません。線は強く塗りつぶして、紙の白が透けないようにしてください。1m離れるのは、近くで見ると色の粒やパールに目が行き、灰かどうかが判断しにくいからです。離れて見て、アイシャドウの跡を「何色」と言えるなら灰は少なく、「灰色」としか言えないなら多い、と考えてください。
確かめ方②|黄みは、白い紙の上の縁で見る
次に、黄みが入っているかを見ます。白い紙に指で塗り、塗った色の真ん中ではなく、紙との境目の縁を見てください。
| 縁の色 | 寄り | ブルベ夏での扱い |
|---|---|---|
| ピンクか紫に寄る | 青み寄り | そのまま使える |
| 色がつかず、灰に見える | どちらでもない | 明るければ広く塗れる |
| 黄色かベージュに寄る | 黄み寄り | 二重の幅より狭く |
| オレンジか赤茶に寄る | 黄み寄り(強い) | 目尻の点か、下まぶたの細い線に |
真ん中を見ると、色の濃さに目が引っぱられて、寄りがわかりにくくなります。縁は色が薄く伸びる場所なので、中に入っている黄みや青みがそのまま出ます。
売り場で試すときは、紙の代わりに手の甲の白い部分や、白いレシートの裏を使ってください。手の甲を使う場合は、肌の色と混ざるので、縁の色が少し黄みに寄って見えます。そのぶんを差し引いて、はっきりオレンジに見えるものだけを黄み寄りと数えます。
確かめ方③|明るさは、手の甲の肌と比べる
最後に、明るさを見ます。手の甲に塗って、塗っていない肌との差を比べます。
| 手の甲の肌と比べると | 明るさ | 塗る場所 |
|---|---|---|
| 肌より明るい | 1段 | アイホール全体、目頭の明るさ |
| 肌と同じくらい | 2段 | アイホール全体、二重の幅 |
| 肌より半段暗い | 3段 | 二重の幅まで |
| 肌より1段暗い | 4段 | 目のきわから5mmまで |
| 眉と同じくらい暗い | 5段 | 目のきわから3mmまで。線として |
ブルベ夏の目元は、明るさの差が小さいほうがまとまりやすいタイプです。暗い色を広く塗ると、差が大きくなって、目のまわりだけが影のように見えます。広く塗る色は2段か3段、暗い色は線として使うと決めておくと、くすみ色でも沈みません。
3つをまとめて判定する|1色ずつ、3つの結果を書く
3つの確かめ方の結果を、1色ずつ書き出します。
| 灰の量 | 黄み | 明るさ | 判定 |
|---|---|---|---|
| 少ない〜中 | 青み寄りかどちらでもない | 1〜3段 | 広く塗れる。秋冬の主役に |
| 少ない〜中 | 青み寄り | 4〜5段 | 締め色として線で使う |
| 多い | どちらでもない | 1〜2段 | 明るい単色の上に薄く重ねる |
| 少ない〜中 | 黄み寄り | 2〜3段 | 二重の幅より狭く。下まぶたにも |
| どれでも | 黄み寄り(強い) | 4〜5段 | 目尻の点か、使わない |
| 多い | 黄み寄り | 4〜5段 | 手放す候補 |
1つだけずれている色は、置く場所を狭めれば使えます。2つ以上ずれている色は、手放す候補です。捨てる前に、次の「置く場所と幅」を試してから決めても遅くありません。
書き出すときは、紙の上に塗った色の横に「灰:少」「縁:ピンク」「明るさ:2」のように3語で残しておくと、あとで売り場で似た色を見たときに比べられます。一度書いた紙は、パレットと一緒にしまっておいてください。秋冬のあいだに手持ちが増えても、同じ紙に書き足していけば、自分の中で残せる色の範囲がだんだん見えてきます。
判定で迷うのは、たいてい明るさです。灰と黄みは紙の上ではっきり出ますが、明るさは手の甲の肌の色によって見え方が変わります。迷ったときは、暗いほうの段に入れて、狭い場所から試してください。狭く置いて足りなければ広げればよく、広く塗って沈んだ色を狭めるより、手間がかかりません。
置く場所と幅|目のきわから何mmまでか
同じ色でも、どこに、どのくらいの幅で置くかで、見え方は大きく変わります。目を開けた状態で、まぶたの上の場所ごとに幅を決めます。
| 場所 | 幅の目安 | 置ける色 |
|---|---|---|
| アイホール全体 | 眉の下まで届かない範囲 | 明るさ1〜2段、灰少なめ、青み寄り |
| 二重の幅 | 目を開けて見える幅 | 明るさ2〜3段 |
| 目のきわ | きわから3〜5mm | 明るさ4〜5段、黄み寄りでも可 |
| 目尻の3分の1 | 目尻から黒目の外側まで | 黄み寄りの色を点として |
| 下まぶた | 目尻側の3分の1、2mm | 黄み寄りの明るい色、テラコッタ |
| 目頭 | 黒目の内側まで | 明るさ1段の、灰の少ない色 |
一重や奥二重で、目を開けると二重の幅がほとんど見えない人は、目のきわの線を少し太めにして、目を開けたときに1〜2mm見える幅を基準にしてください。目の形に合わせた塗り方はブルベ夏の奥二重のアイメイクにもまとめてあります。
塗る順番|土台、広い色、線の3回で止める
くすみ色が濁って見える原因には、塗る回数もあります。何度も色を重ねると、灰と黄みが重なって、1色だけのときより濁ります。塗るのは3回までと決めてください。
1回目は土台です。まぶたに色がある人だけ、明るい青みの単色か、肌より1段明るい色を、アイホールに薄く1層。まぶたが顔の肌と同じ色の人は、この回を飛ばして構いません。
2回目は広い色です。明るさ2〜3段の、灰が少ないくすみ色を、二重の幅かアイホールに。指で2〜3回なでる程度にとどめ、濃くしたいときも重ねるのは1回までにします。
3回目は線です。暗い色か黄み寄りの色を、目のきわから3mmまで、細い筆で1本。ここで終わりです。3回で足りないと感じたら、色を足すのではなく、2回目の色を1段暗いものに替えてください。重ねる回数を増やすより、濁りが出にくくなります。
アイラインとまつ毛の色も、目元の濁りに関わる
くすみ色のアイシャドウを塗った日に、黒いアイラインと黒いまつ毛を合わせると、目のきわだけが強くなり、そのすぐ上のくすみ色がさらに沈んで見えることがあります。まぶたの上で、いちばん暗い色と灰の色が隣り合うからです。
くすみ色の日は、アイラインを灰みのこげ茶か、深い灰に替えてみてください。黒より一段やわらかい線になり、くすみ色との段差が小さくなります。まつ毛も同じで、黒よりこげ茶のほうが、くすみ色の目元になじみます。黒が好きな人は、アイラインを目尻側の3分の1だけにして、目頭側は引かないだけでも、目元全体の濁りが減ります。
質感でも印象が変わる|マットは灰を強め、細かいパールは和らげる
同じ色でも、質感で灰の見え方が変わります。
| 質感 | 灰の見え方 | ブルベ夏での使い方 |
|---|---|---|
| マット | 灰がそのまま出る | 灰の少ない色なら使える。灰が多い色は避ける |
| 細かいパール | 光で灰が和らぐ | くすみ色をいちばん使いやすくする質感 |
| 大粒のラメ | 色より粒が目立つ | 目の中央に少量だけ |
| 濡れたような艶 | 暗い色がより深く見える | 暗い色には使わない |
| しっとりした半艶 | 色がなめらかに見える | 広く塗る色に向く |
くすみ色が苦手な人ほど、マットよりも細かいパールの入ったものを選んでください。光が灰を少しだけ持ち上げてくれるので、同じ色でも濁って見えにくくなります。大粒のラメは、秋冬の新色によく入っていますが、ブルベ夏の目元では色より粒が先に目立つので、使うなら目の中央に少しだけです。
まぶたの色で起きること|土台の色が混ざる
くすみ色を塗る前のまぶたにも、色があります。まぶたの色が赤みや茶みを帯びていると、上にのせた灰と混ざって、思ったより濁って見えることがあります。
| 素のまぶたの色 | くすみ色を塗ると | 先にすること |
|---|---|---|
| 顔の肌と同じ | 色がそのまま出る | そのまま塗ってよい |
| 赤みがある | 灰と混ざって茶色っぽく濁る | 明るい青みの単色を薄く1層 |
| 茶みがある | 灰と混ざって暗く沈む | 肌より1段明るい色を土台に |
| 青みがある | 灰と混ざって冷たく見える | 灰を含んだ淡いピンクを土台に |
まぶたの色は、昼の窓際で鏡を少し下から見上げると確かめやすくなります。目を閉じて、まぶたと頬の色を比べてください。まぶたのほうに色がある人は、くすみ色の前に土台を1層入れるだけで、同じ色の見え方が変わります。
夏の中のどこにいるか|明るい寄り・やわらか寄り・深い寄り
同じブルベ夏の中でも、明るい側、やわらかい側、深い側で、くすみ色との相性が少しずつ違います。
| 夏の中の位置 | くすみ色との相性 | 選び方 |
|---|---|---|
| 明るい寄り | 灰が多いと重く感じやすい | 灰少なめ、明るさ1〜2段中心 |
| やわらか寄り | くすみ色がいちばん合いやすい | 灰中くらいまで、明るさ2〜3段 |
| 深い寄り | 暗めのくすみ色も線なら使える | 4段の色を目のきわに |
| 鮮やか寄り | 灰が色みを消してしまいやすい | 灰は少なく、色みの残るものを |
自分がどこにいるかわからないときは、ふだん褒められる服の色を思い出してください。淡い色で褒められるなら明るい寄り、灰を含んだ色で褒められるならやわらか寄り、紺や深いローズで褒められるなら深い寄りです。
明るい寄りと鮮やか寄りの人が「くすみが苦手」と感じるのは、自然なことです。この2つの位置は、夏の中でも灰の少ない色で顔が明るく見えるほうなので、灰が多い色をのせると差がはっきり出ます。この場合は、くすみ色を広く塗る色から外して、線として1色だけ入れる形にしてください。やわらか寄りの人は、くすみ色がもっとも合いやすい位置にいるので、苦手に感じるなら、灰ではなく黄みか暗さのほうを先に疑ってみてください。
秋冬の服と合わせる|暗い服の日は、目元を1段明るく
秋冬は服が暗くなります。暗い服の日に、目元まで暗いくすみ色にすると、顔全体の明るさが下がります。
| 服の色 | 目元に置く色 | 避けたいこと |
|---|---|---|
| 黒・濃い紺 | 明るさ2段のモーブかラベンダーグレー | 暗い色を広く塗る |
| 濃い灰 | 灰を含んだ淡いピンク | 同じ灰を目元にも広く重ねる |
| ボルドー・深いローズ | ローズブラウンを二重の幅に | 黄みの茶を合わせる |
| 茶・キャメル | グレージュ、縁がピンクに寄るもの | テラコッタで服と目元をそろえる |
| 白・明るい灰 | 明るさ3段のモーブ | 何も塗らずに目元が服に負ける |
| 深い緑 | ラベンダーグレーを細く | カーキを広く |
服と目元を同じ色でそろえたくなるのは自然なことですが、秋冬の暗い服と同じ暗さを目元に置くと、まとまりすぎて顔が沈みます。服が暗い日ほど、目元は服より1段明るい色を選ぶと、顔に明るさが残ります。
秋冬の予定ごとの配分|通勤・会食・写真・屋外
秋冬は、同じ1週間の中で光の条件がいくつも替わります。予定に合わせて、くすみ色の配分を変えます。
| 予定 | 光 | 配分 |
|---|---|---|
| 平日の通勤・職場 | 白っぽい蛍光灯 | 灰が強く見える。灰少なめの色を二重の幅に |
| 夜の会食 | 電球色(黄みの光) | 黄みが強まる。青み寄りの色を中心に |
| 写真を撮る日 | カメラの光と室内灯 | 暗い色は黒く写る。4段以上は線だけ |
| 屋外で長く過ごす日 | 冬の低い日差し | 目元に影ができやすい。明るさ2段を広く |
| 年末の集まり | 電球色と間接照明 | 細かいパールでくすみ色を持ち上げる |
| 在宅の日 | 窓際の自然光 | 手持ちの色を試す日にする |
電球色の下では、黄み寄りのくすみ色がさらに黄みに寄って見えます。会食の予定がある日は、青み寄りの色を中心にしておくと、店の照明の下で目元だけが黄ばむことがありません。写真を撮る日は、暗い色が実際より黒く写るので、4段以上の色は線としてだけ使ってください。
1日のうちに通勤と会食の両方がある日は、朝は通勤の配分で塗り、夕方に会食の前に1回だけ手を入れます。手を入れるのは、青み寄りの明るい色を二重の幅に指で1回重ねることだけ。これで電球色の下でも黄みに寄りにくくなります。塗り直しの道具を持ち歩きたくない人は、朝の段階で黄み寄りの色を使わない配分にしておけば、夕方に何もしなくても済みます。
屋外で長く過ごす日は、冬の日差しが低い角度から当たるので、まぶたの上に眉や前髪の影が落ちやすくなります。影の上に暗いくすみ色が重なると、目元がいっそう沈みます。この日は、明るさ2段の色をふだんより少し広めに、眉の下の骨の手前まで塗っておくと、影を受け止めてくれます。
10月から2月まで|いつ、何を1色足すか
秋冬の新色は、10月ごろから並び始め、12月に向けて深い色が増え、2月には春の色に替わります。
| 月 | 売り場に多いくすみ色 | 足すなら |
|---|---|---|
| 10月 | テラコッタ、カーキ、くすんだオレンジ | 買わずに試すだけ。手持ちの仕分けを先に |
| 11月 | 赤みの茶、ローズブラウン | 二重の幅に使えるローズブラウンを1色 |
| 12月 | 深い赤、きらめきの強い色 | 細かいパールのモーブを1色 |
| 1月 | 灰みの色、落ち着いた色 | 灰少なめのラベンダーグレー |
| 2月 | 春の明るい色が混ざり始める | 明るさ1段の、青みの淡い色 |
10月の売り場は、黄み寄りのくすみ色がいちばん多い時期です。ブルベ夏にとっては外しやすい月なので、この時期は買うより試す月にしてください。11月以降、赤みや灰みのくすみ色が増えてから選ぶほうが、残せる色に出会いやすくなります。
1か月に1色までと決めておくのは、1色ずつなら、その色を1か月のあいだに何度も塗って、合うかどうかを確かめられるからです。3色を一度に足すと、どの色が合っていて、どの色が沈ませているのかがわからなくなります。足した1色が合ったら、次の月はその色と組める色を探す。合わなかったら、次の月はその色の反対側、たとえば黄み寄りだったなら青み寄りの色を探す。こうして1色ずつ進めると、冬の終わりには、手持ちの中に残せるくすみ色の並びができています。
手持ちのパレットを仕分ける|15分でできる
手持ちの秋冬のパレットを、3つの確かめ方で仕分けます。
- パレットの色を1色ずつ白い紙に塗り、横に鉛筆の線を引く
- 灰の量・縁の色・手の甲との明るさの差を、色の横に書き込む
- 下の表のどれに入るかで、使い方を決める
| 仕分け | 条件 | 使い方 |
|---|---|---|
| 主役 | 灰少なめ、青み寄り、明るさ1〜3段 | アイホールか二重の幅に広く |
| 線 | 青み寄りで暗い、または黄み寄りで明るい | 目のきわか下まぶたに細く |
| 点 | 黄み寄りで暗い | 目尻の3分の1にだけ |
| 保留 | 灰が多く、黄みも強い | 一季節使わなければ手放す |
パレットの中に主役が1色もないときは、手持ちの明るい青みの単色を土台にして、パレットの色は線と点として重ねてください。パレットを丸ごと使おうとしなくても、2色使えれば、そのパレットには役目があります。
保留に入った色は、すぐに手放さなくて構いません。一季節のあいだ、保留の色を一度も使わなかったら、そこで手放すかを決めます。反対に、保留の色を線として使ってみて、思ったより沈まなかったなら、その色は線の仕分けに移します。仕分けは一度で決めるものではなく、使いながら動かしていくものです。
売り場で見る4点|買う前の1分
秋冬の新色を売り場で見るときは、この4点だけを確かめます。4点とも手の甲1か所で見られるので、1色あたり1分もかかりません。
| 見る点 | 確かめ方 | 見送る目安 |
|---|---|---|
| 縁の色 | 手の甲の白い部分に塗って縁を見る | はっきりオレンジに見える |
| 明るさ | 手の甲の肌と比べる | 広く塗るつもりの色が肌より1段以上暗い |
| 質感 | 光にかざして粒の大きさを見る | 粒が色より先に目に入る |
| 灰の量 | 1m離れて色みが残っているか | 灰色の面にしか見えない |
4点のうち、1つでも「見送る目安」に当てはまったら、その日は買わずに帰ってください。気になる色なら、次に売り場へ行ったときにもう一度見れば足ります。2回見ても欲しいと思った色は、多少ずれがあっても、線や点として使い道を見つけられることが多いものです。
売り場の照明は明るく、色がふだんより鮮やかに見えます。気になった色は、店の入口の近くの自然光に近い場所で、もう一度手の甲を見てください。そこで縁がオレンジに寄るなら、家のまぶたの上でも黄みが出ます。
締め色が合わないとき|代わりに使える色
パレットの締め色がいちばん暗い黄みの茶で、それだけが合わない、ということはよくあります。締め色の役割は、目の輪郭をはっきりさせることです。この役割を、ブルベ夏で受け持てる色があります。
| 合わない締め色 | 代わりの色 | 置き方 |
|---|---|---|
| 黄みの濃い茶 | 灰を含んだこげ茶、ローズブラウン | 目のきわから3mm |
| カーキの濃い色 | 灰みの紺、深いラベンダーグレー | 目尻側だけ |
| 黒に近い茶 | 灰色の線を細く | 目のきわに1mm |
| 赤茶 | ボルドーを少しだけ | 目尻の3分の1 |
| テラコッタの濃い色 | 深いモーブ | 二重の幅の半分まで |
締め色だけを別の単色に替えると、パレットのほかの色がそのまま使えるようになることがあります。4色や5色のパレットは、締め色の暗さに合わせてほかの色の明るさが組まれているので、締め色を替えると全体の段差が少し変わります。替えたあとは、二重の幅に塗る色を1段明るいものにしてもよいか、鏡の前で一度確かめてください。締め色の考え方はブルベ夏のアイシャドウでも扱っています。
どちらとも取れるとき①|縁がどちらにも見える色
白い紙の上で縁を見ても、ピンクにも黄色にも見えない。こういう色は、灰がどれだけ入っているかで決めます。
灰が少なく、色みが残っているなら、どちらでもない色として広く塗れます。灰が多く、鉛筆の線に近いなら、明るい単色の上に薄く重ねる使い方にしてください。どちらでもない色は、秋冬のくすみ色の中でいちばん使い回しがきく色でもあります。服の色を選ばないので、迷ったときの1色として手元に置いておくと便利です。
どちらとも取れるとき②|朝は合うのに、夕方に沈む
朝の鏡では合っていたのに、夕方になると目元が沈んで見える。これは、時間とともにまぶたの上で色が薄れ、暗い色だけが残るからです。明るい色は薄れると肌に溶け、暗い色は薄れても線として残ります。
この場合は、朝の配分を少し変えてください。明るい色を広く、暗い色は細くするのは同じですが、暗い色をきわから3mmではなく2mmに狭めます。夕方に予定がある日は、明るい色を指で1回重ねるだけで、朝の配分に戻せます。
もう1つ、朝と夕方で光が違うことも関わります。朝の洗面所は白っぽい光のことが多く、夕方の部屋や店は黄みの光のことが多い。朝に白っぽい光の下で合っていた色が、夕方の黄みの光で黄みに寄り、沈んで見える、ということもあります。朝に一度、部屋の電球色の下でも目元を見ておくと、夕方の見え方が前もってわかります。
どちらとも取れるとき③|くすみ色そのものが好きではない
3つを分けて見ても、やっぱりくすみ色が好きになれない、という人もいます。その場合は、無理に使わなくて構いません。ブルベ夏に合う色は、くすみ色だけではありません。
灰を含まない、青みの明るい色でも、ブルベ夏の目元はまとまります。秋冬らしさがほしいときは、色ではなく質感で出してください。細かいパールや、しっとりした半艶の質感は、それだけで季節を感じさせます。くすみ色は、秋冬の中の選択肢の1つです。自分が好きな色を中心に組んで、くすみ色は線として1色だけ入れる、という形でも十分です。
どちらとも取れるとき④|左右で見え方が違う
左の目元は合うのに、右の目元だけ沈んで見える、ということもあります。多くは、左右でまぶたの色や、二重の幅が少しずつ違うことから起きます。
この場合は、見え方が重いほうに合わせて配分を決めてください。重く見える側の暗い色を、きわから2mmに狭める。反対側は3mmのままで構いません。左右で同じ幅に塗ることより、目を開けたときに見える色の量をそろえるほうが、両目がそろって見えます。確かめるときは、鏡を正面に置いて、1m離れて両目を同時に見てください。近くで片目ずつ見ると、差が実際より大きく見えます。
季節が進んだら、同じ手順でもう一度
ここまでの確かめ方は、秋冬のあいだに一度やれば終わり、というものではありません。冬になると日差しが弱くなり、肌の色が夏から秋より明るく見える人もいます。そうなると、10月に「3段」と判定した色が、1月には「4段」に見えることがあります。
季節が1つ進んだら、手持ちの主役の色だけ、手の甲との明るさの差をもう一度見てください。差が大きくなっていたら、その色は二重の幅から目のきわへ移します。灰と黄みは季節で大きく動かないので、明るさだけを見直せば足ります。1色あたり10秒ほどで終わります。
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よくある問い
- Q. ブルベ夏はくすみ色が似合うはずなのに、なぜアイシャドウだと苦手なのですか
- ブルベ夏に合うと言われるくすみは、青みの色に灰が少し混ざった、明るくやわらかい色です。ところが秋冬の新色として並ぶくすみ色は、カーキやテラコッタのように黄みを含んだものや、暗く深いものが多くなります。同じ「くすみ」という名前でも、中身が違う。苦手に感じているのは、灰ではなく、そこに混ざった黄みか暗さであることが多いのです。手の甲で3つを分けて見ると、どれが合っていないかがわかります。
- Q. くすみ色のアイシャドウで、ブルベ夏でも使いやすいのは何色ですか
- モーブ、ラベンダーを含む灰、灰を含んだ淡いピンク、青みのある灰みのベージュが使いやすい色です。どれも白い紙の上に塗ると、縁がピンクか紫、または色がつかない灰に見えます。反対に、縁が黄色やオレンジに寄る色は、同じくすみ色でもブルベ夏の目元では離れて見えやすくなります。色の名前ではなく、紙の上の縁で選んでください。
- Q. 手持ちの秋冬のパレットが苦手な色ばかりです。捨てるしかありませんか
- 捨てる前に、使う場所を変えてみてください。黄みのくすみ色は目のきわの細い線に、暗いくすみ色は目尻の3分の1だけに置くと、面積が小さくなって目元が沈みにくくなります。明るくて黄みのある色は、下まぶたの目尻側に細く入れる使い方もあります。パレットの中で広く塗れる色が1色もないときは、手持ちの明るい青みの単色を土台にして、パレットの色は線として重ねる形にすると使い切れます。
- Q. くすみアイシャドウを塗ると目が疲れて見えるのは、年齢のせいですか
- 年齢だけで決まることではありません。目元が沈んで見えるのは、多くの場合、塗った色の暗さと面積の組み合わせです。暗いくすみ色を二重の幅より広く塗ると、まぶた全体に影が乗ったように見えます。手の甲の肌と同じか半段暗い色を広く、暗い色は目のきわから3mmまで、という配分に変えると、同じ色でも見え方が変わります。
— メグラシ編集部





