厚手ニット一枚で出られる気温|外にいる分数と汗で下限を変える

**厚手のニット一枚で外に出られるのは、最高気温15〜17度の日です。**ただし、これはその日に外を歩く合計が30分前後の人の帯です。外にいるのが20分以内なら13度まで下げられ、40分を超えるなら18度以上の日に限ったほうが安心です。
もうひとつ、暖房の効いた電車や店で汗をかきやすい人は、寒い日ほど厚手一枚にしないでください。厚手のニットは中に肌着しか着ていないので、暑くなっても脱げません。汗が冷えて、外に出たときにかえって寒くなります。この人は、薄い肌着と中厚手のニットと前の開く羽織りに分けるほうが、同じ気温でも楽に過ごせます。
つまり、決め方は3段です。最高気温で帯を見る、外の分数で上下させる、汗をかくかどうかで一枚にするかを決める。ニット一枚の首まわりや編み目の選び方は最高気温19度の服装はニット1枚に、ニットに替える時期はニットはいつから?にまとめています。この記事は、厚手を一枚で着る日の線の引き方だけを扱います。
結論:最高気温15〜17度が帯。外の分数で2度ずつ動かす
厚手のニット一枚で出る日を決めるときは、まず最高気温を見ます。15〜17度なら、一枚の帯に入っています。
次に、その日に外を歩く時間を合計します。家から駅、駅から職場、昼に外へ出る分、帰り道。全部足して何分になるかです。
| 外にいる合計 | 一枚で出られる最高気温の目安 |
|---|---|
| 20分以内 | 13度以上 |
| 20〜40分 | 15度以上 |
| 40分を超える | 18度以上(それより低い日は羽織りを持つ) |
外の時間が短い日は、建物の中にいる時間が長い日です。中は暖房で20度前後あるので、外の数分だけ持てば足ります。外の時間が長い日は、体が外の空気に慣れきるまで冷え続けるので、気温の側に余裕が要ります。
先に測る|そのニットは本当に厚手か
同じ「厚手」でも、作りによって暖かさがかなり違います。一枚で出る前に、手持ちのニットが厚手の側に入るかを2つの方法で確かめてください。
1つ目は重さです。長袖のプルオーバーを台所のはかりに載せて、400gを超えれば厚手、300g前後なら中厚手と見ます。毛糸の太さより、重さのほうが暖かさとよく揃います。
2つ目は透けです。日中の窓に向けてニットを広げ、内側から自分の指を当ててみてください。指の影がはっきり見えるなら、編み目が粗く、風が抜けます。重くても透けるニットは、無風の日だけ厚手として扱います。
**重さで厚手に入り、透けでも指がぼんやりとしか見えないもの。**これが、この記事でいう厚手ニットです。どちらかが外れるなら、表の気温に2度足してください。
風が秒速4m以上の日は、下限を2度上げる
ニットは編み物なので、布より風を通します。気温が帯に入っていても、風が強い日は体感が下がります。
天気予報で風速を見て、秒速4m以上なら下限を2度上げてください。15度の帯なら17度から、という意味です。秒速4mは、木の細い枝がずっと揺れていて、髪が顔にかかり続けるくらいの風です。
海沿いや川沿い、ビルの間を抜ける道を毎日通る人は、予報より風が強いことが多いので、予報が秒速3mの日でも4mとして扱うほうが外れません。
帰りが日没後なら、最低気温の側で決める
最高気温が出るのは昼過ぎです。帰りが日没後になる日は、そのときの気温は最低気温に近づいています。秋の終わりは昼と夜の差が8度前後開く日が多く、最高16度でも帰りは9度ほどです。
行きと帰りで外を歩く時間が同じくらいなら、決めるのは寒いほう、つまり帰りの気温です。帰りの気温が12度を下回るなら、厚手一枚の日にはしません。
ただ、帰りの外の時間が10分以内なら、行きは一枚で出て、畳める羽織りを鞄に入れておく出方で足ります。羽織りの選び方は後の章に書きます。
雨の日は、厚手一枚の日にしない
ニットは濡れると、編み目の間に含んでいた空気が水に置き換わります。厚手ほど水を多く含み、乾くまでに時間がかかるので、濡れたあとはずっと冷たいままです。
傘を差していても、肩と袖口と背中の裾は濡れます。歩く時間が10分を超える雨の日は、気温が帯に入っていても、厚手一枚にはしないでください。中厚手のニットに、水をはじく薄手の羽織りを重ねるほうが、着いた先で羽織りを脱げば乾いたニットが残ります。
小雨で、外にいる合計が10分以内なら一枚で出られます。そのときは、着いたら肩を手で払って、濡れた所を暖房の近くで乾かしてから座ってください。
汗をかく人は、寒い日ほど一枚にしない
厚手一枚がつらいのは、寒さより汗のほうだという人がいます。混んだ電車、暖房の強い店、階段の多い乗り換え。体が温まって汗をかき、その汗がニットの内側で冷えます。
自分が汗をかく側かは、去年の冬を思い出すと分かります。電車の中でニットの首まわりを引っ張りたくなった日が何度もあったなら、汗をかく側です。
この人は、気温が帯に入っていても厚手一枚にしないでください。代わりに、汗を吸う薄い肌着、中厚手のニット、前の開く薄手の羽織りの3枚に分けます。電車では羽織りの前を開け、外では閉じる。それだけで、同じ気温の中で何度も温度を合わせられます。
厚手一枚は、汗をかかない人、移動が少ない日に向いています。同じ人でも、移動の多い日と少ない日で分けて構いません。
首が開いているか、詰まっているかで1〜2度違う
厚手のニットでも、首まわりの形で暖かさが変わります。首が詰まったタートルや、立ち上がりのある襟は、首から熱が逃げにくいので、表の気温より1〜2度低い日まで持ちます。
反対に、首が広く開いたものや、深いVの開きのものは、表の気温どおりか、1度足して考えてください。首まわりが開いている分は、ストールを1枚巻けば戻せます。
汗をかく人は、首の詰まったものほど暑く感じやすいので、首の開いたものを選び、寒い時間帯だけストールで塞ぐほうが楽です。
下で調整する|タイツの厚さと靴
上を厚手一枚にする日は、下で体感を足し引きできます。上は脱げないので、調整の余地は下にあります。
スカートの日は、タイツの厚さで2度ほど動きます。最高気温が帯の下の端、15度前後の日は厚めのタイツ、17度前後なら薄めで足ります。パンツの日は、足首が出るかどうかで変わります。足首が出る丈なら、靴下を厚手にするか、甲の深い靴にしてください。
足もとが冷えると、上が足りていても寒く感じます。厚手一枚で寒かった日は、上を疑う前に足首を見てください。
どちらとも取れる日の決め方
いちばん迷うのは、条件が帯の境目にそろう日です。たとえば最高気温16度、風が秒速3m、外にいる合計が35分、帰りは日没後。どの条件も帯の中にあるのに、全部足すと寒そうに感じる日です。
この日は、条件を1つずつ点数にします。
- 最高気温が15〜17度の帯の中なら0点、帯より上なら−1点、下なら+1点
- 外にいる合計が40分に近い(30分を超える)なら+1点
- 風が秒速3m以上なら+1点
- 帰りが日没後で、帰りの外の時間が10分を超えるなら+1点
- 汗をかく側なら+1点
合計が1点以下なら、厚手一枚で出ます。2点なら、一枚で出て畳める羽織りを1枚持ちます。3点以上なら、厚手一枚の日にしないで、薄い肌着と中厚手と羽織りの3枚に分けます。
さきほどの例は、気温0点、外の時間+1点、風+1点、帰り+1点で、汗をかかない人なら3点です。この日は一枚にしないほうが外れません。同じ日でも、帰りが明るいうちなら2点で、羽織りを持って一枚で出られます。
点数で迷ったときは、寒い側に倒してください。暑いときは羽織りを脱げますが、厚手一枚で寒いときは足すものがありません。
一枚で寒かったときの逃げ道
出かけてから寒いと気づいたときのために、鞄に入る1枚を決めておくと、厚手一枚の日を怖がらずに済みます。
いちばん小さく畳めて効くのは、大判のストールです。首と肩を覆えるので、ニットの編み目を抜ける風が止まります。次に効くのは、薄い中わたのベストか、薄手の前開きの羽織りです。ベストはニットの上に着ても袖がもたつかず、胴だけを温めます。
羽織りを持つ日は、ニットより丈が長いものを選んでください。ニットの裾が羽織りから出ると、裾から風が入り、着た意味が半分になります。
一枚で暑かったときの逃げ道
厚手一枚で暑くなったときは、脱ぐ代わりに開けられる場所を開けます。袖を肘まで上げる、裾を少しだけ前に入れて体との間に空気を通す、首まわりにストールを巻いていたなら外す。この3つです。
それでも暑い日が続くなら、その人にとって厚手一枚の帯は、表より1〜2度低いところにあります。次からは帯を下げて、厚手を着る日をもっと寒い日に寄せてください。
自分の帯を2週間で決める
表の数字は、外の分数と風と汗で動く目安です。自分の帯をはっきりさせたいなら、2週間だけ記録を付けてみてください。
付けるのは4つだけです。その日の最高気温、外にいた合計の分数、着ていたもの、寒かったか暑かったかちょうどよかったか。手帳でもスマートフォンのメモでも構いません。
2週間たつと、「ちょうどよかった」日の最高気温が、ある幅にまとまってきます。その幅が、あなたの厚手一枚の帯です。外の分数が長かった日と短かった日でずれているなら、それが外の時間で動かす幅です。
帯を外れる日は、冬の装いに切り替える
最高気温が12度を下回る日が続くようになったら、厚手一枚の時期は終わりです。そこからは、ニットは上着の下に着る中の1枚になります。気温ごとの上着の選び方は気温12度の服装と気温10度の服装を見てください。
厚手一枚で出られるのは、秋の終わりの数週間と、冬の立ち上がりの暖かい日だけです。その短い時期を気持ちよく着るために、気温の帯と外の分数と汗の3つで、出る朝の迷いを減らしてください。
よくある問い
- Q. 厚手のニット一枚で、最高気温12度の日に出かけても大丈夫ですか
- 外にいる合計が10分ほどで、駅や建物の中を移動する日なら持ちます。家から駅まで5分、着いた先の駅から5分という日です。ただ、帰りが日没後になるなら、そのときの気温は最低気温の側に寄るので、12度の日はたいてい8度前後まで下がっています。その時間に外を歩くなら、一枚では足りません。行きは一枚で出て、帰りのために畳める羽織りを1枚持つのが、12度の日のいちばん確かな出方です。
- Q. 厚手かどうか、どうやって見分ければいいですか
- 家にある台所のはかりに載せてみてください。長袖のプルオーバーで400gを超えるなら、一枚で外に出る前提の厚さです。300g前後なら中厚手で、一枚で出られるのは最高気温18度より上の日になります。もう一つは、窓に向けて広げて透かす方法です。編み目の向こうに指の影がはっきり見えるなら、厚さが足りていても風は抜けます。重さと透けの両方で厚手に入るものが、この記事でいう厚手ニットです。
- Q. 電車で暑くなって、厚手ニットを脱ぎたくなります
- 厚手ニット一枚の日は、中に着ているのが肌着だけなので脱げません。暑くなりやすい人は、ニットの厚さを一段下げて、上に前の開く羽織りを足すほうが楽です。中厚手のニットと薄手の羽織りなら、電車では羽織りの前を開け、外では閉じるだけで温度を合わせられます。どうしても厚手一枚で出たい日は、汗を吸う薄い肌着を下に着て、首の詰まったものより首の開いたものを選ぶと、こもり方が少し和らぎます。
— メグラシ編集部





