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四十九日と納骨の服装 女性|同じ日に本堂から墓前へ移る一日で選ぶ

メグラシ編集部//読了 23分
寺の石段を上っていく女性。ふくらはぎ丈の黒いフレアのワンピースに黒の上着を重ね、低いかかとの黒い靴と黒い布のバッグを合わせた秋の午後

四十九日の法要と納骨を同じ日に行うなら、本堂で着る喪服のまま、墓前に立てるかどうかで服装を決めます。途中で着替える前提にはしません。お寺や霊園には着替える場所がないことが多く、あっても、親族が待つなかで着替える時間はほとんど取れないからです。

一式で通すために確かめるのは、3つだけです。墓前に立つ時間、本堂から墓地までの道、墓前でしゃがむ回数。この3つで、上着、靴、裾が決まります。

この記事では、その3つの境目を、当日の流れの中で測れる形で置きます。そのうえで、施主側か参列側か、「平服で」と言われた日、墓地が離れていて車で移動する日など、どちらとも取れる場合の決め方を厚めに書いていきます。

結論:本堂の喪服のまま、墓前に立てる一式で決める

先に、迷わないための順番を書いておきます。

  1. 当日の流れを、本堂・移動・墓前・会食の4つに分けて書き出す
  2. 墓前に立つ時間が15分を超えるなら、喪服の上に黒の上着を重ねる前提にする
  3. 本堂から墓地までの道に、石段や砂利、土の道があるなら、靴はヒール3cm以下にする
  4. 墓前でしゃがむ回数が2回を超えるなら、裾はふくらはぎの真ん中より下、形はフレアかパンツにする

喪服の格そのものは、四十九日でも納骨でも大きくは変わりません。変わるのは、本堂という屋内と、墓前という屋外の両方に立つことです。屋内で正しい装いを、屋外でもそのまま通せるように、上着、靴、裾の3つを整えます。

4つ目のしゃがむ回数は、見落とされやすいところです。納骨では、墓の前でしゃがんで焼香をしたり、骨壺を納めるのを見守ったり、花や線香を供えたりと、思っている以上に腰を落とす場面があります。立ったときにちょうどよい裾が、しゃがむと膝が出てしまう、ということが起きやすいのです。

一日の流れを先に書き出す|本堂・移動・墓前・会食

服を選ぶ前に、当日の流れを書き出します。施主側の人や、案内の連絡に書かれていることから、次の4つを確かめてください。

  • 本堂:法要の時間と、座る形(椅子か、正座か)
  • 移動:本堂から墓地まで、歩くのか車か。歩くなら何分か、石段や坂があるか
  • 墓前:屋外に何分ほど立つか。しゃがむ場面があるか
  • 会食:場所はどこか。座敷か、椅子の席か

書き出してみると、自分の一日でいちばん厳しい場所が分かります。

たとえば、本堂が正座で、墓地が裏山の石段を上った先にあり、墓前に20分立ち、会食が座敷、という一日なら、いちばん厳しいのは石段と墓前です。靴と上着を先に決め、そのうえで正座と座敷に合う裾を選びます。

逆に、本堂が椅子席で、墓地が霊園の平らな区画にあり、車で移動し、会食がホテルの椅子席、という一日なら、いちばん厳しいのは墓前に立つ時間だけです。上着をしっかり決めれば、あとはいつもの喪服で足ります。

もう少し具体的に、ひとつの一日を時間で書いてみます。

  • 10時30分 お寺に到着。控室で待つ(屋内・椅子)
  • 11時 本堂で四十九日の法要。読経と焼香で40分ほど(屋内・正座か椅子)
  • 11時40分 本堂から墓地へ歩いて移動。境内の石段を上って5分ほど(屋外・石段)
  • 11時45分 墓前で納骨。読経、骨壺を納める、焼香、手を合わせる。20分ほど(屋外・立つ、しゃがむ)
  • 12時10分 墓地から駐車場へ戻り、車で会食の店へ。15分ほど(車内・座る)
  • 12時30分 会食。1時間半ほど(屋内・座敷)

こうして書き出すと、この日に屋外にいるのは合わせて30分ほど、しゃがむのは墓前で2〜3回、石段を上り下りするのが2回、座る時間は法要と車と会食を合わせて2時間を超える、ということが分かります。

この一日なら、上着は黒の前開きのもの、靴はヒール3cm以下でかかとの太いもの、裾はふくらはぎの真ん中より下のフレアかパンツ、と決まります。座る時間が長いので、生地はしわの寄りにくいものを選ぶと、会食の席でも整って見えます。

書き出すのは、案内の紙の裏でも、スマートフォンのメモでも構いません。時間が分からないところは「たぶん20分」くらいの見当で十分です。大事なのは、屋外の時間、しゃがむ回数、足元の道の3つが、一日のどこにあるかを先に知っておくことです。

本堂で正座をする場合の裾や足元の考え方は、法事の服装 女性|正座する座敷では、座った裾と脱いだ足元で選ぶでくわしく書いています。同じ日に正座と墓前が両方あるなら、あわせて確かめておくと安心です。

境目①|墓前に立つ分数で、上着を決める

墓前に立つ時間は、家やお寺によって大きく違います。短ければ10分、長ければ30分を超えることもあります。

  • 10分以内 → 喪服だけで過ごせることが多い。寒い日だけ上着を持つ
  • 10〜15分 → 季節と天気で判断する。風のある日や曇りの日は上着を
  • 15分を超える → 秋から冬は、黒の上着を重ねる前提にする

墓前に立つ時間は、読経、焼香、骨壺を納める作業、最後のあいさつなどを足したものです。案内に書かれていないことが多いので、施主側の人にたずねるか、お寺に「納骨はどれくらいの時間がかかりますか」と聞いておくと確かです。

上着は、黒か、黒に近い濃い色の無地を選びます。形は、前開きで脱ぎ着しやすいものが向いています。読経や焼香のあいだだけ脱ぐ家もあるので、さっと脱いで腕にかけられる形のほうが困りません。

秋の初めは、喪服の上に重ねる黒のジャケットやカーディガンで足りることが多いです。風のある日や、日が傾いてからの納骨なら、薄手のコートがあると安心です。冬に近づくにつれて、ウールのコートが必要になります。冬の納骨の上着については、納骨式の服装 冬|喪服の上のコートと、墓前で脱ぐかどうかにまとめています。

上着の丈は、喪服の裾より少し短いか、同じくらいにします。喪服の裾が上着からはみ出すと、黒と黒の重なりでも、裾の線が二重に見えて落ち着きません。上着のほうが長い場合は、喪服の裾が隠れるくらいの長さにしてください。

境目②|本堂から墓地までの道で、靴のヒールを決める

次に、本堂から墓地までの道を確かめます。お寺の境内の奥に墓地がある場合、石段や坂、砂利道、土の道を通ることがよくあります。

  • 舗装された平らな道だけ → ふだんの喪服の靴で構わない
  • 砂利道や土の道がある → ヒールは3cm以下、かかとが太いものにする
  • 石段や坂がある → ヒール3cm以下に加えて、靴底が滑りにくいものにする

ヒールが細く高い靴は、砂利に沈み、石段の角で滑ります。転ばないように気を張って歩いていると、墓前に着くころには疲れてしまいます。かかとの太い、低めの靴なら、砂利道も石段も、ふだんと同じように歩けます。

ヒールの高さは、かかとの後ろにものさしを当てて測れます。3cmは、指を横に2本並べたくらいの高さです。手持ちの喪服の靴のヒールがそれより高いなら、低い靴に替えるか、本堂から墓地へ移るときだけ履き替える、という手もあります。ただ、履き替えには靴を入れる袋と、持って歩く手間がかかるので、できれば1足で通せる低めの靴を選ぶのがおすすめです。

靴の色は黒で、光る飾りや金具のないものにします。表面に光沢の強い素材は、喪の場では避けたほうが無難です。つま先は、丸いか、少しだけとがった形が落ち着きます。

雨上がりの墓地は、土がやわらかくなっていて、靴が汚れます。靴の汚れを拭くための布を、バッグに1枚入れておくと、会食の席に上がる前に整えられます。

境目③|しゃがむ回数で、裾の長さと形を決める

3つ目は、墓前でしゃがむ回数です。

納骨では、墓の前で腰を落とす場面がいくつかあります。焼香、花や線香を供える、骨壺を納めるのを近くで見守る、最後に手を合わせる。家やお寺によって違いますが、2〜4回しゃがむことは珍しくありません。

  • しゃがむのは1回か、まったくない → 膝下丈のスカートでも困らない
  • しゃがむのが2回以上 → 裾はふくらはぎの真ん中より下、形はフレアかパンツにする

膝下丈のスカートは、立っているときには十分な長さに見えます。ところがしゃがむと、裾が膝の上まで上がり、膝が出ることがあります。前に親族が立っている場では、膝が出ても目立ちにくいですが、墓の前では、後ろから見る人の目線より低い位置でしゃがむことになります。

裾がふくらはぎの真ん中より下にあれば、しゃがんでも膝が隠れます。形がフレアなら、しゃがんだときに裾が広がって膝を包みます。タイトな形だと、裾が広がらないぶん引き上げられて、膝が出やすくなります。

家でできる確かめ方があります。喪服を着て、鏡の前でしゃがんでみてください。膝を床に向けて、片膝をつきそうになるくらいまで腰を落とします。裾が膝を隠しているか、膝の上まで上がっていないか。これを確かめておくと、当日の墓前で慌てずに済みます。

しゃがむ回数が多い日は、パンツスタイルも選択肢になります。パンツなら、しゃがんでも膝の心配がありません。ただし、パンツの裾がしゃがんだときに上がり、足首やすねが見えることがあります。黒のストッキングかタイツを合わせて、肌が出すぎないようにしておいてください。

喪服の形|ワンピース・アンサンブル・パンツスーツ

同じ日に本堂と墓前を通すなら、喪服の形によって、向き不向きがあります。

形本堂での見え方墓前・移動での動きやすさ
ワンピース(裾がフレア)落ち着いて見えるしゃがみやすい。上着を重ねやすい
ワンピース(裾がタイト)すっきり見えるしゃがむと裾が上がりやすい
アンサンブル(ワンピースと上着)いちばん正式に見える上着を脱ぎ着して温度を調整できる
パンツスーツきちんと見えるいちばん動きやすい。石段も安心

いちばん使いやすいのは、アンサンブルです。ワンピースと揃いの上着があるので、本堂では上着を着たまま、墓前で寒ければそのまま、会食で暑ければ上着を脱ぐ、という調整が一式の中でできます。

ワンピースだけの場合は、上に重ねる黒の上着を別に用意します。揃いの上着でなくても、黒の無地で、光る飾りのないものなら構いません。

パンツスーツは、石段や砂利道の多い墓地や、しゃがむ回数の多い日に向いています。年配の親族が多い家では、スカートの方が安心とされることもあるので、気になるなら施主側の人に一言たずねておくと迷いません。

手持ちの喪服がどれに当たるか分からないときは、次の順で確かめてください。まず、喪服を着て、鏡の前でしゃがみます。膝が隠れていれば、裾の長さと形は墓前でも困りません。次に、腕を前に伸ばして、背中が突っ張らないかを見ます。骨壺を納めるところを見守ったり、花を供えたりするときに、腕を前に出す場面があるからです。最後に、そのまま上着を重ねて、肩や袖がきつくないかを確かめます。

この3つで引っかかるところがあれば、喪服を替えるか、上着や足元で補います。たとえば、裾がタイトで膝が出そうなら、しゃがむときに裾を手で押さえる、墓前ではなるべく腰を深く落とさずに片膝を軽く曲げるくらいにとどめる、という動き方で補うこともできます。背中が突っ張るなら、上着は前を開けたまま羽織ると、腕を出しやすくなります。

ここ数年で体つきが変わり、手持ちの喪服がきつくなっている、ということもよくあります。四十九日は、亡くなってから一か月半ほどで来るので、新しく用意する時間が限られています。前の晩ではなく、日程が決まった時点で一度袖を通しておくと、直しや買い直しが間に合います。

秋の日の上着|黒のコートがない場合

秋の四十九日と納骨では、上着をどうするかで迷う人が多いと思います。冬用の黒のコートは暑すぎ、喪服だけでは墓前が寒い。そんな季節です。

黒のコートが手元にない場合は、次の順番で探してください。

  1. 喪服と揃いの上着(アンサンブルのジャケット)
  2. 黒の無地のジャケット(仕事用のものでも、光る金具がなければ使える)
  3. 黒か濃いグレーの無地のカーディガン(薄手のもの)
  4. 黒か濃紺の無地の薄手のコート

ジャケットやカーディガンを使う場合、ボタンが光る金属のものは、黒い布で覆うか、ボタンを留めずに着ると目立ちにくくなります。

濃紺やチャコールグレーのコートは、喪服の上に重ねても、多くの場合で失礼にはあたりません。屋外の墓前では、寒さをしのぐことのほうが大事だからです。ただ、明るい色や柄のあるコートは避けてください。

上着を脱いでいる時間が長くなりそうなら、黒のストールを1枚持っておくと、肩にかけるだけで寒さが和らぎます。ストールは、たたむと小さくなるので、バッグに入れて持ち歩けます。

小物|数珠・ハンカチ・バッグ・傘

一日を通して持ち歩く小物も、一式で考えます。

数珠は、本堂でも墓前でも使います。墓前でしゃがむときに、数珠を手にかけたまま腰を落とせるように、手首にかけられる長さのものが扱いやすいです。

ハンカチは、白か黒の無地を2枚持っておくと安心です。1枚は手を拭くため、もう1枚は涙や汗を拭くためです。墓前で手を清めることがある家では、手を拭くハンカチがすぐに出せる場所に入れておきます。

バッグは、黒の布製で、光る金具のないものが基本です。墓前では、バッグを地面に置けないことが多いので、肩にかけられるか、腕にかけられる持ち手のものが向いています。手で持つだけのバッグだと、焼香や数珠の扱いで両手がふさがったとき、置き場に困ります。

傘は、黒か紺の無地を選びます。墓前で傘を差しながら焼香をすることもあるので、片手で開閉できるものが扱いやすいです。

アクセサリーは、つけるならパールの一連のネックレスか、一粒のイヤリングまでにとどめます。二連のネックレスは、不幸が重なることを連想させるとして避ける家が多いので、一連にしてください。結婚指輪以外の指輪は外しておきます。墓前では手を合わせ、数珠を持つので、指輪が光ると目に入りやすくなります。

髪が長い場合は、低い位置でひとつにまとめておくと、墓前でしゃがんだときや、風のある日にも乱れにくくなります。まとめる髪留めは、黒の無地で、光る飾りのないものを選びます。

手袋は、屋外の墓前で寒い日には、黒の無地の布製のものを使って構いません。焼香や数珠を扱うときには外します。外したときに置き場所に困らないよう、上着のポケットかバッグの外ポケットに入れられる、薄手のものが扱いやすいです。

どちらとも取れるとき|施主側か参列側か

施主側か参列側かで、服装は変わるでしょうか。

基本の考え方は同じですが、施主側は参列者より一段きちんとした装いにする、と覚えておくと迷いません。参列者が略喪服で来る場合でも、施主側は喪服を着ておくと、迎える側として落ち着いて見えます。

施主側にはもうひとつ、考えておくことがあります。動く量が多いことです。参列者の案内、お寺との打ち合わせ、骨壺を運ぶ、会食の席の準備。本堂と墓前のあいだを何度も行き来することもあります。

施主側は、動きやすさを参列者よりも優先してください。靴は低く、裾はしゃがんでも膝が出ない長さに。上着は脱ぎ着しやすいものにします。参列者は、施主側の装いに合わせるのが基本なので、施主側が動きやすい装いにしても、全体のつり合いが崩れることはありません。

施主側として迎える日の服装の細かい考え方は、法事の服装 施主側の女性|迎える家は参列者より一段上で待つでまとめています。

参列側の場合は、案内にある服装の指定に従います。指定がなければ、喪服か略喪服で参列します。迷ったら、喪服を選んでおけば、施主側より格が上になることはあっても、失礼になることはありません。

どちらとも取れるとき|「平服で」と言われた

四十九日と納骨の案内に「平服でお越しください」と書かれていることがあります。

法要でいう平服は、ふだん着のことではありません。喪服より一段やわらかい、略喪服のことです。黒、濃紺、チャコールグレーなどの、無地で落ち着いた色のワンピースやアンサンブル、パンツスーツを選びます。

「平服で」と言われる場合は、家族や近い親族だけで行う、小さな法要であることが多いです。施主側の人が、参列者に気をつかわせないように、と書いていることもあります。それでも、納骨で墓前に立つことは変わらないので、上着、靴、裾の考え方は喪服のときと同じです。

迷うのは、手持ちに略喪服として使える服があまりない場合です。この場合、仕事用の濃紺やチャコールグレーのワンピースやスーツが使えることがあります。光る飾りやボタンがない、柄がない、襟ぐりが深すぎない、という3つを満たしていれば、多くの場合で通ります。

家族だけで行う場合の服装の考え方は、納骨の服装 家族のみ|お坊さんを呼ぶかどうかで、黒をどこまで外すかにもまとめています。

どちらとも取れるとき|墓地が遠く、車で移動する

お寺で四十九日の法要をして、そのあと別の霊園まで車で移動して納骨をする、という一日もあります。

車で移動する場合、気をつけたいのは2つです。

ひとつは、車の中で座っている時間です。30分以上座っていると、喪服のスカートやパンツにしわが寄ります。しわに強い生地の喪服か、座っても膝裏にしわが寄りにくいフレアの形を選んでおくと、墓前に立ったときに整って見えます。

もうひとつは、霊園の足元です。霊園は、お寺の境内の墓地より平らに整えられていることが多いですが、区画のあいだが砂利や芝生になっていることもあります。車を降りてから墓前まで、どんな道を歩くかを確かめておいてください。

車で移動する日は、上着を車の中で脱いでおけることも多いので、本堂では上着なし、墓前では上着あり、という使い分けもしやすくなります。上着をたたんで膝に置いておけば、霊園に着いてからすぐに羽織れます。

雨の日の四十九日と納骨

雨の日は、本堂から墓地までの道と、墓前での足元が、いちばん厳しくなります。

靴は、ヒール3cm以下で、靴底が滑りにくいものを選びます。表面に水をはじく加工のある黒の靴があれば、それを使います。布製の靴は、雨を吸って重くなり、色も変わりやすいので避けたほうが安心です。

裾は、雨の日は少し短めのほうが、濡れや泥はねが少なくなります。とはいえ、しゃがむときに膝が出ない長さは確保したいので、ふくらはぎの真ん中くらいが目安です。パンツの場合は、裾が地面に触れない長さにしてください。

ストッキングは、雨の日は伝線しやすくなるので、予備を1足持っておくと安心です。黒のストッキングか、寒い日なら薄手の黒のタイツにします。

傘を差しながら焼香をすることもあるので、片手で扱える傘と、肩にかけられるバッグの組み合わせにしておくと、両手が自由になります。

会食の席で脱ぐもの、残すもの

四十九日と納骨のあと、会食の席が設けられることがよくあります。墓前から会食の席に移ったら、上着を脱ぐかどうかで迷います。

基本は、屋外で着ていたコートは脱ぎ、喪服と揃いのジャケットやカーディガンは、その場の温度に合わせて決めます。施主側の人が脱いでいれば脱ぎ、着ていれば着たままにする、という合わせ方が無難です。

会食が座敷の場合は、靴を脱ぎます。墓前で汚れた靴は、席に上がる前に布で拭いておきます。ストッキングのつま先やかかとが伝線していないかも、靴を脱ぐ前に確かめておくと安心です。

座敷で長く座る場合は、裾の長さがここでも大事になります。正座をすると、裾が膝の上まで上がることがあります。墓前でしゃがんでも膝が出ない長さなら、座敷でもほとんど困りません。

子どもと高齢の家族を連れていく日

子どもや高齢の家族と一緒に参列する日は、自分の服装に加えて、一緒に行く人の足元も考えておきます。

子どもは、本堂ではじっとしていられても、墓前では飽きて動き回ることがあります。抱っこやおんぶをすることも考えて、自分の服は、腕を上げても背中や肩が突っ張らない形にしておくと楽です。前開きの上着なら、抱っこしたまま脱ぎ着できます。

高齢の家族と一緒の場合は、本堂から墓地までの道で、手を引いたり、腕を貸したりする場面があります。自分の靴が歩きにくいと、支える側が不安定になります。低く、滑りにくい靴を選んでおいてください。

墓前でしゃがむのが難しい高齢の家族のために、折りたためる小さないすを用意する家もあります。施主側なら、事前にお寺や霊園に、いすを持ち込んでいいかを確かめておくと、当日の段取りがなめらかになります。

子どもの服装は、制服があれば制服で構いません。制服がない場合は、黒・紺・グレーなどの落ち着いた色の、無地の服を選びます。墓前で走ったりしゃがんだりするので、靴は履き慣れた運動靴でも、色が落ち着いていれば失礼にはあたりません。小さな子どもは、法要のあいだに飽きてしまうことが多いので、音の出ない小さな絵本や、手で遊べるものをひとつバッグに入れておくと、本堂でも墓前でも落ち着いて過ごしやすくなります。

高齢の家族の服装は、本人が着慣れているものを優先します。喪服がきつくなっている、正座がつらい、といった事情があれば、黒や濃い色の、体を締めつけない服で十分です。墓前に立つ時間が長い日は、膝掛けやストールを1枚持っていくと、寒さから守れます。

前の晩に、玄関で一式を並べて確かめる

ここまでの話を、前の晩にできることにまとめます。

喪服、上着、靴、バッグ、数珠、ハンカチを、玄関に一式並べてください。そのうえで、次の3つを確かめます。

  1. 喪服を着て、上着を重ね、鏡の前でしゃがむ。膝が出ないか、背中が突っ張らないか
  2. 靴を履いて、玄関の段差を上り下りする。ヒールが高すぎないか、滑らないか
  3. バッグを肩にかけ、両手を空けて、数珠を手にかけられるか

確かめているうちに、足りないものが見つかることがあります。よくあるのは、次の3つです。

ひとつは、ストッキングの予備です。黒のストッキングは、石段や墓前でしゃがんだときに伝線しやすく、気づいたときには替えがない、ということになりがちです。未開封のものを1足、バッグの内ポケットに入れておいてください。

もうひとつは、上着のボタンや飾りです。前の晩に上着を重ねてみると、ボタンが金色で光っていたり、胸元に飾りがついていたりすることに気づくことがあります。黒い布で覆えるものは覆い、外せないものは、上着を前開きのまま着るか、別の上着に替えます。

最後は、靴の手入れです。しまったままだった喪服の靴は、表面にほこりがついていたり、かかとがすり減っていたりします。乾いた布で拭き、かかとの減りを確かめてください。かかとが斜めに減っていると、石段で足首が傾きやすくなります。

この3つを確かめるのに、5分もかかりません。当日の朝は、親族との待ち合わせや移動で慌ただしくなります。前の晩に一式を並べておけば、当日の朝は着るだけで済みます。

四十九日と納骨を同じ日に行うのは、故人を見送る大切な区切りです。服装の心配が少ないほど、その一日に気持ちを向けられます。納骨だけの日の考え方は納骨の服装|屋外に立つ分数と、しゃがむ回数で決まる、四十九日の装い全体は四十九日のコーデにもまとめていますので、あわせて読んでみてください。

よくある問い

Q. 四十九日と納骨が同じ日なら、喪服は1着で足りますか
足ります。むしろ1着で通せるように選ぶのが基本です。本堂で着る喪服のまま、上に黒の上着を重ねて墓前に立ち、会食の席で上着を脱ぐ、という流れにすると、着替える場所や時間を探さずに済みます。
Q. 納骨のときにコートを着たままでいいですか
屋外の墓前では、寒さをしのぐために黒や濃い色のコートを着たままで構わないことが多いです。ただ、読経や焼香のあいだだけは脱ぐ、という家もあります。施主側の人に一度たずねるか、ほかの参列者の様子を見て合わせると安心です。脱ぎ着しやすい前開きのものを選んでおくと、どちらにも対応できます。
Q. 「平服で」と言われたら、何を着ればいいですか
法要でいう平服は、ふだん着ではなく、喪服より一段やわらかい装いのことです。黒・濃紺・チャコールグレーなどの無地のワンピースやアンサンブル、パンツスーツが目安になります。墓前でしゃがんだり、石段を上り下りしたりすることは変わらないので、裾の長さと靴の高さは喪服と同じ考え方で選んでください。
Q. パンツスタイルで参列しても失礼になりませんか
黒の無地で、きちんとした形のパンツスーツなら、多くの場合で失礼にはあたりません。墓前でしゃがむ回数が多い日や、足元の悪い墓地では、むしろ動きやすく安心です。年配の親族が多く、スカートが当たり前とされる家なら、施主側の人に一言たずねておくと迷いません。

— メグラシ編集部

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