納骨の服装 家族のみ|お坊さんを呼ぶかどうかで、黒をどこまで外すか

**その日、お坊さんは来ますか。そして、四十九日から何か月あいていますか。**家族だけの納骨の服装は、この2つでほとんど決まります。
「家族だけだから」と聞くと、軽くしていいように感じます。けれど実際に服の段を動かしているのは、人数ではありません。お坊さんが来て墓前で読経をする日は、家族が3人でも法要になります。逆に、お坊さんを呼ばず、家族と石材店の人だけで骨壺を納める日は、法要というより家族の手仕事に近い時間です。
屋外の墓前に立つ時間や足元の選び方は納骨の服装|屋外に立つ分数と、しゃがむ回数で決まるに、家族だけの法事全般は法事の服装 家族のみにまとめてあります。この記事は、家族だけで納骨をする日に、黒をどこまで外していいかだけを扱います。
結論:お坊さんが来るかと、四十九日からの間で段が決まる
| その日の形 | 服の段 | 目安 |
|---|---|---|
| 四十九日の法要と同じ日に納骨 | 黒の上下 | 家族だけでも、法要の続きとして立つ |
| 別の日に、お坊さんを呼んで読経 | 黒・濃紺・濃いグレーの無地 | 上下が別々でもよい |
| 別の日に、お坊さんを呼ばず家族だけ | 落ち着いた色の普段着 | 柄・光るもの・露出を外す |
**人数が3人でも10人でも、この表は動きません。**動くのは、お坊さんの有無と日取りです。
先に確かめる3つ
服を選ぶ前に、施主か、段取りをしている家族に3つだけ確かめてください。
- お坊さんを呼んで、墓前で読経をしてもらうか
- 四十九日から何か月あいているか(同じ日か、1年以内か、1年以上か)
- 納骨のあとに、店で食事をするか
1で段の上下が決まり、2でその中の濃さが決まり、3で上着をどう扱うかが決まります。聞きにくければ、「当日は黒で行こうと思うけれど、みんなはどうする?」と、自分の案を先に出す形で聞くと答えが返ってきやすくなります。
四十九日と同じ日なら|家族だけでも黒の上下
四十九日の法要のあとに、そのまま墓へ移って納骨する形は多くあります。この日は、家族だけでも黒の上下にしてください。
理由は単純で、納骨は法要の続きだからです。法要の席を黒で過ごし、墓前だけ別の服に着替える人はいません。家族だけの小さな法要でも、読経を聞く場に明るい色で立つと、一人だけ浮いて見えます。
ここでの黒は、正式な喪服でなくても構いません。光らない生地の黒のワンピースか、黒の上下で、肩と膝が出ない形なら通ります。靴と鞄を黒にそろえ、光る飾りを外してください。
お坊さんを呼ぶ別の日|濃い色の無地まで
納骨を四十九日とは別の日にすることもあります。お墓の用意が間に合わなかった、一周忌まで手元に置いていた、遠方の家族が集まれる日を待った。こうした事情で、数か月から1年以上あとに納骨する家はめずらしくありません。
**お坊さんを呼んで墓前で読経をしてもらうなら、黒・濃紺・濃いグレーの無地の上下まで外せます。**上下が別々の服でも構いません。見るのは3つです。
- 白い紙の横に置いたとき、紙との差がはっきりある濃さか
- 光に当てたとき、表面が光らないか
- 大きな柄や、目立つ飾りの金具がないか
読経の間は、お坊さんの後ろに家族が並んで手を合わせます。**濃い色の無地なら、黒の人と並んでも差がほとんど出ません。**ここが、普段着まで外さない理由です。
お坊さんを呼ばない日|家族と石材店の人だけ
お坊さんを呼ばず、家族と石材店の人だけで骨壺を納める形もあります。石材店の人が納骨室の蓋を開け、家族が骨壺を納め、花と線香を供えて手を合わせる。時間にして20〜30分ほどのことが多いでしょう。
この日は、**落ち着いた色の普段着まで外して構いません。**紺・グレー・茶・深い緑など、白い紙の横に置いて沈んで見える色なら通ります。外すのは次の3つです。
- 大きな柄や、明るい色の面が広いもの
- 光る素材や、大きな飾りの金具
- 肩・膝・足の甲が大きく出る形
石材店の人は仕事として立ち会う人なので、その人に合わせて段を上げる必要はありません。段は家族の中で決めてください。
四十九日からの間|数か月・1年・それ以上
同じ「お坊さんを呼ばない日」でも、四十九日からの間で気持ちの置き場所が変わります。
| 四十九日からの間 | 呼ばない日の目安 |
|---|---|
| 1〜3か月 | 濃紺か濃いグレーの無地に一段上げる |
| 4か月〜1年 | 落ち着いた色の普段着 |
| 1年以上 | 落ち着いた色の普段着。一周忌などと同じ日なら、その法要に合わせる |
**四十九日からまだ間もないなら、一段濃くしておいてください。**家族の中には、まだ法要の気持ちのまま来る人がいます。1年以上たっていれば、墓参りに近い装いで構いません。ただ、一周忌や三回忌と同じ日に納骨するなら、その法要の段に合わせます。三回忌の段の決め方は三回忌の服装は喪服のままでいいかにあります。
3つの段で、変えるところと変えないところ
段が変わっても、変えないところがあります。
| 場所 | 黒の上下 | 濃い色の無地 | 落ち着いた普段着 |
|---|---|---|---|
| 服の色 | 黒 | 黒・濃紺・濃いグレー | 紺・グレー・茶・深い緑 |
| 靴 | 黒 | 黒 | 黒か濃い色、泥に強いもの |
| 鞄 | 黒 | 黒 | 濃い色の無地 |
| 飾り | 真珠か、なし | 真珠か、なし | 光らないものを1つまで |
**靴と鞄は、段が下がっても最後まで濃い色のままにしておくと、全体が落ち着いて見えます。**服の色を外した日ほど、足元と手元の濃さが効きます。
墓前での動きから決めるもの
家族だけの納骨は、人手が少ないぶん、一人ひとりが手を動かします。花を切りそろえる、水鉢に水を運ぶ、線香に火をつける、骨壺を両手で持つ。両手がふさがる場面が必ずあります。
そのため、次の2つを家で確かめておいてください。
- **しゃがんだ姿勢で、膝が隠れる丈か。**膝立ちに近い姿勢をとって、鏡で見ます
- **袖口が水や線香の火に近づかないか。**腕を前に伸ばして、袖口が手首から何cm下がるかを見ます。手の甲にかかる袖は、一度折り上げておくと扱いやすくなります
鞄は肩にかけられるものか、両手が空く形にしておくと、骨壺や花を持つときに困りません。足元の選び方は納骨の服装に地面の種類別に書いてあります。
秋の納骨|彼岸から11月の朝の墓地
秋のお彼岸に合わせて納骨する家は多くあります。9月後半から11月の朝の墓地は、日陰と風で街なかより冷えます。
**上着は、段と同じ濃さのものを腕にかけて持って行ってください。**黒の上下の日なら黒か濃紺、普段着の日ならその色に合う落ち着いた色。明るいベージュや白の上着は、墓前では服の段を1つ下げて見せてしまいます。
上着を羽織るのは、墓前に着いて寒いと感じてからで構いません。家族だけの納骨なら、途中で羽織っても誰も気にしません。
秋雨の日は、傘を持ちながら骨壺や花を扱うことになります。傘は黒か紺の無地にして、家族のうち1人が差しかける役を決めておくと、納める人の両手が空きます。濡れた砂利や土の上では、裾の長い服は泥をはねやすいので、裾がくるぶしより上で止まる丈を選んでおくと、帰りの車や店で気になりません。秋のお墓参りの装いは40代のお彼岸お墓参りコーデも参考になります。
どちらとも取れるとき①|「普段着で」と言われたが、祖父母も来る
施主から「家族だけだから普段着で」と言われた。けれど祖父母も来る。いちばん迷う場面です。
**祖父母が何を着て来るかを、一言だけ確かめてください。**年長の家族は、家族だけの納骨でも黒の上下で来ることがよくあります。孫の世代が明るい普段着だと、墓前で並んだときに差がはっきり出て、あとで写真を見返したときにも残ります。
確かめられないときは、濃紺か濃いグレーの無地を選んでください。普段着の指定にも、黒で来た祖父母の横にも、どちらにも収まる濃さです。
子どもを連れて行くなら、子どもは自分より半歩下げた段に置きます。制服があれば制服、なければ紺やグレーの無地の服で十分です。小さな子どもは墓前でしゃがんだり、砂利を触ったりするので、汚れても家で洗える服にしておくと、大人のほうも落ち着いて手を合わせられます。
どちらとも取れるとき②|家族の中で段がそろわない
「黒にする」という人と「普段着でいい」という人がいて、家族の中で段がそろわないことがあります。
**そろわないときは、いちばん濃くしたい人に合わせてください。**薄い側に合わせると、濃くしたかった人が一人だけ浮いたように感じます。濃い側に合わせても、薄くしたかった人が困ることはほとんどありません。
前日までに、家族のやりとりの場で「当日は濃い色の無地にしようと思う」と一言流しておくと、当日の朝に迷う人が減ります。**墓前では全員が横一列に並びます。**並んだときの差が小さいことのほうが、一人ひとりの服の正しさより大切にされます。
どちらとも取れるとき③|納骨のあとに店で食事をする
納骨のあと、家族で食事に行くことがあります。服は替えなくて構いません。
ただ、黒の上下のまま店に入ると、周りの席から目立つことがあります。気になるなら、上着を脱いで中の服だけにするか、首元に沈んだ色のスカーフを1枚足してください。弔いの日の装いから、家族の食事の装いに少し寄ります。個室のある店なら、そのままで気にしなくて大丈夫です。
普段着の段で納骨した日なら、そのまま店に入れます。
どちらとも取れるとき④|自分が施主の側
自分が施主、あるいは施主の配偶者として段取りをする側なら、家族の中でいちばん濃い段に立ってください。
施主は、石材店の人やお坊さんとやりとりをし、家族の前に立って挨拶をする人です。「普段着で」と家族に伝えた場合でも、施主本人が一段濃い色を着ていると、家族は安心して普段着で来られます。お坊さんを呼ぶ日なら、施主は黒の上下にしておくと落ち着きます。
屋内の納骨堂に納める場合
墓石のお墓ではなく、屋内の納骨堂に納める家も増えています。屋内なら、墓前の冷えや足元の土は気にしなくて構いません。
段の決め方は同じです。**お坊さんが来るか、四十九日から何か月あいているか。**屋内の納骨堂は照明が明るく、服の色の差が屋外よりはっきり見えます。濃い色の無地の日は、上下の濃さがそろっているかを明るい場所で一度確かめてください。
よくある行き違い
**「家族だけだから、軽くしていい」。**段を動かすのは人数ではなく、お坊さんが来るかどうかです。家族が3人でも、読経がある日は法要になります。
**「黒でないと失礼になる」。**お坊さんを呼ばず、四十九日から間があいた納骨なら、落ち着いた色の普段着で十分です。黒でなくて困る場面はほとんどありません。
**「石材店の人に合わせて、きちんとしないといけない」。**石材店の人は仕事として立ち会う人です。段は家族の中で決めてください。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 家族だけで納骨します。喪服でなくてもいいですか
- 四十九日の法要と同じ日に納骨するなら、家族だけでも黒の上下にしておくのがいちばん収まります。法要の続きとして墓前に立つからです。納骨だけを別の日に行う場合は、お坊さんを呼ぶかどうかで決めてください。呼んで読経をしてもらうなら、黒・濃紺・濃いグレーの無地の上下まで。呼ばずに家族と石材店の人だけで納めるなら、柄や光るものを外した落ち着いた普段着まで外して構いません。迷ったときは、濃いほうを選んでおけば浮くことはありません。
- Q. お坊さんを呼ばない納骨でも、黒い服のほうがいいですか
- 黒でなくて構いません。読経がなく、家族と石材店の人だけで納める日は、法要ではなく墓前での家族の手仕事に近い時間です。紺・グレー・茶・深い緑などの落ち着いた色で、大きな柄・光る素材・肩や膝が出る形を外せば十分です。ただ、四十九日からまだ1〜2か月しかたっていないなら、家族の気持ちはまだ法要の側にあります。その場合は一段濃くして、濃紺か濃いグレーの無地にしておくと、誰かが黒で来ても並びが崩れません。
- Q. 施主から「普段着で」と言われましたが、祖父母も来ます
- 祖父母が黒で来るかどうかを、施主か祖父母本人に一言確かめてください。年長の家族は、家族だけの納骨でも黒の上下で来ることがよくあります。そのとき孫の世代が明るい普段着だと、墓前で並んだときに差がはっきり出ます。確かめられないなら、濃紺か濃いグレーの無地を選び、上着で調整してください。普段着と言われて濃い色で行って困ることはありませんが、明るい色で行って祖父母が黒だった場合は、その場で直せません。
- Q. 納骨のあと、家族で食事に行きます。服は替えたほうがいいですか
- 替えなくて構いません。納骨の服のまま入れる店を選ぶのが一般的です。ただ、黒の上下のままだと、店によっては周りの席から目立つことがあります。気になるなら、上着を脱いで中の服だけにするか、首元に明るくならない程度のスカーフを1枚足すと、弔いの日の装いから家族の食事の装いに少し寄ります。個室のある店なら、そのままで何も気にしなくて大丈夫です。
— メグラシ編集部





