七回忌の服装 女性|喪服か平服かは案内状と顔ぶれで見分ける

**七回忌の案内状を手元に置いて、文面に「平服」という言葉があるか探してください。**あれば略喪服、なければ喪服が基準です。そこから、集まる顔ぶれと場所を見て、一段上げるか下げるかを決めます。
七回忌は、亡くなってから満6年目に営む法要です。一周忌と三回忌は親族が広く集まり、喪服で営むことが多い法要ですが、七回忌のあたりから規模が小さくなり、家族と近い親族だけで営む家が増えます。そのぶん、喪服で行くか平服で行くかが、家ごとに分かれやすくなります。
この記事は、七回忌に女性が参列するとき、喪服・略喪服・控えめな平服のどこに服を置くかを決める手順です。三回忌の考え方は三回忌の服装は喪服のままでいいかに、さらに先の法要は13回忌の服装にまとめています。ここでは、七回忌の案内を受け取ってから当日までを扱います。
結論:案内状に「平服で」とあれば略喪服、なければ喪服
七回忌の服は、次の順番で決めてください。
- 案内状に「平服で」と書いてあれば、略喪服を基準にする
- 何も書いていなければ、喪服を基準にする
- 集まる顔ぶれが家族だけで、場所が自宅なら、基準から一段下げてよい
- 自分が施主側の家族なら、参列する人より下げない
- どちらとも取れるときは、喪服寄りの略喪服に、脱げる黒の上着を1枚
**迷ったら、喪服寄りの略喪服に脱げる上着。**この一文で、ほとんどの七回忌は外れません。
たとえば、案内状に「平服で」とあり、家族だけで自宅に僧侶を招く七回忌なら、控えめな平服か略喪服です。案内状に何も書いておらず、寺の本堂で親族が広く集まり、会食も設けられている七回忌なら、喪服です。自分が施主の娘で、案内状に「平服で」とある本堂の七回忌なら、施主側なので喪服寄りの略喪服か喪服にします。
ここで「喪服」というのは、いわゆるブラックフォーマルの、黒の深い色のワンピースやアンサンブルのことです。「略喪服」は、黒・濃紺・濃いグレーの地味なワンピースやアンサンブル、パンツスーツのことで、喪服ほど黒の深さにこだわらない服を指します。「控えめな平服」は、略喪服よりもう一段くだけた、黒や紺のブラウスとスカートのような組み合わせです。七回忌の服は、この3つのどこかに置きます。
喪服と略喪服の境目は、黒の深さと、生地の表面で見分けられます。喪服は、隣に普通の黒い服を並べるとはっきりわかるほど黒が深く、表面に光の返りがほとんどありません。略喪服は、黒でも少し明るく、紺やグレーのこともあり、表面にわずかな風合いがあります。手持ちの服がどちらにあたるかわからないときは、白い紙の上に置き、窓の光に当てて、紙との差が強くはっきりしていれば喪服寄り、やや柔らかければ略喪服と考えてください。
七回忌は「どこまで下げるか」が分かれやすい回
七回忌で迷う人が多いのには理由があります。
ひとつは、法要の規模が家ごとに大きく違うからです。親族が20人以上集まり、寺の本堂で読経をして、会食の席を設ける家もあれば、家族だけで自宅に僧侶を招き、読経の後にお茶を飲んで終わる家もあります。前者なら喪服、後者なら略喪服か控えめな平服が自然です。
もうひとつは、前の法要から時間が空いているからです。三回忌から七回忌までは4年空きます。前回どんな服で行ったかを覚えていない人も多く、親族同士で服を確かめ合う機会もありません。
さらに、七回忌のあたりから、施主が「そろそろ平服で」と案内に書き添えることが増えます。親族の負担を減らしたいという気づかいです。ところが、その一言が書かれていない案内も多く、書かれていないときにどうするかで迷います。
だから七回忌は、決まった正解を探すより、手元にある手がかりから読み取るほうが早く決まります。手がかりは、案内状の文面、集まる顔ぶれ、場所の3つです。
案内状の文面を、3つに分ける
まず、案内状の文面を見ます。文面は、だいたい次の3つのどれかです。
**「平服でお越しください」と書いてある。**施主が、喪服でなくていいと伝えている案内です。略喪服で行きます。ここでいう平服は、普段着ではありません。黒・濃紺・濃いグレーの、光らない、透けない服のことです。明るい色や柄のある服、デニムやスニーカーは、平服と書いてあっても選ばないでください。
**服装について何も書いていない。**この場合は、喪服が基準です。施主が服装に触れていないのは、喪服で来ることを前提にしているか、書き添えるのを忘れているかのどちらかです。どちらかわからないので、喪服を基準にして、顔ぶれと場所で一段下げるかを考えます。
**案内状がなく、電話や連絡アプリで知らせが来た。**家族だけの小さな七回忌では、案内状を出さないことも多いです。この場合、知らせの言葉に服装の話が出ていたかを思い出してください。「気楽に来て」「普段の格好でいいよ」と言われていたら略喪服、何も言われていなければ、知らせてくれた人に一言聞いて構いません。家族だけの法要の服の考え方は法事の服装 家族のみにもまとめています。
案内状の文面は、施主がいちばん伝えたいことが書いてある場所です。文面に書いてあることは、顔ぶれや場所よりも優先してください。
集まる顔ぶれで、一段上げるか下げるかを見る
文面で基準が決まったら、次に集まる顔ぶれを見ます。案内状に出席の人数や、会食の有無が書いてあれば、それが手がかりです。
**家族だけで、10人に満たない。**施主とその家族、故人の子や孫だけが集まる七回忌です。文面に何も書いていなくても、略喪服にそろえる家が多い集まりです。基準から一段下げてかまいません。
**親族が広く集まり、20人を超える。**故人の兄弟姉妹やその家族、いとこまで集まる七回忌です。年配の親族も多く、喪服の人が多くなります。文面に「平服で」とあっても、年配の親族は喪服で来ることがあるので、略喪服の中でも喪服寄り、つまり黒の深い色のワンピースやアンサンブルにしておくと、並んだときに浮きません。
**故人の友人や、仕事の関係者も来る。**家族と親族のほかに、故人の友人や、故人が働いていたころの関係者が参列する七回忌です。外から来る人がいる集まりでは、家族と親族は一段上げて喪服にそろえることが多いです。
顔ぶれを読むときは、前回の三回忌に誰が来ていたかも思い出してください。三回忌に来ていた親族の顔ぶれから、七回忌ではたいてい人数が減ります。三回忌が20人だったなら七回忌は10人前後、三回忌が家族だけだったなら七回忌も家族だけ、というのがよくある流れです。三回忌の写真が手元にあれば、そのときの服も一緒に見られるので、いちばん確かな手がかりになります。
顔ぶれがわからないときは、会食があるかどうかを見てください。会食の案内があれば、ある程度の人数が集まる法要です。会食がなく、読経だけで終わる案内なら、小さな集まりだと読めます。
場所で、服の重さを決める
3つ目の手がかりは、法要を営む場所です。
**寺の本堂。**読経の間、正座か椅子で長く座ります。本堂は天井が高く、季節によっては冷えます。服は喪服か、喪服寄りの略喪服にして、座ったときに裾が膝を隠す丈にしてください。正座をする本堂なら、ワンピースかスカートの丈は膝下10センチ以上あると、座っても膝が出ません。座る場所での裾の見え方は法事の服装は正座する座敷で選ぶの考え方も参考になります。
**斎場や法要の会館。**椅子に座ることが多く、空調も効いています。服は文面と顔ぶれで決めた基準のままで構いません。
**自宅。**施主の家に僧侶を招いて営む七回忌です。家の中なので、靴を脱ぎ、畳や床に座ることが多くなります。服は基準から一段下げてかまいませんが、座ったときの裾と、脱いだ足元のストッキングが見えることを考えておきます。
**寺の別の部屋や、本堂の隣の座敷。**本堂ではなく、寺の中の小さな座敷で営むこともあります。家族だけの七回忌に多い形です。畳に座るので、裾の長さと脱いだ足元の考え方は自宅と同じですが、寺の中なので服は一段下げすぎないでください。略喪服が基準です。
**墓前だけ、または墓前と会食だけ。**寺や自宅で読経をせず、墓前でお参りをして、そのまま会食に移る七回忌です。屋外に立つ時間が長くなるので、寒い季節は上着が要ります。服は略喪服が基準で、上着も黒か濃い色にしてください。
3つを重ねて、どこに置くかを決める
文面、顔ぶれ、場所の3つを重ねると、服をどこに置くかが決まります。
| 文面 | 顔ぶれ・場所 | 服の置き場所 |
|---|---|---|
| 平服で | 家族だけ・自宅 | 控えめな平服か略喪服 |
| 平服で | 親族が広く・本堂や会館 | 喪服寄りの略喪服 |
| 何も書いていない | 家族だけ・自宅 | 略喪服 |
| 何も書いていない | 親族が広く・本堂や会館 | 喪服 |
| 何も書いていない | 友人や関係者も来る | 喪服 |
表の右の列は、参列する人の服の置き場所です。自分が施主側の家族のときは、次の章で書くように、ここから一段上げてください。
表のどの行にもぴったり当てはまらないときは、次のように考えます。顔ぶれが「家族だけ」と「親族が広く」の間なら、人数が多いほうに寄せる。場所が「本堂」と「自宅」の両方なら、重いほうに寄せる。迷う要素が1つでもあれば、一段上の置き場所を選びます。
自分の立場で、一段ずらす
同じ七回忌でも、自分の立場によって服を一段ずらします。
**施主側の家族。**施主本人やその配偶者、施主の子どもなど、法要を営む側の家族です。迎える側は、参列する人より下げないのが基本です。案内状に「平服で」と書いたとしても、施主側は喪服か喪服寄りの略喪服にしてください。迎える側が略喪服で、参列した親族が喪服だと、迎える側のほうが軽く見えてしまいます。
**故人の子や孫。**施主ではないけれど、故人にいちばん近い立場の家族です。施主側に近い立場なので、表の置き場所から一段上げるか、そのままにしてください。下げるのは避けます。
**故人の兄弟姉妹やその家族、いとこ。**親族として参列する立場です。表の置き場所のままで構いません。
**夫や妻の側の親族の七回忌。**配偶者の家の法要に参列する立場です。その家の習わしがわからないことが多いので、配偶者に、前回の法要でみんながどんな服だったかを聞いてください。わからなければ、表の置き場所から一段上げておくと外れません。
**故人の友人。**親族以外の立場で参列するときは、略喪服が基準です。親族より重い服にはしないでください。
略喪服が手持ちで足りるかは、5つの点で見る
案内状に「平服で」とあって、略喪服で行くと決めたら、手持ちの服で足りるかを確かめます。見るのは次の5つです。
- **色は黒・濃紺・濃いグレーか。**明るい色や、中間の濃さのグレー、茶色は避けます。黒に近い濃さなら、紺やグレーでも構いません
- **光らないか。**光沢のある生地、ラメ、サテンの艶は避けます。窓の光に当てて、表面がきらっと返らなければ大丈夫です
- **透けないか。**袖や首元がレースやシフォンで肌が透けるものは避けます。透けるなら、上に上着を重ねて隠します
- **肌が出る面積が少ないか。**袖は五分袖以上、首元は鎖骨が隠れる程度、裾は座っても膝が隠れる丈にします
- **金具や飾りが目立たないか。**大きな金色のボタン、チェーン、目立つベルトの金具は、上着で隠すか、外せるなら外します
5つすべてに当てはまれば、その服は略喪服として着られます。1つでも外れるなら、上着を重ねて隠せるかを考え、隠せないなら別の服にします。
パンツでもよいかと迷う人もいるかもしれません。略喪服として、黒や濃紺のパンツスーツで参列するのは失礼にはあたりません。正座をする本堂や自宅では、スカートより裾の乱れを気にせずに座れるので、かえって落ち着いて過ごせることもあります。パンツにするときは、幅が広すぎず、くるぶしが隠れる丈で、光らない生地のものを選び、上着と同じ濃さにそろえてください。パンツで参列するときの丈と生地の考え方は一周忌の服装、女性はパンツでいい?にまとめています。
色が黒以外のときの濃さの目安は法事の服装 カジュアル|黒以外の紺・グレー・茶を選ぶ濃さの目安にまとめています。
前の法要から体つきが変わって、喪服が合わないとき
三回忌から七回忌までは4年空きます。その間に、喪服が合わなくなっていることは珍しくありません。体つきが変わるのは自然なことなので、合わなくなったことを気にする必要はありません。大事なのは、当日の朝に気づかないことです。
**2週間前までに、一度喪服を着てください。**見るのは次の3つです。
- 前のボタンかファスナーが、無理なく留まるか
- 椅子に座ったとき、裾が膝を隠すか。正座をするなら、正座して膝が出ないか
- 腕を前に出したとき、背中や肩が突っ張らないか
3つとも大丈夫なら、その喪服で行けます。どれか1つでも引っかかるなら、次のどちらかにします。
**案内状に「平服で」とあるなら、略喪服に切り替える。**手持ちの黒のワンピースやパンツに、黒の上着を重ねれば、略喪服として成り立ちます。この場合は、喪服を無理に着るより、体に合った略喪服のほうがずっと落ち着いて過ごせます。
**何も書いていないなら、喪服を用意し直すか、喪服に近い略喪服にする。**喪服を新しく用意するなら、2週間あれば間に合います。間に合わない、または用意したくないなら、黒の深い色のワンピースかアンサンブルを略喪服として着て、上に黒の上着を重ねてください。顔ぶれに年配の親族が多くても、黒の深い色で光らない服なら、並んだときに浮きません。
喪服が手元にない、サイズが合わないときの考え方は喪服がない・サイズが合わないときどうするにもあります。
どちらとも取れるとき
ここがいちばん迷う場面です。文面がはっきりしないとき、親族の間で服がそろわないとき、聞ける人がいないときの決め方を並べます。
文面が「気軽な服装で」「普段着で」とあるとき。「平服で」より、もう一段やわらかい書き方です。施主が、本当に普段の服でいいと思っている場合もあります。けれども、法要の場で普段着の人ばかりになることはほとんどありません。控えめな平服、つまり黒や紺のブラウスに黒のスカートかパンツ、という組み合わせにしておくと、施主の気づかいにも応えつつ、法要の場からも外れません。明るい色と柄だけは避けてください。
**文面に何も書いていないのに、家族だけの小さな七回忌のとき。**喪服で行くか略喪服で行くかの境目です。このときは、喪服寄りの略喪服、つまり黒の深い色で光らないワンピースかアンサンブルにします。喪服と並んでも軽く見えず、略喪服の人と並んでも重く見えない置き場所です。上に黒の上着を重ねて行き、周りが喪服なら着たまま、略喪服なら脱いで過ごします。
**兄弟姉妹で服がそろわないとき。**姉は喪服、妹は略喪服、というように、同じ立場の家族の間で服が分かれることがあります。そろえたいなら、同じ立場の兄弟姉妹の中で、いちばん重い服に合わせてください。軽いほうに合わせると、年配の親族から見て、全員が軽く見えることがあります。
**聞ける人がいないとき。**施主に直接聞くのは気が引ける、兄弟姉妹もいない、という場合です。このときは、喪服寄りの略喪服に、脱げる黒の上着を1枚。上着を着たままなら喪服に近く、脱げば略喪服に近くなります。当日、会場に入って周りを見てから、着たままにするか脱ぐかを決めてください。
**前回の三回忌で、自分だけ服がずれていたと感じたとき。**三回忌で自分だけ喪服で浮いた、または自分だけ略喪服で軽かった、という記憶がある人は、その記憶を手がかりにしてください。三回忌で周りが略喪服だった家なら、七回忌はさらに略喪服に寄る家が多いです。三回忌で周りが喪服だった家なら、七回忌も喪服で来る人が多いと考えて、喪服寄りにします。
**故人の生前の好みで、明るい色を着てほしいと言われたとき。**施主から「故人が好きだった色を身につけて来て」と頼まれることがあります。そのときは、服全体を明るくするのではなく、ハンカチやスカーフのような小さなものにその色を入れ、服そのものは黒か濃い色にしておくと、施主の気持ちにも法要の場にも沿えます。
**平日の七回忌に、仕事から駆けつけるとき。**七回忌を平日の夕方に営む家もあります。仕事の服のまま向かうなら、黒か紺の上着を職場に置いておき、法要の前に着替える場所があるかを確かめてください。着替える時間がなければ、仕事の服から光るもの、明るい色のスカーフ、目立つアクセサリーを外し、黒の上着を羽織るだけでも、略喪服に近づきます。案内状に何も書いていない七回忌でも、仕事帰りに駆けつけた事情は周りに伝わるので、喪服でなくても失礼にはなりません。
**遠方から泊まりがけで向かうとき。**移動の服と法要の服を分けられるなら、法要の服はたたんでかばんに入れ、着いてから着替えます。喪服はしわになりやすい生地もあるので、前の晩に宿でハンガーに掛けておくと、当日の朝にはしわが落ち着いています。移動の服のまま参列するしかないときは、黒か紺の上下で、光らない服を移動の服にしておくと、着いてから上着を替えるだけで済みます。
どの場合も、迷ったら重いほうに寄せ、脱げる上着で調整できるようにしておく。この考え方で、ほとんどの迷いは片づきます。
寒い時期の七回忌:本堂と墓前での重ね方
七回忌が秋から冬にかけての寒い時期にあたる人は、上着と足元の準備が一つ増えます。
**本堂は、思ったより冷えます。**天井が高く、扉が開け放たれていることもあるので、外とあまり変わらない寒さのこともあります。服の下に、首元や袖から見えない薄手の肌着を1枚重ねておくと、読経の間の冷えが和らぎます。黒の薄手のカーディガンを持って行き、本堂の中で羽織るのも構いません。
**コートは黒・濃紺・濃いグレーの無地に。**毛皮や革、動物の毛が表に出た素材は、弔事では避けます。コートは本堂や会場に入る前に脱ぎ、手に持つか、案内された場所に置きます。墓前に出るときに着て、お参りの間は脱ぐ家もあるので、周りに合わせてください。
**足元は黒の薄手のストッキングが基本。**寒い地域や、屋外に長く立つ墓前では、黒の厚手のタイツをはく人もいます。七回忌は喪服より略喪服の人が多くなる法要なので、寒い日は黒のタイツでも咎められることはあまりありません。ただし、施主側の家族は、なるべく薄手のストッキングにしておくと、迎える側として整って見えます。
**寒さで服の上にたくさん重ねるのは避ける。**寒いからといって、服の上にカーディガンとストールとコートを重ねると、色や素材が増えて、法要の服としてのまとまりが崩れます。重ねるのは服の下と上着の1枚までにして、それ以上の寒さは、肌着と足元で受け止めてください。貼るタイプの使い捨てカイロを、背中や腰の肌着の上に貼っておくと、外から見えずに暖かく過ごせます。
**墓前で手を合わせる間は、手袋を外す。**黒の手袋をして行ってかまいませんが、お参りのときと、焼香のときは外します。
子どもを連れて行くときの服
七回忌には、故人のひ孫や孫として、小さな子どもを連れて行くこともあります。子どもの服は、大人ほど厳しく考えなくて構いませんが、色と素材だけは合わせておくと、親族が並んだときに落ち着いて見えます。
**学校の制服があるなら、制服で。**小学生以上で制服のある学校に通っているなら、制服がいちばんの正装です。制服がない場合は、黒・紺・グレーの上着かカーディガンに、白のシャツやブラウス、黒か紺のズボンかスカートを合わせます。
**小さな子どもは、黒や紺の落ち着いた服で十分です。**キャラクターの絵や明るい色の柄が大きく入った服は避け、無地か、小さな柄のものにします。靴は、黒か紺の運動靴でも構いません。光ったり音が鳴ったりする靴は、本堂の中で目立つので、この日は別のものにしてください。
**着替えを1組持って行く。**読経の間にじっとしていられず、飲み物をこぼすこともあります。小さな子どもを連れて行くなら、同じような色の着替えを1組持って行くと、会食の席まで落ち着いていられます。子どもの世話をする大人の服も、抱き上げたりしゃがんだりしやすい、膝下丈のワンピースか、パンツの略喪服にしておくと動きやすくなります。
小物:バッグ・靴・アクセサリー・数珠
服が決まったら、小物を合わせます。小物は、服が略喪服でも喪服と同じ考え方で選んでください。
**バッグ。**黒の布か、光らない革の小さめのバッグ。金具が大きく光るものは避けます。数珠やハンカチ、香典が入る大きさがあれば足ります。荷物が多いときは、黒の布の手提げを別に持ちます。
**靴。**黒の、飾りのないパンプスか、かかとの低い靴。つま先が開いた靴や、エナメルのように光る靴、動物の革の模様が出た靴は避けます。自宅や本堂では靴を脱ぐので、脱いだときに靴の中や、ストッキングのつま先が見えることも考えておいてください。
**アクセサリー。**つけるなら、白か黒の真珠の一連のネックレスか、一粒のイヤリング程度にします。二連のネックレスは「重なる」ことを連想させるので避けます。結婚指輪以外の指輪は外しておくと落ち着きます。
**数珠。**自分の数珠があれば持って行きます。宗派がわからなくても、手持ちの数珠で構いません。
**ハンカチ。**白か黒の無地。色柄のあるものは、バッグの中でも目に入ることがあるので避けます。
会食の席で、見られている場所
七回忌の後に会食があるなら、法要の間とは違う場所が見られます。
**座ったときの膝と裾。**会食は座敷か、椅子の席です。座敷なら、正座や横座りで長く座るので、裾が膝を隠し続けるかを確かめてください。膝の上にハンカチを広げておくと、裾の乱れも隠れます。
**上着を脱いだ後の姿。**会食の席は暖房が効いていることが多く、上着を脱ぐ人が増えます。上着の下が、略喪服の5つの点を満たしているかを、家を出る前に確かめておきます。上着を脱いだら袖がレースで透ける、首元が大きく開いている、というときは、上着を着たまま過ごすつもりで行ってください。
**手元。**料理を取り分けたり、お酌をしたりすると、手元が人の目に入ります。派手なネイルや指輪は、法要の日は落としておくか、外しておきます。
**集合写真を撮るとき。**七回忌の後に、親族そろって写真を撮る家もあります。写真では、服の色の濃さの違いが、目で見るよりはっきり出ます。黒の深い喪服の人の隣に、少し明るい黒やグレーの略喪服の人が並ぶと、写真の中で色が浮いて見えることがあります。写真を撮りそうな集まりなら、略喪服でもなるべく黒の深い色を選んでおくと、並んだときにそろって見えます。
会食は、法要の緊張が少しゆるむ時間ですが、服はそのまま法要の続きです。上着を脱いだ後も、法要の服として成り立っているかを見ておけば、会食の席でも落ち着いて過ごせます。
当日までの準備:2週間前・前日・当日の朝
七回忌の服は、当日の朝に慌てないよう、3回に分けて準備してください。
**2週間前。**案内状を読み直し、文面・顔ぶれ・場所の3つから、服の置き場所を決めます。決めたら、その服を一度着て、前のボタン、座ったときの裾、腕を前に出したときの背中の3つを確かめます。合わなければ、この時点で略喪服に切り替えるか、新しく用意するかを決めます。2週間あれば、新しく用意する時間も、直しを頼む時間もあります。
**前日。**服をハンガーに掛けて、しわ、ほつれ、ボタンのゆるみ、白い糸くずやほこりを見ます。黒の服は、ほこりや毛がよく目立ちます。粘着テープのクリーナーで表面を一度なでておくと、当日の朝の手間が減ります。ストッキングは、伝線したときのために予備を1足かばんに入れておきます。数珠、ハンカチ、香典、バッグも、この日にそろえておきます。
**当日の朝。**服を着たら、鏡の前で座ってみて、裾が膝を隠すかをもう一度確かめます。上着を脱いだ姿も見ておきます。アクセサリーは真珠の一連か何もつけないか、指輪は結婚指輪だけか。最後に、靴のつま先とかかとに傷や汚れがないかを見て、家を出ます。
3回に分けておけば、当日の朝に確かめることは少なくなり、落ち着いた気持ちで法要に向かえます。
最後に:七回忌の服は、手元の手がかりで決められる
七回忌は、喪服で行くか平服で行くかが家ごとに分かれる法要です。けれども、案内状の文面、集まる顔ぶれ、場所の3つを順に見れば、聞かなくても服の置き場所はほとんど決まります。
文面に「平服で」とあれば略喪服、なければ喪服。家族だけで自宅なら一段下げ、施主側なら下げない。どちらとも取れるときは、喪服寄りの略喪服に、脱げる黒の上着を1枚。そうしておけば、会場に入って周りを見てから、最後の一段を上着で合わせられます。
よくある問い
- Q. 七回忌は喪服でなくてもいいですか
- 案内状に「平服でお越しください」と書いてあれば、喪服でなく略喪服で構いません。書いていなければ、喪服を着て行くのが基準です。ただし、家族だけで自宅で営む小さな七回忌なら、書いていなくても略喪服にそろえる家も多いので、施主側の家族か、同じ立場で参列する兄弟姉妹に一言確かめてください。
- Q. 平服と言われたら、普段の服で行っていいですか
- 法要の案内でいう平服は、普段着ではなく略喪服のことです。黒・濃紺・濃いグレーの、光らない、透けないワンピースかアンサンブル、またはパンツスーツを指します。明るい色や柄のある服、デニムやニットのカジュアルな服は、平服と書かれていても避けてください。
- Q. 前の法要から体つきが変わって、喪服が合いません
- 三回忌から七回忌までは4年空くので、喪服が合わなくなっていることは珍しくありません。2週間前までに一度着てみて、前のボタンが留まるか、座ったときに裾が膝を隠すかを確かめてください。合わなければ、手持ちの黒のワンピースやパンツに黒の上着を重ねた略喪服に切り替えても、案内状に「平服で」とあれば失礼にはなりません。
- Q. 寒い時期の七回忌で、コートは何色を着て行けばいいですか
- 黒・濃紺・濃いグレーの、無地で光らないコートにしてください。毛皮や革、動物の毛が表に出た素材は弔事では避けます。コートは本堂や会場に入る前に脱ぎ、墓前に出るときに着ます。墓前でもお参りの間は脱ぐ家もあるので、周りに合わせてください。
— メグラシ編集部





