りんご狩り・ぶどう狩りの服装|腕を上げる高さと畑の足元から組む

**行く予定の果樹園で摘むのは、ぶどうですか、りんごですか。**どちらか分かっていれば、服で気をつける場所は半分に絞れます。
果物狩りの服を「動きやすい服」でひとまとめにすると、たいてい何か一つ足りません。**ぶどうは頭の上から、りんごは目の高さから少し上から摘みます。**体の使い方が違うので、困る場所も違うのです。ぶどうは腕と裾、りんごは足元と袖。この記事は、その分かれ目から服を組みます。
歩いて紅葉を見る日の服は秋の紅葉狩りコーデに、旅行全体の組み方は旅行の服装 秋に分けてあります。ここでは、畑の中にいる時間の話だけをします。
結論:摘む果物で、気をつける場所が分かれる
先に、ぶどうとりんごの違いを並べます。
| 比べるところ | ぶどう狩り | りんご狩り |
|---|---|---|
| 実のある高さ | 頭の上の棚(手を真上に伸ばす) | 目の高さから少し上の枝(斜め上に伸ばす) |
| 体の動き | 見上げる・腕を上げ続ける | 枝をよける・しゃがんで拾う |
| 足元 | 棚の下の土。日陰で乾きにくい | 草の伸びた地面と、落ちた実 |
| 服で先に見る場所 | 裾・袖・首から上 | 足元・裾丈・袖の表面 |
**ぶどうは上半身から、りんごは足元から決める。**両方を回る日は、後ろの章で組み方を分けます。
腕を真上に上げて、裾が何cm動くか
ぶどう棚の下では、腕を上げている時間が長くなります。房を探して見上げ、はさみで切り、片手で房を受ける。そのあいだ、両腕とも肩より上にあります。
家で一度、鏡の前で**両腕を真上に上げてみてください。**上の服の裾が3cm以上上がって、腰や背中が出る服は、棚の下では落ち着きません。前だけでなく、後ろも確かめます。後ろの裾は前より大きく上がることが多いからです。
裾が上がりにくいのは、次のような服です。
- 腰骨が隠れる着丈があるもの
- 裾をボトムに入れても、腕を上げたときに引き出されないゆとりがあるもの
- 肩まわりにゆとりがあり、腕を上げても身ごろ全体が持ち上がらない形
短い丈の上を着たい日は、中に丈の長い薄手の一枚を重ねておくと、上がったときにもそれが見えるだけで済みます。
袖は、手首で止まるか肘まで落ちるか
腕を上げると、袖口は重さで下に落ちます。袖口が広い服ほど、肘のあたりまで一気にずり落ちます。
ぶどう棚の下でこれが起きると、腕の内側に葉やつるが直接触れます。袖口が手首で止まる形、つまり袖口にゴムや絞りがあるものか、手首に沿う細さのものを選んでください。
七分袖や半端な丈の袖は、腕を上げたときに肘の上まで上がります。日差しは棚でさえぎられていても、腕を上げ続けるぶん、袖はふだんより短くなると見ておきます。
首から上|帽子のつばと、見上げる角度
ぶどう棚の高さは、手を伸ばして届くくらいに作られていることが多く、背の高い人は頭が葉に近くなります。
つばの広い帽子は、見上げたときに棚に当たって落ちやすくなります。ぶどう狩りの日は、つばが短いものか、つばのない帽子のほうが扱いやすいです。棚の下は日陰なので、帽子は棚まで歩くあいだの日よけと考えれば足ります。
りんご狩りは、木のあいだを歩くので日なたの時間が長くなります。こちらはつばのある帽子が役に立ちますが、枝の下をくぐるときに引っかかりにくいよう、つばの柔らかいものを選んでください。
髪は、長い人は結んでおきます。見上げたときに髪が顔にかかると、両手がふさがっているので払えません。
果汁が落ちる場所に、白を置かない
ぶどうを摘むと、果汁は手から手首へ、そこから胸元や腿へ落ちます。房を切った瞬間に一粒はじけることもあります。
濃い色の実の果汁は、付いてすぐに拭いても跡が残りやすいものです。**胸から膝のあいだに、白や淡い色を置かない。**これだけで、帰ってから落ちない跡に気づくことが減ります。
どうしても明るい色を着たい日は、畑の中だけ上から一枚羽織って前を閉めておきます。羽織は濃い色か、細かい柄のあるものにすると、跡が目立ちません。りんごは果汁がしたたることは少ないですが、落ちた実を拾うと手に土が付き、その手で服に触れます。膝と腿のあたりは、土の色に近いものが無難です。
りんごの木のあいだで、袖の表面が引っかかる
りんご狩りでは、枝をよけながら木に近づき、葉の奥にある実に手を入れます。このとき、服の表面が枝の先に触れます。
**ざっくり編んだニットは、編み目が枝に引っかかって糸が引き出されます。**畑の中で気づいても、戻すのは難しい傷みです。袖と肩の表面は、目の詰まった布か、表面のなめらかな生地にしてください。
ニットを着たい季節ですが、果樹園の中だけは外側を平らな布にしておき、ニットはその下に着ると両方が収まります。
足元は、底の溝と甲を覆う形で選ぶ
果樹園の地面は、舗装されていないことがほとんどです。ぶどう棚の下は日陰で土が乾きにくく、りんごの木の下は草が伸びていて、朝露や落ちた実があります。
選ぶ条件は3つです。
- 底に溝がある……湿った土や草の上で滑りにくい
- 甲を覆う形……草や土が靴の中に入らない
- 汚れても洗える、または汚れが気にならない色……土は乾くと白っぽく残る
かかとの高いものと、底の平らなつるつるした靴は避けます。落ちた実を踏むと、底が平らな靴ほど滑ります。新しい靴も、この日には向きません。
裾丈は、朝露と雨の翌日で変わる
足元の次に気をつけるのが、ボトムの裾です。朝のうちと雨の翌日は、草が濡れています。裾が地面に近い長さだと、歩くたびに濡れた草が裾を叩き、帰るころには裾の10cmほどが湿っています。
目安は、裾がくるぶしより上で止まる長さです。長いボトムしかない日は、裾を一度か二度折り上げてください。裾幅の広いパンツは、折り上げても広がって草に触れるので、畑の中では細めの裾のほうが扱いやすくなります。
午後から行く晴れた日で、前日も晴れていたなら、草は乾いています。この場合は、裾丈はあまり気にしなくて構いません。
山あいの果樹園の、朝と昼の差
果樹園は、山あいや高原、川沿いの斜面にあることが多く、街なかの予報よりも朝が冷えます。朝は街なかより2〜4度低いと見ておいてください。そのうえで、日が高くなると日なたでは汗ばむくらいまで上がります。
この差に合わせるには、前を開けられる薄手の羽織を一枚着て出かけ、日なたに出たら脱ぐ形がいちばん簡単です。かぶって着る形は、畑の中で脱ぐと髪が乱れ、帽子も一度外すことになります。
ぶどう棚の下は、昼でも日陰で涼しいので、脱いだ羽織をもう一度着ることがあります。脱いだものは腰に巻くより、鞄に入れるほうが、枝やつるに引っかけずに済みます。
鞄と持ち物|両手を空けておく
果物狩りでは、両手を使う場面がほとんどです。片手で房や実を支え、もう片方の手ではさみを使う、またはもぎ取る。手に鞄を持っていると、そのたびに地面に置くことになります。
鞄は、斜めに掛けられるか、背負える形にします。中に入れておくと役に立つのは、次のものです。
- 濡らして使える手拭きと、乾いた手拭きを1枚ずつ
- 脱いだ羽織が入る余白
- 持ち帰る実とは別に、汚れた手拭きを入れる小さな袋
どちらとも取れるとき①|ぶどうとりんごを一日で回る
秋のはじめは、ぶどうとりんごを同じ日に回れる地域もあります。この場合は、上半身はぶどうに、足元はりんごに合わせると組めます。
上は、腕を上げても裾が3cm以内で止まり、袖口が手首で止まるもの。表面は枝に引っかからない平らな布。下は、裾がくるぶしより上で止まる長さで、底に溝のある靴。これで、どちらの畑でも困る場所がなくなります。
色は、上の胸元から腿にかけて濃い色か柄を置きます。ぶどうの果汁と、りんごの畑の土の両方に効く配分です。
どちらとも取れるとき②|摘んだあとに、別の予定がある
果物狩りのあとに、食事や街歩きの予定を入れる日もあります。畑の中の服のまま行くと、裾の湿りや靴の土が気になります。
この場合は、畑の中だけ使うものを2つ決めて持っていきます。ひとつは上に羽織る濃い色の一枚、もうひとつは靴です。車で行くなら、畑用の靴を別に持っていき、帰りに履き替えます。電車で行く日は靴を替えるのが難しいので、底の溝がある靴のうち、街でも浮かない色と形のものを選んでください。
羽織は、摘み終えたら脱いで袋に入れます。その下の服に果汁も土も付いていなければ、そのまま次の予定に移れます。
帰りの車と電車で困らないように
畑から出たあとも、気をつける場所が2つあります。
**ひとつは、靴の底の土です。**乾くと車の床や電車の中に落ちます。果樹園の出口で、手洗い場や靴の土を落とせる場所があれば使ってください。なければ、乾いた手拭きで底の溝の土をかき出しておきます。
**もうひとつは、果汁の甘い匂いです。**手や袖口に付いた果汁は、時間がたつと匂いが残ります。濡らした手拭きで手首まで拭いてから乗ると、帰り道で気になりません。
よくある行き違い
**「動きやすい服なら何でも大丈夫」。**動きやすさの中身が、ぶどうとりんごで違います。ぶどうは腕を上げ続けられるか、りんごは足元と枝に負けないか。どちらを摘むかを先に確かめてください。
**「棚の下は日陰だから、帽子はいらない」。**棚の下は日陰でも、駐車場から畑まで、畑から受付までは日なたを歩きます。つばの短い帽子を一つ持っておくと、棚の下でも邪魔になりません。
**「秋らしくニットで行きたい」。**ざっくり編んだニットは、りんごの枝に引っかかります。ニットは中に着て、外側を平らな布にすれば、秋らしさと畑の中の動きやすさを両方取れます。
装いに活かすなら
果物狩りの服は、行き先の果樹園で何を摘むかから決めると外れません。ぶどうなら、腕を真上に上げたときの裾と袖。りんごなら、足元の溝と裾丈、袖の表面。
そのうえで、胸から膝に白を置かない、前を開けられる羽織を一枚持つ。この2つを足せば、朝の冷えと果汁の跡の両方が片づきます。家で一度腕を上げてみるだけで、当日の畑の中はずいぶん楽になります。
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よくある問い
- Q. ぶどう狩りに、白い服を着て行ってもいいですか
- 胸から膝のあいだに白を置かなければ構いません。ぶどうは頭の上の房を切って、そのまま手元に下ろして食べるので、果汁がしたたって落ちる先は胸元から腿のあたりになります。濃い色の実の果汁は、付いてすぐに拭いても跡が残ることがあります。白を着たい日は、上に羽織るものを一枚、濃い色か柄のあるものにして、畑の中だけ前を閉めておくと安心です。写真用に白を着たいなら、摘み終えてから羽織を脱ぐ順番にしてください。
- Q. りんご狩りにスカートで行っても大丈夫ですか
- 足首まで届く丈で、裾に広がりが少ないものなら大丈夫です。りんごの木の下は草が伸びていることが多く、朝露や前日の雨で濡れています。膝下くらいの丈だと、歩くたびに濡れた草が脚に当たります。広がる裾は枝や草に引っかかりやすく、しゃがんで落ちた実を拾うときにも地面に触れます。丈のあるスカートの日は、中に薄手のレギンスを重ね、裾が地面から10cm以上離れる長さを選んでください。
- Q. 果樹園は寒いですか、暑いですか
- 時間帯と場所で逆になります。山あいや高原の果樹園は、朝は街なかより2〜4度低いことが多く、日が高くなると日なたでは汗ばむくらいになります。ぶどう棚の下は日陰なので、昼でも涼しく感じます。朝から行く日は、前を開けられる薄手の羽織を一枚着て出かけ、日なたに出たら脱いで腰に巻くか鞄に入れる形にしてください。脱いだものを入れられる大きさの鞄にしておくのが前提です。
- Q. 子どもと一緒に行くとき、大人の服で気をつけることはありますか
- しゃがむ回数が増えるので、背中と足元を見直してください。子どもの目線に合わせてしゃがむ、落ちた実を一緒に拾う、抱き上げて高い枝に手を届かせる。この3つが増えると、背中の裾が上がり、膝が土に付きます。上は腰が隠れる丈、下は膝が汚れても目立たない色にしておくと、気にせず動けます。抱き上げる日は、鞄を斜めに掛けて両手を空けておきます。
— メグラシ編集部





