会社の食事会の服装|仕事着から変える1か所は、店の床と同席者で決まる

**今夜の食事会、店は座敷ですか、テーブル席ですか、立ったまま食べる形ですか。**その答えだけで、変える場所が決まります。
会社の食事会には、仕事着のまま行って構いません。**変えるのは1か所だけ。**どこを変えるかは、店の床と、同じ席に誰がいるかの2つで決まります。10月の歓送迎会、上期の打ち上げ、年末に向けた会食。秋から冬にかけて増えるこうした席は、たいてい退社してそのまま向かう時間に始まります。着替える余裕がない前提で、朝の時点で決められる形にしました。
取引先との会食そのものの組み方はビジネス会食の服装に、招待状のある祝賀会は祝賀会の服装に分けてあります。この記事は、社内の人が中心の食事会の話です。
結論:仕事着のまま行き、変えるのは1か所だけ
全部を着替えると、同じ職場の人の中で自分だけが別の場に来た人に見えます。逆に何も変えないと、店の床によっては座ったときや靴を脱いだときに困ります。
| 店の床 | 変える1か所 | 変えなくていい場所 |
|---|---|---|
| 座敷・掘りごたつ | 丈と足先 | 胸から上 |
| テーブル席 | 胸から上 | 丈・足元 |
| 立食・ビュッフェ | 袖口と、片手が空く鞄 | 丈・首元 |
同席者で動くのは、この表の外側に足す上着だけです。社内の同じ部署だけなら何も足さない。他部署や役員が来るなら上着を1枚持っていく。社外の人が入るなら、着いたときと帰りの挨拶で上着を着ている。中身はどれも同じで構いません。
先に確かめる2つ|店の床と、同席者
朝、家を出る前に確かめるのはこの2つです。
- 店の床……靴を脱ぐか、椅子に座るか、立ったままか
- 同席者……同じ部署だけか、他部署や役員がいるか、社外の人が1人でも入るか
店が分からないときは、幹事に「靴を脱ぐお店ですか」と一言だけ聞いてください。店名を聞くより答えやすく、返事も早く返ってきます。聞けないときの決め方は、後ろの「どちらとも取れるとき」に書きました。
座敷・掘りごたつ|丈と足先の2点だけを見る
座敷で困るのは、ほとんどが座った瞬間と、靴を脱いだ瞬間です。
**丈。**立ったときに、膝の下から裾まで10cm以上あるスカートなら、座っても膝は出ません。座ると裾は膝の方向へ5cmほど上がるので、膝丈ちょうどのものは膝が出ます。正座から横に崩す座り方になると、上がり方はさらに大きくなります。パンツなら丈の心配はありません。ただし細身のパンツは、座ると膝の上で横に引かれるので、立ったときに太ももに指が2本入るゆとりがあるかを見てください。
**足先。**靴を脱ぐと、ストッキングのつま先の色が濃い部分と、朝には気づかなかった伝線が見えます。座敷の日は、つま先の補強が目立たないものを履くか、替えを1足鞄に入れておいてください。秋のストッキングの濃さは20デニールのストッキングを秋冬に履くときが参考になります。
掘りごたつは、足を下ろせるぶん丈の心配は減ります。ただし靴を脱ぐのは同じなので、足先の備えは座敷と同じにしてください。
もうひとつ、座敷では立ち上がる回数が多くなります。料理を回す、席を替わる、上座の人に挨拶に行く。そのたびに膝をついてから立つので、膝をついたときに裾が畳に広がって踏まないかも見ておいてください。裾が広がる形の長いスカートは、この動作で裾を踏みやすくなります。
テーブル席|人から見えるのは、胸から上だけ
テーブル席では、座ってしまえば天板から下はほとんど見えません。向かいの人に見えているのは、胸から上のおよそ40cmです。
だから変えるのはここだけです。首元に小さな光を1つ足す、中に着ているものを一段明るくする、襟のある服なら襟を外に出す。どれか1つで足ります。昼の仕事中と夜の店の照明では、同じ服でも顔まわりの明るさが変わります。夜の店は照明が低く暖かい色のことが多く、濃い色の服は胸から上が沈んで見えやすくなります。
**足元を変えても、テーブル席ではほとんど誰も見ていません。**靴を履き替えるための荷物を増やすくらいなら、首元に1つ足すほうが効きます。
立食・ビュッフェ|袖口と、片手が空くか
立ったままの席では、皿とグラスで両手が埋まる時間があります。ここで困るのは服よりも手のほうです。
**袖口。**料理を取るとき、袖口が皿の上を通ります。手首の骨から袖口まで広がりがこぶし1つ分を超える服は、ソースや取り分けの器に触れやすくなります。広い袖の服しかない日は、袖を肘の下まで上げて留められるかを朝のうちに試してください。
**鞄。**手に持つ形の鞄は、皿を持った瞬間に置き場がなくなります。肩に掛けられる細い持ち手のものに替えるか、中身を上着のポケットに移してください。立食の日に変えるのは、この2つのうちどちらか1つです。
同席者で上がる段|上着の側で足す
同席者が変わっても、中を変える必要はありません。動かすのは上着だけです。
- 同じ部署だけ……何も足さない。仕事着のままで十分です
- 他部署や役員がいる……上着を1枚持っていく。着いたときに着ていれば、席では脱いで構いません
- 社外の人が1人でも入る……着いたときと、帰りの挨拶のときに上着を着ている。この2回で仕事の延長として伝わります
秋の上着の選び方は秋のジャケットコーデに、仕事で着るジャケットの肩の見方はオフィスカジュアルのジャケットにまとめてあります。
どちらとも取れるとき①|店が最後まで分からない
幹事に聞けなかった、当日まで店が決まらない。そういう日はテーブル席として組んでください。**胸から上を1か所変え、足先の備えだけを鞄に入れておく。**これで座敷になっても、立食になってもほとんど外れません。
外れるとすれば、座敷で膝丈のスカートだった場合です。この組み合わせだけは、座ったあとで直せません。店が分からない日にスカートを選ぶなら、立ったときに膝下10cm以上の丈にしておいてください。
どちらとも取れるとき②|自分が主役の日
歓迎される側、送られる側、昇進の祝いを受ける側。主役の日だけは、**1か所ではなく2か所変えて構いません。**写真に残りやすく、挨拶で前に立つ時間があるからです。
変える2か所は、どちらも胸から上に置いてください。首元の明るさと、耳元の小さな光。座っていても立っていても写るのはここです。丈や足元を変えても、写真ではほとんど写りません。
一方で、主役の日に全部を着替えると、送る側の人たちとの間に段差ができます。主役でも、中身は仕事着のままにしておくほうが、その場の人たちと並んだときに自然です。
どちらとも取れるとき③|職場がもともと私服に近い
職場の服装がふだんから私服に近い場合、「仕事着のまま」がそのまま休日の服に見えることがあります。この場合だけは、変える方向が逆になります。足すのではなく、1か所を締めます。
締める場所は、表の「変える1か所」と同じ場所です。テーブル席なら胸から上を、無地で襟のあるものに寄せる。座敷なら足先を、素足ではなく薄いストッキングにする。1か所締めるだけで、仕事の延長の席だと伝わります。職場の服装がどの段にあるかは秋のオフィスカジュアルの色の選び方の数え方で確かめられます。
秋の食事会で増えるもの|脱いだあとの中
9月の終わりから12月にかけての食事会は、夏と違って上着を着て店に入ります。席に着いたら、上着を脱いだあとの中がどう見えるかが、その日の印象になります。
朝は上着を着た状態で鏡を見ることが多く、中だけの姿は案外見ていません。家を出る前に一度脱いで、胸から上だけを見てください。上着を前提にした中は、脱ぐと首元が寂しく見えることがあります。そのときは、テーブル席で変える1か所をここに使います。
脱いだ上着は、座敷なら背中側の畳に、テーブル席なら椅子の背に掛けることが多くなります。裏地が見える置き方になるので、裏地の色が表とかけ離れていないかも見ておくと安心です。
一度帰れる日と、帰れない日
退社から開始まで何分あるかで、着替えるかどうかを決めてください。
**60分以上あって、家が途中にある。**一度帰っても構いません。ただし着替えるのは、表の「変える1か所」だけにしておいてください。全部を替えると、ほかの人との段差がそのまま残ります。
**60分未満、または家が反対方向。**着替えずに向かいます。職場で変えられるのは、首元の1つと鞄の中身の入れ替えくらいです。その2つだけで足りるように、朝の時点で組んでおくのがいちばん確実です。
どちらとも取れるとき④|2軒目がある
年末に近づくほど、1軒目のあとに2軒目へ流れる席が増えます。1軒目がテーブル席で、2軒目が座敷や立ち飲みになる、という組み合わせもよくあります。
このときは、**2軒目の床ではなく、1軒目の床で組んでください。**2軒目に行くかどうかは当日の流れで決まることが多く、行かないこともあるからです。そのうえで、鞄に入れるものだけ2軒目のぶんを足します。2軒目が座敷になりそうなら替えのストッキング、立ち飲みになりそうなら肩に掛けられる小さな鞄。服そのものは動かしません。
2軒目の途中で帰る人も少なくありません。帰りの電車で上着を着たとき、中が上着の中にきちんと収まるか。袖が上着の袖口から出すぎないか。脱いで、また着るという動作が1日に何度も入る日なので、朝に一度だけ試しておくと、夜の身支度が短く済みます。
当日の朝、鞄に入れておくもの
入れておくのは、その日の店の床に合わせたものだけです。
- 座敷の日……替えのストッキング1足
- テーブル席の日……首元に足す小さなもの1つ
- 立食の日……袖を留めるための細いゴムか、肩に掛けられる小さな鞄
全部入れる必要はありません。店の床が分かっている日は1つ、分からない日は座敷の分とテーブル席の分の2つで足ります。
よくある行き違い
**「会社の食事会なのだから、きちんとした服に着替えるべき」。**社内が中心の席で全部を着替えると、同じ職場の人の中で自分だけが浮きます。きちんと見えるかどうかは、服の格よりも、座ったときや靴を脱いだときに慌てないかのほうで決まります。
**「座敷ならパンツにしておけば安心」。**丈の心配はなくなりますが、足先の話は残ります。座敷で目に入るのは、膝よりもむしろ足先のほうです。
**「年末の会食は華やかにしたほうがいい」。**華やかにするなら、胸から上の1か所で足ります。全身を華やかにすると、翌朝また同じ人たちと仕事をするときに、前夜の印象が残りすぎることがあります。忘年会の日の組み方は30代の忘年会の服装に分けてあります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 会社の食事会は、仕事着のままで行っていいですか
- 仕事着のままで構いません。むしろ全部を着替えて行くと、同じ職場の人たちの中で自分だけが別の場に来た人に見えます。変えるのは1か所だけにしてください。どこを変えるかは店の床で決まります。座敷なら座ったときの丈と、靴を脱いだあとの足先。テーブル席なら胸から上。立食なら袖口と、片手が空くかどうか。店が分からない日は、テーブル席として組み、足先の備えだけを鞄に入れておくと外れません。
- Q. 座敷の店だと分かりました。スカートで行っても大丈夫ですか
- 立ったときに膝の下から裾まで10cm以上あるスカートなら通ります。座ると裾は膝の方向へ上がり、膝丈ちょうどのものは膝が出ます。もうひとつ見るのは足先です。靴を脱ぐと、ストッキングのつま先の色の濃い部分や、朝には気づかなかった伝線が見えます。替えを1足入れておくか、つま先の補強が目立たないものを選んでください。パンツなら丈の心配はなくなりますが、足先の話は同じです。
- Q. 取引先の方も来る食事会です。何を足せばいいですか
- 足すのは上着1枚です。中を着替える必要はありません。社外の人が1人でも入ると、その場は仕事の延長として見られます。着いたときと、帰りの挨拶のときに上着を着ていれば、その2回で十分に伝わります。席に着いたら脱いで構いません。脱いだあとの中が、ふだんの仕事着のまま成り立っているかだけ、朝に確かめておいてください。
- Q. 自分が送られる側の送別会です。いつもと同じでいいですか
- 主役の日だけは、1か所ではなく2か所変えてかまいません。写真に残りやすく、挨拶で前に立つ時間があるからです。変えるのは胸から上の2か所、たとえば首元の明るさと耳元の小さな光のように、座っていても立っていても見える場所にしてください。足元や丈を変えても、写真ではほとんど写りません。
— メグラシ編集部





