メグラシ
着こなす

バンドライブの服装 女子|スカートかパンツかは客席の揺れ方で分ける

メグラシ編集部//読了 10分
膝丈のプリーツスカートに厚手の黒いタイツと短い上着を合わせた女性が、夕方の路地で開場を待っている

**あなたが柵の近くや前方の中央に立つなら、パンツにしてください。**押し合いが起きる場所では、スカートの裾は後ろの人の足の下に入り、めくれても手で直す余裕がありません。

**中ほどでその場で跳ぶくらいなら、スカートでも行けます。**条件は2つで、床から裾まで30cm以上空く丈であること、下に短いパンツを重ねることです。後方や座席で体を揺らす・手拍子をする程度なら、ロング丈も含めて長さは自由に選んでかまいません。

つまり決めているのは服の好みではなく、自分の周り1mがどれだけ揺れるかです。秋冬はこれに「外で待つ時間」が加わり、タイツの厚さと上着の扱いが変わります。この記事では揺れ方の見分け方から、どちらとも取れるときの決め方までを順に書いていきます。

体から垂れる部品の数で整える方法はロックバンドのライブの服装に、クロークがない会場での荷物の持ち方はライブハウスの服装にまとめています。ここでは、下半身をスカートにするかパンツにするかに絞ります。

📋 早見表|客席の揺れ方で、スカートとパンツが分かれる

自分の周り1mの揺れ方立つ場所の目安下半身境目
押し合う柵の近く・前方の中央パンツスカートは選ばない
その場で跳ぶフロアの中ほどパンツ、またはスカート+短いパンツ床から裾まで30cm以上
揺れる・手拍子後方・段差の上・座席自由座席なら膝に上着を置ける丈

表は3つに分けていますが、実際の客席は曲ごとに揺れ方が変わります。1日のうちでいちばん激しくなる瞬間に合わせるのが、この表の使い方です。

結論|決めるのは自分の周り1mの揺れ方

同じバンドのライブでも、立つ場所が変われば起きることはまったく違います。前方では前後左右から体を押され、足元は見えません。中ほどでは前後の人との距離が腕1本ぶんほど空き、その場で跳ぶ人が多くなります。後方や段差の上では、体を揺らしたり手を挙げたりする程度で、足を大きく動かす人はほとんどいません。

スカートが困るのは、裾が自分の足より遠くまで広がっているときです。押されたり跳んだりしたときに、裾が自分の視界の外に出て、誰かの靴の下に入ります。パンツは脚に沿っているので、この心配がありません。

ですから「スカートで行っていいか」ではなく、裾が自分の足の外にはみ出すような動きが、周りで起きるかどうかで考えてください。

揺れ方の見分け方|行く前に確かめる3つ

初めて行く会場や、初めて見るバンドだと、客席の様子がわかりません。行く前に次の3つを確かめると、どの揺れ方になるかの見当がつきます。

1つ目は、会場に座席があるかどうかです。全席指定の座席がある会場なら、前後の列の間に柵や背もたれがあり、押し合いはほぼ起きません。揺れる・手拍子の側に入ります。

2つ目は、フロアに段差があるかどうかです。後方が一段高くなっている会場では、段差の上は動きが小さく、段差の下の前方ほど激しくなります。会場の公式案内に載っている客席の図で確かめられます。

3つ目は、そのバンドのライブ映像で客席が映る場面です。公式に公開されている映像で、前方の客席が上下に跳ねているか、前後に波打っているか、手が挙がっているだけかを見てください。前後に波打っている場面があれば、前方は押し合う側です。

押し合う場所に立つ日|パンツを選ぶ理由

柵の近くや前方の中央は、曲の始まりと同時に後ろから押されます。押されるたびに、足は半歩ずつ前に出ます。このとき脚の前に布が広がっていると、自分の足で自分の裾を踏むこともあります。

パンツを選ぶときは、太ももとふくらはぎの両方に指2本ぶんのゆとりがある形にしてください。脚にぴったり沿う細い形は、跳んだときに膝の曲げ伸ばしが窮屈になり、汗で生地が張りつくと動きが重くなります。反対に、裾幅が足の甲を覆うほど広い形は、スカートと同じように踏まれます。

裾の長さは、靴を履いて立ったときにくるぶしの骨が見えるか、半分隠れるくらいまでにしてください。床に裾が触れる長さは、押されたときに後ろの人の靴の下に入ります。

素材は、膝を曲げたときに後ろへ引かれる感じのしないものを選びます。家で一度しゃがんでみて、膝の上の生地が突っ張るなら、跳び続けると疲れます。

その場で跳ぶ場所に立つ日|スカートは床から30cm空ける

フロアの中ほどは、前後の人との距離が腕1本ぶんほどあり、その場で跳ぶ動きが中心になります。ここならスカートでも行けますが、条件があります。

床から裾まで30cm以上空く丈にしてください。身長によって変わりますが、多くの人で膝丈から膝下10cmくらいまでが目安です。家で鏡の前に立ち、床から裾までをメジャーで測ってみてください。30cmより短い距離しか空いていないなら、跳んで着地したときに、裾がすねより下で揺れ、隣の人の足に触れます。

形は、裾周りが自分の歩幅の2倍以内のものにしてください。裾周りが広すぎるフレアは、跳ぶたびに裾が横に大きく広がります。プリーツやタイトに近い形のほうが、着地したときに裾がすぐ脚に戻ります。

もうひとつ、ウエストの留め方も確かめてください。ゴムだけで留める形は、跳び続けるうちに少しずつ下がってきます。ボタンやホックで留める形か、ゴムでも腰骨より上で止まる形を選びます。

揺れる・手拍子の場所に立つ日|スカートの長さは自由

後方や段差の上、座席のある会場では、足を大きく動かす人はほとんどいません。ここではロング丈を含めて、スカートの長さは自由に選べます。

座席のある会場で気をつけたいのは、座ったときの膝の上です。秋冬は上着を膝に置いて過ごすことが多いので、座って膝に上着を乗せたときに、裾が床に触れないかを確かめてください。ロング丈のスカートは、座ると前の座席の下に裾が入り込みます。終演後に立ち上がるとき、裾を踏んで体勢を崩すことがあるので、立つ前に裾を一度手でまとめてください。

段差の上に立つ日は、段差の縁に気をつけます。後ろに一歩下がったときに、ロング丈の裾が段の縁に引っかかると、そのまま足を取られます。段差の上でロング丈を着るなら、段の縁から半歩以上離れて立ってください。

スカートの下に重ねるもの|跳んで3回で確かめる

その場で跳ぶ場所にスカートで行くなら、下に短いパンツを重ねてください。重ねる長さは、家で3回続けて跳んだときに、裾がいちばん上がった位置より下まであるものです。

確かめ方は簡単です。鏡の前で靴を履いて、その場で3回続けて跳んでください。3回目の着地でスカートの裾がどこまで上がったかを見ます。太ももの真ん中より上まで上がるなら、重ねるパンツは太ももの真ん中まで届く長さにします。

重ねるパンツの素材は、汗を吸っても重くならない薄手のものがよいでしょう。厚手の綿は、跳び続けると汗を含んで重くなり、スカートの中で下がってきます。

タイツを履く日は、タイツとスカートの裏地がこすれて、裾が脚にまとわりつくことがあります。跳んだ後に裾が脚に張りついて下りてこないなら、裏地のある形か、静電気の起きにくい素材に替えてください。

脚の冷えと汗|タイツの厚さは外で待つ時間で決める

秋冬のライブは、外で並ぶ時間と、中で汗をかく時間の両方があります。タイツの厚さは、外で何分立っているかで決めてください。

開場待ちが30分以内なら、60〜80デニールで足ります。30分を超えて屋外で並ぶなら、110デニール以上か裏起毛のものにしたくなりますが、中で跳ぶ予定の日は気をつけてください。裏起毛は脚の汗が逃げにくく、1曲目から蒸れ始めます。

外が寒く、中で跳ぶ日は、60〜80デニールのタイツの上に、脱ぎやすいレッグウォーマーやロング丈のソックスを重ねる方法があります。並んでいる間だけ重ね、入場の直前に外して鞄に入れれば、中では薄いタイツで動けます。

パンツの日も同じで、外で待つ時間が長いなら、パンツの下に薄手の重ね着を入れておくと楽です。中に入ってから脱げないものは入れないでください。トイレの列は開演直前ほど長くなります。

靴|スカートでもパンツでも、つま先を踏まれる前提で

どの揺れ方の場所でも、ライブの客席では足を踏まれます。押し合う場所ならなおさらです。靴は、つま先を上から指で押して、指の付け根まで硬さを感じるものを選んでください。

スカートの日は、靴とスカートの間にどれだけ脚が見えるかで、全体の釣り合いが変わります。膝丈のスカートにくるぶし丈の靴を合わせると、すねがほぼ全部見えます。秋冬で厚手のタイツを履く日は、この部分が濃い色の面になるので、靴も濃い色にすると脚が1本につながって見えます。

ヒールのある靴は、どの場所でも避けてください。かかとの高さが3cmを超えると、跳んで着地するたびに足首が前に倒れます。底の厚い靴を履く日は、底が硬すぎないかを確かめます。家で10回跳んで、足の裏に響くようなら、3時間は持ちません。

上半身との釣り合い|上着を脱いだ後の形

秋冬のライブでは、中に入ってから上着を脱ぎます。脱いだ後の上半身と、スカートやパンツの釣り合いを先に見ておいてください。

物販のTシャツを上から着る予定の日は、Tシャツの裾がどこに来るかを確かめます。スカートの日は、Tシャツの裾をスカートの中に入れるか、外に出すかで印象が変わります。外に出すなら、Tシャツの裾がスカートの丈の3分の1より上で止まると、脚の見える範囲が狭くなりすぎません。

パンツの日は、上半身が短いと腰の位置が上に見え、長いと下に見えます。どちらがよいということはなく、好みで選んでかまいません。ただ、跳び続けるとTシャツの裾がパンツから出てくるので、入れて着るなら裾を深めに入れておきます。

どちらとも取れるとき①|どこに立つか当日まで決まらない

整理番号が当日にならないとわからない、友人と一緒に動くので前に行くかもしれない。そういう日は、いちばん激しい場所に合わせて選んでください。

具体的には、パンツか、膝丈のスカートに太ももの真ん中まで届く短いパンツを重ねる形です。この形なら前方に行っても、後ろに下がっても困りません。ロング丈を着ていくと、後ろに下がる分には問題ありませんが、前に出ることはできなくなります。

迷っている理由が「前に行きたい気持ちもある」なら、その気持ちを優先して服を選んでください。当日になってから、服のせいで前に行けないと気づくのが、いちばん悔いが残ります。

どちらとも取れるとき②|初めて見るバンドで客席の様子がわからない

ライブ映像も見つからず、客席の様子がまったくわからないことがあります。この場合は、会場の形で判断してください。

フロアに座席がなく、段差もない会場なら、前方は押し合う側に入る可能性があります。膝丈のスカートに短いパンツを重ねる形にして、最初は中ほどに立ってください。1曲目で周りの動きを見て、前方が静かなら前に出ればよく、激しければその場に残ります。

座席がある会場なら、揺れる・手拍子の側と考えてかまいません。ただ、立ち上がって跳ぶ公演もあるので、ロング丈を着るなら、座席の前の空間に裾がおさまるかを入場してすぐ確かめてください。

どちらとも取れるとき③|終演後に食事や予定がある

ライブの後に食事に行く、翌朝そのまま仕事に向かう。こういう日は、ライブの中と外で求められるものが変わります。

外の予定に合わせてスカートにしたいなら、中では中ほどより後ろに立つと決めてください。前方に行きたいなら、パンツで行き、外の予定に向けて上半身だけ替える方法があります。Tシャツの上に羽織りを重ねるだけでも、印象はかなり変わります。

着替えを持っていく方法もありますが、クロークのない会場では荷物が増えるほど動きにくくなります。着替えを持つなら、コインロッカーに預けられるかを先に確かめてください。

帰り道まで含めて決める

秋冬のライブは、終演後の外が一気に冷えます。中で汗をかいた後に外に出ると、脚から冷えていきます。

スカートの日は、終演後にタイツが汗で湿った状態で外に出ることになります。入場前に外したレッグウォーマーやソックスを、帰りにもう一度重ねてください。パンツの日も、腰回りが汗で湿っていると、駅までの道で体が冷えます。上着の丈が腰を覆うかどうかを、出かける前に確かめておくと安心です。

もうひとつ、帰りの電車で座れるかも考えてください。ロング丈のスカートは、混んだ電車で立っていると裾を踏まれることがあります。膝丈なら、この心配はほとんどありません。

関連記事

よくある問い

Q. バンドのライブにスカートで行ってもいいですか
立つ場所の揺れ方によります。柵の近くや中央の前方のように押し合いが起きる場所ではパンツにしてください。中ほどでその場で跳ぶ程度なら、床から裾まで30cm以上空くスカートに短いパンツを重ねれば大丈夫です。後方や座席で体を揺らすだけなら、長さは自由に選べます。
Q. ロングスカートで前のほうに行くと何が困りますか
跳んだり押されたりしたときに、裾が後ろの人の足の下に入ります。踏まれた状態で前に押されると、腰が後ろに引かれて体勢を立て直せません。前のほうに行く可能性があるなら、ロング丈は避けてください。
Q. 冬のライブでタイツは何デニールがいいですか
外で並ぶ時間で決めます。開場待ちが30分以内なら60〜80デニールで足ります。30分を超えて屋外に立つなら110デニール以上か、裏起毛を選んでください。ただし中で跳ぶ予定なら、厚すぎると汗で脚が蒸れるので、裏起毛は避けて重ね履きで調整します。
Q. どこに立つか決めていない日はどうすればいいですか
いちばん激しい場所に合わせて選んでください。パンツか、膝丈のスカートに短いパンツを重ねる形にしておけば、前にも後ろにも動けます。後ろに下がる分には困りませんが、ロング丈で前に出ることはできません。

— メグラシ編集部

あわせて読みたい

ゴルフウェア 女性 コーデ|秋冬の下は、風と傾斜で選ぶ

着こなす

ゴルフウェア 女性 コーデ|秋冬の下は、風と傾斜で選ぶ

秋冬のラウンドで迷いやすいのは上より下です。上は脱いだり足したりできますが、下は一日はき替えられません。予報の風速とコースの傾斜、1ラウンドでしゃがむ回数の3つから、スカートの日とパンツの日を分ける手順をまとめました。どちらとも取れる日の組み方、タイツと靴下の厚さの決め方、手持ちの服で組むときの見直しまで。下を先に決めてから上を合わせる順番で書いています。

メグラシ編集部/読了 20分
ライブの服装 仕事帰り|秋冬の平日公演は、会社で外す1枚と足す1枚

着こなす

ライブの服装 仕事帰り|秋冬の平日公演は、会社で外す1枚と足す1枚

仕事帰りにライブへ行く日は、朝の服を会社の服のまま組み、ライブ用には外す1枚と足す1枚だけを持って出ます。終業から開演までの分数で着替えの範囲が決まり、秋冬は場内の熱と帰り道の冷えの両方を見て足す1枚を選びます。

メグラシ編集部/読了 15分
ライブの服装 冬 40代50代|コートを膝に置くか預けるかで決める

着こなす

ライブの服装 冬 40代50代|コートを膝に置くか預けるかで決める

40代50代で冬のライブに行く日の服装は、コートを公演中どこに置くかを先に決めると、丈と中の1枚が自然に決まります。指定席で膝に置く日、足元に置く日、クロークやロッカーに預ける日の3つに分け、座ったときに膝から何cm出るか、畳んだ厚みがこぶし何個分か、脱いだまま何時間過ごすかで境目を置きました。席の形が当日まで分からない日、同行者と扱いが違う日、終演後に寄り道する日の決め方まで書いています。

メグラシ編集部/読了 9分
オフィスカジュアル レディース|秋冬の雨の日は裾の濡れる高さで選ぶ

着こなす

オフィスカジュアル レディース|秋冬の雨の日は裾の濡れる高さで選ぶ

秋冬の雨の朝、オフィスカジュアルで困るのは上より下です。傘で守れない膝から下に何を置くかで、席に着いてからの一日が変わります。自分の歩き方ではねが上がる高さを測る方法、裾の位置で3つに分ける考え方、パンツとスカートそれぞれの決め方、乾くまでの時間を予定から逆算する生地の選び方、降るか迷う朝や来客がある雨の日の判断まで。手持ちの服で決められるように書きました。

メグラシ編集部/読了 18分
ライブの参戦服 春|寒暖差は「開演時刻」で読む

着こなす

ライブの参戦服 春|寒暖差は「開演時刻」で読む

春のライブ参戦服で読み違えやすいのは、季節そのものより開演時刻です。昼公演と夜公演では気温の下がり方が逆になり、必要な羽織りの枚数も変わります。屋外の待機列、屋内の暖房、終演後の帰り道まで、自分で調べられる時刻と気温を軸に整理しました。

メグラシ編集部/読了 10分
オフィスカジュアル レディース|秋冬にスカートが張り付く日の直し方

着こなす

オフィスカジュアル レディース|秋冬にスカートが張り付く日の直し方

会議で立ち上がった瞬間、スカートがタイツに張り付いて脚の線が出る。秋冬の職場でよく起きるこの困りごとは、スカートの内側とタイツの素材の組み合わせでほぼ決まります。立ち上がって3秒で裾が離れるかを測り、間に1枚入れる・裏地を見る・タイツを替える・形で逃がす、の順に直す方法をまとめました。午後だけ張り付く日、ニットのスカート、歩くと張り付く場合など、どちらとも取れるときの決め方まで。

メグラシ編集部/読了 20分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

スタイリストがあなたの骨格・好みをヒアリング、季節に合わせたコーデを毎月お届けします。

まずは無料で試してみる

月額制 / 自宅で試着 / 返却時のクリーニング不要 / 送料込