メグラシ
着こなす

ワンピースのウエストマークをベルト以外で|位置と絞る量をcmで

メグラシ編集部//読了 18分
ワンピースのウエスト位置を共布のリボンで示した装い

「ワンピース ウエストマーク ベルト 以外」と検索するとき、探しているのはベルトの代用品ではないはずです。ベルトを締めたら胴が厚く見えた、金具が浮いた、そもそもワンピースにベルトの通し場所がない——そういう理由で、別の手を探しているのだと思います。

先に結論を書きます。ウエストマークがやっている仕事は、締めることではありません。上下の境目を1か所だけ示すことです。

境目が1か所あれば、目はそこで上半身と下半身を分けて読みます。境目がないと、上から下までを1本の筒として読みます。この差が「ウエストマークがある/ない」の正体です。

そして、境目を示す方法はベルトだけではありません。リボン、ドロスト、切り替え、羽織りの前、重ね方——どれも同じ仕事をします。この記事では、それぞれを位置と絞り量の数値で決めていきます。

📋 ベルト以外のウエストマーク 早見表

方法置く位置(みぞおちから下)絞る量(一周)向いている場面
共布のリボン・サッシュ8〜14cm4〜8cmワンピース全般。もっとも自由度が高い
ドロスト(ひも)型で固定。8〜14cmのものを選ぶ4〜6cm楽に着たい日。カジュアル寄り
切り替えのある型型で固定。8〜20cmのものを選ぶ絞らない仕事、式典。締めつけがない
羽織りの前を1点留める8〜14cm絞らないお腹まわりが気になるとき
短丈トップス・ベストを重ねる裾の高さで示す絞らない秋冬。厚み調整もできる
バックリボン8〜14cm4〜8cm前に金具や結び目を出したくないとき
タック・ダーツの並び型で固定絞らない直線的に見せたいとき
スカーフを結ぶ8〜14cm3〜6cm色を足したいとき

結論:ウエストマークは「絞る」ではなく「1か所を示す」

まず、ここを共有させてください。ウエストマークで細く見えているのは、絞った部分ではありません。

外形の上に境目が1本入ると、目はそこを基準にして上下の比率を読みはじめます。境目がなければ、上から下までを1つの面として読みます。同じ体、同じ服でも、境目の有無だけで読まれ方が変わる、という話です。

外形の状態目が読むもの結果
境目がない(筒)上から下まで1つの面いちばん幅のある高さが全体の幅になる
境目が1か所ある上の面と下の面それぞれの高さの幅で読まれる
境目が2か所以上ある3つ以上の面分割が細かく、どこを見ればいいか定まらない
境目が低い位置にある上が長く、下が短い脚が短く見える
境目が高い位置にある上が短く、下が長い上半身が詰まって見える

目指すのは2行目です。1か所だけ、正しい高さに。 これがウエストマークの全部です。

ここが分かると、ベルトが必須でないことも分かります。境目を示せる手段なら何でもいい、ということだからです。

なぜベルト以外を探すのか

実際に困っていることを整理しておきます。

ベルトで起きること原因
締めると胴が厚く見える布が上下に逃げて、ベルトの上下にギャザーが集まっている
ベルトが浮く・回るベルト通しがなく、位置が固定されていない
金具が主張しすぎる装いの中で金具だけ質感が違う
座ると食い込む幅の狭いベルトが1点に集中している
素材を傷める薄い生地に硬い革が当たっている
場面に合わない式典や職場でカジュアルに見える
ワンピースの型と合わないドロストやギャザーの上から締めると二重に絞られる

このうち1行目がいちばん多い理由です。ベルトが悪いのではなく、絞りすぎているだけであることが多いのですが、絞り量を数値で決める方法があまり知られていないので、ベルト自体をやめる判断になりがちです。

以下では、ベルト以外の手を1つずつ見ていきます。

最初に決める2つの数値

どの方法を選ぶ場合でも、決めるのは2つだけです。

決めること基準測り方
位置みぞおちから下8〜14cm肋骨の下端に指を当て、そこから下へ測る
絞り量一周で4〜8cm分その高さの布まわりを、体の周径から引いた値

位置を測るときは、ウエストのいちばん細い場所を探すよりも、みぞおちからの距離で決めるほうが再現できます。いちばん細い場所は、日によって、姿勢によって変わります。 肋骨の下端は変わりません。

絞り量は、締めつけの強さではなく、外形の幅の差です。ウエスト周径70cmの方が一周6cm絞ると、その高さの外形は64cm相当になります。正面から見た幅では、約2cmの差です。2cmで十分に境目は伝わります。

絞り量ごとに何が起きるか

絞り量(一周)正面から見た幅の差起きること
0〜3cm約1cm以内境目が外形に出ない。装飾として見える
4〜6cm約1.5〜2cm境目が出る。布は上下に逃げない
7〜8cm約2〜2.5cm境目がはっきり出る。素材によってはギャザーが寄る
9〜12cm約3〜4cm布が上下に逃げて、絞った位置の上下に厚みが出る
13cm以上約4cm以上逃げた布が体積になり、絞った意味が相殺される

4〜8cmが範囲です。この上限を超えると、絞れば絞るほど胴の体積が増えます。 ウエストマークをして太く見えた経験があるなら、ほぼここです。

方法1|共布のリボン・サッシュ

もっとも自由度の高い手です。位置も絞り量も自分で決められます。

見るところ目安外れたときに起きること
3〜5cm1〜2cmは体に食い込んで段差になる。7cm以上は帯として読まれる
素材ワンピースと同じか、より落ちるもの硬い素材だと結び目が立体になって前に出る
結ぶ位置みぞおちから下8〜14cm低いと胴の厚い位置を横切る
結び目の位置前中心を外し、横か後ろ前中心だと結び目の厚みが正面に出る
結び方一重結びか、片方だけ輪をつくる蝶結びは左右に張り出して幅が増える
余りの長さ垂らすなら15〜25cm長すぎると縦の線が二重になる

結び目を前中心から外すのが、この方法でいちばん効くところです。前中心に結び目があると、そこが正面から見ていちばん出っ張る点になります。真横か、やや後ろにずらすだけで、正面の面がフラットになります。

共布のサッシュが付属していないワンピースでも、細長い布があれば同じことができます。ただし、素材の落ち感がワンピースより硬いと結び目が立体になるので、そこだけ確認してください。

方法2|ドロスト(ドローストリング)

ワンピースの縫い目にひもが通っていて、引くと絞れる構造です。

見るところ目安外れたときに起きること
ひもの縫い付け位置みぞおちから下8〜14cm腰骨の高さだと胴が長く見える
引く量一周4〜6cm分引きすぎるとギャザーが束になって厚みが出る
ギャザーの寄り方均等に散る一か所に集まると、そこだけ体積が出る
ひもの太さ3〜6mm太いと結び目が前に出る
ひもの端の処理中に収める、または左右に短く長く垂らすと縦の線が増える

ドロストの弱点は、位置が動かせないことです。買う前に、ひもの高さが自分のみぞおちから下8〜14cmに来るかを試着で確認してください。ここが合っていないドロストは、引いても境目が違う高さにできます。

ギャザーの寄り方は素材で決まります。薄手で落ちる素材なら細かく均等に散り、厚手だと数か所に束になって集まります。束になると、その位置だけ布の厚みが2倍3倍になるので、外形に凹凸が出ます。

方法3|切り替えの位置で決まっている型を選ぶ

そもそも絞らずに、縫い目の位置で境目ができている型です。締めつけがゼロなので、お腹まわりが気になる方にはこれがいちばん楽です。

切り替えの高さ(みぞおちから下)型の呼び名起きること
0〜4cmエンパイア胸のすぐ下。重心が高く、下が長く見える
5〜7cmハイウエスト上半身が短く見えることがある
8〜14cmナチュラルウエストいちばん細い位置。もっとも扱いやすい
15〜20cmややローウエスト上下のつり合いが取れる。落ち着いて見える
21〜26cmローウエスト胴のいちばん厚い位置を横切ることがある
切り替えなしIライン、シャツワンピース境目がないぶん、他の手で示す必要がある

8〜20cmの範囲なら、どこでも成立します。 この範囲の中でどこにするかは、上下の比率の好みの問題です。

切り替えのある型は、境目が縫い目として固定されているので、動いてもずれません。リボンやドロストは1日のうちに位置が動きますが、切り替えは動きません。仕事や式典のように、長時間直せない場面ではこの型が有利です。

ワンピースの形ごとの違いはドレス・ワンピースの種類に一覧があります。

方法4|羽織りの前を1点だけ留める

ワンピース側を一切いじらずに境目をつくる方法です。

羽織りの前身頃の縁は、2本の縦の線として見えます。この2本の間隔がいちばん狭くなる高さが、境目として読まれます。つまり、ボタン1つを、みぞおちから下8〜14cmで留めるだけです。

留め方起きること
1つだけ留める(8〜14cm)2本の縦線がその高さで寄り、境目ができる
1つだけ留める(20cm以下)境目が低く、胴が長く見える
2つ留める寄る範囲が広がって、境目が面になる
全部留める縦の線が消えて、羽織りの外形が筒になる
何も留めない縦の線は通るが、境目はできない
前を交差させて留める斜めの線になり、境目としては読まれにくい

1つだけ、というのが条件です。全部留めると、羽織りの外形がそのまま輪郭になります。

この方法の利点は、体に何も触れないことです。お腹まわりに布が当たらないので、厚みが足されません。締めつけの感覚もありません。

羽織りの丈は、ワンピースの裾より短いか、長いか、どちらでも成立します。ただし裾と同じ高さで終わると、そこに二重の横線ができるので、5cm以上ずらしてください。

方法5|短丈のトップス・ベストを重ねる

上に1枚重ねて、その裾の高さで境目を示す方法です。

重ねるもの着丈(肩から)起きること
ショート丈のカーディガン48〜55cm裾がウエストの高さで終わり、境目になる
コンパクトなニット50〜56cm同上。厚みは加わるが、境目が明確
ベスト(ウエスト丈)52〜58cm縦の線と境目が同時に出る
ベスト(ロング丈)85cm以上境目はできず、縦の線だけになる
ボレロ・ボレロ丈の羽織り42〜48cm境目が高い位置になる。上半身が短く見えることがある
前開きのシャツ(腰で結ぶ)結んだ高さで決まる結び目の厚みが前に出やすい

肩から52〜58cmが、多くの方でウエストの高さにあたる範囲です。ただし身長で変わるので、後述の身長別の表を参照してください。

この方法も体を締めつけません。かわりに、上半身に布が1枚増えます。 上下の面のつり合いを見て、下が広い型のワンピースなら成立しやすく、下も細い型なら上だけ厚くなることがあります。

方法6|バックリボン・後ろだけで絞る

前に何も出さずに、後ろだけで絞る型です。

構造絞り量の目安特徴
バックリボン(後ろで結ぶ)4〜8cm前面が完全にフラットなまま境目ができる
背中だけゴム3〜6cm自分で調整できないが、着脱が楽
後ろのタックとひも4〜6cm前は直線、後ろだけ絞られる
前後ともゴム4〜8cm前面にもギャザーが出る

前面に何も出したくないときに効きます。お腹まわりが気になる方、正面から写真を撮られる場面が多い方に向く構造です。

弱点は、自分では結びづらいことと、座ったときに結び目が背中に当たることです。椅子に長く座る場面では、背中だけゴムのほうが扱いやすくなります。

方法7|タック・ダーツ・ボタンの並び

縫製そのもので、絞らずに縦と横の情報を置く方法です。

構造何が起きるか選ぶときに見るところ
ウエストダーツ(前後)布が体に沿って、境目が縫い目として出るダーツの終わりがみぞおちから下8〜14cmか
タックの並び縦の線が複数本、ウエストで収束する収束点の高さ
前立て・ボタンの列縦の線が1本通る境目そのものはできない。他の手と併用
切り替え+タック境目と縦線の両方もっとも情報が整理される
プリンセスライン縦の縫い目が体の脇を通る縫い目の間隔がウエストで狭まっているか

タックやダーツは、布そのものを畳んで細くしているので、外から絞る必要がありません。ここが締めつけを避けたい方にとって重要な点です。

前立てやボタンの列だけでは境目はできません。縦の線が通るだけです。ただし縦の線があると、境目を示す他の手が少ない絞り量で効くようになります。併用が前提の要素です。

方法8|スカーフを結ぶ

リボンの変化形ですが、素材と色が違うので別に扱います。

見るところ目安外れたときに起きること
折り幅3〜5cmに畳む畳まずに使うと面になって胴の高さを取る
素材薄手で落ちるもの厚手だと結び目が立体になる
ワンピースと同系か、上半身の色と合わせる全く違う色だと、そこだけ横の帯として目立つ
結び目横か後ろ前中心だと厚みが正面に出る
絞り量3〜6cm布が薄いぶん、絞りすぎるとひも状になる

色を足したいときの手です。ただし、絞り量に対して色のコントラストが強いと、境目ではなく帯として読まれます。 上下を分ける仕事をさせたいなら、色は近づけるほうが確実です。

8つの方法を比べる

方法体に触れるか位置を調整できるか厚みが足されるか向く場面
共布のリボン触れるできる結び目の分だけ全般
ドロスト触れる型で固定ギャザー次第カジュアル
切り替え触れる(縫い目)型で固定ほぼなし仕事、式典
羽織りの前触れないできるなしお腹まわりが気になるとき
重ね着触れない着丈で決まる上半身に1枚分秋冬
バックリボン触れる(後ろ)できる後ろに結び目分正面をフラットにしたいとき
タック・ダーツ触れる(縫い目)型で固定なし直線的に見せたいとき
スカーフ触れるできる結び目の分だけ色を足したいとき

「体に触れない」列の2つ——羽織りの前と、重ね着——が、締めつけを一切せずに境目をつくれる手です。ウエストまわりに何も当てたくない方は、この2つから試すのが早道です。

位置の決め方|身長別の実寸

みぞおちから下8〜14cmが基準ですが、床からの高さに直しておくと、鏡の前で判断しやすくなります。

身長帯ウエスト位置(床から)短丈トップスの着丈(肩から)
148〜152cm92〜97cm46〜51cm
153〜157cm95〜100cm48〜53cm
158〜162cm98〜103cm50〜55cm
163〜167cm101〜107cm52〜58cm
168cm以上105〜111cm55〜61cm

通販で短丈トップスやベストを選ぶときは、この右の列を見てください。着丈がこの範囲より5cm長いと、裾はウエストではなく腰の高さで終わります。 そこは胴のいちばん厚い位置にあたることが多く、境目としては働きません。

上下の比率|境目の高さで何が変わるか

境目を置くと、全身が上下2つに分かれます。その2つの比率が、全身の印象を決めます。

身長160cm、ウエスト位置が床から100cmの方を例にします。境目より上(頭頂からウエストまで)は60cm、下(ウエストから床まで)は100cm。比率は約1対1.7です。

境目の位置(床から)上:下の比率見え方
92cm(低い)1対1.35上が長く、脚が短く見える
96cm1対1.5やや上が長い。落ち着いて見える
100cm(標準)1対1.7もっとも安定する範囲
104cm1対1.86脚が長く見える。上半身は詰まりはじめる
108cm(高い)1対2.06上半身が短く、頭が大きく見えることがある

扱いやすいのは1対1.5〜1.9の範囲です。ここに収まるように境目を置けば、他の要素で無理をする必要がなくなります。

ここで大事なのは、比率を動かす手段が境目の高さだけではないことです。

比率を動かす手上げ幅の目安併用できるか
境目の位置を上げる4cmで比率が約0.15動く主軸
靴とワンピースの明度を近づける見かけ上、床が2〜4cm下がるできる
ヒールを履く高さの分だけ下が伸びるできる
髪を上にまとめる頭頂が1〜3cm上がり、上が長く読まれる逆方向。境目が高いときに使う
上半身に横の情報を置く上の面が分割されて短く読まれる境目が低いときの補助

境目を上げすぎたと感じたときは、髪を下ろす、上半身に横の情報(襟、ヨーク)を置くという逆方向の手があります。境目の高さだけで無理に調整しないほうが、選べる型が広がります。

お腹まわりが気になるとき|絞らずに示す

締めたくない理由がある方に向けて、絞らない手だけを取り出します。

やること効く理由
羽織りの前を1点留めるボタン1つを8〜14cmで体に触れずに、縦線の間隔で境目をつくる
短丈トップスを重ねる着丈で境目の高さを決める布の端が境目になる
切り替えのある型を選ぶ縫い目の高さで選ぶ縫い目が境目になる。締めつけはゼロ
前立てのある型を選ぶボタンの列が縦に並ぶ型縦の線が入り、横の分割が要らなくなる
上下を色で分ける羽織りとワンピースの明度差色の境界がそのまま境目になる
Aラインで下だけ広げるウエスト下から広がる型布が体を離れる位置が境目になる

いちばん下の行が、実は強い手です。布がウエストのすぐ下で体を離れると、離れた位置そのものが境目として読まれます。 絞る必要も、留める必要もありません。

お腹まわりの見え方についてはウエストが寸胴に見える解消法も合わせてご覧ください。

素材別|絞ったときのギャザーの出方

同じ絞り量でも、素材でギャザーの出方が変わります。

素材ギャザーの寄り方適した絞り量
レーヨン混のとろみ素材細かく均等に散る6〜8cm
ポリエステルのジョーゼット細かく散る6〜8cm
テンセル・リヨセルなめらかに寄る6〜8cm
コットンのローン・ボイル細かいが立ちやすい4〜6cm
コットンのブロード数か所に束になる4〜6cm
リネン束になり、横シワが残る4cm前後
ポンチ・ダブルジャージーほとんど寄らず、面が押される4cm前後
ローゲージのニット伸びて戻らないことがある絞らない手を選ぶ
デニム・厚手のツイルほぼ寄らない。折れる絞らない手を選ぶ

落ちる素材ほど多く絞れます。 張りのある素材で強く絞ると、ギャザーが束になって、その位置に体積が生まれます。素材が硬いほど、絞らない手(羽織り、重ね着、切り替え)に寄せるのが安全です。

骨格タイプ別|同じ位置でも効き方が違う

骨格タイプ起きやすいこと触るところ
ストレート胴に厚みがあり、絞ると上下に布が逃げやすい絞り量を4〜6cmに抑え、素材を落ちるものに
ウェーブウエスト位置が高く、標準の切り替えだと低く感じる位置をみぞおちから下8〜11cmに上げる
ナチュラル骨が張って、絞った布が骨で止まる絞らない手(羽織り、重ね着)に寄せる

どれも傾向です。実際に鏡で見た印象を優先してください。

場面別|どこまで使えるか

場面向く方法避けたほうがよい方法
職場(オフィス)切り替え、羽織りの前、タック大きなリボン、色の強いスカーフ
職場(来客あり)切り替え、羽織りの前ドロスト、腰で結ぶシャツ
冠婚葬祭(式典)切り替え、共布のサッシュドロスト、カジュアルなベスト
会食・食事の席切り替え、羽織りの前強く絞る方法(座ると苦しい)
休日の外出どれでも──
長時間の移動切り替え、羽織りの前バックリボン(背中に当たる)
屋外・気温の高い日切り替え、ドロスト重ね着

式典と職場では、位置が動かない方法が有利です。 長時間直せない場面では、切り替えのある型か、羽織りの前を留める方法に寄せてください。

季節別

季節使いやすい方法理由
羽織りの前、共布のリボン薄手の羽織りが自然に着られる
初夏〜盛夏切り替え、ドロスト、バックリボン重ね着ができない。ワンピース単体で完結させる
晩夏〜初秋切り替え、共布のリボン同上。羽織りは透ける素材なら可
重ね着(ベスト)、羽織りの前上に1枚足せる季節
重ね着、羽織りの前厚みが出るので、絞る手より足す手が向く

夏がいちばん手が限られます。重ね着も羽織りも使えないので、ワンピース側の構造(切り替え、ドロスト、バックリボン)で決まります。 夏用のワンピースを選ぶときは、この点を買う前に確認してください。

試着室で見る6項目

見るところ確認方法判定
位置肋骨の下端から手のひらで下へ測る8〜14cmに境目が来ているか
絞り量絞った状態でその高さを一周測る体の周径から4〜8cm引いた値か
布の逃げ真横から見る絞った位置のすぐ上下が膨らんでいないか
結び目の位置真正面から見る前中心に厚みが出ていないか
座ったとき座って真横を見る絞った位置が食い込んでいないか
腕を上げたとき両手を頭の上に境目が上にずれていかないか

3番と5番は、立っているだけでは分かりません。布が逃げるのは、絞ったあと数分たってからです。 試着室では、絞ってから一度座って、立ち上がってもう一度見てください。

それでもうまくいかないときの直し方

起きていること原因直し方
絞ったのに太く見える絞りすぎて布が上下に逃げている絞り量を4〜6cmに戻す
胴が長く見える位置が低いみぞおちから下8〜14cmに上げる
上半身が詰まって見える位置が高すぎる14〜20cmに下げる
結び目が正面で目立つ前中心で結んでいる横か後ろにずらす
ギャザーが一か所に集まる素材が張るもの絞らない手に替えるか、絞り量を4cmに
動くと位置がずれるリボンやドロストが体に固定されていない切り替えのある型か、羽織りの前に替える
境目はできたが脚が短く見える境目より下の縦の距離が足りない靴とワンピースの明度を近づける
全体が筒に見えたまま境目が2か所以上ある1か所に絞る。羽織りの前かリボンのどちらかに
座ると苦しい絞り量が過剰か、位置がみぞおちに近い位置を下げ、絞り量を減らす
上半身だけ大きく見えるようになった重ね着で上に面が増えた羽織りの前を留める方法に替える

年代別|変わることと変わらないこと

位置と絞り量の数値は年代で変わりません。変わるのは、素材と装飾の量です。

年代変わること変わらないこと
20代リボンの分量を多くしても軽く見える位置8〜14cm、絞り量4〜8cm
30代素材の質が印象に出はじめる同上
40代光沢と結び目の大きさが目立ちやすくなる同上
50代締めつけの跡が布に残りやすくなる。絞らない手が向く同上
60代以上着脱のしやすさが選択条件に入る。切り替え型が向く同上

よくある誤解

よく聞く話実際に起きていること
ウエストマーク=細く締めること締めることではなく、境目を1か所示すこと
締めるほど細く見える8cmを超えると布が上下に逃げて厚みになる
ベルトがないとウエストマークはできない羽織りの前、重ね着、切り替えでも同じ仕事ができる
お腹が気になるならウエストマークは避ける絞らない手が3つある。むしろ境目がないほうが筒に見える
太いベルトのほうが安定する幅が7cmを超えると帯として読まれ、胴の高さを取る
位置は「くびれ」に合わせるくびれの位置は日によって動く。みぞおちからの距離で決める
ドロストは楽だが体型が出ないひもの位置が低いと、胴が長く見える。位置は選ぶ必要がある
重ね着すれば必ず境目ができる着丈が腰まで届くと、境目は胴の厚い位置に出る

まとめ

ワンピースのウエストマークをベルト以外でつくるとき、決めるのは2つだけです。

  • 位置。 みぞおちから下8〜14cm。くびれを探すのではなく、肋骨の下端から測る
  • 絞り量。 一周で4〜8cm分。9cmを超えると布が上下に逃げて、絞った意味が消える

方法は8つあります。

  • 共布のリボン(幅3〜5cm、結び目は前中心を外す)
  • ドロスト(ひもの位置が8〜14cmにある型を選ぶ)
  • 切り替え(縫い目が8〜20cm。位置が動かないので式典や職場に向く)
  • 羽織りの前を1点留める(体に触れずに境目ができる)
  • 短丈トップス・ベストを重ねる(着丈で境目の高さを決める)
  • バックリボン(前面をフラットに保てる)
  • タック・ダーツ(布を畳んで細くする。絞らない)
  • スカーフ(色を足したいとき。色は近づける)

このうち羽織りの前と重ね着は、体に一切触れません。 お腹まわりを締めたくない方は、ここから試してください。

境目が1か所、正しい高さにあれば、それでウエストマークは成立します。締めつける必要はありません。

関連記事

— メグラシ編集部

よくある問い

Q. ワンピースのウエストマークをベルト以外でつくるには、何が使えますか?
大きく5系統あります。共布のリボンやサッシュを結ぶ、ドロスト(ひも)を引く、切り替えのある型を選ぶ、羽織りの前を1点だけ留める、短丈のトップスやベストを重ねる。このほかにバックリボン、タックの並び、前立てのボタン列でも境目はつくれます。どれも「締める」のではなく「境目を1か所示す」という仕事をしています。
Q. ウエストマークの位置は、どこに置けばいいですか?
みぞおち(肋骨の下端)から下8〜14cmです。ここが多くの方でいちばん細い位置にあたります。これより上だと上半身が短く見え、これより下だと胴のいちばん厚い位置を横切ります。自分の体で確かめるには、鏡の前で手のひらを脇腹に当てて上下に動かし、いちばんへこむ高さを探してください。そこが基準です。
Q. どのくらい絞れば「ウエストマークになった」と言えますか?
一周で4〜8cm分です。ウエスト周径70cmの方なら、その位置の布まわりを62〜66cmに収めるということです。この程度で、外形に上下の境目が現れます。10cmを超えて絞ると、余った布が上下に逃げて、絞った位置のすぐ上と下に厚みが出ます。締めるほど細く見えるわけではありません。
Q. お腹まわりが気になるので、絞りたくありません。方法はありますか?
あります。絞らずに位置を示す手が3つあります。羽織りの前を1点だけ留める、短丈のトップスを重ねて裾の高さで境目を出す、前立てやボタンの列が縦に並ぶ型を選ぶ。どれも体を締めつけずに、外形の上に境目の情報だけを置きます。お腹に布が触れないので、厚みが足されることもありません。
Q. リボンの幅は何cmが扱いやすいですか?
3〜5cmです。1〜2cmの細いひもは、線としては見えますが体に食い込んで段差をつくります。7cm以上になると、リボンそのものが面になって胴の高さを取り、上下の境目というより中間の帯として読まれます。共布のサッシュはたいてい4〜6cmで作られていて、これはこの範囲に収まる設計です。
Q. ドロストのワンピースは、どこを見て選べばいいですか?
ひもが縫い付けられている高さです。ドロストの位置は動かせないので、その高さが自分のウエストと合っているかがすべてです。試着のときに、ひもの位置がみぞおちから下8〜14cmに来ているかを確かめてください。ここが腰骨のあたりまで下がっている型は、引いても境目が低い位置にできるので、胴が長く見えます。
Q. 羽織りの前を閉めるやり方で、本当にウエストマークになりますか?
なります。羽織りの前身頃の縁が2本の縦の線になり、その2本の間隔がいちばん狭くなる高さが、境目として読まれます。ボタン1つだけを、みぞおちから下8〜14cmの位置で留めてください。全部留めると縦の線が消えて筒になります。1点だけ、というのが条件です。
Q. ウエストマークをすると、かえって太って見えることがあります。なぜですか?
絞りすぎて布が上下に逃げているか、位置が低すぎるかのどちらかです。絞りすぎると、絞った位置の上下にギャザーが集まって厚みになります。位置が低いと、胴のいちばん厚い高さを横線が走って、そこが幅として読まれます。絞る量を一周4〜8cmに戻し、位置をみぞおちから下8〜14cmに上げると、たいてい解決します。

— メグラシ編集部

Next Read·次に読みたい3記事
手持ちのボトムスを平置きにして、裾幅と丈を測っている場面Pick
着こなす

40代の下半身|同じ服が重く見えるのは服側の条件が動いたから

「痩せて見える服 40代」「下半身太り コーデ」と検索した方へ。同じ服が前より重く見えるとき、動いているのは体だけではありません。丈・落ち感・ウエスト位置・裾幅という服側の標準が、この数年で変わっています。まず手持ちのボトムスを平置きにして、気になっているのが腰の張りか、太ももの幅か、膝下の形かを特定する手順を置きました。そのうえで、場所ごとに縦の線をどこへ通し、ゆとりをどこへ置くかを数値で整理します。黒一色・ロング丈・ゆったりした形が逆に働く条件も表にしています。

続きを読む
体の線に沿うパンツで体型のバランスを整えた装い
着こなす

どこからがタイトな服か|バスト+4cm・ヒップ+2cmが境目

タイトかどうかは、ゆとり量(服の仕上がり寸法−自分のヌード寸法)が何cmかで決まります。測るのはバスト・ウエスト・ヒップの3か所。バストのゆとり0〜4cmがタイト、4〜8cmがタイト目、ヒップは0〜2cmがタイト。測り方の手順、境目の表、境目に乗ったときにどちらで扱うかを先に置きました。そのうえで部位別の寸法、タイトとタイト目の違い、フィットやスキニーとの使い分け、似合う骨格の条件、体の線が出るのが苦手なときに何を変えるかまで。

続きを読む

For Fun

性格は、 服に出てる?

ファッション嗜好と性格を組み合わせた16タイプ診断。軽やかに自分の傾向を知る入口として。

16タイプ診断を受ける

無料 / 数分で完了 / airClosetサイト

あわせて読みたい

どこからがタイトな服か|バスト+4cm・ヒップ+2cmが境目

着こなす

どこからがタイトな服か|バスト+4cm・ヒップ+2cmが境目

タイトかどうかは、ゆとり量(服の仕上がり寸法−自分のヌード寸法)が何cmかで決まります。測るのはバスト・ウエスト・ヒップの3か所。バストのゆとり0〜4cmがタイト、4〜8cmがタイト目、ヒップは0〜2cmがタイト。測り方の手順、境目の表、境目に乗ったときにどちらで扱うかを先に置きました。そのうえで部位別の寸法、タイトとタイト目の違い、フィットやスキニーとの使い分け、似合う骨格の条件、体の線が出るのが苦手なときに何を変えるかまで。

メグラシ編集部読了 16分
40代の下半身|同じ服が重く見えるのは服側の条件が動いたから

着こなす

40代の下半身|同じ服が重く見えるのは服側の条件が動いたから

「痩せて見える服 40代」「下半身太り コーデ」と検索した方へ。同じ服が前より重く見えるとき、動いているのは体だけではありません。丈・落ち感・ウエスト位置・裾幅という服側の標準が、この数年で変わっています。まず手持ちのボトムスを平置きにして、気になっているのが腰の張りか、太ももの幅か、膝下の形かを特定する手順を置きました。そのうえで、場所ごとに縦の線をどこへ通し、ゆとりをどこへ置くかを数値で整理します。黒一色・ロング丈・ゆったりした形が逆に働く条件も表にしています。

メグラシ編集部読了 18分
ビビッドカラーが似合わない|服に顔が負ける理由と彩度・面積の決め方

着こなす

ビビッドカラーが似合わない|服に顔が負ける理由と彩度・面積の決め方

ビビッドカラー(ビビットカラー)が似合わない理由を、彩度の高さ・面積・顔からの距離の3点から解説。パーソナルカラー4シーズン別に耐えられる彩度の上限、原色と蛍光色とビタミンカラーの違い、服に顔が負けるときに起きていること、上品に収める面積の配分と顔から離す方法まで編集部が整理しました。

メグラシ編集部読了 15分
ショートヘアに可愛い服が似合わない|首元の余白で決まる

着こなす

ショートヘアに可愛い服が似合わない|首元の余白で決まる

ショートヘアにすると可愛い系の服だけが浮いて見える——その正体は髪が覆っていた首と肩の余白です。毛先の最下点、耳下から肩先までの距離、襟の最上点、袖のふくらみの位置、甘い色の重心。鏡の前で自分で測れる5つの数字で、髪を伸ばさずに甘い服を成立させる条件を編集部が整理しました。

メグラシ編集部読了 11分
ワイドパンツが似合わないと感じるとき|裾幅・股上・落ち感の境目

着こなす

ワイドパンツが似合わないと感じるとき|裾幅・股上・落ち感の境目

「ワイドパンツが似合わない」のは体型ではなく、5つの寸法のどれかが外れているだけです。裾幅と靴の甲の見え方、床からの余り、股上とウエスト位置、腰まわりのゆとり、生地の落ち感。自分で測れる基準で成立する条件と外れる条件を分け、どちらとも取れるときの決め方まで編集部が整理しました。

メグラシ編集部読了 13分
ぽっちゃりのロングスカート選び|効いているのは丈・広がり・素材の3つ

着こなす

ぽっちゃりのロングスカート選び|効いているのは丈・広がり・素材の3つ

ぽっちゃり体型でロングスカートを選ぶとき、効いているのは丈・広がり・素材の3つです。裾が床から何cmで終わるか、裾まわりは何cmか、布は落ちるか張るか。体積のある体型でスカートの外形がどう決まるかを、寸法の表で整理しました。丈だけを長くしても解決しない理由、広がりを出す高さ、素材別の必要な裾まわり、形別・骨格別・身長別の分岐、試着室での確認手順までまとめています。

メグラシ編集部読了 19分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

スタイリストがあなたの骨格・好みをヒアリング、季節に合わせたコーデを毎月お届けします。

まずは無料で試してみる

月額制 / 自宅で試着 / 返却時のクリーニング不要 / 送料込