骨格ストレートの夏服コーデを10月まで|残す服と重ねる1枚の厚み

**クローゼットの夏服を、いま3枚だけ出してみてください。**そのうち、10月に着ても浮かないのはどれでしょうか。
骨格ストレートの夏服は、9月の終わりから10月にかけて、**まだ着られる服と、もう浮く服に分かれます。**分かれ目は流行でも色でもありません。生地が光を通すか、襟ぐりがどこまで深いか、袖がどこで終わるか。この3つの寸法です。
夏の素材と形そのものは骨格ストレート×夏コーデに、秋服を新しく選ぶときの厚みと枚数は骨格ストレートの秋服にまとめてあります。この記事は、そのあいだの数週間、手持ちの夏服をどう扱うかだけを扱います。
結論:夏服は「光」「襟ぐり」「袖」の3つで残すか仕舞うかが決まる
先に、よくある夏服を3つに分けておきます。自分の夏服がどこに入るかは、次の章から寸法で確かめます。
| 夏服 | 10月まで残す | 条件つきで残す | 仕舞う |
|---|---|---|---|
| ハリのある綿の白シャツ | ○ | ― | ― |
| 目の詰まった半袖のVネックニット | ○ | ― | ― |
| センタープレスの薄手パンツ | ○ | ― | ― |
| 厚手の綿のタイトスカート | ○ | ― | ― |
| クルーネックの厚手Tシャツ | ― | 上に1枚重ねる | ― |
| ハリのあるリネンのシャツ | ― | 光を通さないものだけ | ― |
| 半袖のシャツワンピース | ― | ジャケットを重ねる | ― |
| ノースリーブのブラウス | ― | ニットの内側に着る | ― |
| 透ける柔らかいブラウス | ― | ― | ○ |
| とろみのある薄手のキャミソール | ― | ― | ○ |
| 柔らかいリネンのワイドパンツ | ― | ― | ○ |
| 生成りの薄いガーゼのシャツ | ― | ― | ○ |
「仕舞う」に入った服も、捨てる必要はありません。この時期の服と並べたときに、薄さだけが目立つ服という意味です。来年の夏にまた出してください。
まず手持ちの夏服を3つの寸法で測る
分け方に使うのは、次の3つです。どれも家の中で、1枚につき30秒ほどで測れます。
- 光を通すか……生地を窓にかざして、裏から指を当てたときに指の輪郭が見えるか
- 襟ぐりの深さ……着たときに、鎖骨のあいだのくぼみから襟ぐりの底まで何cmあるか
- 袖の終わる位置……腕を下ろしたときに、袖口が肘から上に何cmで終わるか
3つとも「秋の側」に入れば残す服、1つだけ外れれば条件つき、2つ以上外れれば仕舞う服です。
| 寸法 | 秋の側(残す) | 境目 | 夏の側(仕舞う) |
|---|---|---|---|
| 光を通すか | 指の輪郭が見えない | 輪郭がぼんやり見える | 指の色と形がはっきり見える |
| 襟ぐりの深さ | くぼみから0〜6cm | 7〜9cm | 10cm以上 |
| 袖の終わる位置 | 肘の上3cm以内か、肘より下 | 肘の上4〜7cm | 肘の上8cm以上・ノースリーブ |
| 手で握ったあとのシワ | 3秒以内に戻る | 5秒ほどで戻る | 戻らずに残る |
| 生地の表面 | ハリがあって平ら | 少し凹凸がある | とろみがあって体に沿う |
測り方①|生地を光にかざして、指の輪郭が見えるか
晴れた日の窓に向かって、夏服の生地を1枚だけ広げます。裏側から手のひらを当てて、表から見てください。
指の形と肌の色がはっきり見えるなら、その生地は光を通す夏の側です。秋の服は光を通さないものがほとんどなので、並んだときに透け感の差がそのまま季節の差として読まれます。
ぼんやり影が見える程度なら、境目です。この服は、上に1枚重ねれば残せます。影もほとんど見えないなら、秋の側に入ります。
| 裏から当てた手の見え方 | 判定 | 10月の扱い |
|---|---|---|
| 指の形も肌の色もはっきり見える | 夏の側 | 仕舞うか、ニットの内側に回す |
| 指の形は見えるが色は薄い | 夏の側寄り | 上に厚い1枚を重ねる日だけ使う |
| 手の影がぼんやり分かる | 境目 | 上に1枚重ねれば残せる |
| 影がうっすら分かる程度 | 秋の側寄り | 最高気温24℃以上なら1枚で着る |
| 何も見えない | 秋の側 | 10月いっぱい1枚でも使える |
曇りの日や夜に測ると、光が弱くて透けが小さく出ます。晴れた日の日中、窓ガラスから30cmほど離して測ると、日によってぶれません。白や生成りの服は色の濃い服より透けやすいので、同じ生地の厚みでも一段夏の側に寄せて判定してください。
測り方②|襟ぐりの深さを、鎖骨のくぼみから測る
夏服を着て、鏡の前に立ちます。鎖骨のあいだのくぼみに定規の端を当てて、襟ぐりの底までを測ってください。
骨格ストレートは首から胸にかけて厚みがあり、胸の位置が高めの人が多い体です。**襟ぐりが10cm以上深いと、胸の上の面が大きく出ます。**夏は涼しさとして読まれる面ですが、秋は周りの人の首元が詰まってくるので、開いている面だけが季節からずれて見えます。
深さ0〜6cmなら、秋も1枚で着られます。V字の深さそのものの決め方は骨格ストレートのVネックに詳しくあります。
測り方③|袖の終わる位置を、肘から測る
腕を体の横に下ろして、肘の骨の位置に指を置きます。そこから袖口までの長さを測ってください。
**肘の上3cm以内で終わる袖は、秋に入っても使えます。**二の腕のいちばん太いところを越えた位置で袖が終わるので、腕の線がまっすぐ続いて見え、上に何かを羽織ったときに袖がもたつきません。
肘の上8cm以上で終わる短い袖や、ノースリーブは、上に羽織るものが必須です。羽織る前提なら、中の袖は短いほど重ねやすくなります。
骨格ストレートで、夏服が秋に浮きやすい理由
骨格ストレートは、体に厚みがあり、肌にハリがある体です。夏はこのハリが、薄い布をきれいに張らせます。
ところが秋になると、周りの人の服が厚くなっていきます。**同じ薄い布でも、隣に厚い布があると「薄い」という差が目に入るようになります。**骨格ストレートは体の面が大きく読まれるので、薄い布が面を広く覆うほど、この差が大きく出ます。
逆に言えば、面の大部分を秋の厚みで覆えば、夏服が一部に残っていても季節はずれて見えません。残す服と重ねる服の分け方は、この考え方から出てきます。
目安にするのは、正面から見た上半身の面のうち、夏服が見えている割合です。半分以上が夏服なら夏の側、3分の1以下なら秋の側に読まれます。前を開けたカーディガンなら、夏服が見えるのは胸の前の縦の帯だけなので、3分の1以下に収まります。ボタンを全部留めた短い丈の羽織りだと、裾から下の夏服が大きく見えて、割合が半分近くまで戻ることがあります。重ねたら鏡から2m離れて、この割合を一度だけ確かめてください。
残す夏服①|ハリのある綿の白シャツ
骨格ストレートの夏服でいちばん長く使えるのが、ハリのある綿の白シャツです。光を通さず、襟が首元に沿って立ち、肩の縫い目が肩先に合っていれば、10月いっぱい使えます。
秋は、このシャツを「中に着る服」と「羽織る服」の両方に回せます。中に着るならVネックのニットから襟を出し、羽織るなら厚手のTシャツの上にボタンを開けて着ます。どちらの着方でも、胸の前に縦の線ができるので、上半身の厚みより縦の線が先に読まれます。
袖が長いシャツなら、手首の骨の上で1回だけ折り返してください。2回以上折ると、折り返しの厚みが腕の途中で横の線になります。
白シャツを秋まで残せるかは、次の5か所で見分けられます。
| 見る場所 | 秋まで残せる | 夏のうちに仕舞う |
|---|---|---|
| 生地 | 光を通さない、ハリのある綿 | 透ける薄い綿やガーゼ |
| 襟 | 首に沿って立ち、倒れない | 洗ううちに襟先が丸まって寝る |
| 肩の縫い目 | 肩先の骨から1cm以内 | 肩先から3cm以上落ちる |
| 着丈 | 腰骨の下5cm前後 | お尻が全部隠れるほど長い |
| 袖 | 長袖か、肘の上3cm以内の半袖 | 肘の上8cm以上の短い袖 |
着丈が長いゆったりした白シャツは、夏は風を通す服として便利でも、秋に上から羽織りを重ねると、羽織りの裾からシャツの裾が大きくはみ出します。このタイプは羽織る側に回して、中には着ないほうが整います。
残す夏服②|目の詰まった半袖のVネックニット
夏のニットのうち、目が詰まっていて、裏から指の輪郭が見えないものは秋の入り口に向いています。半袖でも、生地の表面が平らでハリがあれば、秋の服と並べて浮きません。
1枚で着るのは、最高気温が24℃以上の日までにしてください。それより涼しい日は、上にジャケットを重ねます。ジャケットの内側にニットのVが見えると、Vとラペルの線が2重になり、首元がすっきり見えます。
同じ半袖ニットでも、襟ぐりが丸く詰まったクルーネックは扱いが一段難しくなります。首元に丸い面ができ、その上に羽織りを重ねると、首元の厚みが2段に重なるからです。クルーネックの半袖ニットを残すなら、羽織りは前を開けたカーディガンかシャツにして、スタンドカラーの羽織りのように首元まで詰まるものは避けてください。
ニットの編み目の選び方そのものは骨格ストレートのニットにまとめてあります。
残す夏服③|センタープレスのパンツとタイトスカート
ボトムスは、トップスより長く夏服を使えます。脚は上半身ほど面が大きく読まれないので、薄さの差が目立ちにくいからです。
とくに残しやすいのは、センタープレスの入ったパンツと、厚手の綿のタイトスカートです。どちらも縦の線がはっきりしていて、生地が体から少し離れて落ちるので、秋のトップスと合わせても質感の差が出にくくなります。
パンツの幅と丈の決め方は骨格ストレートのパンツに、タイトスカートの丈は骨格ストレートのタイトスカートにあります。
仕舞う夏服|透ける・とろみ・柔らかいリネン
次の3つに当てはまる夏服は、この時期は仕舞うほうに回します。
- 透ける柔らかいブラウス……光を通すうえに、布が体に沿って落ちるので、上半身の面がそのまま薄い布で覆われます
- とろみのある薄手のキャミソール……1枚で着ると、肩と胸の上の面が大きく開きます
- 柔らかいリネンのワイドパンツ……布が脚に沿わずに揺れる服で、秋の靴と合わせると、裾まわりだけが夏のまま残ります
**ただし、ノースリーブのブラウスでも、光を通さず襟ぐりが浅いものは、ニットの内側に着る服として残せます。**仕舞うかどうかは、アイテムの名前ではなく寸法で決めてください。
上に重ねる1枚は、夏服の生地の2倍以上の厚みにする
夏服を秋まで使う日は、上に重ねる1枚の厚みがいちばん大事です。目安は、下の夏服の生地の2倍以上。指でつまんで、2枚を比べてください。
重ねる1枚が薄いと、薄い布が2枚重なるだけになり、面はやはり薄く見えます。厚みの差がはっきりあると、外側の厚い面が季節を決めて、内側の夏服は「秋の服の中に見える一部」として読まれます。
| 下の夏服 | 重ねる1枚 | 厚みの目安 | 重ね方 |
|---|---|---|---|
| 綿の白シャツ | ハイゲージのVネックカーディガン | シャツの2倍 | カーディガンのボタンは下2つだけ留める |
| 綿の白シャツ | ウールのジャケット | シャツの3倍以上 | シャツの襟をラペルの内側に入れる |
| 半袖のVネックニット | ウールのジャケット | ニットの2倍以上 | ジャケットのボタンを外す |
| 厚手のクルーネックTシャツ | 厚手の綿シャツ | Tシャツの2倍 | シャツを前開きで羽織る |
| 厚手のクルーネックTシャツ | ミドルゲージのカーディガン | Tシャツの2倍以上 | 前を開けて羽織る |
| ノースリーブのブラウス | 目の詰まったVネックニット | ブラウスの3倍以上 | ブラウスはニットの内側に着る |
| 半袖のシャツワンピース | ウールのジャケット | ワンピースの3倍以上 | ワンピースのウエストにベルトを通す |
| センタープレスの薄手パンツ | 厚手のニット(上に着る) | 上下の厚みを近づける | ニットの裾は腰骨の高さで止める |
| 厚手の綿のタイトスカート | ハイゲージのタートルネック | スカートと同じくらい | ニットの裾をスカートに入れる |
| リネンのシャツ(ハリのあるもの) | ウールのカーディガン | リネンの2倍以上 | シャツの裾を外に出さない |
重ねる1枚①|ハイゲージのVネックカーディガン
いちばん使いやすいのは、目の細かいハイゲージのVネックカーディガンです。骨格ストレートは、ハリのある平らな編み地を着ると体の面がきれいに整います。
前を全部開けると、胸の前に縦の線が2本できます。ボタンを下の2つだけ留めると、V字が深くなって首元が縦に長く見えます。どちらでも構いませんが、**全部のボタンを首元まで留めるのは避けてください。**丸く詰まった首元に厚みが重なり、上半身がひとつの大きな面として読まれます。
カーディガンの着方の段階はカーディガンコーデ秋でも扱っています。
重ねる1枚②|ウールのジャケット
夏服を10月まで使うなら、**ウールのジャケットが1枚あると、組み合わせがいちばん広がります。**白シャツ、半袖ニット、シャツワンピース、どれの上にも重ねられます。
選ぶときは、肩の縫い目が肩先の骨から1cm以内に来るもの、ラペルの幅が6〜8cmのものにしてください。肩が落ちるジャケットは、骨格ストレートの肩の張りと合わずに、肩先に余った布が溜まります。
ジャケットの下に夏服の半袖を着る日は、袖を通したときに中の袖口がジャケットの袖の中でもたつかないか、腕を前に伸ばして確かめてください。
| 見る場所 | 夏服と合わせやすい | 夏服と合わせにくい |
|---|---|---|
| 肩の縫い目 | 肩先の骨から1cm以内 | 肩先から2cm以上落ちる |
| ラペルの幅 | 6〜8cm | 5cm以下の細いもの・10cm以上の太いもの |
| 着丈 | 腰骨が隠れる程度 | ウエストより上で終わる短い丈 |
| ボタンの位置 | いちばん上のボタンがみぞおちの高さ | 胸の上で留まる高い位置 |
| 生地 | 表面が平らで目の詰まったウール | 毛足の長い起毛素材 |
| 裏地 | 袖まで裏地がある | 裏地が無く、夏服の袖と擦れる |
袖に裏地があるかどうかは見落としやすい場所です。裏地があると、中の半袖やシャツの袖がジャケットの中で引っかからずに通り、腕を動かしたときに袖口がずれません。
重ねる1枚③|厚手のシャツを羽織る
ジャケットほどきちんとしたくない日は、厚手の綿シャツを前開きで羽織る着方が向いています。厚手のTシャツの上にボタンを全部外して羽織り、袖は手首の骨の上で1回だけ折ります。
シャツの前立てが縦の線を作るので、Tシャツの横に広がる面が2つに割れます。シャツの生地は、下のTシャツの2倍以上の厚みにしてください。同じくらいの厚みだと、2枚が1枚のように重なって見え、面が割れません。
夏服を「中に着る服」に回すという選び方
最高気温が20℃を下回る日が増えてきたら、夏服は外に出す服から、中に着る服へ役割を替えます。
- ノースリーブのブラウスは、Vネックのニットの内側に着て、首元のVから襟ぐりだけをのぞかせる
- 半袖の白シャツは、ニットの内側に着て、襟と裾を少しだけ出す
- キャミソールは、深いVネックのニットの内側に着て、Vの底を浅くする役にする
こうすると、夏服の役目は「見える面」ではなく「首元と裾の縁」になります。縁だけなら、薄い生地でも秋の服の中で浮きません。
| 中に回す夏服 | 外に着るもの | 見せる縁 | 見せる幅 |
|---|---|---|---|
| ノースリーブのブラウス | 深めのVネックニット | 襟ぐりの縁 | 1〜2cm |
| 半袖の白シャツ | クルーネックのニット | 襟と裾 | 襟は全部、裾は2〜3cm |
| 半袖の白シャツ | Vネックのニット | 襟だけ | 襟を外に出す |
| キャミソール | 深いVネックのニット | Vの底の縁 | 1cm前後 |
| 薄手のTシャツ | 厚手のシャツ(前を開けて羽織る) | 首元と前の面 | 前の面は幅10cmほど |
| 薄手のタートルネック | 半袖のシャツワンピース | 首と手首 | 袖口から手首まで |
**見せる縁が2か所を超えると、中の夏服が「見える面」に戻ります。**襟と裾、あるいは首と手首、というように2か所までにしてください。
色で秋に寄せる|夏服の色は1色だけ残す
夏服を残すときは、夏の色を1色だけにして、ほかを秋の色にすると、全体が秋の側に読まれます。
| 夏服の色 | 合わせる秋の色 | 置く場所 |
|---|---|---|
| 白 | 紺・こげ茶・深い緑 | 羽織りとボトムス |
| 生成り | 茶・深いえんじ | ボトムスと靴 |
| 水色 | 紺・グレー | 羽織り |
| 薄いピンク | ボルドー・チャコール | ボトムス |
| 黄色 | 深い緑・焦げ茶 | 羽織り |
| 薄いベージュ | 黒・こげ茶 | 靴とバッグ |
| ミントグリーン | ネイビー・チャコール | ボトムス |
**夏の色を2色以上残すと、秋の色が入っても全体は夏に寄ったままです。**白シャツに水色のパンツ、という組み合わせは、上に紺のジャケットを重ねても、明るい面が2つ残ります。
足元と小物で秋に寄せる
上半身が夏服のままでも、足元と小物を替えるだけで季節の読まれ方は大きく動きます。見る人の目は、全身のいちばん下といちばん端に、季節の手がかりを探すからです。
| 替える場所 | 夏のまま | 秋に寄せる |
|---|---|---|
| 靴 | サンダル・かごの靴 | 甲の覆われる革靴・ローファー |
| 靴下 | 素足 | 薄手の靴下・タイツ |
| バッグ | かご・麻の袋 | 硬い革のバッグ |
| ベルト | 細い編みのベルト | 幅2.5〜3cmの革ベルト |
| 時計・腕まわり | 細い布のバンド | 革か金属のバンド |
| アクセサリー | 貝・木の素材 | 金属・パール |
| 髪まわり | 高い位置のまとめ髪 | 下ろすか、低い位置でまとめる |
骨格ストレートは、硬くて表面が平らな小物が体の質感と合います。秋の小物も、その基準で選ぶと外れません。
最高気温で決める、夏服の使い方
月ではなく、その日の最高気温で使い方を決めると、朝に迷わずに済みます。
| 最高気温 | 夏服の使い方 | 重ねる1枚 |
|---|---|---|
| 27℃以上 | 夏服1枚で外に出る | 冷房用に薄手の羽織りを持つ |
| 24〜26℃ | 光を通さない夏服なら1枚 | 透ける夏服には1枚重ねる |
| 21〜23℃ | 夏服は重ねる前提 | カーディガンか厚手のシャツ |
| 18〜20℃ | 夏服は中に着る | ジャケットかミドルゲージのニット |
| 17℃以下 | 夏服は襟と裾の縁だけ | 厚手のニットと薄手のコート |
朝晩と日中の差が大きい日は、朝の気温で重ねる1枚を決めて、日中は脱いで手に持てる形にしておきます。脱いだときに下の夏服1枚で成立するかは、最初の3つの寸法で確かめておいてください。羽織りを足す気温の目安はジャケット・カーディガンは何度から?にもあります。
通勤の日と休日で、残す夏服を分ける
同じ夏服でも、着る場面で残し方が変わります。
| 場面 | 残しやすい夏服 | 重ねる1枚 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 通勤(きちんと) | 白シャツ・センタープレスのパンツ | ウールのジャケット | 中の袖が長袖か半袖かを揃える |
| 通勤(ゆるめ) | 半袖のVネックニット | ハイゲージのカーディガン | カーディガンの丈を腰骨までにする |
| 休日の街 | 厚手のTシャツ・タイトスカート | 厚手の綿シャツ | 靴を革靴にして季節を合わせる |
| 休日の遠出 | シャツワンピース | ジャケットかカーディガン | 冷えた時間に備えて1枚持つ |
| 屋内が中心の日 | ノースリーブのブラウス | 目の詰まったニット | 暖房の効いた室内で脱げる形にする |
通勤の日は、中に着る夏服の袖丈を、羽織りの袖丈と揃えて考えるのが要です。ジャケットを脱いだときに半袖になると、職場によっては印象が変わるので、脱ぐ予定がある日は長袖のシャツを選んでください。
休日は、通勤ほど袖丈を気にしなくて構いません。そのかわり、靴とバッグが季節を決める場所になります。上が半袖のTシャツでも、甲の覆われた革靴と硬い革のバッグなら、全身は秋の街に馴染みます。反対に、上を秋のニットにしても、足元がサンダルのままだと、全身の季節は夏に引き戻されます。出かける前に、玄関で靴を先に決めてから上を選ぶ順番にすると、組み合わせの迷いが減ります。
どちらとも取れるとき①|ストレートとウェーブの中間
骨格診断でストレートとウェーブの両方の特徴があると言われた人は、残す夏服の基準のうち、襟ぐりだけをウェーブ寄りに動かします。
ウェーブの特徴がある人は、首から胸にかけて薄めで、襟ぐりが深いと首元が寂しく見えやすくなります。この場合、襟ぐりの「秋の側」は0〜4cmまでにしてください。光と袖の基準は、ストレートと同じで構いません。
| 基準 | ストレート | 中間の人 | ウェーブ |
|---|---|---|---|
| 襟ぐりの秋の側 | 0〜6cm | 0〜4cm | 0〜3cm |
| 光を通すか | 指の輪郭が見えない | ストレートと同じ | 影が分かる程度まで可 |
| 袖の終わる位置 | 肘の上3cm以内 | ストレートと同じ | 肘の上5cm以内 |
| 重ねる1枚の厚み | 夏服の2倍以上 | 夏服の2倍 | 夏服の1.5倍程度 |
| 重ねる1枚の丈 | 腰骨まで | 腰骨の少し上 | ウエストまで |
どちらに近いかの見分け方は骨格ストレートかウェーブかにまとめてあります。中間の人は、首元だけウェーブ、それ以外はストレートと覚えておくと、服ごとに迷わずに済みます。
どちらとも取れるとき②|暑がりで、重ねたくない
10月になっても暑く感じる人は、上半身は夏服のまま、色と足元だけで秋に寄せてください。
- ボトムスを紺・こげ茶・チャコールのどれかにする
- 靴を甲の覆われる革靴にする
- バッグを硬い革のものにする
この3つで、上が夏服でも全体は秋の側に読まれます。そのうえで、冷房や夕方の冷えに備えて、薄手のカーディガンを1枚バッグに入れておきます。上に重ねないぶん、残す夏服は「光を通さない」の基準だけは必ず満たすものにしてください。
どちらとも取れるとき③|夏服がリネンばかり
夏の手持ちがリネン中心の人は、リネンを2つに分けます。
- ハリがあって光を通さないリネン……握って離したシワが3秒以内に戻るもの。10月半ばまで、ウールのカーディガンやジャケットの内側で使えます
- 柔らかく透けるリネン……この時期は仕舞うほうに回します
| 見分け方 | 残すリネン | 仕舞うリネン |
|---|---|---|
| 握って離したシワ | 3秒以内に戻る | 戻らずに残る |
| 光にかざしたとき | 指の輪郭が見えない | 指がはっきり見える |
| 生地の落ち方 | 肩から裾までまっすぐ落ちる | 体に沿って波打つ |
| 表面 | 目が詰まって平ら | 糸の太さがばらばらで粗い |
| 色 | 白・紺・黒・濃い茶 | 生成り・薄いベージュ |
ハリのあるリネンを残すときは、**上に重ねる1枚を必ずウールにしてください。**綿のカーディガンだとリネンとの質感の差が小さく、2枚とも夏の素材に見えます。ウールの表面の柔らかい光沢が入ると、リネンの乾いた表情が秋の中で落ち着きます。
どちらとも取れるとき④|夏服のシャツワンピースを残したい
シャツワンピースは面積が大きいので、1枚の判定がそのまま全身の季節になります。光を通さず、襟ぐりが浅く、袖が肘の近くまであるものなら、ジャケットを重ねて10月まで使えます。
ウエストにベルトを通して、上下を2つの面に分けてください。骨格ストレートは腰の位置が高めの人が多いので、ベルトは自分のウエストのいちばん細い位置に置くと、上半身と下半身の面の比が整います。ベルトの幅は2.5〜3cmで、硬い革のものが向いています。
買い足すなら、重ねる側の1枚だけにする
手持ちを分けてみて、重ねる1枚が足りないと分かったときは、夏服ではなく、重ねる側を1枚だけ足してください。夏服を秋向けに買い替えるより、重ねる1枚を1枚持つほうが、残せる夏服の数が増えます。
| 手持ちの「重ねる前提」の服 | 足す1枚 | その1枚で使えるようになる夏服 |
|---|---|---|
| 半袖の白シャツ・半袖ニットが多い | 紺のウールのジャケット | 白シャツ・半袖ニット・シャツワンピース |
| 厚手のTシャツが多い | 厚手の綿シャツ | Tシャツ全般・タンクトップ |
| ノースリーブが多い | 目の詰まったVネックニット | ノースリーブ・キャミソール |
| 色の明るい夏服が多い | こげ茶かチャコールのカーディガン | 白・水色・黄色の夏服 |
| ワンピースが多い | 腰骨丈のジャケット | 半袖と七分袖のワンピース |
選ぶ色は、手持ちの夏服の色と明るさの差がはっきりある濃い色にしてください。紺・こげ茶・チャコールのどれかなら、夏の明るい色の上に重ねたときに、外側の面が季節を決めてくれます。
よくある行き違い
**「夏服は9月いっぱいで全部仕舞うもの」。**月で決めると、まだ暑い日に着る服がなくなります。光・襟ぐり・袖の3つで分けると、10月まで使える夏服は思ったより多く残ります。
**「薄い服を2枚重ねれば秋っぽくなる」。**薄い布を2枚重ねても、面の薄さは変わりません。骨格ストレートは面が大きく読まれる体なので、重ねるなら外側は厚い1枚にしてください。
**「秋は夏服に秋色を足せばいい」。**夏の色が2色以上残っていると、秋の色を足しても全体は夏に寄ったままです。夏の色は1色だけにして、残りを秋の色で埋めます。
**「重ね着をすると着膨れする」。**着膨れするのは、同じ厚みのものを首元まで詰めて重ねたときです。外側を前開きにして縦の線を作れば、枚数が増えても面は割れて見えます。
10分で手持ちの夏服を分ける手順
- 夏服を全部出して、トップスとボトムスに分ける
- 1枚ずつ窓にかざして、指の輪郭が見えるものを別の山にする
- 残りを着て、鎖骨のくぼみから襟ぐりの底までを測る(10cm以上は別の山)
- 袖が肘の上8cm以上で終わるものを、「重ねる前提」の山にする
- 何にも当てはまらなかった山が「10月まで残す服」になる
- 「重ねる前提」の山の服ごとに、上に重ねる1枚を手持ちから選ぶ
- 透ける山の服は、ニットの内側に回せるものだけを残して、あとは仕舞う
**迷ったら、手順2の光だけで分けてください。**3つの寸法の中で、季節の差がいちばん大きく出るのが光です。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 骨格ストレートの夏服は、何月まで着ていいですか
- 月で決めるより、最高気温と生地で決めるほうが外れません。最高気温が27℃以上の日は、夏服1枚で出かけて構いません。24〜26℃の日は、光を通さない夏服なら1枚で、透ける夏服なら上に1枚重ねます。21〜23℃になったら、夏服は重ねる前提の服になり、20℃を下回ったら、ニットやジャケットの内側に着る服になります。手持ちの夏服を光にかざして、指の輪郭が見えるかどうかを先に確かめておくと、朝に迷わずに済みます。
- Q. リネンのシャツは秋も着られますか
- ハリがあって目の詰まったリネンなら、10月の半ばまでは使えます。見分けるには、シャツを光にかざして指の輪郭が見えるか、手で握って離したときにシワが3秒以内に戻るかを見てください。どちらも当てはまらない柔らかく透けるリネンは、秋の服と並ぶと薄さだけが目立つので、この時期は仕舞うか、ジャケットの内側に着る服に回します。上に重ねる1枚は、リネンの2倍以上の厚みがあるウールか、目の詰まったニットにしてください。
- Q. 重ね着をすると、上半身が厚く見えるのが気になります
- 骨格ストレートは上半身に厚みが出やすい体なので、薄い服を2枚重ねるより、厚みのある1枚を外側に置くほうが面が整います。重ねるときは、枚数ではなく首元と前立てで縦の線を作ってください。Vネックのカーディガンを開けて羽織る、ジャケットのボタンを外す、シャツを前開きで羽織る、の3つはどれも胸の前に縦の線が2本できるので、重ねた厚みより縦の線が先に読まれます。
- Q. 暑がりで、10月になっても重ね着をしたくありません
- 重ねずに秋に寄せるなら、夏服はそのままにして、色と足元だけを動かしてください。ボトムスを秋の濃い色にする、靴をサンダルから甲の覆われる革靴に替える、バッグを革の硬いものにする。この3つで、上が夏服でも全体は秋の側に読まれます。そのうえで、朝晩の冷えに備えて、薄手のジャケットかカーディガンを1枚、手に持つかバッグに入れておくと安心です。
— メグラシ編集部





