トップスの種類は4か所で分かれる|シャツ・ブラウス・カットソー・ニットの見分け方と名前

気になった一枚を探したくて検索してみたら、出てくる名前がばらばらだった。同じような形が、ある店ではシャツで、別の店ではブラウスで、さらに別の店ではカットソーになっている。
これは覚え方の問題ではありません。**トップスの名前は、ひとつの言葉ではなく4か所の組み合わせでできています。**組み合わせのどこを重く見るかが店によって違うので、同じ一枚に別の名前がつきます。
逆にいえば、その4か所さえ見れば、手元の一枚がどの系統なのかはその場で決まります。
結論:見るのは4か所だけ
トップスを分けているのは、次の4つです。
前が全部開くか、開かないか。布が織ってあるか、編んであるか。襟に硬い芯が入っているか、いないか。裾が直線か、前後でカーブしているか。
この4つの組み合わせで、売り場に並ぶ名前のほとんどが説明できます。素材の名前や色は、この4か所が決まったあとの話です。
早見表|12種のトップスと、4か所の答え
| 名前 | 前が開く | 布 | 襟の芯 | 裾 |
|---|---|---|---|---|
| シャツ | 開く | 織り | あり | 前後にカーブ |
| ブラウス | 開く | 織り | なし | 直線に近い |
| カーディガン | 開く | 編み | なし | 直線 |
| ジレ・ベスト | 開く場合が多い | どちらも | 場合による | 直線 |
| Tシャツ | 開かない | 編み | なし | 直線 |
| カットソー | 開かない | 編み | なし | 直線 |
| セーター | 開かない | 編み | なし | リブの帯 |
| プルオーバー | 開かない | どちらも | なし | 直線 |
| スウェット | 開かない | 編み | なし | リブの帯 |
| ポロシャツ | 途中まで開く | 編み | あり | 前後にカーブ |
| チュニック | どちらも | どちらも | 場合による | 直線 |
| タンクトップ | 開かない | 編み | なし | 直線 |
表の使い方は簡単です。手元の一枚を4か所見て、当てはまる行を探す。2行にまたがるときは、襟の芯の有無を優先してください。ここが、いちばん呼び名を分けている場所です。
織りと編みは、裾を3センチ引けば分かる
4か所のうち、いちばん見分けにくいのが織りか編みかです。ただし、確かめ方は3秒で済みます。
裾を両手でつまんで、横に3センチほど引いてみてください。すっと伸びて手を離すと戻るなら編み、ほとんど動かないなら織りです。
編んだ布は糸の輪がつながってできているので、引くと輪の形が変わって伸びます。織った布は縦糸と横糸が直角に組まれているので、糸そのものが伸びないかぎり幅は変わりません。
この違いは、着たときにそのまま出ます。**編みの布は体の動きに合わせて形が変わり、織りの布は形を保ったまま体から離れて落ちます。**同じ形に見える2枚で着心地が違うのは、たいていここです。
シャツとブラウスの境目|襟の芯と裾の形
どちらも前が全部開いて、織りの布でできています。分かれるのは残り2か所です。
襟の内側に硬い芯が入っていて、手を離しても襟が立ち上がるもの。そして裾が前後で長く、脇のところで短くなっているもの。この作りがシャツと呼ばれる傾向にあります。
芯がなく襟が肩のほうへ倒れ、裾が前後でほぼ同じ長さのものは、ブラウスと呼ばれることが多くなります。裾が直線なのは、外に出して着る前提の作りだからです。
ただし、この呼び分けに決まりがあるわけではありません。同じ一枚が店によって別の名前で並びます。探すときは、名前ではなく「襟の芯あり・裾カーブ」のように条件で絞るほうが確実です。
カットソーとニットの境目|編み目の大きさと、作り方
どちらも編んだ布ですが、作り方の段階が違います。
カットソーは、編んだ大きな布をパーツの形に裁ってから縫い合わせたものです。編み目が細かく、表面が平らに見えます。裾は切りっぱなしを折り返して縫ってあります。
セーターやニットは、身頃や袖の形そのものを編んで作ります。編み目が肉眼で数えられる大きさで、裾には編み込まれたリブの帯があります。
見分けるなら裾です。折り返して縫った線が1本走っていればカットソーの作り、帯状のリブが続いていればニットの作りになります。
前が開くかどうかで、できることが変わる
名前の系統を分けるだけでなく、日常の使い勝手もここで決まります。
前が全部開くものは、立ったまま数秒で脱げます。中に1枚着ていれば、そのまま羽織りとして使えるので、室内と屋外の温度差がある日に1枚で2役をこなします。
頭からかぶるものは、脱ぐのに両手と少しの場所が要ります。そのかわり、前に留め具の線が出ないので、上から重ねたときに厚みが出にくいという利点があります。
移動が多い日は前開き、重ね着の枚数が多い日はかぶるもの。この順で選ぶと、名前を気にせずに決められます。
肩の縫い目の位置で、同じ名前が別物になる
4か所で系統が決まったあと、着たときの印象をいちばん動かすのが肩の縫い目です。
肩の先端の骨の上に縫い目があるものは、そこで上半身の幅が決まります。骨より外に縫い目が落ちているものは、幅が縫い目の位置まで広がって、腕の付け根から布が垂れます。
同じ「シャツ」という名前でも、この2つは別の服です。前者は肩から下が縦に落ち、後者は肩の外側から斜めに落ちます。名前で探して届いたものが思っていたのと違うときは、たいていここがずれています。
確かめ方は簡単で、服を着て鏡を正面から見て、肩の骨の出っぱりと縫い目が同じ位置にあるかを見るだけです。
丈でさらに分かれる呼び名
同じ系統のなかでも、丈が変わると別の呼び名がつきます。
| 呼び名 | 裾の位置の目安 | どの系統にもつく |
|---|---|---|
| クロップド | ウエストより上 | カットソー・ニットに多い |
| レギュラー | 腰骨のあたり | すべて |
| チュニック | 太ももの中ほどより上 | ブラウス・カットソーに多い |
丈の呼び名は系統とは独立していて、組み合わせで使われます。クロップドのニット、チュニック丈のブラウス、という具合です。
探しているものが見つからないときは、系統の名前と丈の名前を分けて考えると当たりやすくなります。名前がひとつの言葉に見えていても、中では別々の情報が2つ入っています。
売り場で探すときの順番
名前から探すと外れるので、条件から絞るほうが早く着きます。
まず、前が開くかどうかを決めます。ここで売り場の半分が消えます。次に、織りか編みかを決めます。多くの場合、この2つは別の棚に分かれています。
そこまで来たら、残るのは襟と裾の2か所だけです。芯のある襟がいいのか倒れる襟がいいのか、裾は直線かカーブか。この順で見ていくと、名前を一度も使わずに目的の一枚にたどり着けます。
よくある行き違い
「ブラウスのほうがきちんとして見える」──きちんと見えるかどうかは、襟が立つかどうかと生地に張りがあるかで決まります。名前ではなく作りの側にあります。
「カットソーは部屋着寄り」──編み目の細かさと生地の厚みで幅があります。目が詰まっていて厚みのあるカットソーは、織りのブラウスと同じ場面で使えます。
「ニットは冬のもの」──編んであるかどうかと、糸の太さは別の話です。細い糸で薄く編んだものは、季節を問わず使えます。
「プルオーバーという種類がある」──プルオーバーは形の名前ではなく、頭からかぶって着るという着方の名前です。織りのものにも編みのものにも同じ言葉がつきます。
同じ名前でも、別物になるとき
4か所が同じでも、生地の厚みと張りで着たときの結果は変わります。
同じ「カットソー」でも、薄くてやわらかいものは体に沿って落ち、厚みがあって張りのあるものは体から離れた位置でまっすぐ下ります。前者は下に重ねる一枚として、後者は一枚で着るものとして使われます。
見分けるなら、裾を30センチほど持ち上げて手を離してください。1秒以内に元の位置まで下りるなら沿う生地、ゆっくり広がりながら戻るなら離れる生地です。この一手間で、同じ名前の2枚のどちらを買うかが決まります。
名前をもっと細かく見たいとき
4か所で系統が決まったあと、さらに細かい形の名前はそれぞれの図鑑にまとめてあります。
- 袖の形 → 袖の種類を図で見比べる
- 首まわりの開き → ネックラインの種類
- 羽織りもの → 上着の種類は丈と襟で見分ける
- 柄の名前 → 柄の種類を図で見比べる
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. シャツとブラウスは何が違うのですか
- 境目は襟の芯と裾の形にあります。襟の内側に硬い芯が入っていて立ち上がるもの、そして裾が前後で長くカーブしているものが、シャツと呼ばれることが多い作りです。芯がなく襟が柔らかく倒れ、裾が直線に近いものはブラウスと呼ばれる傾向があります。ただし呼び分けには幅があり、同じ一枚が店によって違う名前で並ぶこともあります。迷ったら、この2か所を見て自分の中で決めてしまうほうが早いです。
- Q. カットソーとニットはどう見分けますか
- どちらも編んだ布ですが、編み目の大きさが違います。目が細かくて表面が平らに見え、裁って縫ってあるものがカットソー、目が肉眼で数えられるほど大きく、身頃の形そのものを編んであるものがニットです。裾を見ると分かりやすく、切りっぱなしを折り返して縫ってあればカットソー、リブの帯が編み込まれていればニットの作りです。
- Q. 前が開くかどうかは、名前にどう関係しますか
- 前が開くものと開かないものでは、名前の系統そのものが変わります。前が全部開くのはシャツ・ブラウス・カーディガンの系統で、羽織って着るか前を留めて着るかを選べます。頭からかぶるのはカットソー・Tシャツ・セーター・プルオーバーの系統です。売り場で探すときも、この2つはたいてい別の場所に並んでいます。
- Q. チュニックとワンピースの境目はどこですか
- 下に別のボトムスをはく前提かどうかです。チュニックはトップスとして数えられる丈で、下にパンツやスカートを合わせます。おおよその目安として、裾が太ももの中ほどより上で終わるものがチュニック、膝に近づくものはワンピースとして扱われることが多くなります。境目はあいまいなので、丈の数字を見るのが確実です。
— メグラシ編集部





