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タイトスカートが回る・上がる|歩いて崩れるコーデの直し方

メグラシ編集部//読了 12分
駅の通路を歩きながら、灰色のニットに合わせたチャコールのタイトスカートの脇を指先で整えている女性の、胸元から膝までの着姿

**タイトスカートが歩くと崩れるとき、崩れ方は4つに分かれます。**回る・上がる・まとわりつく・前に寄る。それぞれ原因が違うので、どれが起きているかを先に見分けてください。

いちばん早い見分け方は、家の中で10歩歩いてから、脇の縫い目と裾の位置を鏡で見ることです。縫い目がずれていれば回る、裾が上がっていれば上がる。崩れ方が分かれば、直す場所はほとんど1か所に決まります。

タイトスカートは、体に沿う細い形のぶん、布の余りが少ないスカートです。余りが少ないということは、歩く動きを吸収できる布がないということでもあります。朝、鏡の前で立っているときは整っていても、駅まで歩くうちに、脚の動きがそのまま形に出てきます。

座ったときに裾が上がる問題はタイトスカートで座ると上がる裾で、上がり幅を測る方法から書いています。この記事は、歩いているあいだに崩れることだけを扱います。

結論:崩れ方は4つ。10歩で見分けて、1か所を直す

崩れ方見え方主な原因最初の直し方
回る脇の縫い目が前か後ろへずれるウエストの余り、裏地の滑り、バッグ余りを詰めるか、バッグの側を替える
上がる裾が膝の上へずり上がる歩幅と裾まわりが合わない歩幅を小さく、スリットのあるものに
まとわりつく布が脚に張りつく静電気、湿気裏地とタイツの素材を替える
前に寄る前に布がたまり、後ろが引っぱられる腰の位置が合わない、上の服の重さ穿く位置を合わせる、上を軽く

**4つを一度に直そうとしなくて構いません。**いちばん気になる崩れ方から1つ直して、もう一度10歩歩いてください。それで落ち着けば、ほかの崩れ方は起きていないか、気にならない程度です。

10歩歩いて確かめる|脇の縫い目と裾の位置

崩れ方は、歩いたあとにしか出てきません。家の中で、いつもの靴を履いて確かめます。

手順すること見るところ
1鏡の前で、脇の縫い目を体の真横に合わせる縫い目が腰の骨の真上にあるか
2裾の位置を、膝との距離で覚えておく膝のお皿の上端から何cmか
3いつもの歩幅で10歩歩いて戻る廊下か部屋の端から端まで
4鏡の前で脇の縫い目を見る前か後ろに何cmずれたか
5裾の位置を見る膝との距離が変わったか
6横を向いて、布が脚に張りついていないか見る太ももの前と、ふくらはぎの後ろ

**脇の縫い目が10歩で2cm以上ずれていれば、回っています。**裾が1cm以上上がっていれば、上がっています。どちらも1cm未満なら、歩いて崩れる問題は起きていないので、座ったときや、上の服との組み合わせを見てください。

家の中で確かめるときは、靴を履いて歩いてください。素足や室内履きでは、歩幅もかかとの着き方も外と違うので、崩れ方が出にくくなります。玄関に新聞紙を敷いて、その上で足踏みをするだけでも、ある程度は分かります。

なぜタイトスカートは歩くと崩れるのか

ふつうのフレアスカートやギャザースカートは、裾に向かって布が広がっていて、脚が前に出ても布の余りが動きを受け止めます。タイトスカートは、裾まで体に沿っているので、受け止める余りがありません。

スカートの形裾まわりの余り歩いたときの布の動き
フレア、ギャザー多い布が揺れて、元の位置に戻る
台形中くらい少し揺れて、ほぼ戻る
タイト(スリットあり)少ないが、スリットが開くスリットで動きを逃がす
タイト(スリットなし)少ない布全体が引っぱられて動く

歩くたびに、前に出た脚がスカートの布を前と上へ引っぱります。**引っぱられた布が戻りきらないまま次の一歩が来ると、少しずつずれが積み重なっていきます。**10歩、100歩と歩くうちに、回ったり上がったりするのはこのためです。

ずれが積み重なるかどうかは、布が戻る力と、引っぱられる力のどちらが大きいかで決まります。ウエストがしっかり止まっている、裏地がタイツに引っかかる、布に伸びがある、といった条件がそろえば、布は元の位置に戻ります。どれかが欠けていると、戻りきれずにずれていきます。

崩れ①|回る

脇の縫い目が、歩くうちに前か後ろへずれていく。スリットが後ろの真ん中から横へ移り、ファスナーが脇から後ろへ回る。タイトスカートの崩れでいちばん多い形です。

回り方よくある原因
いつも同じ方向に回る片側にかけたバッグ、利き足の歩幅
日によって回る方向が違うウエストの余り
タイツを履いた日だけ回る裏地とタイツの滑り
上にニットを入れた日だけ回るニットの裾がウエストを押し広げている

回る崩れは、本人よりも周りから先に気づかれやすい崩れです。後ろの真ん中にあるはずのスリットが斜め後ろにずれていたり、ファスナーが脇から見えていたりすると、正面からは分からなくても、横や後ろから見るとはっきり分かります。

**いつも同じ方向に回るなら、原因は体の片側にあります。**バッグをどちらの肩にかけているか、どちらの足で大きく踏み出しているかを思い出してください。日によって方向が違うなら、ウエストに余りがあって、腰の上で布が自由に動いています。

回る原因|ウエストの余り

ウエストに余りがあると、腰の上でスカートが自由に回ります。余りの量は、指で測れます。

ウエストに入る指の本数余りの量回りやすさ
指が入らないない回らないが、座ると苦しいことがある
1本ちょうどよい回りにくい
2本少し多い長く歩くと回る
3本以上多い数歩で回る

測るときは、スカートを穿いて、いつも穿く高さに合わせてから、ウエストの後ろ側に指を差し入れます。指が2本以上入るなら、余りが回る原因になっています。

ウエストの余りは、食事のあとや一日の終わりと、朝とで変わることがあります。朝に指が1本だったものが、夕方に2本入るようになることもあれば、その逆もあります。いつ回り始めるかを覚えておくと、余りの量のせいかどうかが分かります。

回る原因|裏地とタイツの滑り

ウエストに余りがないのに回るときは、裏地とタイツの組み合わせを疑ってください。滑りやすい素材どうしが重なると、布が戻るきっかけがなく、少しずつずれていきます。

裏地タイツ・ストッキング滑りやすさ
つるつるの化繊薄いストッキングとても滑る
つるつるの化繊化繊の厚手タイツ滑る
つるつるの化繊綿やウールの混ざったタイツ少し引っかかる
裏地なし(表地がウールなど)化繊のタイツ引っかかる
裏地なし素足肌に引っかかる

滑りやすさは、手で確かめられます。スカートを裏返して裏地を出し、その上にいつものタイツを重ねて、手のひらでこすってみてください。抵抗なくするすると滑るなら、穿いたときも滑ります。少し引っかかる感じがあれば、布が戻るきっかけになります。

夏は回らなかったスカートが、秋にストッキングやタイツを合わせた途端に回り始めるのは、この滑りのせいです。素足のときは肌が布に引っかかって戻る力になっていたのが、なめらかなタイツに替わって、その力がなくなったからです。

回る原因|片側のバッグ

肩にかけたバッグは、歩くたびに体の脇で揺れて、スカートの布をこすります。いつも同じ肩にかけていると、同じ方向へ布が押され続けて、スカートが回ります。

バッグの持ち方スカートへの当たり方回りやすさ
肩にかけて、腰の横で揺れる脇の縫い目のあたりを前後にこする回りやすい
肩にかけて、脇に挟む腰の上を押さえる少し回る
斜めにかけて、体の前に置くスカートに当たらない回りにくい
手で持つ腕の振りで少し当たるほとんど回らない
背中に背負う当たらない回らない

**バッグの底がちょうど腰の横に来る長さだと、いちばん回りやすくなります。**歩くたびに、バッグの角が脇の縫い目を前へ、後ろへとこするからです。

とくに、荷物が多く重いバッグほど強く押します。通勤で書類や水筒を入れたバッグを毎日同じ肩にかけていると、そのぶん同じ方向に回り続けます。バッグをかける肩を日によって替えるだけでも、回る向きが散って、ずれが積み重なりにくくなります。

回るときの直し方

原因直し方すぐできるか
ウエストの余り(指2本)ウエストの内側にベルトを通すか、上から細いベルトで留めるすぐできる
ウエストの余り(指3本以上)お直しでウエストを詰める日数がかかる
裏地とタイツの滑りタイツを綿やウールの混ざったものに替えるすぐできる
裏地とタイツの滑りあいだに綿の薄いペチコートをはさむすぐできる
片側のバッグ反対の肩にかけるか、手で持つすぐできる
片側のバッグ斜めにかけて体の前に置くすぐできる

**いちばん手軽なのは、バッグの持ち方を変えることです。**バッグが原因だった場合は、それだけで回らなくなります。変えても回るなら、ウエストの余りか裏地の滑りを見てください。

ウエストに余りがあるときは、スカートのウエストに細いベルトを締めるのも効きます。ベルト通しのないスカートなら、上に重ねるトップスをウエストに入れて、その上から細いベルトを締めれば、スカートのウエストも一緒に押さえられます。

崩れ②|上がる

歩くうちに、裾が膝の上へずり上がっていく。スリットのないタイトスカートや、膝下丈のタイトスカートで起きやすい崩れです。

上がり方よくある原因
歩き始めてすぐ上がる歩幅に対して裾まわりが足りない
階段や段差で一気に上がるスリットが浅い
長く歩くと少しずつ上がる裏地と脚の摩擦で、布が上に引っぱられる
前だけ上がる前に布がたまっている(崩れ④)

裾が上がると、膝の上に横じわが寄り、スカートの丈が短く見えます。座る前から上がっていると、座ったときにはさらに上がるので、一日のうちで丈がいちばん短くなるのは、歩いて職場に着いて座った瞬間、ということもあります。

上がる崩れは、脚が前に出るたびに、裾が前上へ引っぱられることで起きます。裾まわりとスリットに、脚の動きを受け止める余裕がないと、布は上へ逃げるしかありません。

上がる原因|歩幅と裾まわり

歩幅と裾まわりの関係は、自分で測れます。

確かめること測り方目安
いつもの歩幅床に印をつけて、10歩で進んだ距離を10で割る人によって50〜70cmほど
裾まわりスカートを平らに置き、裾の幅を測って2倍する丈が長いほど余裕が要る
スリットの深さ裾からスリットの上端まで膝下丈なら10cm以上が目安
階段で上がるか階段を2段ずつ上る動きをする上がるならスリットが浅い

**膝下丈のタイトスカートでスリットがないと、ほとんどの人の歩幅では裾が引っぱられます。**膝丈くらいまでなら、裾まわりに少し余裕があれば上がりにくくなります。丈が長くなるほど、スリットの深さが効いてきます。ロング丈のタイトスカートのスリットの決め方はロングタイトスカートのコーデで、歩幅から逆算できます。

上がるときの直し方

原因直し方起きること
歩幅が大きいいつもの8割ほどの歩幅で歩く裾が引っぱられにくい
スリットが浅いスリットのあるスカートに替える動きをスリットが受け止める
裏地と脚の摩擦裏地と滑りのよいストッキングにする布が脚に引っかからない
丈が長い膝丈くらいのものに替える裾まわりの不足が出にくい
歩きながら上がる階段の前に裾を下へ引いておく一気に上がるのを防ぐ

ここで注意したいのは、回る崩れと上がる崩れで、タイツの直し方が反対になることです。回るときは滑りを減らし、上がるときは滑りをよくします。両方起きているときの考え方は、後の「どちらとも取れるとき①」で扱います。

崩れ③|まとわりつく

歩くうちに、スカートの布が太ももの前やふくらはぎの後ろに張りついて、脚の形がそのまま浮き出る。秋冬に急に増える崩れです。

まとわりつき方原因起きやすい季節
ぱちぱちと音がして張りつく静電気空気が乾く秋冬
じっとりと張りつく湿気、汗雨の日
歩くたびに裏地が脚に絡む裏地が柔らかく軽い季節を問わない
ニットのスカートが張りつく布の重さが足りない秋冬

**ぱちぱちと音がしたり、脱いだときに布が脚に吸いつくように離れないなら、静電気です。**静電気は、空気が乾いて、こすれ合う素材の組み合わせが悪いときに起きます。秋冬はこの2つがそろいやすい季節です。

まとわりつくときの直し方

原因直し方
静電気(裏地もタイツも化繊)タイツを綿やウールの混ざったものに替える
静電気裏地側に静電気を防ぐ吹き付けをかける
静電気あいだに綿の薄いペチコートをはさむ
湿気裏地の厚いもの、張りのある表地のものを選ぶ
裏地が柔らかく軽い裾に重さのある表地のものに替える

まとわりつきは、脚の形がそのまま浮き出るので、スカートの細い形がかえって崩れて見えます。タイトスカートの形の美しさは、布が体から少しだけ離れて、まっすぐに落ちていることにあります。張りついた瞬間に、その落ち方が消えてしまうのです。

**化繊と化繊の組み合わせは、静電気がもっとも起きやすい組み合わせです。**裏地とタイツのどちらか1つを、綿かウールの混ざったものにするだけで、まとわりつきはかなり減ります。服の静電気をそもそも起こしにくくする方法は服の静電気にまとめています。

出かける前に、静電気を防ぐ吹き付けを裏地側にかけておくのも手軽です。表地にかけると、素材によってはしみになることがあるので、かけるのは裏地側にしてください。

崩れ④|前に寄る

歩くうちに、前の布がお腹の下あたりにたまって横じわが寄り、後ろの裾が引っぱられて上がる。横から見ると、裾が前下がり、後ろ上がりに傾いています。

前に寄る原因見分け方
穿く位置が低いウエストが腰骨の上に乗っている
穿く位置が高いウエストが体のいちばん細いところより上にある
上に入れた服の重さ厚手のニットを入れた日だけ起きる
前に重心をかけて歩く靴のつま先側が擦り減っている

横から写真を撮って、裾が床と平行かどうかを見るのが、いちばん早い確かめ方です。前が下がり、後ろが上がっていれば、前に寄っています。座ったときに後ろにできる横じわの見方は、座る場面の記事で詳しく扱っているので、ここでは歩いているあいだの崩れだけを見ます。

前に寄るときの直し方

原因直し方
穿く位置が低いウエストを体のいちばん細いところに合わせる
穿く位置が高い1〜2cm下げて、腰の骨の上で止める
上に入れた服の重さ上の服を外に出すか、薄いものに替える
前に重心をかけて歩く背すじを伸ばし、かかとから着地する

**穿く位置は、スカートを買ったときに決められた位置があります。**ウエストのボタンやファスナーの上端が、体のどこに来るように作られているかは、試着のときに確かめておくと、毎朝穿く位置で迷いません。

上に合わせる服で崩れる|ニットの裾が押す

タイトスカートの崩れは、スカートだけでなく、上に合わせる服でも起きます。とくに秋冬は、ニットとの組み合わせで崩れが増えます。

上の服起きる崩れ直し方
厚手のニットを入れるウエストが押し広げられて回る外に出すか、前だけ入れる
厚手のニットを外に出すニットの裾がスカートの上で引っかかり、回るニットの裾をスカートのウエストより下で終わらせる
薄手のブラウスを入れるほとんど起きないそのままでよい
丈の長いカーディガン裾がスカートの脇をこすって回る前を開けて、裾を脇から離す
起毛の上着表地と上着の裾が絡む上着の裾をスカートの裾から10cm以上離す

**厚手のニットをウエストに入れると、ニットの厚みでスカートのウエストが内側から押し広げられます。**指1本だった余りが、ニットを入れると指が入らないほど詰まる一方で、ニットの厚みの上でスカートが滑りやすくなり、回り始めます。秋のニットとタイトスカートの丈の合わせ方は秋のタイトスカートコーデで、ニットの厚みと着丈から決められます。

靴で崩れる|ヒールの高さと歩幅

靴によって歩幅と歩き方が変わるので、同じスカートでも、靴で崩れ方が変わります。

靴歩き方起きやすい崩れ
高いヒール歩幅が小さく、前に重心前に寄る
低いヒール、パンプス歩幅は中くらい起きにくい
ローファー、平らな靴歩幅が大きくなる上がる、回る
スニーカー歩幅が大きく、速く歩く上がる
ブーツ足首が固定され、膝から振り出す上がる

**平らな靴やスニーカーの日は、歩幅が自然に大きくなります。**ヒールの靴では起きなかった上がる崩れが、スニーカーの日にだけ起きるなら、歩幅が原因です。その日は意識して歩幅を小さくするか、スリットのあるタイトスカートを選んでください。タイトスカートに合う靴の条件はタイトスカートに合わせる靴で確かめられます。

秋冬に起きやすい崩れ

秋冬は、タイツ、厚手の上、コートの3つが加わって、タイトスカートの崩れ方が変わります。

秋冬に加わるもの起きやすい崩れ理由
タイツ、ストッキング回る、まとわりつく裏地と滑りやすく、静電気も起きやすい
厚手のニット回る、前に寄るウエストが押し広げられ、上が重くなる
コート回る、まとわりつくコートの裏地とスカートの表地がこすれる
ブーツ上がる膝から振り出す歩き方になる

**夏には崩れなかったタイトスカートが秋冬に崩れ始めるなら、加わったもののどれかが原因です。**1つずつ外して10歩歩いてみると、どれが原因かが分かります。

コートを着る季節は、スカートの崩れがコートの下に隠れて気づきにくくなります。ところが、職場や店に入ってコートを脱いだ瞬間に、回ったスカートや張りついた裏地が目に入ります。コートを脱ぐ前に、手で脇の縫い目と裾を整えるのを習慣にしておくと、人前で慌てずに済みます。

コートの裏地とスカートの表地がこすれ合うと、静電気も起きやすくなります。コートの裏地が化繊で、スカートの表地も化繊なら、間にもう1枚、綿やウールの混ざった中の服が入るように組むと、こすれる面が変わって起きにくくなります。

通勤の途中で崩れやすい場面|階段・改札・電車

家の中の10歩では崩れなかったのに、通勤の途中で崩れる。そういうときは、家の中では出てこない動きが、通勤の道にあるからです。

場面起きる動き起きやすい崩れ気をつけること
駅の階段を上る脚を高く上げる上がる1段ずつ上る。手すり側を歩く
改札を急いで通る歩幅が急に大きくなる上がる、回る改札の手前で歩幅を戻す
混んだ電車で立つ体をひねる、足を開いて踏んばる回る足を肩幅より狭く置く
電車の座席に座る腰を下ろして、立ち上がる前に寄る、上がる立ったら裾を下へ引く
自転車に乗る脚を大きく動かす上がる、回るタイトスカートの日は避ける

**駅の階段がいちばんの難所です。**2段ずつ上ると、裾が一気に引っぱられて上がります。急いでいても1段ずつ上ると、スリットのないタイトスカートでも裾の上がりはかなり抑えられます。

電車の中で立っているときは、揺れに合わせて体をひねるたびに、スカートが少しずつ回ります。降りる前に一度、脇の縫い目を手で探って、体の真横に戻しておくと、改札を出てからの見え方が違います。

どちらとも取れるとき①|回るし、上がる

回る崩れと上がる崩れが、同じスカートで両方起きる。この場合、タイツの直し方が反対になるので迷います。

先に起きるのは原因の中心直す順番
回るほうが先ウエストの余りか、バッグウエストとバッグを先に直す
上がるほうが先歩幅とスリット歩幅を先に直す
同時に起きる裏地の滑りと歩幅の両方綿の薄いペチコートをはさむ

同時に起きるときは、綿の薄いペチコートを1枚はさむのが落としどころです。綿はタイツに対しては少し引っかかって回りにくくし、表地の裏地に対しては滑って脚の動きを逃がします。タイツを替えるより、間に1枚入れるほうが、両方の崩れに効きます。

どちらとも取れるとき②|サイズを上げるか下げるか迷う

回るなら小さいサイズ、上がるなら大きいサイズ、と考えたくなります。ところが、サイズを替えると別の崩れが出ることがあります。

今の崩れサイズを下げるとサイズを上げると
回る回りにくくなるが、上がりやすくなるさらに回る
上がるさらに上がる上がりにくくなるが、回りやすくなる
前に寄る前に寄りにくくなるが、座ると苦しいさらに前に寄る

**サイズを替えるより、ウエストだけを詰めるほうが、崩れを1つだけ直せます。**ウエストを詰めれば回る崩れは減り、裾まわりはそのままなので上がる崩れは増えません。お直しの店で、ウエストだけを指1本ぶん詰めてもらうと、手持ちの1枚がそのまま使えることが多いです。

どちらとも取れるとき③|1日の途中から崩れ始める

朝は崩れないのに、昼過ぎから回り始める、夕方になると上がりやすくなる。この場合は、スカートではなく、一日のうちに変わるものが原因です。

崩れ始める時間考えられる原因
昼食のあとウエストの余りが変わった
午後から座っていた時間が長く、布が座りじわでよれた
夕方からタイツが一日の動きでずれてきた
帰り道だけバッグの荷物が増えて、持ち方が変わった

**午後から崩れるなら、トイレのついでに一度、脇の縫い目を体の真横に合わせ直してください。**一日に一度直すだけで、帰り道まで崩れが目立たないことがほとんどです。タイツが原因のときは、タイツのウエストの位置も一緒に直します。

手持ちの1枚で直せる範囲、直せない範囲

崩れの原因によって、手持ちのまま直せるものと、直せないものがあります。

原因手持ちのままお直し替える
バッグの持ち方直せる――
裏地とタイツの滑り直せる――
静電気直せる――
ウエストの余り(指2本)ベルトで直せる詰められる―
ウエストの余り(指3本以上)―詰められる―
スリットが浅い歩幅で一部直せる深くできることがある合わなければ替える
裾まわりが足りない歩幅で一部直せる―合わなければ替える

お直しの店では、ウエストを詰めるほか、裏地を替える、スリットを少し深くする、といったことも相談できます。スリットを深くできるかは、縫い代がどれだけ残っているかで決まるので、持ち込んで見てもらうのが確かです。

直せないのは、裾まわりが足りないときだけと考えてください。裾まわりは布を足さない限り広げられないので、歩幅を小さくしても上がる場合は、その1枚は歩く時間の短い日だけに回すか、手放すかを考えます。

試着室で見る3つ

次のタイトスカートを選ぶときに、歩いて崩れる1枚を避けるための確かめです。

見るところ確かめ方目安
ウエストの余り後ろに指を差し入れる指1本
回りにくさ試着室で20回足踏みする脇の縫い目のずれが2cm未満
上がりにくさいつもの歩幅で一歩踏み出す裾が引っぱられて上がらない

**試着室では、立って鏡を見るだけでなく、必ず足踏みをしてください。**立ったままでは、4つの崩れのどれも出てきません。秋冬に穿くつもりなら、いつものタイツを履いて試着に行くと、裏地との滑りまで確かめられます。

いつも持つバッグを肩にかけたまま試着するのも効きます。バッグが脇の縫い目のどこに当たるかが分かるので、回る崩れが起きそうかを、買う前に見当がつけられます。靴も、そのスカートと合わせるつもりのものに近い高さで試してください。ヒールの靴で整っていたスカートが、平らな靴では上がる、ということがよくあるからです。

朝の30秒|出かける前に

最後に、毎朝できる手順です。

  1. スカートを穿いて、ウエストを決めた位置に合わせる
  2. 脇の縫い目を、体の真横に合わせる
  3. バッグをかける肩を、昨日回った方向と反対にする
  4. 玄関で5歩だけ足踏みして、縫い目がずれないかを見る

**3番の、バッグの肩を決めることがいちばん効きます。**回る原因のうち、バッグはいちばん気づかれにくく、いちばん直しやすい原因だからです。昨日右に回ったなら今日は左の肩、というように決めておくと、崩れの多くはそれだけで落ち着きます。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. タイトスカートが歩くと回ってしまうのはなぜですか
原因は3つのどれかです。ウエストに余りがあって腰の上で布が動く、裏地とタイツが滑りやすい組み合わせになっている、片側の肩にかけたバッグがいつも同じ側の布をこすって押している、のどれかです。ウエストに指を入れてみて、2本以上入るなら余りが原因です。バッグをいつも同じ側にかけていて、そちらの方向に回るなら、バッグが原因です。
Q. タイトスカートが歩くたびにずり上がります
歩幅に対して、裾まわりとスリットの深さが足りないと、脚が前に出るたびに裾が引っぱられて上に上がります。いつもの歩幅で歩いて上がるなら、歩幅を少し小さくするか、スリットのあるもの、裾まわりに余裕のあるものを選んでください。スカートの丈が長いほど、裾まわりの不足が出やすくなります。
Q. 秋冬にタイトスカートが脚にまとわりつくのを防ぐには
まとわりつきの多くは静電気です。空気が乾く秋冬は、裏地とタイツの素材の組み合わせで起きやすくなります。裏地が化繊でタイツも化繊なら、どちらかを綿やウールの混ざったものにするか、あいだに綿の薄いペチコートを1枚はさんでください。出かける前に、静電気を防ぐ吹き付けを裏地側にかけるのも効きます。
Q. 回らないタイトスカートを選ぶには、どこを見ればいいですか
試着室で3つを見てください。ウエストに指が1本入るくらいの余りか、10歩歩いて脇の縫い目が2cm以上ずれないか、いつもの歩幅で歩いて裾が上がらないか、の3つです。立って鏡を見るだけでは分からないので、試着室の中で足踏みをするか、店の中を少し歩かせてもらって確かめると、買ったあとに崩れる1枚を避けられます。

— メグラシ編集部

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20デニールの黒ストッキング|急な弔事に備える足数と置き場所

20デニールの黒ストッキングは、弔事でいちばん出番の多い1足ですが、必要になる日はたいてい急に来ます。秋から冬は、仕事帰りの通夜、遠方への移動、外で待つ時間の長い告別式が重なりやすい季節です。未開封を何足、家・職場・帰省のかばんのどこに置くか、袋の裏で見るところ、買い置きを年に一度確かめる時期、知らせを受けた日の足元の順番、冬の外で待つ時間の足し方、座敷や長い移動の日の備え、どちらとも取れるときの決め方までまとめました。

メグラシ編集部/読了 13分

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