スカートの形の名前|秋冬はブーツと重ねる裾の広がりで選ぶ

**手持ちのスカートを1枚、床に平らに置いてみてください。**腰のいちばん広いところの幅と、裾の幅をそれぞれメジャーで測ります。裾の幅をヒップの幅で割った数字が、そのスカートの形の名前を決める手がかりになります。
スカートの形の名前は、ひとつずつ覚えようとすると数が多すぎて混乱します。そこで、裾がヒップの何倍広がるかで3つの組に分けてください。1.2倍までなら細い組、1.2倍から1.6倍なら中間の組、1.6倍を超えたら広い組です。秋冬はこの3つの組ごとに、ブーツとタイツの合わせ方がほぼ決まります。
この記事では、形の名前を広がり方の組ごとに整理したうえで、秋冬にブーツやタイツ、コートと重ねるときの決め方を書いていきます。形の名前を一覧で見たいときはスカートの形も参考になりますが、ここでは名前を覚えることより、手持ちの1枚がどの組に入り、どう重ねればいいかを決めることを目的にしています。
結論:形の名前は「裾がヒップの何倍広がるか」で3つの組に分ける
スカートの形の名前には、タイト、ペンシル、台形、Aライン、フレア、サーキュラー、ギャザー、プリーツ、マーメイド、バルーン、ティアード、ラップなどがあります。名前だけを見ると十数種類ありますが、秋冬の重ね方を決めるうえで大事なのは、裾がどれくらい広がっているかの一点です。
裾幅がヒップ幅の1.2倍までに収まる形は、体の線に沿って下へ落ちます。タイトやペンシル、巻きスカートの多くがこの組です。ブーツと合わせると、裾とブーツのあいだに縦の線がまっすぐ続くので、すっきりまとまりやすい組です。
1.2倍から1.6倍の形は、腰から裾に向かってなだらかに広がります。台形やAラインがここに入ります。広がりが大きすぎないので、ショートブーツにもロングブーツにも合わせやすい、秋冬にいちばん使い回しのきく組です。
1.6倍を超える形は、裾が大きく揺れます。フレア、サーキュラー、たっぷりしたギャザーやティアードがこの組です。動きが出て華やかですが、ブーツやタイツ、コートと重ねたときに裾がもたつきやすく、秋冬は合わせ方にいちばん気を遣う組です。
プリーツやマーメイドのように、立っているときと歩いているときで広がり方が変わる形もあります。これらは組の境目にまたがるので、あとで別に扱います。
測り方:平置きで裾幅とヒップ幅を測り、割り算する
測るのはスカートを床やテーブルに平らに置いた状態です。ファスナーやボタンは閉じ、前と後ろの布がずれないように手で軽く整えてください。
ヒップ幅は、腰から下に向かって布がいちばん広くなる位置、目安としてウエストから18センチから20センチ下を、端から端まで横にまっすぐ測ります。裾幅は、裾の端から端までを同じように横に測ります。どちらも平置きの片面の幅なので、そのまま割り算すれば広がりの倍率が出ます。
たとえばヒップ幅が50センチで裾幅が55センチなら、1.1倍で細い組です。裾幅が70センチなら1.4倍で中間の組、裾幅が100センチなら2倍で広い組になります。
ギャザーやプリーツのように布が折りたたまれている形は、ひだを伸ばさず、置いたままの幅で測ってください。伸ばして測ると、実際に着たときより大きな数字が出てしまいます。ひだを伸ばした幅は、歩いたときにどこまで広がるかの上限として、別にメモしておくと役に立ちます。
手持ちのスカートで2、3枚測ってみると、自分がどの組をよく着ているかがわかります。いつも同じ組ばかりなら、秋冬の重ね方も同じ考え方でまとめて決められます。
細い組(1.2倍まで):タイト、ペンシル、巻きスカート
細い組の代表はタイトスカートです。腰から裾まで、ほぼまっすぐ体に沿って落ちる形で、裾幅はヒップ幅とほとんど変わりません。歩きやすくするために、後ろや脇にスリットや折り返しの切り込みが入っていることが多い形です。
ペンシルスカートは、タイトスカートのなかでも裾に向かってわずかにすぼまる形を指します。裾幅がヒップ幅より狭く、0.9倍前後になることもあります。脚の線に沿うぶん、歩幅が小さくなりやすいので、秋冬に厚手のタイツを合わせると、さらに歩きにくくなることがあります。
巻きスカートは、布を体に巻きつけて重ねる形で、ラップスカートとも呼ばれます。前で布が重なるので、裾が斜めになったり、歩くと重なりが開いたりします。広がりは細い組から中間の組まで幅がありますが、多くは1.2倍前後に収まります。
細い組は、丈によって印象が大きく変わる組でもあります。膝が見える丈なら軽く、膝が隠れる丈なら落ち着き、ふくらはぎの途中まである丈なら縦の線が強く出ます。秋冬はタイツやブーツで脚が覆われるぶん、春夏より長めの丈でも重く見えにくく、膝下からふくらはぎの途中までの丈がいちばん使いやすい長さです。
細い組の生地は、秋冬なら厚手のウールやツイード、コーデュロイ、スエード調の布などが中心になります。厚手の生地は体の線を拾いにくいので、ヒップまわりにゆとりが少なくても形がきれいに出ます。反対に、ニットのタイトスカートは体の線に沿いやすく、座ったあとに膝やお尻の部分が伸びて形が残ることがあります。ニット素材を選ぶなら、平置きの裾幅がヒップ幅とほぼ同じか、わずかに広いものを選ぶと、伸びが目立ちにくくなります。
細い組を秋冬に着るときに気にしたいのは、スリットや重なりの位置です。スリットが後ろにあるならブーツの上端が見えやすく、前や脇にあるなら歩いたときに脚が見えやすくなります。タイツやブーツの色がスリットから見えることを前提に、スカートと近い色か、はっきり違う色かを決めておくと、ちぐはぐになりにくくなります。
中間の組(1.2〜1.6倍):台形とAライン
中間の組には、台形スカートとAラインスカートが入ります。この2つは売り場でも呼び分けがあいまいで、同じ形にどちらの名前がついていることもあります。
見分けるなら、平置きにしたときの脇の線を見てください。腰の脇から裾まで、定規を当てたようにまっすぐ広がっているなら台形です。腰のあたりは体に沿い、途中から少し丸みを帯びて広がっていくならAラインです。台形は硬めの生地、たとえばウールやコーデュロイ、デニムで作られることが多く、Aラインは少しやわらかい生地でも作られます。
広がり方の倍率は、どちらも1.2倍から1.6倍くらいです。裾が広がりすぎないので、立っていても歩いていても形がほとんど変わりません。秋冬に厚手のタイツを合わせても、裾がまとわりつきにくい組です。
ブーツとの相性もよく、ショートブーツなら丈は膝が隠れるくらい、ロングブーツなら膝が少し出るくらいの丈がまとまりやすくなります。丈と靴の関係は、このあと詳しく書きます。
中間の組は、上に合わせる服も選びやすい組です。腰まわりはすっきりしているので、ニットの裾をスカートの中に入れても、外に出しても形が崩れにくくなります。厚手のニットを外に出すなら、ニットの裾がヒップのいちばん広い位置より上で止まる長さを選ぶと、スカートの広がりが隠れず、中間の組らしい形が残ります。
ひとつ気をつけたいのは、腰まわりに切り替えやポケットがついている台形スカートです。腰の脇にポケットの袋布が重なると、平置きでは中間の組でも、着たときに腰のあたりだけが横に張って見えることがあります。試着のときは、ポケットに何も入れない状態で、横から腰まわりを確かめてください。
広い組(1.6倍以上):フレア、サーキュラー、ギャザー、ティアード
広い組は、裾が大きく揺れる形です。フレアスカートは、ウエストから裾に向かって、布そのものが扇のように裁たれて広がる形を指します。ひだを寄せずに広がるので、腰まわりはすっきりしたまま、裾だけが波打ちます。
サーキュラースカートは、フレアのなかでも布を円形に裁った形です。床に広げると、ウエストを中心にした円か半円になります。裾幅はヒップ幅の2倍を大きく超え、歩くたびに裾が大きく動きます。
ギャザースカートは、まっすぐな布をウエストで縫い縮めて、細かいしわを寄せて広げた形です。フレアと違い、腰のあたりから布の量が多く、ふくらみが出ます。ティアードスカートは、ギャザーを寄せた布を何段か重ねた形で、段ごとに裾が広がっていきます。
フレアとギャザーは、どちらも裾が大きく広がるので混同されやすい形です。見分けるなら、ウエストのすぐ下を見てください。ウエストの縫い目のすぐ下に細かいしわがぐるりと寄っているならギャザー、しわがなく、なめらかな布のまま下へ向かって広がっているならフレアです。ギャザーは腰のあたりからふくらむので、上に厚手のニットを外に出して着ると、腰まわりの布が重なってボリュームが出やすくなります。フレアは腰まわりがすっきりしているぶん、ニットを外に出しても重なりが少なく済みます。
この組を秋冬に着るときに気をつけたいのは、布の量です。裾が広いぶん、タイツやブーツとこすれる面積が大きく、静電気でまとわりついたり、ブーツの上端に裾が引っかかったりしやすくなります。合わせ方の工夫は、あとのタイツと裏地の章で書きます。
縦にたたむ形:プリーツスカート
プリーツスカートは、布を一定の幅で折りたたみ、縦にひだをつけた形です。ひだの幅や折り方によって、細かいひだが並ぶもの、幅の広いひだが箱のように折られたボックスプリーツ、アコーディオンのように細かく折られたものなどに分かれます。
プリーツの特徴は、立っているときと歩いているときで広がり方が大きく変わることです。静かに立っていると、ひだが閉じて細い組に近い見え方になります。歩くとひだが開き、広い組のように裾が揺れます。
測るときは、平置きでひだを閉じた幅と、ひだを手で広げた幅の両方を見てください。閉じた幅が細い組に入り、広げた幅が広い組に入るなら、そのプリーツは「立つと細く、歩くと広い」形だと考えます。秋冬の合わせ方は、広げた幅、つまり歩いたときの広がりを基準に決めると失敗が少なくなります。
ひだの折り目がしっかりついているかどうかも大事です。ウールや厚手の化繊でひだがくっきり折られているものは、ブーツと合わせても形が崩れにくく、秋冬に向いています。薄手でひだが甘いものは、タイツにまとわりついて、ひだが寝てしまいやすい形です。
裾だけ形が変わる:マーメイド、バルーン、スリット
腰から膝までと、膝から下で形が変わるスカートもあります。マーメイドスカートは、腰から膝のあたりまでは体に沿い、膝から下で裾が広がる形です。上半分は細い組、下半分は広い組というように、2つの組をまたいでいます。
バルーンスカートは、裾を内側に絞って、ふくらんだ形をつくったものです。腰から下はふくらみ、裾ではすぼまるので、倍率で見ると裾幅は狭く出ますが、見た目のボリュームは大きくなります。
スリットの入ったスカートは、形そのものは細い組でも、歩くとスリットから脚が出て、動きが加わります。深いスリットほど、タイツやブーツの見え方が変わります。
これらの形を秋冬に着るときは、裾がどこで、どう変わるかを見てください。マーメイドなら、広がり始める位置が膝より上か下かで、ブーツとの重なり方が変わります。バルーンなら、すぼまった裾の位置がブーツ口とどれくらい離れているかが大事です。測り方は同じで、広がり始める位置や裾がすぼまる位置を、ウエストからのセンチで測っておくと、靴を選ぶときに役立ちます。
ブーツと重ねる丈:ブーツ口を「隠す」か「5センチ以上見せる」か
秋冬のスカートでいちばん迷うのが、ブーツとの丈の関係です。ここで覚えておきたいのは、裾とブーツ口のあいだのすき間を、中途半端な長さにしないことです。
すき間の決め方は2つです。1つは、裾でブーツ口を完全に隠すことです。スカートの裾がブーツの上端より下に来て、立っているときにブーツ口が見えない状態です。この場合、脚の線は裾からブーツへひと続きに見え、縦長の印象になります。
もう1つは、裾とブーツ口のあいだを5センチ以上あけることです。あいだにタイツの脚が見えて、スカートとブーツが別々のまとまりとして見えます。すき間がはっきりあるので、意図して見せていることが伝わります。
避けたいのは、すき間が1センチから4センチくらいの位置です。この長さだと、ブーツ口とスカートの裾が近すぎて、どちらかが足りないように見えたり、裾がブーツ口に引っかかって見えたりします。
測り方は、スカートとブーツを両方身につけて、鏡の前でまっすぐ立ち、裾からブーツ口までをメジャーで測ることです。そのあと椅子に座ってもう一度見てください。座ると裾が上がるので、立っているときに隠れていたブーツ口が見えることがあります。座る時間が長い日は、座った状態で隠れるか、5センチ以上あくかを基準にしてください。
組ごとの目安は、次のとおりです。
| 広がりの組 | 合わせやすいブーツ | すき間の決め方 |
|---|---|---|
| 細い組(1.2倍まで) | ロングブーツ、ショートブーツどちらも | 隠すか5センチ以上あける。どちらも縦の線がまっすぐ続く |
| 中間の組(1.2〜1.6倍) | ショートブーツ、ロングブーツ | ロングは膝が少し出る丈、ショートは5センチ以上あけるとまとまる |
| 広い組(1.6倍以上) | ロングブーツ、細身のショートブーツ | ロングはブーツ口を隠す丈。ショートは足首まわりの細いものを選ぶ |
表の目安はあくまで比べるための軸です。実際には、ブーツの筒の太さやかかとの高さでも見え方が変わるので、最後は鏡の前で、立った状態と座った状態の両方を確かめてください。
タイツの厚みと裏地:まとわりつく形とつかない形
秋冬のスカートは、タイツとの相性も大事です。特に広い組やプリーツのように布の量が多い形は、タイツと布がこすれて静電気が起き、裾が脚にまとわりつきやすくなります。
まとわりつくかどうかは、スカートの裏地の有無で大きく変わります。裏地がついていれば、タイツと表の布が直接こすれないので、まとわりつきはかなり減ります。裏地がない場合は、タイツの素材を見直すか、ペチコートのような薄い下着を1枚重ねると落ち着きます。
タイツの厚みも見ておきましょう。目安として、肌が透けない厚手のタイツは表面がざらつきやすく、薄手のスカートと合わせると布が引っかかりやすくなります。肌がうっすら透けるくらいの薄手なら、引っかかりは少なくなりますが、秋冬の寒さには物足りないこともあります。
細い組のスカートは、タイツの厚みでシルエットが変わりにくい形です。厚手のタイツでも裾がまとわりつくことは少ないので、寒さを優先してかまいません。中間の組は、裏地があれば厚手のタイツでも問題なく、裏地がなければ中厚くらいまでにしておくと安心です。
広い組は、裏地のあるものを選ぶか、ペチコートを重ねる前提で選んでください。裾が広いぶん、まとわりついたときに形が崩れて見えやすいからです。
コートとの丈の重なり
秋冬は、スカートの上にコートを重ねる時間が長くなります。このとき、コートの裾とスカートの裾の位置関係で、全体のまとまりが変わります。
いちばんまとまりやすいのは、コートの裾がスカートの裾より5センチ以上長いか、5センチ以上短いかのどちらかです。コートのほうが長ければ、スカートは裾からわずかにのぞくか、完全に隠れます。コートのほうが短ければ、スカートの裾がコートの下からはっきり見えます。
避けたいのは、ここでもすき間が中途半端な位置です。コートの裾とスカートの裾がほぼ同じ高さ、あるいは1センチから4センチずれているくらいだと、2枚の裾が重なってもたついて見えます。
広い組のスカートは、コートの中に収めるとき特に注意が必要です。裾が大きく広がる形の上に細身のコートを着ると、コートの裾からスカートの布が押し出されるように広がります。広い組には、裾に向かって少し広がるコートか、スカートより明らかに長いコートを合わせると落ち着きます。
ジャケットの丈とコートの関係はジャケットの丈はコートの中に収まるかで決めるにも書いていますが、スカートの場合も「裾どうしのすき間を中途半端にしない」という考え方は同じです。
どちらとも取れるとき① 台形かAラインか、測っても決められない
ここからは、測った結果がどちらとも取れるときの決め方です。最初は、台形かAラインかで迷う場合です。
平置きで脇の線を見ても、まっすぐなのか丸いのか判断がつかないことがあります。そのときは、名前を決めるのをいったんやめてください。台形とAラインは、秋冬の合わせ方がほぼ同じだからです。どちらも中間の組として、ショートブーツなら5センチ以上あける、ロングブーツなら膝が少し出る丈、と考えれば十分です。
それでも違いを知りたいときは、生地の硬さで見分けます。手で裾を持ち上げて離したとき、裾がまっすぐに落ちて形を保つなら台形に近く、少し揺れてから落ち着くならAラインに近い形です。硬い生地の台形は、ブーツと合わせると裾が当たって跳ねやすいので、ロングブーツに合わせるならブーツ口を隠すより、膝が少し出る丈にしてすき間をはっきり取るほうがきれいに見えます。
売り場で名前を聞かれて答えに困ったら、「中間くらいの広がりのスカート」と伝えれば、近いものを探してもらえます。名前より広がり方を伝えるほうが、話が早く進みます。
どちらとも取れるとき② ロングブーツに広い裾を重ねたい
広い組のフレアやギャザーをロングブーツに合わせたい、という相談もよくあります。裾が大きく広がる形の下に、筒の細いロングブーツが来ると、上が重く下が細く見えて、ちぐはぐになるのではと心配になります。
この組み合わせは、ブーツ口を裾で完全に隠すと落ち着きます。裾がブーツ口より5センチ以上下に来る丈なら、広がった布の下からブーツの足首まわりだけが見え、上下の重さの差がやわらぎます。
ブーツ口が見える丈で合わせたいなら、ブーツの筒が足に沿いすぎないものを選んでください。筒にわずかなゆとりがあると、裾の広がりとの差が小さくなります。また、タイツとブーツを同じ色にすると、すき間の部分が目立ちにくくなります。
それでも迷うときは、広い組のなかでも、裾が揺れにくい厚手の生地を選ぶ方法があります。ウールやコーデュロイの厚手のフレアは、広がりの倍率が大きくても、裾が大きく跳ねないので、ロングブーツと合わせても落ち着いて見えます。
もうひとつの方法は、ブーツを替えずに、上に着る服で重さの釣り合いを取ることです。広い裾のスカートとロングブーツの組み合わせが重たく感じるのは、上半身にも厚手のニットやボリュームのあるコートが来て、全体が横に広がっているときです。上は体に沿う薄手のニットにして、腰の位置をはっきり見せると、広い裾とロングブーツの組み合わせでも、縦の線が通って見えます。
階段や電車の乗り降りが多い日は、広い裾がブーツのかかとに引っかかることもあります。裾が床から20センチ以内に来る長い丈を選ぶときは、ブーツのかかとの高さも合わせて考え、歩いたときに裾がかかとに触れないかを試着で確かめてください。
どちらとも取れるとき③ 通販で裾幅が書いていない
通販でスカートを選ぶとき、寸法表に裾幅が書いていないことがあります。ウエストとヒップ、丈しかわからないと、どの組に入るのか判断できません。
この場合は、着用画像を見てください。モデルがまっすぐ立っている写真で、裾が太ももの外側の線からどれくらい離れているかを見ます。太ももの線とほとんど同じ位置に裾があるなら細い組、手のひら1枚ぶんほど外に出ているなら中間の組、それより大きく外に出ているなら広い組です。
写真がない、あるいは真横からの写真しかない場合は、商品名に頼らざるを得ません。このとき、「タイト」「ペンシル」なら細い組、「台形」「Aライン」なら中間の組、「フレア」「サーキュラー」「ギャザー」「ティアード」なら広い組と考えておけば、大きく外れることは少なくなります。
「プリーツ」と書いてある場合は、ひだの幅が商品説明にあれば確かめてください。細かいひだなら歩いたときに大きく広がり、ボックスプリーツのように幅の広いひだなら、広がりは中間くらいに収まることが多い形です。
手持ちのなかでちょうどいい1枚を測っておき、その裾幅とヒップ幅の倍率を覚えておくと、通販で迷ったときの比べる基準になります。
基準の1枚を決めるときは、秋冬にいちばんよく着ているスカートを選んでください。よく着ているということは、手持ちのブーツやタイツ、コートとの相性がすでに確かめられているということです。その1枚の倍率が1.4倍なら、通販で1.3倍から1.5倍の範囲に入るものは、手持ちの靴やコートとも合わせやすいと考えられます。
基準から大きく外れたものを選ぶときは、それに合わせる靴やコートまで一緒に考える必要があります。いつも中間の組を着ている人が広い組を買うなら、ブーツ口を隠す丈にするのか、裏地はあるのか、手持ちのコートの裾とのすき間はどうなるのかを、届く前に紙に書き出しておくと安心です。届いてから合わせる服がないと気づくより、先に組み合わせを決めておくほうが、結局よく着る1枚になります。
返品や交換ができる通販なら、届いたらすぐに手持ちのブーツと合わせて、立った状態と座った状態で裾の位置を確かめてください。タグを外す前に確かめておけば、合わなかったときにも落ち着いて判断できます。
売り場や通販で、名前と寸法を組み合わせて探す
形の名前と寸法を組み合わせて探すと、欲しいスカートに早くたどり着けます。売り場で探すときは、まず名前で棚や品ぞろえを絞り込み、そのあと裾幅とヒップ幅を手で確かめる、という順番が効率的です。
売り場では、メジャーを持っていなくても、手で倍率の見当をつけられます。スカートを体に当てて、ヒップのいちばん広い位置と裾の位置で、布の端をそれぞれ両手でつかんでみてください。裾の手の間隔がヒップの手の間隔とほとんど同じなら細い組、手のひら半分くらい広がるなら中間の組、手のひら1枚以上広がるなら広い組です。
通販では、検索するときに形の名前と一緒に「裏地あり」「ウール」「ひざ下丈」など、秋冬の合わせ方に関わる言葉を足すと、条件に合うものが見つけやすくなります。寸法表に裾幅があれば、ヒップの数値で割って、倍率を確かめてください。
丈も同時に確かめておきます。ブーツと合わせるなら、自分のブーツの筒の高さを床から測っておき、スカートの丈を足した位置で裾がどこに来るかを計算します。ウエストの位置から床までの長さを一度測っておけば、通販の丈の数字からおおよその裾の位置がわかります。
春夏のスカート選びから、秋冬に変えるところ
春夏と秋冬で、スカートの形の名前そのものは変わりません。変わるのは、合わせる靴とタイツ、上に重ねるコートです。
春夏は素足やサンダル、薄手のストッキングと合わせることが多いので、裾の広がりがどの組でも、まとわりつきやもたつきはそれほど気になりません。秋冬になると、タイツの厚み、ブーツの筒、コートの裾が加わり、スカートの裾とこすれたり重なったりする場面が増えます。
だから秋冬は、広がりの組を確かめてから合わせ方を決める、という順番を守ってください。細い組なら寒さを優先してタイツを選べます。中間の組は、ほぼどんなブーツにも合わせやすい組です。広い組は、裏地とブーツ口の隠し方、コートの丈を先に決めてから着ると、もたつきを避けられます。
羽織りを重ねても形が残るかどうかという考え方は、パーティードレスの形の名前は羽織りを重ねても残る線で選ぶや袖の名前は付け根と一番太い場所で覚えるでも扱っています。スカートでも同じように、重ねたあとに何が残るかを見て選んでください。
まとめ
スカートの形の名前は、平置きで測った裾幅がヒップ幅の何倍かで、3つの組に分けて覚えます。1.2倍までが細い組で、タイトやペンシル、巻きスカート。1.2倍から1.6倍が中間の組で、台形やAライン。1.6倍を超えるのが広い組で、フレア、サーキュラー、ギャザー、ティアードです。プリーツやマーメイド、バルーンのように、立ち方や位置で広がりが変わる形は、歩いたときや裾の位置で判断します。
秋冬のブーツとの合わせ方は、裾でブーツ口を隠すか、5センチ以上あけて見せるかのどちらかに決めます。1センチから4センチの中途半端なすき間は避けてください。座る時間が長い日は、座った状態で確かめます。
広い組ほど、タイツとこすれてまとわりつきやすくなります。裏地のあるものを選ぶか、ペチコートを重ねる前提にすると落ち着きます。コートと重ねるときも、裾どうしのすき間を5センチ以上あけるか、片方を完全に隠すかにしてください。
まずは手持ちのスカートを1枚、床に置いて、裾幅とヒップ幅を測ってみてください。その倍率がわかれば、名前も、秋冬の重ね方も、一緒に決まります。
よくある問い
- Q. 台形スカートとAラインスカートの違いがわかりません
- どちらも腰から裾に向かって広がる形で、売り場でも呼び分けがあいまいです。平置きにして、腰の脇から裾までの線がまっすぐなら台形、途中から少し丸みを帯びて広がるならAラインと見分けてください。広がり方の目安はどちらも裾幅がヒップ幅の1.2倍から1.6倍くらいで、秋冬のブーツとの合わせ方は同じ考え方で決められます。
- Q. ロングブーツにフレアスカートを合わせると、裾がもたつきます
- 裾とブーツ口のすき間が1センチから4センチの中途半端な位置にあると、もたついて見えやすくなります。裾でブーツ口を完全に隠すか、5センチ以上あけてタイツを見せるかのどちらかにしてください。広がりが大きいフレアなら、ブーツ口を隠す長さのほうが落ち着きます。
- Q. 通販でスカートを買うとき、どこを見ればいいですか
- 寸法表のウエスト、ヒップ、裾幅、丈の4つを見てください。裾幅が書いてあれば、ヒップの数値と比べて何倍広がるかがわかり、形の名前がわからなくても広がり方を判断できます。裾幅が書いていない場合は、着用画像で裾が太ももの外側からどれくらい離れているかを目安にします。
- Q. プリーツスカートは秋冬にも着られますか
- 着られます。プリーツは静かに立っているときは細く、歩くと広がる形なので、秋冬はタイツの厚みと裏地の有無で選ぶとまとわりつきが減ります。ウールや厚手のポリエステルなど、ひだがしっかり折られた素材を選ぶと、ブーツと合わせても形が崩れにくくなります。
— メグラシ編集部





