部屋着をおしゃれに見せたい|くたびれる境目は首まわり・膝・毛玉で測る

**しまっていた部屋着を出して、首まわりのリブが、鎖骨のあいだのくぼみから指2本分より下まで下がっていたら、その部屋着がだらしなく見える原因は首です。**色や柄を変えても、首がそのままなら印象は戻りません。
部屋着がくたびれて見えるとき、多くの方は「色があせた」「形が古い」と考えます。けれども、並べて見比べてみると、色や形が同じでも、きちんと見える部屋着とだらしなく見える部屋着があります。違いは、布が終わる端が、まだ縮む力を持っているかどうかです。
首まわり、袖口、裾、膝、肘。部屋着は体を動かすたびに、この端が引っ張られます。引っ張られた端が元に戻らなくなると、首が開いて、袖口が手の甲に落ち、膝の前に布がたまります。毛玉がそこに重なると、遠目にも「くたびれた部屋着」に見えます。
この記事では、端の伸びと毛玉を自分で測って、手持ちの部屋着を、人前に出せるもの、家族だけのもの、寝る用に下ろすものの3つに分けます。
結論|部屋着がだらしなく見えるのは、生地の古さより端の伸び
部屋着がおしゃれに見えるかどうかは、5か所で決まります。
| 見る場所 | きちんと見える状態 | くたびれて見える境目 |
|---|---|---|
| 首まわり | リブが首の付け根に沿っている | 鎖骨のくぼみから指2本分より下がる |
| 袖口・裾 | 手首・足首の骨で止まる | 手の甲・かかとまで落ちる |
| 膝・肘 | 立つと布がまっすぐ落ちる | 横から見て布が2cm以上前に出る |
| 毛玉 | 手のひら1枚に数個まで | 手のひら1枚に10個以上 |
| 色あせ | 折り山と面が同じ色 | 折り山だけ白っぽい筋になる |
このうち2か所以上が境目を越えていたら、その部屋着は人前に出す役から外す時期です。1か所だけなら、隠すか直すかで、まだ人前に出せます。
測り方は、それぞれの見出しで説明します。5か所すべて合わせても、1着につき3分ほどで済みます。
測る前に、部屋着を3つの役に分けて考える
部屋着は、全部を同じ基準で見る必要はありません。どこで、誰の前で着るかで、求められるきちんと感が違います。
- 人前用:宅配の受け取り、近所の人との立ち話、ビデオ会議、家に人が来たときに着るもの
- 家族用:家族しかいない家の中で、日中に着るもの
- 寝る用:寝るときだけ着るもの
人前用には、5か所のどれも境目を越えていないことが求められます。家族用は、2か所くらいまで境目を越えていても困りません。寝る用は、肌触りと温かさが大事で、見た目の境目はほとんど関係ありません。
この3つの役で考えると、「まだ着られるけれど、人に見られるのは恥ずかしい」部屋着の行き先が決まります。捨てるか残すかの二択だと迷いますが、役を一つ下げるという選び方があると、判断が速くなります。
冬の寝る用の素材をどう選ぶかは、冬のパジャマの選び方|素材は寝室の朝の温度と背中の汗で決めるで扱っています。寝る用に下ろした部屋着が、寝室の温度に合うかどうかもそちらで確かめられます。
首まわり|リブが鎖骨のくぼみから何cm下がったか
部屋着の印象を一番左右するのが、首まわりです。人と向き合ったとき、相手の目がまず行くのが顔で、その次が首の下だからです。
スウェットやカットソーの首まわりには、リブと呼ばれる、ゴムのように伸び縮みする編み地が付いています。新しいうちは、このリブが首の付け根にぴったり沿っています。着たり脱いだりするたびに頭を通すので、リブは少しずつ伸び、首の付け根から離れていきます。
測り方
- 部屋着を着て、鏡の正面に立つ
- 左右の鎖骨のあいだにある、くぼみの位置を指で確かめる
- くぼみから、リブのいちばん下の縁まで、指を横にして何本入るかを数える
指1本分までなら、首まわりはきちんと見えます。**指2本分を越えると、首の開きが「伸びた」と見え始めます。**3本分以上なら、遠目にもはっきり伸びて見えます。
もとから首の開いたデザインのものもあります。その場合は、リブの縁が波打っているかどうかで見てください。
波打ちの見分け方
首のリブを、指で軽く引っ張って離します。3秒以内に元の形に戻り、縁がまっすぐな円になれば、まだ縮む力があります。戻るのに時間がかかる、戻っても縁が波のようにうねっている、という状態なら、リブは伸び切っています。
縁の波打ちは、首の開きが同じでも、だらしなさを強く見せます。開いた首は「そういう形」として見えますが、波打った首は「伸びた」と見えるからです。
袖口と裾|手首と足首の骨で止まるか
首の次に目立つのが、袖口と裾です。手を動かしたり、歩いたりするたびに目に入る場所です。
袖口と裾にもリブが付いているものが多く、新しいうちは手首と足首で止まります。伸びてくると、袖口が手の甲へ、裾がかかとへと落ちていきます。
測り方
- 部屋着を着て、腕をまっすぐ下ろす
- 手首の外側に出っ張っている骨の位置を確かめる
- 袖口のリブがその骨の上で止まっているか、手の甲側へ落ちているかを見る
足首も同じです。くるぶしの骨の上で裾が止まっているか、かかとや床に向かって落ちているかを見てください。
**骨の上で止まっていれば、きちんと見えます。**骨より先へ落ちて、手の甲の半分や、かかとを覆うようになっていたら、袖口と裾は伸びています。
もとからゆったりした袖のとき
袖口にリブのない、広がった袖の部屋着もあります。この場合は、袖口の縁を見ます。縁を二つ折りにして縫ってある部分が、ほかの部分より細くすぼまっている、または縁の縫い目が波打っているなら、その袖は洗濯で縮んだり伸びたりを繰り返して、形が崩れています。
裾の長いパンツで、裾を床に引きずっている部屋着も、裾の縁がすり切れて白っぽくなりやすい場所です。裾の縁が白くけば立っていたら、次の色あせの項目と合わせて数えてください。
袖口だけ伸びたら、まくって着る
袖口のリブだけが伸びて、ほかの4か所はきれいな部屋着なら、袖をまくって着ると人前用に残せます。伸びたリブを、肘と手首のあいだの、前腕のいちばん細くなるところより少し上までまくり上げてください。まくり上げた袖は、伸びたリブが折り重なって厚みが出るので、前腕に留まりやすくなります。
まくる位置は、左右で同じ高さにそろえます。左右がばらばらだと、ただずり落ちてきたように見えますが、そろっていれば、意図してまくった形に見えます。台所仕事や洗い物をする時間の長い暮らしでは、袖口が濡れずに済むので、かえって使いやすくなることもあります。
ただし、まくっても前腕からすぐにずり落ちてくるほど伸びているなら、リブの縮む力はもうほとんど残っていません。その場合は、家族用に下ろしてください。
膝と肘|横から見て、布がどれだけ前に出るか
スウェットパンツやジャージ素材の部屋着は、膝を曲げて座る時間が長いと、膝の前の布が伸びて、立ってもふくらみが残ります。肘も同じです。
この膝のふくらみが、部屋着をいちばん「家の中のまま」に見せる部分です。上がきちんとしていても、下の膝が出ていると、全体がくたびれて見えます。
測り方
- 部屋着のパンツをはいて、鏡に横向きに立つ
- すねの前の線を、下から上へ目でたどる
- 膝のところで、布がすねの線よりどれだけ前に出ているかを見る
スマートフォンで横から写真を撮ると、はっきり分かります。**すねの線より2cm以上、布が前に出ていたら、膝が伸びています。**1cm程度なら、立ち方で目立たなくなる範囲です。
肘は、腕をまっすぐ下ろして、肘の後ろ側の布がふくらんでいるかを見ます。肘の後ろに丸い出っ張りが残っていたら、伸びています。
お尻と太ももの裏
座る時間の長い部屋着は、お尻と太ももの裏も伸びます。鏡に背中を向けて、お尻の下に布のたるみが横に入っていないかを見てください。お尻のたるみは本人からは見えにくく、人から見るといちばん目立つ場所の一つです。
出てしまった膝を、少しだけ戻す方法
膝のふくらみは、完全には戻りませんが、着る前の手当てで目立ちにくくできます。パンツを裏返さずにアイロン台に置き、膝のふくらみの上に、アイロンを浮かせたまま蒸気を当ててください。生地に触れずに蒸気だけを数秒当て、手のひらで膝のふくらみを上下から挟むように平らに押さえます。冷めるまで動かさずに置くと、伸びた編み目が少し縮みます。
ただし、この手当てでもつのは、次に長く座るまでの間です。人前に出る日の朝の手当てとしては役に立ちますが、毎日続けて膝の出を防ぐ方法ではありません。2cmを大きく越えて、蒸気を当てても1cm以内に戻らないなら、そのパンツは家族用に下ろしてください。
毛玉|手のひら1枚の範囲に何個あるか
毛玉は、生地の表面の繊維がこすれて丸まったものです。こすれる場所に集まってできます。
部屋着で毛玉ができやすいのは、次の4か所です。
- 脇の下と、袖の内側(腕を下ろすと胴とこすれる)
- 太ももの内側(歩くと左右がこすれる)
- お尻(座るたびに椅子やソファとこすれる)
- 胸の前(抱っこ、物を抱える、テーブルにもたれるなどでこすれる)
数え方
いちばん毛玉の多い場所に、手のひらを広げて当てます。手のひらで覆われた範囲の中に、毛玉が何個あるかを数えてください。
**10個を超えたら、その場所は「毛玉だらけ」に見えます。**5個以下なら、近くで見ても気になりません。6〜10個は、近くで見ると分かる、遠目では分からない範囲です。
毛玉は、数より場所で印象が変わることもあります。胸の前の毛玉は、向き合った人の目に入りやすいので、5個程度でも目立ちます。脇の下や太ももの内側は、動かないかぎり見えないので、10個を超えるまでは家族用として困りません。
毛玉を取ったあとの見え方は、後の「どちらとも取れるとき」で扱います。
毛玉を取るときに、生地を削りすぎない
毛玉を取るときは、生地を平らな台の上に広げ、毛玉の付いた面を張った状態にしてから取ってください。生地がたるんだまま取ると、毛玉と一緒に生地の表面まで削れて、そこだけ薄くなります。
指でつまんで引きちぎるのは避けてください。毛玉は生地の繊維とつながっているので、引っ張ると生地の中から繊維が引き出され、すぐに次の毛玉ができます。はさみで根元を切るか、表面をなでるように滑らせる道具で、軽く何度かに分けて取るほうが、生地を傷めません。
取り終えたら、取った場所を窓の光にかざして、ほかの場所と透け方が同じかを確かめてください。この確かめは、後の「どちらとも取れるとき」で使います。
色あせ|折り山だけ白くなっていないか
部屋着は洗う回数が多いので、色はどうしても薄くなります。ただ、全体が均一に薄くなっているなら、それほどくたびれては見えません。もともと淡い色だったように見えるからです。
くたびれて見えるのは、一部だけが白っぽくなった色あせです。とくに次の場所に出ます。
- 首まわりのリブの折り山
- 袖口と裾のリブの縁
- ポケットの入り口の縁
- パンツの前の、たたんだときの折り目
これらは、洗濯のときにこすれやすく、たたんでしまうときに折れる場所です。濃い色の部屋着では、折り山に沿って白い筋が浮き、そこだけ古びて見えます。
見分け方
部屋着を窓の光の前に広げて、折り山と、その横の平らな面の色を比べてください。折り山だけ明らかに白っぽい筋が見えたら、色あせが一か所に集まっています。
濃い紺、黒、深い緑などは、この筋が出やすい色です。グレーや生成りなど、もとから明るい色は筋が目立ちにくいので、部屋着を長くきれいに見せたいなら、明るい色を選ぶのも一つの方法です。
白い筋を増やさない、しまい方
折り山の色あせは、毎回同じ場所で折ってしまうことで深くなります。たたむときに、折る位置を毎回少しずつずらすと、白い筋が一本の線に集まらず、目立ちにくくなります。
人前用の部屋着だけは、たたまずにハンガーに掛けておくのも一つの方法です。ハンガーに掛けるときは、前の項目と同じく、首の開きからではなく裾のほうからハンガーを入れてください。肩の部分に角が出ないよう、肩幅に近い、厚みのあるハンガーを選ぶと、肩に跡も付きにくくなります。
色あせが全体に進んで、人前用には物足りなくなった濃い色の部屋着は、寝る用に回すと、色の薄さはまったく気になりません。
採点して、人前用・家族用・寝る用に振り分ける
5か所を測ったら、境目を越えた数を数えて、役を決めます。
| 境目を越えた数 | 役 | 補足 |
|---|---|---|
| 0か所 | 人前用 | 宅配やビデオ会議もそのまま |
| 1か所 | 人前用(隠す・直す前提) | 越えた場所を隠すか、毛玉を取る |
| 2か所 | 家族用 | 人が来る日は着替える |
| 3か所以上 | 寝る用、または手放す | 肌触りが良ければ寝る用に |
境目を越えた場所が1か所だけなら、まだ人前に出せます。首が伸びているなら襟のある羽織りで隠す、毛玉なら取る、膝ならパンツだけ替える、というように、その1か所だけに手を打てば済みます。
3か所以上の部屋着でも、肌触りが良くて温かいなら、寝る用に回してください。寝るときは誰にも見られないので、見た目の境目は関係ありません。ただし、寝る用が増えすぎたら、肌触りの良いものから2〜3枚だけ残して、あとは手放すほうが、しまう場所が空きます。
手持ちを15分で振り分ける手順
一枚ずつ悩むより、休みの日に手持ちの部屋着を全部出して、まとめて振り分けるほうが早く終わります。
- 部屋着を上と下に分けて、全部床に並べる(2分)
- 1枚ずつ着て、首・袖口と裾・膝と肘の3か所を鏡で見る。境目を越えた場所に、付せんかクリップを付ける(8分)
- 着たまま窓の前に立って、毛玉と色あせを見る。越えていたら、そこにも付せんを付ける(3分)
- 付せんの数で、人前用・家族用・寝る用の3つの山に分ける(2分)
付せんを付けておくと、あとで「どこが悪かったのか」が分かります。首に付せんが付いた部屋着が多いなら、着脱のしかたで首を伸ばしている可能性があります。脱ぐときに首の後ろをつかんで引き抜くと、リブが一気に伸びます。脱ぐときは裾を両手で持って、下から上へ裏返すように脱ぐと、首のリブにかかる力が小さくなります。
膝に付せんが付いた部屋着が多いなら、座る姿勢で膝を深く曲げる時間が長い暮らしです。床に座る時間が長い家では、膝の出にくい生地を選ぶか、パンツだけ早めに入れ替える前提で考えておくと、上の部屋着を長く人前用に保てます。
思い出や気に入った柄がある部屋着
境目を越えていても、気に入った柄や、もらった思い出があって手放しにくい部屋着もあります。こうしたものは、採点の結果とは別に扱って構いません。
ただし、人前用の山には入れないでください。気に入っているものほど、人前で着たくなりますが、境目を越えた部屋着を人前で着ると、気に入っている柄より先に、伸びた首や毛玉のほうが相手の目に入ります。柄を見てほしいなら、なおさら人前用の役からは外して、家族用か寝る用で長く着るほうが、その部屋着を大切に使えます。
どちらとも取れるとき①|首だけ伸びて、ほかはきれい
いちばん多いのが、首まわりだけが伸びているケースです。頭から着脱するスウェットでは、首から先に伸びます。袖口や膝はきれいなのに、首だけが波打っている、という状態です。
この場合、境目を越えたのは1か所なので、採点では人前用に残せます。ただ、首は顔のすぐ下で、いちばん目に入る場所です。残すかどうかは、その部屋着を人前で着る場面が、首を隠せる場面かどうかで決めてください。
- 宅配の受け取りや、近所での立ち話が主な場面 → 襟のあるシャツや、前を閉じるカーディガンを上に重ねれば、首は隠れる。人前用に残す
- 上に何も重ねずに着たい、首元を見せて着たい → 家族用に下ろす
首を隠すときは、襟の付いた羽織りが一番確実です。襟のない丸首のカーディガンでは、伸びたリブが羽織りの縁の上にのぞくことがあります。ボタンを上まで留めて、伸びたリブがカーディガンの縁より下に隠れるかを、鏡で確かめてください。
伸びた首を家で縫い縮める方法もありますが、リブの伸び縮みの性質が戻るわけではないので、縫った跡がかえって目立つことがあります。手間をかけるより、役を下げて、人前用には新しい1枚を足すほうが、結局は見た目が整います。
どちらとも取れるとき②|毛玉は多いが、形は崩れていない
毛玉が手のひら1枚に10個を超えているのに、首も袖口も膝もきれいなまま、ということもあります。毛玉のできやすい素材では、形より先に毛玉が出ます。
この場合は、一度毛玉を取ってから判断してください。判断は2つの点で分かれます。
**1つ目は、毛玉を取った跡の生地です。**毛玉を取ったあと、その場所を窓の光にかざしてください。ほかの場所と同じように光を通さないなら、生地はまだ厚みを保っています。そこだけ光が透けて、下が見えそうになっていたら、生地がすり減って薄くなっています。
**2つ目は、毛玉が戻ってくる速さです。**毛玉を取って、いつもどおり着て洗って、2週間後にもう一度同じ場所を見てください。手のひら1枚に数個しか戻っていなければ、しばらく人前用で使えます。2週間で元の数近くまで戻っていたら、その素材はこすれるたびに毛玉を作り続けます。
どちらか一方でも当てはまったら、家族用に下ろしてください。生地が薄くなっているか、毛玉がすぐに戻るなら、取っても見た目がもつのは短い間だけです。
毛玉取りは、生地の表面を削る作業でもあります。同じ場所を何度も取ると、生地は確実に薄くなります。人前用に残せるのは、取る回数がひと冬に1〜2回で済む部屋着だけ、と考えてください。
どちらとも取れるとき③|上は残せて、下だけくたびれている
上下そろいの部屋着で、上はきれいなのに、パンツの膝とお尻だけ伸びている、ということもよくあります。座る時間の長い暮らしでは、下のほうが先に傷みます。
この場合は、上下を分けて考えてください。上は人前用に残して、下だけ役を下げます。
ただし、上下そろいの部屋着は、同じ色・同じ生地でそろっていることでまとまって見えているので、上だけ残して別のパンツと合わせると、上の色だけが浮くことがあります。判断の目安は、上下の色の差です。
- 下に合わせるパンツが、上と同じ明るさの色、または上より暗い色 → 上だけでも浮かない。上を人前用に残す
- 下に合わせるパンツが、上より明るい色 → 上が重く見えて、部屋着の上だけ着ている印象が強くなる。上も家族用に下ろすか、下を暗い色にする
上下そろいの部屋着は、上下で洗う回数を同じにしておくと、色のあせ方がそろい、長くそろいで着られます。上だけ洗う回数が多いと、上だけが先に色あせて、上下の色が離れていきます。
どちらとも取れるとき④|来客やビデオ会議がある日
家族用の部屋着で一日を過ごす予定の日に、急に宅配が来たり、ビデオ会議が入ったりすることがあります。毎回着替えるのは面倒なので、どこまでなら部屋着のままでいいかを決めておくと楽です。
ビデオ会議
画面に映るのは、たいてい胸から上です。見られるのは、首まわりと肩と胸の前の3つです。
- 首が境目を越えていない、胸の前に毛玉がない → 部屋着のままで構わない
- 首が伸びている、または胸の前に毛玉がある → 襟のある羽織りを重ねる
膝や袖口が伸びていても、座っているかぎり画面には映りません。ただし、立ち上がって何かを取りに行く場面があるなら、膝のふくらみも映ります。立つ可能性があるなら、下だけ着替えてください。
宅配の受け取り
宅配の受け取りは、玄関で数十秒、相手と向き合うだけです。見られるのは、首まわりと、袖口と、全体の色です。
境目を越えたのが膝や毛玉なら、玄関で向き合うかぎり目立ちません。首が伸びているなら、玄関の近くに羽織りを1枚かけておいて、出る前にさっと重ねると済みます。
家で仕事をする日は、朝に人前用を着ておく
家で仕事をする日が週に何日かある暮らしでは、朝の着替えの時点で、人前用の部屋着を選んでおくほうが楽です。家族用で一日を始めると、ビデオ会議のたびに上を着替え、宅配のたびに羽織りを探すことになります。人前用を着ておけば、羽織りを1枚椅子の背に掛けておくだけで、ほとんどの場面に間に合います。
そのためには、人前用の部屋着を、家で仕事をする日数より1〜2枚多く持っておくと回ります。週に3日家で仕事をするなら、人前用の上を4〜5枚にしておけば、洗濯の間隔があいても足ります。下は上ほど人の目に触れないので、上より1〜2枚少なくても困りません。
仕事を終えたら、人前用から家族用に着替えると、人前用の部屋着が擦れる時間が短くなり、首や膝の境目に届くまでの期間が延びます。部屋着の中でも、一日のうちで役を分けて着るという考え方です。
家に人が来る日
家に人が来る日は、相手と長い時間、立ったり座ったりしながら過ごします。5か所すべてが見られると考えてください。この日は、人前用の部屋着か、部屋着ではない服に着替えるほうが、気持ちが楽です。
近所に出るときの部屋着の扱いは、ワンマイルウェアが部屋着に見える|上下おそろいは1か所だけ崩すで、外で部屋着に見えない組み方として扱っています。人前用の部屋着をそのまま外へ着て出たい日は、そちらも合わせて見てください。
端がきれいなら、部屋着のおしゃれは色の数で決まる
5か所の境目を越えていない部屋着でも、組み方によってはだらしなく見えることがあります。端がきれいな部屋着を、さらに整って見せるのは色の数です。
部屋着の上下と、上に重ねる羽織り、靴下までを含めて、目に入る色を2色までにしてください。たとえば、グレーの上下に、グレーの靴下と生成りの羽織り、という組み方です。上下で違う色を選ぶなら、どちらかを羽織りか靴下と同じ色にします。
部屋着がばらばらに見える原因は、上下を別々に買い足していくうちに、色が3色、4色と増えていくことです。それぞれは無地でも、上と下と羽織りと靴下がすべて違う色だと、ありあわせを着ている印象になります。
2色に収めるためには、部屋着を買い足すときに、手持ちの部屋着でいちばん多い色をまず確かめてください。グレーが多いならグレーか、グレーと並べて沈まない生成りや紺を選びます。新しい1枚の色を、手持ちに合わせて決めるだけで、上下の組み合わせが自然に2色に収まります。
柄ものの部屋着は、ほかを無地にする
柄の部屋着は、それだけで色が2色、3色と入っています。柄の上か下を着る日は、もう片方と羽織りを、柄の中に入っている色の無地にしてください。柄の上に柄の下を合わせると、部屋着でも人前に出しにくい印象になります。
素材の表情は1つにそろえる
色と同じく、素材の表情も数を減らすと整って見えます。なめらかなスウェットに、ふわふわした起毛の羽織りと、厚手のニットの靴下を合わせると、表面の質感が3つ並び、ちぐはぐに見えます。上下がなめらかなら羽織りもなめらか、上下が起毛なら羽織りも起毛、と表情を一つに寄せてください。
新しく買うなら、売り場で引っ張って見る2か所
人前用の部屋着を足すときは、売り場で首と膝の生地を軽く引っ張って、戻り方を確かめてください。
首のリブは、両手の指でつまんで、横に2倍くらいまで軽く伸ばし、離します。すぐにぱっと元の幅に戻るものは、リブの縮む力が強く、首が長くきちんと保たれます。戻りがゆっくりなもの、離したあとに縁が少し波打つものは、何度か着るうちに首が伸びやすいものです。
膝にあたる生地は、パンツの膝のあたりを両手でつまんで、前後に軽く伸ばして離します。生地がすぐに平らに戻るなら、座る時間が長くても膝が出にくい生地です。伸ばした跡が少し残るなら、膝が出やすい生地です。
あとは、色と毛玉です。濃い色は折り山の白い筋が目立ちやすく、表面がふわふわした生地は毛玉ができやすいので、長くきれいに着たい人前用には、中くらいの明るさの色で、表面がなめらかな生地を選ぶと長持ちします。表面がふわふわした生地の失敗しやすさは、もこもこルームウェアの失敗|潰れる・毛が抜ける・暑いを毛足から直すで扱っています。
部屋着をきれいに保つ、洗い方と干し方の3つ
人前用の部屋着を長くきれいに保つために、洗い方と干し方で気をつけるのは3つだけです。
**1つ目は、裏返して洗うことです。**毛玉も色あせも、表面がこすれることで起きます。裏返して洗えば、表面は洗濯機の中でほかの服とこすれにくくなります。洗濯ネットに入れると、さらにこすれが減ります。
**2つ目は、首と袖口を引っ張って干さないことです。**ハンガーに干すとき、首の開きからハンガーを押し込むと、リブが横に伸びます。ハンガーは裾のほうから入れてください。パンツは、裾をつまんで逆さに吊るすと、膝の伸びが重さで少し戻ります。
**3つ目は、乾かしすぎないことです。**乾燥機で長く回したり、暖房の前で乾かしすぎたりすると、リブのゴムのような性質が弱まり、伸びやすくなります。乾燥機を使うなら、少し湿りが残るくらいで止めて、あとは干して仕上げると、リブが長く縮む力を保ちます。
この3つを続けると、首と袖口と膝の境目に届くまでの時間が延びます。人前用の部屋着が長く人前用のままでいてくれれば、買い足す枚数も減ります。
関連記事
よくある問い
- Q. 部屋着は何年くらいで買い替えればいいですか
- 年数ではなく、首まわり・袖口と裾・膝と肘・毛玉・色あせの5か所の状態で決めてください。洗う回数が多い部屋着は、着る頻度によって半年で伸びることもあれば、数年きれいなこともあります。5か所のうち2か所に伸びや毛玉が出たら、人前に出す役から外し、家族だけの部屋着か寝る用に下ろす時期です。
- Q. 首まわりが伸びたスウェットは直せますか
- 家で元の形に戻すのは難しいと考えてください。リブは編み地のゴムのような性質で伸び縮みしていて、伸び切ると戻る力そのものが弱くなっています。首だけ伸びて、ほかの4か所がきれいなら、上に襟のある羽織りを重ねて首を隠す、もしくは寝る用に下ろして、人前用には新しい1枚を足すのが現実的です。
- Q. 毛玉を取れば、また人前で着られますか
- 形が崩れていなければ、毛玉を取るだけで見た目はかなり戻ります。ただし、毛玉を取った跡の生地が薄くなって下が透けて見える、または同じ場所に2週間ほどでまた毛玉ができるなら、生地自体がすり減っています。その場合は、取っても長くはもたないので、家族だけの部屋着に下ろしてください。
- Q. ビデオ会議のときだけ、部屋着の上に何か着れば十分ですか
- 画面に映るのは、胸から上と首まわりです。首のリブが伸びている部屋着なら、襟のあるシャツか、前を閉じるカーディガンを上に重ねて、首の縁を隠せば十分です。首がきれいなら、無地の羽織りを肩にかけるだけでも整って見えます。立ち上がる場面があるなら、膝の出っ張りも映るので、下だけ着替えてください。
— メグラシ編集部





