タヌキ顔 ロングコートが似合わない|着られるか丸く重いか

**タヌキ顔がロングコートを着て似合わないと感じるとき、原因は2つのどちらかです。**コートの大きさや直線の強さに顔のやわらかさが負けて「着られている」ように見えるか、丸い顔に丸い襟や厚い生地が重なって全身が丸く重く見えるか。着られる人は肩・袖・丈の3か所を体に合わせ、丸く重い人は首元から裾まで縦の線を1本通します。
見分け方は2つあります。1つは、コートを着た全身写真の顔を指で隠して見ること。顔を隠すとコートが格好よく見えるのに、顔を出すと急に幼く見えるなら着られる側です。もう1つは、鏡の前で前を閉めた姿と開けた姿を比べること。閉めると全身が1つの丸い塊に見え、開けると楽になるなら丸く重い側です。
両方に当てはまる人は、大きさから直してください。肩と丈が体に合えば、丸さは前を開けるだけで片づくことが多いからです。どちらとも決められない人のために、確かめ方も後半に書いています。
結論:着られるなら大きさを、丸く重いなら線を直す
タヌキ顔は、目が丸く、頬の高い位置がふっくらしていて、顔の輪郭に曲線が多い顔です。やわらかく親しみやすい印象が持ち味ですが、ロングコートのように面積が大きく、形のはっきりした服を着ると、その印象とのぶつかり方が2通りに分かれます。
| 見え方 | 着られる人 | 丸く重い人 |
|---|---|---|
| 顔を隠した写真 | コートだけなら格好いい | 顔を隠しても全身が丸い |
| 言われがちなこと | 学生みたい・借りた服みたい | あったかそう・もこもこしてる |
| 原因 | 肩・袖・丈がコートの側に余っている | 丸い襟・厚い生地・広がる裾が重なる |
| 直す場所 | 肩・袖・丈を体に合わせる | 首元から裾まで縦の線を通す |
表のどちらの列に近いかを、次の章で確かめてください。
見分け方:顔を隠した写真と、前を開けた鏡
まず、ロングコートを着て、3mほど離れた位置から全身を撮ってもらいます。自撮りの場合は鏡越しで構いません。
撮った写真の顔の部分を、指先で隠してください。顔を隠した状態で、コートだけを見たときに「この服は格好いい」と思えるかどうか。次に指を離して顔を出したとき、全体の印象がどう変わるかを見ます。顔を出したとたんに幼く見える、服と顔が別々に見える、という人は着られる側です。コートそのものは悪くないのに、顔とつながっていません。
次に、鏡の前で前を閉めた姿と、前を全部開けた姿を比べます。閉めた姿で、肩から裾までが1つの丸い塊に見え、腕や脚の線が消えているなら、丸く重い側です。前を開けたとたんに体の線が戻ってほっとするなら、その感覚は合っています。
着られる人|コートの大きさと直線に、丸い顔が負ける
着られる人のコートを見ると、ほとんどの場合、どこかが体より大きくなっています。肩の縫い目が肩先より3cm以上外に落ちている、袖が指の付け根まで隠れている、裾がふくらはぎのいちばん太い所より下まで来ている、のどれかです。
ロングコートは、それだけで大人の服としての完成度が高い服です。きちんとした肩、長い直線、はっきりした襟。そこに大きさの余りが加わると、コートの存在感が顔のやわらかさを大きく上回ります。顔が丸く親しみやすいぶん、服との差が「大人の服を借りた子ども」のように見えてしまいます。
襟の大きさも影響します。幅の広い襟は、顔の横に大きな直線の面を作ります。顔の曲線との差が開くほど、顔だけが別の場所にあるように見えます。
着られる人の選び直し:肩・袖・丈の3か所
着られる人が見直すのは、肩・袖・丈の3か所です。

肩は、縫い目が肩先の骨の真上か、外に1〜2cmまでに収まるもの。袖は、腕を下ろしたときに手首の骨が隠れて、親指の付け根が見えるくらいの長さ。丈は、膝の真ん中から膝下10cmまでを目安にします。この3か所が合うと、コートの大きさが体に収まり、顔とつながって見えます。
襟は、ノーカラーか、襟の幅が7cm以下の細めのものを選びます。オーバーサイズのコートが好きな人も、肩と袖のどちらか1か所だけは合わせてください。肩が落ちる形なら袖を手首で止め、袖が長い形なら肩を合わせます。2か所とも余ると、着られる見え方に戻ります。
丸く重い人|丸い顔に丸い襟と厚い生地が重なる
丸く重い人は、サイズが合っていても似合わないと感じます。原因は、丸いものの重なりです。
タヌキ顔の丸さに、丸い大きな襟、ふっくらした厚い生地、裾に向かって広がるAラインが重なると、顔から裾までが同じ曲線の繰り返しになります。1つずつは可愛いのに、全部が重なると、全身が1つの大きな丸として見えます。「太って見える」「もこもこしている」と言われるのはこのためです。
生地の厚みも効いてきます。毛足の長い素材や、ふくらみのある厚手のウールは、体の線を外側に押し広げます。顔の丸さとつながって、体まで丸く見えます。
丸く重い人の選び直し:縦の線を1本通す
丸く重い人が直すのは、首元から裾まで1本の縦の線です。

いちばん簡単なのは、前を開けて着ることです。開いた前立ての2本の線が、首元から裾まで縦に通ります。内側のニットやパンツの色をコートと違う色にすると、その線がさらにはっきりします。
選び直すなら、生地は表面が平らで、指でつまんで厚みが5mm以下のもの。形は肩から裾までまっすぐ落ちるストレートか、ゆるいIラインにします。襟はVの字に開く形を選び、首元からVの底までが15cm以上あると、顔の丸さの下に縦の線が入ります。
両方に当てはまる人:大きさから直す
着られる見え方と、丸く重い見え方の両方がある人もいます。その場合は、大きさから直してください。
大きすぎるコートは、生地の余りがそのまま丸いふくらみになります。肩が落ち、身幅が余り、裾が長いと、前を開けても生地が体の前で丸く揺れて、縦の線が出ません。サイズが合うと、前を開けたときに前立てがまっすぐ落ちるようになり、それだけで丸さが半分ほど片づきます。
肩と丈を合わせたうえで、まだ全身が丸く見えるなら、次に生地と襟を見直します。順番を逆にして、平らな生地で襟の小さいコートを選んでも、大きさが余っていれば着られる見え方は残ります。
どちらとも取れないとき:閉めた姿と開けた姿を撮って比べる
写真を見ても鏡を見ても決め手がない人は、同じコートで2枚撮って並べてください。1枚は前を全部閉めて、もう1枚は前を全部開けて撮ります。
開けた写真のほうが明らかに良いなら、丸く重い側です。縦の線が入るだけで印象が変わったのは、問題が線にあったからです。
開けても閉めても大して変わらず、どちらも顔だけが幼く見えるなら、着られる側です。問題が線ではなく大きさにあります。この場合は、袖を2cmほど内側に折り込んで、肩のあたりを手でつまんで1〜2cm詰めた状態をもう1枚撮ってみてください。それで良くなるなら、肩と袖の合ったコートに替えれば解決します。
背の高さで変わる丈の境目
丈の境目は、背の高さで動きます。
身長が155cmくらいまでの人は、膝が半分隠れるくらいまでを上限にしてください。膝下10cmを超えると、コートが体の半分以上を覆って、着られる見え方になりやすくなります。
155〜162cmくらいの人は、膝下10cmまでなら着られます。それより長い丈を着たいときは、足首が見える靴を合わせて、裾と靴のあいだに肌かタイツの色を5cm以上見せてください。
163cm以上の人は、くるぶしの上まである丈でも着られることが多いです。ただし丸く重い側の人は、長い丈ほど丸いシルエットの面積が増えるので、ストレートの形に絞ってください。
襟の形で選ぶ
襟は、顔のいちばん近くにある形なので、印象への影響が大きい場所です。

着られる側の人は、襟の小さいものを選びます。ノーカラー、細いテーラード、小さめのスタンドカラーなどです。大きな襟は顔との大きさの差を開くので避けます。
丸く重い側の人は、襟の大きさよりも形を見ます。丸い大きな襟、ショールカラー、ふくらんだフードは、顔の丸さに丸さを足すので避けます。首元からVに開く形なら、襟が大きめでも縦の線が入って丸さを和らげます。
手持ちのロングコートを着るとき
買い直さずに、手持ちで直す方法もあります。
着られる側なら、袖を1回だけ折り返して手首を出します。手首が見えるだけで、コートの大きさが体に収まって見えます。ベルトが付いているなら、腰骨の少し上で軽く結び、身幅の余りを後ろに逃がします。結び目は前で大きく作らず、横か後ろにずらしてください。
丸く重い側なら、前を開けて、マフラーを首に巻かずに両端を前に垂らします。マフラーの2本の線が縦に落ちて、コートの前立ての線を補ってくれます。巻くときは、首にぐるぐる重ねず、ひと巻きにして両端を長く垂らしてください。ベルトは結ばずに外すか、後ろで留めて前に回さないほうが丸さが出ません。
髪の長さで変わること
髪の形でも見え方が変わります。
着られる側の人は、髪を下ろして肩にかかる長さがあると、顔のまわりに面積が加わって、コートとの大きさの差が少し縮まります。短い髪やまとめ髪だと顔が小さく見えるぶん、コートの大きさがより目立ちます。
丸く重い側の人は、逆に髪をまとめて首を見せたほうが、首元に縦の余白ができて楽になります。丸みのあるボブで、毛先がコートの襟の上で内側に巻いていると、顔と襟の丸さがつながって大きな丸になります。毛先をまっすぐ下ろすか、耳にかけてください。
色で変わること
コートの色によっても、2つの見え方の出やすさが変わります。
着られる側の人は、黒や濃紺など暗く強い色のロングコートで、着られる見え方が強まります。暗い色は面積が大きいほど存在感が増し、顔の明るさとやわらかさとの差が開くからです。キャメル、ベージュ、明るめのグレーなど、中くらいの明るさの色を選ぶと、コートの大きさが少し和らいで顔とつながりやすくなります。黒を着たい日は、内側のニットを白や生成りにして、首元に明るい色を入れてください。
丸く重い側の人は、逆に白やごく淡いベージュ、ふわっとした明るい色で丸さが強まります。明るい色は膨らんで見えるので、丸い顔と厚い生地の丸さをさらに押し広げます。チャコール、濃いブラウン、深い緑など、中くらいから少し暗い色で、表面が平らなものを選ぶと、体の輪郭が締まって縦の線が出やすくなります。淡い色を着たいときは、前を開けて内側を濃い色にし、縦の線を色の差で作ってください。
どちらの側の人も、迷ったらコートの色は顔より少し暗く、髪より少し明るい範囲から選ぶと、大きく外すことはありません。
まとめ
タヌキ顔がロングコートを似合わないと感じるのは、コートの大きさに顔が負けて着られるか、丸いものが重なって全身が丸く重いかのどちらかです。顔を隠した写真でコートだけが格好いいなら着られる側で、肩・袖・丈を体に合わせます。前を閉めると丸い塊になるなら丸く重い側で、前を開け、平らな生地とV字の首元で縦の線を通します。
両方に当てはまるときは大きさから直し、どちらとも取れないときは閉めた姿と開けた姿を撮って比べてください。手持ちのコートも、袖の折り返しとマフラーの垂らし方で、買い直さずに直せます。
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よくある問い
- Q. タヌキ顔はロングコートを着ないほうがいいですか
- 着ないほうがいいわけではありません。似合わないと感じる原因が、コートの大きさに顔が負けているか、丸いものが重なりすぎているかのどちらかにあるだけです。肩の縫い目が肩先に合い、丈が膝から膝下10cmほどで、前を開けて縦の線が出せるコートなら、タヌキ顔のやわらかさがそのまま生きます。
- Q. チェスターコートとノーカラーコートはどちらが向いていますか
- 着られる側の人は、襟の小さいノーカラーか、襟の幅が7cm以下の細いチェスターが向いています。大きな襟は顔の丸さとの差が開いて、借りた服のように見えやすくなります。丸く重い側の人は、どちらでもかまいませんが、首元からV字に開いて縦の線が出る形を選んでください。丸い大きな襟は避けます。
- Q. もこもこした素材のロングコートを着たいです
- 丸く重い側の人は、ボアや毛足の長い素材を全身に着ると丸さが重なります。着たい場合は、丈を膝上までの短めにするか、前を開けて内側を細い縦の線にしてください。着られる側の人は、素材より大きさが問題なので、肩と丈が合っていれば毛足のある素材でも着られます。
- Q. 小柄でロングコートを着ると子どもっぽくなります
- 身長が155cmくらいまでの人は、膝下10cmを超える丈で一気に着られやすくなります。膝が半分隠れるくらいの丈を上限にしてください。足首が見える靴を合わせて、裾と靴のあいだに肌かタイツの色を見せると、丈の長さが目立たなくなります。
— メグラシ編集部





