大人顔で背が低い|服が幼く見えるか埋もれるかで丈と襟を分ける

**大人顔で背が低い人が服で困るときは、2つの型のどちらかです。**小柄さに合わせて選んだ服が幼く見え、顔だけが大人に浮く型。顔に合わせて選んだ大人っぽい服に、体が埋もれて着られて見える型。同じ「似合わない」でも、直す方向は反対です。
見分け方は1つで足ります。全身写真を撮り、首・手首・足首の「3つの首」がいくつ見えているかを数えてください。2つ以上見えているのに子供っぽく見えるなら幼く見える型で、襟の線と布の格を上げます。1つ以下しか見えていないなら埋もれる型で、コートの裾を膝頭の上下5cmに収め、襟の幅を顔の幅の3分の1までに削ります。
両方の気配がある人は、上半身と下半身で分けて考えます。顔に近い襟は顔に合わせ、丈と幅は体に合わせる。この順番を守れば、秋冬の重い服でも顔と体のつり合いは取れます。大人顔そのものの見分け方は大人顔で老けて見えるとき、大人顔か子供顔か決めきれない人は大人顔と子供顔の中間で扱っています。
結論|幼く見えるなら襟と布、埋もれるなら丈と幅
| 見る所 | 幼く見える型 | 埋もれる型 |
|---|---|---|
| 写真で起きていること | 服だけ見ると年齢が下がる | 服の面ばかり目に入る |
| 3つの首 | 2つ以上見えている | 1つ以下しか見えていない |
| 最初に動かす所 | 襟を直線にする | コートの裾を膝頭の上下5cmに |
| 次に動かす所 | 布を目の詰んだ平らなものに | 襟の幅を顔の幅の3分の1までに |
| 残してよいもの | 短めの丈 | 大人っぽい色と形 |
表の通り、幼く見える型は「丈はそのまま、格を上げる」、埋もれる型は「格はそのまま、量を削る」と覚えてください。
先に見分ける|全身写真で3つの首を数える
鏡ではなく写真で見ます。鏡は近くて、顔ばかりに目が行くからです。
- 秋冬によく着る組み合わせを着て、3m離れた所から、胸の高さで全身を撮る
- 首・手首・足首のうち、肌か薄い靴下が見えている所を数える
- 写真の顔を指で隠し、首から下だけで何歳くらいに見えるかを考える
- 次に首から下を隠し、顔だけで何歳くらいに見えるかを考える
3と4で、首から下のほうが若く見えるなら幼く見える型です。3つの首が見えていて体の輪郭も出ているのに、服の素材や襟の形が子供っぽさを足しています。
首から下を見たときに、年齢より先に「コートが大きい」「布ばかり見える」と感じるなら埋もれる型です。3つの首がほとんど隠れ、体の輪郭が服の面に消えています。
大人顔と小柄が食い違う理由|顔は線、体は量で見られる
大人顔は、顔の縦の長さがあり、目・鼻・口の線が直線的で、パーツの間の余白が少ない顔です。人はこの顔を「線」で受け取ります。
一方で、背の高さは「量」で受け取られます。身長150cm前後の人は、同じ服を着ても布の面積が小さく、服の量が少ない人として見られます。
幼く見える型は、量の少なさに合わせて線までやわらかくした状態です。丸い襟、ふくらんだ袖、毛足の長い布が顔の直線とぶつかり、顔だけが大人に見えます。
埋もれる型は、顔の線に合わせて量まで増やした状態です。長い丈、広い襟、厚い布が体の量を上回り、服が先に目に入ります。
つまり、線は顔に、量は体に合わせれば、食い違いは消えます。ここから先は、型ごとにその合わせ方を見ていきます。
幼く見える型|襟を直線にする
最初に動かすのは襟です。顔のすぐ下に来るので、顔の直線とつながるかどうかが一番はっきり出ます。
- ニットはクルーネックより、Vネックか、首に沿って立ち上がるハイネック
- ブラウスは丸襟やフリルより、小さめのシャツ襟かスキッパー
- コートはノーカラーの丸い開きより、テーラード襟かスタンドカラー
Vネックは、深さが幅と同じか少し深いくらいが目安です。開きの幅が顔の幅を超えると、今度は首元が寂しく見えます。
丸い襟をどうしても着たい日は、襟の下にVの線を1本足します。カーディガンを前開きで羽織る、細い縦長のネックレスを1本下げる、のどちらかで顔とのつながりが戻ります。
幼く見える型|布の目を詰める
襟の次は布の表面です。毛足が長いもの、編み目が大きくざっくりしたもの、ふくらみのある布は、量の少ない体に乗ると子供服に近い印象になります。
目安は、指で布をつまんで光にかざしたときに、向こうが透けて見えないことです。秋冬なら、目の詰んだウール、ハイゲージのニット、表面のなめらかな起毛までが大人顔の線とつながります。
ざっくりした手編み風のニットを着たいときは、下を目の詰んだ平らな布にします。上下の両方がふくらむと、全身が幼い方向に寄ります。
幼く見える型|丈はそのままでよい
幼く見える型の人は、丈を長くして大人っぽくしたくなりますが、ここは動かさなくて構いません。丈を伸ばすと、今度は埋もれる型に移ります。
短めのスカートやショート丈のコートは、そのまま残してください。襟と布の格が上がれば、短い丈は小柄な体のつり合いを取る役目に戻ります。
埋もれる型|コートの裾を膝頭の上下5cmに収める
埋もれる型で最初に動かすのは、いちばん面積の大きいコートの丈です。
裾の位置は、膝頭の上下5cmの範囲が目安です。身長150cm前後なら、肩から裾までがおよそ90〜100cmになります。売り場の標準のミドル丈は身長160cm前後を基準に作られていることが多く、小柄な人が着ると裾がふくらはぎの中ほどまで落ちます。
ロング丈を選ぶなら、次の2つを守ります。
- 前を開けて着て、中の服の縦の線を1本見せる
- 足首を出す。裾がくるぶしを隠す長さのパンツやスカートは合わせない
縦の線と足首が見えると、コートの面が分かれ、体の輪郭がもう一度見えるようになります。
埋もれる型|襟の幅を顔の幅の3分の1までに削る
大人顔に合わせて、大きなラペルやボリュームのある襟を選んでいると、襟の面積が肩幅を上回ります。
目安は、襟の片側の幅が顔の幅の3分の1までです。顔の幅が13cmなら、ラペルは4〜5cm前後になります。テーラード襟なら細め、ステンカラーなら小さめの襟を選ぶと、顔の線は残したまま、量だけが体に合います。
ショールカラーや大きな折り返しの襟は、顔の直線とは合っていても、小柄な体には面が大きすぎます。どうしても着たい日は、襟を立てずに寝かせ、マフラーを巻かずに首を見せてください。
埋もれる型|手首と足首を出す
コートと襟が決まったら、残りの2つの首を出します。
- 袖は手首の骨が隠れない長さ。長い袖は1回折る
- 足元はくるぶしが見える長さのパンツか、膝下丈のスカートに薄手のタイツ
- ブーツはくるぶし丈か、筒が足首に沿う細いもの
3つの首のうち2つ以上が見えれば、体の輪郭が服の面から浮かび上がり、着られて見える印象はほぼ消えます。
秋冬のワンピースはどちらの型でも腰の位置で決める
ワンピースは上下がつながっているので、型の違いが出やすい服です。共通して見るのは、腰の切り替えの位置です。
幼く見える型は、切り替えが胸のすぐ下にある形を避けます。胸下の切り替えはふくらみを作り、子供服の形に近づきます。切り替えは本来の腰の位置か、切り替えのない縦長の形を選びます。
埋もれる型は、切り替えのない長い形で布の量が増えすぎることがあります。腰に細いベルトを1本足すか、腰の位置に切り替えのある形にすると、量が上下に分かれて体が見えます。
どちらとも取れるとき①|顔は幼く見えるのに、コートでは埋もれる
ニットやブラウスでは子供っぽく見え、コートを着ると埋もれる人がいます。上半身は幼く見える型、外側は埋もれる型が同時に起きている状態です。
この場合は、内側の服で襟と布を直し、コートで丈と幅を直します。内側はVネックの目の詰んだニット、外側は膝頭の上下5cmの丈で細い襟のコート、という分け方です。
どちらか一方だけを直すと、もう一方が目立ちます。2つを同じ日に直すのが近道です。
どちらとも取れるとき②|大人顔か子供顔か決めきれない
顔の縦横の比率は大人顔なのに、目が丸い、頬に丸みがあるなど、子供顔の要素も持っている人がいます。
この場合は、襟の直線を1本に絞ります。Vネックを選んだら、布はやわらかいものでも構いません。直線を2つ以上重ねると顔がきつく見え、1つもないと幼く見えます。
迷うときは、顔のいちばん近くに来る襟を直線にし、それ以外は好きな形を選んでください。
どちらとも取れるとき③|仕事と休日で着る服が違う
仕事ではジャケットやきれいめのコートを着るので埋もれ、休日はカジュアルな服で幼く見える、という人もいます。
場面ごとに型を当てはめれば足ります。仕事の日は丈と襟の幅を体に合わせ、休日は襟と布の格を上げます。服を一新する必要はなく、仕事のコートの丈を直すことと、休日のニットの襟を1枚替えることから始められます。
手持ちの服で今日からできる3つ
- 埋もれる型なら、長い袖を1回折り、足首が見える靴下とボトムスに替える
- 幼く見える型なら、丸い襟の服の上にVの線を作るカーディガンかネックレスを足す
- どちらの型でも、全身写真をもう一度撮り、3つの首の数が変わったかを確かめる
買い替えるのは、この3つを試したあとで構いません。コートの丈直しは、裾の長さを数cm詰めるだけでも印象が変わります。
売り場で確かめる手順
- 試着室の鏡ではなく、通路に出て2〜3歩離れた所から全身を見る
- 首・手首・足首のうち、2つ以上が見えているかを数える
- 襟の片側の幅が、顔の幅の3分の1を超えていないかを見る
- 幼く見える型なら、布を指でつまみ、光にかざして透けないかを確かめる
- 最後に顔だけを見て、服より顔が先に目に入るかを確かめる
大人顔と小柄な体は、どちらも直すものではありません。線は顔に、量は体に、と分けて合わせれば、顔の落ち着きと体の軽さを両方とも残したまま、秋冬の服を選べます。
よくある問い
- Q. 大人顔で背が低いと、どんな服が似合いますか
- 先に、いまの服で起きているのが「幼く見える」か「埋もれる」かを見分けてください。全身写真で首・手首・足首のうち2つ以上が見えているのに子供っぽく見えるなら、襟を直線にして目の詰んだ布を選びます。1つ以下しか見えていないなら、丈と襟の幅を体に合わせて削ります。同じ大人顔でも、直す場所が逆になります。
- Q. 小柄なので短めの丈を選ぶと、子供っぽく見えます
- 短い丈そのものより、短い丈と丸い襟、ふくらんだ袖、やわらかい布が重なっていることが原因のことが多いです。丈は短いままで、襟をVかテーラードの直線に替え、布を目の詰んだ平らなものにすると、顔とのつり合いが取れます。
- Q. ロングコートを着ると、コートだけが歩いているように見えます
- 裾が膝頭より10cm以上下にあり、襟の幅も広いときに起きやすい見え方です。裾を膝頭の上下5cmに収め、襟の幅を顔の幅の3分の1までにすると、体の面積とコートの面積の差が縮みます。ロング丈を着たい日は、前を開けて縦の線を1本見せ、足首を出してください。
- Q. 大人顔なのか、ただ背が低いから服が合わないのか分かりません
- 顔を手で隠した全身写真と、首から下を隠した顔だけの写真を見比べてください。顔だけの写真で落ち着いた年齢に見え、首から下だけの写真で年齢が下がって見えるなら、顔と服のずれが原因です。どちらの写真も同じ年齢に見えるなら、顔ではなく丈の比率だけを直せば足ります。
— メグラシ編集部





