中性的な顔に似合う髪型|秋冬は丸みを毛先か前髪の1か所に置く

**あなたの顔が「中性的」と言われるなら、髪で足す丸みは1か所で足ります。**毛先か、前髪か、トップか。そのうち1か所に丸みを置いて、残りはまっすぐのままにしてください。
中性的な顔は、パーツの形が直線と曲線のどちらにも強く寄らず、全体があっさりと整っている顔です。だから髪型ひとつで印象が大きく動きます。丸みがどこにもないと男の子っぽく、丸みを全体に足すと髪だけが浮いて見える。**丸みは1か所。**この記事では、その1か所をどこに置くかを、寸法で決めていきます。
中性的な顔の服とアクセサリーは、中性的な顔に似合うアクセサリーの記事と中性的な顔の秋冬の予定の記事にまとめてあります。ここでは髪型だけを扱います。
結論:丸みは1か所、残りはまっすぐのまま
中性的な顔の髪型で迷うのは、足す量の見当がつかないからです。足りないと男の子っぽく、足しすぎると甘さが顔から浮きます。その中間にちょうど収まるのが、「丸みを1か所」という置き方です。
丸みを置ける場所は3つあります。
| 丸みを置く場所 | 向いている人 | 残りの部分 |
|---|---|---|
| 毛先 | 「凛々しい」「かっこいい」と言われることが多い人 | 前髪とトップはまっすぐ、ボリュームを出さない |
| 前髪 | 「あっさりしている」「すっきりしている」と言われることが多い人 | 毛先はまっすぐ切りっぱなし、トップは平ら |
| トップ | 顔の縦の長さが気になる人、どちらとも言われない人 | 毛先と前髪はまっすぐ |
どの場所を選んでも、丸みは1か所だけです。2か所以上に置くと、中性的な顔のよさである「すっきりした印象」が消えて、髪のほうに目が行きます。
髪の長さは問いません。ショートでもロングでも、丸みを置く場所が1か所なら、同じ考え方で決まります。
自分がどちらに倒れやすいかを1問で確かめる
丸みをどこに置くかを決める前に、あなたの顔がふだんどちらに見られやすいかを確かめます。質問は1つです。
ここ1年で、初対面の人や久しぶりに会った人から言われた言葉に近いのはどちらですか。
- A:「凛々しい」「かっこいい」「クール」「しっかりしていそう」
- B:「あっさりしている」「すっきりしている」「さわやか」「若く見える」
Aが多い人は、顔の印象が直線の側、つまり辛い側に倒れやすい人です。丸みを毛先に置いて、顔の下のほうに曲線を足すと、辛さがやわらぎます。
Bが多い人は、顔の印象が淡く、子供っぽい側に倒れやすい人です。丸みを前髪に置いて、目の近くに曲線を1本入れると、顔の印象に焦点ができます。
どちらとも言われない、あるいは両方言われるという人は、トップに丸みを置きます。顔から少し離れた位置に丸みを置くので、顔の印象をどちらにも動かさずに、髪型全体にやわらかさが出ます。
言われた言葉を思い出せない人は、自分の写真を3枚見て、「この人はどんな人に見えるか」を一言で書いてみてください。それがAとBのどちらに近いかで決めます。
丸みを毛先に置く人:長さ別の位置
Aが多かった人、つまり凛々しく見られやすい人は、毛先に丸みを置きます。毛先の丸みは、内側に入れるか外にハネさせるかのどちらか一方にして、毛先から5cm以内に収めます。
ショート
えり足を首に沿ってすっきり刈り上げると、直線がさらに強く出ます。えり足は首の付け根から2〜3cm上で、毛先を内側に丸めて収めてください。耳の後ろの毛も、耳たぶの下で内側に入れます。
ボブ
毛先の位置は、あご先から1〜3cm下。毛先を内側に軽く入れて、あごの線に沿う丸みを1本作ります。あご先ちょうどで切ると、あごの線と毛先の線が重なって、輪郭が強調されます。
ミディアム
毛先の位置は、鎖骨の上。毛先から5cmだけ内巻きにします。外ハネにしたい場合は、肩に当たって跳ねる長さを避け、肩より2cm以上上か、鎖骨の下まで伸ばします。
ロング
毛先から5cmだけを巻きます。中間から巻くと、髪の動きが顔より多くなり、顔が淡く見えます。顔まわりのレイヤーは、いちばん短い毛があご先より下に来るように。
毛先に丸みを置くときは、前髪とトップを平らに保ちます。前髪はまっすぐ下ろすか、分けて流すかのどちらかで、カールをつけないでください。
丸みを前髪に置く人:眉との距離で決める
Bが多かった人、つまりあっさり見られやすい人は、前髪に丸みを置きます。前髪の丸みは、目のすぐ上に曲線を1本入れることなので、顔の印象に焦点ができます。
前髪の長さ:毛先が眉の上1cm以内に来る長さ。眉にかかると目元が暗くなり、眉の上3cm以上空くと丸みが顔から離れて効きません。
丸みのつけ方:前髪の毛先を内側に軽く入れます。カーラーや手ぐしで、前髪全体を額に沿わせるように丸めてください。前髪の幅は、左右の黒目の外側同士くらいまで。それより広げると、顔の横幅が強調されます。
前髪がない人:前髪を作らずに流している人は、分け目から流れる前髪の毛先を、目尻の横で内側に入れます。目尻の横に曲線が1本入るので、前髪を作るのと同じ効果があります。
前髪に丸みを置くときは、毛先はまっすぐに切りっぱなしにしてください。前髪にも毛先にも丸みがあると、顔全体が甘くなりすぎて、中性的な顔の涼しさが消えます。顔タイプ別の前髪の記事では、前髪の形をタイプ別に整理しているので、合わせて見てください。
丸みをトップに置く人:頭頂のふくらみは指1本
どちらとも言われない人、または顔の縦の長さが気になる人は、トップに丸みを置きます。トップは顔から離れた位置なので、顔の印象を変えずに、髪型全体の輪郭をやわらかくできます。
高さ:頭頂のいちばん高いところに、指1本ぶん(1.5〜2cm)のふくらみを出します。根元を立ち上げて、表面を丸くなでるように整えてください。2本ぶん以上出すと、顔の縦が長く見えます。
位置:頭頂から、後頭部のいちばん出っ張ったところまで。前に寄せすぎると前髪とつながって、前髪にも丸みがあるように見えます。
残りの部分:毛先はまっすぐ、前髪もまっすぐ下ろすか分けるだけ。横の髪は耳の高さで平らに収めて、横に広がらないようにします。
トップの丸みは、横から見たときに効く置き方です。正面からはあまり目立たないので、物足りなく感じるかもしれません。それでも、全体の輪郭がやわらかくなると、正面から見たときも顔まわりの印象が穏やかになります。
耳は出すか隠すか:耳たぶの位置で決める
中性的な顔の人は、耳を出すと一気にすっきりし、隠すとやわらかくなります。どちらにするかは、丸みを置いた場所と、耳たぶの位置で決めます。
耳たぶの位置を確かめる:鏡の正面で、耳たぶの下端が、鼻の下より上にあるか下にあるかを見ます。鼻の下より下にあれば、耳が長く見える側です。
出す場合:丸みを毛先か前髪に置いた人は、片耳だけ出すのがおすすめです。両耳を出すと、顔の横の線が直線的になりすぎます。片耳を出して、出した側の毛先を耳の後ろで内側に入れると、耳の後ろに丸みが1本できます。
隠す場合:丸みをトップに置いた人は、耳を半分隠します。耳の上半分に髪をかぶせ、耳たぶは見える状態にすると、顔の横にやわらかさが出ます。耳たぶが鼻の下より下にある人は、耳たぶまで隠すと顔の縦が短く見えます。
秋冬は、イヤーカフやピアスなどのアクセサリーをつける日も多いと思います。アクセサリーを見せたい日は、その側の耳だけ出してください。
分け目の位置:黒目の上か眉山の上か
分け目は、顔の左右のバランスを決める場所です。中性的な顔の人は、分け目の位置で直線と曲線のどちらに寄るかが変わります。
センター分け:顔の中心に縦の直線が入るので、凛々しさが強く出ます。Aが多い人がセンター分けにする場合は、毛先に丸みを置くのを忘れないでください。
黒目の上で分ける:左右どちらかの黒目の真上で分けると、分け目から流れる前髪がゆるいカーブを描き、顔に曲線が1本入ります。Bが多い人は、この位置がおすすめです。
眉山の上で分ける:黒目より外、眉山の真上で分けると、前髪が大きく流れて、顔の片側を覆います。印象が大人っぽく落ち着きます。どちらとも言われない人が、仕事の日に使いやすい位置です。
分け目は、日によって変えられる部分です。丸みを置く場所を決めたあとも、分け目で微調整できると覚えておくと、同じ髪型でも印象を変えられます。
色と質感:つやを足すか、軽さを足すか
丸みの位置に加えて、髪の色と質感でも印象が動きます。
つやを足す:Aが多い人は、髪の表面につやを足すと、直線の印象がやわらかくなります。オイルを毛先と表面に薄くなじませて、光が当たったときに輪が見える程度にします。つやは曲線と同じ働きをするので、毛先の丸みと合わせると十分です。
軽さを足す:Bが多い人は、毛先を軽く梳いて動きを出すと、淡い印象に軽やかさが加わります。ただし、梳きすぎると毛先が細くなり、前髪の丸みとぶつかります。毛先の量を3割減らす程度にとどめます。
色:明るさは、ふだんの肌の色と瞳の色に合わせます。中性的な顔の人は、髪の色が明るすぎると顔の印象が髪に負けやすいので、瞳の色より1〜2段明るい程度が目安です。秋冬は、少し深みのある色に寄せると、ニットやコートの色となじみます。
秋冬の首元:タートルネックと毛先がぶつかる位置
秋冬は、タートルネックやハイネックのニットで首元が埋まります。夏のあいだは似合っていた髪型が、秋になってしっくりこなくなるのは、毛先と襟の位置関係が変わるからです。
ショート:えり足が襟の上端に当たると、えり足が外に跳ねます。えり足を襟の上端から2cm以上上に収めるか、えり足を襟の中に入れて隠すかのどちらかにします。中性的な顔の人は、えり足を見せたほうがすっきりします。
ボブ:毛先が襟の上端に当たって跳ねやすい長さです。毛先と襟の上端のあいだに指2本ぶん、約3cmの隙間ができる高さで切ると、首の線が少し見えて、顔まわりが重くなりません。いまの長さを変えたくない人は、タートルネックの折り返しを1回多くして、襟の高さを下げてください。
ミディアム:毛先が襟の上に乗って、横に広がります。タートルの日は、髪を片側にまとめて前に流すか、低い位置で1つに結んで襟の外に出します。片側に流すと、反対側の首が見えて、全体が軽く見えます。
ロング:襟の外に髪を出すか、襟の中に入れるかを決めます。襟の中に入れると首が長く見えて大人っぽく、外に出すと顔まわりにボリュームが出ます。Aが多い人は外に出して毛先の丸みを見せ、Bが多い人は中に入れて前髪の丸みを目立たせます。
マフラー・ストールを巻く日の髪
マフラーやストールを巻く日は、首元がさらに埋まります。髪をどう扱うかで、顔まわりの印象が大きく変わります。
巻く前に、髪を外に出すか中に入れるかを決める:マフラーを巻いたあとに髪を引き出すと、毛先がばらけて丸みが崩れます。巻く前に決めてください。
ショートとボブ:髪はマフラーの外に出したまま。マフラーは首の下のほうで巻いて、あご先とマフラーの上端のあいだに指2本ぶんの隙間を空けます。隙間がないと、毛先とマフラーがぶつかって顔が埋もれます。
ミディアムとロング:髪をマフラーの中に入れると、毛先の丸みが見えなくなります。毛先に丸みを置いている人は、髪を前に流してマフラーの上に乗せるか、片側にまとめて外に出してください。前髪に丸みを置いている人は、髪をマフラーの中に入れても、前髪の丸みが残るので問題ありません。
ストールを肩にかけるだけの日は、髪はストールの外に。ストールの上に毛先が乗ると、ストールの布の表情と髪の丸みが重なって、ちょうどいい量になります。
帽子をかぶる日の髪
秋冬は、ニット帽やベレー帽をかぶる日もあります。帽子は頭の上に丸みを足すものなので、トップの丸みと重なります。
ニット帽:トップに丸みを置いている人は、ニット帽をかぶる日だけ、トップのふくらみを出さずに平らにします。ニット帽の丸みがトップの役目をしてくれます。前髪は、帽子のふちから1〜2cm出すと、目元に曲線が入ってやわらかくなります。
ベレー帽:ベレー帽は、頭の片側に傾けてかぶると、顔の片側に曲線ができます。その日は、毛先と前髪はまっすぐのままで十分です。丸みを置く1か所を、ベレー帽に任せてください。
キャップ:つばのあるキャップは直線の印象が強いので、Aが多い人がかぶると、凛々しさがさらに強く出ます。その日は、毛先に丸みを足すか、キャップの後ろから出した髪を内側に入れて収めます。
帽子をかぶる日は、帽子も丸みの1か所に数えます。帽子と毛先と前髪のうち、丸みは1か所か、多くても2か所までにしてください。
顔の形との組み合わせ:毛先の位置を上下に動かす
丸みを置く場所が決まったら、次は顔の形に合わせて、毛先や前髪の位置を上下に少し動かします。中性的な顔の人は、顔の形の特徴が印象に出やすいので、数cmの違いが効きます。顔の形は、鏡の正面で髪をすべて上げ、生え際からあご先までの長さと、頬骨のいちばん高いところの幅を比べて見てください。
縦の長さが横幅の1.4倍以上ある人
顔の縦が長く見えやすい人です。毛先に丸みを置くなら、あご先より上、口角の高さから耳たぶの下までのあいだに丸みを置くと、顔の横に曲線が入り、縦の線が分断されます。前髪に丸みを置くなら、前髪を作って眉の上1cm以内に下ろすと、額の縦が短く見えます。トップに丸みを置く場合は、ふくらみを指1本ぶんより低く抑えてください。
縦の長さが横幅の1.3倍以下の人
顔の横幅が勝って見えやすい人です。毛先に丸みを置くなら、あご先より2cm以上下に置きます。頬の横で毛先が丸くなると、顔の横幅に曲線が重なって、輪郭が広く見えます。前髪は、幅を黒目の内側同士までに狭め、額を少し見せると縦の線が出ます。トップの丸みは、指1本ぶんしっかり出して構いません。
あごの角がはっきりしている人
耳の下からあごにかけての骨に角がある人は、毛先をあごの角のちょうど横に置かないでください。毛先と角が同じ高さに来ると、角が強調されます。あごの角より2cm以上上か下に毛先を置き、角の横は髪のまっすぐな面で覆うようにすると、角の印象がやわらぎます。
顔の形の調整は、丸みを置く場所を変えるものではありません。毛先に置くと決めたなら毛先のまま、高さだけを動かします。場所と高さを同時に変えると、どちらが効いたのかがわからなくなります。
眼鏡をかける人の前髪と毛先
秋冬は乾燥や寒さで、コンタクトレンズから眼鏡に切り替える日が増える人もいます。眼鏡のフレームは顔の真ん中に線を足すので、中性的な顔の人は、髪の丸みとの釣り合いを取り直す必要があります。
フレームの形で丸みの量を決める:角ばったスクエアのフレームは直線を1本足すので、髪の丸みは1か所しっかり置きます。丸いフレームは曲線を足すので、髪の丸みは小さめにするか、丸みの場所を顔から遠いトップに移します。フレームも丸みの1か所に数えると覚えておくと迷いません。
前髪とフレームの距離:前髪の毛先がフレームの上端に触れると、まばたきのたびに前髪が揺れて落ち着きません。前髪はフレームの上端から1cm以上上で止めるか、前髪を分けて流し、フレームの横から耳にかけてまっすぐ流します。前髪に丸みを置いている人は、眼鏡の日だけ前髪の丸みを弱めて、毛先かトップに丸みを移してください。
毛先とつるの位置:眼鏡のつるが耳にかかる位置で、髪が持ち上がって横に広がることがあります。耳にかかる部分の髪は、つるの上にかぶせず、つるの下を通して耳の後ろに流します。片耳を出している人は、出している側のつるがよく見えるので、つるの色を髪の色に近づけると、顔の横の線が増えません。
眼鏡をかけたときの見え方は、外したときと大きく違います。美容室で切るときに眼鏡をかける日が多いなら、切り終わったあとに一度かけて、前髪と毛先の位置を確かめてもらってください。顔タイプ別の眼鏡の記事では、フレームの形の選び方をまとめています。
どちらとも取れる場合:丸みを2か所に置きたくなったら
ここまで、丸みは1か所と書いてきました。それでも、どうしても2か所に置きたくなる日はあります。たとえば、毛先も前髪も巻きたい日、帽子もかぶって毛先も巻きたい日です。
その場合は、丸みの大きさを片方だけ小さくすることで、2か所に置いても1か所ぶんの量に収められます。毛先を巻くなら前髪は軽く内側に入れるだけ、前髪をしっかり丸めるなら毛先はワンカールの半分だけ、というように。
もう一つの方法は、顔から遠い側の丸みを優先することです。前髪と毛先なら、毛先のほうが顔から遠いので、毛先の丸みを大きく、前髪の丸みを小さくします。顔に近い場所の丸みほど、顔の印象を大きく動かすからです。
迷ったときの見分け方は、鏡から3歩離れて見ることです。最初に目が行くのが顔なら、丸みの量はちょうどいい。髪の巻きや帽子に目が行くなら、丸みが多すぎます。その場合は、顔に近いほうの丸みを1つ外してください。
また、AとBの両方を言われる人は、場面で丸みの場所を変える使い方ができます。仕事の日は毛先に、休日は前髪に、というように。どちらの日も1か所であれば、中性的な顔のよさは保てます。
美容室での頼み方:寸法で伝える
美容室で「中性的な顔に合う髪型にしてください」と頼むと、仕上がりは美容師さんの解釈に任せることになります。思った通りの髪型にするには、寸法と丸みの位置で伝えてください。
伝えるのは次の3つです。
- 毛先の位置:「あご先から2cm下」「鎖骨の上」「首の付け根から3cm上」など、体のどこを基準に何cmか
- 前髪と眉の距離:「眉の上1cm」「眉にかからない長さ」「前髪は作らず、目尻の横に流す」
- 丸みを置く1か所:「毛先だけ内側に入れて、前髪はまっすぐ」「前髪だけ丸く、毛先は切りっぱなし」「トップに少しだけふくらみを」
写真を見せるときは、その写真のどこに丸みがあるかを指で示してください。写真によっては、毛先と前髪とトップの全部に丸みがあることがあります。その場合は、どの部分を取り入れたいかを先に決めておくと、仕上がりがぶれません。
伝え方の例
実際の伝え方を、丸みを置く場所ごとに1つずつ書いておきます。そのまま読み上げても、自分の寸法に書き換えて使っても構いません。
毛先に丸みを置く人(ボブの場合):「長さはあご先から2cm下で、毛先だけ内側に軽く入れてください。前髪は眉の上1cmで、カールはつけずにまっすぐ下ろしたいです。トップは平らなままで、横にも広げないでください。凛々しく見られることが多いので、毛先で少しやわらげたいです」
前髪に丸みを置く人(ショートの場合):「前髪は眉の上1cmで、毛先を内側に丸く入れてください。幅は黒目の外側くらいまで。えり足は首の付け根から2cm上で、毛先は切りっぱなしのまっすぐでお願いします。あっさり見られることが多いので、目元に丸みを足したいです」
トップに丸みを置く人(ミディアムの場合):「長さは鎖骨の上で、毛先はまっすぐ切りそろえてください。トップに指1本ぶんくらい、根元からふんわりさせたいです。前髪は作らず、黒目の上で分けて流します。耳は上半分だけ隠れるようにしてください」
伝えるときに「中性的」という言葉を使うかどうかは、どちらでも構いません。美容師さんによって「中性的」から思い浮かべる髪型が違うので、言葉よりも、どう言われることが多いか(凛々しい、あっさりしている)を伝えるほうが、意図が正確に届きます。
仕上がったら、鏡から3歩離れて見てください。最初に顔に目が行けば、丸みの量はちょうどいいところに収まっています。家に帰ってからも、自分で乾かしたときに丸みが同じ位置に出るかを確かめ、出ない場合は次回、乾かし方を聞いてみてください。
秋冬に切るなら、「タートルネックを着る日が多い」と一言添えると、毛先の高さを襟に合わせて調整してもらえます。顔タイプ別のショートヘアの記事も、伝え方の参考になります。
伸ばしかけ・切りかけの途中の扱い
髪型を変える途中、たとえばショートからボブに伸ばしている時期や、ロングから少しずつ短くしている時期は、毛先の位置が中途半端になって、しっくりこない日が続きます。
伸ばしかけ:毛先がちょうどあご先や肩に当たって跳ねる時期は、丸みを毛先から前髪かトップに一時的に移してください。毛先はまっすぐに整えて、跳ねる部分を内側に軽く入れる程度にとどめます。前髪に丸みを置くと、毛先の中途半端さから目がそれます。
切りかけ:長さを少しずつ短くしているときは、毛先の丸みを毎回同じ位置、たとえば毛先から5cmに保ちます。毛先の位置が変わっても、丸みの量が同じなら、印象は大きくぶれません。
秋冬に伸ばす人:タートルネックの襟に毛先が当たる長さを通過する時期が、いちばん扱いにくい時期です。その時期は、髪を低い位置で1つに結ぶか、片側にまとめて前に流してください。丸みは前髪に置いておくと、結んだ日も顔まわりに曲線が残ります。
前髪を伸ばす途中:前髪を作っていた人が伸ばして流す髪型に移るときは、毛先が眉から目のあたりにかかる時期があります。この時期は、前髪の丸みをやめて、黒目の上で分けて片側に流してください。流した毛先は、目尻の横で耳のほうへまっすぐ逃がします。目にかかる長さの前髪を無理に丸めると、目元に影ができて、中性的な顔のすっきりした印象が隠れます。丸みは毛先かトップに一時的に移し、前髪があごの高さまで伸びたら、顔まわりの毛として毛先の丸みに数え直します。
前髪を作る途中:流していた前髪を、眉の上で切りそろえる前髪に変えるときは、一度に眉の上1cmまで切らずに、最初は眉にかかる長さで切ってもらいます。数日おろしてみて、顔の印象が淡くなりすぎないかを確かめてから、2回目で眉の上まで切ってください。中性的な顔の人は、前髪を作るだけで印象が大きく子供っぽい側に動くことがあります。2回に分けると、ちょうどいい長さで止められます。
中性的な顔は、髪型で印象を大きく動かせる顔です。丸みを1か所に置くことさえ決めておけば、長さを変えても、季節が変わっても、迷わずに選べます。
よくある問い
- Q. 中性的な顔ですが、ショートにすると男の子っぽく見えます
- ショートで男の子っぽく見えるのは、丸みがどこにもなく、髪全体がまっすぐな線だけでできているときです。ショートのまま変えるなら、丸みを1か所だけ足してください。いちばん手軽なのは前髪です。前髪の毛先を眉の上1cm以内に置いて、内側に軽く丸めると、顔の上に曲線が1本入ります。もう一つは、えり足を首に沿わせず、毛先を内側に入れて丸く収めることです。トップに指1本ぶんの高さを出すのも効きます。3つ全部ではなく、どれか1つで足ります。
- Q. ロングにすると、髪だけ浮いて見えます
- 中性的な顔でロングが浮くのは、髪の量と動きが顔の印象より多いときです。丸みを毛先だけに置き、顔まわりと中間はまっすぐにしてみてください。巻くなら毛先から5cmだけ、内巻きか外ハネのどちらか一方にします。全体を巻くと、顔より髪のほうに目が行きます。顔まわりにレイヤーを入れる場合は、いちばん短い毛があご先より下に来るようにしてください。頬の横で短い毛が揺れると、甘さが顔の近くで強く出て、顔とのつながりが切れやすくなります。
- Q. 秋冬にタートルネックを着ると、髪型がしっくりきません
- タートルネックで髪がしっくりこないのは、毛先が襟にちょうど当たって跳ねるか、首が全部埋まって髪と襟が一体に見えるからです。毛先が襟の上端から3cm以上上で止まる長さにするか、毛先を襟の中に入れられる長さにするかのどちらかに決めてください。ボブの人は、襟の上端と毛先のあいだに指2本ぶんの隙間ができる高さで切ると、首の線が少し見えて、顔まわりが重く見えません。ミディアム以上の人は、タートルの日だけ髪を片側にまとめて前に流すと、首の片側が空いて軽く見えます。
- Q. 美容室で、中性的な顔に合う髪型をどう伝えればいいですか
- 「中性的な顔に合う髪型にしてください」と頼むより、寸法と丸みの位置で伝えるほうが確実です。たとえば「毛先はあご先から2cm下、内側に軽く入れて。前髪は眉にかからない長さで、まっすぐのまま」というように、毛先の位置、前髪と眉の距離、丸みを置く1か所を伝えます。写真を見せる場合は、髪型だけでなく、その写真のどこに丸みがあるかを指で示してください。丸みが2か所以上ある写真は、どちらを取り入れたいかを先に決めておくと、仕上がりがぶれません。
— メグラシ編集部





