Color Almanac
カーキに似合う色
かーき
HEX #7C6E42 / 相性の良いパーソナルカラー:イエベ秋(Autumn)
この色の輪郭
カーキ(HEX #7C6E42)は、緑に黄みと茶みを混ぜた、暗めの色です。明るさを0(黒)〜100(白)の目盛りで測ると約47で、真ん中より少し暗い位置。鮮やかさは低く、緑と茶色のあいだで揺れて見えるのが特徴です。合わせる色を選ぶときは、まず明るさの差を見てください。手元の服とカーキを並べ、スマホのカメラをモノクロにして撮ると、差がひと目で分かります。境目がくっきり分かれる相手は、アイボリーやグレージュのような明るい色と、黒のような暗い色。境目が溶ける相手は、テラコッタのように明るさの近い色です。カーキは暗めの色なので、明るい相手と組むと顔まわりが軽くなり、暗い相手と組むと全体が引き締まります。明るさの近い相手は、色みの違いだけで見せる上級の組み合わせです。印象は、実用的で落ち着いた、飾り気のない強さ。そこへ甘い色を一滴足すと、硬さがほどけます。
季節で見ると、カーキは秋冬に最も出番が増える色です。ウールやコーデュロイ、起毛のニットでは表面に細かい影ができて一段深く見え、厚みが出ます。一方、春夏のコットンやリネンでは明るく軽く見え、白と組むと風通しのよい印象になります。似た色との違いも見ておきましょう。オリーブはカーキより黄みが濃く、明るさは約50とほぼ同じ。セージグリーンは明るさ約69で、灰みが多く軽い色です。モスグリーンやミリタリーと呼ばれる色も、売り場ではカーキと混ざって並びます。手持ちの1枚が黄みに寄っているならアイボリーやテラコッタ、灰みに寄っているならグレージュやシルバーグレーから試すと外しにくくなります。どちらとも言えないときは、アイボリーと黒を1枚ずつ首元に当ててみて、顔が明るく見えたほうを、その服の基準の相手にしましょう。
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合う色 5 つと配色の理由
1. アイボリー #F5EDD8
明るさの差が約47あり、モノクロで撮ると白と濃い灰色にくっきり分かれます。カーキの暗さを最も軽くしてくれる相手で、顔の近くにアイボリーを置くと、顔まわりがぱっと明るくなります。カーキのパンツにアイボリーのニット、カーキのアウターの中にアイボリーのタートルが定番です。純白より黄みがあるぶん、カーキの黄みと地続きになりやすいのも利点です。
アイボリーを見る →2. グレージュ #C7BFB4
明るさの差は約31。モノクロでも境目はきちんと残りつつ、白ほど強い対比にはなりません。カーキの硬さをやわらげ、都会的で静かな配色にまとまります。灰み寄りのカーキと特によくなじみ、トップスをグレージュ、ボトムをカーキにするとオフィスにも着ていける落ち着きが出ます。全身をこの2色にするなら、靴かバッグで黒を1点入れると締まります。
グレージュを見る →3. コーラルピンク #F8A19E
ピンクとカーキを組むなら、黄みのあるコーラルピンクがカーキの黄みとつながりやすい相手です。明るさの差は約28あり、モノクロでも分かれるので、ピンクの甘さがぼやけずに立ちます。カーキの実用的な強さにピンクの柔らかさが混ざる、ほどよく甘辛い配色です。面積は全身の3割までが目安。灰み寄りのカーキなら、青みのあるローズピンクのほうがなじむこともあります。
コーラルピンクを見る →4. テラコッタ #B7554C
明るさはどちらも約47〜48でほぼ同じ。モノクロで撮ると境目が消え、色みの違いだけで見せる組み合わせです。緑みの茶と赤みの茶が並ぶので、秋らしい温かい配色にまとまります。明るさが同じぶん、上下を半々にすると輪郭がぼやけやすいので、テラコッタはニットやストールなど上半身の2割程度に。首元にアイボリーを少しのぞかせると、境目が戻ります。
テラコッタを見る →5. ジェットブラック #0B0B0F
明るさの差は約44と大きく、モノクロで撮ると黒がはっきり分かれて、全体が引き締まります。冬のカーキパンツに黒のニット、黒のブーツという組み合わせは、甘さのない端正な配色です。ただしカーキも黒も暗めの色なので、顔の近くが重く見えるときは、黒のニットの首元から白のインナーを少しのぞかせると明るさが戻ります。黒が硬く感じる日は、エスプレッソに置き換えても合います。
ジェットブラックを見る →避けたい組合せと理由
明るさの近い茶色・オリーブで上下を分ける
カーキと同じくらいの明るさのブラウンやオリーブを上下に分けると、モノクロではほぼ一枚に見え、カラーでは黄みや赤みがわずかにずれます。似ているのにそろっていない状態になり、全体がくすんで見えやすい組み合わせです。茶色と合わせるなら、エスプレッソのように明らかに暗いもの、キャメルのように明らかに明るいものを選びましょう。
澄んだパステルを顔まわりに大きく置く
アイスブルーやラベンダーのような澄んだ淡い色は、カーキの黄みと茶みとは温度が逆向きです。顔の近くに大きな面積で置くと、パステルだけが浮いて見えたり、カーキ側が濁って見えたりします。使うなら、ボトムやバッグのように顔から離した場所に、全身の2割までが目安です。
全身カーキを同じ素材でそろえる
上下とアウターまでカーキにする着方自体は成立しますが、素材が同じだと明るさも同じになり、一枚の布をまとったように平板に見えます。全身カーキにする日は、ニット・コットン・レザーのように素材を変えて明るさを半段ずつずらすか、白のインナーやアイボリーの靴で明るい点を1か所作ると、立体感が出ます。
シーン別の取り入れ方
オフィス・きちんと
オフィスでは、カーキのテーパードパンツかスカートに、アイボリーかグレージュのトップスを合わせると、カジュアルに寄りすぎない落ち着いた装いになります。トップスが明るいぶん、顔まわりが軽く見えるのが利点です。靴とバッグは黒かエスプレッソでそろえると引き締まります。カーキのジャケットを羽織るなら、中は白やアイボリーにして、明るさの差をしっかりつけるのが目安です。カーキのスカートなら、ひざ下丈を選ぶと、実用的な色でもかしこまった印象に寄せやすくなります。
休日・カジュアル
冬のカーキパンツは、黒かアイボリーのニットと合わせるのが手軽です。黒なら端正に、アイボリーなら柔らかく。足元はスニーカーでもブーツでもまとまります。カーキのアウターを主役にする日は、中をグレージュやアイボリーでまとめ、コーラルピンクのニット帽やストールを1点加えると、実用的な色に甘さが混ざります。カーキの靴を使うなら、ボトムは明るいデニムやアイボリーにして、足元だけが沈まないようにしましょう。足元の明るさも見ておきましょう。
特別な日
集まりや食事の日は、光沢のあるサテンやとろみ素材のカーキのスカートやワンピースを選ぶと、普段の実用的な印象が一変します。光を返す素材では、カーキの茶みが艶に変わり、落ち着いた華やかさが出ます。合わせるのはアイボリーのニットか、テラコッタの小物。アクセサリーはゴールドのほうが、カーキの黄みとつながりやすい傾向です。黒の小物で締めれば、かしこまった場にもなじみます。迷ったら、全身の中で明るい色が1か所あるかを確かめてください。
パーソナルカラー別の相性
イエベ春(Spring)
イエベ春の人は、カーキの中でも黄みがあり、明るさが高めのものが顔になじみやすい傾向です。暗く茶みの強いカーキは顔から浮いて重く見えることがあるので、顔の近くにはアイボリーやコーラルピンクを置き、カーキはボトムやアウターに回すと扱いやすくなります。春らしさを足すなら、ピーチやウォームイエローの小物を1点添えるのもひとつの方法です。
ブルベ夏(Summer)
ブルベ夏の人は、黄みの強いカーキより、灰みを含んだカーキグレーに近いものが扱いやすい傾向です。顔の近くに置く場合は、グレージュやシルバーグレーを間に挟むと、カーキの黄みがやわらぎます。ボトムに使って、トップスをローズピンクやパウダーブルーにすれば、得意な色を顔まわりに残したままカーキを楽しめます。小物で使う場合も、シルバーの金具のものを選ぶと、全体が冷たい側にそろいます。
イエベ秋(Autumn)
イエベ秋の人にとって、カーキは得意な色のひとつです。黄みと茶みを含んだ深い色が、肌の印象と重なりやすい傾向があります。顔まわりに大きく置いてもなじみやすいので、カーキのニットやアウターを主役にできます。テラコッタ、マスタード、エスプレッソなど、同じく深い暖色と組むと、秋らしい厚みのある配色になります。
ブルベ冬(Winter)
ブルベ冬の人は、カーキの濁りが顔を沈ませて見せることがあります。取り入れるなら、黒やクールホワイトのようなはっきりした色と組んで、明暗の差をつくるのがコツです。カーキのパンツに黒のニット、白のシャツという組み合わせなら、端正な印象を保ちながらカーキを取り入れられます。カーキの面積を全身の半分以下にし、顔から離して置くと扱いやすくなります。
Editorial Note
カーキは、飾り気のない実用的な色です。だからこそ、合わせる相手しだいで端正にも、甘くも、秋らしくもなります。迷ったら、手元の服と並べてモノクロで1枚撮ってください。境目がはっきりしていればそのまま、溶けていれば白を1か所足す。それだけで、カーキの着こなしはぐっと安定します。