Color Almanac
アイボリーのニットコーデに合う色
あいぼりー
HEX #F5EDD8 / 相性の良いパーソナルカラー:イエベ春(Spring)、イエベ秋(Autumn)
この色の輪郭
アイボリー(HEX #F5EDD8)は、白にわずかに黄みを足した、明るさの高い淡い色です。コピー用紙の横に置くと、紙のほうが青白く、アイボリーのほうがクリームのように温かく見えます。この「紙より少し黄色い」差が、合う色を決める出発点です。真っ白が光を強く返して周りの色をくっきり切り分けるのに対し、アイボリーは光を柔らかく返すので、隣に置いた色との境目もなだらかになります。そのため、同じく黄みを含んだキャメルや焦げ茶と組むと境目が溶けて一続きの面になり、青みの色と組むと温度の差がそのまま見えて、互いの色がはっきりします。どちらに振るかで、同じアイボリーのニットが「穏やかな一枚」にも「明るい差の一枚」にもなります。この図鑑では、アイボリーを主役にしたときに相手に選ぶ5色を、ニット・ワイドパンツ・ブーツの組み方とあわせて並べます。
季節と素材で見え方が動くのもアイボリーの特徴です。秋冬のニットやウールのワイドパンツは表面の毛羽が細かな影を作るので、同じ色でも一段落ち着き、黄みが強めに出ます。春夏の綿や麻は光を平らに返すので、白に近く見えます。似た色との違いは、並べると分かります。オフホワイトは紙と並べてもほとんど差が出ない白、生成りは糸そのものの色でアイボリーより灰みと黄みが深い色、ベージュはさらに明るさを落として茶に寄った色です。手持ちがどれか迷ったら、昼の窓際でコピー用紙の上に置き、2歩下がって見てください。紙との差がわずかならオフホワイト寄り、クリーム色がはっきり見えればアイボリー、茶色が見えればベージュ寄りとして扱うと、次に紹介する合う色の選び方がそのまま使えます。どちらとも言えないときは、黄みが強い側、つまりアイボリーとして扱うほうが、相手の色を選び直す手間が少なく済みます。
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合う色 5 つと配色の理由
1. キャメル #C19A6B
アイボリーのニットにキャメルのワイドパンツを合わせると、どちらも黄みを含むので境目がなだらかにつながり、上から下まで穏やかな一続きの装いになります。明るさの差はほどよくあるため、ぼやけずに腰の位置も読み取れます。アイボリーを上半身に置いて全体の6割ほどにすると、顔まわりが明るく保てます。秋口に最初に試すなら、まずこの組み合わせです。
キャメルを見る →2. エスプレッソ #4A2C2A
アイボリーのワイドパンツに焦げ茶のブーツやベルトを合わせると、淡い面の下端を濃い色が締め、全身に輪郭が生まれます。黒で締めるより明るさの差がわずかに小さく、アイボリーの柔らかさを残したまま引き締められるのが利点です。足元だけ濃く見えると感じたら、ニットの上に同じ焦げ茶のバッグやベルトをひとつ足し、上下に同じ色を置くとまとまります。
エスプレッソを見る →3. テラコッタ #B7554C
アイボリーの隣に赤茶を置くと、アイボリーの黄みが引き出されて温かな印象がはっきりします。アイボリーのニットにテラコッタのスカート、あるいはアイボリーのワンピースにテラコッタのカーディガンを羽織るなど、テラコッタを全体の3割以下に収めると、色が主張しすぎず季節感だけが残ります。秋の休日に色を一つ足したい日に向く組み合わせです。
テラコッタを見る →4. セージグリーン #9CAF88
灰みのある緑とアイボリーは、どちらも鮮やかさが控えめなので、並べても強くぶつかりません。アイボリーのニットにセージグリーンのパンツを合わせると、明るさの差で上下が分かれ、顔の近くが明るく持ち上がって見えます。茶系だけでは重いと感じる日に、茶の代わりに入れると抜けが出ます。靴やバッグをキャメルにすると、三色がなじみます。
セージグリーンを見る →5. ラベンダー #B79EC8
黄みのアイボリーに青みの淡い紫を合わせると、温度の差がそのまま見えて、お互いの色がくっきりします。アイボリーが顔の近くで黄色く見えやすい人は、ラベンダーのニットを顔の下に置き、アイボリーをワイドパンツに回すと、黄みが顔から離れて扱いやすくなります。二色の明るさが近いので、ブーツやバッグをグレーにして境目を一本作ると整います。
ラベンダーを見る →避けたい組合せと理由
真っ白との上下の組み合わせ
アイボリーのニットに真っ白のパンツを合わせると、紙と並べたときと同じ差が全身で起き、アイボリーのほうが黄ばんで古びたように見えることがあります。白を足したいなら、襟元や裾からのぞくインナーなど手のひら1枚分ほどの小さな面積にとどめるか、白ではなくグレージュを挟んで差を目立たなくします。
明るさの近い淡い色だけで全身をまとめる
アイボリーにゴールドベージュやピーチなど明るさの近い淡い色だけを重ねると、上下の境目がほとんど見えず、全身が一枚の面のようにぼやけます。淡い色同士で組むなら、ベルト・ブーツ・バッグのどれか一か所にエスプレッソなど濃い色を入れ、明るさの差を一本の線として作ると輪郭が戻ります。
真っ黒との2色だけで組む
アイボリーとジェットブラックの2色だけで組むと、明るさの差が大きすぎて、アイボリーの柔らかさより黒の硬さが先に目に入り、黄みもかえって強調されます。黒を使いたいなら、黒を靴や小物に絞るか、黒の代わりに焦げ茶やチャコールを選ぶと、アイボリーの穏やかさが残ります。
シーン別の取り入れ方
オフィス・きちんと
オフィスでは、アイボリーのニットにグレージュかキャメルのワイドパンツを合わせ、靴とバッグを焦げ茶でそろえるのが組みやすい形です。アイボリーを上に置くと顔まわりが明るく見え、会議の多い日でもきつい印象になりにくくなります。ジャケットを羽織るなら、アイボリーより暗い色を選び、前を開けてアイボリーを縦長の面としてのぞかせます。全身を淡い色でそろえた日は、ベルトか靴のどちらか一か所だけ濃い色にすると、輪郭が締まってきちんとした印象になります。
休日・カジュアル
休日は、アイボリーのワイドパンツにセージグリーンやテラコッタのニットを合わせ、足元は焦げ茶のショートブーツで締めると季節らしい組み合わせになります。ワイドパンツは裾がブーツに少しかかる長さにすると、アイボリーの面と靴の濃い色が段になってつながります。アイボリーのニットにデニムを合わせるなら、色落ちの少ない濃いインディゴを選ぶと上下の明るさの差がはっきりして、ゆったりしたシルエットでもだらしなく見えにくくなります。
特別な日
特別な日は、アイボリーの艶のある素材を主役にします。サテンやシルクのブラウス、なめらかな編みのニットワンピースは光を柔らかく返すので、真っ白より落ち着いた華やかさが出ます。合わせる色は、キャメルやエスプレッソで深さを足すか、ラベンダーで淡い色の差を楽しむかの二択にすると迷いません。アクセサリーはゴールドならアイボリーの黄みとつながり、シルバーなら輪郭がすっきりします。結婚式に招かれた日は、白に見えるアイボリーのワンピースは避け、羽織りや小物にとどめてください。
パーソナルカラー別の相性
イエベ春(Spring)
イエベ春は、アイボリーの黄みが肌の明るさとつながりやすいタイプです。それでも「イエベ春なのにアイボリーが似合わない」と感じる場合は、肌の澄んだ明るさに対して生地が沈んで見えていることがあります。その場合は編み目の詰まった艶のある素材を選ぶか、顔の下にコーラルピンクやピーチを小さく挟み、アイボリーを胸から下に回すと明るさが戻ります。
ブルベ夏(Summer)
ブルベ夏は、アイボリーの黄みが顔の近くで浮きやすいタイプです。まず顎の下にアイボリーとクールホワイトを交互に当て、アイボリーのときに目の下の影が濃く見えるなら、アイボリーはワイドパンツなど顔から離れた場所で使います。影の変化がわずかなら、首元にラベンダーやパウダーブルーのインナーを挟めば、アイボリーのニットも着られます。黄みのごく少ないアイボリーを選ぶのも手です。
イエベ秋(Autumn)
イエベ秋は、アイボリーの中でもやや黄みと灰みが深いもの、生成りに近いものが肌となじみます。明るすぎるアイボリーで顔が白く浮いて見えるときは、キャメルやテラコッタのストールを首元に巻き、アイボリーとの間に中間の明るさを挟むと落ち着きます。アイボリーのニットにキャメルのパンツと焦げ茶のブーツを合わせる組み方は、このタイプの深さがそのまま生きる形です。
ブルベ冬(Winter)
ブルベ冬は、アイボリーより青白いピュアホワイトのほうが得意なことが多いタイプです。アイボリーを使うなら、顔から離れたワイドパンツやブーツに回し、トップスにロイヤルブルーやジェットブラックなど強い色を置くと、黄みの柔らかさが全体の中の一要素になります。顔の近くに置く場合は、シルバーのアクセサリーで光を足すと輪郭がぼやけにくくなります。
Editorial Note
アイボリーは、単独では控えめな色ですが、隣に置く色で表情がはっきり変わります。茶系と組めば一続きの穏やかな面に、青み系と組めば温度の差が映える明るい面になります。手持ちのアイボリーをコピー用紙の上に置いて黄みの強さを確かめてから相手を選ぶと、鏡の前で迷う時間が短くなります。