Color Almanac
グレージュ服が似合う人と合う色
ぐれーじゅ
HEX #C7BFB4 / 相性の良いパーソナルカラー:ブルベ夏(Summer)、ブルベ冬(Winter)
この色の輪郭
グレージュの服が似合いやすいのは、肌の黄みが控えめな人、パーソナルカラーでいえばブルベ夏とブルベ冬の方です。イエベの方でも、黄み寄りのグレージュを選べば顔の近くで着られます。グレージュ(HEX #C7BFB4)は、明るめのグレーにわずかなベージュの黄みを足した色で、鮮やかさがとても低く、明るさは白と中間の間にあります。色みがほとんどないため、肌の黄みが強い人の顔の真下に置くと、肌の黄みが強調されて顔まわりが沈んで見えることがあります。裏を返せば、色の方向がはっきりしないぶん、合わせる色で寄せられる範囲の広い色です。白と合わせれば冷たく澄んだ方向へ、焦げ茶やバーガンディと合わせれば暖かく深い方向へ動きます。似合う人の条件を押さえたうえで、合わせる色で自分の側へ寄せる。これがグレージュを着こなす近道です。
季節を問わず使える色ですが、ニットやコートの多い秋冬には、起毛でさらにやわらかく見えます。つるりとしたシャツ地や艶のある素材では、光の当たる部分がグレーに近く、影の部分がベージュに近く見え、同じ一枚でも表情が出ます。似た色との違いも見ておきましょう。サンドベージュは砂色のベージュで、グレージュより黄みがはっきりしています。見分けたいときは、白い紙の上に置いて昼の窓際で見てください。黄色っぽく見えればベージュ寄り、灰色っぽく見えればグレージュ寄りです。グレーとの違いは、隣に純白を置いたときに温かく見えるかどうか。わずかでも温かさを感じればグレージュです。手持ちが黄み寄りか灰み寄りかは、似合うかどうかにも組み合わせにも関わるので、最初に確かめておくと選びやすくなります。
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合う色 5 つと配色の理由
1. クールホワイト #F5F7F9
グレージュを明るく澄んだ方向へ寄せる相手です。明るさが大きく離れるので境目がはっきりし、鮮やかさのない色同士でも締まりが出ます。グレージュのジャケットに白のシャツ、白のニットにグレージュのパンツなど。ブルベ夏の方は、白を顔の近くに置くとグレージュの灰みが肌になじみやすくなります。白の面積が大きいほど軽く、グレージュが大きいほど落ち着いた印象です。
クールホワイトを見る →2. ジェットブラック #0B0B0F
グレージュと黒は、明るさが大きく離れたきりっとした組み合わせです。黒の強さをグレージュのやわらかさが和らげるので、全身黒より硬くなりません。グレージュのコートに黒のニットとパンツ、黒のワンピースにグレージュの羽織りなど。ブルベ冬の方にとくに向いています。黒が多すぎて重く感じる場合は、黒を足元と小物だけに絞り、グレージュを主役に回してください。
ジェットブラックを見る →3. バーガンディ #6E1F2A
秋冬のグレージュに深みを加える相手です。グレージュは鮮やかさがほとんどないため、隣に来たバーガンディの赤がよく映えます。グレージュのニットにバーガンディのスカート、グレージュのコートにバーガンディのマフラーなど。バーガンディを全体の2〜3割にするとまとまりがよく、それ以上に増やすとグレージュが背景に回り、バーガンディが主役の装いになります。どちらを主役にするか決めてから面積を選んでください。
バーガンディを見る →4. ラベンダー #B79EC8
グレージュの灰みとラベンダーの青みがなじみ合う、ブルベ夏らしいやわらかな組み合わせです。明るさの差は大きくないので、上下で分けるよりも、グレージュのニットにラベンダーのストール、ラベンダーのブラウスにグレージュのカーディガンのように、重ねて見せると境目がきれいに出ます。ぼやけると感じたら、白のインナーを襟元に1枚足すか、靴を黒にして全体を締めてください。
ラベンダーを見る →5. セージグリーン #9CAF88
鮮やかさの低い色同士でつなぐ、静かな組み合わせです。セージグリーンの緑みがグレージュのわずかな黄みと呼応し、自然な落ち着きが出ます。グレージュのパンツにセージグリーンのニット、またはその逆。どちらも明るさが中ほどより上で近いため、全身がぼんやりしやすい組み合わせでもあります。間に白を挟むか、バッグや靴を黒・エスプレッソなど暗い色にして、どこか1か所に濃い色を入れてください。
セージグリーンを見る →避けたい組合せと理由
黄みの強いベージュと同じ明るさで上下に分ける
グレージュの隣に黄みの強いベージュを同じくらいの明るさで置くと、グレージュのほうが色あせたベージュに見えてしまいます。グレージュの持ち味である灰みが、比べられることで「足りない黄み」に見えるためです。ベージュ系と合わせたいときは、明るさの大きく違うエスプレッソのような濃い茶色を選ぶか、間に白を挟んでください。
全身グレージュで、素材もすべてマットにそろえる
グレージュのワントーンは上品に見える反面、素材の表情までそろえると陰影がなくなり、平坦な印象になります。ワントーンで着るなら、ニットと艶のあるブラウス、ウールと表革のように表面の違う素材を組み合わせてください。アクセサリーや時計で光る面を1か所足すだけでも、全体に奥行きが戻ります。
くすみ色だけを3色以上重ねる
グレージュ・セージグリーン・くすんだピンクのように、鮮やかさの低い色ばかり3色以上重ねると、どの色も主役にならず、全体がぼやけて見えやすくなります。くすみ色でそろえる場合も2色までにとどめ、残りは白や黒、濃紺のように明暗のはっきりした色にしてください。
シーン別の取り入れ方
オフィス・きちんと
オフィスでは、グレージュのジャケットやセットアップが主役になります。インナーは白、靴とバッグは黒にすると、明・中・暗の三段がそろい、きちんとした印象に。黒の代わりにバーガンディのバッグを合わせると、秋冬らしい深さが加わります。グレージュのパンツを主役にする日は、トップスをラベンダーか白のブラウスにすると、顔まわりがやわらかく明るくなります。どの場合も、手持ちのグレージュが灰み寄りなら純白、黄み寄りならアイボリー寄りの白を合わせると統一感が出ます。
休日・カジュアル
休日は、グレージュのスウェットやニットに濃いデニムを合わせる組み合わせが手軽です。デニムの青がグレージュの灰みと調和し、全体がすっきりまとまります。セージグリーンのパンツと合わせる日は、スニーカーやバッグを白か黒にして、どこかに明暗の差を作ってください。グレージュのワイドパンツに白のTシャツ、黒のカーディガンを肩にかけるだけでも、色数の少ないまとまった休日の装いになります。足元を白にすると軽く、黒にすると締まった印象になります。
特別な日
結婚式の参列や改まった食事会には、グレージュのワンピースを艶のある素材で選ぶと、光の加減で色に奥行きが出ます。グレージュには白に近い明るさのものもあるので、結婚式では白に見えないよう中ほどの明るさのものを選ぶか、バーガンディやラベンダーのストール・羽織りを重ねて色を足すと安心です。アクセサリーは、灰み寄りのグレージュならシルバー系、黄み寄りならゴールド系を合わせると、色の方向がそろいます。バッグと靴を黒でそろえると、全体がきりっとまとまります。
パーソナルカラー別の相性
イエベ春(Spring)
イエベ春の方がグレージュを似合わないと感じるのは、灰みが肌の明るい黄みと合わず、顔まわりが沈んで見えるためです。選ぶなら、ベージュに近い黄み寄りの明るいグレージュを。顔の近くにはアイボリーやコーラルピンクを置き、グレージュはパンツやスカートに回すと、灰みが気になりにくくなります。小物をゴールド系にすると黄みが足され、顔まわりが明るくなります。
ブルベ夏(Summer)
ブルベ夏は、グレージュともっとも相性のよいタイプです。それでも似合わないと感じるときは、手持ちが黄み寄りのグレージュである可能性があります。白い紙の上で黄色っぽく見えるものは、ブルベ夏の頬の赤みとぶつかりやすい色です。灰み寄りのグレージュを選び、白やラベンダーと合わせると、やわらかさがそのまま活きます。
イエベ秋(Autumn)
イエベ秋の方は、グレージュの軽さと灰みで、顔まわりが物足りなく見えることがあります。明るさを少し落とした、ベージュ寄りのグレージュを選び、エスプレッソやバーガンディのような深い色と合わせてください。深い色の側を顔の近くに置き、グレージュを下半身に回すと、秋らしい深みのある装いにまとまります。キャメルの靴やバッグを添えるのも、暖かさを足す手軽な方法です。
ブルベ冬(Winter)
ブルベ冬の方は、灰み寄りのグレージュを、黒や白との強い明暗差の中で着ると映えます。グレージュ一色だとやわらかすぎると感じる場合は、黒のタートルニットを顔の近くに置き、グレージュをコートやパンツにしてください。明暗の差をはっきり作るほど、グレージュのやわらかさが上品に見えます。小物はシルバー系にすると、灰みの方向がそろいます。
Editorial Note
グレージュは、単独では答えを出さない色です。白と組めば澄み、黒と組めば締まり、バーガンディと組めば深まる。似合う人の条件はあるものの、合わせる色で自分の側へ寄せられる幅が広いのが、この色の懐の深さです。まずは手持ちのグレージュが黄み寄りか灰み寄りかを確かめるところから始めてみてください。