レイヤーカットが似合うかは、顔の横幅がいちばん広い高さで決まる|こめかみが広いなら口角より下、あごの角が広いなら目の高さから段を入れる

レイヤーカットが似合うかどうかは、顔の形の名前では決まりません。
決めているのは、顔の横幅がいちばん広い場所が、上下どこにあるかの1点です。
こめかみのあたりがいちばん広い人と、あごの角のあたりがいちばん広い人では、段を入れ始める高さが逆になります。同じレイヤーでも、この高さが違うだけで、髪が横へ広がって見えるか、縦に流れて見えるかが変わります。
判定は2分で終わります。正面から撮った写真に、横線を3本引くだけです。
📋 早見表|いちばん長い線と、段を入れ始める高さ
この表は答えではありません。自分の広い線がどこにあるかを先に決めるための道具です。
| いちばん長い線 | 段を入れ始める高さ | 顔まわりの1束 | 切ったあとに起きること |
|---|---|---|---|
| こめかみ | 口角より下 | あごの高さ | 髪の量が下に残り、縦の線が出る |
| 頬骨 | あごの先より下 | 鎖骨の高さ | 切れ目が顔から外れ、横の張りが目に入らない |
| あごの角 | 目の高さ | 頬骨の高さ | 上に軽さが集まり、下は毛先だけ細くなる |
| 3本とも差が5mm以内 | 鼻先の高さ | あごの高さ | どの線も強めない。あとで動かせる |
線が決まったら、次は段の始まりを、その線から上下3cm以上離します。同じ高さに置くと、広い線が2度強調されます。
測るのは3本の線だけ。所要2分
用意するのはスマホと定規です。鏡は使いません。鏡では左右が反転するうえ、線の長さを比べる基準がその場に残りません。
- 髪を全部後ろへ流し、耳を出した状態で正面から顔を撮る
- 画面に定規を当てて、こめかみ(眉尻の外側の高さ)の輪郭から輪郭までを測る
- 同じ手順で、頬骨のいちばん出ている高さを測る
- 同じ手順で、あごの角の高さを測る
測るのはこの3本だけです。顔の縦の長さも、額の広さも見ません。
撮るときは、あごを引かずに正面を向いてください。あごを引くと、あごの角の線が実際より長く写ります。カメラは目の高さに置きます。
①こめかみの線がいちばん長いとき|段は口角より下から
こめかみの線が長い人は、顔の上のほうに横幅があります。段の始まりをここに置くと、切れ目と広い線が同じ高さで重なります。
だから段は口角より下から入れます。口角の高さは、こめかみから縦に7〜9cm離れています。この距離があると、切れ目に視線が止まっても、広い線とは別の場所として見えます。
こめかみより上に段が来ないよう、前髪から続く毛束の扱いにも同じ基準を使ってください。顔まわりの毛を目の高さで切ると、そこが新しい切れ目になり、こめかみの線と重なります。顔まわりの1束は、あごの高さまで下ろします。
この形にすると、髪の量が下半分に残ります。毛先に重さがあるので、乾かしたあとに広がりにくく、朝に手を入れる場所が毛先だけで済みます。
②頬骨の線がいちばん長いとき|段はあごの先より下から
頬骨の線が長い人は、顔の中央に横幅があります。中央は上下どちらからも近いので、段の始まりを外せる場所が限られます。
外せるのは下です。あごの先より下に段の始まりを置くと、切れ目が顔の輪郭の外へ出ます。あごの先から3cm下でも構いません。ここより上へ上げると、頬骨の線に近づきます。
顔まわりの1束は鎖骨の高さに置きます。頬骨の高さで顔まわりを切ると、その毛先が頬骨のいちばん出ているところに乗り、線が二重になります。
上に軽さが欲しい場合は、段ではなく表面の毛を少しだけ短くする方法があります。これは切れ目を作らずに量だけを動かす切り方なので、線が増えません。美容室では「段は入れずに、表面の毛だけ短くしてほしい」と伝えます。
③あごの角の線がいちばん長いとき|段は目の高さから
あごの角の線が長い人は、顔の下のほうに横幅があります。段の始まりを下に置くと、広い線と重なります。
だから段は目の高さから入れます。目の高さは、あごの角から縦に10cm前後離れています。ここから段が始まると、髪の量が上に集まり、下は毛先だけが細く残ります。
顔まわりの1束は頬骨の高さです。あごの高さで切ると、その毛先があごの角のすぐ横に来て、線が重なります。頬骨の高さで切ると、毛先が広い線より上で止まります。
この形は、毛先が軽くなるぶん、乾かしたあとに外へ跳ねやすくなります。跳ねを止めたいときは、毛先の内側だけを軽く濡らしてから乾かすと、下向きに落ちます。全体を濡らし直す必要はありません。
④3本とも差が5mm以内のとき|鼻先の高さから
3本の線がほとんど同じ長さの人は、どの高さに切れ目を置いても、強く出る線がありません。
この場合は鼻先の高さから段を入れます。鼻先はこめかみからも、あごの角からも遠い位置にあります。頬骨からは近いように見えますが、頬骨の高さは目の下、鼻先は目の下から3〜4cm下なので、線としては重なりません。
そのうえで、顔まわりの1束だけをあごの高さに置きます。全体は鼻先から、顔まわりだけあごから。この2段構えにしておくと、あとで印象を動かしたくなったとき、顔まわりの1束の長さだけで調整できます。
段の量ではなく、段の始まる高さで決める
レイヤーの話は「段を多く入れるか、少なく入れるか」で語られがちです。けれど鏡の前で見え方が変わっているのは、量ではなく高さのほうです。
段が多くても、始まりが広い線から離れていれば、髪は縦に流れます。段が少なくても、始まりが広い線と重なれば、そこに切れ目が残ります。
先に高さを決めて、量はあとから決めてください。 高さは顔で決まり、量は髪の太さと本数で決まります。順番を逆にすると、量に合わせて高さを動かすことになり、顔の側の条件が後回しになります。
切ったあとに確かめる|切れ目を指でたどる
切り終わったら、横から見て髪の量の切れ目を指でたどってください。上から下へ手のひらを滑らせると、髪の厚みが変わるところで指が止まります。
その高さが、正面で測った線から3cm以上離れていれば、狙いどおりです。3cm未満なら、次に切るときにずらします。
その場でできる対処は、切れ目の高さにある毛束を耳の後ろへ入れることです。切れ目そのものを正面から見えない位置へ移せば、線は消えます。
乾かすときに手を入れるのは、切れ目の3cm上
段の入った髪は、切れ目のところで毛先の向きが分かれます。ここを直接いじると、束が割れて筋になります。
手を入れるのは切れ目の3cm上です。この位置で根元から毛束を持ち上げ、下から風を当てると、切れ目から下の毛が同じ方向に落ちます。切れ目そのものに指を入れると、上下の毛が別々の向きへ倒れます。
風を当てる時間は、片側15秒ずつで足ります。それ以上当てると表面が乾きすぎて、切れ目のところだけが白っぽく浮きます。左右2か所、合計30秒。ここで形が決まらない日は、乾かし方ではなく段の高さのほうを疑ってください。
伸びてくると、切れ目は下がる
髪は1か月で1cm前後伸びます。段の切れ目も同じだけ下へ動きます。
つまり、切ったときに広い線から3cm離していても、3か月で切れ目が広い線に近づく方向へ動くか、遠ざかる方向へ動くかが決まっています。段の始まりを広い線より上に置いた場合、伸びると切れ目が広い線へ近づきます。下に置いた場合は、伸びるほど遠ざかります。
だから、切る間隔が3か月以上あく人は、段の始まりを広い線より下に置くほうが、途中で崩れません。1〜2か月ごとに切る人は、上に置いても間に合います。
自分がどちらかは、前回いつ切ったかを数えれば分かります。3か月あいているなら、次は下に置く形で伝えてください。
どちらとも取れるとき①|写真で線の長さが割れた
同じ日に2枚撮って、1枚目はこめかみ、2枚目は頬骨がいちばん長い。この場合は顔の向きがずれています。
カメラを目の高さに置き、あごを引かずに撮り直してください。カメラが目より下にあると、あごの角の線が長く写ります。上にあると、こめかみの線が長く写ります。
撮り直しても割れるなら、3本の差が5mm以内の側として扱い、鼻先の高さから段を入れます。
どちらとも取れるとき②|髪の量で線が隠れる
髪が多くて、耳を出しても輪郭の一部が髪に隠れる場合があります。この状態では線の端が読めません。
髪を左右に分け、それぞれを耳の後ろでクリップに留めてから撮り直してください。留める位置は耳の上端より後ろです。前に留めると、留めた毛のふくらみが輪郭の外に出ます。
それでも隠れるなら、髪を濡らして後ろへなでつけてから撮ります。濡れた状態なら輪郭がそのまま出ます。
どちらとも取れるとき③|左右で線の長さが違う
右のこめかみが長く、左は頬骨が長い。左右差があるときは、長いほうの側で決めてください。
顔は正面から見たとき、左右のうち広いほうの線が先に目に入ります。狭いほうに合わせて段の高さを決めると、広いほうの線と切れ目が重なります。
左右差が1cm以上ある場合は、段の始まりを左右で1cmずらす切り方もあります。ただし、この形は乾かし方が左右で変わるので、朝の手数が増えます。手数を増やしたくないなら、長いほうにそろえて左右同じ高さで切ってください。
美容室で伝えるのは、段の始まる高さと、顔まわりの1束
長さの数字ではなく、顔のどこと揃うかで伝えます。
「段の始まりを口角の高さより下にしたい」「目の高さから段を入れたい」。この一行で高さが決まります。鏡を見ながら指で示せば、そこで合っているかを確認できます。
そのあとに1つだけ足してください。「顔まわりの1束は、あごの高さで残したい」。この1束が、切ったあとに動かせる唯一の場所になります。
まとめ
レイヤーカットが似合うかどうかを決めているのは、顔の横幅がいちばん広い高さです。
正面写真にこめかみ・頬骨・あごの角の3本の横線を引き、いちばん長い線を探します。こめかみなら段は口角より下から、頬骨ならあごの先より下から、あごの角なら目の高さから。3本の差が5mm以内なら鼻先の高さです。
決めるのは段の量ではなく、段が始まる高さのほうです。広い線から3cm以上離れていれば、切れ目はそこに残りません。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 顔の横幅がいちばん広い高さは、どうやって測るのですか
- 正面から自分の顔を撮り、髪を全部後ろへ流した状態にしてください。その写真に横線を3本引きます。1本目はこめかみ(眉尻の外側の高さ)、2本目は頬骨のいちばん出ている高さ、3本目はあごの角の高さです。線は顔の輪郭から輪郭までを結びます。3本のうちいちばん長い線が、あなたの顔の横幅がいちばん広い高さです。定規を画面に当てて、ミリ単位で比べてください。目分量だと3本ともほぼ同じに見えます。
- Q. なぜ段を入れ始める高さを、いちばん広い線に合わせるのですか
- 段の始まりに髪の量の切れ目ができるからです。段を入れると、そこから上は軽く、下は重く残ります。この切れ目の高さに視線が止まります。広い線と同じ高さに切れ目を置くと、いちばん広いところが2度強調されます。広い線から離れた高さに切れ目を置くと、視線が広い線から外れて、顔の縦の長さのほうが先に目に入ります。だから、広い線から離れた側へ段の始まりを寄せます。
- Q. 3本の線がほとんど同じ長さでした。どうすればいいですか
- 差が5mm以内なら、段の始まりを鼻先の高さに置いてください。ここは3本のどの線からも離れているので、どの線を強めることもありません。そのうえで、顔まわりの毛だけを1束、あごの高さで切って前に落とします。全体の段は鼻先から、顔まわりの1束だけあごから。この2段構えにすると、あとで印象を動かしたくなったときに、顔まわりの1束の長さだけで調整できます。
- Q. 段を入れたのに、髪が横に広がってしまいます
- 段の始まりが広い線と同じ高さになっている可能性が高いです。横から見て、髪の量の切れ目がどこにあるかを指でたどってください。切れ目の高さと、正面で測ったいちばん長い線の高さが揃っていたら、そこが原因です。次に切るときは切れ目を上下どちらかへ3cm以上ずらします。今すぐの対処は、切れ目の位置の毛束を耳の後ろへ入れて、切れ目そのものを正面から見えなくすることです。
- Q. 美容室ではどう伝えればいいですか
- 顔の部位で伝えてください。「段の始まりを口角の高さから下にしたい」「目の高さから段を入れたい」の一行で決まります。長さの数字ではなく、顔のどこと揃うかで言うほうが、鏡を見ながら確認できます。あわせて「顔まわりの1束だけは、あごの高さで残したい」と足しておくと、切ったあとに動かせる余地が1つ残ります。名前で伝えると、同じ名前でも段の始まる高さは店ごとに違います。
— メグラシ編集部





