面長のヘアアレンジ|髪で作る横線を、1本だけ耳の高さに置く

面長の輪郭でアレンジが決まらない日、多くの人が動かすのは長さと量です。もう少し下ろすか、もう少し出すか。そこを動かしても、着地しないことがよくあります。
効くのは別のところです。髪でできている横線が、何本見えているか。
輪郭は測る対象であって、直す対象ではありません。この記事でやるのも、輪郭を変えることではなく、髪のほうに何本の線を置くかを決めることです。
数えるだけなので、道具も鏡以外に要りません。慣れれば10秒で終わり、その日のアレンジをやり直すかどうかが、感覚ではなく数で決まります。
動かすのは、横線の本数
髪を見るとき、人は流れの切り替わる位置を拾っています。切り替わる位置には、横向きの線が見えます。
線が1本なら、髪全体が上下2つに分かれて読まれます。線が2本あると、そのあいだに帯ができて、上・中・下の3つになります。分かれる数が増えるほど、縦の方向に数えられる単位が増えます。
面長の輪郭は、もともと縦に1本の線が通っています。そこへ数えられる単位を足すと、縦の情報が二重になります。だから、やることは1つです。線を1本に絞る。
髪で横線ができる場所は4つ
代表的なのは次の4つです。この4つ以外に横線が出ることはほとんどありません。
- 結び目 … ゴムやピンで束ねた位置
- 編み目の帯 … 編み込みや三つ編みが始まる高さ
- 留め具 … クリップやバレッタの中心
- 顔まわりの毛が終わる高さ … 落とした毛の毛先が止まる位置
このうち、いま自分のアレンジに何本あるかを数えます。鏡を正面から見て、横向きに切り替わって見える位置を指で押さえていくと、たいてい2本か3本あります。
数えるときのこつは、髪の形ではなく明るさの切り替わりを見ることです。線のあるところでは、髪の向きが変わるぶん光の反射が変わり、上下で明るさに差が出ます。形は複雑でも、明るさの段は数えやすく、鏡から1歩下がると輪郭として見えてきます。
写真で確かめる方法もあります。正面から撮った写真を縮小すると、細かい形の情報が落ちて、線だけが残ります。縮小して残るものが、人が実際に見ている情報です。3本残っていたら、その日は多すぎます。
原則|1本だけ、耳の上端の前後2センチに
置く高さは、耳の上端を0として、上下それぞれ2センチの帯です。合わせて4センチ幅の範囲になります。
この帯より高い位置に線を置くと、頭の上に高さが加わり、縦に読まれる範囲が長くなります。この帯より低いと、首の線と髪の束が1本につながり、線が線として働きません。
高さそのものより、1か所に集めることのほうが効きます。 帯の中に1本置いたら、他の3つは作らない。これが原則です。
耳の上端を基準にするのは、左右で高さがそろっていて、鏡を見ずに指で触れる場所だからです。目尻や眉を基準にすると、鏡の角度で見え方が変わります。耳なら、指を当てた位置がそのまま高さになります。
帯の幅を4センチとしているのは、1本の線が動いてもその中に収まる幅だからです。厳密に1点を狙う必要はありません。朝に置いた位置が夕方までに2センチ落ちても、帯の中に残っていれば同じ働きをします。 狙うのは点ではなく帯です。
横線①|結び目
いちばん作りやすい横線です。ゴムの中心が帯の中に入っているかを見ます。
結んだ直後は帯の中にあっても、1時間後に下がっていることがあります。下がるのは、束の重さが根元にかかるからです。対策は、結ぶ前に束を上へ持ち上げてから2回巻きし、3回目で位置を決めること。最初から最終位置で巻くと、重さで必ず落ちます。
結び目を使うなら、束の毛先は1つにまとめてください。 毛先が左右に割れると、そこに2本目の線が生まれます。
ゴムの色も、線の強さを変えます。髪と同じくらいの明るさなら線は弱く、明るさが離れているほど強く出ます。1本目として使いたいなら差のある色、他に主役の線がある日は髪となじむ色。色は線を消すためにも使えます。
結び目を隠す形にすると、線は残ったまま強さだけが下がります。束から少量を取って根元に巻きつけ、毛先をピンで留める。この一手間で、同じ位置の線が半分の強さになります。
横線②|編み目の帯
編み込みや三つ編みは、編み始めた高さがそのまま線になります。編み目そのものが横向きの模様なので、線としての強さは結び目より上です。
編むなら、編み始めを帯の中に置き、結び目は帯の外へ出します。編み目と結び目の両方を帯の中に入れると、同じ高さに2本重なって、そこだけが濃く見えます。
編み目は幅を出しやすいのが利点です。ゆるく編んで左右に引き出すと、同じ1本の線が横に3センチほど広がります。線の本数を増やさずに、情報の量を増やせるのがこの方法です。
横線③|留め具
留め具は、幅がそのまま線の長さになります。幅の広いものほど、線としてはっきり出ます。
留め具を線として使うなら、結び目と編み目を帯の外に置いてください。逆に、結び目を線として使うなら、留め具は結び目の位置に重ねて、同じ1本にまとめます。重ねるのは正しい使い方で、離して2か所に置くのが避けたい形です。
小さな留め具を何個も並べる形は、点が並んで1本の線に見えることがあります。この場合は、並べる高さを完全にそろえてください。少しでも斜めになると、線ではなく散らばりになります。
横線④|顔まわりの毛が終わる高さ
顔の横に落とした毛の、毛先が止まる位置。ここも線として読まれます。左右の高さがそろっていれば1本、ずれていれば2本と数えられます。
落とすなら、左右をそろえます。目安として、左右の差は1センチ以内。2センチ以上ずれると、そこに斜めの線が生まれ、縦の方向を強める働きをします。
顔まわりの毛は、量ではなく本数で決めるほうが安定します。片側1〜2本、細く。増やすほど終わりの位置がばらけて、線がぼやけます。
毛先の処理も、線の見え方を変えます。まっすぐ垂らしたままだと、毛先が縦の線として独立します。内へゆるく1回だけ丸めると、終わりの位置がはっきりして、横の切り替わりとして読まれます。丸める回数は1回で足り、細かく巻くと今度は縦の情報が増えます。
この線は4つのなかでいちばん弱いので、他の3つのどれかを帯に置いている日は、無理にそろえなくて構いません。1本目が決まっているなら、4つ目は無くてもよい線です。
4つの横線と、1本に絞るときの優先順位
| 横線 | 線としての強さ | 幅の出しやすさ | 帯に置くときの優先 |
|---|---|---|---|
| 編み目の帯 | 強い | 高い | 1番目 |
| 留め具 | 中くらい | 中くらい | 2番目 |
| 結び目 | 中くらい | 低い | 3番目 |
| 顔まわりの毛の終わり | 弱い | 低い | 4番目 |
上から順に、帯の中に置く候補になります。この表は組み合わせを決める表ではありません。 どれを1本目にするかを選ぶための順位で、選んだら残り3つは帯の外へ出す、という使い方をします。
どちらとも取れるとき①|1本も作れない
長さが足りず、結ぶことも編むこともできない。この場合は、4つ目の「顔まわりの毛が終わる高さ」だけで作ります。
左右の毛先の高さをそろえ、その高さを耳の上端の帯に入れます。長さが短くて帯に届かないなら、届く位置でそろえるだけで構いません。そろっていること自体が、線として働きます。
もう1つ、耳を出すか出さないかも線になります。片側だけ耳を出すと、左右で切り替わりの位置が違い、斜めの線ができます。出すなら両方、隠すなら両方にしてください。
どちらとも取れるとき②|横線を2本置きたい日
編み込みと低い結び目を両方使いたい、という日はあります。2本置くこと自体は禁止ではありません。距離を離すことが条件です。
2本の間隔が5センチ未満だと、そのあいだが帯として読まれ、段になります。間隔を10センチ以上あけると、2本は別々の要素として読まれ、段になりません。
つまり、2本置くなら「耳の上端の帯」と「首の付け根より下」のように、離れた2か所に置きます。中途半端な位置に2本目を置くのがいちばん避けたい形です。
2本置く日は、太さを変えると効きます。1本目を太く、2本目を細く。同じ太さで2本並ぶと、どちらが主役か決まらないまま、段だけが残ります。編み目を1本目にするなら、2本目は細いゴム1本で足ります。
背中側だけに2本目を置くという手もあります。正面から見えない位置なら、線の本数は正面では増えません。後ろ姿を見せる時間が長い日は、この置き方が使えます。
どちらとも取れるとき③|1日の途中で位置が動く
朝は帯の中にあった結び目が、夕方には2センチ下がっている。これは髪の重さで必ず起きます。
対策は2つです。1つは、朝の時点で帯の上端に置いておくこと。下がる前提で、上寄りから始めます。もう1つは、結ぶ前に根元を1回ねじってから束ねること。ねじりが摩擦になって、落ちる速度が下がります。
どちらもうまくいかない日は、下がった位置を新しい線として認めて、他の線を消すほうが早く整います。落ちた結び目に留め具を重ねると、1本にまとまります。
前髪は、横線に数えるか
数えます。しかも、他の4つより優先度が高い線です。
前髪を下ろしている日は、額を横切る位置が1本目の横線になります。この場合、結び目や編み目を帯の中に置くと、上下2本になります。前髪を下ろすなら、結び目は帯の外へ動かしてください。
前髪を上げる日は、前髪の線が消えるので、帯の中に1本置けます。前髪の有無で、帯を使うか使わないかが入れ替わると考えると、毎朝の判断が2択で済みます。
今日の1回で決める手順
朝、鏡の前でやることは3つだけです。
- 前髪を下ろすか上げるかを決める
- 上げるなら、4つの横線から1本選んで耳の上端の帯に置く
- 選ばなかった3つを、帯の外へ出すか作らない
所要は考える時間を入れて1分です。慣れると、2番目の選択が固定されます。多くの場合、同じ人は同じ線を選び続けます。それでかまいません。毎日変える必要は無く、決まった1本を持っているほうが再現します。
うまくいかなかった日は、写真を1枚だけ残しておいてください。あとで見返すと、たいてい線が2本写っています。どちらが余分だったかが分かれば、次の日はその1本を作らないだけで済みます。直すのは技術ではなく、数の管理です。
まとめ
面長のアレンジで動かすのは、長さでも量でもなく、横線の本数です。
髪で線ができるのは4か所。そのうち1本だけを、耳の上端の前後2センチに置く。残りは作らない。2本置きたいなら10センチ以上離す。この3行で、朝の判断が終わります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 面長の輪郭で、髪を結ぶ位置はどこがいいですか
- 耳の上端を0として、前後2センチの帯です。ここより高い位置で結ぶと、頭の上に高さが足され、縦に読まれる範囲が長くなります。ここより低いと、首の線と髪の束が1本につながって見えます。高さそのものより、その1か所に横線を集めることのほうが効きます。結び目を帯の中に置いたら、他の横線は作らないでください。
- Q. 横線とは具体的に何のことですか
- 髪の流れが横に切り替わって見える線のことです。結び目、編み込みの帯、留め具の位置、顔まわりの毛が終わる高さ。この4つが代表です。人は髪を見るとき、この切り替わりの位置を無意識に拾っています。切り替わりが2つ以上あると、そのあいだが段として数えられ、縦の情報が増えます。
- Q. 横線を1本に絞ると、地味になりませんか
- 情報の量ではなく、置き場所が変わるだけです。横線を1本に絞ったぶん、その1本の中で幅を出せます。編み目を粗くする、束を横に広げる、留め具の幅を広いものにする。同じ1本でも、横に何センチ広がっているかで印象は大きく変わります。線の本数と、線の太さは別の変数として使えます。
- Q. 髪が短くて耳の高さで結べません
- 結ばない場合は、顔まわりの毛が終わる高さをそろえるのが代わりになります。左右で終わりの高さが2センチ以上違うと、それだけで斜めの線が生まれ、横線として読まれません。左右をそろえて、終わりの位置を耳の上端の帯に置いてください。結べない長さでも、切り替わりの高さは作れます。
- Q. 前髪は横線に数えますか
- 数えます。ただし他の4つより優先度が高く、前髪を下ろしている日は、それが1本目の横線になります。この場合、結び目は横線として使わないほうがそろいます。前髪を下ろすなら結び目は帯の外へ動かす、前髪を上げるなら結び目を帯の中に置く。どちらか一方に決めてください。
— メグラシ編集部





