ワイドデニムコーデ冬|コートの丈と裾の溜まりで、重いか寒いかを分ける

**冬のワイドデニムで困るのは、「重い」か「寒い」かのどちらかです。**上着の裾が膝のあたりまであって、首から床までが一枚の箱のように見えるなら「重い」側。上着は腰までなのに、歩くと脚の筒に冷たい風が通るなら「寒い」側です。
**重い側の人は、上着の裾を膝上10cmより上に上げるか、デニムの裾を床から1cm離してください。**寒い側の人は、膝から下だけに一枚足して、足首を覆う丈の靴に変えます。どちらも、上着そのものを買い替える必要はありません。
判定は鏡の前で2か所を測るだけで済みます。上着の裾から膝のお皿の上の端までの距離と、デニムの裾から床までの距離です。生地の厚みやトップスの裾の位置で印象を分ける方法はワイドデニムコーデの基本にまとめてあるので、この記事では冬の上着と足元に絞ります。
判定|上着の裾と膝、デニムの裾と床の2か所を測る
全身が映る鏡の前に、いつもの上着とワイドデニムと靴で立ってください。部屋の中でも、靴は外で履くものを履きます。靴を脱ぐと裾の溜まり方が変わり、判定がずれます。
測るのは次の2つです。
- **A:上着の裾から、膝のお皿の上の端までの距離。**上着の裾が膝より上なら「上」、下なら「下」と書き添えます
- **B:デニムの裾から、床までの距離。**後ろのかかとの位置で測ります。床に触れていれば0cmです
メジャーがなければ、指の幅で数えても足ります。人差し指から薬指までの3本を並べた幅が、だいたい5cmです。
Aが「膝より下」か、「膝上10cm以内」なら重い側の候補です。Bが0cmなら、Aに関係なく重い側に寄ります。Aが「膝上10cmより上」で、Bが2cm以上あり、歩くと足首に風を感じるなら寒い側です。
早見表|2つの距離で、あなたの側が決まる
AとBの組み合わせで、どこを先に直すかが決まります。
| 上着の裾(A) | デニムの裾(B) | 側 | 先に直す所 |
|---|---|---|---|
| 膝より下 | 床に触れる | 重い | デニムの裾を1cm上げる |
| 膝より下 | 床から1cm以上 | 重い | 上着とデニムの色を離す |
| 膝上10cm以内 | どちらでも | 重い寄り | 上着の前を開けて縦の線を作る |
| 膝上10cmより上 | 床から2cm以上 | 寒い | 膝から下に一枚足す・靴を足首丈に |
| 膝上10cmより上 | 床から1cm前後 | どちらでもない | 生地の厚みと靴の色だけ見る |
表の上から3段目までに入った人は、この先の「重い側」の章を、4段目の人は「寒い側」の章を読んでください。5段目の人は、すでに形は合っています。
重い側1|上着の裾が膝より下にあるとき
膝より下まである上着にワイドデニムを合わせると、上着の裾とデニムの筒が同じ幅で重なります。そのため、肩から床まで、幅の変わらない長方形が1つできます。これが「重い」の正体です。
直し方は3つあり、上から順に試します。
- **前を開けて着る。**前を閉じると長方形が1つ、開けると細い縦長が2つになります。中のトップスとデニムがのぞく幅は、手のひら1枚分あれば足ります
- **デニムの色を上着から離す。**上着が黒や紺ならデニムは明るい青に、上着がベージュや明るいグレーならデニムは濃い青にします。境目が見えると、長方形が上下に切れます
- **それでも重ければ、上着を替える日を決める。**膝下の上着は、細めのパンツやスカートの日に回します
1と2で足りる人がほとんどです。上着を新しく買うのは、最後の手段にしてください。
重い側2|色を上下で切るか、縦につなぐか
上着の丈が膝上10cm以内の人は、上着の裾が太ももの途中で終わります。太ももは脚のいちばん太い位置なので、ここに裾の線が来ると、横に1本、太い線が引かれたように見えます。

このときの選び方は2通りあります。
- 縦につなぐ:上着・トップス・デニムを近い濃さにそろえます。濃い紺の上着なら、濃い色のデニムと、紺かグレーのトップス。全身が1本の縦の線になり、太ももの横線が目立たなくなります
- 上下で切る:上着とデニムの色をはっきり離し、そのかわり上着の前を必ず開けます。前を閉じると横線が強く出ます
迷ったら「縦につなぐ」を選んでください。冬は上着を脱がない時間が長く、前を開けたままにできない日もあるからです。
重い側3|裾が床に触れているなら1cm上げる
デニムの裾が床に触れていると、脚がどこで終わるのかが見えません。靴の甲が隠れ、裾が床の上で広がるので、下半身の面積がいちばん大きく見えます。
冬は靴下や中の層で足首が太くなり、裾が普段より下に引っぱられます。秋に履いてちょうどよかった長さでも、冬は床に触れることがあります。
直し方は、靴の甲に1cmだけ乗る長さにすることです。
- 裾上げをしない場合は、内側に一度だけ折り込み、裾の内側を安全ピンか両面テープで留めます。外に折り返すと、折り目の厚みが重さを足します
- 甲の高い靴(厚底やボリュームのあるスニーカー)に替えると、同じ長さでも裾が床から離れます
この1cmで、重さの印象は上着を替えるのと同じくらい変わります。
寒い側1|風はわたりから入らず、裾から入る
ワイドデニムが冬に寒いのは、太ももが薄いからではありません。裾が広く開いているので、歩くたびに裾から冷たい空気が入り、筒の中を上がってくるからです。
つまり、ふさぐのは入口です。太ももに厚いタイツや裏起毛のものを足しても、裾から入る風は止まりません。しかも太ももが厚くなるとワイドの落ち感が消え、筒が太ももに沿って形が崩れます。
自分が寒い側かどうかは、外を5分歩いたあとに確かめられます。足首とすねが冷たく、太ももはそれほどでもないなら、入口から冷えています。
寒い側2|中に入れる層は、膝から下だけ厚くする
裾の入口をふさぐには、膝から下に一枚足します。
| 足すもの | 向く日 | 気をつけること |
|---|---|---|
| ハイソックス(膝下まで) | 外にいる時間が30分以内 | 履き口がゆるいと歩くうちに落ちる |
| 薄手のレギンス(足首丈) | 外にいる時間が1時間以上 | 足首で布がたまらない丈を選ぶ |
| 厚手のレッグウォーマー | 屋外で立っている時間が長い日 | 裾の中で膨らむので、溜まりが増える |
太ももまで覆うものを選ぶ場合は、薄手に限ります。厚手は膝から下だけにしてください。
レッグウォーマーを使う日は、デニムの裾が靴の上で1cm余分に溜まります。前の章の「床から1cm」を守れなくなるので、靴を甲の高いものに替えて釣り合いを取ります。
寒い側3|靴は足首を覆う丈に替える
いちばん効くのは靴です。甲が見える靴だと、裾と靴の間にすき間ができ、そこから冷えが入ります。足首を覆う丈のショートブーツに替えると、裾の入口が靴でふさがります。
選ぶときの境目は、履き口の高さと筒の太さです。
- **履き口がくるぶしより2〜5cm上。**これより低いと入口が残り、高いと裾の中で引っかかります
- **筒が足首に沿う細めのもの。**筒が太いと裾がブーツの上に乗ってしまい、溜まりが倍になります
ブーツの筒の高さの考え方はブーツはいつから・筒の高さで決めるでも詳しく扱っています。
生地の厚みで、冬に使える幅が変わる
同じワイドデニムでも、生地が薄いと風を通し、厚いと重さが出ます。冬に使いやすいのは、手に持ったときにしっかりした張りがあり、平らに置いても裾がつぶれない中くらいの厚みです。
- 薄い生地:落ち感がきれいなかわりに、裾から入った風がそのまま肌に当たります。寒い側の人は、膝下の層を必ず足してください
- 厚い生地:風は通しにくいものの、裾が広がったまま落ちず、筒が四角く張ります。重い側の人は、上着の色を明るくして釣り合いを取ります
生地の厚みの見分け方そのものは、冒頭で触れた基本の記事で3段階に分けています。
濡れた路面と、裾の汚れ
冬は雨や雪のあとの路面で、裾の後ろが濡れて汚れます。ワイドデニムは裾が広いぶん、かかとが巻き上げた水を受けやすい形です。
かかとの位置で床から2cm以上離しておくと、汚れはほぼ防げます。重い側の「床から1cm」と少しずれますが、濡れた日だけは2cmを優先してください。裾を内側に折り込んで留める方法なら、その日だけ長さを変えられます。
座ったときと、階段で裾を踏む
立って鏡を見るだけでは分からない場面が2つあります。
1つは座ったとき。ワイドデニムは座ると裾が3〜5cm上がり、足首が出ます。電車や職場で座る時間が長い人は、座った姿勢で足首が出ないかを確かめてください。出る場合は、寒い側の章の「膝から下の一枚」が座っている間の冷えを止めます。
もう1つは階段。裾が床に触れる長さだと、上りの階段で後ろの裾を自分のかかとで踏みます。駅の階段が多い通勤なら、裾は床から1cm以上離しておくのが安全です。
どちらとも取れるとき1|膝丈のコートで、膝が見え隠れする
コートの裾がちょうど膝のお皿のあたりで、歩くと膝が見えたり隠れたりする人は、重い側と寒い側の両方に少しずつ当たります。
この場合は、**上着はそのままにして、足元だけで直してください。**上着は全身でいちばん面積が大きく、動かすとほかの全部を組み直すことになるからです。
- デニムの裾を靴の甲で1cm溜める長さにする(重さを取る)
- 足首を覆うショートブーツにする(寒さを取る)
この2つを同時にすると、膝で区切られた上と下のうち、下の筒がまっすぐ床まで落ちて見えます。コートの裾の線が少し目立っても、筒が整っていれば重さは出ません。
どちらとも取れるとき2|身長が低めで、どの上着でも重く見える
背が低めの人は、上着の丈が同じでも、脚に対して上着が長く見えます。腰丈の上着でも、ワイドデニムと合わせると重く感じることがあります。
ここで上着を短くしていくと、今度は寒くなります。先に見るべきなのは、デニムの裾と靴です。
- 裾が床に触れていないか(触れているなら1cm上げる)
- 靴の色がデニムか上着のどちらかに近いか(近いと脚が靴の先まで続いて見える)
この2つをそろえても重いときだけ、上着の前を開けて縦の線を作ります。丈を短くするのは、その次です。
どちらとも取れるとき3|重くも寒くもないのに、野暮ったい
早見表の5段目に入り、重さも寒さも感じないのに、全体が野暮ったく見えるという人がいます。この場合、原因は上着と足元ではなく、デニムの色と靴の色の差にあることが多いです。
明るい青のデニムに黒い靴、濃い青のデニムに白い靴のように、裾と靴の色が大きく離れていると、足首のところで脚が切れて見えます。裾と靴のどちらかの色を上着にそろえると、全身の色が2色に収まり、野暮ったさが消えます。
今日の手順|手持ちの上着1着とデニム1本で確かめる
- いちばんよく着る冬の上着と、ワイドデニムと、外で履く靴を身につける
- 鏡の前で、上着の裾と膝の距離(A)、デニムの裾と床の距離(B)を測る
- 早見表で自分の側を決める
- 重い側なら、前を開ける・裾を1cm上げる・色を離すの順に試す
- 寒い側なら、膝から下に一枚足し、靴を足首丈に替える
- 外を5分歩き、足首が冷えないか、階段で裾を踏まないかを確かめる
6まで終われば、その上着とデニムの組み合わせは冬のあいだ繰り返し使えます。上着を替えた日は、2からやり直してください。
まとめ|直す場所は膝と足首のまわり
冬のワイドデニムが決まらないとき、上着を買い替える前に、膝と足首の2か所を測ってください。上着の裾が膝に近いほど重い側に、デニムの裾と靴の間にすき間があるほど寒い側に寄ります。
重い側は裾を床から1cm離し、上着とデニムの色を離す。寒い側は膝から下に一枚足し、足首を覆う靴に替える。両方に当たる日は、上着を動かさずに足元で直します。
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よくある問い
- Q. ロングコートにワイドデニムは合わせてはいけませんか
- 合わせられます。条件は、コートの裾とデニムの色を離すことと、デニムの裾を床から1cm以上離すことの2つです。コートとデニムが同じくらいの濃さだと、首から床までが一枚の筒に見えて重くなります。コートを明るくするか、デニムを濃くして、境目を目で拾えるようにしてください。
- Q. ワイドデニムは冬だと寒くて履けません
- 寒さの入口は太ももではなく裾です。歩くたびに裾から冷たい空気が入り、筒の中を上がってきます。膝から下に一枚、薄手のレギンスかハイソックスを足し、足首を覆う丈の靴にすると、入口がふさがります。太ももに厚いものを足すと、ワイドの形が崩れるので避けてください。
- Q. 身長が低めで、どの上着でも重く見えます
- 上着ではなく、靴とデニムの裾を先に見直してください。裾が床に触れていると、脚の長さが床まで伸びたように見えず、むしろ短く見えます。靴の甲に1cmだけ乗る長さにすると、靴の分だけ脚が続いて見えます。それでも重いときに、上着を腰丈に替えます。
- Q. ワイドデニムに合わせる冬の靴は何がいいですか
- 寒い側の人は足首を覆う丈のショートブーツ、重い側の人は甲が見える靴です。ショートブーツは裾の入口をふさぎますが、筒の太いものを選ぶと裾が引っかかって溜まりが増えます。履き口がくるぶしより少し上で、筒が足首に沿う細めのものを選んでください。
— メグラシ編集部





