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ブーツはいつから履く|筒の高さで、始める気温を分ける

メグラシ編集部//読了 15分
秋の朝の玄関で、くるぶし丈・ふくらはぎ丈・膝下丈の筒の高さが違う革のブーツが脱いだままの角度で置かれている

**明日の朝の最低気温を、いま天気予報で確かめてください。**その数字と、手持ちのブーツの筒の高さが分かれば、明日ブーツを履くかどうかはここで決まります。

朝の最低気温が15度を下回っているなら、くるぶし丈のブーツを出してください。12度を下回っているなら、ふくらはぎ丈まで。10度を下回っているなら、膝下丈まで履いて大丈夫です。

ブーツはいつから、という問いに日付で答えると、年によって外れます。同じ時期でも暑い年と寒い年があり、同じ日でも住んでいる場所で朝の冷え方が違うからです。気温で決めておけば、年が変わっても、住む場所が変わっても、同じ基準で選べます。

もう一つ大事なのは、筒の高さによって、始めてよい気温が違うということです。くるぶしまでのブーツと、膝の下まであるブーツを、同じ日に出す必要はありません。むしろ低いほうから順に出していくと、足元だけが季節から浮く日がなくなります。

結論:朝の最低気温と筒の高さで、出す一足を決める

まず目安を表にします。ここでいう気温は、すべて朝の最低気温です。

筒の高さ出し始める朝の気温合わせる足元
くるぶし丈(ショート)15度を下回ったら素足、または薄い靴下
ふくらはぎ丈(ミドル)12度を下回ったら薄い靴下、または薄いタイツ
膝下丈(ロング)10度を下回ったらタイツ、または厚手の靴下

この表は、外を歩く時間が往復で15〜30分程度の、ふつうの通勤や買い物を想定しています。外を歩く時間が長い人、短い人は、この先の「境目」で1段ずらします。

なぜ朝の気温なのかというと、靴は一日の中で着替えられないからです。上着は昼に脱げますが、靴は朝に履いたものを夜まで履き続けます。一日の中でいちばん寒い時間に合わせておかないと、帰り道に足元だけが冷えます。

表の数字が自分に合わないと感じる人

寒さの感じ方には、人によって差があります。同じ12度でも、足先がすぐ冷える人と、ほとんど気にならない人がいます。表の数字は、あくまで真ん中の人の目安です。

自分がどちら側かを知るには、去年の秋を思い出してください。周りがまだ薄い靴を履いている頃に、足先が冷えてつらかったなら、あなたは冷えやすい側です。表の数字に2度足して、早めに出してください。周りがブーツを履き始めても、まだ足元が暑く感じていたなら、冷えにくい側です。表の数字から2度引いて、遅めに出して構いません。

去年のことが思い出せないなら、今年の最初の一週間で確かめます。表の目安どおりにくるぶし丈を出して、帰り道に足先がどう感じるかを毎日一言だけ書き留めてください。冷たいが三日続いたら早めの側、暑いが三日続いたら遅めの側です。一度分かれば、次の年からは迷いません。

筒が高いほど、始めるのを遅らせる理由

筒の高さで始める気温が違うのは、覆う面積が違うからです。

くるぶし丈のブーツは、足の甲と足首を覆うだけで、ふくらはぎから上は服に任せます。つまり、足元の暖かさを少しだけ足す靴です。普通の革靴より少し暖かい、という程度なので、早い時期から履いても暑すぎません。

ふくらはぎ丈は、すねの半分近くまでを覆います。この部分は、服の裾と靴の間で風が通りやすい場所です。ここを覆うと、体感はかなり変わります。暖かさが一段増えるので、始める気温も一段下がります。

膝下丈は、すねのほぼ全部を覆います。足元の暖かさは、厚手のタイツを一枚足すのと同じくらい変わります。朝が10度を下回らないうちに履くと、昼には中が蒸れて、足先が汗で冷えるという逆のことが起こります。

もう一つ、見た目の理由もあります。筒が高いブーツは、それだけで冬の装いに見えます。まだ上着が薄い時期に膝下丈を合わせると、足元だけが一つ先の季節に進んでいるように見えます。筒の高さを、上着の厚さと同じ速さで上げていくと、全体の季節感がそろいます。

境目1|朝の最低気温を、どこで見るか

朝の最低気温は、天気予報の数字をそのまま使って構いません。ただし二つだけ気をつけてください。

一つめは、予報の地点と、あなたが朝に歩く場所の差です。予報の地点が街の中心で、あなたが住んでいるのが川沿いや郊外、高台なら、朝の気温は予報より1〜2度低いことが多くなります。数日、朝に外へ出たときの感覚と予報を比べてみて、いつも寒く感じるなら、予報から2度引いて考えてください。

二つめは、朝に家を出る時刻です。最低気温は日の出の前後に出ることが多いので、7時台に出る人はほぼ最低気温の中を歩きます。9時を過ぎてから出る人は、最低気温より2〜3度高い中を歩くことになります。出る時刻が遅い人は、目安の気温を1段下げて考えて構いません。

帰りの時刻も見ておく

朝と同じくらい大事なのが、帰りの時刻です。夜の気温は、朝の最低気温より少し高いことが多いのですが、風が出ると体感は朝より下がります。

帰りが遅く、夜の9時や10時に外を歩く人は、朝の気温と夜の気温のうち、低いほうで決めてください。夜の気温は予報の時間ごとの数字で確かめられます。朝は14度でも、夜は風が強く体感で12度、という日なら、ふくらはぎ丈まで出して構いません。

境目2|外を歩く分数で、1段ずらす

同じ気温でも、外にいる時間が長いほど、足元は冷えます。外を歩く分数で、表の目安を前後にずらしてください。

一日に外を歩く時間(往復の合計)目安のずらし方
15分未満1段遅らせる(表より2〜3度低くなってから)
15〜30分表のまま
30〜60分1段早める(表より2〜3度高くても可)
60分以上筒を1段高くしてよい

1段遅らせるというのは、たとえば、くるぶし丈を朝15度ではなく、朝12〜13度になってから出すということです。車で移動する人や、駅から建物までが近い人は、足元が冷える時間がほとんどないので、ブーツを急いで出さなくても困りません。

1段早めるというのは、くるぶし丈を朝17〜18度から出しても構わないということです。駅まで歩いて15分、乗り換えで5分、建物まで10分という人は、往復で1時間近く外にいます。この人にとっては、足元の暖かさは早めに足しておく価値があります。

外を歩く時間が一日に60分を超える人、たとえば外回りの仕事の人や、子どもの送り迎えで何度も外に出る人は、同じ朝の気温でも、筒を一段高いものにして構いません。足元の冷えは、手の冷えと同じくらい、一日の疲れ方に関わります。

境目3|素足か、靴下か、タイツか

ブーツの中に何を履くかで、始める時期は変わります。逆に言えば、中に履くものを替えることで、同じブーツの使える期間を前後に延ばせます。

素足でブーツを履くのは、くるぶし丈のときだけにしてください。ふくらはぎ丈以上を素足で履くと、筒の内側が肌に直接当たり、汗を吸わないので、短い時間で中が蒸れます。脱いだときにブーツの内側に湿り気が残り、次に履くまで乾きません。

薄い靴下は、くるぶし丈とふくらはぎ丈の両方に使えます。素足よりも一段暖かく、汗も吸うので、まだ少し暖かい日にふくらはぎ丈を履きたいときは、薄い靴下を合わせてください。

タイツは、膝下丈を履くときの前提です。膝下丈は筒が長いので、脱ぎ履きのときに筒の内側が脚にこすれます。タイツを履いていると、その摩擦が減り、履きやすくなります。

タイツの厚さと筒の高さを組み合わせる

タイツにも厚さの違いがあります。肌が透けて見える薄いものと、肌が見えない厚いもの。この厚さと筒の高さを組み合わせると、足元の暖かさを細かく調整できます。

朝が10度前後の頃は、膝下丈に薄いタイツ、またはふくらはぎ丈に厚いタイツ。この二つは、足元の暖かさがほぼ同じです。見た目で選んでください。肌が少し透けるほうが軽く見えるので、上がまだ厚手のコートでない時期は、膝下丈に薄いタイツのほうがなじみます。

朝が5度を下回るような寒い時期は、膝下丈に厚いタイツ。ここまで来れば、足元は冬の装いとして完成します。

反対に、くるぶし丈に厚いタイツを合わせると、足首から上が厚いタイツの色だけになり、ブーツが小さく見えます。くるぶし丈のときは、タイツを薄めにするか、靴下を重ねて、足首に一段の区切りを作ると釣り合いが取れます。

靴下を見せるか、隠すか

くるぶし丈のブーツで、ボトムが短めのときは、靴下が見えます。見せる場合は、靴下の色をボトムか靴のどちらかにそろえてください。どちらにもそろっていない色の靴下が見えると、足首の位置で色が一段途切れて、脚が短く区切られて見えます。

靴下を見せたくない場合は、くるぶし丈より少し筒の高いものを選ぶか、ボトムの裾を靴にかぶせます。裾をかぶせるか中に入れるかの判断は、ブーツとパンツの裾で詳しく書いています。

どちらとも取れる日|暑い昼と寒い朝が同じ日に来る

いちばん迷うのが、朝は12度なのに、昼は22度まで上がる日です。秋の立ち上がりには、こういう日が何日も続きます。朝の気温ではふくらはぎ丈まで出せるのに、昼はくるぶし丈でも暑いくらい。どちらに合わせればいいのか、という相談がとても多いです。

この日は、低い筒から選ぶのが基本です。理由は二つあります。

一つめは、足元の暑さは逃がしにくいからです。上着は脱げますが、ブーツは脱げません。昼に足元が暑くなると、帰るまでそのままです。朝の寒さは、上着や首元で補えます。

二つめは、見た目の季節感です。昼に周りの人の多くが薄着になっている中で、膝下丈を履いていると、足元だけが重く見えます。くるぶし丈なら、昼の軽い服の中でも浮きません。

そのうえで、朝の寒さを足元で補いたいときは、ブーツの筒ではなく、中に履くもので調整してください。薄い靴下を、少し厚めの靴下に替える。これで、くるぶし丈のまま足先の冷えはかなり防げます。

寒暖差が10度を超える日の決め方

朝と昼の差が10度を超える日は、どこにいる時間が長いかで決めてください。

朝と夜に外を歩き、昼は屋内にいる人は、外にいるのは寒い時間だけです。この人は朝の気温に合わせて、ふくらはぎ丈まで出して構いません。昼の屋内で暑ければ、それは足元ではなく、上着を脱いで調整します。

昼に外を歩くことが多い人、たとえば昼休みに外へ出る人や、日中に外で用事のある人は、暑い時間に外にいます。この人は、くるぶし丈にして、朝は上着と首元で寒さをしのぎます。

迷ったら、一日の中で外にいる時間を、朝・昼・夜に分けて数えてください。いちばん長い時間帯の気温に、靴を合わせます。

一日で場所を移る日の考え方

仕事のあとに友人と会う、昼は屋内で夕方から外の催しに出る。こういう日は、一日の後半に合わせて選んでください。

一日の前半は、まだ体が温まっていて、足元の寒さを感じにくい時間です。後半は疲れも出て、同じ気温でも冷えを強く感じます。帰り道が寒くなる日は、朝の気温で決めた筒より一段高いものを選ぶと、夜まで快適に過ごせます。

上がまだ薄着の日に、ブーツを合わせる

秋の立ち上がりは、足元だけ先に寒くなり、上はまだ長袖一枚、という日が続きます。このときに、ブーツを合わせると足元だけが重く見えることがあります。

重く見える原因は、上と下の重さの差です。上が薄くて明るい服、下が厚くて濃いブーツ。この差が大きいほど、足元に目が集まります。

差を小さくする方法は三つあります。

一つめは、靴の色を軽くすることです。黒や焦げ茶より、明るい茶色、灰色、生成りに近い色のほうが、重さが散ります。秋の最初の一足は、明るめの色から出すと合わせやすくなります。

二つめは、靴の面積を小さく見せることです。くるぶし丈を選び、ボトムの裾を靴の上にかぶせると、見えている靴の面積が減ります。

三つめは、上に一つだけ重さのある物を足すことです。厚手の布のバッグ、毛足のあるストール、太い編みの小物。上に一点だけ秋冬の質感があると、足元と釣り合います。

素材で季節を合わせる

ブーツの表面の素材も、上の服との釣り合いに関わります。

表面が起毛した革は、見た目がやわらかく、秋の立ち上がりの薄い服にもなじみます。ただし雨には弱いので、天気の不安定な日には向きません。

表面がなめらかな表革は、光を返すので、きちんとした印象になります。上が薄くても、通勤の服とは合わせやすい素材です。雨の日にも使えます。

合成の素材は、軽く、水にも強いので、天気の読めない時期の一足目として扱いやすい素材です。見た目の質感は表革に近いものが多く、上の服を選びません。

スカートの日とパンツの日

同じ朝の気温でも、ボトムがスカートかパンツかで、ブーツを出す時期の感じ方が変わります。

パンツの日は、脚のほとんどを布が覆っているので、足元の冷えを感じにくくなります。くるぶし丈のブーツを出すのも、表の目安どおりか、少し遅めで構いません。パンツの裾が靴の上にかかるなら、ブーツであることもあまり目立たないので、季節に先回りしすぎる心配もありません。

スカートの日は、膝から下が外気に当たります。同じ気温でも、パンツの日より足元が冷えやすいので、表の目安より少し早めにブーツを出して構いません。特に膝丈から膝下のスカートは、すねがそのまま出るので、ふくらはぎ丈のブーツで覆うと、見た目にも暖かさにも釣り合いが取れます。

長いスカートの日は、脚の大部分がスカートで隠れるので、パンツの日と同じ考え方で大丈夫です。裾から見えるのは足首の少し上だけなので、くるぶし丈で十分です。

筒の高さ別|最初の一週間の組み方

それぞれの筒の高さで、出し始めた最初の一週間にどう組むかをまとめます。

くるぶし丈を出した週

上はまだ長袖一枚か、薄手の羽織り。ボトムは、ふだんの丈のパンツか、膝の下までのスカートです。くるぶし丈は、足首の位置で靴が終わるので、ボトムの裾との間に肌か靴下が少し見えます。

パンツの場合は、裾をくるぶしの骨のあたりで止めて、靴の口との間を少し空けると軽く見えます。スカートの場合は、薄い靴下を合わせて、肌の見える面積を減らすと、秋らしさが出ます。

ふくらはぎ丈を出した週

上は長袖に羽織りを足した頃です。ボトムは、膝の下までのスカートか、裾の広くないパンツ。ふくらはぎ丈は、スカートの裾と筒の口の間に、脚がどれくらい見えるかで印象が変わります。

スカートの裾と筒の口の間が、指4本分より空くと、脚が分断されて見えます。指2〜3本分に収まると、つながって見えます。スカートの丈を変えるか、筒の高さが違うものを選んで、この間を調整してください。

膝下丈を出した週

上は厚手の羽織りやコートの頃です。ボトムは、膝が隠れる丈のスカートか、細めのパンツを筒の中に入れる形。膝下丈は、筒の口が膝のすぐ下に来るので、スカートの裾が筒の口に重なるか、少しだけ空くくらいがまとまります。

タイツは、ブーツと同じ色にすると脚が一続きに見え、ボトムと同じ色にすると上半身から続いて見えます。どちらを選んでも構いませんが、三つとも違う色にはしないでください。

通勤・休日・雨の日|場面で一足を選び分ける

同じ朝の気温でも、その日の行き先で、出す一足は変わります。手持ちに筒の高さの違うブーツが二足以上あるなら、場面で選び分けてください。

通勤の日

通勤の日は、屋内にいる時間がいちばん長い日です。暖房の効いた室内に8時間いると、筒の高いブーツの中は、朝の寒さとは関係なく温まります。足元が温まりすぎると、むくみやすくなり、夕方にはブーツがきつく感じられます。

ですから、通勤の日は表の目安より1段低い筒を選ぶのが基本です。朝が10度でも、職場に着いたらほとんど外に出ないなら、ふくらはぎ丈で十分です。どうしても膝下丈を履きたい日は、職場に履き替えの靴を一足置いておくと、昼の間は足を休められます。

休日に出かける日

休日は、外を歩く時間が長くなる日です。買い物で街を回る、公園を歩く、屋外の催しに行く。外にいる時間が2時間を超えるなら、表の目安より1段高い筒にしても構いません。

ただし、休日は歩く距離も長くなります。新しく出したばかりのブーツで長く歩くと、足に当たる場所が分からず、途中で痛くなることがあります。休日に長く歩く予定があるときは、すでに数回履いて足になじんだ一足を選んでください。

雨の日

雨の日は、気温よりも路面で選びます。路面に水たまりがある日は、裾が濡れる高さより上まで筒のあるものが便利です。パンツの裾を筒の中に入れておけば、裾が水を吸って脚が冷えることがありません。

雨の日に起毛した革のブーツを履くのは避けてください。水を吸って色が変わり、乾いたあとに表面が硬くなります。表革か、水をはじく加工のあるもの、合成の素材のものを選びます。

手持ちが一足だけのとき

ここまで、筒の高さの違うブーツを何足か持っている前提で書いてきました。けれど、ブーツは一足だけ、という人も多いはずです。その場合の考え方です。

一足だけなら、それがどの高さかによって、使える期間が決まります。くるぶし丈なら、秋の立ち上がりから冬の終わりまで、いちばん長く使えます。寒い日には中に厚い靴下を履き、ボトムで足首を覆えば、冬の真ん中でも困りません。

ふくらはぎ丈なら、使い始めは少し遅く、朝12度を下回る頃からになります。その代わり、冬の寒い日にも足元の暖かさが足ります。

膝下丈なら、使えるのは冬の寒い時期が中心になります。秋の立ち上がりには早すぎるので、その時期は別の靴で過ごすことになります。

これから一足目を買うなら、くるぶし丈から始めるのが無駄がありません。使える期間がいちばん長く、上の服を選ばないからです。二足目を足すときに、外を歩く時間が長い人はふくらはぎ丈、冬に寒い場所へ出かけることが多い人は膝下丈、と選び分けてください。

一足を長い期間使うための工夫

一足のくるぶし丈を、秋の立ち上がりから冬まで使うなら、中に履くものを季節で替えていきます。

最初は素足か薄い靴下。朝が12度を下回ったら、少し厚めの靴下。朝が10度を下回ったら、タイツの上に靴下を重ねるか、厚手のタイツ。このように中を替えていくと、筒の高さを変えなくても、足元の暖かさは三段階に変えられます。

ボトムの丈も味方になります。寒い時期は、くるぶしが隠れる丈のパンツか、長めのスカートにすると、筒の口から上の冷えを服が受け持ちます。

冷える・蒸れるを、靴の中で直す

ブーツを履いていて、足先が冷える日と、反対に蒸れる日があります。どちらも、筒の高さを変える前に、靴の中で直せることが多いです。

足先が冷えるのは、多くの場合、足裏から冷たさが伝わっているからです。底の薄いブーツは、路面の冷たさが直接伝わります。中敷きを一枚足すだけで、足裏の冷えはかなり変わります。中敷きは、毛足のあるものや、薄いフェルトのものが向いています。

ただし、中敷きを足すと、靴の中が狭くなります。つま先が当たるようになったら、靴下を薄いものに替えて、中の厚さを調整してください。

蒸れるのは、中の温度が上がりすぎて、汗が逃げないからです。化繊の厚い靴下は熱をこもらせやすいので、綿か、毛と綿の混ざったものに替えます。中敷きも、汗を吸う素材のものに替えると、蒸れが和らぎます。

一日履いたブーツは、次の日は休ませてください。中に残った湿気が抜けるまで、一日はかかります。続けて履くと、湿ったまま足を入れることになり、冷えにも蒸れにもつながります。二足を交互に履けるなら、それがいちばん長持ちする履き方です。

早すぎたと感じたときの直し方

ブーツを出してみたら、まだ早かった。昼に暑い、周りから浮いている気がする。そう感じた日の直し方です。

まず、その日の途中でできることは、ボトムの裾を下ろすことです。裾をブーツの中に入れていたら、外に出して靴にかぶせます。靴の面積が小さくなり、重さが減ります。

次の日からできることは、筒を一段下げることです。ふくらはぎ丈を出して早いと感じたなら、くるぶし丈に戻します。くるぶし丈で早いと感じたなら、普通の革靴か、甲の深い靴に戻します。

一度戻したら、朝の気温が目安より2度下がるまで待ってください。一度早いと感じた体は、目安ちょうどの気温でも同じように感じることがあります。2度の余裕を取ると、次は迷わずに出せます。

遅すぎたと感じたときの直し方

反対に、周りがみんなブーツを履いているのに、自分だけまだ薄い靴で、足先が冷える。そう感じたときは、すぐに一段上げて構いません。

ただし、くるぶし丈を飛ばして、いきなり膝下丈にするのは避けてください。足元の重さが急に変わると、上の服との釣り合いが取れず、全体がちぐはぐに見えます。くるぶし丈を数日はさんでから、ふくらはぎ丈、膝下丈と上げていくと、上の服の変化と歩調がそろいます。

足先の冷えがつらいときは、筒の高さより先に、靴の中で調整してください。中敷きを一枚足す、厚手の靴下にする。足先の冷えは、筒の高さより足裏から来ることが多いからです。

出す前の点検|一年ぶりのブーツで見る三か所

しまっていたブーツを出したら、履く前に三か所を見てください。一年ぶりのブーツは、しまっている間に形や状態が変わっていることがあります。

一つめは、筒の口の形です。しまう前に中に何も入れていなかったものは、筒が折れて線がついていることがあります。折れ線は、中に丸めた紙を入れて数日立てておくと、かなり戻ります。

二つめは、底の減り方です。かかとの外側だけが減っているものは、歩き方の癖がそのまま出ています。減りが5mmを超えていたら、修理に出してから履いてください。減ったまま履くと、さらに傾いて減り、足首にも負担がかかります。

三つめは、表面のくすみです。表革は、しまっている間に油分が抜けて、表面が白っぽくくすむことがあります。乾いた布で拭いてから、革用の手入れの品を薄く塗っておくと、雨にも強くなります。

この三つを確かめてから出しておくと、最初に履く朝に慌てずに済みます。

新しく買ったブーツは、目安の一週間前から慣らす

今年新しく買ったブーツは、出し始める気温になってから初めて履くと、足に当たる場所が分からないまま一日を過ごすことになります。目安の気温になる一週間ほど前から、家の中で履いて慣らしておいてください。

家の中で、厚さの違う靴下を二種類用意して、それぞれで30分ずつ歩きます。かかとの上、くるぶしの横、つま先の小指の外側。この三か所が当たらないかを確かめます。当たる場所があれば、そこが赤くなる前に、靴下の厚さを変えるか、当たる場所の革を内側から少しずつ揉んでやわらげます。

筒の高いものは、筒の内側が脚のどこに当たるかも見ておきます。膝下丈は、膝の裏に筒の口が当たると、座ったときに食い込みます。椅子に座って、膝の裏に指一本分の余裕があるかを確かめてください。余裕がないものは、座る時間の長い日には向きません。

一週間ほど家で履いて足になじんでから外へ出すと、最初の朝から一日を通して快適に過ごせます。

しまう時期も、同じ基準で決める

出す時期と同じように、しまう時期も気温で決めておくと迷いません。基準は出すときの逆で、高い筒から順にしまいます。

朝の最低気温が10度を上回る日が続いたら、膝下丈をしまいます。12度を上回る日が続いたら、ふくらはぎ丈。15度を上回る日が続いたら、くるぶし丈です。

続いたら、というのは、3日以上を目安にしてください。春先は一日だけ暖かい日が来て、また寒くなることがよくあります。一日で判断すると、しまったあとにまた出すことになります。

しまう前には、中に紙を入れて形を整え、底の泥を落としておきます。次の秋に出したとき、さっき書いた三か所の点検がずっと楽になります。

住む場所で、目安を何度ずらすか

ここまでの目安は、街の中で暮らす人を前提にしています。住む場所によっては、同じ朝の気温でも、足元の冷え方が違います。

雪の降る地方では、路面が冷たいので、足裏から冷えます。朝の気温の目安より、1段早めて考えてください。雪が積もる前から、底の厚いものを選んでおくと、急に冷え込んだ朝にも慌てません。

海の近くや、風の強い場所では、気温より風で冷えます。風が強い日は、目安より1段早めるか、筒を1段高くします。風は筒の口から入るので、筒の口が脚に沿う細めのものを選ぶと、中に風が入りにくくなります。

暖かい地方では、朝の最低気温が15度を下回る日がそもそも少ない年もあります。その場合は、くるぶし丈だけを持ち、ふくらはぎ丈以上は、寒い場所へ出かけるときのために置いておく、という持ち方で十分です。雨の多い時期の足元はレインブーツの合わせ方で別に書いています。

よくある問い

Q. ブーツは何度から履いていいですか
筒の高さで変わります。くるぶしが隠れる程度の短いものは、朝の最低気温が15度を下回る頃から履いて違和感がありません。ふくらはぎの途中まであるものは朝12度前後から、膝の下まであるものは朝10度前後からが目安です。どれも、朝の気温を基準にしてください。昼の最高気温で決めると、日中は合っていても、朝と夜にずれます。目安より早く履きたい日は、外を歩く時間が長いかどうかで判断します。往復で30分以上外を歩くなら、1段早めても足元だけが季節から浮くことはありません。
Q. まだ半袖の日にブーツを履くのはおかしいですか
おかしくはありませんが、組み方に工夫が要ります。上が半袖で足元だけが厚いと、重さが足元に集まって見えます。その日は筒の短いものを選び、色は濃い黒より、明るい茶色や灰色のように軽い色にしてください。肌が見える面積が上と下で近くなるように、ボトムの丈で足首を少しだけ見せるか、反対に裾を靴にかぶせて、靴の面積を小さく見せます。半袖の日にふくらはぎ丈や膝下丈を合わせるのは、まだ早いと考えてください。
Q. ブーツを履くと昼間に足が蒸れます
蒸れるのは、外気より足元の中の温度が高くなりすぎているからです。履き始めの時期は、靴下の素材を見直してください。厚手の化繊の靴下は、ブーツの中で熱がこもります。薄手の綿か、毛と綿が混ざったものにすると、蒸れ方がかなり変わります。それでも蒸れる日は、筒の高さが季節に対して一段高すぎます。ひとつ低い筒のものに替えるか、その日は普通の革靴に戻して、朝の気温がもう少し下がるのを待ってください。
Q. 雨の日はブーツを早めに履いてもいいですか
雨の日は、気温の目安より少し早めて構いません。足元が濡れると、体感は気温以上に下がります。ただし素材は選んでください。表面が起毛した革は水を吸って色が変わり、乾いたあとに硬くなります。雨の日に早めに履くなら、表革か、水をはじく加工のあるもの。筒の高さは、裾が濡れる高さより上まであるものを選ぶと、パンツの裾を中に入れて歩けます。

— メグラシ編集部

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9月に半袖が浮くかどうかは、気温ではなく袖の丈で決まります。肩先から袖口までが何センチあるか。10センチ以下は上旬まで、15センチ前後は中旬まで、25センチ前後なら下旬も通ります。丈の測り方、同じ半袖でも上旬と下旬で見え方が変わる理由、袖の下に足す一枚、腕の外にある一点で丈を補う方法、9月の朝と昼の差、10月に渡すときの切り替えまで、寸法で整理しました。

メグラシ編集部/読了 9分
24度の服装 秋|暑いけれど秋に見せたい日は、色と足元から先に替える

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24度の服装 秋|暑いけれど秋に見せたい日は、色と足元から先に替える

秋に最高気温が24度ある日は、体はまだ夏、気持ちと周りの服はもう秋です。この日は、肌に触れる生地は夏のまま残し、見える色と足元と小物だけを秋に替えると、汗をかかずに季節に追いつけます。生地は手のひらを透かして決める、色は1色だけ秋に寄せる、足元はつま先を覆う。朝が16度の日、日差しが強い日、職場の冷房がまだ強い日、汗をかきやすい人の場合の決め方と、先取りしすぎて暑くなる組み方もまとめました。

メグラシ編集部/読了 20分
函館の服装 秋|夜景の山頂と朝市の海風で、上着と首元を決める

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函館の服装 秋|夜景の山頂と朝市の海風で、上着と首元を決める

函館の秋は、昼の街歩きより、日没後の山頂と早朝の海沿いで寒さが決まります。夜景を見に山へ上がる日があるかどうか、外に何分いるかで、上着の厚さと首元・手・足首の守り方を決める方法を、秋の前半・まん中・終わりに分けて書きました。

メグラシ編集部/読了 17分

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