気温20度の旅行 60代|首・腰・足先の冷える所に1枚足す

**気温20度の旅行は、長袖1枚を土台にして、自分が冷えやすい1か所にだけ1枚足してください。**首が冷える人は首元、腰が冷える人は腰まわり、足先が冷える人は靴下と靴。足す場所が違えば、選ぶものもまったく違います。
全身に厚手の上着を重ねると、日中の20度では暑くなって脱ぐことになり、脱いだ上着がそのまま荷物になります。60代の旅行で疲れやすいのは、寒さそのものより、脱ぎ着と荷物の重さのほうです。冷える1か所に絞れば、どちらも減らせます。
どこも冷えるという人は、首を優先してください。首を覆うと、腰と足先の寒さも感じにくくなります。どこも冷えないという人は、足す1枚を持たずに、羽織りを1枚だけ手元に置けば足ります。
旅程の中で家・乗り物・現地の気温がどう違うかは気温20度の服装で旅行するときに、屋外にいる時間で羽織りの厚みを決める方法は気温20度の旅行の服装にまとめています。この記事は「自分の体のどこから冷えるか」で分けます。
結論|冷える場所ごとに足す1枚
| 冷えやすい場所 | 足す1枚 | 決める寸法 |
|---|---|---|
| 首 | 薄手の巻きもの、またはタートルの肌着 | 首を一周して、のど元が隠れる長さ |
| 腰 | 腰骨まで隠れる丈の上着 | 上着の裾が腰骨より手のひら1枚下 |
| 足先 | くるぶしを覆う靴と、中厚の靴下 | 靴の筒がくるぶしの骨を越える高さ |
| どこも | 首を優先。余裕があれば腰 | ― |
| どこも冷えない | 足さない。羽織り1枚を手元に | ― |
土台は全員同じで、長袖の上1枚と、膝が隠れる丈の下です。足す1枚だけが人によって違います。
気温20度の旅行で、寒さを感じる場面
天気予報の20度は、日中のいちばん暖かい時間の気温です。旅行で寒さを感じるのは、その時間ではありません。朝の出発、駅のホームでの待ち時間、夕方に海や山あいの景色を見ている時間、宿に戻る前の夜道です。
この時間帯は、気温が日中より3〜6度ほど下がることがよくあります。さらに海辺や高台では風が加わるので、体感はもっと下がります。60代の旅行の服装で考えるべきなのは、20度の日中ではなく、この「下がった時間」のほうです。
自分がどこから冷えるかを決める
出発前の1週間、朝の外出で最初に気になった体の場所を覚えておいてください。思わず首をすくめたなら首、背中を丸めたり腰に手を当てたりしたなら腰、靴の中で足の指を動かしたなら足先です。
3回同じ場所が出たら、そこがあなたの冷えやすい場所です。毎回違う場所なら「どこも冷える」側、1週間何も気にならなければ「どこも冷えない」側だと考えてください。年齢が同じでも、冷える場所は人によって違います。
旅行の直前に1週間とれないときは、ふだんの冬にいちばん先に手に取る防寒の小物を思い出してください。最初に巻きものを出す人は首、腹巻きや長めの肌着を出す人は腰、厚手の靴下や室内履きを出す人は足先が冷えやすい側です。体はその場所を先に守ろうとしているので、旅行でもそこに1枚足せば足ります。
首が冷える人|のど元を覆う1枚
首が冷えやすい人は、首元を覆う薄手の巻きものを1枚足します。長さは首を一周して、のど元がしっかり隠れるくらいで足ります。厚手のマフラーは20度の日中には重すぎるので、薄い布を選んでください。
巻きものが苦手な人は、土台の長袖の下にタートルネックの薄い肌着を着る方法もあります。こちらは外す必要がないので、脱ぎ着が1回減ります。ただし日中に暑くなっても脱げないので、日中も屋外が多い旅程の人は巻きもののほうが調整しやすいです。
首が冷える人の、脱ぎ着の場所
巻きものは、外したあとにかばんに入れず、かばんの持ち手に結んでおくか、上着のポケットに入れてください。かばんの中にしまうと、次に寒くなったとき取り出すのを面倒に感じて、そのまま我慢してしまいがちです。
腰が冷える人|腰骨まで隠れる丈
腰が冷えやすい人は、上着の丈を先に決めます。上着の裾が腰骨より手のひら1枚ぶん下にくる丈が目安です。腰の位置で切れる短い上着は、座ったときに背中と腰の間に隙間ができて、そこから冷えが入ります。
旅行では、乗り物の座席や食事の席など、座っている時間が思ったより長くなります。立った状態で丈を合わせるだけでなく、椅子に座って背中側の裾がどこまで上がるかを、出発前に一度確かめてください。座っても腰骨が隠れていれば十分です。
腰が冷える人の下の選び方
下は、腰まわりにゆとりのあるパンツか、膝下までのスカートが合います。腰で留めるパンツより、おへその近くで留める形のほうが、上着との間に隙間ができにくくなります。座る時間と段差の多さで下を選ぶ方法は60代 秋の旅行パンツにまとめています。
足先が冷える人|靴と靴下を先に決める
足先が冷えやすい人は、服より先に靴と靴下を決めてください。くるぶしの骨を越える高さの筒がある靴を選ぶと、裾から入る風をくるぶしで止められます。甲が大きく開いた浅い靴は、20度の旅行でも朝晩には足先から冷えます。
靴下は中くらいの厚みのものにします。厚手の靴下は靴の中で足が締めつけられて血のめぐりが落ち、かえって冷えることがあります。旅行用の靴はふだん履き慣れているものを選び、その靴に合う厚みの靴下を家で一度試してから持っていってください。
足先が冷える人の、宿での過ごし方
宿に着いてから足先が冷えるのも、旅行でよくある困りごとです。宿の室内履きは薄いものが多いので、厚みのある靴下を1足だけ別に持っていくと、夜の時間が楽になります。荷物は靴下1足ぶんしか増えません。
どこも冷える人|首を優先する
どこも冷えるという人は、首を優先してください。首には太い血管が通っていて、ここを覆うと体の芯が温まりやすくなります。首を覆ったうえで、まだ寒い場面が多い旅程なら、腰まで隠れる丈の上着を足します。
足先は3番目です。首と腰を整えたうえで足先が冷えるなら、靴下の厚みを1段上げてください。3か所すべてに足すと荷物が増えるので、旅程の中でいちばん寒い時間に屋外にいる長さで、どこまで足すかを決めます。
どこも冷えない人|足さずに1枚だけ手元に
1週間どこも気にならなかった人は、足す1枚を持たなくてかまいません。そのかわり、薄手の羽織りを1枚、すぐ取り出せる場所に置いてください。乗り物の冷房や、急な雨で気温が下がる日に備えるためです。
冷えない人がやりがちなのは、旅行先だからと厚手の上着を持っていって、一度も着ずに持ち歩くことです。冷えない人ほど、荷物を軽くすることを優先してください。
どちらとも取れる人の決め方
「首も少し気になるけれど、腰のほうが気になる気もする」というように、冷える場所が2か所で同じくらいの人もいます。この場合は、旅程の中で座っている時間と歩いている時間のどちらが長いかで決めてください。
座っている時間が長い旅程なら腰を優先します。座ると上着の裾が上がり、腰がいちばん冷えやすくなるからです。歩いている時間が長い旅程なら首を優先します。歩くと体は温まりますが、風が首元に当たり続けるからです。
それでも決められないときは、首の1枚を選んでください。巻きものは軽くて小さくたためるので、使わなかったときの荷物の負担がいちばん少ない1枚です。
色と素材で気をつけること
足す1枚は、土台の服と同じ系統の色にしてください。巻きものだけ明るい色にすると、外したときと着けたときで全体の印象が大きく変わり、写真を見返したときに落ち着かなく感じます。濃い紺、灰、茶など、土台の色に近い色が使いやすいです。
素材は、薄くて軽いものを選びます。旅行の荷物は日を追うごとに重く感じるので、同じ温かさなら軽いほうを選んでください。秋の旅行全体の服装は60代の秋の旅行の服装も参考にしてください。
行き先で足す1枚を変えるとき
冷えやすい場所は体で決まりますが、行き先によっては足す場所を1つ増やしたほうがよい旅程もあります。海辺や湖のほとりのように風が通る場所が多いなら、冷える場所がどこでも首を足してください。風は首元から体に入り、どの冷え方の人にも効いてきます。
寺社や庭園をめぐる旅程は、石畳や土の上に立っている時間が長くなります。この場合は、腰や首が冷える人も、靴の筒の高さだけはくるぶしを越えるものにしておくと安心です。温泉地のように、宿と外を何度も行き来する旅程なら、脱ぎ着がいちばん少ない首の肌着が向いています。
出発前の夜にする確認
出発前の夜に、着ていく服と足す1枚を全部身に着けて、家の中を5分ほど歩いてください。暑すぎると感じたら、足す1枚は着ずにかばんに入れて出発し、駅で待つ時間に身に着けます。寒さが足りないと感じることは家の中ではほとんどないので、確かめるのは暑すぎないか、動きにくくないかの2つだけで足ります。
最後に、足す1枚を外したときにどこに入れるかを決めておきます。上着のポケット、かばんの外側のポケット、持ち手に結ぶ、のどれかに決めておけば、旅行先で慌てることがありません。
まとめ|20度の旅行は、冷える1か所から考える
気温20度の旅行で寒さを感じるのは、日中ではなく朝晩と待ち時間です。そして、寒さは全身ではなく、首・腰・足先のどこか1か所から始まります。出発前にその1か所を決めて、そこにだけ1枚足してください。
荷物と脱ぎ着が減れば、旅行先で疲れる場面も減ります。気温20度の服装の土台は気温20度の服装にまとめています。
よくある問い
- Q. 気温20度の旅行に、60代は上着が必要ですか
- 日中の街歩きだけなら長袖1枚で足りることが多いですが、朝晩と乗り物の中は20度より下がります。厚手の上着より、冷えやすい場所に合わせた薄手の1枚を持つほうが荷物が軽く済みます。
- Q. 自分がどこから冷えるのか分かりません
- 出発前の1週間、朝の外出で最初に気になった場所を覚えておいてください。首をすくめたなら首、背中を丸めたなら腰、足の指を動かしたなら足先です。3回同じ場所なら、そこが冷えやすい場所です。
- Q. スカートで旅行しても寒くありませんか
- 足先が冷えやすい人は、スカートの日ほど靴下と靴を先に決めてください。くるぶしを覆う靴と、厚すぎない靴下を合わせれば、裾から入る風をくるぶしで止められます。腰が冷える人は、腰骨まで隠れる上着を合わせると安心です。
- Q. 荷物を減らしたいのですが、何枚持てばいいですか
- 2泊3日なら、長袖の上を2枚、下を1〜2本、冷えやすい場所に足す1枚を1つで回せます。足す1枚は着たまま移動すると、かばんの中の量が増えません。
— メグラシ編集部





