冬のカーディガンコーデ|コートの中でもたつく・着ぶくれる日の直し方

**冬のカーディガンがもたつくのは、カーディガンが冬に向かないからではありません。**袖・裾・前・厚み・表面の5か所のうち、どこか1か所でコートとの寸法が合っていないからです。
まず、いつものコートをカーディガンの上から着て、鏡の前に立ってください。どこがもたついているかが分かれば、直すのはその1か所だけで済みます。
冬にカーディガンを着ると、袖がコートの中でずり上がる、裾がコートの下からのぞく、前を留めるとボタンの間が口を開く、腕が曲げにくい、といった小さな困りごとが重なります。1つずつは小さくても、朝の支度のたびに引っかかると、カーディガンそのものを冬のあいだしまい込んでしまう人も少なくありません。
この記事は、そうした困りごとを場所ごとに分けて、測り方と直し方を並べています。カーディガンを外側・中間・室内のどの役割で着るかという整理は、冬のカーディガンにまとめてあります。ここでは、役割を決めたあとに起きる「もたつき」だけを扱います。
結論:もたつく場所は5か所。見つけた1か所から直す
| もたつく場所 | よくある見え方 | 目安にする寸法 | 最初の直し方 |
|---|---|---|---|
| 袖 | コートの中でずり上がる、手首で団子になる | カーディガンの袖がコートより1cm以上短い | 袖口を握って通す |
| 裾 | コートの裾から下にのぞく | カーディガンの裾がコートより5cm以上短い | 裾を中に入れるか、短い1枚に替える |
| 前 | 留めるとボタンの間が開く | 前を留めて指1本がボタンの間に入らない | 下のボタンを外す |
| 厚み | 腕が曲げにくい、横に広がる | 中の服と重ねてつまんで1cm以下 | 中を薄くする |
| 表面 | 毛羽が裏地に絡む、くたびれて見える | 毛足が5mm以下 | 毛玉を取る、平らな1枚に替える |
**5か所を一度に直そうとすると、結局どれも中途半端になります。**鏡の前でいちばん気になった1か所から直して、それで落ち着けば、ほかの場所には手を付けなくて構いません。
鏡の前で1分|どこがもたついているかを見つける
原因の見つけ方です。いつものカーディガンを着て、その上からいちばんよく着るコートを重ね、全身が映る鏡の前に立ちます。
| 動き | 見るところ | もたついていたら |
|---|---|---|
| 腕を前にまっすぐ伸ばす | コートの袖口 | 中の袖がずり上がっている、または手首で余っている |
| 腕を下ろして横を向く | コートの裾 | カーディガンの裾がのぞいている |
| コートの前を開ける | カーディガンの前 | ボタンの間が開いている、前立てが外に流れている |
| 腕を曲げて、肘を肩の高さまで上げる | 脇と肘の内側 | 布が詰まって引っぱられる |
| コートを脱いで背中を見る | 肩と背中の中心 | カーディガンが片方に寄っている |
| 明るい窓のそばで表面を見る | 袖の内側と脇 | 毛玉と毛羽 |
| 首を左右に回す | 首元 | 襟が重なって詰まる、または首だけ空いている |
鏡がないときは、スマートフォンで全身を正面と横から1枚ずつ撮っても構いません。自分の目で鏡を見ると、どうしても顔や上半身に目が行きますが、写真なら袖口や裾のような端のほうまで落ち着いて見られます。
**気になった場所に、1つだけ印をつけてください。**2つ以上あるときは、表の上にあるものから順に直します。袖と裾は、ほかの場所よりも外から目に入りやすいからです。
失敗①|コートの中で、カーディガンの袖がずり上がる
いちばん多いのが袖のもたつきです。コートに腕を通した瞬間、カーディガンの袖が肘のあたりまでずり上がり、手首から先に何もない状態になる。あるいは逆に、手首のところで布がたまって団子になり、コートの袖口から中の袖がのぞく。
原因はほとんどの場合、次の3つのどれかです。
| 原因 | 見分け方 | 起きること |
|---|---|---|
| 袖を通すときに袖口を押さえていない | 押さえて通すと起きない | 肘までずり上がる |
| カーディガンの表面がコートの裏地に引っかかる | 表面の毛羽が長い、裏地が起毛している | ずり上がって戻らない |
| カーディガンの袖がコートより長い | 腕を下ろしたとき、コートの袖口から中の袖が出る | 手首で団子になる |
| カーディガンの袖が太すぎる | 平置きで袖幅がコートの袖幅とほぼ同じ | 肘の内側で詰まる |
| コートの袖が細い | 腕を通すと、中の袖がつぶれる | 腕が曲げにくい |
1つ目は、着方だけで直ります。2つ目から4つ目は、カーディガンかコートのどちらかを替えるか、組み合わせを変えることになります。
袖の直し方|通し方と、袖丈の差
まず、通し方から試してください。**コートに腕を入れるとき、カーディガンの袖口を親指と人差し指で握ったまま通します。**腕が袖口から出たところで指を離す。それだけで、ずり上がりの多くは止まります。
それでも直らないときは、袖丈の差を測ります。カーディガンとコートを、それぞれ平らに置いて、肩の縫い目から袖口までの長さを比べてください。
| カーディガンの袖丈(コートと比べて) | 腕を下ろしたとき | 直し方 |
|---|---|---|
| 3cm以上短い | コートの中に収まる | そのままでよい |
| 1〜3cm短い | ほぼ収まる | 袖口を押さえて通す |
| 同じくらい | 手首で少しのぞく | 袖口を1回折り返して着る |
| 1〜3cm長い | コートの袖口から出る | 見せる前提で色をそろえる |
| 3cm以上長い | 手首で団子になる | コートの中には向かない |
袖がコートより長い場合は、無理に中に入れず、コートの袖口から1〜2cmだけ見せるという手もあります。この場合、カーディガンの色をコートかバッグの色とそろえると、狙って見せているように落ち着きます。3cmを超えてはみ出すと、袖口で布が団子になって、もたついて見えます。
失敗②|コートの裾から、カーディガンの裾がのぞく
横を向いたとき、コートの裾の下に、カーディガンの裾が1〜2cmだけのぞいている。本人は気づきにくいのに、後ろや横から見るとよく目に入る失敗です。
これは、カーディガンとコートの着丈の差で決まります。
| カーディガンの着丈(コートと比べて) | 見え方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 5cm以上短い | コートの中に収まる | そのままでよい |
| 2〜5cm短い | 座ると裾がずれてのぞくことがある | 座ったあとに裾を下に引く |
| 同じくらい | 歩くとのぞく | 裾をパンツかスカートに入れる |
| 1〜5cm長い | 立っているだけでのぞく | 別のコートと組む |
| 10cm以上長い | 重ねていると分かる | 見せる前提で組む |
**同じくらいか、少しだけ長い場合がいちばん落ち着きません。**のぞいているのか、見せているのかが分からないからです。
直し方は2つあります。1つは、カーディガンの裾をボトムの中に入れて、丈を短くしてしまうこと。前だけ入れて後ろを出すと、コートの後ろ裾からのぞく心配が残るので、冬のコートの中では全部入れてください。もう1つは、カーディガンを10cm以上長いロング丈にして、はっきり見せることです。こちらは後の「どちらとも取れるとき②」で扱います。
失敗③|前を留めると、ボタンの間が口を開く
カーディガンの前を全部留めると、ボタンとボタンのあいだの布が横に引っぱられて、小さく口を開く。中に着ている服の色がそこだけのぞいて、窮屈そうに見えます。
これは、前身頃が横に引っぱられている合図です。中に着ているものの厚みか、カーディガンの身幅の余裕のどちらかが足りていません。
| ボタンの間の状態 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 指1本が入らないくらい閉じている | 問題なし | そのままでよい |
| 立っていると閉じ、座ると開く | 身幅の余裕がぎりぎり | 下の1〜2つを外す |
| 立っていても開く | 中の服が厚い | 中を薄い1枚に替える |
| 中を薄くしても開く | 身幅そのものが足りない | 前を開けて羽織りとして着る |
いちばん手早いのは、下のボタンを1つか2つ外すことです。腰まわりで布が引っぱられる形が多いので、下を開けるだけで横の引っぱりが逃げて、上のボタンの間も閉じます。上から2つか3つだけ留めて、下を開けておく着方は、コートの中でも前がすっきり見えます。
失敗④|前を開けると、前立てが外に流れて横に広がる
反対に、前を開けて羽織ると、左右の前立てが脇のほうへ流れていって、胴まわりに布が横に広がって見える。コートを脱いだ室内で起きやすい失敗です。
前立てが外に流れるのは、カーディガンの生地が柔らかすぎて、前の端に重さがないときです。前を開けたときにまっすぐ下へ落ちるか、外に開くかは、生地を持ち上げたときの垂れ方で分かります。
| 前を開けたときの前立て | 生地の特徴 | 直し方 |
|---|---|---|
| まっすぐ下に落ちる | 目が詰まっていて、前立てに厚みがある | そのままでよい |
| 少し外に開く | 中くらいの柔らかさ | 一番上のボタンだけ留める |
| 大きく外に開く | 柔らかく、前立てが薄い | 中の服と色を近づける |
| 開いて、肩からずれる | 柔らかいうえに肩が落ちている | 前を留めて着る |
外に開くカーディガンは、中の服との色の差が大きいと、開いた形がはっきり見えます。**中の服とカーディガンの色の明るさを近づけると、開いていても目立たなくなります。**一番上のボタンだけを留めて、首元から下を開けておく着方も、前立てを中心に引き戻せるので効きます。
失敗⑤|中のニットと厚みが重なって、腕が曲げにくい
中にニットを着て、その上にカーディガン、さらにコート。3枚重ねると、腕を曲げたときに肘の内側で布が詰まって、動きにくくなります。見た目にも、胴まわりが横に広がって、着ぶくれた印象になります。
これは、1枚ずつの厚みではなく、重ねた厚みの合計で決まります。
| 中に着るもの | カーディガンの厚み | 重ねてつまんだ厚み | コートの中での収まり |
|---|---|---|---|
| 薄手のカットソー | 薄手 | 5mm前後 | よく収まる |
| 薄手のカットソー | 中厚手 | 7〜8mm | 収まる |
| シャツ | 中厚手 | 8mm前後 | 収まる。襟の重なりに注意 |
| 薄手のニット | 中厚手 | 1cm前後 | ぎりぎり |
| 中厚手のニット | 中厚手 | 1.2cm以上 | 詰まる |
| 中厚手のニット | 厚手 | 1.5cm以上 | 詰まる。腕が曲がらない |
着ぶくれて見えるかどうかは、体の大きさではなく、この重ねた厚みで決まります。同じカーディガンでも、中が薄手のカットソーの日は収まり、中厚手のニットの日は横に広がる、ということが普通に起きます。まず中の服から見直してください。
表の下の2つに当てはまるなら、どちらか1枚を薄くします。**替えるなら中の服のほうが手早いです。**カーディガンを薄いものに替えると、コートを脱いだ室内で寒くなることがありますが、中を薄くするぶんには、カーディガンの暖かさはそのまま残ります。
厚みの測り方|重ねた状態でつまむ
厚みは、実際に重ねて着た状態で測ります。
- 中の服とカーディガンを重ねて着る
- 脇腹のあたりで、2枚をいっしょに親指と人差し指でつまむ
- 指のあいだの厚みを、定規で当てて見る
**1cmが境目です。**1cm以下なら、たいていのコートの中に収まります。1cmを超えると、コートの身幅や袖幅にもよりますが、どこかで詰まり始めます。
定規がないときは、指のあいだに硬貨を何枚挟めるかで見当をつけても構いません。一般的な硬貨は1枚が1.5〜2mmほどなので、5枚ぶんで1cm前後です。
コートのほうにも余裕の差があります。コートの袖に中の袖を通したとき、コートの袖の上から中の袖がつまめるくらいなら余裕あり、つまめないなら余裕なしです。余裕のないコートは、重ねた厚みが1cmより薄くても詰まることがあります。
失敗⑥|肩からずり落ちる、背中で片寄る
コートを脱いだとき、カーディガンが片方の肩からずり落ちて、背中の中心が横にずれている。コートを着たり脱いだりするたびに、カーディガンが一緒に引っぱられるのが原因です。
| 起きやすい組み合わせ | 理由 | 直し方 |
|---|---|---|
| 中の服がつるつるした素材 | カーディガンが滑る | 中を綿やウールの表面に替える |
| カーディガンの肩が大きく落ちている | 肩で止まる場所がない | 前のボタンを1つ留める |
| コートの裏地が起毛している | 脱ぐときにカーディガンを引っぱる | 脱ぐときにカーディガンの前を押さえる |
| バッグを片方の肩にかける | 紐が片側だけを引く | 反対の肩にかけ替える |
| カーディガンが大きすぎる | 身幅が余って肩が落ちる | 一番上のボタンを留める |
脱ぐときに、片手でカーディガンの前立てを胸のあたりで押さえてから、コートを脱ぐ。これだけで片寄りはかなり減ります。コートの肩の傾きとカーディガンの肩の縫い目の関係は、コートに入るニットは、袖付けの名前で決まるで詳しく扱っています。
失敗⑦|毛玉と毛羽で、くたびれて見える
冬の中頃になると、カーディガンの表面に毛玉が増えて、くたびれて見えてくる。コートの下に着ていると、どうしても擦れる場所が決まってくるからです。
| 擦れる場所 | 擦れる相手 | 毛玉が出やすい時期 |
|---|---|---|
| 袖の内側 | 胴の脇 | 着始めて2〜3週間 |
| 脇の下 | 腕を振る動き | 着始めて2〜3週間 |
| 袖口 | 机、コートの袖口 | 1か月 |
| 腰の横 | バッグの本体 | 1か月 |
| 肩 | バッグの紐、コートの肩 | 1〜2か月 |
| 背中 | 椅子の背 | 2か月以降 |
毛玉は、擦れた回数に比例して増えます。表面の毛足が長いカーディガンほど早く出るので、コートの下に毎日着る1枚には、目が詰まって表面の平らなものが向いています。
出てしまった毛玉は、衣類用の毛玉取りか、はさみで1つずつ切ってください。手でむしると、周りの繊維まで引き出されて、次の毛玉の元になります。取ったあと、同じ場所がまた出てくるなら、その場所が擦れる原因、つまりバッグの持ち方や机の高さのほうを見直すと、出る速さが落ちます。
失敗⑧|首元が詰まる、または首だけ寒い
カーディガンの首の形と、中に着る服の首の形が合っていないと、首元で布が重なって詰まるか、逆に首だけ空いて寒くなります。
| 中の服の首 | カーディガンの首 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|---|
| タートルネック | 丸首 | 首元で2枚が重なって詰まる | カーディガンをV字に替えるか、前を開ける |
| タートルネック | V字 | 首が収まる | そのままでよい |
| 丸首 | 丸首 | 首元が二重の輪になる | 中を1〜2cm低い丸首に |
| 丸首 | V字 | 首元が落ち着く | そのままでよい |
| 襟付きのシャツ | 丸首 | 襟の収まりが悪い | 襟を外に出す |
| 深いV字 | V字 | 首だけ空いて寒い | 首にストールを足す |
いちばん詰まりやすいのは、タートルネックの上に丸首のカーディガンを重ねた組み合わせです。首元に布が4重になるので、首が短く詰まって見えるうえに、コートの襟とも重なります。この組み合わせのときは、カーディガンの前を一番上から開けて、首元の重なりを減らしてください。
失敗⑨|同じ明るさが重なって、全体がぼやける
グレーのニットにグレーのカーディガン、その上にグレーのコート。色がそろっていてまとまっているはずなのに、なんとなくぼやけて、もたついた印象になる。これは、重ねた3枚の明るさが近すぎて、どこで布が切り替わっているかが見えなくなっているからです。
| 3枚の明るさ | 見え方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 3枚とも近い | 境目が見えず、ぼやける | 1枚だけ明るさを2段変える |
| 中だけ明るい | 縦に明るい線が1本通る | そのままでよい |
| カーディガンだけ明るい | 前を開けると2本の線が出る | そのままでよい |
| コートだけ明るい | 外から見るとまとまる | 脱いだ室内で中の2枚を見直す |
| 3枚ともばらばら | 重ねの段がうるさい | 2枚をそろえる |
明るさの段は、スマートフォンで3枚を重ねた状態を撮り、白黒に変えて見ると分かりやすくなります。白黒の写真で3枚の境目が見えなければ、明るさが近すぎる合図です。色の違いは、白黒にすると消えてしまうので、ここで見えるのは明るさの差だけです。
**3枚のうち1枚だけ、明るさを2段変えてください。**変えやすいのは中の服です。中を白か生成りにすると、前を開けたときに縦の明るい線が1本通って、重ねた3枚の境目がはっきりします。色の数は増やさず、明るさだけを変えるのがこつです。
失敗⑩|袖口が伸びて、手首でたるむ
冬の半ばを過ぎると、カーディガンの袖口が伸びて、手首のところで輪がゆるく広がってくることがあります。コートの袖口の中で布がたまりやすくなり、失敗①の団子の原因にもなります。
袖口が伸びる原因は、ほとんどが着ている間の癖です。
| 伸びる原因 | 起きる場面 | やめ方 |
|---|---|---|
| 袖を肘まで押し上げる | 手を洗う、机で作業する | 押し上げずに、袖口を2回折り返す |
| 袖口に親指を引っかける | 寒い朝の外 | 手袋を使う |
| 袖口を引っぱってから腕を通す | コートを着るとき | 袖口を握るだけにして、引っぱらない |
| 濡れたまま吊るして干す | 洗ったあと | 平らに置いて干す |
| ハンガーに長く掛けておく | しまっている間 | たたんでしまう |
**いちばん多いのは、袖を肘まで押し上げる癖です。**押し上げた袖は、肘のところで輪が引き伸ばされ、下ろしても元の細さに戻りません。作業のときは、押し上げる代わりに袖口を2回折り返してください。折り返しなら、袖口の編み地は伸びません。
伸びてしまった袖口は、スチームを当てて手で軽く縮めると、少し戻ることがあります。戻りきらない場合は、袖口を1回折り返して着ると、たるんだ部分が内側に入って、手首まわりが落ち着きます。
コートを脱いだ室内で、もう一度見る
冬のカーディガンは、1日のうち半分以上をコートを脱いだ状態で過ごすことが多い服です。朝、コートを着た状態で整えても、室内でコートを脱いだときに崩れていることがあります。
職場や店に着いてコートを脱いだら、次の3つだけ確かめてください。
- 肩が片方に寄っていないか
- 前立てが外に流れていないか
- 袖がずり上がったまま戻っていないか
**3つとも、手で一度整えれば済むものです。**朝に着たときと同じ形に戻るまで、肩の縫い目を肩の頂点に合わせ、前立てを下に引き、袖を手首まで下ろします。10秒で終わります。
静電気で、中の服にまとわりつくとき
冬の乾いた日に、コートを脱いだとたん、カーディガンが中の服にぴったりとまとわりつくことがあります。とくに、化繊どうしを重ねた日に起きやすくなります。
| 中の服 | カーディガン | まとわりつきやすさ |
|---|---|---|
| 化繊 | 化繊 | 起きやすい |
| 化繊 | ウール | 起きやすい |
| 綿 | ウール | 起きにくい |
| 綿 | 綿 | 起きにくい |
| ウール | ウール | ふつう |
起きやすい組み合わせの日は、中の服を綿のものに替えるのがいちばん確実です。すぐに直したいときは、金属のものに一度触れてから脱ぐ、湿らせた手でカーディガンの表面を軽くなでる、といったやり方で落ち着くことがあります。
手持ちの1枚が、どの失敗を起こしやすいか
手持ちのカーディガンの特徴から、起こしやすい失敗を先に見当をつけておくと、朝に慌てずに済みます。
| カーディガンの特徴 | 起こしやすい失敗 | 組むときの注意 |
|---|---|---|
| 袖がたっぷり太い | 袖のずり上がり、肘の詰まり | 袖幅の広いコートと組む |
| 着丈が腰より長い | 裾がのぞく | コートより5cm短いか確かめる |
| 身幅がぴったり | ボタンの間が開く | 中を薄くする |
| 柔らかく、前立てが薄い | 前が外に流れる | 一番上だけ留める |
| 毛足が長い | 毛玉、裏地への引っかかり | 袖口を握って通す |
| 厚手で目が粗い | 厚みの詰まり | 中を薄いカットソーに |
| 丸首 | タートルとの重なり | 中を低い首のものに |
| 肩が大きく落ちている | 肩からのずり落ち | 前のボタンを1つ留める |
表を見て、2つ以上の失敗に当てはまる1枚は、冬のコートの中より、室内で足す1枚として使うほうが無理がありません。コートの中で毎日着る1枚は、当てはまる失敗が1つ以下のものから選んでください。
直しても合わないとき|替えるのはどちらか
着方を変えても落ち着かないときは、カーディガンかコートのどちらかを替えることになります。どちらを替えるかは、失敗の場所で決まります。
| 直らない失敗 | 替えるほう | 理由 |
|---|---|---|
| 袖のずり上がり | 袖幅の広いコート | コートの袖の余裕で決まるため |
| 袖が長すぎる | カーディガン | 袖丈は直せないため |
| 裾がのぞく | カーディガン、または裾を入れる | 着丈は直せないため |
| ボタンの間が開く | 中の服 | 厚みを減らすのがいちばん早い |
| 厚みで詰まる | 中の服 | 同上 |
| 毛玉が目立つ | カーディガン | 表面は戻らないため |
替える前に、手持ちのほかのコートと組み合わせてみるのも手です。冬のコートを2着持っているなら、袖の太いほうのコートにこのカーディガンを、袖の細いほうのコートには中を薄いニット1枚にする、というふうに組み合わせを固定してしまうと、朝に迷わなくなります。
新しく買い足すなら、コートよりカーディガンのほうが手が届きやすいはずです。ただし、袖のずり上がりだけはコート側の余裕で決まることが多いので、カーディガンを何枚替えても直らないときは、コートの袖を疑ってください。
どちらとも取れるとき①|袖はもたつくが、ほかは問題ない
鏡で見ると、袖だけがもたつき、裾も前も厚みも問題ない。この場合は、袖丈と袖幅のどちらが原因かを分けて考えます。
- 腕を下ろしたとき、コートの袖口から中の袖が出る ……袖丈の問題。袖口を1回折り返して着る
- 腕を下ろすと収まるが、腕を曲げると肘で詰まる ……袖幅の問題。袖の細いカーディガンに替える
- 着るときにずり上がるだけで、そのあとは問題ない ……通し方の問題。袖口を握って通す
**いちばん多いのは3つ目です。**袖の問題だと思っていたものが、実は通し方だけで直ることがよくあります。替える前に、まず袖口を握って通すのを3日続けてみてください。
どちらとも取れるとき②|ロング丈のカーディガン
コートより長いロング丈のカーディガンは、裾がのぞくのが前提の服です。この場合は、失敗②の「のぞく」を、見せる形に変えます。
| コートとの丈の差 | 見え方 | 組み方 |
|---|---|---|
| カーディガンが10cm以上長い | 重ねていることがはっきり分かる | コートの前を開けて、縦の線を2本見せる |
| カーディガンが5〜10cm長い | のぞいているように見えやすい | 裾の色をボトムと近づける |
| カーディガンが5cm未満長い | のぞいているように見える | 別のコートと組む |
**10cm以上の差があると、「重ねている」と読まれます。**5cm未満だと「はみ出ている」と読まれやすく、いちばん落ち着きません。ロング丈のカーディガンを冬に着るなら、コートは腰くらいまでの短い丈を合わせて、差をはっきりつけると組みやすくなります。
どちらとも取れるとき③|ダウンやショート丈のコートの日
ダウンや腰までのショート丈のコートを合わせる日は、裾の失敗はほぼ起きません。代わりに、袖と厚みの問題が大きくなります。
ダウンは袖の中が詰まっていて、しかも中綿で腕まわりが膨らんでいるので、中のカーディガンの袖がつぶれやすいのです。この日は、カーディガンを袖の細い薄手のものにするか、カーディガンを着ずに、中を薄手のニット1枚にするほうが収まります。
ダウンの日にどうしてもカーディガンを着たいときは、前を開けたダウンの中から、カーディガンの前立ての縦の線が見える組み方にすると、ダウンの丸い形に縦の線が1本入って、上半身が引き締まって見えます。袖だけは細いものを選んでください。
ショート丈のコートなら、ロング丈のカーディガンを合わせて、コートの裾から10cm以上見せる組み方もできます。この場合は、前の段の表に戻って丈の差を確かめてください。
朝の支度で、重ねる順番
最後に、朝にもたつかないための順番です。
- 中の服を着たら、裾をボトムに入れるか出すかを先に決める
- カーディガンを着て、肩の縫い目を肩の頂点に合わせる
- ボタンを留めるなら、上から留めて、下の1〜2つは開けておく
- カーディガンの袖口を握って、コートに腕を通す
- コートを着たら、腕を前に伸ばして、袖口から中の袖がどう見えるかを確かめる
- 横を向いて、裾がのぞいていないかを見る
**4番の、袖口を握って通すところだけは、毎回やってください。**ほかの手順を飛ばしても、ここを守ると、もたつきのかなりの部分が起きなくなります。
店で見るとき|冬のコートの中に着る1枚の3つの寸法
冬のコートの中に着るカーディガンを探すときは、手持ちのいちばんよく着るコートの寸法を、先に測っておいてください。店では、次の3つを見比べます。
| 見る寸法 | 目安 | 測り方 |
|---|---|---|
| 袖丈 | コートより1cm以上短い | 肩の縫い目から袖口まで |
| 着丈 | コートより5cm以上短い、または10cm以上長い | 襟の付け根から裾まで |
| 身幅 | 中の服を着て、前を留めてボタンの間が開かない | 試着して座る |
| 表面 | 毛足が5mm以下 | 斜めから光を当てて見る |
身幅だけは、平置きの数字では分かりません。中に着る予定の服を着て行って試着し、座ったときにボタンの間が開かないかを見てください。立っていると閉じていても、座ると開くものがあります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 冬にカーディガンを着ると、着ぶくれして見えます
- カーディガンそのものより、中に着ているものとの厚みの足し算が原因のことが多いです。中のニットとカーディガンを重ねたまま、脇腹のあたりを指でつまんでみてください。1cmを超えるなら、どちらか1枚を薄いものに替えます。中を薄手のカットソーやシャツにすると、同じカーディガンでも腕が曲げやすくなり、コートの中でも収まります。
- Q. コートの袖の中で、カーディガンの袖がずり上がってしまいます
- 袖を通すときに、カーディガンの袖口を親指で握ったままコートに腕を入れてください。それだけで、ほとんどのずり上がりは起きなくなります。それでも上がる場合は、カーディガンの袖がコートの袖より長いか、表面が毛羽立っていてコートの裏地と引っかかっているかのどちらかです。袖丈の差を測って、カーディガンのほうが1cm以上短いものを選ぶと、脱ぎ着のたびに直す手間がなくなります。
- Q. カーディガンのボタンを留めると、ボタンとボタンの間が開いてしまいます
- 前身頃が横に引っぱられている合図です。中に着ているものが厚いか、カーディガンの身幅に余裕がないときに起きます。まず中を薄いものに替えて、それでも開くなら、ボタンは上から2つか3つだけ留めて、下は開けておく着方に切り替えてください。前を全部開けて羽織りとして着るのも、冬のコートの中では落ち着いて見えます。
- Q. 冬のコートの中に着るカーディガンは、どんなものを選べばいいですか
- 店では3つの寸法を見てください。袖丈が手持ちのコートより1cm以上短いこと、着丈がコートより5cm以上短いこと、身幅に中の服の厚みぶんの余裕があることです。表面は、毛足の長いものより、目が詰まって平らなもののほうが、コートの裏地との引っかかりが少なく、脱ぎ着が楽になります。
— メグラシ編集部





