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モヘアのニット・カーディガンのコーデ|毛足が1cmを超えたら、下は面の平らなものにする

メグラシ編集部//読了 10分
窓辺で毛足の長いニットを光にかざし、輪郭から出ている毛の長さを確かめている手元

毛足の長いニットが輪郭を失うのは、上下とも表面に毛が立っているときです。 毛足が1cmを超えたら、下は面の平らなものにそろえます。片方だけはっきりさせれば、もう片方のぼやけは質感として読まれます。

毛足の長さは、たたまれた状態では読めません。判定は、光にかざした縁で行います。

毛が立った面は、輪郭がぼやける

毛が立った面は、生地の縁より外側に、光の散る帯を作ります。この帯があるぶん、輪郭の位置が曖昧になります。

上下ともぼやけると、体のどこに線があるのかが分からなくなります。

下に平らな面が1つあると、そこに輪郭が残り、上のぼやけは質感として読まれます。

測る|光にかざして、はみ出す幅を見る

明るい窓のほうへかざして、輪郭の外側を見てください。

生地の縁からはみ出して光っている部分が、立っている毛です。その幅が毛足の長さになります。

指の幅がおよそ1.5cmなので、指の3分の2ぶんで1cmです。

毛足下に合わせる面
5mm未満凹凸のあるものでも成立する
5mm〜1cm境目。平らなほうが安全
1cm以上面の平らなものにそろえる

暗い場所では見えません。 明るいほうへかざしてから見てください。

かざす向きは、光を背にして生地の縁を見るのがいちばん分かりやすくなります。光に向かって見ると、毛と背景の区別がつきません。

下に合わせる面|「平ら」の見分け方

2mほど離れて見たときに、凹凸が読めない面のことです。

  • 平らな側 ── 織りの詰まった面、薄い編み地、表面に艶のある面
  • 凹凸のある側 ── 太い編み地、起毛した面、粗い織り、別の毛足のある面

毛足1cm以上の日は、下を平らな側にそろえてください。 ここだけで、輪郭のほとんどが戻ります。

足元も同じです。毛足の長い靴や、起毛した靴を同じ日に合わせない。 上下の端に2つのぼやけがあると、全身の輪郭が両端から消えます。

色は、着た状態で見る

毛足が長いほど、光が散って色が淡く見えます。

同じ色でも、毛足のない生地と比べると1段明るく、そして薄く読まれます。

毛足色の見え方
5mm未満見本に近い
5mm〜1cm0.5段明るい
1cm以上1段明るく、彩りが淡い

売り場では、たたまれたものではなく、広げて肩に掛けた状態で見てください。 たたまれた状態は面が重なっていて、実際より濃く見えます。

首元|顔までの距離を15cm確保する

毛足が顔に近いと、顔の輪郭と毛の面が一続きに読まれます。

見るのは、顎の下から毛の面の上端までの距離です。

  • 5cm未満 ── 顔と毛が続いて読まれる
  • 5〜15cm ── ちょうどよい距離
  • 15cm以上 ── 首元が空く。中の襟を高くする

首元が詰まった形の毛足の長い一枚は、5cm未満になりやすいので、首元を開けるか、前を開けて羽織ってください。

前を開けるか、閉めるか

カーディガンの形は、前の扱いで面積が変わります。

  • 閉める ── 胴が1つのぼやけた面になる。輪郭が最も読みにくい
  • 開ける ── 中央に縦の帯ができて、ぼやけが左右に分かれる

毛足1cm以上の一枚は、開けてください。 中央に平らな面(中に着た一枚)が1本通り、そこが輪郭になります。

開ける場合、中の一枚は平らな面にしてください。中も毛が立っていると、帯の中までぼやけます。

上着の中に入るか|押して3秒で戻るか

手のひらで面を5秒押して離し、元の厚みに戻るまでの時間を見ます。

戻るまで判定
3秒以内上着の下でも潰れて終わりにはならない
3〜10秒短時間なら可
10秒以上一番外側で着る一枚

毛足が長いものは戻りが遅い傾向がありますが、編み方で差が大きく出ます。 実際に押して確かめてください。押す場所は胸元の平らな部分です。肩は縫い目が近く厚みが抑えられているので、実際より速く戻ります。

抜け毛が下に付いた日

毛足の長い生地は、着ているあいだに毛が離れて下に付きます。

払い方は1つです。こすらずに、一方向へ払う。 往復させると繊維の間に押し込まれます。

下に着るものを選ぶときは、毛が付きやすい面(起毛したもの、静電気を帯びやすいもの)を避けると、その日の手間が減ります。

色は、上下を近づけると付いても目立ちません。

どちらとも取れるとき|毛足がちょうど1cm

境目にある一枚は、その日の光で決めてください。

  • 屋外の強い光 ── 毛の帯がはっきり出る。長い側として扱う
  • 屋内の落ち着いた光 ── 帯が浅い。短い側として扱う

屋外が長い日は、下を平らにそろえてください。

どちらとも取れるとき|毛足が長く、色も淡い

毛足が長く、かつ淡い色の一枚は、輪郭が二重に読みにくくなります。

この場合、下を濃い色の平らな面にしてください。明るさの差で境目が作られ、上のぼやけが上半身だけで完結します。

上下とも淡い色にすると、全身の輪郭が消えます。

どうしても上下を淡くしたい日は、足元だけを濃くしてください。 全身の下端に1つ濃い面があると、そこが基準になって上のぼやけが質感として読まれます。

どちらとも取れるとき|静電気が出る

毛足の長い生地は、乾いた季節に静電気を帯びやすくなります。 帯びると毛が体に張り付いて、輪郭がさらに崩れます。

対処は、間に1枚、性質の違う素材を入れることです。毛と直接触れる層を1つ入れ替えると、起きる量が変わります。

張り付いてしまった日は、湿らせた手のひらで表面を一方向になでると一時的に収まります。乾いた手でこすると、かえって帯びる量が増えます。

失敗からの戻し方|輪郭が消えた日の1手

起きていること戻す手なぜ効くか
全身の輪郭が読めない下を面の平らなものに替える平らな面が1つできて基準になる
顔と毛が続いて見える前を開けて首元を空ける顎から毛までの距離が戻る
思ったより色が淡い下を1段濃くする明るさの差で境目ができる
下に毛が付いたこすらず一方向へ払う往復させると繊維に押し込まれる
上着の中で潰れた次からは一番外側で着る押して10秒以上戻らない一枚だった

動かすのは1つだけです。

いちばん効くのは、下を平らな面に替えることです。上を替える必要はありません。 毛足の長い一枚は1枚しか持っていなくても、下は何枚も選べます。

店員に言う3点

  1. 「光にかざして、毛足の長さを見たいです」。窓のほうへ持っていきたいと伝えると、判定ができます
  2. 「下は面の平らなものを合わせたいです」。合わせる相手の条件が先に決まります
  3. 「広げて肩に掛けた状態で色を見たいです」。たたまれた状態との差が確かめられます

同行者には、「2m離れて、体の線がどこにあるか分かるか教えて」 と1文で伝えてください。

手持ちで一度やってみる

時間のある日に、明るい窓のほうへ一枚ずつかざして、輪郭からはみ出す毛の幅を見てください。 1cmを超えるものと超えないものに分かれます。

もう1つ、下に合わせられる平らな面がどれかを確かめます。2m離して凹凸が読めなければ平らな側です。平らな一枚が2枚あれば、毛足の長い一枚も安心して使えます。

まとめ|毛足1cm、下は平ら

  1. 輪郭を失うのは、上下とも表面に毛が立っているとき
  2. 毛足は光にかざして測る。輪郭からはみ出す幅が長さ
  3. 1cmを超えたら、下は面の平らなものにそろえる
  4. 毛足が長いほど色は1段明るく淡く見える。着た状態で選ぶ
  5. 前を開けると中央に平らな帯ができて、そこが輪郭になる

この一枚は、どれだけ輪郭をぼやけさせるのか。 明るい窓へかざせば、3秒で分かります。判定は洗っても変わらないので、一度確かめればその一枚の扱いは決まります。

ぼやけは減らすのではなく、片方だけはっきりさせると質感になります。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 毛足はどうやって測りますか
明るい窓のほうへかざして、輪郭の外側を見てください。生地の縁からはみ出して光っている部分が、立っている毛です。その幅が毛足の長さになります。指の幅がおよそ1.5cmなので、指の3分の2ぶんで1cmです。暗い場所では見えないので、明るいほうへかざしてから見てください。
Q. なぜ下の面を平らにするのですか
毛が立った面は、輪郭がぼやけて読まれます。上下ともぼやけると、体のどこに線があるのかが分からなくなります。下に平らな面が1つあると、そこに輪郭が残り、上のぼやけが質感として読まれます。減らすのではなく、片方だけはっきりさせるという考え方です。
Q. 色はどう選べばいいですか
毛足が長いほど、光が散って色が淡く見えます。同じ色でも、毛足のない生地と比べると1段明るく、そして薄く読まれます。色見本や畳まれた状態で見た印象と、着た状態の印象がずれるのはこのためです。売り場では、たたまれたものではなく、広げて肩に掛けた状態で色を見てください。
Q. 抜け毛が下に付きます
毛足の長い生地は、着ているあいだに毛が離れて下に付きます。付いた毛は、こすらずに一方向へ払ってください。往復させると繊維の間に押し込まれます。下に着るものを選ぶときは、毛が付きやすい面(起毛したもの、静電気を帯びやすいもの)を避けると、その日の手間が減ります。色は、上下を近づけると付いても目立ちません。
Q. 上着の中に着られますか
押して戻る速さで判定してください。手のひらで5秒押して離し、3秒以内に元の厚みに戻るなら、上着の下でも潰れて終わりにはなりません。10秒以上かかるなら、一番外側で着る一枚です。毛足の長いものは戻りが遅い傾向がありますが、編み方によって差が大きいので、実際に押して確かめるのがいちばん確実です。

— メグラシ編集部

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