秋キャンプの服装 女性|昼と夜の差を、寝る前の1枚まで数えて持つ

**秋のキャンプの服は、キャンプ場の夜の最低気温から逆に数えて決めてください。**昼の気温から考えると、夜に足りなくなります。
秋のキャンプ場は、昼は長袖1枚で汗ばむ日でも、夜は住んでいる街の冬と同じくらいまで冷えることがあります。昼と夜の差が15度を超える日もあります。寝る前の1枚まで数えて持っていくのが、秋のキャンプの服の組み方です。
夏のキャンプは夏キャンプの服装、夜が涼しくなり始める時期は晩夏のキャンプコーデにまとめてあります。この記事は、それより夜が冷える秋の話です。
結論:夜の最低気温で、持っていく段の数が決まる
| キャンプ場の夜の最低気温 | 昼の服 | 夕方から夜に足す | 焚き火の前 | 寝るとき |
|---|---|---|---|---|
| 15度以上 | 長袖1枚 | 薄手のフリース | 綿の上着 | 長袖と長ズボン |
| 10〜15度 | 長袖1枚 | 厚手のフリース | 綿の上着 | 長袖・長ズボン・厚手の靴下 |
| 5〜10度 | 長袖と薄手の羽織り | フリースと中わたの上着 | 綿の上着を上から | 重ね着と首元・靴下 |
| 5度未満 | 長袖と厚手の羽織り | ダウンの上着 | 綿の上着を上から | 重ね着・帽子・首元・靴下 |
表の左の列から順に決まります。最低気温が5度下がるごとに、持っていく段が1つ増えると考えてください。
この表で見るのは、住んでいる街の最低気温ではなく、キャンプ場の最低気温です。住んでいる街の予報が15度でも、標高の高いサイトでは10度を下回ることがあります。引き直し方は次の節で説明します。
段が増えたときに持っていくものは、上に重ねるものとは限りません。寝るときの首元や靴下のように、小さくて荷物にならないものが段になることも多くあります。荷物の量が気になるなら、上着を1枚増やす前に、小物で段を足せないかを先に考えてください。
キャンプ場の気温は、住んでいる街の予報と別に見る
秋のキャンプ場は、山や高原にあることが多く、住んでいる街より標高が高い場所にあります。気温は、標高が100m上がるごとにおよそ0.6度下がります。
| キャンプ場の標高 | 平地の予報から引く気温 | 平地の最低気温が12度の日 |
|---|---|---|
| 300m | 約2度 | 約10度 |
| 500m | 約3度 | 約9度 |
| 800m | 約5度 | 約7度 |
| 1,000m | 約6度 | 約6度 |
| 1,500m | 約9度 | 約3度 |
キャンプ場の標高は、施設の案内に書かれていることが多いので、予約のときに確かめておいてください。**キャンプ場のある町の予報が出ていても、町の中心とサイトの標高が違うことがあります。**その場合は、サイトの標高で引き直します。
この計算は目安です。晴れて風のない夜は、地面から熱が逃げて、計算より2〜3度低くなることがあります。
谷あいのサイトや、川のそばのサイトも、夜に冷えた空気がたまりやすい場所です。同じ標高でも、開けた丘の上のサイトより1〜2度低くなることがあります。予約のときにサイトの写真を見て、周りを山に囲まれているか、川が近いかを確かめておくと、引き直しの数字にもう少し足すかどうかを決められます。
計算に自信がないときは、キャンプ場に直接問い合わせて、前の週の夜の冷え込みを聞くのも確かな方法です。管理棟に温度計を置いているキャンプ場も多く、数字で答えてもらえることがあります。
昼と夜の差を、数で見る
秋のキャンプで迷うのは、昼の暑さと夜の寒さが同じ日に来ることです。出発の前日に、キャンプ場の最高気温と最低気温の差を数えてください。
| 最高と最低の差 | その日の組み方 |
|---|---|
| 10度未満 | 昼の服に、夜の1枚を足せば足りる |
| 10〜15度 | 昼と夜で、上に着るものを1枚ずつ替える |
| 15度以上 | 昼の服と、夜の服を別の組として持つ |
差が10度を超える日は、昼に着ていた長袖の上に1枚重ねるだけでは、夜の寒さに届かないことがあります。昼の長袖は汗を吸っていることが多く、上から重ねても、肌に触れている1枚が冷たいままだからです。
差が15度を超える日は、昼の服に重ねていくやり方では追いつきません。夕方に一度テントに戻って、夜の組に着替えると決めておくと、寒くなってから慌てずに済みます。
4つの時間帯で、服を分ける
秋のキャンプの1日は、服の役目で4つの時間帯に分かれます。それぞれで要るものが違うので、別に数えてください。
| 時間帯 | 体の動き | 服に要ること |
|---|---|---|
| 設営・片付け | よく動く、汗をかく | 汗が乾きやすい、腕を動かしやすい |
| 昼 | 散歩、料理、遊び | 脱ぎ着しやすい、日差しを防げる |
| 夕方から夜 | 椅子に座る、焚き火 | 暖かい、火の粉に強い |
| 寝るとき | 横になる | 乾いている、締めつけない |
4つの時間帯のうち、服の数がいちばん多くなるのは夕方から夜です。日が沈んでから寝るまでの3〜4時間は、椅子に座って食事をしたり焚き火を囲んだりして、体をあまり動かしません。動かない時間は、同じ気温でも体感が下がるので、この時間帯の服を先に決めてから、ほかの時間帯を決めると迷いません。
1着でこの4つを全部こなす服はありません。時間帯ごとに組を分けて、袋に分けて持っていくと、テントの中で探す時間が減ります。
設営のときの服|汗をかく前提で選ぶ
キャンプ場に着いてからの設営は、秋でも汗をかきます。テントを広げ、杭を打ち、荷物を運ぶ30分から1時間は、体をずっと動かしているからです。
| 服の場所 | 向くもの | 避けたいもの |
|---|---|---|
| 肌に触れる1枚 | 化繊やウールの、汗が乾きやすいもの | 綿の肌着(汗を吸って乾きにくい) |
| 上に着る1枚 | 薄手の長袖、前の開く羽織り | 厚手のニット(脱ぐと置き場に困る) |
| パンツ | 伸びる素材、膝の曲げやすいもの | 脚に沿う細いもの |
| 手 | 作業用の手袋 | 素手(杭やロープで手を傷めやすい) |
設営の服は、汚れても困らないものにしてください。杭を打つときは地面に膝をつき、テントを広げるときは袖が土に触れます。明るい色の服は土の汚れが目立つので、設営のあいだだけ、色の濃い羽織りを上に着ておくと、昼からの服を汚さずに済みます。
設営で汗をかいた肌着のまま夜を迎えると、汗が冷えて寒く感じます。設営が終わったら、肌に触れる1枚だけでも着替えると、夕方からの寒さが変わります。
昼の服|脱ぎ着の早さで選ぶ
昼は、日なたと日陰で体感が大きく変わります。日なたでは半袖で過ごせる日でも、木陰に入ると肌寒く感じます。
| 昼の過ごし方 | 上 | 下 |
|---|---|---|
| 日なたで料理・遊び | 長袖1枚、袖をまくれるもの | 伸びる長ズボン |
| 木陰で読書・昼寝 | 長袖に薄手の羽織り | 長ズボン |
| 散歩・川遊び | 長袖1枚、日よけの帽子 | 乾きやすい長ズボン |
| 子どもと走り回る | 長袖1枚 | 膝の曲げやすいもの |
秋の昼の日差しは、夏より弱く感じても、長く外にいると肌や目に当たり続けます。つばのある帽子と、腕を覆える長袖があれば、日なたで過ごす時間が長い日も楽です。
昼の服は、腰に巻いたり、椅子の背にかけたりして、すぐに手の届く場所に置けるものにしてください。前の開く羽織りは、脱ぎ着のたびに頭を通さずに済みます。
夕方に足す1枚|日が沈む30分前に着る
秋のキャンプで、いちばん気温が急に下がるのは、日が沈む前後の1時間です。日が山の陰に入ると、それまで日なただった場所が一気に冷えます。
| 時期 | 日の入りの目安 | 1枚を足す時刻の目安 |
|---|---|---|
| 9月下旬 | 17時半前後 | 17時 |
| 10月上旬 | 17時20分前後 | 16時50分 |
| 10月中旬 | 17時前後 | 16時半 |
| 10月下旬 | 16時50分前後 | 16時20分 |
日の入りの時刻は、住んでいる地域やキャンプ場の向きで前後します。山に囲まれたサイトは、日の入りの時刻より早く日が陰ります。寒いと感じてから着るのではなく、日が沈む30分前に着ると決めておいてください。寒くなってから着ると、服の中が温まるまでに時間がかかります。
焚き火の前の上着|素材で選ぶ
焚き火のそばでは、火の粉が飛んで服に落ちることがあります。化繊の服は、小さな火の粉でも溶けて穴があきやすい素材です。
| 上着の素材 | 焚き火のそばで | 向く着方 |
|---|---|---|
| 綿の厚手 | 穴があきにくい | そのまま着る |
| ウール | 穴があきにくい | そのまま着る |
| 燃えにくい加工のもの | 穴があきにくい | そのまま着る |
| 化繊のフリース | 溶けて穴があきやすい | 上に綿の上着を重ねる |
| ダウン(表地が化繊) | 溶けて穴があきやすい | 上に綿の上着を重ねるか、火から離れて着る |
| ナイロンの雨具 | 溶けて穴があきやすい | 焚き火のそばでは脱ぐ |
焚き火の前では、いちばん外側を綿かウールにする、と覚えておいてください。中にフリースやダウンを着ていても、外側が綿なら火の粉は外側で止まります。膝の上に綿の大きな布を1枚かけておくと、パンツも守れます。
焚き火の前の上着は、見た目より重さと大きさで選ぶことになります。綿の厚手の上着は重く、荷物の中で場所を取ります。車で行くキャンプなら気にしなくて構いませんが、荷物を減らしたいときは、化繊の上着の上に羽織れる綿の薄い上着か、膝から下を覆える大きな綿の布を1枚持っていく形でも、火の粉から服を守れます。
焚き火のそばは、火に向いている前だけが暖かく、背中は冷えます。前の開く上着なら、前を開けて熱を逃がし、背中は覆ったまま、という調整ができます。
寝るときの1組|乾いた服に着替える
寝るときの服は、昼に着ていた服とは別に、1組持っていってください。昼の服は、汗や焚き火の煙を吸っています。
| 寝るときの服 | 最低気温10度以上 | 5〜10度 | 5度未満 |
|---|---|---|---|
| 上 | 長袖の肌着と長袖 | 長袖の肌着と薄手のフリース | 長袖の肌着・フリース・薄手のダウン |
| 下 | 長ズボン | 長ズボンと薄手のタイツ | 長ズボンと厚手のタイツ |
| 足 | 靴下 | 厚手の靴下 | 厚手の靴下を2枚 |
| 首 | なし | 首に巻く薄手のもの | 首を覆う厚手のもの |
| 頭 | なし | なし | 毛糸の帽子 |
寝袋の中では、厚い服を1枚着るより、薄い服を重ねるほうが暖かく感じます。厚い服は寝袋のふくらみを内側から押しつぶし、寝袋の中の空気の層が薄くなるからです。
寝るときの服は、締めつけの少ないものを選んでください。ゴムのきつい靴下や、体に沿いすぎる肌着は、横になってしばらくすると窮屈に感じます。ふだん家で寝るときに着ているものに近い形で、素材だけを暖かいものに替える、と考えると選びやすくなります。
寝袋の対応温度と、キャンプ場の最低気温も比べておいてください。寝袋の対応温度が最低気温より高いなら、寝るときの服を1段厚くします。
下半身とパンツ|濡れと冷えで選ぶ
秋のキャンプでは、下半身が思ったより冷えます。椅子に座っている時間は、地面に近い脚から冷たさが上がってきます。
| パンツの素材 | 乾きやすさ | 焚き火のそばで | 向く時間帯 |
|---|---|---|---|
| 化繊の伸びるもの | 早い | 穴があきやすい | 設営・昼 |
| 綿の厚手(チノなど) | 遅い | 穴があきにくい | 夕方から夜 |
| デニム | とても遅い | 穴があきにくい | 晴れの日の夜 |
| ウールの混ざったもの | ふつう | 穴があきにくい | 夜 |
スカートでキャンプに行く場合は、下に長いレギンスか厚手のタイツを合わせて、膝から下が地面に触れても困らない形にしてください。ロングスカートは、焚き火のそばで裾が火に近づきやすいので、夜は裾を持ち上げて座るか、パンツに履き替えるほうが安心です。
昼と夜でパンツを替えるのが面倒なら、化繊のパンツを履いて、夜は膝に綿の布をかけてください。最低気温が10度を下回る日は、パンツの下に薄手のタイツを重ねると、座っている時間の冷たさが和らぎます。
足元|靴と靴下は、朝露まで考える
秋のキャンプ場は、朝になると芝や土が朝露で濡れます。朝いちばんにテントから出たとき、布の靴はすぐに湿ります。
| 足元 | 向く時間帯 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 防水の靴 | 朝、雨の日 | 靴の中が蒸れやすいので、替えの靴下を |
| 布のスニーカー | 晴れた日の昼 | 朝露と焚き火の灰で汚れる |
| 脱ぎ履きの楽な靴 | テントの出入り | 夜中のトイレにも使う |
| 厚手の靴下 | 夜 | 寝る前に乾いたものに替える |
靴下は、昼に履いていたものを寝る前に替えてください。足は1日のうちに思ったより汗をかいていて、湿った靴下のまま寝袋に入ると、夜中に足先の冷たさで目が覚めることがあります。
テントの出入りのたびに紐の靴を履き直すのは手間がかかります。サイトの中を歩くための、かかとを踏んで履ける靴を1足足すと、夜中や朝早くの出入りが楽になります。
小物|首・手首・足首を覆う
秋のキャンプの夜は、首・手首・足首の3か所を覆うかどうかで、体感が変わります。服を1枚増やすより、この3か所を覆うほうが荷物は少なく済みます。
| 小物 | 覆う場所 | 荷物の大きさ |
|---|---|---|
| 首に巻くもの | 首 | 小さい |
| 薄手の手袋 | 手首・指 | 小さい |
| 厚手の靴下 | 足首 | 小さい |
| 毛糸の帽子 | 頭 | 小さい |
| 膝にかける大きな布 | 脚 | 中くらい |
手袋は、薄手のものを1組持っておくと、夜の食事の片付けや、朝の冷たい水で食器を洗うときにも使えます。指先の出る形なら、手袋をしたままでも細かい作業ができます。
首に巻くものは、焚き火のそばでは端を垂らさず、上着の中に入れてください。垂れた端が火に近づくことがあります。
雨の予報のとき|濡れたものを分けて持つ
秋雨の時期は、キャンプの日に雨が重なることがあります。雨の日は、濡れた服が乾かないまま夜になるので、替えの枚数を増やしてください。
| 持ち物 | 晴れの日 | 雨の予報の日 |
|---|---|---|
| 肌に触れる1枚 | 1日1枚 | 1日2枚 |
| 靴下 | 1日1足と寝る用 | 1日2足と寝る用 |
| パンツ | 1本 | 2本(1本は化繊) |
| 雨具 | 薄手の羽織り | 上下の雨具 |
| 濡れたもの用の袋 | 1つ | 2〜3つ |
雨の日は、気温の数字が同じでも、晴れの日より寒く感じます。濡れた服が肌に触れると、乾いているときより体の熱が早く逃げるからです。雨の予報がある日は、結論の表で段を1つ上げて持っていってください。
雨具は、上だけでなく下も持っていってください。椅子に座ると、上着の裾から下が濡れていきます。濡れた服は、乾いた服と同じ袋に入れないことが大切です。濡れたもの用の袋を、別に用意しておいてください。
風のある日|湖畔・海辺・高原
湖畔や海辺、開けた高原のサイトは、風が通りやすい場所です。風があると、同じ気温でも体感はさらに下がります。目安として、風が秒速1m強まるごとに、体感は1度ほど下がると言われます。
| 風の強さの予報 | 体感の目安 | 足すもの |
|---|---|---|
| 秒速2m未満 | 気温とほぼ同じ | そのまま |
| 秒速2〜5m | 気温より2〜5度低い | 風を通しにくい上着 |
| 秒速5m以上 | 気温より5度以上低い | 風を通しにくい上着と、首・耳を覆うもの |
風の強さは、サイトの場所でも変わります。同じキャンプ場でも、林の中のサイトは風が弱く、湖や海に面したサイトは風を正面から受けます。予約のときに選べるなら、風の予報が強い日は林の中のサイトを選ぶと、持っていく服を1段減らせることがあります。
風を通しにくい上着は、ナイロンの薄いものが多く、焚き火のそばでは向きません。風の強い日は、焚き火から離れて過ごす時間の上着として持っていきます。秒速5mを超える予報の日は、焚き火そのものをやめる判断も出てきます。
泊数と枚数|1泊と2泊で何が変わるか
泊数が増えると、昼の服は着回せますが、肌に触れる1枚と靴下は泊数に合わせて増やします。
| 持ち物 | 日帰り | 1泊 | 2泊 |
|---|---|---|---|
| 昼の上 | 1枚 | 2枚 | 2〜3枚 |
| 肌に触れる1枚 | 1枚 | 2枚 | 3枚 |
| 夜に足す1枚 | 1枚 | 1枚 | 1枚 |
| 焚き火の前の上着 | 1枚 | 1枚 | 1枚 |
| 寝るときの1組 | なし | 1組 | 1〜2組 |
| 靴下 | 1足 | 3足 | 5足 |
2泊以上のキャンプでは、2日目の夜に1日目の服が乾いていないことがあります。秋のキャンプ場は朝晩の湿気が多く、テントの中に干した服は思ったより乾きません。2泊なら、寝るときの1組を2組にしておくと、2日目の夜も乾いた服で寝られます。
日帰りのデイキャンプでも、夕方まで残るなら夜に足す1枚は持っていってください。日帰りは寝るときの1組が要らないぶん、荷物に余裕があります。帰りの車に乗る前に着替える1枚も、日帰りなら荷物に入れやすい大きさです。
夜に足す1枚と焚き火の前の上着は、泊数が増えても1枚ずつで足ります。汗をかかない時間に着るものだからです。増やすのは、肌に触れるものだけと覚えておくと、荷物が膨らみません。
10月の上旬と下旬で、変わるもの
同じ10月のキャンプでも、上旬と下旬では夜の冷え方が違います。下旬になると、標高の高いサイトでは夜に5度を下回る日が出てきます。
| 時期 | 標高の低いサイトの夜 | 標高1,000m前後のサイトの夜 | 変わるもの |
|---|---|---|---|
| 9月下旬 | 15度前後 | 10度前後 | 夜に足す1枚が薄手で足りる |
| 10月上旬 | 13度前後 | 8度前後 | 寝るときに厚手の靴下を |
| 10月中旬 | 11度前後 | 6度前後 | 夜に中わたの上着を |
| 10月下旬 | 9度前後 | 3度前後 | ダウンと帽子を |
下旬に向かうほど、昼の暖かさは続いても夜の冷え方が早まります。上旬のキャンプで足りた服が、同じ月の下旬には足りないことがあるので、前に行ったときの荷物をそのまま使わず、日付に合わせて見直してください。
この表は、平地の平年の気温から標高で引いた目安です。年や地域で前後するので、出発の前日に、キャンプ場の最低気温の予報を必ず確かめてください。平地の10月の気温の流れは10月の気温と服装にもまとめてあります。
子どもと一緒のキャンプで、足すもの
子どもと一緒のキャンプでは、大人の服に加えて、子どもの着替えが多く要ります。子どもは大人より汗をかきやすく、川や泥で服を濡らしやすいからです。
| 持ち物 | 大人 | 子ども |
|---|---|---|
| 昼の上 | 1泊で2枚 | 1泊で3枚 |
| パンツ | 1〜2本 | 2〜3本 |
| 靴下 | 3足 | 4〜5足 |
| 夜の上着 | 1枚 | 1枚と予備1枚 |
子どもは寒さを言葉にするのが遅いことがあります。夕方になったら、首の後ろや手の甲に触れて、冷たくなっていないかを確かめてください。子どもの夜の上着は、大人と同じように、日が沈む30分前に着せておきます。
大人の服は、子どもの服を着替えさせる時間があることも考えてください。子どもを着替えさせているあいだ、大人は外で立って待つことになるので、夕方からの1枚は早めに着ておきます。
車の中に置いておく予備
車でキャンプ場へ行くなら、荷物とは別に、車の中に予備を1組置いておくと安心です。テントの中の服が濡れたときや、思ったより冷えたときに、取りに行けます。
| 車に置く予備 | 使う場面 |
|---|---|
| 厚手のフリース | 夜が予報より冷えたとき |
| 肌に触れる1枚 | 雨や汗で濡れたとき |
| 靴下 | 朝露で濡れたとき |
| 大きな布 | 膝かけや、濡れた椅子に敷く |
予備は、1つの袋にまとめて、後ろの座席の足元など、すぐに取り出せる場所に置いてください。荷室の奥に入れると、キャンプ道具を出さないと取れなくなります。
車の中の予備は、帰りの服にもなります。帰りの車に乗る前に着替えると、焚き火の煙のにおいを車に持ち込まずに済みます。
どちらとも取れるとき①|予報の最低気温が10度前後
最低気温の予報が9〜11度のあたりにあると、結論の表の2つの段の境目に入ります。この場合は、寒い側の段で持っていってください。
キャンプの夜は、予報の数字より寒く感じることが多いからです。予報の最低気温は、ふつう明け方の気温で、夜の早い時間はそれより高いのですが、キャンプでは明け方にテントの中で寝ています。寝るときの服は、明け方の数字に合わせる必要があります。晴れて風のない夜は地面から熱が逃げ、椅子に座って動かない時間が長くなります。**寒い側で持っていって使わなかった1枚は、車に置いておけば済みます。**暖かい側で持っていって足りなかった1枚は、現地で手に入りません。
どちらとも取れるとき②|昼が暑くて、夜が寒い
最高気温が25度を超え、最低気温が10度を下回る。差が15度を超える日は、昼の服と夜の服を別の組として持っていきます。
この組み方は、秋のはじめの晴れた日に多く起こります。日なたは夏の名残りのように暑いのに、日が沈むと一気に冷える日です。
昼は半袖でも過ごせるので、半袖を中に着て、上に長袖の羽織りを重ねてください。夕方になったら、一度テントに戻って、肌に触れる1枚から夜の組に着替えます。**昼の汗を吸った服のまま夜の上着を重ねると、上着が暖かくても体は冷えを感じます。**着替えの時刻は、日が沈む30分前です。
どちらとも取れるとき③|コテージやバンガローに泊まる
建物の中に泊まる日は、寝るときの服を薄くできます。ただし、外で過ごす時間はテントの日と変わりません。
夕方から夜に外で食事をし、焚き火を囲むなら、夜に足す1枚と焚き火の前の上着は、テントの日と同じように持っていってください。減らせるのは、寝るときの1組の厚みと、夜中にトイレへ行くときの上着です。
建物の中は、外より暖かいぶん、外との出入りで体感の差が大きくなります。夜に建物から焚き火の前へ出るときは、室内の服の上に夜の上着を重ねてから出てください。建物に暖房があるかどうかは、予約のときに確かめておきます。
どちらとも取れるとき④|アウトドア用の服が手元にない
秋のキャンプのために、アウトドア用の服を全部そろえる必要はありません。ふだんの服で代わりになるものがあります。
| 要るもの | ふだんの服で代わりになるもの |
|---|---|
| 汗が乾きやすい肌着 | 運動用の化繊のTシャツ |
| フリース | 厚手のカーディガン、スウェット |
| 焚き火の前の上着 | 綿のワークジャケット、デニムの上着 |
| 伸びるパンツ | ヨガや運動用のパンツ |
| 首元 | ウールのマフラー |
ふだんの服で代わりにするときに気をつけたいのは、肌に触れる1枚です。綿のTシャツは、汗を吸うと乾きにくく、夕方からの冷えを感じやすくなります。運動用の化繊のTシャツが手元にあれば、それを肌に触れる1枚にしてください。
代わりにする服は、汚れても困らないものを選んでください。焚き火の煙のにおいは、洗っても1回では抜けないことがあります。ふだんの服で行くなら、いちばん外側だけは綿かウールにする、ということだけは守ってください。
帰ってから、服を片付ける
キャンプから帰ったら、服を3つに分けてから洗ってください。
- 焚き火の煙のにおいがついた上着
- 汗や雨で濡れた肌着と靴下
- 着なかった服
洗う前に、ポケットの中も確かめてください。焚き火の灰や小さな枝、ペグのかけらが入っていることがあります。洗濯機の中で出てくると、ほかの服に灰が移ります。
煙のにおいがついた上着は、ほかの服と一緒に洗うとにおいが移ることがあるので、別に洗うか、風通しのよい場所に1〜2日干してから洗います。着なかった服は、次のキャンプで持っていく枚数を減らせるかどうかの目安になります。着なかった服を数えて、次の荷物から1枚ずつ減らしていくと、自分に合った枚数に近づいていきます。
服の色|夜のサイトで見つけやすい色を1つ
秋のキャンプでは、服の色も少しだけ考えておくと便利です。日が沈むとサイトは暗くなり、黒や濃い紺の服は、少し離れると姿が見えにくくなります。
| 服の色 | 昼 | 夜 |
|---|---|---|
| 黒・濃い紺 | 汚れが目立ちにくい | 暗がりで姿が見えにくい |
| 茶・カーキ | 土や灰の汚れが目立ちにくい | ふつう |
| 明るい色 | 土の汚れが目立つ | 暗がりでも見つけやすい |
夜の上着か、首に巻くもののどちらか1つを明るい色にしておくと、暗いサイトで家族や仲間を見つけやすくなります。子どもの夜の上着は、特に明るい色を選んでおくと、暗くなってからも姿を見失いにくくなります。
当日の朝に、もう一度確かめること
出発の日の朝は、前日に見た予報がずれていないかを、もう一度確かめてください。秋の天気は変わりやすく、前日の予報と当日の朝の予報で、最低気温が2〜3度動くことがあります。
| 確かめること | 変わっていたら |
|---|---|
| キャンプ場の最低気温 | 結論の表で、段を1つ上げるか下げる |
| 雨の予報 | 雨具と濡れたもの用の袋を足す |
| 風の予報 | 風を通しにくい上着と、首・耳を覆うものを足す |
| 日の入りの時刻 | 夕方の1枚を着る時刻を決め直す |
確かめるのは、キャンプ場のある地点の予報です。出発する街の予報が暖かくても、山の天気は別に動きます。
朝に予報が寒い側へ動いていたら、段を1つ上げて、1枚を車に足してください。暖かい側へ動いていても、荷物から抜くのは昼の服だけにします。夜の服は、予報が動いても減らさないほうが安心です。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 秋のキャンプに、冬のダウンジャケットは持っていくべきですか
- キャンプ場の夜の最低気温が10度を下回る予報なら、持っていってください。夜に椅子に座って過ごす時間は、体を動かさないので、昼の体感よりずっと寒く感じます。ただ、ダウンの表地は化繊のものが多く、焚き火の火の粉で小さな穴があきやすいので、焚き火のそばでは上から綿の上着を重ねるか、火から離れた場所で着てください。最低気温が15度を超える予報なら、厚手のフリースか綿の上着で足ります。
- Q. キャンプで寝るときは、何を着ればいいですか
- 昼に着ていた服から、乾いた服に着替えて寝てください。昼の服は、設営や移動で汗を吸っていることが多く、そのまま寝ると夜中に冷えを感じやすくなります。寝るときの1組は、長袖の肌着、長ズボン、厚手の靴下、首元を覆うもの、の4つが目安です。最低気温が5度を下回る予報なら、毛糸の帽子も足してください。寝袋の中で着る服は、厚いものを1枚より、薄いものを重ねるほうが、寝袋のふくらみをつぶしにくくなります。
- Q. キャンプにジーンズで行っても大丈夫ですか
- 晴れの予報で、設営の時間が短いキャンプなら、ジーンズでも困りません。ただ、デニムは一度濡れると乾くまでに時間がかかり、濡れたまま夜を迎えると寒く感じます。雨の予報がある日や、朝露の多い芝のサイトでは、化繊の乾きやすいパンツを1本持っていくと安心です。焚き火のそばでは、化繊より綿のほうが火の粉で穴があきにくいので、夜だけジーンズに履き替える、という分け方もあります。
- Q. コテージやバンガローに泊まるなら、服は少なくていいですか
- 寝るときの服は、建物の中で暖房が使えるなら、家で寝るときと近いもので足ります。ただ、外で食事をしたり焚き火をしたりする時間は、テントに泊まる日と変わりません。夕方から夜の上着と、焚き火の前の上着は、テントの日と同じように持っていってください。減らせるのは、寝るときの1組の厚みと、夜中にトイレへ行くときの上着です。
— メグラシ編集部





