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40代ファッション 秋|若作りか地味か、迷う1枚を3か所で見分ける

メグラシ編集部//読了 20分
秋の午後の窓辺で、紺のカーディガンに生成りのブラウスを着た女性が、淡いベージュのプリーツスカートを窓の光にかざして布の厚みを確かめている

**いま迷っている1枚を、手元に持ってきてください。**クローゼットから出したまま、着るか着ないか決められずにいる秋の服です。

その1枚が若作りに見えるのか、地味に見えるのかは、年齢では決まりません。決めているのは、服の3か所の寸法です。顔の近くの色の明るさ、布の厚み、飾りの大きさ。この3か所が、若い側にいるのか、真ん中にいるのか、地味側にいるのかを数えれば、迷いの正体が見えます。

**あなたが迷っているのは、3か所のうちどれか1つが片側に寄っているからです。**この記事は、その1か所を自分で見つけて、合わせで真ん中に戻すための手順です。

結論:迷う1枚は、3か所を数えて「どちら側か」を決める

まず、判定のしかたを先に置いておきます。

見る場所若い側に出る真ん中地味側に出る
顔から握りこぶし2つ分の色白と淡い色だけで、差がない明るい面と暗い面が1つずつある暗い色だけで、差がない
窓の光に透かした布手のひらがはっきり透ける指の影がぼんやり見える何も透けず、光を吸う
飾りと柄の1単位1円玉より小さい1円玉から手のひらの半分飾りが一つもない

3か所のうち、若い側が2つ以上なら、その1枚は若作りに見えやすい1枚です。地味側が2つ以上なら、地味に見えやすい1枚です。真ん中が2つ以上なら、その1枚はそもそも迷う必要がありません。

ここで大事なのは、どちらかに寄っていても、手放す理由にはならないということです。寄っている1か所を、上に重ねるものや小物で補えば、ほとんどの服は真ん中に戻ります。

若作りと地味は、同じ物差しの両端にある

若作りが怖い、という悩みと、地味になった、という悩みは、別々のものに聞こえます。けれど、鏡の前で起きていることは同じです。服の側の「軽さ」と、着ている自分の側の「重さ」が釣り合っていない。それが、服が軽すぎる方向にずれると若作りに見え、服が重すぎる方向にずれると地味に見えます。

ここでいう軽さと重さは、体重のことではありません。色の明るさ、布の薄さ、飾りの細かさといった、目で見たときの印象の量のことです。淡い色で、薄い布で、小さな飾りがたくさんついている服は軽く、暗い色で、厚い布で、飾りがない服は重く見えます。

数年前は気にならなかった服が急に若作りに見えるのは、服が変わったからではなく、合わせているもの全体の重さが少し増えたからです。髪の色が落ち着いた、バッグが革の重いものになった、靴が平らなものに変わった。こうした変化が重なると、同じ服でも、服の側だけが浮いて見えます。

逆に、若作りを避けようとして暗い色と厚い布ばかり選ぶと、今度は全体が重い側に振り切れます。片方だけを避けようとすると、もう片方に寄る。だから、この記事では二つを同じ物差しで測ります。

1か所目|顔から握りこぶし2つ分の色を見る

最初に見るのは、色の明るさです。ただし、服全体ではなく、顔の下から握りこぶし2つ分の範囲だけを見てください。あごの下にこぶしを1つ当て、その下にもう1つ重ねる。その範囲に入る色が、印象のほとんどを決めます。

確かめ方は簡単です。迷っている1枚を着て、スマートフォンで胸から上を撮り、写真を白黒に変えます。色の情報が消えると、明るさの差だけが残ります。

白黒の写真で、顔の下に明るい面と暗い面が1つずつ見えれば、真ん中です。たとえば、紺のカーディガンの襟から白いブラウスがのぞいている、という状態です。

顔の下が白か淡い灰色だけで、差がほとんど見えない場合は、若い側に出ています。淡いピンクや水色、生成りのような色を顔の近くに集めると、白黒にしたときに一面が明るくなり、顔の輪郭も服に溶けて見えます。これが、柔らかいけれど幼く見える、という印象の元です。

顔の下が濃い灰色か黒だけで、差がない場合は、地味側に出ています。黒、紺、焦げ茶、深い緑を重ねると、白黒の写真では一面が暗くなります。顔の下に目の止まる場所がないので、顔そのものが沈んで見えます。

白黒の写真を撮るときは、毎回同じ場所、同じ時間帯にしてください。窓を背にすると顔が暗く写り、明るさの差が実際より小さく見えます。窓に向かって立ち、腕を伸ばした距離から撮る。この条件をそろえておくと、別の日に撮った服同士も比べられるようになります。

秋は、暗い色の服が増える季節です。そのため、40代の秋の迷いは、地味側に寄った1か所目から始まることが多いです。

2か所目|布の厚みは、窓の光に透かして見る

2か所目は布の厚みです。厚みはタグに書いてありませんし、手で触っても比べにくいので、光を使います。

昼間の窓辺に立ち、迷っている1枚の、いちばん面積の広い部分を窓の光に向けて持ちます。その布の向こう側に、自分の手のひらを当ててください。

手のひらの形と指の線がはっきり透けて見えたら、若い側です。薄いシフォン、目の粗いレース、薄手のジャージーがここに入ります。軽やかで動きはきれいですが、秋の空気の中では、季節より一歩手前の服に見えやすくなります。

指の影がぼんやりと見えるけれど、輪郭までは分からない。これが真ん中です。秋に着る長袖のブラウスや、ハイゲージのニットの多くがここに入ります。

光をまったく通さず、表面が光を吸って沈んで見える場合は、地味側です。厚手のウールやスウェット、詰まったフェルトのような布です。暖かく、形も崩れにくいのですが、暗い色と組み合わさると、重さが二重になります。

布の厚みは、色と違って、着たあとから変えることができません。だから、2か所目が片側に寄っているときは、その1枚の上か下に、反対側の厚みの布を足すことになります。この足し方は後の章で書きます。

3か所目|飾りと柄は、1円玉と比べる

3か所目は、飾りと柄の大きさです。ボタン、フリル、リボン、刺繍、プリントの柄。そのうち、いちばん目に入る1つを選んで、1円玉と並べてください。手元に1円玉がなければ、自分の親指の爪で代わりになります。

小花柄の花1つ、水玉の1粒、ボタン1つが1円玉より小さく、それが一面に並んでいる場合は、若い側です。細かいものがたくさん並ぶと、遠くから見たときに、服全体が細かく震えているように見えます。それが、かわいらしさの印象になります。

飾りの1単位が、1円玉から自分の手のひらの半分くらいまでなら、真ん中です。大きめのボタンが3つ、肩から裾まで続くチェックの格子、胸元の太めのタック。このくらいの大きさだと、近くでも遠くでも、形として読み取れます。

ボタンは、大きさと一緒に色も見てください。服と同じ色のボタンは、遠くからはほとんど見えないので、大きさにかかわらず飾りの数に入れません。服と違う色のボタン、たとえば紺のカーディガンに白い貝のボタンがついているなら、それは飾りとして数えます。小さな白いボタンが10個並んでいれば若い側、大きめの茶色のボタンが4つなら真ん中です。

飾りが一つもなく、柄もない無地の場合は、地味側に数えます。無地が悪いわけではありません。ただ、1か所目と2か所目が地味側に出ている服で、3か所目まで何もないと、目の止まる場所が一つもなくなります。

大きすぎる飾りは、若い側でも地味側でもなく、別の悩みになります。手のひらより大きい柄やフリルは、服が主役になりすぎて、自分が後ろに下がって見えます。この記事では扱いませんが、そういう1枚は、ほかのすべてを無地にして着ると落ち着きます。

3か所を数えたあとの読み方

3か所それぞれに、若い側・真ん中・地味側の印をつけたら、数を数えます。

真ん中が2つ以上なら、その1枚は迷わず着て構いません。残りの1か所がどちらかに寄っていても、その寄りが、むしろその服らしさになります。迷っていた理由は、寄っている1か所が目に入りやすかっただけです。

若い側が2つ以上なら、その1枚は、単体で着ると若作りに見えやすい服です。ただし、合わせで重い側を1か所足せば、多くの場合は真ん中に戻ります。

地味側が2つ以上なら、単体で着ると地味に見えやすい服です。こちらも、合わせで軽い側を1か所足せば戻ります。

3か所すべてが同じ側に寄っている場合は、合わせで補うのが少し大変になります。若い側が3つなら、厚い上着と大きめの飾りと、顔の下の暗い色の、3か所すべてを足す必要が出てきます。そこまでして着たい1枚かどうかを、一度考えてみてください。

どちらとも取れるとき① 若い側2つ・地味側1つに割れた

いちばん多いのが、2対1で割れる場合です。たとえば、淡い色で薄い布のブラウスだけれど、飾りはなく無地。この場合、1か所目と2か所目が若い側、3か所目が地味側になります。

こういう1枚が迷いやすいのは、見るたびに印象が変わるからです。顔の近くを見ると若く、全体を見ると何もない。鏡を見る距離によって、若作りにも地味にも見えます。

このときに足すのは、地味側に出ている3か所目ではなく、若い側に出ている2つのうち、補いやすい方です。地味側の1か所に飾りを足すと、若い側がさらに強くなってしまいます。

淡い色の薄いブラウスなら、上に厚手のカーディガンかジャケットを重ねて、2か所目を真ん中に戻すのが一番簡単です。重ねたものが、顔の下に暗い面を作ってくれるので、1か所目も同時に真ん中に寄ります。

**2対1で割れたときは、多い側のうち、1つ足して2か所が同時に動くものを選ぶ。**これが、迷いを一度で終わらせる足し方です。

どちらとも取れるとき② 地味側2つ・若い側1つに割れた

反対に、暗い色の厚いニットに、小さな刺繍が一面に入っている、という場合です。1か所目と2か所目が地味側、3か所目が若い側になります。

この組み合わせは、遠くから見ると重く、近づくと細かいという、少しちぐはぐな印象になります。地味なのに、どこか幼い。40代の秋によく聞く「なんだかしっくりこない」は、この形であることが多いです。

足すのは、地味側に出ている1か所目か2か所目です。1か所目なら、ニットの襟から白か生成りのインナーを2cmほど見せます。首元のこの2cmで、白黒写真にしたときに顔の下に明るい面が生まれます。

2か所目を動かしたい場合は、ニットの下に、裾から薄い布がのぞくように重ねます。厚いニットの下から、光を通す薄いブラウスの裾が3〜5cm出ていると、全体の重さが軽くなります。

刺繍の細かさは、そのままにしておいて構いません。重い側が真ん中に戻れば、細かい刺繍は、全体を和らげる役目に変わります。

どちらとも取れるとき③ 3か所とも真ん中なのに迷う

3か所すべてが真ん中に出たのに、それでも着ると落ち着かない。こういう場合は、服ではなく、合わせているものの側が片側に寄っています。

よくあるのは、靴とバッグが極端に軽いか、極端に重い場合です。服は真ん中でも、足元が薄いバレエシューズで、バッグがかごだと、全体は若い側に引っ張られます。反対に、服が真ん中でも、足元が重いブーツで、バッグが大きな黒い革だと、地味側に引っ張られます。

確かめるには、もう一度、白黒の写真を全身で撮ってください。服のところだけ明るさに差があって、靴とバッグが同じ暗さなら、小物が地味側に寄っています。靴とバッグがどちらも明るく、服より軽い印象なら、小物が若い側に寄っています。

この場合、服は手放す必要がありません。靴とバッグのどちらか一方を、反対側のものに替えるだけで、迷いは消えます。

小物と同じように見落としやすいのが、眼鏡と髪です。黒くて太い縁の眼鏡は、顔の近くに暗い面を1つ足すので、1か所目を地味側に引きます。反対に、縁のない眼鏡や細い金属の縁は、顔の近くの印象を軽くします。髪をまとめているか下ろしているかでも、顔の下に見える服の面積が変わります。髪を下ろすと襟元が隠れて、首元に足した明るい色が見えなくなることがあるので、白黒の写真は、ふだんの髪型のまま撮ってください。

着る場所で、許せる幅が変わる

同じ1枚でも、どこで着るかによって、寄っていてよい側が変わります。数えても決まらないときは、その服を着る場所を1つに決めてから、もう一度数えてみてください。

職場で着るなら、地味側に1か所寄っていても構いません。会議室の蛍光灯の下では、色の差が少し強く見えるので、暗めの服でも沈みにくいからです。反対に、若い側に1か所寄っていると、職場では軽く見えやすくなります。

子どもの学校の行事や、親戚の集まりのように、人と並んで立つ時間が長い場所では、真ん中が2か所以上あるものが落ち着きます。並んで写真を撮ったときに、片側に寄った服は目立ちやすいからです。

週末の買い物や友人との食事なら、若い側に1か所寄っていても構いません。外の自然光の下では、淡い色や薄い布がそのまま季節の軽さとして読まれます。

画面越しの会議に出る日は、少し事情が違います。画面に映るのは胸から上だけなので、3か所のうち、1か所目だけで印象がほぼ決まります。下に何を着ていても、顔の下に明るい面と暗い面が1つずつあれば、画面の上では真ん中に見えます。地味側に寄った服でも、首元に明るい色を2cm入れるだけで、画面越しの顔色は大きく変わります。

**場所を先に決めると、許せる幅が決まり、迷う理由が一つ減ります。**全部の場所で通用する1枚を探すより、場所ごとに1枚を決めた方が、朝の迷いは短くなります。

若い側に寄った1枚を、真ん中に戻す足し方

若い側に寄った1枚を真ん中に戻すには、重さを足します。足し方は3通りあり、寄っている場所によって選びます。

1か所目、顔の近くの色が淡いだけで差がないときは、顔の下に暗い面を1つ作ります。紺や焦げ茶のカーディガンを羽織って前を開ける、濃い色のストールを片方の肩にかける。前を開けることで、淡い色の面と暗い面が縦に並び、白黒で見たときに差が生まれます。

2か所目、布が薄くて透けるときは、上に光を通さない布を1枚重ねます。秋なら、ウールのジャケットか、ミドルゲージのニットのベスト。薄い布は、袖や裾から少しのぞく程度にとどめると、重さと軽さの両方が見えて、ちょうど真ん中に寄ります。

3か所目、飾りが細かいときは、反対に大きな飾りを1つ足します。手のひらの半分くらいの大きさのブローチ、太めのバングル、存在感のある腕時計。細かい柄の上に大きな形が1つあると、目がそちらに止まり、細かさが背景に下がります。

どれか1つを足しただけで、白黒の写真が変わることを確かめてください。変わらなければ、2つ目を足します。

地味側に寄った1枚を、真ん中に戻す足し方

地味側に寄った1枚は、軽さを足して戻します。こちらも3通りです。

1か所目、顔の近くが暗い色だけのときは、首元に明るい色を2cm入れるのが一番効きます。白や生成りのインナーの襟をのぞかせる、明るい色の細いスカーフを首に1回巻く。面積は小さくて構いません。小さいほど、全体の落ち着きを崩さずに顔の下だけが明るくなります。

2か所目、布が厚くて光を吸うときは、どこか1か所に光を通す布か、光を返す布を見せます。厚手のニットの裾から薄いシャツをのぞかせる、つやのあるサテンのスカートを合わせる。光の入り方が違う布が1枚入るだけで、重さが一段軽くなります。

3か所目、飾りがまったくない無地のときは、1円玉より少し大きいくらいの飾りを1つだけ足します。小ぶりのピアスや、細いチェーンのネックレス。地味側の服に大きな飾りを足すと、飾りだけが浮くので、ここでは控えめな大きさが合います。

地味側に寄った服は、40代の秋のクローゼットでいちばん多い服です。手放すより、首元の2cmを先に試してください。

秋に迷いやすい5枚と、その数え方

40代の秋に、相談でよく名前が挙がる5枚を、3か所で数えておきます。手持ちの1枚と近いものがあれば、参考にしてください。

プリーツスカート。淡い色で薄い布だと、1か所目と2か所目が若い側に出ます。ひざ下まで長さがあれば丈は落ち着いて見えるので、上に厚手のニットを合わせて2か所目を真ん中に戻すと、迷いはほぼ消えます。

チェック柄のシャツ。格子の1つが1円玉より小さいと、3か所目が若い側に出ます。格子が大きいものは真ん中です。細かい格子なら、上に無地のジャケットを重ねて、柄の見える面積を減らしてください。

黒のワンピース。1か所目と3か所目が地味側に出やすい1枚です。首元に明るい色を2cm入れ、小ぶりの飾りを1つ足すと、真ん中に戻ります。

ボアや起毛のアウター。布は厚いのに、色が生成りや淡い茶色だと、2か所目が地味側、1か所目が若い側に割れます。下に暗い色を着て、顔の下に差を作ると落ち着きます。

フリルの襟のブラウス。フリルの幅が1円玉より細かいと、3か所目が若い側です。襟を外に出さず、上に着たニットの中に収めると、フリルの細かさが見える面積が減ります。

売り場で、買う前に3か所を測る

新しい服を選ぶときも、同じ3か所を順に測れば、家で迷う1枚を増やさずに済みます。1枚につき1分かかりません。

まず、布を売り場の照明に透かします。窓の光ほど強くないので、手のひらではなく、指を1本、布の裏に当ててください。指の形がくっきり見えたら若い側、ぼんやりなら真ん中、まったく見えなければ地味側です。

次に、いちばん目に入る飾りか柄を、親指の爪と並べます。爪より小さいものが一面に並んでいたら若い側、爪から手のひらの半分なら真ん中、何もなければ地味側です。

最後に、服を顔の下に当てて、鏡を少し離れたところから見ます。目を細めると、色がぼやけて明るさの差だけが見えます。顔の下に明るい面と暗い面が1つずつあれば真ん中です。

3か所のうち2か所以上が真ん中なら、その1枚は買ってから迷いにくい服です。片側に2か所寄っているときは、手持ちに反対側を足せるものがあるかを、売り場で思い出してから決めてください。

通販で選ぶときは、布を透かすことも、顔に当てることもできません。その代わりに、商品写真を使います。まず、モデルが着ている写真を拡大して、袖や裾の重なりの部分を見ます。重なった布の下の線や肌の色が透けて見えていれば、2か所目は若い側です。次に、柄や飾りの寸法が書かれていれば、それを1円玉の直径と比べます。書かれていなければ、モデルの指先の爪と比べてください。最後に、商品写真を保存して白黒に変え、顔の下の明るさの差を見ます。家で着て迷う時間を、注文の前に済ませておくことができます。

手持ちを見直すときは、迷う1枚から始める

秋の衣替えでクローゼット全体を見直すときも、全部を一度に判定しようとしないでください。数が多いと、途中で基準が揺れて、結局どれも決められなくなります。

始めるのは、いま迷っている1枚からです。その1枚を3か所で数えて、寄っている側と、足すものを決める。足すものが手持ちにあれば、その組み合わせを1回着てみます。

数えた結果は、紙に書いて、クローゼットの扉の内側に貼っておくと便利です。服の名前の横に、1か所目・2か所目・3か所目の印と、足すものを1行で書いておきます。「紺のニット、地・地・真、白い襟を2cm」というくらいの短さで構いません。朝に迷ったとき、その紙を見れば、足すものがすぐに分かります。3枚、5枚と書き足していくうちに、自分のクローゼットがどちら側に寄りやすいかも見えてきます。地味側の印が多い人は、首元に足す明るい色のインナーを2枚、若い側の印が多い人は、上に重ねる厚い布の上着を1枚、先に用意しておくと、ほかの服がまとめて真ん中に寄ります。

着て過ごした日に、誰かに声をかけられたか、鏡の前で着替えたくなったか。その日の自分の感じ方が、数えた結果と合っていれば、その1枚は残す側です。

合っていなければ、その1枚は、3か所以外の理由で迷っている可能性があります。サイズが合っていない、肩の線が落ちすぎている、丈が中途半端に止まっている。そういう服は、3か所で数えても真ん中に戻りません。あわせて50代ファッション|長く着た秋冬服がくたびれて見えるときの直し方の点検の手順も、年代を問わず使えます。

服があるのに着る服がない、という状態から抜けたい場合は、30代ファッション|服はあるのに着る服がない秋の直し方も参考になります。迷う1枚を1つずつ減らしていくと、朝の時間は確実に短くなります。

まとめ:寄っている1か所だけを動かす

40代の秋の服選びで、若作りと地味のあいだを行き来してしまうのは、片方を避けると、もう片方に寄ってしまうからです。

迷う1枚は、顔から握りこぶし2つ分の色、窓の光に透かした布、1円玉と比べた飾りの3か所で数えてください。真ん中が2か所以上なら、そのまま着て構いません。片側に2か所寄っていたら、反対側を1か所だけ足します。

足すときは、1つ足して2か所が同時に動くものを選ぶと、一度で決まります。若い側なら厚い布の上着、地味側なら首元の明るい色。この2つは、どちらも1か所目と2か所目を一緒に動かしてくれる、使い回しのきく足し方です。

数えるのに道具はいりません。窓の光と、1円玉か自分の爪と、スマートフォンの白黒写真があれば、今日の朝からでも始められます。服を手放すのは、3か所すべてが片側に寄っていて、足しても白黒の写真が変わらないときだけで十分です。

よくある問い

Q. 40代になってから、前は普通に着ていた服が急に若作りに見えます。年齢のせいですか
年齢そのものより、服と自分の間の釣り合いが少し動いたことが大きいです。同じ服でも、髪の色や肌のつや、合わせる靴やバッグが数年で変わると、服の側だけが軽く見えることがあります。まず、その1枚を窓の光に透かして手のひらが透けるか、飾りが1円玉より小さいかを確かめてください。どちらも若い側に出たら、服を手放す前に、厚い布のものを1枚上に重ねるか、飾りの大きいアクセサリーを1つ足すと、真ん中に戻ることが多いです。
Q. 落ち着いた服を選ぶと、今度は地味で老けて見えます
地味に見えるのは、色が暗いからではなく、顔の近くの明るさの差がなくなっているからです。全身を同じ暗さでそろえると、顔のまわりに目の止まる場所がなくなります。スマートフォンで白黒にして撮ってみて、顔の下に明るい面が見えなければ、首元か胸元に明るい色を1か所だけ入れてください。白や生成りのインナーを襟から2cm見せる、明るい色のストールを肩にかける、のどちらかで足ります。服を明るい色に買い替える必要はありません。
Q. 3か所で数えても、若い側と地味側が割れて決まりません
2対1で割れたときは、少ない側の1か所を合わせで補えば真ん中に寄ります。若い側が2つなら、厚い布か大きめの飾りのどちらかを足す。地味側が2つなら、顔の近くに明るい色を足すか、薄い布を1枚見せる。それでも迷うときは、その服を着る場所を1つに決めてから数え直してください。職場で着るなら地味側に1つ寄っていても構いませんし、週末なら若い側に1つ寄っていても構いません。場所を決めると、許せる幅が決まります。
Q. 若作りに見えないか不安で、新しい服を買えなくなりました
売り場で3か所を測る手順を先に決めておくと、不安で手が止まることが減ります。手に取ったら、まず布を照明に透かす、次に飾りを指先の爪と比べる、最後に顔の下に当てて鏡で明るさの差を見る。この3つに1分かかりません。3か所のうち2か所以上が真ん中なら、買ってから迷うことは少ないです。若い側が2か所以上なら、手持ちに厚い布の上着や大きめのアクセサリーがあるかを思い出してから決めてください。

— メグラシ編集部

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