卒業式コーデ40代|入学式のスーツがまだ着られるか秋のうちに確かめる

**お子さんが春に卒業を迎えるなら、入学式のスーツをいまのうちに一度着てみてください。**あなたが秋のうちにすることは、新しいスーツを探すことではなく、クローゼットの1着がまだ使えるかを確かめることです。
小学校、中学校、高校の入学式に着たセレモニースーツ。その子の卒業式は、3年後か6年後にやってきます。40代はちょうど、入学式と卒業式のあいだに、体の線や似合う色、仕事の立場が少しずつ変わっていく時期です。入学式のときにぴったりだったスーツが、卒業式の朝にはどこか合わない。そう感じる人は少なくありません。
困るのは、それに気づくのが式の直前になりやすいことです。冬の終わりにクローゼットから出して袖を通し、ボタンが留まらない、肩が上がらない、と気づいたときには、直す時間も、落ち着いて選び直す時間も残っていません。
ここでは、秋のうちに入学式のスーツを試着して、4か所を確かめ、合わない場所の数で「そのまま着る」「直す」「片方だけ足す」「新しくする」に分ける方法を書きます。
先に用意するものを書いておきます。入学式のスーツ一式、そのときのインナー、セレモニー用の靴、全身が映る鏡、背中を見るための手鏡、そしてメモです。時間は30分あれば足ります。週末の夕方に、家族がいる時間を選ぶと、背中の確認を頼めます。試着の結果は、その日のうちに決めきらなくてかまいません。4か所の結果と、気になったことをメモに残しておけば、冬のあいだに何度でも見直せます。大事なのは、秋のうちに一度袖を通して、いまの状態を数字で知っておくことです。式の直前に初めて袖を通すのと比べて、選べる道が何本も残ります。
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結論:秋に一度着て、4か所のうち何か所が合わないかで決める
入学式のスーツを卒業式に着るかどうかは、次の4か所を確かめて、合わない場所の数で決めてください。
- 肩:ジャケットの肩の縫い目が、自分の肩の骨の先とずれていないか
- 前の合わせ:ボタンを留めて腕を前に伸ばしたとき、背中が張らないか
- 袖丈:腕を下ろしたとき、手首の骨が袖口に隠れるか
- 腰まわり:スカートかパンツを履いて椅子に座ったとき、腰に指が入るか
合わない場所が0か所ならそのまま着る。1か所なら直す。2か所なら上下の片方を足す。3か所以上なら新しくする。この線引きを試着の前に決めておくことが、秋に確かめるいちばんの意味です。試着してから決めようとすると、「少しきついけど着られなくはない」という迷いで判断が止まります。
この4か所に順番があるのは、直しやすさが違うからです。袖丈と腰まわりは直しやすく、前の合わせはやや難しく、肩はほとんど直せません。合わない場所が同じ1か所でも、肩なのか袖丈なのかで、次の動き方が変わります。
なぜ秋のうちに確かめるのか
卒業式は春の行事なのに、なぜ秋に確かめるのか。理由は3つあります。
1つめは、直しにかかる日数です。袖丈や丈の直しは、普段なら1〜2週間で仕上がることが多いのですが、卒業式と入学式が近づくと、同じ依頼が集中します。冬の終わりに出すと、仕上がりが式に間に合うかどうかの綱渡りになります。秋か冬の早いうちなら、混み合う前に余裕を持って出せます。
2つめは、売り場の時期です。セレモニースーツが売り場の前に並び始めるのは、年が明けてからが多い傾向があります。秋のうちに「新しくする」と決まっていれば、並び始めてすぐの、サイズや色の選択肢が多い時期に見に行けます。決まっていないまま式の直前に探すと、残っているものから選ぶことになります。
3つめは、迷う時間です。合わない場所が見つかったとき、直すか足すかを決めるには、家族に見てもらったり、手持ちの服と組み合わせてみたりする時間が必要です。秋に一度着ておけば、冬のあいだにゆっくり考えられます。
秋の試着は、何かを決めきるためではなく、選択肢を残すためのものです。結果が「そのまま着る」なら、それで安心して冬を越せます。
試着するときの条件を、式の当日にそろえる
試着は、普段着の上から羽織るだけでは意味がありません。式の当日に近い条件をそろえてから着てください。
- 下着:当日に着る予定のものか、それに近い厚みのもの
- インナー:入学式で着たもの、または卒業式で着る予定のブラウスやカットソー
- 靴:セレモニー用のパンプス。かかとの高さで、スカート丈とパンツ丈の見え方が変わる
- ストッキング:パンツでもスカートでも、当日と同じもの
とくにインナーは、入学式のときと同じものを使ってください。インナーが薄いと前の合わせに余裕があるように感じ、厚いと急にきつく感じます。入学式の季節と卒業式の季節で気温が違うので、卒業式では少し厚手のインナーを着る予定なら、そのインナーで確かめます。
試着する時間帯は、夕方がおすすめです。一日の終わりは朝より体が少しむくんでいることが多く、夕方に着て苦しくなければ、式の当日の朝から夕方まで通して着られる目安になります。
試着をするときは、全身が映る鏡と、背中を確かめるための手鏡を用意してください。家族に見てもらえるなら、それがいちばん確実です。
試着の前に、スーツそのものの状態も確かめておいてください。数年クローゼットに入れていたスーツは、肩にハンガーの跡がついていたり、裏地が縮んで表地を引っ張っていたり、ボタンの糸がゆるんでいたりすることがあります。ジャケットを裏返して、裏地の裾が表地より短くなって表に引きつれていないか、ボタンを軽く引いて糸がゆるんでいないかを見ます。においが気になる場合は、試着の数日前から風通しのよい場所にかけておくと、試着のときに本来の着心地で確かめられます。
カバーに入れていたスーツでも、生地の色が変わっていることがあります。窓の光の下でジャケットの肩と、ジャケットの内側の見返しの部分を見比べてください。肩のほうが色が薄くなっているなら、光や空気に当たって色が抜けています。少しの差なら式の場では気になりませんが、上下を並べて色がずれている場合は、片方だけ足す判断の材料になります。
確かめる場所1|肩:縫い目が肩の骨の先から外か内か
最初に確かめるのは肩です。ジャケットを着て、ボタンを留めずに、まっすぐ立ってください。
肩の骨の先、腕を横に上げたときにくぼむ場所の少し上を、反対の手の指で探します。その骨の先と、ジャケットの肩の縫い目の位置を比べてください。
- 縫い目が骨の先と同じか、1センチ外:合っている
- 縫い目が骨の先より内側にある:肩がきつい。腕を前に出すと背中が張る
- 縫い目が骨の先より2センチ以上外にある:肩が落ちて、ジャケットが大きく見える
肩は、スーツの直しのなかでいちばん難しい場所です。縫い目の位置を動かすには、袖を外して付け直す必要があり、引き受けてもらえないことも多く、引き受けてもらえても仕上がりの線が変わることがあります。
だから肩が合わない場合は、「直す」ではなく「ジャケットを替える」側に入れてください。肩以外の3か所が合っていても、肩が合わないなら、ジャケットだけを新しくして、スカートやパンツは手持ちを使う、という分け方になります。
肩を確かめるときは、ジャケットの肩先が、腕を下ろしたときに角ばって持ち上がっていないかも見てください。肩パッドの入ったジャケットは、年数がたつとパッドが固くなったり、形が崩れて片方だけ下がったりすることがあります。左右の肩先の高さを鏡で比べて、差が1センチ以上あるなら、パッドを替えるだけで整うこともあります。パッドの交換は肩の縫い目を動かす直しより引き受けてもらいやすいので、肩の縫い目は合っていて形だけが気になる場合は、お店に相談してみてください。
確かめる場所2|前の合わせ:ボタンを留めて腕を前に伸ばす
次に、ジャケットのボタンを全部留めて、両腕をまっすぐ前に伸ばしてください。式の最中に拍手をする、お子さんの写真を撮る、という姿勢です。
このときに見るのは2つです。
1つは、ボタンの位置で布が横に引っ張られて、しわが放射状に出ていないか。ボタンを中心にして、横向きのしわが左右に何本も出るなら、前の合わせに余裕がありません。
もう1つは、背中の張りです。腕を前に伸ばしたまま、手鏡で背中を見るか、家族に見てもらってください。肩甲骨のあいだに、横向きのしわが強く出て、ジャケットの裾が持ち上がるなら、背中の幅が足りていません。
- しわが出ない、または少し出るだけ:合っている
- しわが出るが、腕を下ろすと消える:式の最中に腕を前に出す時間が短ければ着られる
- 腕を下ろしてもしわが残る、またはボタンが留まりにくい:合っていない
前の合わせは、ボタンの位置を少し外側にずらす直しで、指1本ぶんほどゆとりを出せることがあります。ただ、それ以上は難しく、背中の幅は肩と同じくらい直しにくい場所です。前の合わせが合わない場合は、ボタンを留めずに着られるデザインか、ボタンを開けた形で着ても成り立つかを鏡で見てください。前を開けて着られるなら「そのまま着る」に戻せます。
前を開けて着る場合は、インナーが表に出る面積が大きくなります。ジャケットの前から見えるインナーの幅が、手のひら1枚より広くなるなら、インナーの色と形が全身の印象を左右します。前を開けて着ると決めたら、インナーは首元に飾りのあるブラウスか、ジャケットと同系色で少し濃いカットソーにすると、開いた前が間延びして見えません。
確かめる場所3|袖丈:手首の骨が袖口に隠れるか
3つめは袖丈です。腕を体の横に自然に下ろして、手首の外側にある骨のでっぱりを見てください。
- 骨が袖口に隠れて、袖口が親指の付け根より上で止まる:合っている
- 骨が見える:袖が短い
- 袖口が親指の付け根を覆う:袖が長い
袖丈は、腕を前に伸ばしたときにも確かめてください。伸ばしたときに袖口が手首より2センチ以上上がるなら、写真を撮る姿勢で手首が大きく出ます。
袖丈は、直しやすい場所です。袖口のボタンが飾りだけの作りなら、短くするのも、縫い代があれば長くするのも、比較的簡単に引き受けてもらえます。袖口にボタンホールが本当に開いている作りの場合は、袖口側では直せないので、肩側で直すことになり、難しくなります。
袖丈だけが合わない場合は、迷わず「直す」に入れてください。4か所のなかで、いちばん直して得をする場所です。
袖丈を確かめるときは、インナーの袖口との関係も見ておきます。ブラウスやカットソーの袖が、ジャケットの袖口から1センチほどのぞくと、手元がきちんと見えます。インナーの袖がジャケットより長すぎて手の甲にかかる、あるいは短すぎてまったく見えない場合は、ジャケットの袖ではなく、インナーのほうを替えるだけで整うこともあります。直しに出す前に、手持ちのインナーを2〜3枚替えて試してみてください。
確かめる場所4|腰まわり:座ったときに指が入るか
4つめは、スカートかパンツの腰まわりです。履いてホックとファスナーを閉めたら、立ったままではなく、椅子に座ってください。式の時間の大半は座っています。
座った状態で、ウエストの後ろ側に、指を差し込んでください。
- 指が2本入る:合っている
- 指が1本だけ入る:式の時間なら着られる。食事会が続く日は少し苦しい
- 指が入らない:合っていない
スカートの場合は、座ったときの丈も見ます。座ってスカートの裾が膝の上に何センチ上がるかを確かめ、膝の皿が完全に出るなら、式の最中に膝掛けかひざの上に置く小物が必要になります。
パンツの場合は、座ったときの裾の上がり方と、太ももの横に横向きのしわが出ていないかを見てください。
腰まわりは、ウエストの縫い代があれば、少し出す直しができることが多い場所です。スカートの丈も、縫い代の範囲で長くできます。腰まわりだけが合わない場合は「直す」、縫い代がない場合は「下だけ足す」に入れます。
腰まわりと一緒に、スカートの丈も立った状態で確かめてください。膝の皿が半分隠れるくらいの丈は、式の場で落ち着いて見えます。入学式のときは膝が少し出る丈で気にならなかった人も、卒業式は落ち着いた色の人が多く並ぶ場なので、丈が短いと目立って感じることがあります。丈を長くしたい場合は、裾の縫い代が何センチ残っているかを裏返して確かめ、2センチ以上あれば少し下ろす直しができることがあります。
4か所の結果で分ける
4か所を確かめたら、合わない場所の数と、どこが合わないかで、次の動き方を決めます。
| 合わない場所 | 次の動き方 | 冬のあいだにすること |
|---|---|---|
| 0か所 | そのまま着る | 小物を卒業式向けに入れ替えるだけ |
| 袖丈か腰まわりの1か所 | 直す | 冬の早いうちに直しに出す |
| 肩か前の合わせの1か所 | ジャケットだけ替える | 手持ちの下に合う色のジャケットを探す |
| 2か所(上と下に1か所ずつ) | 直しやすいほうを直し、もう片方を足す | 足すほうの色と生地を、残すほうに合わせて探す |
| 2か所(上に2か所) | ジャケットを替える | 下に合わせて探す |
| 3か所以上 | 新しくする | 売り場に並び始めた時期に見に行く |
この表で比べてほしいのは、直しやすい場所と直しにくい場所の分かれ目です。袖丈と腰まわりは直しやすく、肩と前の合わせは直しにくい。合わない場所が1か所でも、直しにくい場所なら、その部分を替えるほうが早く確実です。
表に当てはめるときに迷いやすいのは、「指1本だけ入る」「しわが出るが腕を下ろすと消える」といった、合っているとも合っていないとも言い切れない結果です。このような結果は、半分と数えてください。半分が2つあれば1か所と数えます。合計が1か所以下なら直すか、そのまま着る側、1.5か所以上なら足すか新しくする側に寄せて考えると、迷いが残りにくくなります。
結果は、紙に書いてスーツのカバーに入れておくと、冬に動くときに思い出しやすくなります。確かめた日付、合わなかった場所、指が何本入ったか、のような数字を書いておけば、直しのお店や売り場で伝えるときにもそのまま使えます。
どちらとも取れるとき1|サイズは合うのに、明るすぎる気がする
4か所がすべて合っていても、着てみると「卒業式には明るすぎる気がする」と感じることがあります。入学式は春の始まりの式なので、明るいベージュや淡いピンクのスーツを選んだ人も多いはずです。
まず、卒業式が明るい色で場違いになることは、ほとんどありません。卒業式の会場では、紺や黒、グレーなどの落ち着いた色が多く並びますが、明るい色の人も一定の割合でいます。
それでも気になる場合は、次の順番で明るさを下げてください。
- インナーを濃い色に替える。紺、濃いグレー、深い緑など
- バッグと靴を黒か濃い茶色にする
- コサージュやブローチを、白や淡い色ではなく、小さめで落ち着いた色にする
体の中心にあたるインナーと、足元と手元に濃い色が入ると、スーツ全体の明るさが1段下がって見えます。1と2だけで、ほとんどの場合は気にならなくなります。
それでも明るさが気になるなら、ジャケットだけを紺やグレーに替えて、スカートやパンツは明るい色のまま残す方法もあります。上が濃く、下が明るい組み合わせは、卒業式らしい落ち着きと、春らしい軽さの両方が出ます。
どちらとも取れるとき2|上は合う、下だけきつい
ジャケットは合うのに、スカートかパンツだけがきつい。40代で入学式のスーツを試着すると、この組み合わせはよく起きます。
ここで迷うのは、下を直すか、下だけ新しく足すかです。
ウエストの縫い代を確かめてください。スカートやパンツを裏返して、ウエストの後ろ中心の縫い目を見ます。縫い目の外側に、布が2センチ以上残っていれば、出す直しができる可能性があります。縫い代が1センチ以下なら、出せる量はほとんどありません。
縫い代があるなら、直してください。同じ生地、同じ色の上下が残せるのは、直しの大きな利点です。
縫い代がないなら、下だけを新しく足します。このとき、ジャケットとまったく同じ色を探すのは難しいので、あえて違う色にしてください。ベージュのジャケットなら紺か黒、紺のジャケットなら同じ濃さのグレーか黒です。少し違う色を合わせると、色の差が目立って「合っていない」に見えます。はっきり違う色にすると「上下を組み合わせた」に見えて、自然に収まります。
パンツスーツが気になっている人は、ここでパンツを足すのも1つの方法です。スカートのスーツを持っている人は、パンツを足すと、卒業式のあとの懇親会や、寒い日の式にも対応できます。
どちらとも取れるとき3|合わない場所が「肩だけ」
肩だけが合わない、という結果も、判断に迷います。前の合わせも袖丈も腰まわりも合っているのに、肩の縫い目だけが骨の先から内側に入っている。
このとき確かめてほしいのは、腕の動かしやすさです。ジャケットを着たまま、両腕を前に伸ばす、頭の上まで上げる、の2つをしてください。
- 両方とも引っかかりなくできる:肩の縫い目のずれは見た目だけ。そのまま着られる
- 頭の上まで上げると引っかかる:式の最中は問題ない。ただし写真を撮るときに腕を上げると突っ張る
- 前に伸ばすだけで引っかかる:式の最中に拍手をするたびに気になる。ジャケットを替える
式の最中に腕を頭の上まで上げる場面は、ほとんどありません。前に伸ばして引っかからないなら、肩が少し内側に入っていても、式の一日は過ごせます。
ただ、肩がきついジャケットは、着ている本人がずっと気になり続けます。式の写真に写った自分の肩が気になって、せっかくの記念が楽しめないなら、ジャケットだけ替える価値は十分にあります。
入学式と卒業式で、同じスーツの見え方を変える
同じスーツを入学式と卒業式の両方で着るなら、小物で式の性格を分けてください。入学式は始まりの式、卒業式は締めくくりの式です。
| 場所 | 入学式でよく選ばれる | 卒業式で替えたいもの |
|---|---|---|
| コサージュ | 大きめ、明るい色 | 小さめ、落ち着いた色。または胸元にブローチ1つ |
| インナー | 白、淡い色 | 紺、グレーなど濃い色。または白でも首元に飾りのあるもの |
| バッグ | 明るい色、白 | 黒、濃い紺、濃い茶色 |
| 首元 | パール1連 | パールはそのままでよい。長さを変えてもよい |
4つのうち2つを替えるだけで、同じスーツでも印象ははっきり変わります。全部を替える必要はありません。
40代の卒業式は、お子さんが中学や高校を卒業する場合が多く、子ども自身が親の服装を見ていることもあります。入学式と同じスーツであることに子どもが気づくかもしれませんが、それを気にする子どもはほとんどいません。むしろ「入学式と同じ服だね」という会話が、式の日の思い出になることもあります。
冬のあいだの段取り
秋の試着の結果に合わせて、冬のあいだの段取りを決めておきます。
「そのまま着る」なら、冬のあいだにすることは小物の入れ替えだけです。ジャケットとスカートをクリーニングに出し、インナーやバッグを卒業式向けに見直してください。クリーニングは、秋のうちに出しておくと、冬の混み合う時期を避けられます。
「直す」なら、冬の早いうちに直しに出してください。直しのお店に、式の日にちを伝えて、仕上がりの目安を聞いておきます。仕上がったら、もう一度試着して、4か所を確かめ直します。
「片方だけ足す」なら、残すほうを持って売り場へ行くのがいちばん確実です。色と生地の厚みは、写真ではなかなか比べられません。持って行けない場合は、残すほうを窓の光の下で撮った写真を用意して、売り場の明るさで見比べてください。
「新しくする」なら、売り場に並び始めた時期に見に行けるよう、予定を空けておいてください。そのときに試着するインナーと靴も、秋の試着のときと同じ条件にしておくと、比べやすくなります。
新しくする場合も、入学式のスーツはすぐに手放さないでください。ジャケットだけ、スカートだけを、普段の仕事や行事に回せることがあります。明るい色のジャケットは、秋の行事や面談、親族の集まりなどで、手持ちのワンピースや濃い色のパンツに合わせて使えます。式のためにそろえたスーツを、上下に分けて生かせるかを冬のうちに試しておくと、新しくすることへのためらいも少し軽くなります。
春の卒業式でかっこいい印象にまとめたい人は、かっこいい卒業式ママコーデ|七五三のパンツスタイルを春に回すも参考にしてください。この秋に七五三があるなら、そのときの服を春に回す選択肢も出てきます。
40代で入学式から変わりやすいのは、体だけではない
入学式から数年たって試着すると、サイズとは別に、なんとなく気分に合わない、と感じることがあります。40代は、仕事での立場や、普段着る服の好み、似合うと感じる色が少しずつ動く時期です。入学式のときに選んだ柔らかい色や、フリルのついたブラウスが、いまの自分の普段の服と並べると少し離れて見える。それは体型の変化ではなく、好みの変化です。
このときは、4か所の確認とは分けて、もう1つだけ確かめてください。スーツを着た姿で鏡の前に立ち、普段いちばんよく使うバッグと靴を合わせてみます。普段の小物と並べて違和感がなければ、気分のずれはインナーやコサージュを替えるだけで埋まります。普段の小物と並べたときに、スーツだけが別の人の服のように見えるなら、ジャケットかインナーのどちらかを、いまの好みに近いものに替えると、式の当日に自分らしく過ごせます。
好みの変化は、悪いことではありません。卒業式は、お子さんにとってだけでなく、親にとってもひとつの区切りの日です。入学式の自分と同じである必要はなく、いまの自分に合う形で出席すれば十分です。
式の日の寒さに備える
卒業式は春の行事ですが、式の日はまだ寒いことが多く、会場の体育館は外より冷えることもあります。秋の試着のときに、寒さへの備えも一緒に考えておくと、冬のあいだの段取りに入れられます。
確かめたいのは、ジャケットの下にもう1枚着られるかです。試着のときに、インナーの上に薄いカーディガンかベストを重ねて、ジャケットのボタンを留めてみてください。前の合わせに指1本ぶんの余裕があれば、薄い1枚は重ねられます。余裕がない場合は、インナーそのものを、薄手で暖かい素材のものに替える前提で考えます。
足元は、ストッキングの下に薄い保温の靴下を重ねる、つま先用の貼るカイロを使う、といった方法があります。式の最中は靴を脱がないので、外から見えない場所で暖かさを足すことができます。パンツスーツなら、ストッキングをタイツに替えても、裾で隠れてほとんど見えません。
会場まで着ていくコートも、スーツの上から試着しておいてください。ジャケットの袖がコートの袖の中で詰まらないか、コートの丈がスカートの裾より長いかを確かめます。コートの丈がスカートより短いと、外を歩くときにスカートだけが下にのぞいて、全身の線が途切れて見えます。
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よくある問い
- Q. 入学式と同じスーツを卒業式に着るのは、おかしくないですか
- おかしくありません。入学式と卒業式のあいだは3年か6年あいているので、同じスーツだと気づく人はほとんどいません。気にするなら、コサージュやインナー、バッグなど、首から上と手元の小物を入れ替えてください。入学式は明るい小物、卒業式は少し落ち着いた小物にすると、同じスーツでも式の性格に合った印象になります。
- Q. 秋に試着しても、春までに体型が変わったらどうしますか
- 秋に確かめる目的は、ぴったり合うかを決めることではなく、直す・足す・新しくするのどれに当たるかを早めに分けることです。秋の時点で指1本ぶんの余裕があれば、春に多少変わっても着られる範囲に収まります。余裕がまったくない場所がある場合は、その場所を直すか、その部分だけ足す前提で冬のうちに動いてください。
- Q. 入学式のスーツが明るいベージュです。卒業式には明るすぎませんか
- 卒業式は入学式より落ち着いた色が多く並ぶ式ですが、明るいベージュでも場違いにはなりません。気になる場合は、インナーを紺やグレーなど濃い色に替え、バッグと靴を黒か濃い茶色にしてください。体の中心と足元に濃い色が入ると、全体の明るさが1段下がって見えます。それでも気になるなら、ジャケットだけを濃い色のものに替える方法もあります。
- Q. スーツの直しは、どのくらい前に出せばいいですか
- 袖丈やスカート丈の直しは、通常の時期なら1〜2週間ほどで仕上がることが多いです。ただ、卒業式と入学式の前は同じ依頼が集中して、仕上がりまでの日数が延びます。冬のうちに出しておけば混み合う時期を避けられます。肩や身幅の直しは、そもそも引き受けてもらえないこともあるので、秋のうちに相談だけでもしておくと安心です。
— メグラシ編集部





