入園式マタニティー|式が臨月か産後か読めない時は、両方で着られる形に

上の子の入園式が予定日の前後4週に入るなら、当日が妊娠中か産後かは読めません。そのときは、どちらかに合わせた服を先に買わずに、両方で着られる形に寄せておきます。
予定日が式の少し前。でも、予定日どおりに生まれるとは限らない。式の日にお腹が大きいままかもしれないし、生まれて数週間の赤ちゃんを連れて出ることになるかもしれない。どちらになるか分からないまま、服を選ぶ時期が近づいてくる。この迷いは、マタニティの服選びのなかでもいちばん決めにくいものです。
座ったときの前の丈で選ぶ考え方はマタニティ入園式の服装の選び方に、手持ちのスーツが閉まらないときの直し方は入園式 マタニティ|手持ちのスーツが閉まらない時にまとめてあります。この記事は、そのどちらにも決めきれない人のための話です。
結論:読めない帯なら、4つの条件で両方に寄せる
| 条件 | 妊娠中の当日に効くこと | 産後の当日に効くこと |
|---|---|---|
| 前が開く | お腹の前を締めつけない | 式の前後に授乳できる |
| お腹の前を後から詰められる | ゆとりを広げて着る | 余った前を詰めて着る |
| 座っても膝が出ない丈 | 前の丈が上がっても膝が隠れる | 抱っこで裾が引かれても膝が出ない |
| 前を開けて着られる上着 | お腹の前で前端を留めなくてよい | 抱っこ紐の上から羽織れる |
**4つのうち3つがそろえば、どちらの当日にも合わせられます。**全部そろわなくても構いません。いちばん効くのは「前が開く」と「お腹の前を後から詰められる」の2つで、この2つがある服は、妊娠中にも産後にも着られる期間が長くなります。
反対に、お腹の前に布がたっぷりあって詰める仕組みのない服や、背中のファスナーで閉める服は、どちらか一方の当日にしか合いません。読めない帯にいる人は、この2つを候補から外すところから始めてください。
先に数える|式の日から予定日を引く
まず、入園式の日から予定日を引いて、何日離れているかを数えます。読めない帯に入っているかどうかは、この日数でおおよそ分かります。
| 式の日と予定日の差 | 当日になりやすい状態 | 服の決め方 |
|---|---|---|
| 式が予定日の8週以上前 | 妊娠中 | マタニティの服で決めてよい |
| 式が予定日の4〜8週前 | 妊娠中のことが多い | マタニティ寄り。前が開く形だと安心 |
| 式が予定日の前後4週以内 | どちらにも転ぶ | 両方で着られる形に寄せる |
| 式が予定日の4〜8週後 | 産後のことが多い | 産後寄り。お腹の前を詰められる形 |
| 式が予定日の8週以上後 | 産後 | 産後の服で決めてよい |
**前後4週以内に入ったら、読めない帯です。**この帯では、どちらか一方に決めた服を早くから買い切ると、当日の状態に合わなかったときに用意し直すことになります。
4週という幅を取るのは、服を用意する側の都合からです。借りる場合も買う場合も、届くまでに1〜2週かかり、受け取ってから一度着てみる時間も要ります。当日の状態がはっきりするのを待っていると、その時点からでは間に合いません。だから、前後4週に入る人は、どちらになっても間に合う形を先に決めておく、という順番になります。
表の区切りは服を決めるための目安で、いつ生まれるかを予想するものではありません。上の子のときの経験がどうだったかも、ここでは数えに入れないでください。前の出産と同じ時期になるとは限らないので、読めない帯は読めないまま、両方で着られる形を探すほうが迷いが少なくなります。
出るかどうかは、服より先に家族で決める
服の話の前に、決めておくことがあります。当日、だれが上の子と一緒に式に出るかです。
産後どのくらいで外に出られるかは、人によって大きく違います。出るかどうかの判断は、体の状態とかかりつけ先の話、家族の都合で決まることなので、この記事では扱いません。ここで大事なのは、出ない場合の段取りも同時に決めておくことです。
| 当日の形 | 服で用意すること | 用意しなくてよいこと |
|---|---|---|
| 本人が出る・赤ちゃんは預ける | 本人の1着 | 授乳の前開き(あれば安心) |
| 本人が出る・赤ちゃんも連れて出る | 本人の1着と抱っこ紐の上の羽織り | 特になし |
| 家族が代わりに出る | 代わりの人の服 | 本人の1着 |
| 写真だけ撮りに行く | 門の前で写る上半身 | 長く座る前提の丈 |
| 決まっていない | 借りる前提で候補を2つ | 買い切り |
決まっていない段階で、服だけ買い切ってしまうのがいちばん困る形です。**出るかどうかが決まるまでは、借りる前提で段取りだけしておく。**そうすれば、出ないことになっても無駄が出ません。
条件1|前が開く
前が開く服は、妊娠中にも産後にも効きます。妊娠中はお腹の前を締めつけずに着られ、産後は式の前後に授乳室で授乳するときに使えます。
| 前の開き方 | 妊娠中 | 産後・授乳 | 式の場での見え方 |
|---|---|---|---|
| 前が全部ボタンで開くワンピース | 着られる | 授乳しやすい | ボタンが小さく並ぶと整って見える |
| 胸元だけ開くワンピース | 着られる | 授乳できる | 外から開きが見えにくい |
| 上下が分かれた服 | 上の丈次第 | 上をめくって授乳できる | 上の丈で印象が変わる |
| 背中のファスナーで閉めるワンピース | お腹で閉まらないことがある | 授乳できない | 整うが、両方には向かない |
| 頭からかぶるワンピース | ゆとり次第 | 授乳できない | 整うが、両方には向かない |
**いちばん両方に効くのは、前が全部ボタンで開くワンピースです。**ボタンの間隔が狭く、ボタンが小さいものを選ぶと、式の場でもシャツワンピースのような普段着には寄りません。胸元だけ開く形は、外から見て授乳用だと分かりにくく、式の場に向きます。
開け閉めのしやすさも見ておきます。小さなボタンがたくさん並ぶ形は、整って見える代わりに、授乳室で片手で開け閉めするには時間がかかります。前立ての裏にスナップが付いていて、表のボタンは飾りになっている形なら、整った見た目のまま片手で開けられます。お店や借りる先の説明に「前開き」と書いてあっても、どこまで開くかは服によって違うので、胸の下まで開くかどうかを確かめてください。
条件2|お腹の前のゆとりを、後から詰められる
妊娠中はお腹の前にゆとりが要り、産後はそのゆとりが余ります。両方に合わせるには、ゆとりを後から詰められる仕組みがあるかどうかを見ます。
| 詰める仕組み | 詰められる幅 | 産後に着たとき |
|---|---|---|
| 後ろのひもで絞る | 大きい | 前の余りを後ろへ寄せられる |
| 脇のボタンで調節する | 中くらい | 余りが脇に逃げる |
| ウエストの内側にゴム | 小さい | 前に少し余る |
| 共布のベルトで締める | 中くらい | 前の余りがベルトの下にたまる |
| 詰める仕組みがない | なし | 前の布が余り、裾が前だけ下がる |
**後ろのひもか脇のボタンがあれば、産後も詰めて着られます。**詰める仕組みのないマタニティ用の服は、産後に着ると、お腹の前にあった布がそのまま余って、裾の前だけが下がって見えます。式の写真で正面から写ると、この余りがいちばん目に入ります。
共布のベルトで締める形は、詰めることはできますが、ベルトの位置がお腹の上を通るので、妊娠中は締め方に迷います。妊娠中に着るならベルトは外し、産後に着るならベルトで余りをまとめる、と使い分けられるなら候補に入ります。
条件3|座っても膝が出ない丈
入園式は、パイプ椅子に座っている時間が長い行事です。妊娠中はお腹で前の丈が上がり、産後は抱っこした赤ちゃんの重みで前の裾が引かれます。どちらでも、座ったときに膝が出やすくなります。
| 立ったときの丈 | 妊娠中に座ったとき | 産後に抱っこして座ったとき |
|---|---|---|
| 膝が見える | 膝上まで上がる | 膝上まで上がる |
| 膝下5cm | 膝が出ることがある | 膝が出ることがある |
| 膝下10cm | 膝が隠れたまま | 膝が隠れたまま |
| ふくらはぎの真ん中 | 余裕がある | 余裕がある |
| くるぶし近く | 余裕がある | 階段で裾を踏みやすい |
**立ったときに膝下10cmからふくらはぎの真ん中まで。**この範囲なら、どちらの当日にも膝が出ずに座っていられます。くるぶし近くまである丈は、座ったときには困りませんが、赤ちゃんを抱っこして階段を下りるときに足元が見えにくくなります。
生地の厚みも、丈と一緒に見ておきます。入園式の体育館は、朝は冷えていても、人が集まると暖かくなります。厚手の生地で丈が長いと、座っているあいだに暑く感じやすくなります。反対に、薄すぎる生地は座ったときに膝の形が浮いて見えます。指でつまんで、向こうが透けない程度の厚みがあれば、どちらの当日にもちょうどよく収まります。
条件4|前を開けて着られる上着
上着は、前を開けて着ても形が崩れないものを選びます。妊娠中はお腹の前でボタンが留まらず、産後は抱っこ紐の上から羽織ることになるので、どちらでも前を開けて着る時間が長くなります。
| 上着の形 | 前を開けたとき | 抱っこ紐の上から | 判定 |
|---|---|---|---|
| 前端がまっすぐ下りるノーカラー | 前端が縦に通る | 羽織れる | いちばん向く |
| 前を留めない形の羽織り | もともと開けて着る形 | 羽織れる | 向く |
| ボタン1つのジャケット | 前端が脇へ逃げやすい | 肩がきつくなりやすい | 前端の張り次第 |
| 腰丈の短いジャケット | 前端が逃げにくい | 羽織れる | 向く |
| 体に沿う細身のジャケット | 前端が大きく開く | 肩と背中がきつい | 両方には向かない |
前端に張りがあって、開けたときにまっすぐ下りるものを選んでください。手持ちのジャケットがあるなら、前を開けて鏡の前に立ち、前端が体の脇へ寄っていかないかを見ます。寄っていかなければ、そのジャケットは両方の当日に使えます。
もう一つ、腕を前に出したときの背中も確かめます。妊娠中は上の子の手を引く、産後は赤ちゃんを抱っこする。どちらの当日も、腕を体の前に出している時間が長くなります。ジャケットを着て両腕を前に伸ばし、背中が突っ張らないかを見てください。突っ張るなら、前を開けて着られても、式のあいだ肩が落ち着きません。
妊娠中で迎えた場合に起きること
当日が妊娠中になった場合、困りやすいのは次のことです。
| 場面 | 起きやすいこと | 服で備えること |
|---|---|---|
| 受付で並ぶ | 立っている時間が長い | 低くて安定した靴 |
| 椅子に座る | 前の丈が上がる | 膝下10cm以上の丈 |
| 上の子の靴を直す | しゃがむのがつらい | 前を締めつけない形 |
| 体育館が暖かい | 上着を脱ぎたくなる | 上着の下も整った1枚 |
| 門の前で写真 | お腹の前のゆとりが横に広がる | 縦に通る上着の前端 |
| 帰りの荷物 | 両手がふさがる | 肩に掛けられる鞄 |
妊娠中の当日に合わせる服の詳しい選び方は、前の丈の数字を使ったマタニティ入園式の服装の選び方で見られます。ここでは、両方で着られる形が、妊娠中の当日にもきちんと効くことだけを確かめておきます。前が開いて、お腹の前のゆとりを広げられる服なら、妊娠中の当日に困ることはほとんどありません。
産後で迎えた場合に起きること
当日が産後になった場合は、困ることの中身が変わります。
| 場面 | 起きやすいこと | 服で備えること |
|---|---|---|
| 式の前後 | 授乳の時間が重なる | 前が開く服 |
| 赤ちゃんを抱っこ | 抱っこ紐で上着の肩が押される | 前を開けて羽織れる上着 |
| 椅子に座る | 赤ちゃんの重みで裾が引かれる | 膝下10cm以上の丈 |
| 胸まわり | 前の月より窮屈に感じる | 胸まわりにゆとりのある形 |
| 赤ちゃんの吐き戻し | 肩と胸元が汚れる | 拭き跡が目立たない色 |
| 写真 | 抱っこ紐が服の前を覆う | 抱っこ紐を外して撮る段取り |
産後の当日は、妊娠中より体の寸法が日によって変わりやすい時期でもあります。前の週に着て楽だった服が、当日の朝には胸まわりが窮屈に感じることもあります。そのため、胸まわりは前の週に試したときよりも、少しゆとりのある形を選んでおくと落ち着きます。
**産後の当日は、前が開くことと、胸まわりのゆとりが効きます。**お腹の前は妊娠中ほどゆとりが要らなくなるので、詰める仕組みで余りを後ろへ寄せます。授乳服の使いにくさについては授乳服が使いにくい理由にまとめてあります。
両方に効くもの、片方にしか効かないもの
ここまでの話を、服の形ごとに並べ直します。
| 服の形 | 妊娠中の当日 | 産後の当日 | 読めない帯での判定 |
|---|---|---|---|
| 前開き+後ろひものワンピース | 着られる | 着られる | いちばん向く |
| 胸元だけ開く+脇ボタンのワンピース | 着られる | 着られる | 向く |
| マタニティ用の上下セット | 着られる | 下が余る | 下だけ替える前提なら |
| ゆとりの大きいマタニティワンピース(詰める仕組みなし) | 着られる | 前が余る | 片方だけ |
| 背中ファスナーの切替ワンピース | 閉まらないことがある | 授乳できない | 向かない |
| 手持ちの上着+借りる下 | 下で合わせる | 下で合わせる | 向く |
表のいちばん下の「手持ちの上着+借りる下」は、読めない帯でとくに使いやすい組み方です。上着は前を開けて両方の当日に使い、下だけを当日の状態に合わせて借りる。決めるのが下だけになるので、2週前の最終判断が軽くなります。
買う・借りる・手持ちで通す
読めない帯にいる人がいちばん迷うのが、ここです。
| 状況 | 向く選び方 | 理由 |
|---|---|---|
| 前を開けて着られる上着が手持ちにある | 上は手持ち、下は借りる | 決めるのが下だけで済む |
| 1年以内に入学式や卒園式も続く | 両方で着られる形を買う | 着る回数が増える |
| 式のあと、行事で着る予定がない | 借りる | 一度きりで済む |
| 出るかどうかが決まっていない | 借りる前提で候補を2つ | 出ない場合に無駄が出ない |
| 産後もしばらく授乳が続く予定 | 前開きのワンピースを買う | 式のあとも授乳の時期に着られる |
| 手持ちの上着が前を開けると崩れる | 上も下も借りる | 両方を当日の状態に合わせられる |
買うのは、式のあとも着る予定がはっきりしているときだけで足ります。前開きのワンピースは、産後の授乳の時期にちょっとした外出着としても着られるので、ほかの形より買う理由が立ちやすい1着です。
決める日を2回に分ける
読めない帯では、決める日を2回に分けます。1回で全部を決めないことが、いちばんの備えになります。
| いつ | 決めること | まだ決めないこと |
|---|---|---|
| いま(入園の手続きのころ) | 式の日と予定日の差を数える | 服の形 |
| 式の12週前 | 手持ちの上着が前を開けて着られるか確かめる | 下 |
| 式の8週前 | 両方で着られる形を決める。借りる先の候補を2つ | 買うか借りるか |
| 式の4週前 | 候補を試着できるなら試着する | 最終の1着 |
| 式の2週前 | 最終の1着を決める。借りるなら予約 | ― |
| 式の前の週 | 一式を着て座る。抱っこ紐を重ねる | ― |
**8週前に形、2週前に1着。**8週前の時点では、形の条件だけを決めて、具体的な1着には絞りません。2週前になれば、当日が妊娠中になりそうか、すでに産後かが、8週前よりずっとはっきりしています。
試着できない時期に用意するとき
予定日が近いと、外に試着しに行くのが難しい時期に当たることがあります。その場合は、手持ちの服の寸法と比べて選びます。
| 比べるところ | 手持ちのどの服で測るか | 合わせ方 |
|---|---|---|
| 着丈 | いま着ているワンピース | 同じか5cm長い |
| 胸まわり | いま楽に着られる上の服 | 同じか、それより大きい |
| 肩幅 | 手持ちの上着 | 同じ |
| 袖丈 | 手持ちの上着 | 同じか1cm短い |
| ゆとりの調節幅 | ― | ひも・ボタンの調節幅が書いてあるか |
借りる場合は、届いてから返すまでの日数も見ておきます。式の数日前に届き、式の翌日以降に返す形が多いので、届いた日に一度着て、合わなければ交換できるかを先に確かめておくと安心です。交換の日数が取れないときは、候補を2着とも借りておき、合うほうを着る方法もあります。
寸法を書いた紙を1枚作っておくと、借りる先を探すときにも、家族に頼んで受け取ってもらうときにも使えます。着丈と胸まわりの2つだけは、手持ちの楽な服で測っておいてください。
色|写真と汚れの両方で決める
入園式の服の色は、紺・黒・グレーのどれかから選ぶ人が多いはずです。読めない帯では、写真の写り方に加えて、産後の汚れの目立ち方も見ておきます。
| 色 | 写真での写り方 | 産後の汚れの目立ち方 |
|---|---|---|
| 紺 | 落ち着いて写る | 白い拭き跡が少し見える |
| 黒 | 締まって写る | 白い拭き跡が目立つ |
| 濃いグレー | やわらかく写る | 拭き跡が目立ちにくい |
| 明るいグレー | 明るく写る | 水の跡が目立つ |
| ベージュ | 明るく写る | 色のついた汚れが目立つ |
**産後になる可能性があるなら、紺か濃いグレーが扱いやすい色です。**黒は写真では締まって見えますが、赤ちゃんの吐き戻しや、ミルクを拭いた跡が白く残りやすくなります。
妊娠中の当日になった場合も、紺や濃いグレーは扱いやすい色です。お腹の前にゆとりのある服は、明るい色だと前のふくらみに光が当たって、写真で面が大きく写ります。暗めの色なら、ゆとりの部分に影が落ちて、縦の線が通って見えます。どちらの当日にも同じ色が効くので、色で迷う時間は短くて済みます。
靴と鞄|両手が空く形にする
服のほかに、靴と鞄も両方の当日に合わせておきます。
靴は、かかとが低くて、つま先に余裕のあるものにします。妊娠中は足元が見えにくく、産後は赤ちゃんを抱っこして歩くので、どちらでも、かかとの高い靴やつま先の細い靴は向きません。体育館で上履きに履き替える式なら、脱ぎ履きのしやすさも見ておきます。
体育館に入るときに上履きに替える園なら、上履きも服と一緒に決めておきます。かかとを踏まずに履ける、甲にゴムの入った形なら、しゃがまずに履き替えられます。
鞄は、肩に掛けられて両手が空く形にしてください。手で持つ小さな鞄は、式の場では整って見えますが、上の子の手を引いたり、赤ちゃんを抱っこしたりする場面では持て余します。肩に掛ける鞄と、式の最中だけ持つ小さな鞄の2つに分けると、場面ごとに持ち替えられます。
赤ちゃんを連れて出るとき|抱っこ紐の上から見える服
産後に赤ちゃんを連れて出る場合、式のあいだの姿は、抱っこ紐が服の前を覆った形になります。
| 見えるところ | 抱っこ紐をしたとき | 整え方 |
|---|---|---|
| 肩 | 抱っこ紐の肩ひもが上着の肩を押す | 前を開けて羽織る上着 |
| 胸元 | 抱っこ紐で覆われる | 襟元だけ整っていればよい |
| 腰 | 抱っこ紐の腰ベルトが通る | ベルトで締める服は外す |
| 裾 | 赤ちゃんの足が裾に当たる | 膝下10cm以上の丈 |
| 背中 | 抱っこ紐のバックルが当たる | 背中に飾りのない服 |
抱っこ紐をした姿で人の目に入るのは、襟元と、抱っこ紐の外に出ている上着の肩、それに裾です。**この3か所が整っていれば、抱っこ紐をしていても式の場で浮くことはありません。**門の前の写真だけは、家族に赤ちゃんを預けて、抱っこ紐を外して撮る段取りにしておくと、服の全体が写ります。
授乳の時間と、式の流れを重ねてみる
赤ちゃんを連れて出る場合、式の流れと授乳の時間がどう重なるかを先に見ておくと、服の前の開き方が決まります。
| 式の流れ | 授乳が重なったとき | 服で困らないために |
|---|---|---|
| 受付の前 | 家を出る直前に授乳する | 前開きなら着たまま授乳できる |
| 式の最中 | 会場の外に出る | 授乳室までの道を先に確かめる |
| 式のあと・教室 | 授乳室を使う | 前開きか上下が分かれた服 |
| 写真 | 授乳のあとに撮る | 授乳のあと前を整える時間を取る |
| 帰り | 車や電車の中 | 前開きなら座ったまま授乳できる |
授乳室の場所は、園によってあったりなかったりします。入園の説明会のときに、式の日に使える部屋があるかを聞いておくと、当日の段取りが組みやすくなります。
どちらとも取れるとき①|予定日が式のちょうど前後1週間
予定日が式の日のすぐ近くにある場合は、読めない帯のなかでもいちばん決めにくい位置です。
このときは、本人の1着を決めるより先に、家族が代わりに出る形を先に用意しておくことをすすめます。本人の服は、借りる前提で候補を2つ持っておき、2週前に決めます。代わりに出る家族の服も、同じ時期に確かめておきます。
本人の服の候補は、前開き+後ろひものワンピースと、手持ちの上着+借りる下の2つにしておくと、どちらの当日にも対応できます。どちらにするかは、2週前の時点でお腹の前のゆとりをどれだけ使いそうかで決めてください。
この位置にいる人は、式の前の週の確かめも短くしておきます。一式を着て座るのは同じですが、抱っこ紐を重ねる確かめは、産後になった場合だけで構いません。妊娠中のまま式の前の週を迎えたら、前の丈と上着の前端だけを見て、それで終えます。確かめる項目を減らしておくことも、読めない帯での備えの一つです。
どちらとも取れるとき②|写真だけ撮りに行くか、式に出るか
式の全部に出るのは難しそうだけれど、門の前で上の子と写真だけは撮りたい。そう考える人もいます。
写真だけなら、座る時間を考えなくてよいので、丈の条件はゆるくなります。代わりに、門の前で全身が写ることを考えて、上着の前端が縦に通るかを見てください。
| 出方 | 服で重く見ること | 軽く見てよいこと |
|---|---|---|
| 式の全部に出る | 座ったときの丈・前の開き | ― |
| 写真だけ撮りに行く | 上着の前端・色 | 座ったときの丈 |
| 式の途中から出る | 出入りのしやすい靴 | 受付で並ぶ時間 |
写真だけと決めたなら、服は手持ちで通しても構いません。上着だけ整っていれば、写真の中では式に出た家族と並んでも差が出にくくなります。
どちらとも取れるとき③|手持ちの服で通すか、新しく用意するか
読めない帯にいると、どうせ合わないかもしれないなら手持ちで通したい、と考えることもあります。
手持ちで通せるかどうかは、手持ちの上着が前を開けて着られるかで決まります。前を開けたときに前端がまっすぐ下りるなら、上は手持ちで通せます。下は、手持ちのなかに前開きのワンピースか、お腹の前を詰められるスカートがあれば、それで通せます。
**上着が通せて、下に1着でも両方で着られるものがあれば、新しく用意しなくて済みます。**どちらもなければ、借りる方向で考えてください。手持ちで無理に通すより、当日の状態に合わせて借りるほうが、式のあいだ服のことを考えずに過ごせます。
家族の服と並べて、写真の釣り合いを見る
入園式の写真は、上の子を真ん中に、家族が並んで写ることが多いはずです。読めない帯にいると自分の服のことで手一杯になりがちですが、並んだときの釣り合いも一度見ておくと、当日に慌てません。
| 並ぶ人 | 見ること | 合わせ方 |
|---|---|---|
| 上の子 | 制服や通園服の色 | 自分の服は子の服より暗い色に |
| パートナー | 上着の色と暗さ | 同じ暗さの紺か濃いグレーにそろえる |
| 祖父母 | 改まり具合 | 自分だけ普段着に寄らないよう上着を着る |
| 赤ちゃん | おくるみやケープの色 | 明るい色なら自分の服は暗く |
| 代わりに出る家族 | 本人が出ない場合の1着 | 前の週に一度着てもらう |
**家族のなかで、自分だけが普段着に寄らないこと。**それさえ守れば、妊娠中でも産後でも、写真の中で浮くことはありません。上着を1枚着ているだけで、改まった場にいる印象は保てます。
前の週に確かめること
式の前の週に、決めた一式を着て確かめます。
| 確かめること | やり方 | 困ったとき |
|---|---|---|
| 座ったときの丈 | 椅子に座って10秒待つ | 丈の長い下に替える |
| 前の開き | ボタンを開けて閉める | 開けにくければ胸元だけ開く形に |
| 上着の前端 | 前を開けて鏡の前に立つ | 前端が逃げるなら中を暗い色に |
| 抱っこ紐との重なり | 抱っこ紐をして上着を羽織る | 肩がきつければ羽織りに替える |
| 靴 | 家の中を5分歩く | かかとの低い靴に替える |
| 鞄 | 肩に掛けて両手を空ける | 小さな鞄を別に持つ |
**全部を一度に着て、座って、抱っこ紐を重ねる。**別々に確かめると問題がなくても、重ねたときにだけ肩や前が窮屈になることがあります。
よくある行き違い
| よくある思い込み | 実際はこう |
|---|---|
| 予定日より前の式なら妊娠中で決めてよい | 前後4週以内なら、どちらにも転ぶ |
| マタニティ用なら産後も着られる | 詰める仕組みがないと前が余る |
| 早めに一式買っておけば安心 | 当日の状態に合わないと用意し直しになる |
| 授乳しない予定なら前開きは要らない | 預け先が決まらず連れて出ることもある |
| 黒がいちばん無難 | 産後は拭き跡が白く残りやすい |
| 抱っこ紐をすると服は見えない | 襟元・肩・裾の3か所は見える |
読めない帯にいるときは、当てようとしないことがいちばんの近道です。**両方で着られる形に寄せて、決める日を2回に分ける。**それだけで、どちらの当日になっても、服で慌てることはなくなります。
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よくある問い
- Q. 入園式の頃が臨月か産後か分からないのに、服はいつ用意すればいいですか
- 形を決めるのは式の8週前、最終の1着を決めるのは2週前、と2回に分けてください。8週前の時点では、前が開いてお腹の前を詰められるワンピースや、前を開けて着られる上着など、どちらに転んでも着られる形だけを決めます。買うか借りるかの最終判断は、2週前に体の状態がもう少し見えてから行います。早い時期に一式を買い切ってしまうと、当日の状態に合わなかったときに、もう一度用意し直すことになります。
- Q. 産後に入園式に出る場合、授乳しやすい服でないといけませんか
- 赤ちゃんを連れて出るか、家族に預けて出るかで変わります。連れて出るなら、式の前後に授乳室を使う場面があるので、前が開くワンピースか、上下が分かれた服にしておくと困りません。預けて出るなら、式のあいだに授乳する場面はないので、前が開くかどうかより、胸まわりにゆとりがあるかを優先します。どちらになるか決まっていない場合は、前が開く形を選んでおけば両方に使えます。
- Q. マタニティ用のセレモニー服を買っても、産後に着られますか
- 形によります。切替が胸のすぐ下にあり、お腹の前に布のゆとりがたっぷりある形は、産後に着ると前が余って、裾が前だけ下がって見えることがあります。後ろや脇にひもやボタンがあって、お腹の前のゆとりを詰められる形なら、産後も詰めて着られます。前が開くワンピースなら、授乳の時期にも使えます。買う前に、ゆとりを詰める仕組みがあるかどうかを見てください。
- Q. 式に出られるかどうか自体が分からないときは、何も用意しないほうがいいですか
- 出るかどうかは服より先に家族で話し合って決めることで、この記事では扱いません。ただ、出る可能性が少しでもあるなら、服は借りる前提で段取りだけしておくと、出ないことになっても無駄が出ません。手持ちの上着が前を開けて着られるかを確かめ、下は借りる候補を2つほど見ておく。そこまで済ませておけば、2週前に出ると決まった時点からでも間に合います。
— メグラシ編集部





