スーツはスカートかパンツか 女性|秋冬は座る時間と脚の冷えで決める

**1日に座っている時間が6時間を越えるならスカート、立つ・歩く・階段が多いならパンツです。**まずこれで決めてください。似合うかどうかは、そのあとで見ます。
スカートとパンツで迷う人の多くは、鏡の前で比べています。でも鏡では決まりません。スーツは着ている時間が長いので、座る時間と、脚のどこが冷えるかで向き不向きが先に決まります。そこを外して「似合う側」を選ぶと、着ているうちに不便が勝って、着る回数が減っていきます。
この記事は、秋冬のスーツを選ぶ前に、自分の1日を3つの数字で測り、どちらが向くかを決めるための順番です。どちらとも取れる人の決め方と、1着で回すときの選び方、手持ちを秋冬に直す手順まで続けます。
結論:座る時間、冷える場所、タイツを選べるか。この3つで決まる
| 測るもの | スカートが向く | パンツが向く |
|---|---|---|
| 1日に座っている時間 | 6時間を越える | 6時間以内で、歩く・立つ・階段が多い |
| 冷える場所 | 足首・ふくらはぎ | 太もも・膝の前 |
| タイツの厚さ | 自分で決められる職場 | 薄いストッキングが前提の場が多い |
3つのうち2つがそろった側に決めてください。3つが割れる人は、あとの「どちらとも取れる場合」で分けます。
まず測る|座る時間・歩く距離・冷える場所
座る時間は、机に向かう時間だけでなく、通勤の電車と会議も入れて数えます。朝家を出てから帰るまでに、椅子の上にいる時間を足してください。6時間が境目です。
歩く距離は、駅から職場まで、職場の中の移動、昼に外へ出る距離を足します。1日に合計で40分以上歩く人、階段を1日に10回以上使う人は、立って動く側に入ります。
冷える場所は、夕方に自分の脚に手を当てて確かめます。足首とふくらはぎが冷たいのか、太ももの前が冷たいのか。この2つは、冷えの入ってくる道が違います。足首は靴から、太ももは布の薄さからです。
座る時間が長い人|スカートが向く理由
座っている間、パンツは膝の後ろに生地がたまり、太ももの前では生地が引かれます。6時間を越えると、立ったときに膝の前が丸く残り、腿の上に横のしわが入ります。秋冬の生地は厚いので薄手より戻りやすいのですが、毎日となれば1か月で跡が定着します。
スカートは座ると裾が膝の上に上がりますが、生地が引かれる場所がありません。立ったときに裾が落ちれば形は戻ります。座る時間が長い人は、形の戻りやすさでスカートが向きます。
裾が上がる幅を測る
スカートで座る人が確かめるのは、裾が上がる幅です。椅子に深く座って、立っていたときの裾の位置から何cm上がったかを測ります。5cm以内なら問題ありません。8cmを越えるなら、その丈は座る時間の長い人には短いということです。膝の中心から下に3〜5cmの丈で、裾の幅が腰幅より少し広い形なら、上がる幅は5cm以内に収まります。
立つ・歩く・階段が多い人|パンツが向く理由
歩く時間が長いと、スカートは歩幅に当たります。裾の幅が狭いスカートは歩幅が小さくなり、階段では一段ずつ裾を気にすることになります。裾の幅が広いスカートなら歩けますが、秋冬は風で動くので、外を歩く時間が長い人には落ち着きません。
パンツは歩幅に当たらず、階段で裾を気にしません。動く時間が長い人は、動きの自由でパンツが向きます。
裾の擦れを見る
パンツで歩く人が確かめるのは、裾が靴の甲に当たるかどうかです。歩くと裾の後ろ側が靴のかかとに当たって、1シーズンで擦り切れます。立って靴を履き、裾の後ろが靴の甲の上に軽くかかる長さなら、歩いてもかかとには当たりません。裾がかかとの下まで来ている人は、まず裾の直しです。
冷える場所で分ける|足首ならスカート、太ももならパンツ
ここは直感と逆になりやすいところです。**足首とふくらはぎが冷える人は、スカートのほうが暖かくなります。**冷えが靴から上がってくるからです。パンツの裾は筒が開いていて風が入り、足首は靴下の厚さにしか守られません。スカートに80デニール以上のタイツと、くるぶしの骨が隠れる靴を組めば、足首は布が二重になります。
**太ももの前が冷える人は、パンツのほうが暖かくなります。**スカートではタイツ1枚しかありませんが、パンツは生地とタイツか靴下で二重になります。椅子に長く座ると太ももの前に風が当たるので、座る時間が長くて太ももが冷える人は、ここで答えが割れます。あとの「どちらとも取れる場合」で分けてください。
職場の格で、タイツの厚さが決まっている
スカートは、タイツの厚さを自分で決められる職場でこそ向きます。80デニールの黒いタイツが普通に通る職場なら、スカートで冬を越せます。
薄いストッキングが前提の場、たとえば来客の多い受付、式の進行、人前に立つ役が多い仕事では、タイツの厚さを選べません。**タイツの厚さを自分で決められないなら、秋冬はパンツに寄せてください。**薄いストッキングで冷えた脚は、座っている間の姿勢を崩し、それが顔に出ます。
いまの職場でどちらが通るかわからないなら、一度、周りの人の足元を1週間見てください。黒い厚いタイツが半分以上いれば、決められる職場です。
体の寸法で迷うとき|ウエストとヒップの差を測る
体の形で決めるときは、ウエストとヒップの差を測ります。ウエストのいちばん細い所と、お尻のいちばん張っている所の、周りの長さの差です。
差が25cm以上ある人は、パンツをウエストで合わせると腰が余り、腰で合わせるとウエストがゆるみます。直しが2か所になります。スカートは腰からまっすぐ落ちる形なら、ウエストだけ直せば済みます。
差が20cm以内の人は、パンツの直しが少なくて済みます。スカートはウエストと腰の差が小さいぶん、腰で止まらずに回りやすいので、裏に滑り止めがあるものか、腰骨の位置で止まる形を選びます。
ふくらはぎの太さは、スカートの丈ではなくパンツの裾幅に関わります。ふくらはぎのいちばん張っている位置に裾が来るパンツは、幅に余りがないとそこで止まって見えます。裾がくるぶしまで来る長さか、裾幅がふくらはぎ周りより4cm以上広い形にしてください。
どちらとも取れる場合|1着目をどちらにするか
3つの軸が割れる人は、次の順番で決めます。
- 座る時間が6時間を越えるか。越えるならスカートを先に立てる
- 冷える場所が太ももか。太ももならパンツに寄せる
- タイツの厚さを自分で決められるか。決められないならパンツ
1と2で割れたとき、たとえば座る時間が長くて太ももが冷える人は、3で決めます。タイツを選べる職場なら、スカートに80デニールのタイツと、膝丈のインナーパンツを足せば太ももの冷えは止まります。選べない職場ならパンツです。
**2着持てる人は、1着目を上の順番で決め、2着目を反対側にしてください。**同じ側を2着そろえるより、季節の中の天気と予定で使い分けられる幅が広がります。
秋冬のコートとの相性|裾の重なりを見る
スカートで気にするのは、コートの裾からスカートの裾が出るかどうかです。コートが膝上の丈で、スカートが膝下なら、スカートの裾が5cm以上出ます。出ること自体は問題ありませんが、**出る幅が3cm以下だと、はみ出しに見えます。**コートの裾から出すなら5cm以上、出さないならコートのほうを長くします。
パンツで気にするのは、コートの裾がどこに落ちるかです。膝下の長いコートに裾の広いパンツを合わせると、歩くとき膝の下で生地が重なります。パンツの裾幅が広いなら、コートは膝の上で終わる丈のほうが歩きやすくなります。
雨・雪の日はどう変わるか
雨の日は、答えが入れ替わることがあります。パンツは裾が濡れて、ふくらはぎに貼りつき、職場で乾くまで冷えます。スカートはタイツが濡れても生地は濡れません。雨の日が多い地域では、パンツの人も、雨の日だけスカートに替えられると楽になります。
雪の日は逆です。足首まで覆う靴を履けるなら、スカートにタイツでも寒くありませんが、靴の中に雪が入る日は、パンツの裾を靴の中に入れるほうが乾いたまま過ごせます。
面接・式典・来客の日だけ、別に考える
普段の答えと、特別な日の答えは別でよいです。秋冬の面接や式典は、薄いストッキングが前提になることが多く、寒い日に脚が冷えて姿勢が崩れます。寒さに弱い人は、この日だけパンツにしてください。
普段スカートの人がこの日だけパンツにするなら、前の日に靴を履いて裾の長さを確かめます。普段パンツの人がこの日だけスカートにするなら、椅子に座って裾が上がる幅が5cm以内かを確かめます。どちらも、当日の朝に初めて着ないことが大切です。
手持ちの1着を秋冬に直す
いま持っているスーツがスカートでもパンツでも、答えと違っていた場合、買い替える前に3か所を見てください。
- スカートで座る時間が長い人:裾が上がる幅が8cmを越えるなら、丈ではなく裾幅の問題のことが多いです。座ったときに裾の幅が足りないと上がります。裾幅を広げられないなら、インナーパンツを足して裾の上がりを気にしない形にします
- パンツで座る時間が長い人:膝の跡が残り始めたら、座っている間に一度立って、膝の裏を手で伸ばします。帰ったらハンガーに裾を上にして吊るします。膝の跡は、乾くときに重さで戻ります
- 冷える場所が答えと違う人:スカートで太ももが冷えるなら膝丈のインナーパンツ、パンツで足首が冷えるなら靴の中の靴下を足首まで覆う厚さにします
これで1シーズン回せたなら、その1着はまだ答えの側です。回せなかったときに、反対側の1着を足してください。
まとめ|1日のどこに座っているかが、答えになる
スカートかパンツかは、鏡では決まりません。1日に座っている時間が6時間を越えるか、脚のどこが冷えるか、タイツの厚さを自分で決められるか。この3つで2つそろった側が、いまのあなたに向く側です。
割れたときは、座る時間、冷える場所、タイツの順で決めます。2着持てるなら、2着目は反対側にして、天気と予定で使い分けてください。
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よくある問い
- Q. 座る時間が長いのにパンツを選ぶと、何が起きますか
- 膝の後ろに横のしわが残り、立ち上がったときに膝の前が丸く残ります。秋冬のスーツは生地に厚みがあるので、薄手の季節よりは戻りやすいのですが、6時間を越える日が週に3日以上あると、1か月で膝の位置に跡が定着します。パンツで座る時間が長い人は、膝の上から下に向かって細くなる形ではなく、膝から裾までの幅がほぼ変わらない形を選んでください。しわの出る場所が分散します。スカートに替えられるなら、座る時間の長い日だけスカートにするのが、生地をいちばん長く持たせる方法です。
- Q. 足首が冷えるのですが、スカートで本当に大丈夫ですか
- 大丈夫です。足首が冷える人は、靴の中から上がってくる冷えを止めればよいので、スカートに厚いタイツと、足首まで覆う靴の組み合わせが、パンツに薄い靴下の組み合わせより暖かくなります。パンツは裾から風が入り、足首は靴下の厚さにしか守られません。目安は80デニール以上のタイツと、くるぶしの骨が隠れる靴です。逆に太ももの前が冷える人はスカートだと布が1枚しかないので、パンツのほうが暖かくなります。冷える場所を先に確かめてください。
- Q. 面接や式典では、スカートとパンツのどちらが安全ですか
- どちらも通ります。ただし秋冬の面接や式典は、タイツの厚さを自分で選べない場です。薄いストッキングで脚が冷えると、座っている間の姿勢が崩れます。寒さに弱い人は、この日だけパンツにすると、脚の冷えを考えずに済みます。普段スカートの人がこの日だけパンツにする場合、裾が靴の甲にかかる長さになっているかを前の日に確かめてください。普段パンツの人がこの日だけスカートにするなら、座ったときに裾が膝の上に上がる幅が5cm以内に収まる丈かを、椅子に座って測っておきます。
- Q. 1着しか買えません。どちらにすべきですか
- この記事の順番で決めてください。座る時間が6時間を越えるならスカート、越えないならパンツ。次に冷える場所。足首ならスカート、太ももならパンツ。2つの答えが割れたときは、タイツの厚さを自分で決められる職場かどうかで決めます。決められるならスカート、決められないならパンツです。1着で回すなら、秋冬の生地で、裾を一度は直せる縫い代が残っているものを選んでください。2着目を足すときは、1着目と反対側を選ぶと、季節の中で使い分けができます。
— メグラシ編集部





