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ズボンの裾直し|秋冬の靴が2足なら、甲の高さの差で丈を決める

メグラシ編集部//読了 14分
ショートブーツを履いた足元で、グレーのウールのズボンの裾を内側に折り込み、安全ピンで留めている手元。床には白いスニーカーが置かれている

**いま玄関にある靴のうち、このズボンと合わせる靴を2足、並べてみてください。**秋冬なら、たいていはスニーカーかローファーが1足、ショートブーツが1足のはずです。

ズボンの裾直しで迷うのは、まつり縫いにするかステッチにするかより、どの靴に合わせて丈を決めるかのほうです。夏はサンダル1足で済んでいた足元が、秋冬になると甲の高さのちがう靴に分かれます。1本のズボンでその全部を履こうとすると、どこかの日に必ず裾が合わなくなります。

この記事では、靴を2足並べて「甲の高さの差」を測り、その差で丈の決め方を3つに分けます。留める方法の違いはズボン裾上げの4つの方法の違いに、家のミシンで縫うときの段差の扱いはズボンの裾上げをミシンでにまとめてあります。ここでは、その手前の「何cmにするか」だけを扱います。

結論|あなたの丈は、2足の甲の高さの差で3つに分かれる

先に答えを置きます。2足の甲の高さの差を測って、次のどれに当たるかを見てください。

2足の甲の高さの差丈の決め方低い靴の日に起きること
1.5cm未満1本の丈で両方に履くほとんど変わらない
1.5〜3cm高い靴に合わせて仕上げる裾が少し溜まる。形で逃がす
3cm以上1本に両方を背負わせない溜まりが大きく、だらしなく見える

いちばん多いのは、まんなかの1.5〜3cmです。スニーカーとショートブーツ、ローファーとサイドゴアのブーツの組み合わせは、だいたいこの幅に入ります。この場合は、高い靴に合わせて仕上げ、低い靴の日は裾の形で逃がすのが答えです。

差が3cmを超えるのは、足首までしっかり覆うレースアップのブーツや、厚い靴底のブーツと、底の薄い靴を合わせるときです。この場合は、丈を1つに決めること自体をやめます。どうするかは、あとの章で書きます。

甲の高さの測り方|床から、靴の口の前端まで

測るのは、靴を床に置いた状態で、床から靴の甲のいちばん高い点までの高さです。履き口の前の端、つまり足首の前に靴が当たるところを目安にしてください。

用意するのは、定規か巻き尺と、厚めの本を1冊です。靴の横に本を立て、本の背が靴の甲のいちばん高い点に触れる位置まで寄せます。本の背が当たった高さを、床から測ります。これを2足ぶん繰り返して、差を出します。

ここで靴を履かずに測るのは、履いた状態だと足の甲の盛り上がりで数字がぶれるからです。比べたいのは靴どうしの差なので、置いた状態で十分です。

もう一つ、かかとの高さも見てください。かかとが2cm以上あるローファーや、厚い靴底のスニーカーは、甲の高さとは別に、脚全体を持ち上げます。丈に効くのは、床からくるぶしまでの高さが、靴によってどれだけ変わるかです。かかとが高い靴は、甲の高さの差に、かかとの差の半分を足して考えると、だいたい実際の感覚に近くなります。

秋冬によくある組み合わせは、どのあたりに入るか

測る前に見当をつけたい人のために、よくある組み合わせを言葉で書いておきます。あくまで見当なので、最後は必ず自分の靴で測ってください。

底の薄いスニーカーとローファーは、たいてい差が1cm前後で、1本の丈で両方を履ける側に入ります。底の厚いスニーカーとローファーになると、靴底の厚みの分だけ差が広がり、1.5cmを少し超えることがあります。

スニーカーとサイドゴアのショートブーツは、2cmから3cmのあいだに入ることが多い組み合わせです。高い靴に合わせて仕上げ、スニーカーの日は裾で逃がす、という決め方がいちばん合います。

ひもで締めるタイプのブーツや、足首をすっぽり覆う厚い靴底のブーツは、底の薄い靴と組むと3cmを超えることがよくあります。この組み合わせで1本のズボンを履き回そうとして、丈が決まらずに困っている人がいちばん多い印象です。

同じブーツでも、履き口の前側が低く切れ込んでいる形は、甲の高さが思ったより低く出ます。形の名前より、実際に測った数字を信じてください。

差が1.5cm未満|1本の丈で両方に履ける

2足の差が1.5cm未満なら、悩む必要はありません。どちらの靴を履いて合わせても、もう一方の靴の日に見た目はほとんど変わりません。

この場合の丈は、甲の高いほうを履いて、裾の前側が靴の甲に軽く触れ、後ろ側がかかとの上端から1cmほど上で止まる位置を目安にします。前が触れるか触れないかで止めておくと、低いほうの靴に履き替えても、前に小さな折れが1つ入る程度で収まります。

1.5cm未満の組み合わせは、たとえばローファーとスリッポン、底の薄いスニーカーどうし、甲の浅いパンプスとバレエシューズです。秋冬の通勤でこの2足を交互に履くなら、丈は1つで足ります。

ただし、生地がとても薄い場合は話が少し変わります。薄い生地は1cmの差でも裾が波打って見えやすいので、低いほうの靴に合わせて、前が触れない丈にするほうがきれいに見えることがあります。迷ったら、両方の靴を順に履いて、鏡で横から見てください。

差が1.5〜3cm|高い靴に合わせ、低い日は裾の形で逃がす

いちばん多いのがこの幅です。ここは、高い靴に合わせて仕上げると決めてください。

理由は単純で、丈は長いものを折ることはできても、短いものを足すことはできないからです。低い靴に合わせて仕上げると、高い靴の日に裾が甲の上で止まり、靴下が見えるか、裾が靴の口に引っかかって持ち上がります。秋冬は靴下も厚くなるので、裾から見える量が増えると、思った以上に目立ちます。

高い靴に合わせたときの目安は、ブーツを履いた状態で、裾の前側がブーツの口から1〜2cm下まで覆い、後ろ側はブーツのかかとの上端に少しかかる程度です。この丈で低い靴に履き替えると、裾が前で1つか2つ折れて溜まります。

この溜まりをどう逃がすかが、次の問題です。裾幅が細ければ、溜まりはくるぶしのあたりに小さなしわとして寄り、それほど目立ちません。裾幅が広ければ、溜まりは床に近づき、後ろの裾が床に触れ始めます。後ろが床に触れるかどうかが、低い靴の日に許せるかの境目です。

床に触れるようなら、低い靴の日だけ、裾を1回、幅3cmほど外に折り返す履き方に切り替えます。折り返しが似合わない生地なら、内側に折り込んでクリップで留める手もあります。外からは見えず、一日くらいなら崩れません。

差が3cm以上|1本の丈に両方を背負わせない

差が3cmを超えると、どちらに合わせても、もう一方の日がはっきり崩れます。高い靴に合わせれば低い日に裾が床をこすり、低い靴に合わせれば高い日に裾がブーツの甲で止まって、足首の前が詰まって見えます。

この場合に取れる手は、3つあります。

1つめは、ズボンを2本に分けることです。同じような色と形のズボンを2本持っているなら、1本をブーツ用の長め、もう1本を低い靴用の短めに仕上げます。手持ちを分けるだけなので、新しく買う必要はありません。

2つめは、ブーツの日だけ、裾をブーツの筒の中に入れる履き方にすることです。裾幅が細めのズボンで、ブーツの筒に余裕があるなら、これがいちばん手軽です。低い靴に合わせた丈で仕上げても、ブーツの日は筒の中に隠れるので、丈の短さは見えません。

3つめは、低い靴の日を諦めて、そのズボンをブーツ専用にすることです。冬の間だけ履くウールのズボンなら、この決め方で困ることはあまりありません。

どれを選ぶかは、その秋冬に低い靴とブーツをどのくらいの割合で履くかで決めます。週に5日のうち4日がブーツなら、3つめで十分です。半々なら、1つめか2つめのどちらかになります。

2本に分けるとき、どちらをブーツ用にするか

手持ちのズボンを2本に分けるときは、生地の厚いほう、裾幅の広いほうをブーツ用にしてください。厚い生地はブーツの甲の上で形を保ちやすく、裾が甲に乗っても潰れません。裾幅の広いズボンは、もともと筒に入れる履き方ができないので、ブーツの外に出して甲を覆う丈にするのが自然です。

反対に、生地の薄いほう、裾幅の細いほうを低い靴用にします。薄い生地は低い靴の上で軽く落ち、細い裾はくるぶしのあたりで止まって足首がすっきり見えます。

2本の色が近いと、朝にどちらがブーツ用だったか迷うことがあります。ブーツ用のほうのハンガーにだけ小さな印をつけておく、クローゼットの右端をブーツ用と決めておく、といった小さな決まりを作っておくと、取り違えがなくなります。

裾幅で、許される差が変わる

ここまでの1.5cm、3cmという境目は、裾幅が中くらいのズボンを前提にしています。裾幅によって、この境目は少し動きます。

裾幅は、ズボンを平らに置いて、裾の端から端までを測った長さです。これを2倍すると、裾の周りの長さになります。

細い裾、平らに置いて16cm未満のズボンは、溜まりがくるぶしの前に集まります。しわは寄りますが、床に触れることは少ないので、許される差は少し広がります。2足の差が3.5cmくらいまでなら、高い靴に合わせても低い日の見た目はそれほど崩れません。

広い裾、平らに置いて22cmを超えるズボンは、溜まりが下に落ち、後ろの裾が床に近づきます。許される差は狭くなり、2cmを超えると低い日に後ろの裾が床に触れ始めます。広い裾のズボンは、もともと靴の甲を覆うように履くものなので、甲の高い靴と低い靴を両方合わせたいなら、2本に分けるほうが早い場合が多いです。

その中間、16〜22cmの裾なら、ここまでの境目をそのまま使ってください。

どちらとも取れるとき|迷いやすい3つの場面

測ってみると、ちょうど境目のあたりに来ることがあります。差が1.4cmなのか1.6cmなのか、あるいは3cmちょうどなのか。こういうときにどうするかを、よくある3つの場面に分けて書きます。

場面1|差がちょうど1.5cm前後

1本の丈で両方を履くか、高い靴に合わせるかの境目です。ここは、どちらの靴を多く履くかで決めてください。高い靴を多く履くなら、高い靴に合わせて仕上げます。低い靴を多く履くなら、2足のまんなかの高さに合わせて仕上げます。まんなかに合わせると、高い靴の日には裾が甲に少し乗り、低い靴の日には少し溜まります。どちらの日も、大きく崩れることはありません。

場面2|差がちょうど3cm前後

1本でいくか、2本に分けるかの境目です。ここは、裾幅を見てください。平らに置いて18cm以下なら、1本でいけます。高い靴に合わせて仕上げ、低い日は外に1回折り返します。18cmを超えるなら、低い日に後ろが床に触れる可能性が高いので、2本に分けるか、ブーツの筒に入れる履き方に切り替えます。

場面3|冬だけ厚い靴下を合わせる

靴は同じでも、冬に厚い靴下を履くと、足の甲が5mmから1cmほど高くなり、靴の口の位置も少し上がります。秋に合わせた丈が、冬に少し短く感じるのはこのためです。冬の厚い靴下を合わせる予定があるなら、合わせるときに最初からその靴下を履いてください。秋の薄い靴下で合わせると、冬に裾が甲で止まりやすくなります。

場面4|かかとのある靴と、平らな靴を合わせる

甲の高さはほとんど同じでも、かかとの高さが3cm以上違う2足を合わせる場合です。かかとの高い靴を履くと、足首が前に傾き、裾の後ろ側が上に引かれます。かかとの低い靴では、後ろの裾がそのまま下に落ちます。前は同じ位置でも、後ろだけが2cm近く動くことがあります。

この場合は、前の丈は2足のどちらで合わせても構いません。気にするのは後ろです。かかとの高い靴を多く履くなら、後ろはかかとの低い靴で床に触れない長さに合わせておきます。そうすると、かかとの高い靴の日は後ろが少し上がりますが、足首の後ろが少し見える程度で、崩れては見えません。

この3つのどれにも当てはまらず、それでも迷うときは、長いほうを選ぶのが安全です。長い丈は、あとからもう一度詰めることができます。短い丈は、折り代が残っていない限り戻せません。

ブーツの筒に入れるズボンは、別の丈になる

ブーツの日に裾を筒の中に入れる履き方をするなら、丈の決め方はまったく変わります。

筒に入れる場合、裾がブーツの中でたるむと、ブーツの口の上に布がだぶついて、ふくらはぎのあたりが太く見えます。反対に短すぎると、歩いているうちに裾がブーツの口から出てきてしまいます。

目安は、ブーツを履いた状態で、裾がブーツの口から5cm以上下に入る長さです。かつ、ブーツの中で裾が足首の前に溜まらないこと。足首を前に曲げたとき、裾がブーツの中で押し上げられて口から出てこなければ、その丈で大丈夫です。

筒に入れる前提なら、低い靴に合わせた丈と、筒に入れる丈は、かなり近くなります。たいていは低い靴でくるぶしが少し隠れる程度の丈にしておけば、ブーツの筒にも収まります。ブーツの形の違いはブーツの形の呼び分けも参考にしてください。

ただし、筒に入れられるのは、裾幅が細めで、生地が薄めのズボンだけです。厚いウールや裾幅の広いズボンを筒に入れると、ブーツの口が押し広げられて形が崩れます。その場合は、筒に入れる履き方は選べないと考えてください。

ズボンの形ごとに、裾のどこを見るかが違う

同じ甲の高さの差でも、ズボンの形によって、低い靴の日に崩れる場所が違います。合わせるときに見る場所を、形ごとに書いておきます。

裾に向かって細くなる形

膝から下が細くなっていく形は、溜まりが足首の前に集まり、しわが横に何本か入ります。このしわが2本までなら、低い靴の日でも気になりにくいです。3本を超えると、足首のまわりが重く見えます。高い靴に合わせて仕上げたあと、低い靴でしわの数を数えてください。3本を超えるなら、丈を5mmずつ短くして、しわが2本になる長さを探します。

まっすぐ落ちる形

膝から裾までまっすぐの形は、溜まりが前に1つの大きな折れとして出ます。この折れが靴の甲の上に乗っているうちは、むしろ自然に見えます。折れが甲から外れて横に流れ始めたら、長すぎるサインです。

裾が広がる形

裾が広い形は、溜まりが下に落ちて、後ろの裾が床に近づきます。見るのは前ではなく後ろです。低い靴を履いて、横から見たときに、後ろの裾と床の間に指1本が入るかどうかを確かめてください。指が入らないなら、低い靴の日には長すぎます。

折り目のついた形

前に縦の折り目が入っている形は、溜まりで折り目が崩れると、だらしなく見えやすい形です。このタイプは、ほかの形より溜まりを少なめにしたほうがきれいです。2足の差が2cmを超えるなら、高い靴に合わせるより、2足のまんなかに合わせて仕上げるほうが、どちらの日も折り目がまっすぐ落ちます。

お直しに出す前に、家で決めておく3つの数

店に持っていく前に、次の3つを家で決めておくと、仕上がりのずれが小さくなります。

1つめ|仕上がりの股下

仕上がりの丈は、股下の長さで伝えるのがいちばん確実です。股下は、ズボンを平らに置いて、股の縫い目が交わる点から、裾の端までを内側の縫い目に沿って測った長さです。

ブーツに合わせてピンを打ったあと、ズボンを脱いで平らに置き、ピンを打った位置までの股下を測ります。この数字を紙に書いて持っていけば、店でピンを打ち直してもらうときにも、比べる基準になります。

2つめ|前と後ろの差

ズボンの裾は、前より後ろを少し長くすると、横から見たときにきれいに落ちます。後ろを長くする量は、0.5cmから1.5cmくらいです。甲の高い靴に合わせるなら、後ろはかかとにかかる分だけ長めに。低い靴に合わせるなら、前後の差は小さめにします。

この前後の差を付けるかどうかは、店によって標準が違います。付けてほしいなら、最初に伝えてください。何も言わないと、前後同じ長さで仕上がることもあります。

3つめ|残す折り代

切り落とさずに、内側に折り代を残してもらえるかどうかです。折り代が3cm以上残っていれば、あとで靴が変わったときにもう一度伸ばせます。とくに、2足の差が3cm前後で迷った場合は、折り代を多めに残してもらうと、翌年の秋に丈を変えることができます。

ただし、厚い生地は折り代が多いと裾が重くなり、裾のまわりに段が出ることがあります。厚手のウールやコーデュロイなら、折り代は3cm程度にとどめるのが無難です。

店での伝え方|「この靴を履いて、ここで止めたい」

お直しに出すとき、丈だけを口で伝えると、受け取る側の解釈が人によって違います。伝えるときは、次の順番にすると行き違いが減ります。

まず、合わせたい靴を履いた状態でピンを打ってもらいます。このとき、「裾の前がブーツの口を1cm覆う丈にしたい」「後ろはかかとの上端に少しかかるくらい」というように、靴のどこに裾を止めたいかを言葉にしてください。何cmと数字で言うより、靴のどこと言うほうが伝わります。

次に、もう1足の靴に履き替えて、同じピンの位置で鏡を見せてもらいます。低い靴の日に裾がどう見えるかを、その場で確かめるためです。気になるようなら、ここで丈を少し変えてもらいます。

最後に、家で測った股下の数字と比べます。ピンの位置が家で決めた数字と1cm以上違うなら、どちらが正しいのかをその場で確認してください。家で合わせたときと靴下が違う、姿勢が違う、といった理由でずれていることがよくあります。

仕上がりを受け取ったら、その場で確かめること

受け取ったら、できればその場で一度履かせてもらってください。合わせた靴を持っていれば、その靴を履いて鏡の前に立ちます。見るのは3か所です。前の裾が靴のどこで止まっているか。後ろの裾がかかとのどこにかかっているか。左右で高さがそろっているか。

その場で履けないときは、家に帰ってから、ピンを打ったときと同じ靴と靴下で確かめます。気になるところがあれば、なるべく早く店に伝えてください。洗ったりアイロンをかけたりする前のほうが、直してもらいやすいからです。

もう一つ、裾の内側の縫い目も見ておきます。厚い生地の場合、脇の縫い目が重なるところに段ができて、外から見ると裾の一部だけが盛り上がっていることがあります。気になるようなら、その部分だけ叩いて平らにしてもらえるか、相談してみてください。

自分でピンを打つときの手順

店に出す前に、家で自分でピンを打っておきたい場合の手順です。

  1. 合わせたい靴と、冬に履く予定の靴下を履く
  2. ズボンを普段どおりの位置で履く。ベルトを使うなら締める
  3. 裾を内側に折り込み、安全ピンかクリップで前・後ろ・左右の4か所を仮に留める
  4. まっすぐ立ち、床に近い高さに鏡を置いて、横から見る
  5. 前は靴の甲に軽く触れるか、後ろはかかとの上端にかかるかを見る
  6. 反対側の脚も同じ高さか、左右を見比べる
  7. もう1足の靴に履き替えて、同じように横から見る

ここでよく起きるのが、かがんだ姿勢で留めて、立ったときに短くなっていることです。留めるときはかがんでも構いませんが、必ず一度まっすぐ立って確かめてください。

左右の脚の長さは、人によって少し違います。左右で5mm以上違うように見えたら、それぞれの脚で合わせて、左右別々の長さで仕上げてもらうこともできます。

秋冬の生地は、仕上げたあとに5mmから1cm動く

秋冬のズボンに多いウール、コーデュロイ、裏起毛の生地は、仕上げたあとに丈が動くことがあります。

ウールは、蒸気を当てると縮み、着ているうちに伸びる、という動きを繰り返します。お直しのときにアイロンをかけた直後は、少し伸びた状態で丈が決まっていることがあり、家で蒸気を当てたり、雨に濡れたりしたあとに、5mmほど短くなることがあります。

コーデュロイや裏起毛の生地は、洗うと縦に縮むことがあります。初めて洗う前のものなら、とくに縮みやすいと考えてください。

これを避けるには、洗える生地なら一度洗ってから出すこと、洗えない生地なら、仕上がりを5mmほど長めにしてもらうことです。長めに仕上げておけば、多少縮んでも甲の高い靴の日に困ることはありません。

反対に、デニムのように洗うたびに縮んで戻る生地は、何度か洗った後の状態で合わせるのがいちばん確実です。買ってすぐの状態で裾直しをするなら、店にそのことを伝え、縮みを見込んで長めにしてもらいます。

よくある行き違い

「ブーツに合わせたら、スニーカーの日に長すぎる」

2足の甲の高さの差が3cmを超えていないか、測り直してください。3cmを超えているなら、1本の丈で両方を履くのは難しいので、2本に分けるか、ブーツの筒に入れる履き方に切り替えます。3cm未満なら、スニーカーの日だけ裾を1回外に折り返すことで、たいていは収まります。

「店で合わせたときはよかったのに、家で履くと短い」

店で合わせたときと、家で履くときの靴下が違わないか確かめてください。店では薄い靴下、家では厚い靴下、という違いがあると、甲の高さが変わり、裾が短く感じます。もう一つは、ズボンを履く位置です。店では腰の高い位置で履いていて、家では少し下げて履いていると、その分だけ裾の位置が変わります。

「前はいいのに、後ろだけ床に触れる」

前後の差を付けずに仕上げた場合に起きやすいことです。後ろが床に触れるのは、かかとの低い靴を履いたときに、後ろの裾が下に落ちるからです。後ろだけ5mmほど上げてもらうと、解決することが多いです。

「折り返したら、裾の色が違って見える」

裏地や、裾の内側の生地の色が表と違う場合に起きます。外に折り返す履き方を考えているなら、裾の内側の色を先に見ておいてください。色が違うなら、外に折り返す代わりに、内側に折り込んで留める履き方を選びます。

「ブーツに合わせたのに、ブーツの日も短く見える」

ブーツを履いて合わせたときに、まっすぐ立った姿勢だけで決めていると起きます。歩くと膝が曲がり、裾は上に引かれます。とくに裾幅の細いズボンは、歩いているときに裾がブーツの甲の上から外れて、足首の前が見えることがあります。合わせるときは、立った姿勢で決めたあと、その場で足踏みを5、6回して、裾がどこまで上がるかを見てください。上がったときに甲の上から外れるなら、5mmから1cm長くします。

「椅子に座ると、靴下がたくさん見える」

座ると膝が曲がって、裾は立っているときより3cmから5cm上がります。これはどの丈でも起きることなので、立ったときの丈を長くして解決しようとすると、今度は立ったときに溜まりすぎます。座ったときに見える靴下の色を、ズボンか靴の色に近づけておくほうが、ずっと簡単に片づきます。

「ショートブーツの筒の口に裾が引っかかる」

裾がブーツの口の高さで止まり、口の縁に引っかかって持ち上がっている状態です。裾の長さがちょうどブーツの口と同じ高さにあるときに起きます。裾をブーツの口より1cm以上下まで長くして甲を覆うか、口より2cm以上短くしてブーツの口と離すかのどちらかにすると、引っかからなくなります。どちらにするかは、ブーツの日とそれ以外の日の割合で決めてください。

「左右で丈が違う気がする」

脚の長さや、立ち方の癖で、左右が違って見えることがあります。鏡で左右を見比べて、5mm以上の差があるなら、左右別々に合わせてもらってください。差が小さいなら、立ったときにどちらの脚に重心が乗っているかを確かめるだけで、気にならなくなることもあります。

装いに活かすなら

丈が決まったら、その丈に合う靴と靴下の組み合わせを、玄関で決めておくと迷いが減ります。高い靴に合わせて仕上げたなら、低い靴の日は裾を折り返す、と決めておく。2本に分けたなら、どちらがブーツ用かを覚えておく。

秋の終わりから冬にかけて、履く靴が変わるたびにズボンの丈を見直す必要はありません。いちど甲の高さの差を測って決め方を選んでおけば、翌年の秋も同じ決め方で迷わずに済みます。新しい靴を買ったときだけ、その靴の甲の高さを測って、いまの丈で足りるかを確かめてください。

もし翌年、合わせる靴が変わって丈を変えたくなったら、まず内側の折り代が何cm残っているかを見ます。3cm以上あれば伸ばせますが、一度折っていた位置には、うっすらと線が残ります。濃い色のウールなら蒸気で目立たなくなることが多く、デニムやコーデュロイは線が残りやすい生地です。線が気になる生地なら、伸ばすより、その線を折り返しの位置にして、外に折って履く方法も考えてみてください。

靴を買い足すときに、手持ちのズボンの丈を思い出せるようにしておくのも一つの手です。いちばんよく履くズボンの股下と、そのとき合わせた靴の甲の高さを、どこかに書き残しておく。新しい靴の甲の高さを店で見たときに、差がどのくらいになるかがその場で分かります。差が3cmを超えるなら、その靴を買う前に、どのズボンと合わせるのかを一度考えてみてください。

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よくある問い

Q. 裾直しに出すとき、靴は持っていったほうがいいですか
持っていってください。それも、その秋冬にいちばん多く合わせる靴を1足ではなく、甲の高さがいちばん高い靴と、いちばん低い靴の2足です。店でピンを打ってもらうときは高いほうを履いて合わせ、そのあと低いほうに履き替えて、裾が床に触れないか、溜まりすぎないかを鏡で見ます。1足だけで合わせると、その靴の日しか正しい丈になりません。持っていけないときは、家で2足の甲の高さを測り、その差を数字で伝えれば、店側も判断できます。
Q. ブーツとスニーカーで、丈を合わせるならどちらですか
甲の高いほうに合わせるのが基本です。丈は長いものを折ることはできても、短いものを伸ばすことはできないからです。ただし差が3cmを超えるときは、高いほうに合わせると低い靴の日に裾がかなり溜まります。その場合は、1本の丈で両方を履こうとせず、ブーツ用とスニーカー用で2本に分けるか、ブーツの日は筒の中に裾を入れる履き方に切り替えるかを先に決めてください。
Q. ウールのズボンは、直したあとに丈が変わりますか
変わることがあります。ウールやコーデュロイ、裏起毛の生地は、洗ったりアイロンの蒸気を当てたりしたあとに、縦方向に少し縮むことがあります。また、お直しのときにアイロンで伸びた分が、着ているうちに戻ることもあります。目安として、秋冬の厚い生地は5mmから1cm動くと思っておくと安心です。洗える生地なら一度洗ってから出す、洗えない生地なら少し長めに仕上げてもらうのが、あとで困らない頼み方です。
Q. 自分でピンを打つとき、一人でもできますか
できますが、かがんだ姿勢で打つと丈が短くなりやすいので、ひと工夫が要ります。ズボンを裏返さずに履き、まち針ではなく安全ピンかクリップで、裾を内側に折り込んで留めます。そのあと必ずまっすぐ立ち、鏡を床に近い高さに置いて、横から見た裾の位置を確かめてください。前と後ろの両方を見ることが大事です。できれば家族に、床に座った位置から見てもらうのがいちばん確実です。

— メグラシ編集部

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ブラジャーをお店で測ってもらうべきか、自分で測って済むかは、メジャーの数字ではなく、いま着けているブラのどこが崩れているかで分かれます。カップの上が浮く・ワイヤーが胸の横に当たる・背中のベルトが上がって段差になる、この3つのうち1つでも出ているなら売り場へ。数字が合っていて崩れが無いなら自分で足ります。メジャーの数字がサイズ表に落ちないときの見方、売り場で何を見てもらうか、着ていく服、どちらとも取れるときの決め方まで。

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靴下の干し方 どっちが上|秋冬は干せる時間と場所で向きを決める

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靴下の干し方 どっちが上|秋冬は干せる時間と場所で向きを決める

靴下を履き口から吊るすか、つま先から吊るすかは、靴下の作りだけでは決まりません。秋冬に答えを分けているのは、干してから履くまでに何時間あるかと、どこに干すかです。昼に外で干せる人は履き口を上に。夜に部屋で干して朝に履く人はつま先を上に。朝までに乾かない厚手は、履き口を2点で留めて開いたまま吊るします。乾いたかどうかを手の甲で確かめる方法、ゴムに跡を残さない留め方、朝に湿っていたときにその場でできる直し方まで、順番どおりに置きました。

メグラシ編集部/読了 10分
袖の形 二の腕が太く見える|秋冬ニットは腕の太い位置と手首の差で選ぶ

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袖の形 二の腕が太く見える|秋冬ニットは腕の太い位置と手首の差で選ぶ

長袖になると腕が太く見える人は、袖の形が自分の腕の太い位置と合っていないことがほとんどです。二の腕のいちばん太いところが肩寄りか肘寄りか、二の腕と手首の周囲の差が何cmあるか。この2つを測ると、肩の縫い目をどこに置く袖か、袖幅をどこで絞る袖か、袖口をどこで止めるかが決まります。どちらとも取れる腕の人がどう直すか、手持ちのニットを捨てずに寄せる手順まで。

メグラシ編集部/読了 10分

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