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透けにくいインナー|フラッシュと逆光で透けるかを家で確かめる

メグラシ編集部//読了 18分
窓からの逆光を受けた淡い色のブラウスの背中に、内側のインナーの輪郭がうっすら浮かんでいる

**いまから10分だけ、部屋を暗くできますか。**明日着ていく淡い色のブラウスかニットと、その下に着る予定のインナー、それにスマホが1台あれば足ります。

透けにくいインナーを探している人の多くは、鏡の前では透けていなかった、という経験をしています。それでも写真や窓際で線が見えたのは、インナーの色が悪かったからではなく、光が服の後ろや横から入ってきたからです。鏡での確認は、前から当たる光に対する確認でしかありません。

この記事では、家で逆光とフラッシュを再現して透けるかを確かめる手順と、結果を見てインナーのどこを替えるかの分かれ目を書きます。色の選び方そのものは透けない下着の色|秋の濃い色の服は、ベージュより服に近い暗さを選ぶに、白いシャツに合わせる下着は白シャツに合わせるブラの選び方に分けてあります。

結論:透けるかは、前ではなく後ろと横からの光で決まる

先に答えを書いておきます。インナーが透けるかどうかを家で確かめるなら、光を服の内側から当てて、離れて見るのがいちばん確かです。手順は3つだけです。

1つ目は、部屋の明かりを消して、スマホのライトを服の内側、背中側から30cm離して当てることです。2つ目は、別の人に、あるいは鏡越しに、2m離れた位置から見てもらうことです。3つ目は、3秒以内にインナーの線が分かるかどうかで決めることです。

3秒で線が分かったら、そのインナーはその服に合わせない側に回します。3秒見ても分からなければ、写真や窓際でもまず目立ちません。見えたときは、見えた場所が縁なのか、面全体なのかで、替える軸が変わります。縁なら形、面なら色、どちらも見えないのに不安が残るなら表の服の生地を疑います。

この3段の分かれ目さえ覚えておけば、インナーを何枚も買い足して試す必要はありません。手持ちの中で、その服にはどれを合わせるかを家の中で決められます。

鏡の前で透けないのに、写真で透けるのはなぜか

鏡の前に立つとき、たいていは顔を照らす明かりの側、つまり服の正面から光を受けています。正面からの光は表の生地の表面で多くが跳ね返されるので、中のインナーまで届く量は少なくなります。だから鏡では透けにくく見えます。

ところが、人から見られる場面の光はもっと散らばっています。窓を背にして座れば、背中から光が入ります。夕方の西日は斜め横から当たります。写真のフラッシュは正面からですが、強さが部屋の明かりとはまるで違います。

光が生地を通り抜けると、インナーにぶつかって一部が戻り、また表の生地を通って外へ出てきます。このとき、インナーの縁や縫い目のように厚みが変わる場所だけ、光の通り方が変わるので、影の線として浮かびます。面の色よりも、厚みの段差のほうが光に拾われやすいのはこのためです。

もう1つ、写真ならではの事情があります。カメラは暗い部分を明るく持ち上げて写すので、肉眼ではほとんど見えなかったわずかな濃さの差が、画面ではくっきり出ることがあります。人の目では透けていなかったのに、あとで写真を見て気づくのは、この持ち上げのせいです。

つまり、鏡で確かめたのに透けたというのは、確かめた光と見られた光が違っていただけです。確かめ方を見られる側の光に寄せれば、家の中でもかなり正確に分かります。

家で再現できる3つの光

見られる場面の光は、家でもおおよそ3つに分けて再現できます。それぞれ拾いやすいものが違うので、表で比べておきます。

光の種類家での再現拾いやすいもの
窓の逆光昼の窓を背にして立つ面の色・インナーの輪郭
横からの光部屋を暗くし、横30cmからライト脇の縫い目・縁の段差
フラッシュ暗い部屋で正面から撮影レース・縁の厚み・肌との色差

窓の逆光は、昼間に窓を背にして立ち、部屋の奥から見てもらうだけで再現できます。この光では、インナーの面の色や、全体の輪郭が出やすくなります。背中にキャミソールの形がうっすら四角く見える、という透け方は、ほとんどこの光で起きます。

横からの光は、部屋を暗くして、スマホのライトを体の横30cmから当てると再現できます。脇の縫い目や、ブラのベルトが背中で作る段差がよく出ます。会食の席で隣の人から見える角度に近い光です。

フラッシュは、暗くした部屋で、正面から写真を1枚撮るだけです。レースの縁や、インナーと肌の色の差がいちばん出ます。

3つを全部やる必要はありません。その日に予定している場面に近い光を1つ選んでください。窓際の席で食事をするなら逆光、集合写真が撮られるならフラッシュです。

試し方の手順:暗い部屋で、服の内側から光を当てる

いちばん多くの透けを拾えるのは、服の内側から光を当てる方法です。手順を細かく書きます。

まず、明日の組み合わせを実際に着ます。インナーと表の服を重ねた状態で確かめないと意味がありません。インナーだけ、服だけで見ても、重ねたときの透け方は分からないからです。

次に、部屋の明かりを消して、カーテンも閉めます。真っ暗でなくてかまいませんが、天井の明かりは消してください。天井からの光があると、透けが打ち消されて見えにくくなります。

スマホのライトを点けて、背中側、肩甲骨のあたりから30cm離して当てます。手が届かなければ、椅子の背にスマホを立てかけてライトだけ点けておき、その前に背を向けて立つ方法でもかまいません。

このまま、別の人に2m離れた位置から見てもらいます。1人で確かめるなら、鏡を2枚使って背中を映すか、スマホの動画で背中を撮って、あとから見返します。動画で撮るときは、ライトを当てるスマホと撮るスマホを分けてください。

見るのは3秒です。3秒で線が分かったら透けている側、分からなければ透けていない側です。そのあと、ライトを体の横、脇の位置に移して同じことをします。最後に、正面から写真を1枚撮ります。

見返すときは、動画を一時停止せずに、流れのまま見てください。止めて拡大すると、実際の場面では誰も気づかない細かな線まで見えてしまいます。

ここまでで、慣れれば5分もかかりません。1回やると、どの服とどのインナーが合わないかが、だいたい頭に入ります。

境目:何cmから、何秒で見えたら替えるか

透けの確かめで迷いやすいのは、「少しは見える」ときです。顔を近づければ、どんなインナーでもいくらかは見えます。そこで、距離と時間で線を引いておきます。

ライトは服から30cm、見る人は2m、時間は3秒、が基準です。

ライトを10cmまで近づけると、薄い生地はほとんど全部透けます。これは実際の場面より強い光なので、厳しすぎます。逆に1m離すと、今度は弱すぎて何も見えません。30cmは、窓際で背中に受ける昼の光や、数m先からのフラッシュに、おおよそ近い強さです。

見る距離の2mは、会議の席で向かいに座る人、食事の席で斜め前にいる人、集合写真のカメラまでの距離に近い長さです。1mまで寄って見えるものは、隣に座った人にしか見えません。それを基準にすると、気にしなくていい透けまで替えることになります。

3秒という時間は、人が人の服を見るときの長さに合わせています。人は相手の服をじっと見続けることはまずありません。目を向けて、すぐ顔か別のものに移ります。3秒見て分からない線は、その場ではほとんど気づかれません。

この基準で「見える」と出たら、そのインナーはその服には合わせない、と決めます。「見えない」と出たら、それ以上は気にしなくてかまいません。少し見えた気がする、という中間の場合は、後のほうの「どちらとも取れるとき」の項で扱います。

透けにくいインナーを決める3つの軸

確かめて透けていたら、次はインナーのどこを替えるかです。軸は3つに分けられます。色、縁、生地です。

色は、インナーの面全体の明るさです。肌より明るいか暗いか、表の服に近いか遠いか。逆光で面全体がうっすら見えたときは、この軸が原因です。

縁は、インナーの端の作りです。レースや折り返し、ゴムの入った縁、縫い代の太さ。横からの光やフラッシュで線が見えたときは、この軸が原因です。

生地は、インナー自体の目の詰まり方と、表の服とのあいだの空気の量です。どちらの光でもぼんやりと見えるときは、ここを見直します。

ここで大事なのは、見えた場所によって替える軸を1つに絞ることです。色も縁も生地も全部替えれば透けは消えますが、それでは手持ちのインナーのほとんどが使えなくなります。逆光で面が見えたなら色だけ、横からの光で線が見えたなら縁だけ。そう決めると、手持ちの中から替えのインナーが見つかることが多くなります。

色の軸:逆光では肌に近く、フラッシュでは半段暗く

色の選び方は、よく「肌に近いベージュ」と言われます。逆光についてはこれで合っています。窓の光が背中から入るとき、肌に近い色は肌と区別がつかなくなるので、インナーの輪郭が消えます。

フラッシュでは事情が少し変わります。強い光が正面から当たると、肌と同じに見えていたベージュが、肌より白っぽく浮くことがあります。インナーの生地は肌より光を跳ね返しやすいからです。写真で見ると、インナーのところだけ明るい四角が出ている、という写り方になります。

そこで、写真を撮られる予定がある日は、肌より半段暗いものを選びます。半段というのは、手の甲にインナーを当てて、並べて見たときに、インナーのほうがわずかに沈んで見える程度です。はっきり濃いと、今度は逆光で影として見えます。

表の服が濃い色なら、インナーは肌ではなく表の服に寄せます。濃い紺や焦げ茶の薄手ブラウスに、ベージュを合わせると、逆光でベージュの部分だけが明るく抜けて見えます。表の服と同じ系統の暗い色にすると、光が抜けても差が出ません。

黒や白は、表の服がその色のときだけ合わせます。白い服に白のインナーは、正面からは目立ちませんが、逆光では輪郭がはっきり出ます。迷ったら、手の甲と表の服の両方に当てて、どちらにも溶ける側を選んでください。

縁の軸:フラッシュがいちばん拾うのは、レースと縫い代

写真で線が出るとき、原因の多くは色ではなく縁です。インナーの縁は、生地が二重になっていたり、レースが重なっていたり、ゴムが入っていたりして、面の部分より厚くなっています。この厚みの段差に、強い光が当たると影ができます。

手持ちのインナーの縁を、指でつまんでみてください。面の部分と比べて、厚みがはっきり違うものは、フラッシュで線が出やすい側です。逆に、縁が切りっぱなしで、面とほとんど同じ厚みのものは、線が出にくい側です。

縫い目の位置も見ておきます。脇の縫い目が、体の真横に来るものと、少し背中側へずれているものがあります。真横に縫い目があると、横からの光で、脇に縦の線が1本出ます。背中側にずれていると、表の服のたるみに隠れて見えにくくなります。

ブラの場合は、ベルトの幅と、背中で留める金具の位置が効きます。ベルトが細いと、背中で肉が段になって、その段が線として見えることがあります。ベルトが太く、縁が平らなものは、段ができにくくなります。

縫い目の太さは、インナーを裏返すとすぐ分かります。裏側で縫い代が折り返されて、指でなぞったときに段を感じるものは、横からの光で線になりやすい側です。縫い代が細く、表と裏で厚みがほとんど変わらないものは、線になりにくい側です。手持ちのインナーを一度裏返して、指で縁と脇をなぞってみてください。目で見るより、指のほうが段差を正確に拾えます。

縁の軸で替えるときは、色はそのままでかまいません。同じ色で、縁が平らなものに替えるだけで、写真の線はたいてい消えます。

生地の軸:インナーの厚みより、表の服とのあいだの空気

色も縁も合っているのに、ぼんやりと見えるときは、生地を疑います。ここで勘違いしやすいのは、インナーを厚くすれば透けなくなる、という考え方です。

インナーを厚くすると、確かに色は通りにくくなります。ただ、厚いインナーは縁も厚くなりがちで、表の服を押し上げて、服の上からインナーの形が浮きます。透けではなく、形の響きとして見えるようになるだけです。

透けを減らすのに効くのは、インナーの厚みよりも、インナーと表の服のあいだにある空気の層です。体に沿うインナーの上に、少しゆとりのある表の服を重ねると、光が中で散って、輪郭がぼやけます。逆に、インナーも表の服も体に貼りついていると、光が散る場所がなく、線がそのまま外に出ます。

確かめ方は簡単です。表の服を着た状態で、背中の生地を指でつまんで、体から離せるかを見ます。指1本ぶん、1cmほど離せるなら、空気の層があります。つまめないほど貼りついているなら、インナーを替えるより、表の服を1サイズゆるいものにしたほうが早いこともあります。

インナー自体の目の詰まり方も見ておきます。光に透かして、向こう側の明かりが粒のように見えるものは、目が粗い側です。粒が見えず、明かりがぼんやり広がるものは、目が詰まっている側です。目の詰まったものは、薄くても透けを止めます。

行事と会食が増える季節に、確かめておく場面

日が短くなると、透けが出やすい場面が増えます。昼でも太陽が低くなるので、窓からの光が横から深く入り込みます。夕方の早い時間に、西日を背中に受けて座ることも多くなります。

年末に向けては、会食や集まりで写真を撮られる機会が増えます。暗めの店内でのフラッシュ撮影は、透けがいちばん出やすい光です。子どもの行事の付き添いや、家族の記念写真も、写真館の強い照明が正面から当たります。

この季節は、表の服も変わります。薄手のニットやとろみのあるブラウスを、羽織りの下に着る日が増えます。羽織りを着ているあいだは透けを気にしなくていいのですが、店や室内で脱いだ瞬間に、薄い一枚になります。羽織りを脱ぐ予定があるかどうかを、先に考えておいてください。

確かめるのは、全部の服でなくてかまいません。その週に、羽織りを脱ぐ場面がある日と、写真を撮られる予定がある日の組み合わせだけ、前の晩に5分で済ませます。予定のない日は、いつもの組み合わせで出かければ十分です。

どちらとも取れるとき:見えた気がする、で迷ったら

確かめていると、いちばん迷うのは「見えた気がする」ときです。3秒で分かったとも分からなかったとも言えない、うっすらした線です。ここをどう判断するかを、場面ごとに書いておきます。

1つ目は、逆光では見えるが、フラッシュでは見えないときです。この場合は、面の色は合っていて、縁や縫い目だけが光を拾っています。窓際の席を避けられる場なら、そのまま着ていってかまいません。席が選べない場、たとえば決まった席の会議や、窓を背にした式場なら、縁が平らなインナーに替えます。

2つ目は、フラッシュでは見えるが、逆光では見えないときです。これはインナーの色が肌より明るく、強い光で浮いている状態です。写真を撮られる予定がなければ気にしなくてかまいません。撮られる予定があるなら、半段暗い色に替えます。

3つ目は、どちらの光でもうっすら見えるが、3秒では分からないときです。この場合は、見る人を替えてもう一度だけ確かめます。自分で見ると、どこに線があるか知っているので、見えやすくなってしまいます。家族や同居の人に、何も言わずに「何か気になるところある?」と聞いて、インナーの話が出なければ、透けていない側に入れます。1人なら、動画を撮って、一度ほかのことをしてから見返してください。

4つ目は、インナーを替えたら透けは消えたが、今度は首まわりや袖口からインナーがのぞくときです。透けを止めようとして襟ぐりの詰まったものに替えると、表の服の襟ぐりより上に出ることがあります。この場合は、透けのほうが目立たないなら元のインナーに戻し、羽織りを脱がない日にその組み合わせを回します。透けとのぞきは、どちらか小さいほうを取ります。

5つ目は、確かめる時間がないまま出かける日です。そのときは、表の服とのあいだに空気が入る組み合わせを選びます。体に沿うインナーに、ゆとりのある表の服。これだけで、たいていの光では線がぼやけます。

6つ目は、家で確かめたときは見えなかったのに、出先の照明で見えたと人に言われたときです。店や会場の照明は、家の天井の明かりよりも白く強いことが多く、真上や斜め上から当たります。家での確かめに、真上からの光が足りていなかったということです。次に確かめるときは、スマホのライトを頭の上30cmから下に向けて当て、肩から胸にかけての線を見てください。肩紐やキャミソールの肩の縁は、この光でいちばん出ます。真上からの光で見えたら、肩紐の幅が細く、縁が平らなものに替えます。

7つ目は、同じ組み合わせでも、日によって見えたり見えなかったりするときです。これは、インナーの位置がずれているのが原因であることが多いです。朝は正しい位置にあったキャミソールの裾が、座ったり立ったりするうちに上がってきて、表の服の裾との間に肌の帯ができる。ブラのベルトが背中で上にずれて、段ができる。この場合は、確かめる前に、椅子に座って立つのを3回繰り返してから光を当ててください。動いたあとの位置で見えなければ、その日一日は透けない組み合わせです。動いたあとに見えるなら、丈の長いインナーか、裾を下に入れ込める形に替えます。

迷ったときの考え方を一言でまとめると、見えた光が予定の場面にあるかどうかで決める、です。予定の場面にない光で見えた透けは、その日は気にしなくてかまいません。

インナーより、表の服を替えたほうが早いとき

透けを止めるのに、インナーを替えるより表の服を替えたほうが早い場合もあります。

1つは、表の服の生地が、光に透かして向こう側の形が見えるほど薄いときです。このくらい薄い生地は、インナーをどう替えても、輪郭までは消せません。その服は、羽織りを脱がない日に着るか、透けを見せる前提で、インナーを見えても構わないものにします。

2つ目は、表の服が体に貼りつく形のときです。先に書いたように、空気の層がないと光が散りません。インナーを替えても、今度はインナーの形が響きます。その服は、上から何かを羽織る日に回すか、ゆとりのある別の服に替えます。

3つ目は、表の服の色が、肌の色とも濃い色とも違う、中くらいの明るさのときです。淡いグレーや、くすんだ水色のような色は、ベージュを合わせても暗い色を合わせても、どちらかの光で差が出ます。こういう色の服には、表の服とほとんど同じ明るさのインナーを探すより、表の服の下に、同じ色の薄い一枚をもう1枚重ねて、面を揃えるほうが早いです。

どの場合も、判断の目安は「3つの光のうち2つで線が出るかどうか」です。2つ以上で出るなら、インナーではなく表の服の問題として扱います。

手持ちのインナーを、光で仕分ける

ここまでの確かめ方を、手持ちのインナー全体に一度だけかけておくと、毎朝迷わなくなります。

用意するのは、手持ちのインナー全部と、いちばん透けやすい表の服を1枚です。淡い色の薄手ブラウスか、白い薄手のニットがいいでしょう。

その表の服を着て、インナーを1枚ずつ替えながら、暗い部屋で背中にライトを当てて、動画で撮ります。1枚につき10秒ほどで足ります。全部撮ったら、動画を見返して、3つの箱に分けます。

1つ目の箱は、どの光でも線が出なかったものです。これは淡い薄手の服に合わせる側です。2つ目の箱は、横からの光やフラッシュで縁が出たものです。これは厚めの服や、羽織りを脱がない日に回します。3つ目の箱は、逆光で面が見えたものです。これは濃い色の服や、柄のある服に合わせます。

この3つの箱に分けておくと、表の服を選んだ時点で、どの箱から取ればいいかが決まります。1つ目の箱が空だったら、次に買い足すのはその箱のための1枚です。色は肌より半段暗く、縁は平らで、体に沿う形。それだけ覚えておけば、売り場でも迷いません。

透けやすい服の具体的な組み合わせは、白ブラウスのインナーが透ける|ベージュでも見えた線を、縁・袖・丈で直すとワンピースのインナーと透け防止にもまとめてあります。

表の服の生地ごとに、透け方の癖は違う

同じインナーでも、上に重ねる服の生地によって、透け方の出かたは変わります。手持ちの服がどの癖を持っているかを知っておくと、確かめる光を1つに絞りやすくなります。

薄手のニットは、編み目のあいだに小さな隙間があります。正面からの光ではほとんど透けませんが、逆光になると、その隙間から光が抜けて、インナーの面の色がまだらに見えます。編み目が細かいほど隙間は小さく、透けにくくなります。ニットに合わせるインナーは、色の軸を優先して選ぶとうまくいきます。肌か表の服に近い明るさにしておけば、隙間から見えても差が出ません。

とろみのあるブラウスは、生地が体に沿って落ちるので、インナーとのあいだに空気が入りにくい作りです。そのぶん、縁の段差がそのまま表に出ます。とくに、腕を下ろしたときに脇から背中にかけて生地が体に寄るので、横からの光でブラのベルトの線が出やすくなります。とろみのある服には、縁の軸を優先して選んでください。

張りのあるシャツ地は、生地そのものが体から少し離れて立つので、空気の層ができやすく、縁の線はぼやけます。その代わり、目が詰まっていない薄いシャツ地だと、逆光でインナーの輪郭全体が四角く透けます。シャツ地には、色と、インナーの丈を見ます。丈が短くて、シャツの裾との間に肌の部分が帯のように残ると、そこだけ明るく抜けて見えます。

裏地のないスカートやワンピースは、立っているときより、歩いて脚が光の前を横切ったときに透けます。家で確かめるときは、ライトの前で立ち止まるだけでなく、2、3歩ゆっくり歩いてみてください。

このように、ニットは色、とろみは縁、シャツ地は色と丈、裏地のない下半身は動き、と覚えておくと、どの服のときにどこを見ればいいかが分かります。

写真を撮られる側に回ったときの、立ち位置と姿勢

インナーを替えなくても、写真に写るときの立ち位置と姿勢で、透けはかなり減らせます。確かめる時間がなかった日や、替えのインナーが手元にない場では、こちらで調整します。

立ち位置は、窓や照明を背にしない場所を選びます。集合写真で並ぶとき、窓のある壁の前は避けて、窓に向かって立つ側に回れるなら、そちらへ移ります。光が正面から当たれば、透けは出にくくなります。店内の照明が背中の真上にある席も、肩の線が透けやすい位置です。

体の向きは、カメラに対して真正面ではなく、少し斜めにします。フラッシュの光が生地に斜めに当たると、表面で跳ね返る量が増えて、中まで届く量が減ります。肩を少し引いて、片側の腕を体から5cmほど離すと、脇の生地が体から浮いて、縫い目の線がぼやけます。

腕の位置も効きます。腕を体の横にぴったりつけると、脇の生地が体に押しつけられて、インナーの縁がそのまま出ます。手を体の前で軽く重ねるか、片手にバッグや上着を持つと、脇に空気が入ります。

羽織りがあるなら、撮る直前に肩にかけるだけでも違います。袖を通さなくても、背中と肩が覆われれば、逆光でもフラッシュでも透けは隠れます。行事の日は、脱いだ羽織りを膝の上ではなく、手に持てる位置に置いておくと、撮る前にすぐ肩にかけられます。

こうした調整は、透けを消すというより、出にくい側に寄せるものです。確かめたうえで、少し見える組み合わせを着ていく日の、最後の一手として使ってください。

最後に:確かめるのは、見られる側の光で

透けにくいインナーを探すとき、つい「どの色が透けないか」から考えがちです。けれど、透けるかどうかは、インナーの色だけでは決まりません。光がどこから来るか、縁に段差があるか、表の服とのあいだに空気があるか。この3つが重なって、線が出たり消えたりします。

だから、選ぶ前に確かめることが先です。暗い部屋で、服の内側30cmからライトを当てて、2m離れて3秒。見えたら、見えた場所で替える軸を1つ決める。逆光なら色、横からとフラッシュなら縁、どちらでもぼんやりなら生地と空気。

この手順を一度覚えてしまえば、鏡で確かめたのに写真で透けていた、ということはほとんどなくなります。行事や会食の前の晩に5分、それで足ります。

よくある問い

Q. 鏡で見て透けていなければ大丈夫ではないのですか
鏡の前に立つとき、光はたいてい顔の側、つまり服の前から当たっています。前からの光は表の生地で跳ね返るので、中のインナーまで届きにくく、透けは見えにくくなります。人から見られるときはそうとは限りません。窓を背にした席、夕方の西日、写真のフラッシュは、光が生地を通り抜けて中で反射し、もう一度外へ出てきます。そのときにインナーの縁や縫い目が影として浮きます。鏡での確認は、前からの光に対する確認でしかないと考えてください。
Q. ベージュのインナーなら写真でも透けませんか
色の面ではかなり減ります。ただ、フラッシュ撮影で線が出るのは、色よりも縁の段差と縫い目であることが多いです。ベージュでもレースの縁が厚かったり、脇に太い縫い代があったりすると、強い光を正面から当てたときにその部分だけ影ができます。色を合わせたのに写真で線が見えたときは、色をさらに変えるより、縁が平らに切りっぱなしになっているもの、縫い目が脇から背中側へずれているものに替えるほうが早く片づきます。
Q. インナーを2枚重ねれば透けなくなりますか
色は消えやすくなりますが、縁が2本になります。1枚目と2枚目の縁が数cmずれて重なると、逆光で段が2つ見えることがあり、1枚のときより目立つ場合もあります。重ねるなら、2枚の丈と襟ぐりの位置を揃え、縁が同じ高さに来るようにしてください。もう1つの方法は、インナーは1枚のままにして、表の服とのあいだに空気の層を作ることです。体に沿うインナーの上に、ゆとりのある表の服を重ねると、光が中で散って線がぼやけます。
Q. スマホのライトで確かめると、どの服もある程度透けて見えます
ライトを近づけすぎていないか確かめてください。服の内側から10cmで当てると、ほとんどの薄い生地は透けます。この記事では30cmを基準にしています。30cmは、窓際の席で背中に受ける光や、数m先からのフラッシュにおおよそ近い強さです。そのうえで、2m離れて3秒見て線が分かるかどうかで判断します。顔を近づければ何かしら見えるのは当然なので、離れて数秒で分かるかどうかを境目にしてください。

— メグラシ編集部

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