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ソフトエレガントのウルフカット|段は1回、表面の面は7割残す

メグラシ編集部//読了 9分
段を1回だけ入れた髪の表面と、外へ流れる毛先のイメージ

ソフトエレガントでウルフカットが成立するかどうかは、形の名前では決まりません。決めているのは3つの数です。

段を入れる回数。表面に段を入れずに残す面の割合。毛先が跳ねる方向の数。

このタイプが収まる状態は、顔まわりにゆるい曲線が1回だけあり、表面にツヤが残っている状態です。ウルフという形は、段を重ねるほどその条件から離れていきます。だから、どこまでなら重ねてよいかを数で決めます。

なぜ回数で決まるのか

段を1回入れると、髪は上下2つのかたまりに分かれます。分かれ目にゆるい曲線が1つできます。この時点では、条件の範囲内です。

段を2回入れると、かたまりが3つになり、曲線が2つになります。曲線が2回になった瞬間、このタイプの落ち着きが崩れます。 崩れるのは形の失敗ではなく、条件からの逸脱です。

つまり、ウルフを軽く見せたいときに段を足すという方向が、いちばん避けたい直し方になります。軽さは段の回数ではなく、毛先の処理で作ります。

回数で見ると、判断がその場で終わるという利点もあります。長さや量は言葉にしにくく、人によって受け取り方が違いますが、回数は数えれば1つに決まります。美容師と同じ数字を共有できることが、この見方のいちばんの働きです。

数える3つ、所要2分

鏡と、後ろが写る写真が1枚あれば足ります。

  1. 段の回数|髪を上から持ち上げて、長さが切り替わる場所の数
  2. 表面に残る面の割合|段が入っていない毛がどこまで続いているか
  3. 跳ねる方向の数|毛先が向いている方向が1つか2つか

3つとも、切る前に美容師へ伝えられる形の数字です。切ったあとに確かめると直せないので、先に決めておきます。

いま入っている段の状態を確かめるだけなら、乾いた髪でやってください。濡れていると毛先が重さで落ち、段の位置が実際より下に見えます。判定はいつも乾いた状態で、と決めておくと、前回との比較ができます。

数える前に、表面の毛を一度ブラシで整えておきます。細かく立った毛が残っていると、境目なのか癖なのかの区別がつきません。整えてから数えると、3つとも1回で読めます。

①|段の回数は1回まで

上から順に髪を持ち上げていくと、長さが切り替わる場所があります。ここが段です。

切り替わりが1か所なら1回。上と中ほどの2か所なら2回です。分かりにくいときは、後ろから写真を撮ってください。層の境目が影として写ります。

1回に収めると、髪全体が上下2つの読み方になります。 2回入れると3つになり、そのぶん縦に数えられる単位が増えます。ウルフらしさは、段の位置と毛先の量で作れるので、回数を増やす必要はありません。

②|表面に残す面は7割

段を入れていない部分が、表面のどこまで続いているかを見ます。

段の始まりが目の高さより下にあれば、およそ7割が残っています。頬骨の高さより上から段が始まると、7割を切ります。

面が7割を切ると、光の帯が消えます。帯が消えると、このタイプの質感の条件が外れます。 確かめ方は簡単で、窓辺で鏡を見て、横に1本通る光の帯があるかどうか。散っていれば面が足りていません。

面を保ったまま軽く見せたいときは、表面ではなく内側の毛を減らします。内側は光の帯に関わらないので、量を減らしても帯は残ります。

7割という割合は、前から見たときの数字です。後ろから見ると、段の位置はもう少し高く見えることがあります。判定に使うのは前から見た状態にしてください。人と向かい合っているときに読まれるのは、前面だからです。

顔まわりだけ段の位置が違う場合もあります。顔まわりの毛を短く落としてある形では、そこだけ段が上から始まっています。この部分は7割の計算から外し、顔まわりの毛の終わり位置として別に見てください。

③|跳ねる方向は1つ

毛先の向きは、1つに固定します。ウルフの形では、外へ流すほうが手数が少なく済みます。

内と外が混ざるのは、段の位置に対して毛先の長さが足りていないときに起きます。長さが中途半端だと、乾かす向きによってどちらにも倒れます。

対処は2つです。跳ねている側に全部そろえるか、段の位置を1センチ下げて長さを足すか。乾かすときの最後の30秒を、同じ方向へ流す時間に使うと、日常の再現性が上がります。

方向を数えるときは、左右も別に見てください。右は外、左は内、という状態も方向が2つです。左右で分かれるのは、分け目が中央にあるときに起きやすくなります。分け目を中央から2センチ横へずらすと、両側が同じ方向へ倒れやすくなります。

外へ流す形は、手数の少なさでも有利です。内へ入れるには毛先を巻き込む動きが要りますが、外へ流すのは風の向きだけで作れます。毎朝続けられるかどうかまで含めると、方向は外に決めておくほうが現実的です。

襟足の長さで、方向の数が変わる

襟足が肩に触れる長さだと、肩に当たったところで毛先が跳ね返ります。ここで方向が1つ増えます。

肩に触れない長さか、肩を越えて下がる長さ。どちらかにすると、方向が1つに保てます。 触れるか触れないかの境目の長さが、いちばん扱いが難しくなります。

首の付け根から測って、肩の高さまでの距離を確かめてください。その距離の前後2センチが、避けたい帯です。

肩に触れる長さを選ばざるを得ない時期もあります。伸ばしている途中なら、必ずこの帯を通ります。その期間は、毛先を外へ流す形に固定して、跳ね返る方向と流す方向をそろえてください。方向がそろっていれば、触れていても数は1つのままです。

上着の襟が高い日も、同じことが起きます。襟の上端が毛先に当たると、そこで方向が増えます。襟の高い一枚を着る日は、毛先を襟より下に落とすか、耳の高さでまとめて襟の外に出すか、どちらかにそろえてください。

3つの数と、成立するか

数えるもの成立する境目外れている
段の回数1回2回以上
表面に残る面7割以上6〜7割6割未満
跳ねる方向1つ2つ以上
襟足の長さ肩に触れない、または越える肩の前後2センチ

この表は、切り方の指示書ではありません。いまの状態が条件の内側にいるかを確かめるための表です。外れている項目が1つなら、そこだけ直せば戻ります。

どちらとも取れるとき①|すでに段が2回入っている

すでに切ってある髪から段を減らすことはできません。できるのは、境目を目立たなくすることです。

上の段の毛先を、下の段の面に沿わせます。乾かすときに、上の段だけを下へ向かって引きながら乾かすと、境目の位置で立ち上がらなくなります。これで、2回の段が1回のように読まれます。

次に切るときは、上の段を伸ばして下の段に合流させます。1回で直そうとせず、2回に分けるほうが形が崩れません。

合流までの期間は、上の段の長さと伸びる速さで決まります。上の段が下の段より5センチ短いなら、半年ほどで近づきます。その間は、境目を沿わせる乾かし方でしのぐ形になります。

待てない場合は、下の段を切って上に合わせる方法もあります。ただし全体が短くなり、面の割合も変わるので、7割を保てるかを先に確かめてください。急いで1回にするより、面を守るほうが優先です。

どちらとも取れるとき②|毛量が多くて面が7割にならない

毛量が多いと、表面の毛が持ち上がって、面としてまとまりにくくなります。段の位置は正しいのに、帯が出ないという状態です。

このときやることは、段を足すことではありません。内側の量を減らして、表面の毛が寝る状態を作ります。 表面はそのままで、下の支えを減らすと面が落ち着きます。

家でできる手当てとしては、乾かす順番を変えることです。内側から先に乾かし、表面を最後にすると、表面の毛が最後まで水分を含んで重く、寝た状態で固まります。

どちらとも取れるとき③|ツヤが出ない

面は7割あるのに帯が出ない場合、原因は形ではなく表面の毛の向きです。

表面に細かく立った毛があると、光が乱れて帯になりません。細めのブラシで、表面だけを一方向に通してみてください。それで帯が出るなら、切り方は合っています。

もう1つ、髪の明るさが地毛から離れすぎていると、根元と毛先で光の返り方が変わって帯が途切れます。明るさの条件はソフトエレガントの髪色にまとめてあるので、形と色を合わせて確かめてください。

美容室での伝え方

形の名前ではなく、3つの数で伝えます。

  1. レイヤーは1段だけにしてほしいこと
  2. 段の始まりを目の高さより下にしてほしいこと
  3. 毛先を外へ1方向に流したいこと

そのうえで、襟足を肩に触れる長さにしないでほしい、と足します。この4つを言えば、仕上がりが条件の内側に収まります。

写真を持っていく場合は、同じ方向へ流れている写真を選んでください。内と外が混ざっている写真を渡すと、方向が2つの形になります。

写真は正面と後ろの2枚あると伝わりやすくなります。ウルフの形は後ろの段が主役なので、正面だけでは段の位置が読み取れません。後ろの写真がなければ、段の始まりを「目の高さより下」という言葉で補ってください。

やりたくない方向も1つだけ伝えると精度が上がります。「軽くするために段を2段にはしないでほしい」と言えば、仕上げの判断がこちらの条件に寄ります。望むものと避けたいものを1つずつが、伝えるときのちょうどよい量です。

伸びてきたとき、どこから崩れるか

先に崩れるのは、顔まわりに落ちる毛の終わり位置です。ここがそろわなくなると、跳ねる方向が2つに分かれます。

全体の長さより、顔まわりを先に整えてください。顔まわりだけなら短い時間で済み、崩れ始めてからでも戻せます。全体の段の位置は、2回か3回に1回でかまいません。

崩れ始めの合図は、朝の手数が増えることです。同じ乾かし方で方向がそろわなくなったら、顔まわりの終わり位置がばらけています。時間ではなく手数で気づくようにしておくと、鏡を見て迷う日が減ります。

もう1つの合図は、光の帯が細くなることです。段の位置が相対的に上がったわけではなくても、表面の毛が伸びて重さが増すと、帯の幅が狭くなります。帯が半分の幅になったら、表面を軽く整える時期です。

手を入れる順番は、顔まわりが先、全体は後。 この順番にすると、間隔をあけても形が保てます。

まとめ

ソフトエレガントのウルフは、段は1回、表面の面は7割、跳ねる方向は1つ。この3つを満たせば成立します。

軽く見せたいときに段を足すのは逆方向です。軽さは内側の量と毛先の処理で作り、表面の面と曲線の回数は動かさない。この分け方を持っておくと、切る前の相談が数字で進みます。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. ソフトエレガントにウルフカットは向きますか
条件つきで成立します。決めているのは形の名前ではなく3つの数で、段を入れる回数が1回、表面に段を入れずに残す面が7割以上、毛先が跳ねる方向が1つ。この3つを満たしていれば、ウルフと呼ばれる形でもこのタイプの落ち着きは保てます。1つでも外れると、同じ形が別のタイプ寄りに見えます。
Q. 段の回数はどう数えますか
髪を上から順に持ち上げていって、長さが切り替わる場所がいくつあるかを数えます。切り替わりが1か所なら1回、上と中ほどの2か所なら2回です。鏡で分かりにくいときは、後ろから写真を撮ると層の境目が影として写ります。美容室では「レイヤーは1段だけ」と伝えると、この数え方と同じ意味になります。
Q. 表面の面が7割というのは、どう確かめますか
頭のてっぺんから顔まわりへ向かって、段が入っていない毛がどこまで続いているかを見ます。段の始まりが目の高さより下にあれば、およそ7割が残っています。段が頬骨の高さより上から始まっていると、7割を切ります。光を当てたときに帯が1本通って見えるかどうかでも確かめられ、帯が散っていれば面が足りていません。
Q. 毛先が内と外に分かれてしまいます
方向を1つに決めてください。ウルフの形では外へ流すほうが手数が少なく済みます。内と外が混ざるのは、段の位置に対して毛先の長さが足りていないときに起きます。この場合は、跳ねている側に全部そろえるか、段の位置を1センチ下げて長さを足すかの2択です。乾かすときに最後の30秒だけ同じ方向へ流すと、そろいやすくなります。
Q. 伸びてくると、どこから崩れますか
表面の面の割合から崩れます。伸びると段の位置は相対的に上へ動かないので、下の毛だけが長くなり、面の割合は保たれるように見えます。実際に先に崩れるのは、顔まわりに落ちる毛の終わり位置です。ここがそろわなくなると、跳ねる方向が2つに分かれます。手を入れる順番は、顔まわりが先、全体の長さは後です。

— メグラシ編集部

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