綺麗系と可愛い系の境目|鏡の前で3分、どちら寄りか決める手順

「結局、自分はどっちなの?」——ここで止まっている方に向けて、説明ではなく決め方から書きます。違いの解説も、特徴の一覧も、似合う服も、後半にそのまま置いてあります。
必要なのはスマートフォンと鏡だけです。前髪を上げて真顔で1枚撮り、見る場所を3か所に絞って、2つ以上が同じ側に出たほうへ決める。ここまでで3分です。そして、3か所が割れたとき、写真と実物で言われ方が違うとき、人によって評価が分かれるとき——その処理のほうを先に、下の2つの表に置きました。
3分で決める|写真1枚と、見る場所3か所
顔立ちは自分の目で見慣れているぶん、鏡だけだと判断がぶれます。写真を1枚はさむと、他人が見ている状態に近づきます。
- 前髪を上げ、耳を出し、真顔のまま正面から1枚撮ります(昼の窓辺・加工なし・顔から50cmほど)
- その写真で、次の3か所だけを見ます。①顔の縦横比 ②目の形 ③顎先の降り方
- 3か所のうち2つ以上が同じ側に出たら、そちら側に決めます。1つずつに割れたら「混ざり顔」で確定です
見る順番も決めておくと迷いません。輪郭のような大きい面から先に見て、目や眉のような細かいところは後にします。細部から入ると、そこだけの印象に全体が引っ張られます。
途中で「どちらとも取れる」と感じたら、それは失敗ではありません。どちらとも取れる位置があるというのが、次の表の中央の列です。
境目の表|どこからが可愛い系で、どこからが綺麗系か
真ん中の列が境目です。ここに入ったものは、その日の表情や髪型で左右どちらにも動きます。上の3行が主、下の3行は上で決まらなかったときの決選用です。
| 見る場所 | 可愛い系(子供顔)側 | 境目・どちらとも読める | 綺麗系(大人顔)側 |
|---|---|---|---|
| 顔の縦横比 | 縦が横幅の1.3倍より短く見える | 1.3〜1.4倍のあいだ | 1.4倍より縦が長く見える |
| 目の形 | 縦の開きが大きく、丸く見える | 縦と横が同じくらい | 横に長く、目尻に流れがある |
| 顎先の降り方 | 丸みが残り、幅がある | ゆるいU字 | 細く、直線で降りる |
| 目の高さ | 頭頂から顎先の中間より下にある | ほぼ中間 | 中間か、それより上 |
| 眉山 | ほとんど角が出ない | ゆるい角がある | 角の位置がはっきり出る |
| 頬 | 正面から丸みが見える | 少しだけ丸みがある | 縦の面が見える |
数を数えるのではなく、どの列に入るかを見てください。左右どちらかに4行以上が入れば、その側で決めて構いません。中央の列に3行以上が入ったら、混ざり顔です。ここは弱点ではなく、寄せる方向を場面ごとに選べる位置だと編集部では考えています。
3か所が割れた・写真と実物が違う|迷ったときの処理
境目にいる人ほど、ここから先が本題です。迷いの出方ごとに、今日できることを並べます。
| 迷いの出方 | 何が起きているか | 今日やること |
|---|---|---|
| 3か所が1つずつ割れた | 混ざり顔。実際にはこれが多数派 | 顔まわり30cmだけを片側に寄せて1日過ごし、反応を見る |
| 写真は綺麗系、実物は可愛い系 | 真顔と笑顔で読み替わっている | 装いは真顔の側に合わせ、寄せたい方向は表情で作る |
| 人によって言われることが違う | 見ている距離が違う | 近い距離で会う人が多いなら、可愛い系側を基準にする |
| 昔と今で言われ方が変わった | 軸が動いただけで、顔が変わったわけではない | 素材を一段上げ、丈を少し長くするところから直す |
| 何度やっても結果が変わる | 光。夕方の室内は影だけが強く出る | 昼の窓辺で撮り直し、同じ条件で2周する |
迷ったときにいちばん安全なのは、服より先に髪で試すことです。前髪の幅、顔まわりの丸み、分け目——このあたりは翌日に戻せます。服を買い替えてから「違った」と気づくより、損が小さく済みます。
それでも決まらないときは、決めないまま進めても支障はありません。装いは「どちらのタイプか」より「顔に近いところが噛み合っているか」で決まります。この記事の後半は、決まった方にも決まらなかった方にも使えるように、違いの解説・特徴・服・髪型・メイクの順に並べてあります。


「あの人はきれい系、私はかわいい系かな?」 「きれい系とかわいい系って、何が違うの?」—— 雑誌やSNSでよく見る分類ですが、その境界は意外と説明されません。
結論から言うと、この違いは**「大人顔か子供顔か」**という軸でほぼ説明できます。
結論:きれい系=大人顔、かわいい系=子供顔
| きれい系 | かわいい系 | |
|---|---|---|
| 顔の縦横比 | 縦長 | 丸め |
| パーツ配置 | バランス均等 | 下方集中・余白広め |
| 輪郭・目 | シャープ・切れ長 | 丸い・大きい |
| 印象 | 凛・華やか | 親しみ・愛らしさ |
| 線の質 | 直線的 | 曲線的 |
きれい系は大人顔、かわいい系は子供顔——これが基本の軸です。
見分ける3つのポイント
① 顔の縦横比
縦長なら大人顔(きれい系)、丸めなら子供顔(かわいい系)。
② パーツの配置
バランスよく配置されていれば大人顔、下方に集まり余白が広ければ子供顔。
③ 輪郭と目の形
シャープな輪郭・切れ長の目は大人顔、丸い輪郭・大きい目は子供顔。
多くの人は「中間」
実際には、どちらか一方に振り切れる人は少なく、多くは中間です。 その場合は顔タイプ診断の8分類(キュート〜クール)で見ると、自分が大人寄り/子供寄りのどのあたりにいるかが正確にわかります。中間タイプは、きれい系・かわいい系両方の魅力を使い分けられる強みがあります。
似合う服も変わる
きれい系(大人顔)はきれいめ・直線的・上質な装いが、かわいい系(子供顔)はカジュアル・曲線的・親しみのある装いが似合います。 → 顔タイプ8種完全比較で、自分の方向性を確認できます。
「可愛い」と「綺麗」——言葉としてのニュアンスの違い
顔立ちの話に入る前に、そもそも「可愛い」と「綺麗」という言葉が何を指しているのかを整理しておくと、この先の見分けがぐっと楽になります。
「可愛い」は、見る人との距離が近いときに出てくる言葉です。親しみやすい、話しかけやすい、そばにいて安心する——そうした感覚とセットで使われます。対して「綺麗」は、少し距離を取って相手を眺めたときに出てくる言葉です。整っている、完成度が高い、目を引く——鑑賞に近い視線がそこにあります。
| 可愛い | 綺麗 | |
|---|---|---|
| 見る人との距離感 | 近い・親しみ | やや遠い・鑑賞 |
| 言葉の出るタイミング | 反射的に口をつく | ひと呼吸おいて出る |
| 中心にあるもの | 愛らしさ・体温 | 整い・完成度 |
| 相性のよい表情 | 笑顔・くしゃっとした表情 | 無表情・伏し目 |
| 装いの密度 | 詰まっている(装飾多め) | 空いている(引き算) |
| 似合う距離 | 近距離・室内 | 中距離・立ち姿 |
大切なのは、この2つに優劣がないということです。「可愛い」と言われる人が幼いわけでも、「綺麗」と言われる人が近寄りがたいわけでもありません。使われる言葉が違うだけで、どちらも十分に強い魅力です。編集部に届く声でも「綺麗と言われたいのに可愛いと言われる」「可愛いと言われたいのに綺麗と言われる」という戸惑いは、ほぼ同じ数で聞かれます。つまり、どちらの側にいても「もう片方が気になる」のは自然なことなのです。
可愛い顔の特徴|パーツごとに見るとこうなっています
「可愛い顔」と一言でいっても、その印象は複数のパーツの積み重ねでできています。よく挙がる要素を、パーツごとに並べてみます。当てはまる数が多いほど、子供顔(かわいい系)寄りだと考えてください。
- 輪郭:丸顔・ベース型など、横に丸みがある。顎先が細く尖りすぎない
- 顔の縦横比:縦の長さに対して横幅がある。全体が正方形に近い
- 目:丸い、大きい、黒目の占める割合が高い。目と目の距離がやや離れている
- 目の位置:顔の中心線より下にある。そのぶん額の余白が広く見える
- 眉:やや短め、太め、山がゆるやか
- 鼻:小さめで、鼻筋が細く目立たない。鼻先に丸みがある
- 口:小さめ〜普通で、上唇にふっくらとした厚みがある
- 頬:頬骨が目立たず、丸いふくらみがある
- 立体感:起伏がゆるやかで、正面から見たときに平面的
- 肌の見え方:光をやわらかく受け、影が出にくい
特に効いているのは「余白」と「丸み」の2つです。額が広い、目より下に余白がある——この配置が「まだ成長の途中」という印象を作り、見る人の親近感を引き出します。丸みは、視線がどこにも引っかからずに顔の上を滑るため、警戒心を持たれにくい形でもあります。
さらに、可愛い印象は顔立ちだけで決まるわけではありません。話すときに眉が動く、笑うと目が細くなる、声のトーンが高い、うなずきが大きい——こうした「動き」の要素も可愛い印象を強めます。逆にいえば、顔立ちが大人顔でも、表情や仕草が軽やかな人は「可愛い」と言われることがあります。可愛いは静止画だけの評価ではない、ということです。
綺麗系(キレイ系)の顔の特徴
一方の綺麗系も、同じようにパーツごとに見ていきます。
- 輪郭:面長・卵型など、縦に長さがある。顎のラインが直線的で、顎先に細さがある
- 顔の縦横比:横幅に対して縦が長い。全体が縦長の長方形に近い
- 目:切れ長、アーモンド型。目尻が水平か、やや上がっている
- 目の位置:顔の中心線あたり、またはそれより上。額の余白が狭い
- 眉:長め、直線的、山の位置がはっきりしている
- 鼻:鼻筋が通っていて長さがある。小鼻が小さく、鼻先に高さがある
- 口:横幅があり、唇の輪郭がはっきりしている
- 頬:頬骨の位置が高く、頬にすっきりとした縦の面がある
- 立体感:陰影が出やすく、横顔の起伏が大きい
- 肌の見え方:光をつるりと返し、面の印象が強い
綺麗系の印象を作っているのは「縦」と「直線」です。顔のなかに縦のラインが通っていると、見る人の視線も縦に動きます。視線が上下に動く顔は、姿勢や佇まいまで含めて評価されやすく、「凛としている」という言葉につながります。
また、綺麗系の顔は情報量が少ないという特徴もあります。余計な丸みや飾りがないぶん、髪型・メイク・服の変化がそのまま印象に反映されます。これは「変えれば変わる」という強みでもあり、「何もしないと物足りなく見える」という弱点でもあります。
綺麗と可愛いが混ざった顔——実はこれが多数派
「綺麗と可愛いが混ざった顔」という言葉で調べる方がとても多いのですが、これはまったく珍しい状態ではありません。むしろ多数派です。顔は10か所以上のパーツの集合体なので、そのすべてが子供顔、あるいはすべてが大人顔にきれいに揃うほうが稀なのです。
混ざり方には、よく見られる型があります。
型A:輪郭が大人顔・目が子供顔
面長で顎がすっきりしているのに、目は丸くて大きい。黙っていると落ち着いて見えるのに、目が合うと表情がやわらかい——というタイプです。輪郭の縦が土台を作っているので、装いはきれいめを基本にして、顔まわりの小物だけ丸みを持たせるとまとまります。
型B:輪郭が子供顔・パーツが大人顔
丸顔だけれど、目は切れ長で鼻筋が通っている。写真だときれい系に見えるのに、実際に会うと親しみやすいと言われるタイプです。この場合は装いを可愛い方向に振りすぎると顔のシャープさと噛み合いません。素材と色は大人っぽく、シルエットにだけ丸みを残すのが安全です。
型C:静止時と笑顔で印象が変わる
真顔だと綺麗系、笑うと可愛い系。頬に丸みがあり、口角の可動域が大きい人に多く見られます。写真映りと実物の印象が違うと言われやすいのはこの型です。第一印象を決めたいシーンでは、どちらを見せたいかで表情を選べる強みがあります。
型D:年齢とともに位置が移動している
20代のころは可愛い系と言われていたのに、30代半ばから綺麗系と言われるようになった、というケースです。頬の丸みが少しずつ落ち、輪郭の縦が強調されることで、大人顔側の要素が前に出てきます。似合う服が急に変わったように感じるのは、この移動が起きているときです。顔が衰えたのではなく、軸が動いただけと捉えると立て直しが早くなります。
混ざり顔は「どっちつかず」ではなく「どちらも使える」状態です。可愛い系一択の顔は可愛い装いしか受け止められませんが、混ざり顔は場面によって寄せる方向を選べます。ここは弱点ではなく、いちばん自由度が高いポジションだと編集部では考えています。
セルフチェック:12項目で自分の位置を確かめる
鏡の前で前髪を上げ、表情をつけずに正面から見てください。当てはまるものを数えます。
- 顔の輪郭に丸みがある(丸顔・ベース型)
- 目の形が丸い
- 黒目が大きく、白目の面積が狭い
- 目と目の距離がやや離れている
- 眉の山がゆるやかで、眉尻まで太さが残る
- 鼻が小さく、鼻筋が目立たない
- 唇に厚みがあり、口角が丸くカーブしている
- 額が広く見える
- 顔の下半分(鼻から顎まで)が短く感じる
- 正面から見て陰影が少なく、平面的
- 頬にふっくらとした丸みがある
- 顔全体が横に広く見える
該当数の目安は次のとおりです。
| 該当数 | 位置づけ | 装いの方向 |
|---|---|---|
| 9〜12個 | かわいい系(子供顔)にはっきり寄っている | 曲線・軽さ・カジュアルが軸 |
| 5〜8個 | 混ざり顔(中間) | 場面で寄せる方向を選べる |
| 0〜4個 | きれい系(大人顔)に寄っている | 直線・上質・引き算が軸 |
判断に迷うときは、①輪郭 ②目の形 ③顔の縦横比 の3つだけを見てください。この3つは遠目でも認識される要素なので、他人が受け取る第一印象に直結します。細かいパーツで迷い続けるより、この3点が揃っている方向を自分の軸にするほうが実践的です。
顔タイプ8分類でみる「可愛い系寄り/綺麗系寄り」
きれい系・かわいい系という2分類は入口としてわかりやすい一方、実際の顔はもう少し細かく分かれます。顔タイプ診断の8分類に当てはめると、自分がどのあたりに立っているかが見えてきます。
| タイプ | 年代性 | ライン | 可愛い系/綺麗系での位置 |
|---|---|---|---|
| キュート | 子供顔 | 曲線 | 可愛い系の中心 |
| アクティブキュート | 子供顔 | 曲線 | 可愛い系(元気さ・動きが加わる) |
| フレッシュ | 子供顔 | 直線と曲線のミックス | 可愛い系寄り(爽やかさが前に出る) |
| クールカジュアル | 子供顔 | 直線 | 可愛い系と綺麗系の境目 |
| フェミニン | 大人顔 | 曲線 | 綺麗系寄り(やわらかさのある綺麗さ) |
| ソフトエレガント | 大人顔 | 直線と曲線のミックス(パーツ小さめ〜普通) | 綺麗系(穏やかで上品な方向) |
| エレガント | 大人顔 | 直線と曲線のミックス(パーツ大きめ・立体的) | 綺麗系(華やかで存在感のある方向) |
| クール | 大人顔 | 直線 | 綺麗系の中心 |
ここで注意したいのが、エレガントとソフトエレガントの違いです。この2つはどちらも大人顔で、線の質も「直線と曲線のミックス」で共通しています。分けているのは、パーツの大きさと立体感です。パーツが大きくはっきりしていて彫りが深いほうがエレガント、パーツが小さめ〜普通で穏やかに見えるほうがソフトエレガントになります。「大人顔=直線」と単純化してしまうと、この2つの見分けができなくなります。
また、クールカジュアルは子供顔でありながら直線的という、少し珍しい組み合わせです。「可愛いと言われるのに、可愛い服が似合わない」という悩みが出やすいのはこのあたりで、まさに可愛い系と綺麗系のあいだに立っています。
可愛い系の顔に似合う服・色・素材
かわいい系(子供顔)は、顔にある丸みと軽さに装いを合わせると自然にまとまります。
- 色:コーラルピンク、サーモンピンク、ライトイエロー、ミントグリーン、ラベンダー、アイボリー、ミルクティーベージュ、ペールブルー
- アイテム:丸襟ブラウス、パフスリーブのトップス、Aラインワンピース、ギャザースカート、ショート丈カーディガン、ツイードジャケット、フレアスリーブ
- 柄:小花柄、小さめのドット、ギンガムチェック、ボーダー(細め)
- 素材:コットン、リネン、スウェット、シフォン、ツイード、ふんわりしたニット
- 靴とバッグ:バレエシューズ、丸みのあるローファー、白スニーカー、小さめの丸いバッグ
- アクセサリー:小ぶりのパール、細いチェーン、丸いモチーフ、リボン
共通しているのは「小さい・丸い・軽い」の3つです。顔のパーツが小さめで丸いぶん、身につけるものも同じスケールに揃えると、顔と服が同じ話をしているように見えます。ここが噛み合うと、頑張っていないのに整って見える状態になります。
淡い色が続いて物足りないと感じたときは、面積の小さいところに濃い色を足すのがおすすめです。バッグや靴に濃紺やこげ茶を一点だけ入れると、全体が引き締まりつつ顔まわりの軽さは保てます。
綺麗系の顔に似合う服・色・素材
きれい系(大人顔)は、顔の縦と直線に合わせて、装いも余白を作る方向が合います。
- 色:ブラック、ネイビー、チャコールグレー、ピュアホワイト、ボルドー、ロイヤルブルー、エメラルドグリーン、キャメル
- アイテム:Vネックニット、シャツ、テーラードジャケット、Iラインスカート、センタープレスパンツ、トレンチコート、シャツワンピース
- 柄:無地、ストライプ、大きめの幾何学柄、大柄のフラワープリント
- 素材:とろみのあるサテン、ウール、レザー、ハリのあるコットン、シルク
- 靴とバッグ:ポインテッドトゥのパンプス、ロングブーツ、四角いフォルムのバッグ
- アクセサリー:直線的なメタルバー、大きめのフープ、一粒の大ぶりストーン
きれい系は「余白」で成立します。装飾を足すより、引いたほうが顔が生きるタイプです。ネックラインを深めにとる、髪を耳にかける、首元を空ける——こうした引き算が、そのまま格の高さに変換されます。
寂しく見えるのが不安なときは、装飾ではなく素材で埋めてください。同じ黒でも、光沢のあるサテンとマットなウールでは情報量がまったく違います。形はシンプルなまま素材で変化をつけるのが、きれい系のいちばん失敗しにくい方法です。
「似合わない」側から見る|浮きやすい装いとその理由
似合うものを探すより、浮くものを避けるほうが早いこともあります。
かわいい系が苦戦しやすいのは、全身を黒でまとめた直線的なセットアップ、角ばった大ぶりのアクセサリー、深すぎるVネック、重厚なレザー、丈の長いタイトスカートです。理由は単純で、顔の丸みと服の直線が噛み合わないからです。顔が服に負けて、服だけが先に目に入ってしまいます。
きれい系が苦戦しやすいのは、全身フリル、小さなドット×パステルの組み合わせ、ショート丈のふわふわニット、キャラクター的な柄、細すぎるリボンです。こちらは逆に、顔の直線が強いために装飾が顔と結びつかず、服と顔が別々に見えてしまいます。「頑張っている」という印象のほうが先に立ってしまうのです。
浮いていると感じたときの立て直しは、全部を替える必要はありません。首から上30cmだけを自分側に寄せてください。かわいい系ならスカーフやイヤリングに丸みを、きれい系ならネックラインと髪の面を直線に。顔に近いところほど印象への影響が大きいので、ここだけ整えると全体が急に馴染みます。
髪型で寄せる|レングス・前髪・髪色
顔の印象をいちばん手早く動かせるのが髪です。可愛い系・綺麗系それぞれの方向を整理します。
かわいい系に寄せるなら、前髪ありが基本です。オン眉、シースルーバング、丸みのあるラウンド前髪。レングスは肩上のボブ、ミディアムの内巻き、ゆるいウェーブが合います。髪色はミルクティーベージュ、ハニーブラウン、オレンジブラウン、ライトアッシュブラウンなど、明るく軽さのある色が顔の丸みと調和します。
きれい系に寄せるなら、前髪なし・かきあげ・センターパートで縦のラインを作ります。レングスはロングストレート、外ハネのミディアム、輪郭の見えるショート。髪色はダークブラウン、ブルーブラック、アッシュグレー、ナチュラルブラック、深いボルドーなど、暗さと透明感を両立させる色が向いています。
美容室で伝えるときは、「可愛い系にしたい」だけだと相手に届きません。次のように形の言葉に置き換えると、仕上がりのぶれが小さくなります。
- 「顔まわりに丸みのあるレイヤーを入れてほしい」(かわいい系に寄せたいとき)
- 「前髪の幅は目尻の外側まで広めにとってほしい」(顔を横に見せたいとき)
- 「前髪の幅は黒目の外側までにして、縦のラインを残したい」(顔を縦に見せたいとき)
- 「毛先はワンレングスで重さを残したい」(面の直線を作りたいとき)
- 「顔まわりだけ動きが出るように、他は重めで」(混ざり顔で両方使いたいとき)
伝える順番は、①なりたい印象 ②具体的な形の指示 ③朝どのくらい手をかけられるか、の3つです。3つ目を伝えておくと、再現できないスタイルを避けられます。
メイクの方向性|眉・チーク・リップ
メイクは、顔の中の直線と曲線の比率を調整する作業だと考えるとわかりやすくなります。
| 部位 | かわいい系に寄せる | きれい系に寄せる |
|---|---|---|
| 眉 | 太めで山をゆるく、平行に近づける | 細めで山をはっきり、角度をつける |
| アイライン | 目の中央を太く、目尻は短く | 目尻を長めに水平に伸ばす |
| アイシャドウ | ピンク・コーラル系を横に広げる | ブラウン・グレージュで目のキワを締める |
| チーク | 頬の高い位置に丸くのせる | 頬骨に沿って斜めに薄く入れる |
| リップ | コーラルピンク・ベビーピンクを輪郭ぼかしで | ローズ・レッド系を輪郭をとって塗る |
| ハイライト | 目の下の三角ゾーン | 鼻筋と頬骨の上 |
一度に全部を変える必要はありません。眉とチークの2か所だけで印象は大きく動きます。特に眉は、太さと角度を変えるだけで年代性そのものが動くパーツです。迷ったらまず眉から試すのが効率的です。
年代別に見る「可愛い系/綺麗系」の付き合い方
20代
顔の丸みが残っているぶん、かわいい系の要素が出やすい時期です。ただし、可愛い装いだけで固めると場面によって浮くことがあります。仕事着だけきれい系に寄せる、といった使い分けを覚えておくと、この先の10年が楽になります。
30代
輪郭がすっきりしはじめ、可愛い系と綺麗系のあいだで揺れる人がいちばん多い年代です。「昔似合っていた服が似合わない」と感じるのは、この移動が起きているサインです。素材を一段上げる、丈を少し長くする——この2つだけで違和感の多くは解消します。
40代
顔の情報量が落ち着き、装いの余白が効いてくる年代です。可愛い系の顔立ちの方も、素材と色数を絞ることで「可愛いのに品がある」状態を作れます。無理に綺麗系へ寄せる必要はなく、可愛い系のまま密度を下げるという選択が現実的です。
50代
顔の縦のラインが際立ち、綺麗系の要素が自然に前へ出てきます。ここで可愛い要素を全部手放すと硬く見えることがあるので、丸みを一点だけ残すのがおすすめです。バッグの形、靴のつま先、イヤリングのモチーフ——どれか1つで十分です。
シーン別・季節別の使い分け
同じ顔でも、場面によって「寄せたい方向」は変わります。
| シーン | 寄せたい方向 | 具体的な調整 |
|---|---|---|
| 仕事・商談 | 綺麗系寄り | 直線的なジャケット、髪を耳にかける、色数を3色以内に |
| 初対面・面談 | 中間 | 上半身はきれいめ、小物に丸みを一点 |
| デート・食事 | 可愛い系寄り | やわらかい素材、明るい色を顔まわりに |
| 休日・カジュアル | 可愛い系寄り | スニーカー、軽い素材、動きのあるシルエット |
| 式・パーティー | 綺麗系寄り | 光沢素材、シンプルな形、大ぶりのアクセサリー |
季節でも同じことが起こります。春は淡い色が増えるため誰でも可愛い方向に寄りやすく、綺麗系の方は素材で締めると崩れません。夏はリネンや麻の質感が直線を作りやすいので、可愛い系の方は形に丸みを残してください。秋はこげ茶・カーキ・ボルドーなど深い色が主役になり、綺麗系の顔が最も生きる季節です。冬は面積の大きいコートで印象が決まるため、丸みのあるコクーン型か、直線的なチェスターコートかの選択が実質的な分かれ目になります。
「可愛い系になりたい」「綺麗系になりたい」——寄せるときの順番
今の自分と違う方向に寄せたいという相談も多く届きます。可能ですが、順番を守ると失敗が減ります。
- 髪(レングス・前髪・髪色)——いちばん影響が大きく、いちばん戻しやすい
- 顔まわりの色(トップス・スカーフ・ピアス)
- 首元の形(丸首かVネックか、詰まりか開きか)
- 素材(やわらかいか、ハリがあるか)
- 靴とバッグの形(丸いか、角があるか)
一度に全部を変えると、鏡の前で何が効いたのか判断できなくなります。1つずつ変えて、周囲の反応を見るくらいでちょうどよいペースです。
そしてもう一つ。寄せるというのは「別人になる」ことではありません。土台の顔立ちは変わらないので、寄せられる幅にも限りがあります。編集部では、無理に反対側へ行こうとするより、自分の側の中で「上質さを上げる」ほうが満足度が高いという声を多く聞きます。可愛い系のまま素材を良くする、綺麗系のままやわらかい色を1つ入れる。この微調整のほうが、周囲からの評価も自分の納得感も高くなりやすいのです。
可愛い系・綺麗系 早見表
| 項目 | 可愛い系(子供顔) | 綺麗系(大人顔) |
|---|---|---|
| 輪郭 | 丸顔・ベース型 | 面長・卵型 |
| 顔の縦横比 | 正方形に近い | 縦長 |
| 目 | 丸い・大きい・黒目が多い | 切れ長・アーモンド型 |
| パーツ配置 | 中心より下、額の余白が広い | 中心〜やや上、余白が狭い |
| 立体感 | 平面的 | 陰影が出やすい |
| 得意な色 | パステル・明るいブラウン系 | 黒・紺・深い色 |
| 得意な形 | 曲線・Aライン | 直線・Iライン |
| 得意な素材 | コットン・ツイード・シフォン | サテン・ウール・レザー |
| 髪型 | 前髪あり・丸みのあるボブ | 前髪なし・ストレート |
| アクセサリー | 小ぶり・丸い | 大ぶり・直線的 |
| 装いの方針 | 足す(密度で可愛さを作る) | 引く(余白で品を作る) |
| 顔タイプ8分類 | キュート/アクティブキュート/フレッシュ | クール/エレガント/ソフトエレガント/フェミニン |

まとめ
きれい系とかわいい系の違いは、基本的に「大人顔か子供顔か」。顔の縦横比・パーツ配置・輪郭で見分けられ、多くの人は中間です。顔タイプ診断8分類で自分の位置を知ると、どちらに寄せると映えるかが明確になります。
顔タイプに関する追加質問
Q. 顔タイプとパーソナルカラー、どっちが先?
両方が大事ですが、先にパーソナルカラーを確認すると装いの色軸が定まります。次に顔タイプで形・装飾の方向性、最後に骨格でシルエットを決めるのが王道です。
Q. 顔タイプの中間に該当する場合
「ソフトエレガント×フレッシュ」など2タイプの中間に位置する方は両方の特徴を持ちます。両タイプの装いを試しながら、しっくりくる方を採用するのが実践的です。
Q. 顔タイプを把握するメリットは?
装飾の量・形(曲線/直線)・素材感の選び方が明確になります。
Q. 可愛い顔は生まれつきで決まりますか?
顔立ちそのものは変わりませんが、他人が受け取る印象は髪型・眉・色の3つでかなり動きます。可愛いと受け取られる要素には「表情の動き」「声のトーン」「反応の大きさ」も含まれるため、顔だけで決まるものではありません。
Q. 「綺麗系だね」と言われるのは、大人っぽすぎるということですか?
そうとは限りません。綺麗系は顔に縦のラインと直線があるという特徴の表現で、年齢の高さを指す言葉ではありません。やわらかい印象を足したいときは、髪に丸みを出す、顔まわりに明るい色を置くといった調整で十分に変わります。
Q. 可愛い系と綺麗系、どちらを目指すのが得ですか?
どちらが得ということはなく、自分の側で完成度を上げるほうが結果的に満足度が高くなりやすい傾向があります。反対側へ大きく寄せると、顔と装いが噛み合わずに服だけが目立つことがあるためです。
装いに活かすなら
この知識を毎日の装いに活かすには、プロのスタイリストの伴走が一番の近道。airCloset なら、あなたのタイプを伝えるだけで、それを踏まえた装いが月3着届きます。プロ選定とセルフセレクトの両方が選べる柔軟さも魅力です。
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よくある問い
- Q. きれい系の顔とかわいい系の顔の違いは?
- 大きくは「大人顔か子供顔か」で分かれます。きれい系=大人顔(顔が縦長、パーツがバランスよく配置、直線的でシャープ)、かわいい系=子供顔(顔が丸め、パーツが下方に集まり余白が広い、曲線的で丸み)。きれい系は凛・華やか、かわいい系は親しみ・愛らしさが魅力です。
- Q. きれい系・かわいい系はどう見分ける?
- ①顔の縦横比(縦長=きれい系/丸め=かわいい系)、②パーツ配置(バランス均等=きれい系/下方集中で余白広め=かわいい系)、③輪郭と目(シャープ・切れ長=きれい系/丸い・大きい=かわいい系)。複数のサインの総合で判断します。
- Q. 自分がどちら寄りかわからない
- 前髪を上げた真顔の写真を1枚撮り、顔の縦横比・目の形・顎先の降り方の3か所だけを見てください。2つ以上が同じ側に出たら、その側で決めて構いません。1つずつに割れたら混ざり顔で、これが多数派です。決まらないときは服より先に髪で試すと、翌日に戻せるぶん損が小さく済みます。
- Q. どこからが可愛い系で、どこからが綺麗系ですか?
- 境目は3か所で決まります。顔の縦横比は1.3〜1.4倍のあいだ、目は縦と横の開きが同じくらい、顎先はゆるいU字——ここに入るものは境目で、その日の表情や髪型で左右どちらにも動きます。1.3倍より縦が短い・目が丸い・顎先に幅があるなら可愛い系側、1.4倍より縦が長い・目が横に長い・顎先が直線で降りるなら綺麗系側です。
- Q. きれい系・かわいい系で似合う服は違う?
- 違います。きれい系(大人顔)はきれいめ・直線的・上質な装いが、かわいい系(子供顔)はカジュアル・曲線的・親しみのある装いが似合います。自分の顔タイプを知ると、どちらの方向に寄せると映えるかが明確になります。
— メグラシ編集部





