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モスグリーンに合う色|黄に寄るか灰に寄るかで、隣の色を決める

メグラシ編集部//読了 14分
木の机の上で、たたんだモスグリーンのニットの左に茶封筒、右に灰色の紙が接して置かれ、隅にキャメルのストールとチャコールのニットが寄せてある

**手元のモスグリーンの服を1枚、いま出してみてください。**合う色は、その1枚が黄に寄っているか、灰に寄っているかで決まります。

モスグリーンは、苔の色という名前の通り、緑に黄と灰が混ざった色です。混ざり方の比率が服によってかなり違い、黄が多いとオリーブに近く、灰が多いとグレーに近く見えます。合う色を一覧で覚えても外れることがあるのは、同じ「モスグリーン」の名前で、この2つの性格がまとめて売られているからです。

黄に寄った1枚なら、隣はキャメル・こげ茶・マスタード・生成りのような、黄みを持つ色。灰に寄った1枚なら、チャコール・グレージュ・オフホワイト・くすんだ青のような、黄みの少ない色。まず寄り方を決めて、そのあとで明るさの段と置き場所を合わせる。この順で選ぶと、手持ちの服の中から隣に置く1枚がすぐに決まります。

モスグリーンが自分の顔に合うかどうかはモスグリーンが似合う人で扱っています。この記事は、すでに持っている、あるいは買おうとしている1枚に「何を合わせるか」だけを扱います。

結論:合う色は、モスグリーンの「寄り方」で入れ替わる

モスグリーンの寄り方隣に置いて落ち着く色隣に置くのに条件が要る色
黄に寄る(オリーブに近い)キャメル・こげ茶・マスタード・生成り・テラコッタ青みの強いグレー・真っ白・青みのピンク
灰に寄る(グレーに近い)チャコール・グレージュ・オフホワイト・くすんだ青・ラベンダーグレー黄みの強いキャメル・オレンジ寄りの茶
真ん中黒・ネイビー・ベージュ・白に近い生成り黄寄りの色と灰寄りの色を同時に大きく使う

表の右の列は「合わない色」ではなく、合わせるのに条件が要る色です。条件のつけ方は後の章で扱います。まず左の列で、手元の1枚がどこに入るかを決めてください。

一覧の色名は、あくまで寄り方を説明するための目安です。キャメルにも黄の強いものと灰を含んだものがあるように、隣に置く色にも寄り方があります。慣れてきたら、隣に置く服のほうも同じ方法で黄寄りか灰寄りかを見て、モスグリーンと寄り方がそろっているかを確かめてください。寄り方がそろっていれば、色名が一覧になくてもなじみます。

茶封筒と灰色の紙で、寄り方を30秒で決める

寄り方は、目で見て決められます。用意するのは、茶封筒のような黄みのある紙と、灰色の紙(灰色の厚紙や灰色の布でも構いません)です。どちらもなければ、木の机と、灰色の石のコースターや灰色の小物入れでも代わりになります。

  1. 窓の光の下で、モスグリーンの服を平らに置く
  2. 左に茶封筒、右に灰色の紙を、服に接するように置く
  3. 一歩離れて、服がどちらの紙に溶け込むように見えるかを見る

茶封筒の側に溶け込むなら黄寄り、灰色の紙の側に溶け込むなら灰寄りです。溶け込むほうの紙との境目がぼやけ、反対側の紙との境目がくっきり見えるはずです。

左右を入れ替えて、もう一度見てください。人の目は、左右どちらかを先に見る癖があるので、1回だけだと置いた位置に引っ張られることがあります。入れ替えても同じ側に溶け込むなら、その寄り方で決めて大丈夫です。

照明で寄り方が変わって見えるとき

部屋の黄色い照明の下では、どのモスグリーンも黄寄りに見えます。青白い照明の下では、灰寄りに見えます。寄り方は、必ず昼間の窓の光で決めてください。夜に決めたいときは、白い照明のある洗面所で見るのが比較的近い結果になります。

売り場で買う前に寄り方を決めたいときは、売り場の白い棚や白いシャツと並べて、緑のほかに黄が見えるか、灰が見えるかを確かめます。黄が見えるなら黄寄り、灰が見えるなら灰寄りです。

札に書かれた色名は、あてにしない

売り場の札や通販の色名には、モスグリーン、カーキ、オリーブ、セージ、フォレストなど、さまざまな名前が使われます。同じ名前でも作り手によって色は違い、モスグリーンと書かれていてもグレーに近いもの、カーキと書かれていてもモスグリーンに近いものがあります。

合わせる色を決めるのは、名前ではなく寄り方です。名前は、似た色を探すときの手がかり程度に考えてください。似た色の名前の違いは、セージは何色かでも扱っています。

黄に寄ったモスグリーンには、黄みを持つ色を隣に

黄寄りのモスグリーンは、秋の森の色に近い1枚です。隣に置く色も、同じように黄みを持つ色にすると、全体がひとつの景色のようにまとまります。

いちばん失敗が少ないのは、キャメルとこげ茶です。キャメルは明るい側から、こげ茶は暗い側から、モスグリーンの黄みを拾ってくれます。モスグリーンのニットにキャメルのパンツ、モスグリーンのスカートにこげ茶のニット。どちらも、色を3つ以上使わなくても秋らしく見えます。

白を合わせたいときは、真っ白ではなく生成りを選んでください。真っ白の隣に黄寄りのモスグリーンを置くと、白の冷たさでモスグリーンの黄みが濁って見え、くすんだ印象になります。生成りなら、白の明るさを保ったまま黄みでつながります。

差し色を入れるなら、マスタードかテラコッタが合います。どちらもモスグリーンと同じ黄みの系統なので、強い色でも浮きません。ただし面積は小さく、ストールやバッグ、靴下くらいまでにとどめると、モスグリーンが主役のまま残ります。

黄寄りの1枚に黒を合わせるとき

黒は、モスグリーンを引き締めてくれる色ですが、黄寄りの1枚に黒を直接隣り合わせると、黄みが強調されて少し古びて見えることがあります。黒を使うときは、黒とモスグリーンの間にキャメルやこげ茶を1色はさむか、黒を靴やバッグなど小さな面積にとどめてください。

灰に寄ったモスグリーンには、黄みの少ない色を隣に

灰寄りのモスグリーンは、霧のかかった森のような、静かな1枚です。隣に置く色も、黄みの少ない落ち着いた色にすると、その静けさが生きます。

いちばん合わせやすいのは、チャコールとグレージュです。チャコールは暗い側から、グレージュは明るい側から、モスグリーンの灰みを拾います。灰寄りのモスグリーンのカーディガンにチャコールのパンツ、モスグリーンのワイドパンツにグレージュのニット。どちらも、色を足さなくても大人っぽくまとまります。チャコールの選び方はチャコールが似合う人も参考になります。

白は、真っ白でもオフホワイトでも合います。灰寄りの1枚は白の冷たさとけんかしないので、黄寄りのときより白の選択肢が広がります。

差し色なら、くすんだ青やラベンダーグレーが合います。どちらも灰を含んでいるので、モスグリーンと同じ温度で並びます。くすんだピンクも、灰の多いものなら合わせられます。

灰寄りの1枚にキャメルを合わせるとき

キャメルは合わせたくなる色ですが、黄みの強いキャメルを灰寄りのモスグリーンの隣に置くと、モスグリーンの灰みが強調されて、くすんで見えることがあります。キャメルを使うときは、灰を少し含んだベージュに近いキャメルを選ぶか、キャメルをコートなど外側に置いて、モスグリーンとの間に白やグレーをはさんでください。

どちらとも取れる1枚のとき

茶封筒と灰色の紙を並べても、どちらにも溶け込むように見える。左右を入れ替えても、どちらとの境目も同じくらいにぼやける。こういう「真ん中」のモスグリーンもあります。この1枚の合わせ方が、一覧ではいちばん答えが出ないところです。

真ん中の1枚は、隣に置く色によって、黄寄りにも灰寄りにも見え方が引っ張られます。これは欠点ではなく、合わせる色を選べる幅が広いということです。ただ、合わせ方を決めないまま両方の系統の色を混ぜると、ちぐはぐに見えます。

決め方は3つあります。

**1つ目は、手持ちの服に合わせて寄せる方法です。**手持ちのボトムや羽織りに、キャメルやこげ茶が多いなら黄寄りとして扱い、チャコールやグレーが多いなら灰寄りとして扱います。真ん中の1枚はどちらの扱いもできるので、手持ちの多いほうに合わせると、組める数がいちばん多くなります。

**2つ目は、どちらにも寄らない色で受ける方法です。**黒、ネイビー、ベージュ、生成りに近い白。これらは黄みも灰みも強くないので、真ん中のモスグリーンの性格を引っ張りません。モスグリーン自体の色をそのまま見せたいときは、この組み方が合います。

**3つ目は、服ではなく金具や小物で寄せる方法です。**バッグや靴の金具、アクセサリーの色を、金色にすると黄寄りに、銀色にすると灰寄りに見え方が引っ張られます。服の組み合わせは変えずに、その日の気分で寄り方を動かしたいときに使えます。金具は面積が小さいので、服の色ほどは強く効きませんが、真ん中の1枚なら十分に差が出ます。

迷ったら、全身で黄の色と灰の色を混ぜない

真ん中の1枚でいちばん避けたいのは、キャメルのコートとチャコールのパンツを同時に合わせるような、黄寄りの色と灰寄りの色を両方とも大きな面積で使うことです。モスグリーンがどちらの側にも引っ張られて、どれが主役かわからなくなります。

全身を見たときに、モスグリーン以外の色が黄寄りの色だけ、または灰寄りの色だけになっているかを確かめてください。どちらか片方にそろっていれば、真ん中のモスグリーンは自然とその側に寄って見えます。

どうしても両方を使いたいときは、間に中立の色をはさむ

手持ちの都合で、キャメルのコートとチャコールのパンツを両方使わざるをえない日もあります。そのときは、黄寄りの色と灰寄りの色が直接隣り合わないように、間に中立の色をはさんでください。コートとパンツの間に、黒やネイビー、ベージュのニットを1枚入れる。それだけで、2つの系統がそれぞれ別の場所に収まり、モスグリーンがどちらにも引っ張られずに済みます。

明るさの差を「段」で数える

寄り方が合っていても、隣の色との明るさの差が小さすぎると、全身がぼんやりします。差が大きすぎると、モスグリーンが重く沈んで見えます。

明るさの差は、スマートフォンで撮った写真を白黒にすると数えられます。白黒にしたとき、白から黒までを5段に分けて考えてください。白が1段目、黒が5段目です。モスグリーンはたいてい3段目から4段目に入ります。

  • 隣に置く色とは、2段離すとメリハリが出る(3段目のモスグリーンに1段目の生成り、など)
  • 1段しか離れていないと、なじむが、ぼんやりしやすい
  • 同じ段だと、境目が消えて一枚の服のように見える

1段差の組み合わせが悪いわけではありません。静かにまとめたいときは1段差、すっきり見せたいときは2段差、と使い分けてください。

仕事の日は、1段差で静かにまとめると、色の主張が控えめになり、落ち着いた印象になります。休みの日や、人と会う日には、2段差でメリハリをつけると、モスグリーンの色そのものがきれいに見えます。同じ1枚でも、隣に置く色の段を変えるだけで、着ていく場所に合わせて印象を動かせます。

3色目は、2色の間の段に置く

モスグリーンと、2段離れた色の2色で組んだあと、3色目を足すなら、その間の段の色にすると全体がつながります。3段目のモスグリーンと1段目の生成りなら、3色目は2段目のベージュやキャメル。こうすると、段が1つずつ並んで、目が自然に上から下へ流れます。

段の数え方に迷ったら、白黒写真を画面の上で小さく縮めてみてください。細部が消えて、明るさの塊だけが残ります。その状態で、2つの服の境目がはっきり見えれば2段以上、ぼんやり見えれば1段、見えなければ同じ段です。

モスグリーンをどこに置くかで、相手が変わる

同じモスグリーンでも、トップスにするか、ボトムにするか、外側の羽織りにするかで、合わせる相手の考え方が変わります。

**トップスに置くとき。**顔の近くに来るので、モスグリーンが顔に合うかどうかが先に来ます。そのうえで、ボトムは2段離した色にすると、上半身にモスグリーンの印象が集まります。

**ボトムに置くとき。**モスグリーンは土台の役になります。トップスには明るい色を持ってくると、顔まわりが明るく保たれます。黄寄りのモスグリーンのパンツなら生成りやキャメルのニット、灰寄りならオフホワイトやグレーのニット、というように、寄り方に合わせた明るい色を上に置きます。

**外側(コート・ジャケット)に置くとき。**面積がいちばん大きいので、全身の印象をモスグリーンが決めます。内側は、黒やネイビー、チャコールのような暗めの色で締めると、モスグリーンが外枠として際立ちます。内側を明るくすると、柔らかい印象になります。

小物にモスグリーンを置くとき

バッグや靴、ストールにモスグリーンを置く場合は、服全体の色がどちらの寄り方かを先に見て、それに合う寄り方のモスグリーンを選びます。黄寄りの服が多いなら黄寄りの小物、灰寄りの服が多いなら灰寄りの小物です。小物は面積が小さい分、寄り方のずれが目立ちにくいので、真ん中のモスグリーンを選んでおけば、どちらの服にも合わせやすくなります。

生地によって、同じ色でも合う相手が変わる

モスグリーンは、生地によって見え方が大きく変わる色です。

**ウールやニット。**毛足があるので、光をやわらかく散らし、色が少し明るく、やさしく見えます。合わせる相手も、同じように表面がやわらかい生地が合います。

**コーデュロイやスエード調。**起毛が光を吸うので、色が一段深く見えます。白黒にしたときに4段目に入ることが多いので、明るい側の相手を選ぶと釣り合います。

**張りのある化学繊維の生地。**表面に光が反射して、色が明るく、灰寄りに見えやすくなります。アウトドア風の上着に多い素材です。合わせる相手は、灰寄りの扱いで選ぶと外れにくいです。

**サテンやとろみのある生地。**光沢があるので、色が澄んで見えます。同じ光沢のある相手より、マットな相手と組むと、光沢がほどよく引き立ちます。

生地の違いで見え方が変わるので、寄り方を決めるときは、実際に着る服で確かめてください。同じモスグリーンのニットとパンツでも、寄り方が違って見えることがあります。上下ともモスグリーンで組みたいときは、2枚を並べて茶封筒と灰色の紙の前に置き、寄り方がそろっているかを先に確かめます。寄り方がずれている2枚は、上下で組むより、別々の日に分けて着るほうが落ち着きます。

白と黒は、条件つきで合う

白と黒は、どの色にも合うと思われがちですが、モスグリーンとの組み合わせには条件があります。

**白の条件。**黄寄りのモスグリーンには生成り、灰寄りには真っ白かオフホワイト。真ん中の1枚には、少しだけ黄みのある白が合わせやすいです。白の面積が大きいと、モスグリーンが重く見えやすいので、白はインナーや襟元、靴など、部分的に使うと釣り合います。

**黒の条件。**黒はモスグリーンを引き締めますが、隣り合わせると深い色同士で境目が消え、全体が重くなることがあります。白黒写真で、モスグリーンが4段目に入る深い1枚なら、黒との間に明るい色を1つはさんでください。3段目の明るめの1枚なら、黒を直接合わせても、メリハリが出ます。

ネイビーは、どの寄り方とも組みやすい

ネイビーは、黒ほど重くならずにモスグリーンを引き締めてくれる色です。黄寄りのモスグリーンと組むと、ネイビーの青みが黄みを引き立てて、落ち着いた秋の配色になります。灰寄りのモスグリーンと組むと、どちらも静かな色なので、穏やかで知的な印象にまとまります。真ん中の1枚とは、もっとも組みやすい相手のひとつです。

ネイビーと組むときに気をつけたいのは、明るさの段です。深いネイビーとモスグリーンは、白黒写真にすると同じ段に写ることが多く、境目が消えて全身が暗い塊に見えやすくなります。境目を出したいときは、ネイビーかモスグリーンのどちらかを1段明るいものにするか、間に生成りやグレーのインナーをはさんでください。首元に明るい色が1か所あるだけで、深い2色の組み合わせが軽く見えます。ネイビーの深さの見分け方は、ネイビーのコートが似合う人でも扱っています。

差し色を入れるときは、面積を手のひら2枚までに

モスグリーンは、差し色を受け止める力のある色です。ボルドー、マスタード、テラコッタ、くすんだピンクなどを差すと、モスグリーンの落ち着きの中に、ひとつ明るい点ができます。

ただ、差し色の面積が大きすぎると、モスグリーンと差し色のどちらが主役かわからなくなります。目安は、差し色の面積を手のひら2枚ぶんまでにすることです。ストール、バッグ、靴、ニット帽くらいの大きさです。

差し色の寄り方も、モスグリーンの寄り方に合わせます。黄寄りのモスグリーンには、マスタードやテラコッタのような黄みのある差し色。灰寄りのモスグリーンには、ボルドーやくすんだピンクのような、少し青みや灰みのある差し色。こうすると、差し色が浮かずになじみます。ボルドーの選び方はボルドーが似合う人も参考になります。

秋から冬へ進んだら、相手を1段深くする

秋の始めは、モスグリーンの隣に生成りやキャメルのような明るい色を置くと、軽さが出て季節に合います。冬が近づくにつれて、街の色も手持ちの服も深くなっていくので、同じ組み合わせでは、全身の中でモスグリーンの組み合わせだけが軽く浮いて見えることがあります。

冬の立ち上がりには、隣に置く色を1段深くしてください。生成りならベージュに、キャメルならこげ茶に、グレージュならチャコールに。寄り方は変えずに、明るさだけを1段ずらします。こうすると、モスグリーンとの段の差は小さくなりますが、全身が季節の深さに合ってまとまります。

段の差が小さくなりすぎて全身がぼんやりしたら、首元か足元に、明るい色を1点だけ残してください。生成りのマフラー、明るい色の靴下。1点の明るさがあるだけで、深い色同士の組み合わせが重くなりすぎません。

顔に合う色と、モスグリーンに合う色が違うとき

合わせる色を決めたのに、着てみると顔色が冴えない。これは、モスグリーンに合う色と、自分の顔に合う色が違うときに起きます。

たとえば、黄寄りのモスグリーンにはキャメルが合いますが、自分の顔にキャメルが合わない人もいます。この場合、モスグリーンに合わせた色を、顔から遠い場所に置いてください。キャメルをトップスにすると顔に近すぎますが、パンツや靴にすれば、顔には影響しません。

逆に、顔に合う色がモスグリーンと合わないときは、その色を顔の近くに、モスグリーンを胸より下に置きます。たとえば、顔に真っ白が合う人が、黄寄りのモスグリーンを着たいとき。真っ白のシャツを上に、モスグリーンのスカートを下に置けば、顔には白が、全身にはモスグリーンの落ち着きが乗ります。この場合は、白とモスグリーンの間に、ベルトや靴で生成りやベージュを1点はさむと、白の冷たさとモスグリーンの黄みがつながります。

髪の色も、隣の色のひとつとして数える

顔のすぐそばにある髪の色も、モスグリーンの隣に置く色のひとつです。モスグリーンのトップスを着るとき、髪が黄みのある明るい茶なら、黄寄りのモスグリーンとなじみます。髪が黒に近いなら、灰寄りのモスグリーンや、深い側のモスグリーンと落ち着きます。

髪とモスグリーンの寄り方がずれていると感じたら、顔まわりに、髪とモスグリーンの両方とつながる色を1点置いてください。黄寄りのモスグリーンと黒髪なら、こげ茶のマフラー。灰寄りのモスグリーンと明るい茶髪なら、グレージュのストール。間をつなぐ1点があると、髪と服が別々に見えにくくなります。

柄の中にモスグリーンが入っているときは、柄のほかの色に合わせる

チェックや花柄、ボーダーの中にモスグリーンが入っている服もあります。この場合は、モスグリーンだけを見て合わせる色を決めると、柄のほかの色とけんかすることがあります。

柄物は、まず柄の中でいちばん面積の大きい色を探してください。モスグリーンがいちばん大きいなら、ここまでと同じようにモスグリーンの寄り方で合わせます。ほかの色、たとえばベージュや紺がいちばん大きいなら、その色に合わせて、モスグリーンは柄のアクセントとして扱います。

アクセントのモスグリーンを拾いたいときは、柄の外に、同じ寄り方のモスグリーンの小物を1点置くと、柄と全身がつながります。モスグリーンと茶のチェックのスカートなら、モスグリーンのニット帽か靴下。柄の中の色を、柄の外でもう一度使うと、組み合わせに理由が生まれて、まとまって見えます。

柄の中のモスグリーンの寄り方は、離れて見る

柄の中のモスグリーンは、面積が小さいので、茶封筒と灰色の紙を当てても寄り方がわかりにくいことがあります。その場合は、柄全体を2mほど離れて見てください。離れると、柄の色が混ざって全体の色味が見えます。全体が黄みを帯びて見えるなら黄寄り、灰みを帯びて見えるなら灰寄りとして扱います。

合う色を買い足すなら、最初の1枚はボトムから

モスグリーンの1枚に合わせる服を買い足したいとき、最初の1枚は、ボトムにするのがいちばん使い回せます。トップスは顔に合うかどうかの条件が加わりますが、ボトムは顔から遠いので、モスグリーンとの相性だけで選べるからです。

黄寄りのモスグリーンなら、こげ茶かキャメルのパンツかスカート。灰寄りなら、チャコールかグレージュのパンツかスカート。真ん中の1枚なら、黒かネイビー、またはベージュ。どの場合も、白黒写真でモスグリーンと1〜2段離れる明るさのものを選んでください。

2枚目は、首元に置く小物です。マフラーやストールは面積が小さく、顔の近くに置けるので、モスグリーンと顔の間をつなぐ役を担えます。寄り方に合わせた生成りやグレージュのストールが1本あると、モスグリーンのトップスを着た日も、ボトムにした日も、顔まわりを整えられます。

売り場で迷ったら、手持ちのモスグリーンの写真を持っていく

売り場の照明の下では、隣に置く服の寄り方が判断しにくいことがあります。手持ちのモスグリーンの1枚を、窓の光の下で撮った写真を持っていくと、売り場の服をその写真の横に並べて比べられます。画面の明るさを上げすぎないようにして、寄り方と明るさの段を確かめてから買うと、家に帰ってからの合わせ直しが少なくなります。

モスグリーン同士を重ねるときは、段を1つずらす

モスグリーンのニットにモスグリーンのパンツ、というように、同じ色の仲間で上下をそろえる着方もあります。色数が少ないので落ち着いて見え、秋冬らしい深みが出ます。

同じ色の仲間で重ねるときの条件は2つです。1つ目は、寄り方をそろえること。黄寄りと灰寄りを上下で組むと、似た色なのにずれて見えて、かえってちぐはぐになります。2つ目は、明るさを1段ずらすこと。白黒写真で上下が同じ段に写ると、全身がひとつの塊に見えます。上を明るく下を深くすると、重心が下がって落ち着きます。上を深く下を明るくすると、顔のまわりに深みが集まって、引き締まって見えます。

生地を変えるのも効きます。上はやわらかいニット、下は張りのあるウールのように、表面の質感が違うと、同じ段でも境目が見えて、のっぺりしにくくなります。

重ねたあとに、もう1色足すなら

モスグリーン同士で重ねたあと、全身に明るい点を作りたいときは、寄り方に合わせた明るい色を首元か足元に1点置きます。黄寄りなら生成りのマフラーやキャメルの靴、灰寄りならオフホワイトのインナーやグレーの靴下。首元に置くと顔まわりが明るくなり、足元に置くと全身が軽く見えます。どちらか片方だけにすると、目の行き先がはっきりします。

靴とバッグは、モスグリーンより1段深い色に

靴とバッグは、モスグリーンの組み合わせを締める役です。迷ったら、モスグリーンより1段深い色を選んでください。黄寄りなら、こげ茶。灰寄りなら、チャコールか黒。真ん中の1枚なら、黒かこげ茶のどちらでも合います。モスグリーンより明るい靴を選ぶと、足元に目が行って、全身の重心が下がりすぎることがあります。

手持ち3枚で、今日やる確認

最後に、手持ちの服で今日やる確認をまとめます。

  1. モスグリーンの服を窓の光の下に置き、茶封筒と灰色の紙で寄り方を決める
  2. 手持ちのボトムと羽織りから、寄り方に合う色の服を3枚選ぶ
  3. 3枚それぞれをモスグリーンの隣に置き、スマートフォンで撮って白黒にする
  4. モスグリーンと2段離れている1枚を、いちばん使う組み合わせにする
  5. 1段差の1枚は静かな日の組み合わせに、同じ段の1枚は組み合わせから外す

この確認を1回すると、モスグリーンの1枚に合わせる服が、手持ちの中で決まります。新しく買い足すときも、寄り方と段を先に見れば、「家に帰って合わせたら違った」を防げます。

黄寄りか灰寄りか、どちらとも取れるか。それを決めるだけで、モスグリーンは秋冬のいちばん頼れる色のひとつになります。似た緑の合わせ方はくすみグリーンの配色でも扱っています。

よくある問い

Q. モスグリーンとカーキは、合わせる色が同じでいいですか
名前より、その1枚の寄り方で考えてください。カーキと呼ばれる服にも、モスグリーンと呼ばれる服にも、黄に寄ったものと灰に寄ったものが混ざっています。窓の光の下で茶封筒と灰色の紙を左右に置き、どちらに溶け込むかを見て、黄寄りならキャメルやこげ茶、灰寄りならチャコールやグレージュを隣に置きます。
Q. モスグリーンに白を合わせると、なんだか浮いてしまいます
黄寄りのモスグリーンに真っ白を合わせると、白の冷たさでモスグリーンの黄みが濁って見えます。生成りのような黄みのある白に替えてください。真っ白をどうしても使いたいときは、白とモスグリーンの間に、ベルトや靴でベージュを1点はさむとつながります。
Q. モスグリーンのパンツに合わせるトップスがいつも同じになります
白黒写真で、パンツと2段離れたトップスがメリハリの役、1段離れたトップスが静かな日の役です。寄り方が黄寄りなら生成り・キャメル・マスタード、灰寄りならオフホワイト・グレー・くすんだ青から、段の違うものを2枚持つと組み合わせが倍になります。
Q. モスグリーンが自分の顔に合わない気がします。合う色を合わせても冴えません
モスグリーンに合う色と、顔に合う色は別のものです。顔に合う色をトップスにして顔の近くに置き、モスグリーンはボトムや靴など胸より下に回してください。モスグリーンが顔から離れるだけで、全身の落ち着きはそのままに、顔色は顔に合う色の側で決まります。

— メグラシ編集部

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