自爪育成のやり方 セルフ|先端の白い部分を2mm前後にそろえて始める

**自分の10本の爪を、手の甲側から並べて見てください。**先端の白い部分の長さは、10本でそろっていますか。
自爪育成をセルフで始めるとき、最初に決めるのは、何を塗るかではありません。先端の白い部分を何mm残すかです。長い指と短い指が混ざっていると、長い指の先から欠け、欠けた指に合わせて全部を短くする、ということが繰り返されます。長さをそろえて、そろえた長さを欠けさせずに保つ。自爪育成の中身は、ほとんどがそのための手入れです。
この記事では、長さの決め方、先端の形、やすりの動かし方、乾燥への備え、先端の守り方を、週に1回の手入れの手順にまとめます。塗り方そのものはセルフネイルのやり方で扱っています。
結論:長さをそろえ、一方向に削り、乾かさず、先端を守る
自爪育成でやることは、次の4つです。これを週に1回、同じ順番で繰り返します。
| やること | 目安 | なぜ要るか |
|---|---|---|
| 長さをそろえる | 白い部分を10本とも同じmmに | 長い指の先から欠けるのを防ぐ |
| 一方向に削る | 角から中心へ、往復させない | 先端が細かく裂けるのを防ぐ |
| 乾かさない | 指先と爪のまわりに油分を足す | 乾いた爪は先端から欠けやすい |
| 先端を守る | 透明の保護を先端まで塗る | 服や髪への引っかかりを減らす |
4つのうち、いちばん先に効いてくるのは長さをそろえることです。10本がそろうと、1本だけが引っかかって欠けることが減り、そろえた長さのまま次の週を迎えられます。
自爪育成は「伸ばす」より「欠けさせない」
自爪育成という言葉からは、爪を伸ばしていく手入れを思い浮かべるかもしれません。けれど、爪が伸びる速さは、手入れのしかたで大きくは変わりません。手入れで変えられるのは、伸びた分を欠けさせずに残せるかどうかです。
爪は、根元から少しずつ伸びてきます。伸びる速さは人によって違いますが、1か月でおよそ3mm前後と言われます。この伸びた分が、先端で欠けたり割れたりせずに残っていけば、爪は少しずつ長くなり、形もそろっていきます。
伸びる速さがおよそ1か月3mm前後なら、週に1回の手入れのあいだに伸びるのは1mm足らずです。1週間で1mm足らずしか伸びない分を、欠けさせずに次の週へ持ち越せるか。自爪育成の手入れは、毎週この小さな積み重ねを守るためのものだと考えると、やすりの動かし方や先端の保護に手間をかける理由が見えてきます。
反対に、先端が毎週どこかで欠けていると、欠けた指に合わせて全部を短くすることになり、いつまでも長さが残りません。自爪育成の手入れは、伸びた分を1mmでも多く残すための手入れだと考えてください。
今の爪を測る|白い部分の長さと先端の形
始める前に、今の爪を3か所で見ておきます。定規を爪の先に当てて測れば十分です。
| 見るところ | 見方 | 分かること |
|---|---|---|
| 先端の白い部分の長さ | 指の腹側から見て、白い部分の端から先端まで | 今の長さと、そろえる基準 |
| 10本の長さの差 | いちばん長い指といちばん短い指の差 | どれだけ削ってそろえるか |
| 先端の形 | 真上から見て、四角いか丸いか | 今の形と、目標の形 |
| 先端の欠け | 指の腹で先端をなぞって、引っかかる場所 | 欠けかけている指 |
| 表面の筋や段差 | 光にかざして表面を見る | 表面を磨きすぎていないか |
10本の長さの差が1mm以上あるなら、最初の手入れはいちばん短い指に合わせて、ほかの指を削ってそろえることから始めます。短い指を待って伸ばすより、長い指を削ってそろえるほうが、次の週に欠ける指が減ります。
目標の長さを決める|手の使い方から
先端の白い部分を何mm残すかは、ふだんの手の使い方で決めます。指先をよく使う人ほど、短めにそろえたほうが欠けにくくなります。
| ふだんの手の使い方 | 白い部分の目標 | 理由 |
|---|---|---|
| キーボードを長く打つ | 1〜2mm | 先端がキーに当たらない長さ |
| 家事で水仕事が多い | 1〜2mm | 濡れた爪は先端が柔らかくなって欠けやすい |
| 細かい手作業が多い | 1〜2mm | 先端に力がかかる場面が多い |
| 指先をあまり使わない | 2〜3mm | 長さを残しても引っかかりにくい |
| 楽器を弾く | 弾き方に合わせる | 楽器によって当たる場所が違う |
手の使い方が1つに決まらない人もいます。平日はキーボードを長く打ち、休日は家事をまとめて済ませる、というように。その場合は、いちばん先端に力がかかる場面に合わせて、短いほうの目標を選んでください。短いほうに合わせておけば、どちらの日も先端が欠けにくくなります。
迷ったら、2mm前後から始めてください。2mmで1か月過ごして、欠ける指がなければ次の月は2.5mm、欠ける指があれば1.5mmに調整します。長さの目標は一度決めたら終わりではなく、1か月ごとに見直していくものです。
先端の形を選ぶ|スクエアオフ・ラウンド・オーバル
先端の形は、見た目の好みだけでなく、欠けにくさにも関わります。角があるほど角から欠けやすく、丸いほど横からの力に弱くなります。
| 形 | 見た目 | 欠けにくさ | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| スクエア | 先端がまっすぐ、角が立っている | 角から欠けやすい | 長さを短く保つ人 |
| スクエアオフ | 先端がまっすぐ、角だけ丸い | 角も先端も欠けにくい | 自爪育成を始める人 |
| ラウンド | 先端がゆるく丸い | 先端は欠けにくい | 指先をよく使う人 |
| オーバル | 先端が卵形 | 横からの力にやや弱い | 長さを残したい人 |
| ポイント | 先端がとがる | 先端から欠けやすい | 自爪育成には向かない |
自爪育成を始めるなら、スクエアオフがいちばん扱いやすい形です。先端をまっすぐ整えて、左右の角だけを少し丸くします。先端がまっすぐなので横から力がかかっても欠けにくく、角が丸いので服や髪に引っかかりにくくなります。
道具をそろえる
自爪育成に使う道具は多くありません。どれも、売り場で見比べるときは、以下の目安で選んでください。
| 道具 | 選ぶ目安 | 使うところ |
|---|---|---|
| 爪やすり | 目の細かいもの。ガラスや細かい目の板状のもの | 長さと形を整える |
| 表面を整える目の細かい板 | いちばん細かい目のもの | 先端の断面をなめらかにする。表面には使いすぎない |
| 指先に油分を足すもの | 爪のまわりに塗り広げやすいもの | 乾燥を防ぐ |
| 透明の保護 | 爪の先端まで塗れる、薄く伸びるもの | 先端を守る |
| 除光液 | 爪のまわりが乾きにくいと書かれたもの | 保護を塗り替える |
| 水仕事用の手袋 | 指先まで覆えるもの | 水と洗剤から爪を守る |
**爪やすりは、目の細かいものを選んでください。**目の粗いやすりは、早く削れる反面、先端に細かい裂け目を残します。自爪育成では、時間がかかっても目の細かいやすりで少しずつ削るほうが、先端がなめらかに仕上がります。
手順① 手を洗って、よく乾かす
手入れの前に、手を洗って、爪と指先の水分をよく拭き取ります。爪が濡れているあいだは、やすりをかけないでください。
爪は水分を含むと柔らかくなり、やすりをかけると先端がささくれるように削れます。手を洗ったあと、少なくとも10分ほど置いて、爪が乾いてから始めてください。お風呂のあとも同じです。入浴後すぐは爪が柔らかいので、やすりは翌朝か、時間を置いてからにします。
| 爪の状態 | やすりをかけてよいか | 待つ時間の目安 |
|---|---|---|
| 乾いている | かけてよい | ― |
| 手を洗った直後 | 待つ | 10分ほど |
| 入浴の直後 | 待つ | 30分以上、または翌朝 |
| 水仕事の直後 | 待つ | 30分以上 |
手順② 長さをそろえる|切るより削る
長さをそろえるときは、爪切りで切るより、やすりで削るほうが先端が欠けにくくなります。
爪切りは、刃が当たった瞬間に先端に力がかかり、目に見えない細かい裂け目が入ることがあります。やすりなら少しずつ長さを減らせるので、先端に余計な力がかかりません。2mm以上短くしたいときだけ爪切りを使い、残りはやすりで削ると、時間も短く済みます。
そろえる基準は、目標の長さといちばん短い指のうち、短いほうです。いちばん短い指が目標より短いなら、その指に合わせて、ほかの指を削ります。
長さを測るときは、定規を指の腹側から当てて、白い部分の端から先端までを見ます。手の甲側から見ると、爪の丸みで長さが短く見えることがあるので、測る向きは毎回、指の腹側からとそろえてください。測る向きがそろっていれば、1か月後に比べたときの差も正しく読めます。
削っている途中で長さを確かめるときは、10本を1本ずつ見るより、指先を横一列に並べて見るほうが差に気づきやすくなります。手を机の上に置き、指を軽く閉じて、先端の白い部分が1本の線に並んでいるかを見てください。
手順③ 削る向きは一方向
やすりは、往復させずに、一方向に動かします。往復させると、先端が行きと帰りで反対向きにこすられ、細かく裂けやすくなります。
動かし方は、爪の角から中心へ向かって、やすりを1回すべらせ、爪から離して、また角から当て直す。これを左右の角からそれぞれ繰り返すと、先端の形がそろいます。
| 動かす場所 | やすりの角度 | 動かす向き | 回数の目安 |
|---|---|---|---|
| 先端の中心 | 爪に対して垂直 | 左右どちらかから中心へ | 長さがそろうまで |
| 右の角 | やや斜め | 角から中心へ | 3〜5回 |
| 左の角 | やや斜め | 角から中心へ | 3〜5回 |
| 先端の裏側 | 爪の裏に沿わせる | 奥から手前へ軽く | 1〜2回 |
やすりの角度は、先端の中心では爪に対して垂直に当てます。斜めに当てると、先端が薄く削られて、そこから欠けやすくなります。
手順④ 角を丸くして、先端をなめらかにする
長さと先端の中心が整ったら、左右の角を少しだけ丸くします。スクエアオフなら、角を1mmほど落とす程度で十分です。
丸くしすぎると、先端の横幅が狭くなって、横からの力に弱くなります。角を落とすのは、服や髪に引っかからなくなるまでと決めてください。指の腹で先端をなぞって、引っかかりがなくなったら終わりです。
最後に、いちばん目の細かい板で、先端の断面を軽くなでます。断面がなめらかになると、次の週までに先端が引っかかる場面が減ります。
手順⑤ 表面は磨きすぎない
爪の表面を磨くと、つやが出てきれいに見えます。けれど、表面を磨くことは、表面を薄く削ることでもあります。
自爪育成では、表面を磨く回数はできるだけ少なくしてください。表面の筋や段差が気になっても、毎週磨いていると、爪は少しずつ薄くなっていきます。つやが欲しいときは、磨くのではなく、透明の保護を塗って出します。
| 表面の状態 | すること | しないこと |
|---|---|---|
| 筋が見える | 透明の保護を塗って目立たなくする | 毎週磨く |
| 段差がある | 月に1回までにとどめて、軽くなでる | 段差がなくなるまで磨く |
| つやがない | 透明の保護を塗る | 表面を磨いてつやを出す |
| 白く濁っている | 保護を落としたあとなら、しばらく何も塗らずに様子を見る | 磨いて取ろうとする |
手順⑥ 爪のまわりは押し上げすぎない
爪の根元のまわりにある薄い皮は、爪の根元を守っている部分です。見た目を整えたくなりますが、強く押し上げたり、切り取ったりしないでください。
整えるなら、お風呂のあとなど皮が柔らかいときに、柔らかい布で軽く押す程度で十分です。爪のまわりにささくれがあるときは、引っぱらずに、先の細いはさみで根元に近いところを少しだけ切ります。
いつもと違う痛みや腫れ、爪の色の変化があるときは、セルフの手入れを止めて、専門の人に見てもらってください。
手順⑦ 乾かさない|指先と爪のまわりに油分を足す
乾いた爪は、先端から欠けやすくなります。秋冬は空気が乾いて、手を洗う回数も多いので、爪と指先が乾きやすい季節です。
指先と爪のまわりに油分を足すのは、寝る前と、手を洗ったあとの1日2回を目安にしてください。爪の根元のまわりと、先端の裏側に少量をのせて、指の腹で塗り広げます。先端の裏側は忘れやすいところですが、乾くと欠けやすい場所です。
| 塗るタイミング | 塗る場所 | 量の目安 |
|---|---|---|
| 寝る前 | 爪の根元のまわり、先端の裏側 | 1本に1滴ほど |
| 手を洗ったあと | 爪の根元のまわり | 指先がしっとりする程度 |
| 水仕事のあと | 指先全体と先端の裏側 | 少し多めに |
| 透明の保護を塗る前 | 塗らない | 保護がはじかれるため |
**透明の保護を塗る前は、油分を足さないでください。**油分が残っていると、保護がはじかれて先端まで塗れません。保護を塗る日は、塗り終わって乾いてから、爪のまわりに油分を足します。
手順⑧ 先端を守る|透明の保護は先端まで
最後に、透明の保護を塗ります。自爪育成で保護を塗るのは、つやを出すためより、先端を服や髪への引っかかりから守るためです。
塗るときは、爪の表面だけでなく、先端の断面にも筆を当てて塗ってください。先端の断面を包むように塗ると、先端が直接何かに当たらなくなります。
| 塗る順番 | 塗る場所 | 乾かす時間の目安 |
|---|---|---|
| 1 | 先端の断面 | ― |
| 2 | 爪の表面、根元から先端へ | 2〜3分 |
| 3 | もう一度、先端の断面 | 5分 |
| 4 | 乾いたら、爪のまわりに油分を足す | ― |
塗る量は、筆に取ったら瓶の口で片側をしごいて、薄く1回で伸ばせる量にします。厚く塗ると乾くまでに時間がかかり、乾ききる前に何かに触れて、先端によれた跡が残ります。薄く2回に分けて塗るほうが、厚く1回塗るより早く乾き、先端もきれいに包めます。
保護は、1週間ほどで先端から少しずつ剥がれてきます。剥がれたところから先端が引っかかるようになるので、週に1回の手入れのときに塗り直すのが目安です。
1週間の手入れの予定
自爪育成の手入れは、週に1回の手入れと、毎日の短い手入れに分けると続けやすくなります。
| 日 | すること | かかる時間 |
|---|---|---|
| 週に1回の手入れの日 | 保護を落とす、長さをそろえる、形を整える、保護を塗る | 20〜30分 |
| 翌日 | 寝る前に油分を足す | 1分 |
| 2〜3日目 | 寝る前に油分を足す。先端の引っかかりを指でなぞる | 1分 |
| 4〜5日目 | 寝る前に油分を足す。欠けかけた指があれば、その指だけやすりで整える | 2〜3分 |
| 6日目 | 寝る前に油分を足す | 1分 |
**欠けかけた指は、週に1回の日を待たずに、その日のうちに整えてください。**欠けかけたまま過ごすと、引っかかったときに大きく欠けて、その指だけ長さが大きく減ります。
1か月ごとに見直す
1か月たったら、最初と同じように10本の爪を並べて、先端の白い部分の長さを測ります。
| 1か月後の状態 | 次の月にすること |
|---|---|
| 10本とも目標の長さを保てた | 目標を0.5mm長くする |
| 1〜2本だけ欠けた | 目標はそのまま。欠けた指の使い方を見直す |
| 3本以上欠けた | 目標を0.5mm短くする |
| 同じ指が毎回欠ける | その指だけ、形をラウンドに変える |
| 長さはそろったが先端が引っかかる | 角の丸め方と、先端の保護を見直す |
見直しの日には、スマホで10本の爪を同じ向き・同じ明るさで撮っておくと、前の月との違いが分かりやすくなります。机の上に手を置き、真上から撮ります。毎月同じ場所、同じ時間帯に撮ると、光の違いで長さや色が違って見えることを防げます。
同じ指が毎回欠けるなら、その指はふだんの手の使い方で先端に力がかかりやすい指です。その指だけ形をラウンドにすると、先端に力がかかっても欠けにくくなります。10本を同じ形にそろえる必要はありません。
秋冬の水仕事と乾燥への備え
秋冬は、空気の乾燥と水仕事で、爪がいちばん乾きやすい季節です。自爪育成を秋冬に始めるなら、次のことを手入れに足してください。
| 場面 | 起きること | 備え |
|---|---|---|
| 食器洗い | 水と洗剤で爪が柔らかくなり、乾くと乾燥する | 指先まで覆える手袋をする |
| 洗濯物を干す | 冷たい水と風で指先が乾く | 干したあとに油分を足す |
| 手を洗う回数が多い日 | 爪のまわりが乾く | 洗うたびに水分を拭き取る |
| 暖房の効いた部屋 | 空気が乾いて、爪の先端も乾く | 寝る前の油分を忘れない |
| 外出で手袋をしない日 | 冷たい風で指先が乾く | 帰宅後に油分を足す |
秋冬に気をつけたいのは、暖房の効いた部屋と、冷たい外を行き来することです。部屋の中では空気が乾き、外では冷たい風が指先に当たります。どちらも爪の水分を奪う方向に働くので、外から帰ったら、手を洗ったあとに油分を足すことを、毎日の手入れに1つ加えてください。手袋を持って出かける日は、指先まで覆えるものを選ぶと、風が爪に直接当たりません。
**水仕事のときに手袋をするかどうかで、秋冬の爪の欠け方は大きく変わります。**手袋をすると、水と洗剤が爪に直接当たらず、濡れて柔らかくなった先端が食器に当たって欠けることも防げます。
欠けた・割れたときのその場の対処
気をつけていても、先端が欠けたり割れたりすることはあります。欠けたままにすると、引っかかって大きく広がるので、その場で整えてください。
| 症状 | その場ですること | 次の週の手入れ |
|---|---|---|
| 先端が少し欠けた | やすりで欠けた部分をなめらかにする | その指に合わせて長さを見直す |
| 先端が横に割れた | 割れた部分をやすりで削り、透明の保護で先端を包む | 割れた部分が伸びて先端に来るまで短めに保つ |
| 先端が縦に割れた | 割れた部分を広げないよう、保護で覆う | 割れた部分を削り取れる長さになったら削る |
| 先端が層になってはがれる | はがれた部分を引っぱらず、やすりで整える | 乾燥を防ぐ手入れを増やす |
| 引っかかる場所がある | 指の腹でなぞって場所を見つけ、そこだけやすりで整える | ― |
**はがれかけた部分や割れた部分は、指で引っぱらないでください。**引っぱると、割れやはがれが根元のほうへ広がります。持ち歩ける小さなやすりを1本、鞄に入れておくと、出先でもその場で整えられます。
持ち歩く道具|出先で欠けたときのために
自爪育成をしていると、出先で先端が引っかかったり、少し欠けたりしたときに、その場で整えたくなります。家に帰るまでそのままにしておくと、引っかかった場所から欠けが広がることがあるからです。
鞄に入れておくのは、次の3つで足ります。どれも小さく、化粧ポーチの端に収まります。
| 持ち歩くもの | 大きさの目安 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 小さな爪やすり | 手のひらに収まる長さ | 先端の引っかかり、小さな欠け |
| 指先に油分を足すもの | 小さな容器 | 手を洗ったあと、乾燥が気になるとき |
| 透明の保護 | 小さな瓶 | 割れた部分を覆うとき |
| 水仕事用の薄い手袋 | たたんで小さくなるもの | 出先で水を使う予定がある日 |
出先で整えるときも、**やすりは一方向に動かしてください。**急いでいると往復させたくなりますが、往復させると先端が裂けて、家で整え直す手間が増えます。
足の爪にも同じ手順を使えるか
手の爪で自爪育成の手順に慣れてきたら、足の爪にも同じ考え方を使えます。ただし、足の爪は手の爪と形の整え方が違うところがあります。
足の爪は、先端をまっすぐに整えて、角を丸くしすぎないのが基本です。角を深く丸く削ると、伸びてきたときに角が指の肉に当たりやすくなります。手の爪のようにスクエアオフに整えるとしても、角を落とすのはほんの少しにとどめてください。
| 比べるところ | 手の爪 | 足の爪 |
|---|---|---|
| 先端の形 | スクエアオフ、ラウンドなど好みで | まっすぐに整え、角は少しだけ落とす |
| 白い部分の長さ | 手の使い方で1〜3mm | 靴の中で当たらない長さに短めに |
| やすりの動かし方 | 角から中心へ一方向 | 角から中心へ一方向 |
| 乾燥への備え | 1日2回の油分 | お風呂のあとに油分 |
秋冬は靴下と靴の中で足の爪が隠れる時間が長く、手入れを忘れがちです。手の爪の週1回の手入れの日に、足の爪も一緒に見ると決めておくと、忘れずに続けられます。
色を塗る日と、自爪育成の両立
自爪育成をしているあいだも、色を塗って楽しむことはできます。気をつけるのは、色を落とす回数です。
除光液は、色を落とすと同時に、爪と爪のまわりの油分も奪います。色を毎日のように塗り替えていると、そのたびに除光液を使うことになり、爪が乾きやすくなります。色を塗る日は、1週間ほど同じ色で過ごして、週に1回の手入れの日に落として塗り替える、という流れにしてください。
| 色を塗るとき | 自爪育成で気をつけるところ |
|---|---|
| 塗る前 | 長さと形をそろえ、先端の断面まで保護を塗る |
| 塗るとき | 先端の断面にも色を回して、先端を包む |
| 塗ったあと | 乾いてから、爪のまわりに油分を足す |
| 落とすとき | 週に1回まで。落としたあとに油分を足す |
秋冬の色の選び方は秋冬のネイルの色の選び方で扱っています。
どちらとも取れるとき①|欠けかけた指を残すか、短くするか
先端が少し欠けかけている指があるとき、その指だけ長さを残すか、欠けた分まで短くするか、迷うことがあります。
判断の目安は、欠けた部分が白い部分の半分より深いかどうかです。半分より浅いなら、やすりで欠けた部分をなめらかにして、長さを残します。半分より深いなら、欠けた部分まで短くして、ほかの指もその長さにそろえます。
1本だけ短いままにしておくと、ほかの指が長いぶん、また長い指の先から欠けていきます。10本をそろえることのほうが、1本の長さを残すことより大事だと考えてください。
どちらとも取れるとき②|10本の長さがどうしてもそろわない
いちばん短い指に合わせると、全部がかなり短くなってしまう。そういうときは、親指とほかの4本を分けてそろえても構いません。
親指は、ほかの指と使い方が違い、爪の大きさも違います。親指は親指どうし、ほかの4本はほかの4本どうしで長さをそろえれば、並べたときの見た目もそろって見えます。
それでも1本だけ短い指があるなら、その指は2〜3週間、伸びるのを待ちます。待っているあいだは、ほかの指をその指より0.5mmだけ長い長さで保ち、差が広がらないようにしてください。
どちらとも取れるとき③|ジェルネイルから切り替える
ジェルネイルをやめて、自爪育成に切り替えたいときは、最初の数週間の進め方が少し違います。
ジェルを外した直後の爪は、表面が削られていて、薄くなっていることがあります。切り替えた最初の数週間は、長さを1〜2mmと短めにそろえて、先端に透明の保護を塗って過ごしてください。
| 時期 | 長さ | 表面 | 先端 |
|---|---|---|---|
| 外した直後〜2週間 | 1〜2mm | 触らない | 透明の保護で包む |
| 3週間〜1か月 | 1〜2mm | 触らない | 透明の保護で包む |
| 1か月以降 | 2mm前後に | 根元から伸びてきた部分だけ様子を見る | 透明の保護で包む |
表面を磨いてつやを出したくなりますが、薄くなった表面をさらに磨くと、もっと薄くなります。つやは透明の保護で出して、表面は触らずに、根元から新しい爪が伸びてくるのを待ちます。ジェルの付け方や外し方の手順はセルフジェルネイルのやり方で扱っています。
よくある行き違い
| よくある思い込み | 実際に起きること |
|---|---|
| 爪は伸ばすほど育つ | 長さを残せるかどうかは、欠けさせない手入れで決まる |
| やすりは往復させたほうが早い | 先端が細かく裂けて、そこから欠けやすくなる |
| 表面を磨くと爪がきれいになる | 表面を薄く削ることになる。つやは保護で出す |
| 長い指は長いまま残す | 長い指の先から欠ける。10本をそろえる |
| 保護を塗る前に油分を足す | 保護がはじかれる。油分は塗り終わってから |
| 爪のまわりの皮は取ったほうがきれい | 根元を守っている部分。軽く押す程度にとどめる |
装いに活かすなら
自爪育成は、特別な道具や塗るものより、長さをそろえること、一方向に削ること、乾かさないこと、先端を守ることの4つで進みます。先端の白い部分を2mm前後にそろえて始め、1か月ごとに長さを見直していけば、自分の手の使い方に合った長さが見えてきます。
始めて最初の1か月は、長さが増えていくことより、10本がそろったまま1週間を過ごせることを目標にしてください。そろったまま1か月を過ごせたら、そこから0.5mmずつ長さを足していけます。焦って長さを足すより、そろった状態を続けるほうが、結果として長さは早く残っていきます。
長さと形がそろった爪は、色を塗らなくても手元がきちんと整って見えます。秋冬のニットの袖口から指先がのぞくときも、そろった先端が手元の印象を静かに引き締めてくれます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 自爪育成は、セルフで何から始めればいいですか
- 先に、先端の白い部分の長さを10本そろえてください。長い指と短い指があると、長い指の先から欠けていきます。いちばん短い指に合わせて、ほかの指をやすりで削ってそろえます。そのうえで、やすりを一方向に動かして先端の形を整え、指先と爪のまわりに油分を足し、透明の保護を先端まで塗る。この4つを週に1回繰り返すのが、自爪育成の基本の手順です。
- Q. 爪は切ってもいいですか、削るほうがいいですか
- 長さを整えるなら、切るより削るほうが先端が欠けにくくなります。爪切りで切ると、刃が当たった瞬間に先端に力がかかり、目に見えない細かい裂け目が入ることがあります。やすりで削れば、少しずつ長さを減らせるので、先端に余計な力がかかりません。長さを大きく減らしたいときだけ爪切りを使い、切ったあとはやすりで先端をなめらかにしてください。
- Q. やすりは往復させてはいけないのですか
- 往復させると、爪の先端が行きと帰りで反対向きにこすられ、細かく裂けやすくなります。裂けた先端は、服や髪に引っかかって、そこから欠けたり割れたりします。やすりは、爪の角から中心へ向かって一方向に動かし、1回動かしたら爪から離して、また角から当て直します。左右の角から中心へ、それぞれ一方向に動かせば、先端の形がそろいます。
- Q. ジェルネイルをやめて、自爪育成に切り替えたいです
- ジェルを外した直後の爪は、表面が削られていて薄くなっていることがあります。切り替えた最初の数週間は、長さを短めの1〜2mmにそろえて、先端に透明の保護を塗って過ごしてください。表面を磨いてつやを出したくなりますが、薄くなった表面をさらに磨くと、もっと薄くなります。つやは透明の保護で出して、表面は触らずに、根元から新しい爪が伸びてくるのを待ちます。
— メグラシ編集部





