べっ甲ネイルのやり方|マニキュアなら、乾かして重ねる回数で深さを出す

**いま手元にある茶色のマニキュアを、白い紙に一筋塗ってみてください。**下の紙の白が透けて見えますか。
べっ甲ネイルを作ろうとして、濁った茶色の塊になってしまった経験があるなら、原因は色ではなく作り方のほうかもしれません。濡れたうちに色を滲ませる作り方は、触る時機を見極めるのがいちばん難しいところです。マニキュアで家で作るなら、**透ける色を塗って、点を置いて、乾かして、また透ける色を重ねる。**この繰り返しのほうが、失敗しにくくなります。そして、べっ甲の奥行きは、この重ねた回数で決まります。
濡れたうちに滲ませる作り方と、触る時機の見分け方はニュアンスネイルのやり方にまとめてあります。この記事は、乾かして重ねる作り方だけを扱います。
結論:深さは、透ける色を「何回重ねたか」で決まる
べっ甲は、透けるあめ色の奥に、濃い斑がいくつも沈んで見える柄です。乾かして重ねる作り方では、1回ごとに点が1段ずつ奥へ沈んでいきます。
| 重ねる回数 | 見え方 | かかる時間の目安 |
|---|---|---|
| 1回 | 明るく軽いべっ甲。点がはっきり見える | 30分ほど |
| 2回 | よく見かけるべっ甲。点の奥にもう1段ある | 1時間ほど |
| 3回 | 深い秋冬のべっ甲。いちばん奥の点がかすむ | 1時間半ほど |
**見せたい深さを先に決めて、回数を決めてください。**回数が決まれば、かける時間も決まります。
滲ませる作り方との違い|乾かしてから重ねる
濡れたうちに滲ませる作り方は、1回で仕上がるぶん、触る時機がずれるとすぐに濁ります。
乾かして重ねる作り方は、下の層が乾いてから次の層を置くので、下の点が動きません。点の輪郭は残ったまま、上に重ねた透ける色で少しぼけて見えます。この「輪郭が残っているのに、ぼけて見える」重なりが、べっ甲の奥行きになります。
時間はかかりますが、触る時機を見極める必要がありません。1本ずつ急いで仕上げなくても、乾かしているあいだに別の指を進められます。
用意するもの|透ける茶色を作る
用意するのは、次のものです。
- 透明のマニキュア(ベースとトップを兼ねてもよい)
- 透ける茶色(なければ、透明と茶色を混ぜて作る)
- 濃い茶色か、黒みのある茶色
- 細い筆か楊枝
- アルミホイル(色を出して混ぜる台)
透ける茶色がないときは、アルミホイルの上に透明を出して、茶色を透明の5分の1ほど足して混ぜてください。白い紙に一筋塗って、下の白が透けて見えれば使えます。透けないほど濃くなったら、透明を足して戻します。
混ぜた色は乾きやすいので、1本の指を塗るたびに少しずつ作ると扱いやすくなります。
手順①|1回目:透ける色を薄く塗って、大きめの点を置く
- 透明のマニキュアを下地として塗り、乾かす
- 透ける茶色を、爪全体に薄く1度塗る
- 乾ききる前に、濃い茶色で大きめの点を2〜3個置く
点は、大きさをそろえず、爪の中で間を空けて置いてください。1つは爪の中ほど、もう1つは根元寄り、あと1つは先端寄りと、斜めに散らすと自然に見えます。点を置いたら、触らずにそのまま乾かします。
この1回目で置いた点が、仕上がったときにいちばん奥に見える斑になります。
手順②|乾いたかを、指の背で確かめる
次の層を重ねてよいかは、指の背で表面に軽く触れて、跡がつかないかで確かめてください。指先の腹で触ると、指紋の跡がつきやすいので、指の背を使います。
跡がつかず、表面がさらっとしていれば重ねられます。少しでもべたつくなら、もう5分待ちます。
1回目の層は、塗った量にもよりますが、10〜15分ほどで重ねられる状態になります。**跡がつくうちに重ねると、下の点がよれて、滲ませる作り方と同じように濁ります。**乾かす時間は、この作り方でいちばん削ってはいけないところです。
手順③|2回目:透ける色を重ねて、小さめの点をずらして置く
- 乾いた1回目の上に、透ける茶色をもう一度薄く塗る
- 乾ききる前に、1回目より小さめの点を2〜3個置く
- 触らずに乾かす
2回目の点は、1回目の点の上に重ねず、少しずらして置いてください。1回目の点の端に半分かかるくらいが目安です。真上に重ねると、点が濃くなるだけで奥行きが出ません。ずらすと、奥の点と手前の点が別々に見えて、深さが生まれます。
2回目を重ねると、1回目の点は透ける色の向こうに沈んで、少しかすんで見えます。ここで止めれば、よく見かけるべっ甲の深さです。
手順④|3回目:いちばん濃い色を、点の中心に小さく
深い秋冬のべっ甲にしたいときは、3回目を重ねます。
- 乾いた2回目の上に、透ける茶色をもう一度薄く塗る
- いちばん濃い色(黒みのある茶色)で、2回目の点の中心に、ごく小さな点を置く
- 乾かしてから、透明のトップを塗る
3回目の点は、2回目の点の中に収まる大きさにしてください。点の中心がいちばん濃く、外に向かって薄くなる段ができると、べっ甲らしい深さが出ます。
3回重ねると、爪の上の層が厚くなります。トップは薄く1度だけ塗って、厚みを足しすぎないようにしてください。
短い爪のべっ甲|点を減らして、回数は2回まで
短い爪は、塗れる面が小さいぶん、点を置きすぎると重ねたときに点どうしがつながります。つながると、爪全体が茶色い面に見えて、べっ甲の斑が消えます。
短い爪では、1回に置く点を1〜2個にしてください。重ねる回数も2回までにしておくと、層の厚みが出すぎずに済みます。
爪の長さに対して点が多いかどうかは、1回目を置いた時点で見分けられます。点と点のあいだに、点1つぶんのすき間が残っていれば大丈夫です。すき間がないなら、2回目で置く点を1つ減らします。
ジェルで作るなら|1層ごとに固める
ジェルで作る日も、考え方は同じです。透けるジェルを塗って点を置き、ライトで固めてから次の層を重ねます。
ジェルは、固めるまで色が動かないので、点を置いたあとに形を整える時間があります。点の輪郭をぼかしたいときは、固める前に筆の先で点の端を軽く外へ押し出してください。マニキュアのように乾くのを待たずに済むぶん、3回重ねても時間は短く済みます。
そのかわり、ジェルは層を重ねるほど厚くなりやすいので、1層ごとの量を少なめにしてください。ジェルの基本の手順はセルフジェルネイルのやり方にまとめてあります。
どちらとも取れるとき①|重ねたら濁って見えた
2回目や3回目を重ねたら、全体が暗く濁って見えることがあります。原因は2つのどちらかです。
1つは、透ける色が濃すぎること。重ねるたびに地の色が暗くなり、点との差がなくなります。白い紙に一筋塗って、下の白が透けるか確かめ直してください。透けにくければ、透明を足して薄めます。
もう1つは、下の層が乾ききる前に重ねたこと。点がよれて、輪郭がなくなっています。この場合は、それ以上重ねずに、その回数で止めてトップを塗ってください。1回ぶん浅いべっ甲として、十分きれいに見えます。
どちらとも取れるとき②|時間がない夜に作りたい
1時間半もかけられない夜もあります。そのときは、1回目だけ作ってトップを塗り、翌日に重ねることもできます。
トップを塗ったあとに重ねる場合は、トップの上に透ける茶色を塗ってから、2回目の点を置きます。トップの表面はつるつるしているので、透ける色が弾かれないよう、薄く2度に分けて塗ってください。
1回目だけで出かける日は、明るく軽いべっ甲になります。秋の始まりの軽い服にはこの深さが合い、翌日重ねれば、季節が進んだときの深さに変えられます。
どちらとも取れるとき③|明るいべっ甲か、深いべっ甲か迷う
どの深さにするか迷ったら、その週によく着る服の色の明るさと合わせてください。
明るい色の服が多い週は、1回のべっ甲。点がはっきり見えて、手元が軽く見えます。濃い色の服やニットが増えてきた週は、3回のべっ甲。深い斑が、秋冬の服の色の重さと釣り合います。
どちらとも言えない週は、2回で止めてください。明るい服にも濃い服にも寄りすぎない深さです。10本すべてをべっ甲にせず、1〜2本だけにする日は、深めの3回にしても重くなりません。
よくある行き違い
**「濡れているうちに、なじませようとした」。**この作り方では、点に触らずに乾かします。なじませるのは、上に重ねる透ける色の役目です。
**「2回目の点を、1回目の点の真上に置いた」。**点が濃くなるだけで、奥行きは出ません。半分ずらして置いてください。
**「乾いたと思って重ねたら、よれた」。**見た目が乾いていても、中が乾いていないことがあります。指の背で触れて、跡がつかないか確かめてから重ねます。
**「地の色を濃くすれば、べっ甲らしくなると思った」。**地が濃いと、点との差がなくなって全体が茶色い面になります。地は、下が透けるくらい薄く。
装いに活かすなら
べっ甲ネイルは、透ける色・点・乾かす、を何回繰り返すかで深さを選ぶと、家でも失敗しにくくなります。1回で軽く、2回で見慣れた深さ、3回で秋冬の深さ。回数を決めれば、かける時間も決まります。
まずは白い紙に茶色を一筋塗って、下の白が透けるか確かめてみてください。透ければ、その色で今夜1回目が作れます。
関連記事
- ニュアンスネイルのやり方 ── 濡れたうちに滲ませる作り方と触る時機
- 秋冬のネイルの色の選び方 ── 塗り直せる間隔と袖口の色で濃さを決める
- セルフネイルのやり方 ── 乾くまでの時間から塗る回数を逆算する
- セルフジェルネイルのやり方 ── ジェルで作る日の基本の手順
- 長さ出しのやり方 ── 爪の先から何mm足すか
— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. べっ甲ネイルをマニキュアで作ると、濁ってしまいます
- 濁る原因の多くは、濡れているうちに色を重ねて、茶色どうしが混ざりきってしまうことです。マニキュアで作るなら、透ける色を塗って点を置いたら一度乾かし、その上にまた透ける色を重ねてください。乾いた層の上に重ねると下の点が動かないので、点の輪郭が残ったまま、上の透ける色で少しぼけて見えます。この重なりが、べっ甲の奥行きになります。
- Q. 透ける茶色のマニキュアがありません
- 透明のマニキュアに、手持ちの茶色を少し混ぜて作れます。アルミホイルの上に透明を出し、茶色を透明の5分の1ほど足して、楊枝で混ぜてください。白い紙の上に一筋塗って、下の紙が透けて見えれば使えます。透けないほど濃くなったら、透明を足して戻します。混ぜた色は乾きやすいので、1本の指を塗るたびに少しずつ作ると扱いやすくなります。
- Q. 何回重ねればいいですか
- 見せたい深さと、かけられる時間で決めてください。1回だけなら明るく軽いべっ甲になり、乾かす時間を入れて30分ほどで仕上がります。2回重ねると、よく見かけるべっ甲の深さになり、1時間ほどです。3回重ねると、秋冬の服に合う深いべっ甲になりますが、1時間半ほどかかります。時間がない日は、1回で止めて翌日に重ねても構いません。
- Q. 短い爪でも、べっ甲ネイルはできますか
- できます。短い爪は塗れる面が小さいので、置く点の数を減らしてください。長さのある爪なら1回に2〜3個置く点を、短い爪では1〜2個にします。点が多いと、重ねたときに点どうしがつながって、爪全体が茶色い面に見えます。重ねる回数も2回までにしておくと、厚みが出すぎずに済みます。
— メグラシ編集部





