上着が必要な気温|日が落ちてから外にいるかと中の厚みで線が動く

**上着が要るかは、最高気温ではなく、あなたが外にいる時刻の気温で決めてください。**日が落ちる前に帰る日は最高気温を、日が落ちてから外にいる日は最低気温を見ます。同じ日でも、帰りが夕方か夜かで答えは変わります。
もう1つ決めるのが、中に着る1枚の厚みです。中が薄手の長袖1枚なら20度、ニットなら15度、半袖なら22度を切ったら上着を足す、と覚えておけば、たいていの日は迷いません。中の厚みが違うだけで、上着を足す線は5度以上動きます。
どちらとも取れる日は、着るか着ないかで悩むより、脱いで手に持てる軽い上着を1枚持って出るのが答えです。たたんで鞄に入るかどうかが、持っていける上着の境目になります。
気温ごとのコートの目安が自分に合わない人は気温とコートの目安が合わないときの直し方、羽織りを足す時刻の決め方は気温で羽織りを足すタイミングもあわせて読んでください。
結論:線は「外にいる時間帯の気温」で引く
天気予報で最初に目に入るのは最高気温です。でも最高気温は、一日のうちでいちばん暖かい昼過ぎの1〜2時間の数字にすぎません。朝早く出て昼に屋内へ入り、夜に帰る人にとって、最高気温の時刻はほとんど外にいない時間です。
秋の終わりから冬の立ち上がりにかけては、最高気温と最低気温の差が8〜10度ほど開く日がよくあります。最高気温20度の日でも、朝は12度、日が落ちたあとは14度ほどまで下がります。最高気温だけを見て上着を置いて出ると、帰りに寒い思いをするのはこのためです。
だから最初にすることは、今日自分が外にいる時刻を書き出すことです。家を出る時刻、昼に外を歩くか、帰る時刻。そのうえで、それぞれの時刻の予報の気温を見ます。いちばん低い時刻の気温が、その日の上着を決める数字です。
| 外にいる時間帯 | 見る気温 | 例(最高20度・最低12度の日) |
|---|---|---|
| 昼前後だけ | 最高気温 | 20度前後で考える |
| 朝の通勤と夕方の帰り | 朝と夕方の気温の低いほう | 13〜15度で考える |
| 日没後も外にいる | 最低気温に近い数字 | 12〜14度で考える |
まず測る2つ:日が落ちてから外にいる分数と、中の1枚の厚み
上着を決める前に、2つだけ数えてください。
1つめは、日が落ちてから外にいる分数です。駅から家まで歩く、子どもの迎えで公園に立つ、夜に買い物へ出る。合わせて15分を超えるなら、その日は「夜も外にいる日」として扱います。15分未満なら、多少寒くても我慢できる範囲なので、昼の気温で決めてかまいません。
2つめは、中に着る1枚の厚みです。手で生地をつまんで、指の間に感じる厚さで3つに分けます。
- 指の腹がほとんど透けて感じる、薄いカットソーやシャツ:薄手
- 編み目が見えて、つまむと空気を含んでふくらむもの:ニット
- 半袖の綿のTシャツなど、腕が出るもの:半袖
この2つが決まると、上着を足す線はほぼ決まります。次の章から、中の厚みごとに線を置いていきます。

中が薄手の長袖1枚の人:20度を切ったら上着
薄いカットソーやシャツ1枚で出るなら、外にいる時刻の気温が20度を切ったところが線です。20度を超えている時間だけ外にいるなら、上着は要りません。
18〜20度の帯では、カーディガンやシャツジャケットのような薄い羽織りで足ります。15〜18度に下がると、薄い羽織りでは腕と背中が冷えてくるので、ジャケットや薄手のコートに上げます。15度を切ったら、中を薄手のままにするなら、上着はしっかりしたコートにします。
この帯の人がいちばん失敗しやすいのは、朝が17度で昼が22度という日です。朝に合わせてジャケットを着ると昼は持て余し、昼に合わせると朝が寒い。こういう日は、中を薄手の長袖にしたまま、薄い羽織りを1枚足すのがちょうどよい答えになります。
中がニットの人:15度を切るまでは上着なしでいける
ニットは編み目に空気をため込むので、それだけで薄手の長袖よりも5度ほど寒さに強くなります。外にいる時刻の気温が15度以上あるなら、ニット1枚で出てもたいていは寒くありません。
ただし、ニットは風を通します。編み目が粗いローゲージほど、風が吹くと空気が入れ替わって急に冷えます。風のある日にニット1枚で出るなら、線を2〜3度上げて、17〜18度を切ったら上着を足すつもりでいてください。
ニットの上に着る上着は、ニットの厚みを受けられる袖幅があるかを先に確かめます。袖が細いジャケットにローゲージのニットを入れると、腕が動かしにくく、肩も窮屈になります。ニットを着る日の上着は、袖にゆとりのあるコートかブルゾンが合わせやすい形です。
中が半袖の人:22度でも夕方には上着が要る
半袖で出る人は、腕が出ている分だけ風と気温の変化を直接受けます。外にいる時刻の気温が22度を切ったら、薄い羽織りを持ってください。
秋の終わりに半袖で出るのは、屋内が暖かい職場や、通勤で汗をかく人に多い選び方です。その場合は、半袖の上に長袖のシャツやカーディガンを重ねて、屋内で脱ぐ前提にします。外では2枚、屋内では1枚、と考えると、半袖を着たままでも寒さを避けられます。
20度を切る時刻に外にいるなら、半袖に薄い羽織りでは足りません。中を薄手の長袖に替えるか、羽織りをジャケットに上げてください。
日没前に帰る人:最高気温で決めてよい
在宅の日の買い物、昼の外出、子どもの送り迎えが日中だけの日など、日が落ちる前に家に戻る日は、最高気温で決めてかまいません。
この場合に気をつけるのは、日陰と日なたの差です。同じ気温でも、日なたを歩くのと、ビルの陰を歩くのとでは体感が2〜3度違います。高い建物の多い街を歩く日や、北向きの道が多い日は、最高気温から2度引いて考えてください。
日中だけの外出なら、上着は「着ていく」より「着なくても困らない1枚を選ぶ」ほうに寄せます。中をニットか厚手の長袖にしておけば、最高気温が15度台でも上着なしで歩ける日が多くなります。
日没後に外にいる人:最低気温と帰る時刻の気温で決める

日が落ちてから15分以上外にいる日は、最低気温と、帰る時刻の気温の両方を見ます。日が落ちると、地面と空気からの熱がすぐに逃げるので、昼から数度下がるまでが早くなります。秋の終わりは日の入りも早く、夕方の帰り道はもう暗くなっています。
帰る時刻の気温が15度前後なら、中が薄手でもジャケットか薄手のコートで足ります。12度を切るなら、ウールのコートか、中綿の入った上着に上げます。10度を切る日は、首元を覆えるものも足すと、上着を1段階軽くしても寒くなりにくくなります。
夜まで外にいる日は、朝に着て出た上着を昼に持て余すことがあります。それでも、夜の寒さは我慢できない寒さになりやすいので、昼に重さを持つほうを選んでください。昼に脱いで持てるかどうかは、次の章で決めます。
風が強い日は線を2〜3度上げる
風は体のまわりの暖まった空気を運び去ります。風速が1メートル強くなるごとに、体感はおよそ1度下がると言われています。予報で風速が3メートルを超えている日は、上着を足す線を2〜3度上げて考えてください。
風のある日の上着は、厚みよりも生地の目の詰まり方で選びます。ナイロンのブルゾンや、表面がつるりとした綿のコートは、薄くても風を止めます。反対に、ざっくり編んだニットのカーディガンや、毛足の長いコートは、風を通しやすい生地です。
海沿いや川沿い、駅前の広いロータリーなど、風が抜けやすい場所を通る日も同じです。いつもの道の風の強さを覚えておくと、予報の気温だけで決めるよりも外れにくくなります。
どちらとも取れる日:脱いで手に持てる上着を選ぶ
いちばん迷うのは、着ると暑く、着ないと寒い日です。たとえば、朝15度・昼21度・夜16度で、朝と夜に外にいる日。中を薄手にするとニットでは昼に暑く、薄手のままでは朝と夜が寒い。こういう日は、どれか1つの時刻に合わせず、脱いで手に持てる上着を選ぶのが答えです。
手に持てる上着かどうかは、3つで確かめます。
- たたむと、いつもの鞄に入る厚みか。肩掛けの鞄に入らないなら、手に持つことになる
- 片手で腕にかけたとき、床に引きずらない丈か。腰丈からお尻が隠れる丈までが持ちやすい
- 腕にかけたまま30分歩いても重くないか。手に取って、腕がだるくならない重さ
ウールの重いコートは、このどれにも当てはまりません。どちらとも取れる日は、薄手のジャケットや、軽いナイロンのコート、厚手のカーディガンのように、たためて軽いものに寄せます。

もう1つの手は、中を変えることです。上着を軽くする代わりに、中を薄手の長袖とカーディガンの2枚にすれば、暑い時刻にはカーディガンを脱いで鞄にしまえます。上着を1枚で決めようとせず、中の重ね方で調整すると、持ち歩くものが軽くなります。
どうしても決められない日は、寒いほうに合わせてください。暑いときは脱げば済みますが、寒いときは足すものがなければ手の打ちようがありません。迷ったら、持っていくほうを選びます。
上着の種類は気温の帯で3段に分ける
上着の名前で覚えると種類が多すぎて迷うので、気温の帯で3段に分けておきます。ここでの気温は、中が薄手の長袖の人が外にいる時刻の気温です。中がニットなら、それぞれ5度ほど下にずらしてください。
| 外にいる時刻の気温 | 上着の段 | 重さの目安 |
|---|---|---|
| 18〜20度 | 薄い羽織り(カーディガン・シャツジャケット) | たたんで鞄に入る |
| 13〜18度 | ジャケット・薄手のコート | 腕にかけて持てる |
| 13度未満 | ウールのコート・中綿の上着 | 着たまま過ごす前提 |
段を上げるときは、1つ飛ばさずに1段ずつ上げると、着ていて暑すぎる日が減ります。薄い羽織りの次に、いきなり厚いコートへ行かず、ジャケットや薄手のコートを1つ挟んでください。
屋内の時間が長い人:暖房の効いた場所で脱げるか
職場や電車の中が暖かく、外にいる時間が短い人は、上着の厚みよりも「屋内で脱いで置けるか」を先に考えます。
自分の机やロッカーがあるなら、厚いコートでも脱いで置けます。一方で、外回りの仕事や、混んだ電車に長く乗る人は、上着を着たまま屋内にいる時間が長くなります。その場合は、上着を薄くして、中を少し厚くするほうが楽です。屋内でも脱がずに済み、外では寒くありません。
電車で暑くなりやすい人は、前を開けられる上着を選んでください。ボタンやファスナーで前を開けると、上着を脱がなくても熱が逃げます。前を開けにくい形の上着は、屋内で暑さを逃がしにくくなります。
寒がり・暑がりは、自分の線を3日で測る
ここまでの目安は、平均的な体感に合わせた数字です。寒がりの人と暑がりの人では、2〜3度ずれるのが普通です。目安どおりにして寒い、暑いと感じるなら、自分の線を測って直してください。
測り方は簡単です。3日ほど、外に出た時刻の気温と、そのとき着ていたもの、寒かったか暑かったかを、スマートフォンのメモに1行ずつ書き留めます。「朝8時・14度・薄手の長袖とジャケット・ちょうど」のように書けば十分です。
3日分を並べて、「寒かった」日の気温と服装を見ます。目安より2度高い気温で寒かったなら、あなたの線は目安より2度上です。予報と自分の体感のずれの測り方は気温どおりの服装で寒い・暑いときの直し方にくわしく書いています。
体感は、寝不足の日や空腹の日にも寒く感じやすくなります。いつもより寒く感じる日は、線を1度上げるくらいの余裕を持っておくと安心です。
上着を足すか迷ったときの順番
朝、着ていく服を決めるときは、次の順番で決めると迷いが減ります。
- 今日外にいる時刻を書き出す(家を出る時刻、昼の外出、帰る時刻)
- それぞれの時刻の予報の気温を見て、いちばん低いものを選ぶ
- 日が落ちてから15分以上外にいるかを確かめる
- 中に着る1枚を決める(薄手・ニット・半袖)
- 中の厚みの線と、いちばん低い気温を比べて、上着の段を決める
- 風が強い日は線を2〜3度上げる
- どちらとも取れる日は、たためて手に持てる上着を選ぶ
慣れてくると、2から5は数秒で済みます。毎朝の確かめ方は明日の気温と体感の差の見方も参考にしてください。
まとめ
上着が要るかどうかは、最高気温の数字1つでは決まりません。日が落ちる前に帰るなら最高気温、日が落ちてから外にいるなら最低気温と帰る時刻の気温で見ます。
中が薄手の長袖なら20度、ニットなら15度、半袖なら22度を切ったら上着を足すのが目安です。風が強い日は2〜3度上げ、寒がりの人は自分の線を3日で測って直してください。
どちらとも取れる日は、脱いで手に持てる軽い上着を選びます。たたんで鞄に入るか、腕にかけて30分歩けるか。迷ったら、持っていくほうを選んでください。
よくある問い
- Q. 上着が必要になるのは何度からですか
- 中に薄手の長袖を1枚着ているなら、外にいる時間帯の気温が20度を切ったあたりが目安です。中がニットなら15度前後まで、半袖なら22度前後でも上着が要ります。最高気温ではなく、自分が外にいる時刻の気温で見てください。
- Q. 昼は暖かいのに夜は寒い日は、上着を着ていくべきですか
- 帰りが日没後になるなら、持っていくほうが安心です。昼に着ていられない厚みのものは避け、脱いでたたんで鞄に入る軽い上着を選ぶと、昼は手に持たずに済みます。
- Q. 寒がりなので、目安の気温どおりにすると寒いです
- 目安は人によって2〜3度ずれます。3日ほど、外に出た時刻の気温と寒かったかどうかを書き留めると、自分の線が分かります。寒がりの人は、目安に2〜3度足した気温を自分の線にしてください。
- Q. 風が強い日はどうすればいいですか
- 風が強い日は、上着を足す線を2〜3度上げて考えます。予報の気温が20度でも、風が強ければ17〜18度の日と同じつもりで、風を通しにくい生地の上着を選んでください。
— メグラシ編集部





