60代女性のお手本ファッション|顔から30cm以内の色は、白を10として6以上の明るさに置く

60代女性のお手本ファッションで最初に決めるのは、形でも流行でもなく、顔から30cm以内に入る色の明るさです。
お手本を探すとき、着こなしの写真を集めても、同じ服が手元にないと再現できません。再現できる形にするには、真似する対象を「服」ではなく「数えられる条件」にしておく必要があります。この記事では、顔まわりの明るさに下限を1つ置くという方法で、手持ちの服のまま印象を整える手順を書きます。
最初の答え|顔から30cm以内は明るさ6以上
白を10、黒を0とした10段階で、顔から30cm以内に入る色は6以上にしてください。
この範囲に入るのは、トップスの襟元・スカーフ・ネックレス・イヤリングのおよそ4つです。この4つのうち、いちばん面積の大きいものが6以上であれば条件を満たします。逆に、この範囲がすべて5以下だと、同じ服でも顔の輪郭がぼやけて見えやすくなります。
多くの方が顔映りを整えようとするとき、色みの温度(黄みか青みか)から入ろうとします。温度は判断が分かれやすく、照明でも動きます。明るさは温度より安定していて、写真に撮れば誰が見ても同じ答えになるので、先に決める条件として扱いやすい性質があります。
判定①|30cmの範囲を先に決める
判定の範囲を毎回同じにしておかないと、日によって答えが変わります。
鏡の前で顎の下に手のひらを当て、そこから手のひら1つ半ぶん下までを線として覚えてください。おおよそ鎖骨から胸の上あたりまでが入ります。この線より上にあるものだけを数え、線より下は数えません。
範囲を身体の一部で測る利点は、道具が要らないことです。旅先でも試着室でも、手のひらさえあれば同じ線が引けます。
判定②|10段階のどこに置くか
その色が10段階のどこに入るかは、コピー用紙1枚で決まります。
服の襟元にコピー用紙を当てて、明るい場所で写真を撮ってください。紙とほとんど差がなければ9〜10、紙よりはっきり暗いけれど布の中に光が残っていれば6〜7、紙と並べて沈んで見えれば5以下です。この3段階の見立てで十分に運用できます。
写真で見ると、鏡で見るときより差がはっきり出ます。鏡は自分の目が明るさに慣れてしまうため、暗い色を実際より明るく見積もりがちです。
早見表|顔まわりに置く色と明るさの目安
| 顔まわりの色 | 10段階の目安 | 下限との関係 |
|---|---|---|
| 白・アイボリー | 9〜10 | 余裕をもって越える |
| ライトグレー・淡いベージュ | 7〜8 | 越える |
| くすんだ中間色 | 6前後 | 下限ちょうど |
| チャコール・濃紺 | 3〜4 | 割るので1枚足す |
| 黒 | 0〜1 | 割るので1枚足す |
下限を割る色が好きな場合でも、服を替える必要はありません。次の項で戻し方を書きます。
どちらとも取れる日|下限ちょうどの6に見える色
コピー用紙と並べて、越えているとも割っているとも言いにくい色があります。この場合は、屋内の照明の下でもう一度見て、そこで沈んで見えたら割っていると扱ってください。
明るさの判定は光の量で動きます。窓辺で6に見えた色は、照明だけの部屋では5に落ちます。一日の大半を屋内で過ごす予定なら屋内の見え方を採り、屋外にいる時間が長い日なら屋外の見え方を採ると、実際の見られ方に近づきます。
判断がつかないまま出かけると、鏡を見るたびに気になります。迷ったら割っている側に置いて、次の項の一手を足しておくほうが、一日を通して落ち着きます。足しておいて明るすぎたと感じたら、その場で外せば元に戻ります。足りないほうは外出先では直せませんが、多いほうは減らせるので、迷ったときは多い側に倒すのが安全です。
もう一つ、6に見えるかどうかが日によって変わる色があります。くすんだ中間色やグレージュのような、明るさが真ん中にある色です。こうした色は、隣に置くものによって見え方が動きます。暗いボトムスと合わせれば明るく見え、白いアウターと合わせれば沈んで見えます。判定するときは、その日実際に合わせるボトムスとアウターを着た状態で見てください。トップス単体で数えると、着たときの答えとずれます。
明るさを上げすぎたと感じたときの抑え方
下限を意識しすぎて、顔まわりが明るくなりすぎることもあります。
上げすぎのサインは分かりやすく、鏡を見たときに服のほうが先に目に入り、顔が後から見える状態です。このときは明るさを下げるのではなく、明るい面の縦幅を狭めると収まります。首元に広く入っていたスカーフを細く折り直す、あるいは面積の大きい明るいインナーを、細いネックレス1本に替える。明るさの段階は変えず、面積だけを減らす方向です。
明るさを下げてしまうと下限を割り、元の問題に戻ります。上げすぎたときに触るのは面積だと決めておくと、行き来しなくて済みます。
下限を割ったときの戻し方
好きな暗い色を着たい日は、服を替えずに首元へ1枚足せば戻せます。
明るいスカーフを首に沿わせる、光を返すネックレスを鎖骨の上に置く、明るい色のインナーを襟元から少し覗かせる。この3つのどれか1つで、30cmの範囲にいちばん面積の大きい明るい要素が入ります。面積は小さくて構いません。細く縦に入る形でも、判定の範囲に入っていれば条件は満たされます。
黒のタートルネックのように顔に直接触れる形の服でも、同じ考え方が使えます。首元の外側に明るいものを1本重ねるだけで、顔と暗い色のあいだに一段挟まります。
足すものを選ぶときは、明るさが7以上あるかどうかだけを見てください。色みは服と揃っていても揃っていなくても構いません。ここで色みを合わせようとすると選択肢が一気に狭まり、結局いつもの1枚に戻ってしまいます。明るさだけを条件にしておけば、手持ちのスカーフやストールのほとんどが候補に入ります。
戻し方を使う日が多いなら、暗い色のトップスごとに「これを着る日はこれを足す」という組を先に決めておくと、朝に考える手間がなくなります。組は1着につき1つで足ります。選択肢を増やすほど朝に迷うので、決め打ちにしておくほうが続きます。
明るさを上げるのは顔まわりだけでいい
下限が効くのは30cmの範囲だけです。腰から下は好きな明るさで構いません。
全身を明るくすると、かえって輪郭が広がって見えることがあります。上下とも9以上にすると、視線が定まらず落ち着かない印象になりやすいので、9以上を使う日は顔まわりか足元のどちらか一方に絞ってください。
顔まわりだけを上げ、腰から下を落とすと、視線が自然に上に集まります。お手本として写真で見ている装いの多くは、この上下差が付いています。
白髪が増えてきたときの下限
髪の明るさが変わると、顔まわりの見え方も変わります。
白髪が増えて髪全体が明るくなってきた場合、顔の周囲にもともと明るい面が増えている状態です。このとき服まで9以上にすると、顔の色だけが沈んで見えることがあります。髪が明るいほど、服側は6〜7の中間に置くと落ち着きます。
逆に髪を暗く染めている場合は、髪と服の両方が暗くなりやすいので、服側で7以上を確保しておくと安定します。
照明が暗い場所へ行く日
会食の店や劇場のロビーなど、照明が落ちている場所で過ごす日は、下限を1段階だけ引き上げてください。
明るさ6の色は、照明の暗い室内では5に見えます。その場で顔まわりが沈んで見えるのを防ぐには、出かける前の判定を7以上にしておくのが確実です。窓辺で見て「余裕がある」と感じるくらいでちょうど収まります。
反対に、日差しの強い屋外が中心の日は、6のままで足ります。光が多いぶん、暗めの色でも布の中に光が残るからです。
写真に写る日の調整
写真では、目で見るより顔まわりの明るさの差が大きく出ます。
集合写真や記念の写真を撮る予定がある日は、下限を7以上にしておくと安心です。加えて、光を返す素材を1つ首元に置いておくと、顔の下から光が入って輪郭が拾われやすくなります。艶のある小さな面が1つあれば十分で、全体を光る素材にする必要はありません。
素材が明るさに与える影響
同じ色名でも、素材によって10段階の位置が変わります。
起毛した素材は光を吸うので、実際より1段階暗く見えます。ハリのある素材や、表面がなめらかな素材は光を返すので、1段階明るく見えます。手持ちの服を数えるときは、色名ではなく「その布が実際にどう見えるか」で置いてください。
秋冬に暗く見えやすいのは、色が変わるからではなく、起毛した素材が増えるからです。同じ色のまま素材だけを替えると、下限を越えられることがあります。
手持ちの服を仕分ける手順
一度に全部を数える必要はありません。
顔まわりに来るトップスだけを取り出し、明るい場所で1枚ずつコピー用紙を当てて写真を撮ってください。6以上のものと、5以下のものの2つに分けます。5以下の山にあるものは、首元に足す1枚をセットで決めておけば、そのまま着られます。
この仕分けは30分ほどで終わり、一度やっておけば以降は迷いません。買い足すときも、同じ判定を試着室で行えば、家に帰ってから合わないと気づくことが減ります。
よくある失敗|アウターを着たあとで数える
いちばん多いのが、室内で組んだときは条件を満たしていたのに、アウターを羽織った時点で襟元が暗い色に覆われてしまう例です。
外にいる時間が長い日は、アウターを着た状態で30cmの範囲を数え直してください。アウターの襟が暗い場合は、その上に明るいストールを回すか、襟元から明るいインナーを覗かせておくと、外でも中でも条件を保てます。
もう一つは、鏡の位置です。窓を背にして立つと逆光になり、顔まわりが実際より暗く見えます。判定は窓に向かって立ち、光が顔に当たる向きで行ってください。
まとめ|下限を1つ持っておく
60代女性のお手本ファッションで見るのは、着こなしの写真より先に顔から30cm以内の明るさです。
白を10・黒を0として6以上。この下限を1つ持っておけば、手持ちの服のままでも、その日の気分に左右されずに同じ顔映りに戻せます。下限を割る色を着たい日は、首元に明るいものを1つ足すだけで越えられるので、好きな色を諦める必要はありません。
お手本を真似するというのは、同じ服を買うことではなく、その装いが満たしている条件を持ち帰ることです。条件が数えられる形になっていれば、手元の服で何度でも再現できます。
よくある問い
- Q. 色の明るさはどうやって10段階で数えればいいですか
- 白を10、黒を0として、その色がどちらに近いかを直感で置いてください。判断に迷ったら、その服とコピー用紙を並べて写真を撮り、白い紙との差がどれくらいあるかを見ると数えやすくなります。紙とほとんど差がなければ9〜10、紙よりはっきり暗いけれど全体に光が残っていれば6〜7、紙と並べて沈んで見えれば5以下という置き方で十分です。
- Q. 黒やチャコールが好きなのですが、着てはいけないのですか
- 着て構いません。下限が効くのは顔から30cm以内だけなので、黒をボトムスやアウターの身頃に置き、首元だけ明るい色を挟めば条件を満たせます。黒のタートルネックのように顔に直接触れる形の場合は、明るいスカーフやネックレスの面積を首元に足すと、同じ服のまま下限を越えられます。
- Q. 30cmはどうやって測ればいいですか
- 自分の手のひらを広げた長さのおよそ1.5倍が目安です。鏡の前で顎の下に手を当て、そこから手のひら1つ半ぶん下までが判定の範囲になります。おおよそ鎖骨から胸の上あたりまでが入るので、トップスの襟元・スカーフ・ネックレス・イヤリングの4つが対象だと考えると分かりやすくなります。
- Q. 明るい色を顔まわりに置くと膨らんで見えませんか
- 面積を分けると気になりにくくなります。明るさの下限は面積の大小と関係なく満たせるので、首元に細く1本入れるだけでも条件を越えられます。広い面を明るくしたくない日は、スカーフやネックレスのように細く縦に入る形を選び、身頃は好みの色のままにしておいてください。
- Q. 上限はありますか
- 下限だけ決めておけば十分ですが、10段階で9以上の色を顔まわりと腰から下の両方に置くと、視線が上下に分かれて落ち着かなく見えることがあります。9以上を使う日は、顔まわりか足元のどちらか一方に絞ってください。
— メグラシ編集部




