1.5次会の服装 秋冬|会費制の式は会場の床と照明で装いの段を決める

**案内状に書かれた会場の写真を、いま開いてみてください。**床はカーペットですか、木ですか、それともタイルやコンクリートですか。照明は明るいシャンデリアですか、暖かい色の小さな灯りですか、それとも窓からの外の光ですか。
会費制の1.5次会で何を着るか迷ったら、答えはその2つで決まります。**床が柔らかく照明が明るいほど装いを上げ、床が硬く外の光が入るほど一段下げる。**会場の床と照明は、そこに集まる人の服の段をそのまま映しているからです。
この記事では、会場を3つに分けて、それぞれでどこまで装いを上げるか下げるかを書きます。秋冬ならではの、足元の冷えと上着の扱いも後半で扱います。
1.5次会の服装の基本は1.5次会の服装、結婚式の上着の扱いは結婚式の上着|行き帰りのコートと羽織に書いています。ここでは会場の読み方に絞ります。
結論:床と照明で、装いの段が3つに分かれる
先に全体を見ておきます。表は答えを並べるためではなく、どこで判断が分かれるかを見るためのものです。
| 床 | 照明 | 装いの段 |
|---|---|---|
| カーペット | 明るいシャンデリアや天井の灯り | 結婚式のお呼ばれとほぼ同じ |
| 木の床 | 暖かい色の小さな灯り | 一段下げたきれいめ |
| タイル・コンクリート | 窓からの外の光 | さらに一段下げる。ただしふだん着の段までは下げない |
3つのどこにいても、変わらない決まりが2つあります。白い服は着ないこと。そして、どれだけ会場がくだけていても、ふだん着の段までは下げないこと。この2つさえ守れば、あとは会場に合わせて上げ下げするだけです。
迷うのは、床と照明が別々の方向を向いている会場と、「平服で」と書かれた会場です。この2つは後半で厚めに扱います。
案内状から床と照明を読む
会場に行ったことがなくても、床と照明は案内状から読めます。見るところは3つです。
1つ目は、会場の写真です。案内状やお知らせのページに、会場の写真が添えられていることが多くあります。写真の下のほうに写っている床と、天井のほうに写っている照明を見てください。床に模様の入った布が敷かれていればカーペット、板の継ぎ目が見えれば木、つるっとした硬い面ならタイルやコンクリートです。
2つ目は、会場の呼び方です。「宴会場」「バンケット」と書かれていれば、カーペットに明るい照明の会場がほとんどです。「レストラン貸切」「ダイニング」なら、木の床に暖かい灯りが多くなります。「カフェ」「テラス」「屋上」「ガーデン」なら、硬い床に外の光が入ることが多くなります。
3つ目は、開始時刻です。同じ会場でも、昼に始まるか夜に始まるかで照明が変わります。昼は窓から外の光が入り、夜は会場の灯りだけになります。夜は照明が暗くなるぶん、光る素材を少し足しても浮きません。
**写真・呼び方・時刻の3つで、床と照明をだいたい決められます。**どれか1つしかわからなくても、それだけで段の見当はつきます。
カーペットの宴会場|結婚式のお呼ばれとほぼ同じ段
床にカーペットが敷かれ、天井から明るい灯りが降りる宴会場は、1.5次会の会場の中でいちばん改まった場所です。ここでは、結婚式のお呼ばれとほぼ同じ段で考えてください。
明るい照明の下では、生地の質がよく見えます。ハリのある生地、ほどよい光沢のある生地、レースや透けのある生地が、照明を受けてきれいに映ります。逆に、綿のカットソーやニットのように光を吸う生地は、明るい照明の下で一段くだけて見えます。
丈は、ひざが隠れる長さを基本にします。カーペットの会場では、立って話す時間と座って食べる時間が両方あります。座ったときにひざが出ない長さがあると、どちらの姿勢でも落ち着きます。
宴会場では、袖のない服で肩を出すかどうかも考えどころです。秋冬の宴会場は暖房が効いていて暑いくらいのことが多いので、肩を出しても寒くはありません。ただ、昼の式や、親族の多い会では、羽織るものを1枚用意して、肩を覆えるようにしておくと安心です。
木の床のレストラン|一段下げたきれいめ
木の床に、暖かい色の小さな灯りがともるレストランの貸し切りは、1.5次会でよく使われる会場です。ここでは、宴会場より一段下げたきれいめを考えてください。
暖かい色の灯りの下では、明るい照明ほど生地の質が強く出ません。そのぶん、色の印象が大きくなります。暖かい灯りは、くすんだ色や深い色をきれいに見せます。秋冬なら、深い緑、ボルドー、からし色、くすんだ青などがよく映えます。
一段下げるといっても、どこを下げるかは決まっています。下げるのは、生地の光沢と、全体の飾りの量です。ハリのある生地は残し、光沢を控えめにする。レースや飾りを全体に使った服より、どこか1か所に寄せた服のほうが、レストランの空気になじみます。
ワンピースのほかに、上下のそろったセットアップも、この段なら選べます。パンツのセットアップは、木の床と暖かい灯りにはよく合います。ただし、仕事で着るのと同じ形だと会場で浮くので、とろみのある生地か、首元か袖に1か所だけ飾りのあるものを選んでください。
木の床は、靴の音が響きやすい床でもあります。かかとの細い靴で歩くと、静かな会場ほど音が目立ちます。かかとに少し幅のある靴か、かかとにゴムの当たっている靴を選ぶと、歩くたびの音が和らぎます。
硬い床のカフェや屋上|さらに一段下げる。でも下げすぎない
タイルやコンクリートの床に、窓から外の光が入るカフェや、屋上のテラスで開かれる1.5次会もあります。ここでは、さらに一段下げます。
外の光の下では、照明の下で映える光沢やレースが、かえって浮いて見えることがあります。昼の自然な光は、生地の光沢をそのまま強く見せるからです。光沢は控えめに、生地の表情、たとえば織り目の見える生地や、ほどよい張りのある綿で質を出すほうが、昼の光にはなじみます。
それでも、ふだん着の段までは下げないでください。会費制で、会場もくだけていると、ジーンズやスニーカーでもいいのではと考える人がいます。けれど、1.5次会はあくまで結婚のお祝いの席です。新郎新婦の家族や、目上の人が来ていることもあります。ふだん着との違いを、どこか1か所ではっきり残してください。
残す場所は、足元か、生地のどちらかがわかりやすいです。足元なら、スニーカーではなく、低めのかかとのある靴にする。生地なら、カットソーではなく、ハリのある生地のワンピースにする。どちらか1つが残っていれば、くだけた会場の中でも、お祝いの席に来た人の服に見えます。
屋上やテラスは、秋冬には冷えます。外に出る時間があるなら、羽織るものとひざ掛けが要ります。それは後半の上着の扱いで書きます。
照明の明るさで、光る素材の量を決める
床で装いの段を決めたら、照明の明るさで、光る素材の量を微調整します。光る素材とは、光沢のある生地、ビーズやスパンコール、金属の飾りのことです。
照明の明るさは、会場の写真で手元の文字が読めそうかどうかで見当をつけます。宴会場の明るいシャンデリアの下なら、手元のメニューがはっきり読めます。レストランの暖かい灯りの下では、少し読みにくくなります。夜のバーのような暗い会場では、手元に灯りを寄せないと読めません。
明るい会場では、光る素材は1か所に絞ります。光がよく当たるので、少しの光沢でもしっかり目に入ります。耳元のアクセサリーか、服の首元か、靴か、そのうち1か所で十分です。
暗い会場では、光る素材を2か所まで足しても浮きません。暗いと、光る素材が灯りを拾って、かえって全体が華やいで見えます。夜の1.5次会で、会場の写真が暗めなら、アクセサリーと服の首元の両方に光るものを足す組み方も選べます。
開始時刻で装いを変える|夕方以降に始まる会は夜の段
同じ会場でも、開始時刻で装いの段が少し変わります。目安は、夕方の6時ころです。
それより前に始まる会は、昼の段で考えます。外の光が入る会場なら、光沢は控えめに、肩や背中の大きく開いた服は避けます。昼の席で肌を大きく見せる服は、夜の席より目立ちます。
夕方以降に始まる会は、夜の段で考えます。照明が会場の灯りだけになるので、光る素材を少し増やしても浮きません。肩を出す服も、昼の会よりは選びやすくなります。
迷うのは、昼に始まって夜まで続く会です。たとえば午後の遅い時間に始まって、終わる頃には外が暗くなっている会。この場合は、始まる時刻の段に合わせて着て、夜の段の要素は小物で足すのが扱いやすい方法です。昼の段の服で会場に入り、外が暗くなってきたら、光るアクセサリーを1つ足す。小物なら、鞄から出すだけで切り替えられます。
どちらとも取れる場合|床と照明が別の方向を向いている会場
ここがいちばん迷う場面です。床はカーペットなのに、照明は窓からの外の光。あるいは、床は木なのに、天井から明るいシャンデリアが下がっている。床と照明が別の段を指している会場です。
この場合は、床を優先してください。理由は2つあります。
1つ目は、床は会場が変えられないけれど、照明は時刻で変わるからです。昼は外の光が入っていても、夕方になれば会場の灯りに切り替わります。床は、朝から夜まで同じです。会場をつくった側が、どの段の席を想定しているかは、床に表れます。
2つ目は、床は足元と結びついているからです。カーペットの上では、かかとの高い靴でも音がせず、歩きやすい。硬い床では、かかとの細い靴は音が響き、滑りやすい。足元が決まると、全体の段も自然にそれに合っていきます。
床そのものが場所によって違う会場もあります。入口から受付まではタイル、会場の中は木の床、外のテラスはコンクリート、といった具合です。この場合は、自分がいちばん長く過ごす場所の床で決めてください。たいていは会場の中、乾杯をして食事をとる場所です。受付やテラスは、通り過ぎるか、短い時間いるだけの場所なので、そこに合わせて段を下げる必要はありません。
床と照明のどちらも写真から読み取れないときは、会場のいすとテーブルを見てください。布のかかった丸いテーブルに背もたれの高い椅子なら宴会場の段、木の天板がそのまま見えるテーブルなら一段下げた段、高いテーブルに背もたれのない椅子が並ぶなら、さらに一段下げた段に近い会場です。家具も床と同じく、会場がどんな席を想定しているかを表しています。
床で段を決めたら、照明は光る素材の量だけに使います。カーペットに外の光なら、宴会場の段で装いを決めて、光る素材は1か所に絞る。木の床にシャンデリアなら、レストランの段で装いを決めて、光る素材は1か所か2か所。この順番にすると、2つの手がかりがぶつからずに収まります。
どちらとも取れる場合|「平服で」と書かれた会場
もう一つ迷うのが、案内状に「平服でお越しください」と書かれているときです。会費制の1.5次会では、この言葉がよく添えられます。
平服は、ふだん着のことではありません。礼服や正装でなくてよい、という意味で使われる言葉です。結婚の席で平服と書かれていたら、きれいめの服を着てきてください、という意味に近いと考えてください。
そのうえで、どこまで上げるかは、やはり床と照明で決めます。「平服で」と書かれていても、会場がカーペットの宴会場で照明が明るいなら、結婚式のお呼ばれに近い段に寄せてください。平服という言葉より、会場のほうが、その日に集まる人の服をよく表しています。
逆に、「平服で」と書かれていて会場がカフェなら、一段下げたきれいめで問題ありません。ただし、このときもふだん着の段までは下げません。平服と書かれた会場で、いちばん浮きやすいのは、上げすぎた人ではなく、下げすぎた人です。
「平服で」のほかに、「カジュアルな会です」「気軽な服装で」と書かれていることもあります。こうした言葉も、平服と同じように受け取ってください。主催する側は、来る人が気負わずに済むように書いていることがほとんどで、ふだん着で来てほしいという意味ではありません。言葉がやわらかいほど、会場の床と照明のほうを手がかりにするのが確実です。
反対に、「ドレスコード」が具体的に書かれている会もあります。色の指定や、テーマの指定がある場合は、床と照明より、その指定を優先してください。そのうえで、指定の中でどこまで上げるかを、床と照明で決めます。たとえば色の指定があるなら、その色のワンピースを、宴会場なら光沢のある生地で、レストランなら控えめな生地で選ぶ、という使い分けです。
迷ったときは、上に羽織るものを1枚持って行ってください。会場に着いて、まわりの人がきちんとしていたら羽織ったまま、くだけていたら脱ぐ。羽織るもの1枚で、段を半分ほど上げ下げできます。
新郎新婦との距離で、半段上げるか
床と照明で段を決めたあと、もう一つだけ考えておきたいのが、自分と新郎新婦との距離です。
親族や、新郎新婦にとくに近い友人として呼ばれているなら、会場の段より半段上げておくと安心です。親族は写真に写る機会が多く、目上の人と並ぶ場面もあります。会場が木の床のレストランでも、宴会場の段に寄せた服で行って、浮くことはまずありません。
職場の同僚や、少し距離のある友人として呼ばれているなら、会場の段のままで問題ありません。親族より目立たない装いのほうが、かえって場になじみます。
半段上げる方法は、服を替えなくても、小物でできます。靴をかかとのあるものにする、鞄を布ではなく革やサテンの小さなものにする、アクセサリーを1つ足す。このどれかで、全体の段が少し上がります。
秋冬の足元|ストッキングと冷えの扱い
秋冬の1.5次会でいちばん迷うのが、足元です。寒いからタイツをはきたい、でもお祝いの席でタイツはいいのか。
お祝いの席では、肌の色に近いストッキングが基本です。黒いタイツは、弔事を連想させることがあり、くだけた会場でも気にする人がいます。とくに、親族や目上の人が来る会では、黒い足元は避けたほうが安心です。
それでも冷えが心配な人は、移動中と会場で分けてください。家から会場まで、あるいは駅から会場までの移動中は、ストッキングの上に厚手の靴下やレッグウォーマーを重ねる。会場に着いたら、化粧室で外して鞄にしまう。会場の中は暖房が効いているので、ストッキングだけでも寒さを感じにくいはずです。
靴も同じ考え方で、移動中はかかとの低い歩きやすい靴、会場では装いに合わせた靴、と分ける方法があります。駅から会場までの徒歩が10分を超えるなら、この分け方を考えてください。履き替えた靴は、小さな袋に入れて、受付で預けるか、足元に置きます。
ブーツは、カーペットの宴会場やレストランでは避けたほうが無難です。硬い床のカフェやテラスでも、丈の長いブーツは避け、くるぶしまでの短いものにしておくと、くだけすぎに見えません。
秋冬の上着|クロークがあるかどうかで選ぶ
秋冬は、コートを着て会場に向かいます。このコートをどこに置くかで、選ぶコートが変わります。
宴会場には、たいていクロークがあります。コートを預けられるので、厚手のものでも長いものでも困りません。ただし、帰りにクロークが混むことがあるので、すぐに出たい人は、たたんで持てる薄手のコートのほうが早く出られます。
レストランの貸し切りでは、クロークがなく、入口の近くにハンガーが並んでいるだけのことがあります。たくさんのコートが並ぶと、自分のものが探しにくくなります。裏地が表地と違う色のコートや、ハンガーに掛けたとき襟元にわかる特徴のあるコートだと、帰りに迷いません。
カフェや屋上のテラスでは、コートを置く場所がなく、椅子の背に掛けることになるかもしれません。その場合は、ひざ丈くらいの薄手のコートが扱いやすくなります。椅子の背に掛けても裾が床につかず、まわりの人の邪魔になりません。
屋上やテラスで外に出る時間がある会では、コートとは別に、会場の中でも羽織れるストールを1枚持って行ってください。外に出るときだけ肩に掛け、中に戻ったら外す。コートを着たり脱いだりするより、ずっと手早く済みます。
白と黒の扱い|どの会場でも変わらない決まり
床と照明で段を上げ下げしても、変わらない決まりが2つあります。白と黒の扱いです。
白い服は、どの会場でも着ないでください。白は花嫁の色とされていて、1.5次会でも同じです。全身でなくても、上下のどちらかが白に見える服は避けます。淡いベージュやごく薄いグレーも、明るい照明の下では白く見えることがあるので、会場の照明が明るいなら、少し色の濃いものを選んでください。
黒い服は、着てもかまいません。ただし、全身を黒でそろえると、弔事の装いに近づきます。黒いワンピースを着るなら、靴か鞄かアクセサリーのどれかに明るい色や光る素材を入れて、お祝いの席の装いに寄せてください。足元が黒いストッキングだと、全身が黒く沈むので、肌の色に近いものにしておきます。
秋冬は、深い色を選ぶ人が多くなる季節です。紺、深い緑、ボルドーなどは、黒より柔らかく、お祝いの席にもなじみます。黒を選ぶか迷ったら、こうした深い色を1つ候補に入れてみてください。
鞄の大きさ|受付で両手が空くか
1.5次会は、立って過ごす時間が長い会が多くあります。食事を取り分けたり、乾杯のグラスを持ったり、写真を撮ったりするので、鞄の大きさは装いの段と同じくらい大事です。
宴会場では、席が決まっていて、自分の席に鞄を置いておけることがほとんどです。手のひらに乗るくらいの小さな鞄で、会費とスマートフォンと口紅が入れば足ります。
レストランやカフェでは、席が決まっていない立食の会もあります。この場合は、肩に掛けられる細い紐のついた小さな鞄が扱いやすくなります。片手にグラス、片手にお皿を持っても、鞄が肩に掛かっていれば落としません。紐が長すぎると、立って話しているときに鞄が腰で揺れるので、腰骨より上に収まる長さにしてください。
秋冬は、手袋やストールなど、鞄に入れたいものが増えます。小さな鞄に入らないものは、サブの袋にまとめて、受付やクロークに預けるか、会場の足元に置いておきます。サブの袋は布か紙のもので、ふだんの買い物の袋は避けたほうが、会場の中で目立ちません。
首元と髪|暗い会場ほど顔のまわりを明るくする
照明は、服だけでなく顔のまわりの見え方も変えます。とくに暖かい色の灯りや、暗めの会場では、顔が沈んで見えることがあります。
暗い会場では、首元か耳元に、光を拾うものを1つ置くと、顔のまわりが明るく見えます。小さなパールや、光沢のある素材の襟、明るい色のスカーフなど、顔から20センチ以内の場所に置くのがこつです。服の色が深い色の秋冬は、とくにこの1つが効きます。
明るい会場では、首元に置くものを控えめにしても、顔は十分に明るく見えます。むしろ、光るものを首元と耳元の両方に置くと、明るい照明の下では目に入りすぎることがあります。1か所に絞ってください。
髪は、まとめるかどうかを会場の段で決めます。宴会場なら、まとめ髪にすると、首元がすっきりして結婚式のお呼ばれに近い段に寄ります。レストランやカフェなら、下ろしたままでも問題ありません。ただし、立食で取り分ける場面があるなら、顔の横の髪が料理に触れないよう、耳に掛けるか、片側だけでもまとめておくと安心です。
二次会や三次会に続く日の装い
1.5次会のあとに、仲のよい人だけで二次会や三次会に流れることもあります。その場合、会場がさらにくだけた場所になることが多いので、装いをどう切り替えるかを考えておきます。
服を着替える必要はありません。1.5次会の段で組んだ服のまま、小物だけで下げてください。光るアクセサリーを外す、まとめていた髪を下ろす、羽織るものをカーディガンのような柔らかいものに替える。これだけで、次の会場になじむ段まで下がります。
靴は、二次会以降も立つ時間が長いなら、移動中に履いていた歩きやすい靴に替えてもかまいません。ただ、二次会も新郎新婦が主役の会なので、スニーカーまでは下げないほうが無難です。低めのかかとのある靴を、サブの袋に入れて持っておくと、どちらにも対応できます。
帰りが遅くなる日は、夜の冷え込みも考えておきます。会場の中は暖かくても、夜遅い時間の屋外は、昼の移動中よりずっと冷えます。コートの中にもう1枚足せるよう、薄手のストールかカーディガンを鞄に入れておくと、帰り道が楽になります。
子どもを連れて行く日
会費制の1.5次会は、家族連れで招かれることもあります。子どもを連れて行く日は、自分の装いに少しだけ別の条件が加わります。
1つは、しゃがめるかどうかです。子どもの目線に合わせてしゃがんだり、こぼしたものを拾ったりする場面があります。ひざ丈より短いスカートや、体にぴったり沿うワンピースは、しゃがむと動きにくくなります。ひざが隠れる丈で、裾に少しゆとりのある形を選んでください。
もう1つは、汚れたときに目立つかどうかです。子どもの手が触れる場所、つまり肩やひざのまわりが淡い色だと、食べ物の跡が目立ちます。秋冬の深い色は、この点でも扱いやすい色です。
子ども自身の服は、自分の装いと同じ段に合わせると、家族として並んだときにまとまります。宴会場なら襟のある服、レストランやカフェならきれいめのニットくらいで、十分に場になじみます。
手持ちの服で組む順番
新しく買う前に、手持ちの服で組めるかを試してみてください。順番は次のとおりです。
- 案内状の写真・会場の呼び方・開始時刻から、床と照明を決める
- 床で装いの段を決める。カーペットなら結婚式のお呼ばれ、木なら一段下げたきれいめ、硬い床ならさらに一段下げる
- 手持ちの服から、その段に合うワンピースかセットアップを選ぶ。白と、全身の黒は外す
- 照明の明るさで、光る素材を1か所か2か所足す
- 新郎新婦との距離が近いなら、小物で半段上げる
- 秋冬の足元と上着を、移動中と会場で分けて決める
組んだら、前日のうちに一度、全部を身につけて鏡の前に立ってください。靴と鞄と羽織るものまで含めて見ると、どこか1か所だけ段がずれているものに気づけます。ずれているものがあれば、それだけを替えます。当日の朝に全部を決め直すより、前日に1か所だけ直すほうが、ずっと落ち着いて出かけられます。
この順番で組むと、服から考えるより迷う時間が短くなります。会場で段を決めてから服を選ぶので、手持ちの中で候補が自然に絞られるからです。
よくある迷いと、その答え
**会費制だから、結婚式より安い服でいいのでしょうか。**服の値段より、会場の段に合っているかのほうが大事です。会費制でも、会場がカーペットの宴会場なら、結婚式のお呼ばれと同じ段の服が場になじみます。手持ちの服で段が合うものがあれば、それで十分です。
**パンツで行ってもいいですか。**どの会場でも、パンツの装いは選べます。宴会場なら、とろみのある生地のパンツと、きちんとした上着の組み合わせ。レストランやカフェなら、パンツのセットアップでも問題ありません。ただし、仕事で着ているものと同じ形だと会場で浮くので、生地か首元で違いを出してください。
**ニットのワンピースは、くだけすぎですか。**カーペットの宴会場では、ニットは一段くだけて見えます。レストランやカフェなら、細い糸で編まれた目の詰まったニットなら問題ありません。ざっくりした太い編み目のものは、どの会場でもふだん着に寄りすぎるので避けてください。
**会場の情報がほとんどありません。**写真も呼び方もわからないときは、レストランの段、つまり一段下げたきれいめで組んで、羽織るものと光る小物を1つずつ持って行ってください。会場に着いてから、羽織るものと小物で上げ下げすれば、どの段にも寄せられます。
会場がわかると、二択ではなく三段で考えられる
1.5次会の服装は、「会費制だからカジュアルでいいのか」「結婚式だからきちんとすべきか」の二択で考えると、どちらを選んでも不安が残ります。床と照明を見ると、宴会場・レストラン・カフェの三段で考えられるようになり、自分の会場がどの段にあるかがはっきりします。
段が決まったら、白と全身の黒を外して、照明で光る素材の量を決め、新郎新婦との距離で半段上げるかを考える。秋冬は、足元と上着を移動中と会場で分ける。この順番で組めば、当日の朝に迷うことはほとんどなくなります。
冬の結婚式全般の防寒は結婚式のコートと防寒にまとめています。お祝いの席にパンツスーツで行く日の考え方は、ジャケットの丈の選び方としてジャケット 丈 選び方|裾がお尻のどこで終わるかを手首で測るで書いています。
よくある問い
- Q. 会費制の1.5次会は、結婚式と同じ服装で行くべきですか
- 会場しだいです。カーペットの宴会場で明るい照明なら、結婚式のお呼ばれとほぼ同じ段で問題ありません。木の床のレストランなら一段下げたきれいめのワンピースやセットアップ、カフェや屋上のような硬い床の会場ならさらに一段下げます。どの会場でも、白い服と、ふだん着の段まで下げることは避けてください。
- Q. 案内状に「平服で」と書かれています。何を着ればいいですか
- 平服はふだん着のことではなく、正装まではしなくてよいという意味で使われます。会場の床と照明を見て、カーペットで明るいなら結婚式のお呼ばれに近い段、木の床なら一段下げたきれいめ、と考えてください。迷ったら、上に羽織るものを1枚持って行き、会場に合わせて脱ぎ着で調整すると安心です。
- Q. 秋冬の1.5次会で、黒いタイツをはいてもいいですか
- お祝いの席では、肌の色に近いストッキングが基本です。黒いタイツは弔事を連想させることがあり、カジュアルな会場でも気にする人がいます。冷えが心配なら、会場までの移動中だけ厚手のものを重ね、会場に着いたら脱ぐ方法をおすすめします。
- Q. クロークがない会場では、コートはどうすればいいですか
- レストランの貸し切りでは、クロークがなく、入口の近くにハンガーが用意されているだけのことがあります。その場合は、たたんで小さくなる素材のコートを選ぶか、椅子の背に掛けても邪魔にならない薄手のものにしておくと扱いやすくなります。会場に問い合わせられるなら、先に確かめておくと迷いません。
— メグラシ編集部





